| 【発明の名称】 |
QoS制御システム、QoS制御装置及びセッション制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】湯本 一磨
【氏名】高瀬 晶彦
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| 【要約】 |
【課題】要求されたリソース及び品質を提供することができないときに、提供可能な代替候補を提示する。
【構成】端末装置と、端末装置が送受信するパケットを転送するノード装置と、ノード装置のリソースの確保を要求するリソース要求装置と、ノード装置のリソースの割当を制御するQoS制御装置とを備え、ネットワークにおけるリソースの割当を制御するQoS制御システムにおいて、QoS制御装置は、ノード装置が受信したパケットを転送する経路情報、及びノード装置のリソース情報を管理し、端末装置が通信する経路に含まれるノード装置が、リソース要求装置によって要求されたリソースを提供可能であるか否かを判定し、ノード装置が要求されたリソースを提供できないとき、要求されたリソースの代替候補を決定し、代替候補をリソース要求装置に通知する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークにおけるリソースの割当を制御するQoS制御システムであって、 端末装置と、前記端末装置が送受信するパケットを転送するノード装置と、前記ノード装置のリソースの確保を要求するリソース要求装置と、前記ノード装置のリソースの割当を制御するQoS制御装置と、を備え、 前記QoS制御装置は、 前記ノード装置が受信したパケットを転送する経路情報、及び前記ノード装置のリソース情報を管理し、 前記端末装置が通信する経路に含まれるノード装置が、前記リソース要求装置によって要求されたリソースを提供可能であるか否かを判定し、 前記ノード装置が要求されたリソースを提供できないとき、要求されたリソースの代替候補を決定し、前記代替候補を前記リソース要求装置に通知することを特徴とするQoS制御システム。 【請求項2】 前記QoS制御装置は、前記リソース要求装置が要求したリソースを提供できないとき、提供可能な帯域を代替候補として通知することを特徴とする請求項1に記載のQoS制御システム。 【請求項3】 前記QoS制御装置は、前記リソース要求装置が要求したリソースを提供できないとき、前記ノード装置に備えられた出力キューのうち、要求された優先度と異なる優先度の出力キューを代替候補として通知することを特徴とする請求項1に記載のQoS制御システム。 【請求項4】 前記QoS制御装置は、前記リソース要求装置が要求したリソースを即時提供できないとき、提供可能となる時間を代替候補として通知することを特徴とする請求項1に記載のQoS制御システム。 【請求項5】 前記リソース要求装置は、前記端末装置が送受信する呼制御メッセージを中継するセッション制御装置であって、 前記セッション制御装置は、 前記端末装置が送信した呼制御メッセージに含まれるメディア情報に基づいて、前記ノード装置に要求するリソースを決定し、 前記QoS制御装置から代替候補を含む応答を受信したとき、前記代替候補のリソース情報を呼制御メッセージに包含可能なメディア情報に変換し、前記変換されたメディア情報を含む呼制御メッセージを前記端末装置に中継することを特徴とする請求項1に記載のQoS制御システム。 【請求項6】 前記セッション制御装置は、呼制御メッセージによる前記端末装置のネゴシエーション手順における、オファー要求に対するアンサー応答を受信したとき、前記QoS制御装置に対し、前記ノード装置のリソースの確保を要求することを特徴とする請求項5に記載のQoS制御システム。 【請求項7】 ネットワークにおけるリソースの割当を制御するQoS制御システムで、端末装置が送受信するパケットを転送するノード装置のリソースの割当を制御し、前記ノード装置のリソースの確保を要求するリソース要求装置と前記ネットワークを介して接続するQoS制御装置であって、 前記ノード装置の経路情報、及びリソース情報を管理し、 前記端末装置が通信する経路に含まれるノード装置が、前記リソース要求装置に要求されたリソースを提供可能であるか否かを判定し、 前記ノード装置が要求されたリソースを提供できないとき、要求されたリソースの代替候補を決定し、前記リソース要求装置に前記代替候補を通知することを特徴とするQoS制御装置。 【請求項8】 前記ノード装置が要求されたリソースを提供できないとき、提供可能な帯域を代替候補として提示することを特徴とする請求項7に記載のQoS制御装置。 【請求項9】 前記ノード装置が要求されたリソースを提供できないとき、前記ノード装置に備えられた出力キューで、要求された優先度と異なる優先度の出力キューを代替候補として通知することを特徴とする請求項7に記載のQoS制御装置。 【請求項10】 前記ノード装置が要求されたリソースを即時提供できないとき、前記要求されたリソースが提供可能となる時間を代替候補として通知することを特徴とする請求項7に記載のQoS制御装置。 【請求項11】 ネットワークにおけるリソースの割当を制御するQoS制御システムで、端末装置が送受信するパケットを転送するノード装置のリソースの割当を制御するQoS制御装置と接続するセッション制御装置であって、 前記端末装置が送受信する呼制御メッセージを中継し、 前記呼制御メッセージに含まれるメディア情報に基づいて、前記ノード装置に要求するリソースを決定し、 前記QoS制御装置から代替候補を含む応答を受信したとき、前記代替候補のリソース情報を呼制御メッセージに包含可能な形式のメディア情報に変換し、前記変換されたメディア情報を含む呼制御メッセージを前記端末装置に中継することを特徴とするセッション制御装置。 【請求項12】 前記セッション制御装置は、前記呼制御メッセージによる前記端末装置のネゴシエーション手順における、オファー要求に対するアンサー応答を受信したとき、前記QoS制御装置に対し、前記ノード装置のリソースの確保を要求することを特徴とする請求項11に記載のセッション制御装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、QoS制御システムに関し、特に、要求されたリソース又は品質を提供できないときに代替候補を提示する技術に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、インターネットの利用範囲が拡大し、音声及び動画の配信などのマルチメディアサービスが提供されている。しかし、VoIPなどによる会話音声データの伝送は、ネットワークの遅延を低く抑えないと、音声品質が著しく劣化してしまうため、厳しいリアルタイム性が要求される。 【0003】 そこで、特許文献1には、帯域管理装置(QoS制御装置)が、提供されるサービスに応じて通信帯域を制御することによって帯域を確保し、ネットワークの伝送品質を維持する技術が提案されている。また、特許文献2には、セッション確立時に端末間通信に要求されるリソースをコールエージェント(呼制御装置)がポリシーサーバに要求し、要求リソース量を満足する通信パス