| 【発明の名称】 |
データパケットの伝送に適合された通信方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】パトリック フォンテーヌ
【氏名】ルノー ドレ
【氏名】リュドヴィック ジャンヌ
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| 【要約】 |
【課題】雑音のある通信チャネル及び/又は干渉を受ける通信チャネルの品質に十分に適合しないという欠点を軽減することを目的とする。
【構成】本発明は、様々な物理モードに従って伝送可能なデータパケットの伝送に適合された通信方法を提案する。伝送の性能を改善するために、この方法は、少なくとも2つの物理モードのセットから選択された物理モードに関連する少なくとも1つの無線バーストでそれぞれ送信されたパケットを受信するステップ(32)と、このセットの物理モード毎にパケット誤り率を推定するステップ(33)とを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 様々な物理モードに従って伝送可能なデータパケットの伝送に適合された通信方法であって、 少なくとも2つの物理モードのセットから選択された物理モードに関連する少なくとも1つの無線バーストでそれぞれ送信されたパケットを受信するステップと、 前記セットの物理モード毎にパケット誤り率を推定するステップと を有することを特徴とする方法。 【請求項2】 受信されたパケットのうち少なくともいくつかは、前記パケットを受信して前記パケットに基づいて誤り率を推定する装置を対象としていないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記物理モードは変調に対応することを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。 【請求項4】 前記物理モードは誤り訂正符号のレート又は種類に対応することを特徴とする、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の方法。 【請求項5】 前記誤り率の推定は、誤り検出コードの確認ステップを有することを特徴とする、請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の方法。 【請求項6】 前記セットの物理モードの少なくともいくつかについて前記パケット誤り率を表すキューを伝送するステップを有し、 前記率を表す前記キューは、前記端末に無線バーストを送信することができる局に伝送されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。 【請求項7】 前記パケット誤り率の推定と物理モードに関連する少なくとも1つのパラメータの推定とに基づいて受信したパケットの誤り率に関する統計データを決定するステップを有することを特徴とする、請求項1ないし6のうちいずれか1項に記載の方法。 【請求項8】 前記統計データを表すキューを伝送するステップを有し、 前記統計データを表す前記キューは、この方法を実施する端末に無線バーストを送信することができる局に伝送されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。 【請求項9】 前記パケット誤り率の推定と物理モードに関連する少なくとも1つのパラメータの推定とに基づいて信号対雑音比を推定するステップを有することを特徴とする、請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載の方法。 【請求項10】 前記セットの物理モードのうち少なくともいくつかの信号対雑音比を表すデータを伝送するステップを有し、信号対雑音比を表すデータは、前記端末に無線バーストを送信することができる局に伝送されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。 【請求項11】 前記データパケットの伝送は、IEEE802.16形式のプロトコルに従って実行されることを特徴とする、請求項1ないし10のうちいずれか1項に記載の方法。 【請求項12】 データパケットの伝送についての物理モード変更要求を伝送するステップを有することを特徴とする、請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載の方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はデジタル通信の分野に関し、特に雑音のあるチャネル及び/又は干渉を受けるチャネルでの高スループットのパケットの伝送に関する。 【背景技術】 【0002】 最新技術によれば、無線リンクでのデータパケットの伝送は品質で大きく変化する。通信のスループットを最大化するために、リンクアダプテーション機構を実装することが可能である。 【0003】 このように、Aperto Networks, Inc.の名前で出願された特許文献US6643322は、複数の種類の変調の使用を許容し、これによって、正確に受信されたパケット又は誤ったパケットに基づいてスペクトル効率(すなわち、毎秒及び毎ヘルツ当たり伝送される有効ビット数)を選択することを可能にする通信システムを記載している。従って、連続するパケットの肯定応答の数が特定の閾値を超過すると、直ちに高いスペクトル効率を許容するように変調パラメータが変更される。逆に、肯定応答されない連続するパケットの数が特定の制限を超過すると、直ちに低いスペクトル効率を許容するように変調パラメータが変更される。 【特許文献1】US6643322 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 この技術は、雑音のある通信チャネル及び/又は干渉を受ける通信チャネルの品質に十分に適合しないという欠点を提示する。 【0005】 本発明は、従来技術のこれらの欠点を軽減することを目的とする。 【0006】 特に、本発明の目的は、実装するのが比較的簡単なままで、通信システムの性能を改善することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 このため、本発明は、様々な物理モードに従って伝送可能なデータパケットの伝送に適合された通信方法を提案する。伝送の性能を改善するために、この方法は、 −少なくとも2つの物理モードのセットから選択された物理モードに関連する少なくとも1つの無線バーストでそれぞれ送信されたパケットを受信するステップと、 −このセットの物理モード毎にパケット誤り率を推定するステップと を有する。 【0008】 少なくとも2つの物理モードのセットは、可能な物理モードのセット又はサブセットに対応する。 【0009】 有利には、受信されたパケットのうち少なくともいくつかは、パケットを受信してパケットに基づいて誤り率を推定する装置を対象としていない。 【0010】 従って、端末は、考えられる物理モードのセットについて伝送チャネルの非常に良好な推定を有することができる。 【0011】 有利な特徴によれば、物理モードは、変調及び/又は誤り訂正符号のレート及び/又は誤り訂正符号の種類を有する。 【0012】 特定の特徴によれば、誤り率の推定は、誤り検出コードの確認ステップを有する。 【0013】 有利な特徴によれば、この方法は、物理モード毎にパケット誤り率を表すキュー(cue)を伝送するステップを有し、率を表すキューは、端末を対象とした無線バーストを送信することができる局に伝送される。 【0014】 有利には、この方法は、パケット誤り率の推定と物理モードに関連する少なくとも1つのパラメータの推定とに基づいて受信したパケットの誤り率に関する統計データを決定するステップを有する。 【0015】 特定の特徴によれば、この方法は、統計データを表すキューを伝送するステップを有し、統計データを表すキューは、端末を対象とした無線バーストを送信することができる局に伝送される。 【0016】 特定の特徴によれば、この方法は、パケット誤り率の推定と物理モードに関連する少なくとも1つのパラメータの推定とに基づいて信号対雑音比を推定するステップを有する。 【0017】 他の特徴によれば、この方法は、セットの物理モードのうち少なくともいくつかの信号対雑音比を表すデータを伝送するステップを有し、これらのデータは、端末を対象とした無線バーストを送信することができる局に伝送される。 【0018】 特定の実施例によれば、データパケットの伝送は、IEEE802.16形式のプロトコルに従って実行される。 【0019】 有利な特徴によれば、この方法は、データパケットの伝送についての物理モード変更要求を伝送するステップを有する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 添付図面を参照して以下の説明を読むことにより、本発明が理解され、他の特徴及び利点が明らかになる。 【0021】 従来技術によれば、リンクアダプテーションは、ローカル通信ノードにより受信されたデータの関数として実行される。逆に、本発明によれば、ローカル通信ノードは、複数の種類の通信パラメータに関連し得るリンク品質に関する相補的なキュー(cue)を得るために、これを対象としてないMACレベル(OSI通信レイヤのレベルIIに対応して物理レイヤのすぐ上に位置する“媒体アクセスチャネル(Medium Access Channel)”)のパケットを使用する。従って、ローカルノードがほとんどデータを受信していないときであっても、ローカルノードは、最近の多数の測定に対応する比較的豊富な統計から恩恵を受けることができる。更に、ローカルノードは、他のノードに通信するために使用される様々な物理モードで品質の予測を実施することができる。このように、局(又はノード)は、局が使用する物理モードだけでなく、使用されている他の物理モードでのリンク品質を認識する。 【0022】 図1は、本発明の特定の実施例による通信ネットワーク1を示す。ネットワーク1は、基地局10と、端末に対応する加入者局(又はSS)11〜13とを有する。基地局10は、ダウンリンクのサブフレームをSS11〜13に伝送する。基地局10は、アップリンクのサブフレームをSS11〜13から受信する。これらの交換は、IEEE802.16(又はWiMax(R))プロトコルに従って行われる。 【0023】 図5は、BS10により伝送されたダウンリンクのサブフレーム5を示しており、 −プリアンブル50と、 −サブフレーム5の開始を記述するヘッダ51と、 −サブフレーム5の残りを記述するバースト52と、 −それぞれSS11〜13を対象としたバースト53〜55の連続と を有する。IEEE802.16標準によれば、複数の物理モード(すなわち、(OFDM又は“Orthogonal Frequency Division Multiplexing”での)変調と誤り訂正コード(又はFEC=“Forward Error Correction”)との関連付け)が提供され、スペクトル効率(すなわち、毎秒及び毎ヘルツ当たり伝送される有効ビット数)を選択することを可能にする。従って、バースト53〜55は、最もロバストなものから最もロバストでないものに物理モードにより整列される。例えば、ヘッダ51は、レート1/2の誤り符号を有するBPSK変調(又は“Binary Shift Keying”若しくは2相変調)に従って変調され、対応する物理モードはBPSK1/2で示される。例えば、バースト52(それぞれ53)は、レート3/4(それぞれ1/2)の誤り符号を有するQPSK変調(又は“Quaternary Phase Shift Kyeing”若しくは4相変調)に従って変調され、対応する物理モードはQPSK3/4(それぞれQPSK1/2)で示される。例えば、バースト54(それぞれ55)は、レート3/4(それぞれ1/2)の誤り符号を有するQAM変調(又は“Quadrature Amplitude Modulation”若しくは16段階(それぞれ64段階)の位相直交振幅変調)に従って変調され、対応する物理モードは16QAM3/4(それぞれ64QAM1/2)で示される。 【0024】 各バースト53〜55は、MACレベル(又はMAC PDU)の複数のPDU(“Protocol Data Unit”)をグループ化する。従って、バースト53は、複数のMAC PDU530,...,53n,...をグループ化する。各MAC PDUは、ヘッダ53n1と、有効データ53n2(又は“ペイロードデータ”)と、CRC53n3(“Cyclic Redundancy Check”)とを有する。CRCにより、パケットが誤っているか否かを検査することが可能になる。MAC PDU自体は、MSDU(“MAC Service Data Unit”)に関連して伝送される有効データを有する。 【0025】 2004又は2005年版のIEEE802.16標準によれば、変調は比C/(N+I)の関数として決定される。ただし、Cは受信した有効信号の電力を表し、Nは雑音レベルを表し、Iは干渉レベルを表す。比C/(N+I)の測定は、この測定を実行する端末を対象としたバーストの受信で行われる。 【0026】 本発明によれば、比C/(N+I)の測定は、この測定を実行する端末を対象としたバーストの受信と、他の端末を対象としたバーストの受信とで行われる。 【0027】 図2は、端末11〜13のうち1つに対応する装置2を概略的に示している。 【0028】 装置2は、アドレス及びデータバス24により相互に結合され、クロック信号を伝達し、 −マイクロプロセッサ21(又はCPU)と、 −ROM形式(“Read Only Memory”)の不揮発性メモリ22と、 −ランダムアクセスメモリ又はRAM(“Random Access Memory”)23と、 −無線リンクで信号を送信するモジュール35と、 −無線リンクで信号を受信するモジュール26と を有する。 【0029】 更に、要素21〜27のそれぞれは当業者に周知である。これらの共通の要素はここに記載されない。 【0030】 この説明で使用される用語“レジスタ”は、言及するメモリ(小容量のメモリ領域(数バイナリデータ項目)及び大容量のメモリ領域(全体プログラム又は受信したオーディオ/ビデオサービスを表すデータの全部若しくは一部を格納することを可能にする))のそれぞれを示すことがわかる。 【0031】 ROMメモリ22は、特に −プログラム“prog”220と、 −予めプログラムされた物理モード221と、 −閾値222と を有する。 【0032】 以下に記載する方法のステップを実施するアルゴリズムは、これらのステップを実施する装置2に関連するROMメモリ22に格納される。電源起動時に、マイクロプロセッサ21はこれらのアルゴリズムの命令をロードして実行する。 【0033】 ランダムアクセスメモリ23は、特に −レジスタ230における、装置23の電源起動時にロードされるマイクロプロセッサ21を動作するプログラムと、 −物理モードを表すキュー、特にレジスタ231における変調及びレジスタ232における誤り訂正コードのレート又は種類を表すキューと、 −レジスタ233におけるC/(N+I)の推定値と、 −レジスタ234における受信品質測定の結果と、 −レジスタ235における受信又は送信されるデータと を有する。 【0034】 図3は、装置2に実装されるダウンリンクのサブフレーム受信アルゴリズムを概略的に示している。 【0035】 第1のステップ30の間に、装置2は、その様々な構成要素と変数とを初期化する。 【0036】 次にステップ31の間に、装置2は、ダウンリンクのサブフレーム5の開始を受信し、プリアンブル50とヘッダ51とをデコードする。このステップの間に、装置2は、現バーストのランク(バースト52に対応するランク0)に対応する変数を初期化する。ヘッダ51は最初の4つのバーストの記述子を有し、第1のバースト52は次のバーストの記述子を有する。従って、装置2は、最初の4つのバーストの変調及び符号化(物理モード)を表すキューとその長さとをヘッダ51から抽出し、これらを格納する。 【0037】 この後に、ステップ32の間に、装置2は、現バーストに対応するランクのバーストを受信する。 【0038】 次に、ステップ33の間に、装置2は、その物理モードに応じてバーストを復調してデコードする。第1のバースト52である場合、装置2は、4つのバーストに係るバーストの物理モードを表すキューとその長さとをそれから抽出し、これらを格納する。装置2は、デコードの後のCRC(正確に受信されたMAC PUDの数(すなわち、FECデコードの後の正確なCRC)及び/又は誤って受信されたMAC PDUの数(すなわち、FECデコードの後の誤ったCRC))に関連する受信バーストの受信品質の測定結果をレジスタ234に格納し、(ヘッダ51及び第1のバースト52の受信中に格納された)現バーストの物理パラメータに関連付ける。このステップ32は、現バーストが装置2を対象としていない場合であっても実行される。この実装は比較的簡単であり、極めて完全な測定データを有することを可能にする。ステップ33の間に、正確に受信されたPDUの数及び/又は誤って受信されたPDUの数(及び場合によっては受信されたPDUの総数)が、各フレームの物理パラメータの関数として格納され、これにより、測定の経過時間を保持する。従って、例えば、装置2は正確に受信したPDUのカウンタ及び/又は誤って受信したPDUのカウンタをインクリメントし、各カウンタは、(変調,FEC)の対(ここではFECはFECのレート及び/又は種類を表す)と測定タイムスタンプとに関連する。有利には、測定を格納するためにスライディングタイムウィンドウ(sliding time window)が使用される。従って、最近の測定が最も古い測定を上書きする(これによって、(陳腐化していない)最新の測定を有し、必要なメモリサイズを制限することが可能になる)。変形形態によれば、所定のタイムスタンプ(チャネルの変動速度に応じて、例えば100ms又は数百ミリ秒から数秒)より古いタイムスタンプに対応するカウンタが消去される。他の変形形態によれば、カウンタは(タイムスタンプに関連せずに)正確に受信されたPDUの数及び/又は誤って受信されたPDUの数に関連する。有利には、この変形形態によれば、カウンタは周期的に(例えば200ms毎に)ゼロに設定され、これにより陳腐化した測定を有することを回避する。 【0039】 変形形態によれば、測定は、利用可能なパラメータのサブセットに対応するバーストでのみ実行され、特定の物理パラメータは必ずしも装置2に実装されない(例えば、所定の変調/FECレートにより提供されるスループットが装置2に実装されるアプリケーションについて高すぎる場合又は低すぎる場合)。 【0040】 前述の実施例によれば、バーストの開始でのPDUのMACヘッダが誤って受信された場合、端末はバーストの残りをデコードせず、次のバーストに進む。変形形態によれば、バーストの開始でのMAC PDUのMACヘッダが誤って受信された場合、端末は任意の方法で端末自体を再同期することにより、バーストの残りをデコードする技術を実装する(例えば、参照番号0650841で登録されているが現在公開されていないフランス特許出願に記載の技術に従う。この技術は、HCS(“Header Check Sum”)又はCRC形式の誤り検査フィールドに対する再同期を考える。この文献の記載の技術によれば、パケットレベルの同期がMAC PDUで失われたときに、バーストの既知のデータを検索することにより、及び/又はMAC PDUに対応する長さのスライディングウィンドウで受信データがCRC又はHCS条件を満たすか否かを検査することにより、再同期が行われる)。 【0041】 次に、テスト34の間に、装置2は、現バーストの少なくとも1つのMAC PDUが装置2を対象としているか否かを検査する。 【0042】 肯定的な場合、ステップ34の間に、装置2は、現バーストから生じて装置2を対象としているデコードされたMAC PDUをアプリケーションに送信し、これらをレジスタ235に格納する。 【0043】 否定的な場合又はステップ35の後に、テスト36の間に、装置2は、現バーストがサブフレーム5の最後のバーストであるか否かを検査する。 【0044】 否定的な場合、ステップ39の間に、装置2は、新たな現バーストになる次のバーストを示し、ステップ32が繰り返される。 【0045】 肯定的な場合、ステップ36の間に、装置2は、ステップ33の間に記録された測定に基づいて統計を計算する。 【0046】 その後、ステップ37の間に、装置は、この対に関連してステップ33の間に更新された全てのカウンタを考慮することにより、パケット誤り率又はPERを(変調,FEC)の対毎に計算する。 【0047】 次に、ステップ38の間に、装置2は、(ステップ37の間に計算された)PERがPER閾値(例えば、アプリケーションにより要求されたPER閾値、又は初期化ステップ30の間にパラメータ化により決定されたPER閾値)より小さい(変調,FEC)の対を決定する。複数の(変調,FEC)の対が所要のPERを有する場合、有利には、最高のスループットを確保する対が選択される。対が所要のPERを有さない場合、最もロバストな対が選択される。 【0048】 IEEE802.16標準によれば、物理パラメータの対毎に、比C/N+Iの高い閾値及び低い閾値が規定される。現物理パラメータについて測定された比C/N+Iが許容された範囲外である場合、C/N+Iの値を有するメッセージが基地局に伝送され、これにより、物理パラメータを変更する。本発明によれば、所望の(変調,FEC)の対に応じて比C/N+Iが伝送される。 【0049】 その後、ステップ310の間に、装置2は、統計をIEEE802.16標準に従ったC/(N+I)の値に変換することにより、実行された測定からリンク品質を表す比C/(N+I)を推論する。従って、それぞれの可能な(変調,FEC)の対と、装置2はこれらの物理パラメータに規定された高い閾値と低い閾値の間にある値C/N+Iを合致させる。一例として、16QAM1/2変調が望ましく、低い閾値及び高い閾値がそれぞれ-78dBm及び-73dBmである場合、これらの物理パラメータを強要するために、装置2は、例えば-75dBmに等しいC/N+Iを備えたメッセージを伝送する(この値は、他の変調に認められた範囲にはない)。 【0050】 次に、装置2は、IEEE802.16標準に従ってこの目的に提供されたメンテナンス期間の間にRNG-REQ(“Ranging Request”)又はDBPC-REQ(“Downlink Burst Profile Change request”)の種類のメッセージを伝送することにより、この値C/(N+I)を基地局10に伝送する(C/N+Iの種類のデータ項目の伝送は、IEEE802.16標準との互換性を維持することを可能にする)。基地局1は、新しいバーストのプロファイルを承認する。IEEE802.16標準によれば、プロファイルは、(変調,FEC)の対と、関連する低い閾値及び高い閾値のC/N+Iにより決定される。 【0051】 変形実施例(例えば、IEEE802.16の2004又は2005年版に従わない通信、又は独自プロトコルによる通信)によれば、ステップ310は、所望の物理パラメータ若しくは(対毎の)PER又は統計を有するメッセージを(端末から基地局に)伝送するステップと交換される。端末が統計又は対毎のPERを伝送する場合、基地局は、(場合によってはグローバルネットワークに関連する制約(特に利用可能帯域)を考慮して)最適な物理パラメータを決定する。 【0052】 次に、ステップ31が繰り返される。 【0053】 (2004又は2005年版の)IEEE802.16標準によれば、端末は、測定を実行する端末を対象としたバーストで実行される物理測定の関数としてC/(N+I)の値を送信する。他方、本発明によれば、特に他の端末を対象としたバーストを受信してデコードすることから推定された計算上の統計から推論されたC/(N+I)の値を伝送する。 【0054】 更に、最新技術によれば、受信品質は比較的低い物理レベルで測定され、干渉又はシステムに不十分に適合された伝搬チャネル(例えば非常に周波数選択的なチャネル)に関する障害を区別することを可能にしない(この場合に、物理モードのロバスト性を増加することは受信品質に何も変化を与えない)。本発明によれば、高いレベルでの受信品質の測定が考慮される。従って、同一の結果を与えるFECデコードの前の物理レベルでのC/N+Iの2つの明確な測定は、非常に異なるリンク品質に対応する。二重方式では、非常に異なる結果を与えるFECデコードの前の物理レベルでのC/N+Iの2つの明確な測定は、ほぼ同じPERを有する類似のリンク品質に対応し得る。MACレベルでのPERに基づくリンク品質の決定は、実際のデコード性能を考慮しているため、物理パラメータの良好な調整を可能にする。更に、本発明は、物理パラメータの複数のロバスト性のレベルを上げる又は下げることを可能にする。従って、中間の16QAM1/2変調を通過せずに、64QAM1/2の種類のOFDM型変調からQPSK3/4に(又はその逆に)することが可能になる。 【0055】 図4は、基地局10に実装されたダウンリンクのサブフレーム伝送アルゴリズムを概略的に示している。 【0056】 第1のステップ40の間に、基地局10は、その様々な構成要素と変数とを初期化する。このステップの間に、物理モードのパラメータは初期設定により定められる。 【0057】 次に、ステップ41の間に、基地局10は、比の値C/(N+I)で端末からアップリンクフレームを受信する。この比は、それ自体知られている手順に従って計算されてもよく、前述のように本発明に従って推定されてもよい。基地局10は、(端末により送信された比C/N+Iに対応するモードのみに基づいて)それから対応する物理モードのパラメータを推論する。例えば、これらのパラメータはテーブルに格納され、これらの値は受信した値C/(N+I)が属する所定の期間C/(N+I)の関数として決定される。変形形態によれば、基地局はまた、グローバルの帯域を最適化することを可能にするモードにそれぞれを割り当てるように、全部又は一部の他の端末の比も考慮する。 【0058】 ステップ41の変形形態によれば、基地局10は、所望の物理パラメータ若しくは(対毎の)PER又は統計を有するメッセージを、端末からアップリンクフレームで受信する。基地局は、(場合によってはC/N+I、PER、統計及び/又は他の端末により送信された特定の物理モード要求を考慮して)これらのデータの関数として、対応する端末の物理モードを固定する。基地局が統計を有するアップリンクフレームを受信する場合、(変調,FEC)の対毎のパケット誤り率を計算する。基地局がPERを有するアップリンクフレームを受信する場合、又はPERを計算している場合、(例えば端末の種類等に基づくパラメータ化により)PERが所定のPER閾値より小さい(変調,FEC)の対を決定する。 【0059】 その後、ステップ42の間に、基地局のMACレイヤは、端末にデータを伝送する要求を高レイヤから受信する。 【0060】 次に、ステップ43の間に、基地局10は、宛先の端末に関連する物理モードのパラメータの関数として伝送されるデータを有する1つ以上のバーストを構築する。宛先に伝送されるため、バーストはダウンリンクのサブフレームに挿入され、他の端末が対応する物理モードのパラメータの関数として伝送品質の測定を行うことを可能にする。その後に、ステップ41が繰り返される。 【0061】 当然に、本発明は前述の実施例に限定されない。 【0062】 特に、本発明は無線通信標準(例えばIEEE802.16)に従ったデータ伝送に限定されず、如何なる媒体(特に雑音のある有線型チャネル又はレコーディングチャネル)での全ての伝送にも関連する。本発明は、マスター局又は基地局を備えた集中型ネットワークに適用されるだけでなく、端末が複数の物理モードで複数の局から生じたデータバーストを受信できるネットワークにも適用される。この構成によれば、端末は、端末を対象としていないバーストを含み、全部又は一部の局により送信されたパケットを受信し、各送信局の関数として全部又は一部の物理モードのパケット誤り率を推定する。 【0063】 本発明は多数のアプリケーションと互換性を有する。特に、可変ビデオ符号化又はSVC(“Scalable Video Coding”)(このような選択肢はMPEG4ビデオ標準に存在する)に着手することを可能にする。SVBによれば、スループットが良好な場合に(すなわち、スペクトル効率が高い場合、これは高レートの変調(例えば16QAM)及び低いFECレートに対応する)高解像度のビデオを保証し、スループットが低い場合(例えば8PSK)に単一解像度を保証する。 【0064】 特定の実施例によれば、本発明はまた、リンクの信頼性を向上させることを可能にする。 【0065】 本発明は、パケットレベルで、有利にはMACレベル又は何らかの誤り訂正手順に基づき得る高レイヤで、誤り検出を使用する。変形形態によれば、パケット誤り検出もまた、FECの検証(例えば、Reed-Solomonデコーダにより検出された誤りバイト数、又はViterbiデコーダにより与えられるメトリック)に基づき得る。 【0066】 OFDMに基づく変調に従って変調されたデータを伝送することに対する本発明の用途は特に有利である。この理由は、非常に周波数選択的になり得るブロードバンドチャネルを通じてデータが伝送されるからである。それにもかかわらず、本発明はまた、スペクトル拡散又は狭帯域型の変調にも適用される。 【0067】 本発明の様々な実装によれば、誤り率が推定される物理パラメータの中で、変調の種類(例えば、OFDM変調等に関連するPSQK、QPSK、8PSK、16QAM、32QAM、64QAM)及び/又は検討される誤り訂正符号のレート(例えば1/2又は3/4)及び/又は誤り訂正符号化の種類(例えば、Reed-Solomon、畳み込み符号、ターボ符号)が考えられる。 【図面の簡単な説明】 【0068】 【図1】本発明の特定の実施例による通信ネットワーク 【図2】本発明の特定の実施例による図1の通信ネットワークの装置の概略図 【図3】図1のネットワークの要素に実装される受信方法 【図4】図1のネットワークの要素に実装される送信方法 【図5】図1のネットワークで伝送されるダウンリンクのサブフレーム 【符号の説明】 【0069】 1 通信ネットワーク 10 基地局 11、12、13 端末(加入者局) 2 端末 21 CPU 22 ROM 23 RAM 24 バス 25 送信モジュール 26 受信モジュール 220 プログラム 221 物理モード 222 閾値 230 プログラム 231 変調 232 FEC 233 C/(N+I) 234 測定 235 データ
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| 【出願人】 |
【識別番号】501263810 【氏名又は名称】トムソン ライセンシング 【氏名又は名称原語表記】Thomson Licensing 【住所又は居所原語表記】46 Quai A. Le Gallo, F−92100 Boulogne−Billancourt, France
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| 【出願日】 |
平成19年6月28日(2007.6.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100070150 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
【識別番号】100091214 【弁理士】 【氏名又は名称】大貫 進介
【識別番号】100107766 【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠重
【識別番号】100135105 【弁理士】 【氏名又は名称】渡邊 直満
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| 【公開番号】 |
特開2008−17467(P2008−17467A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2007−170492(P2007−170492) |
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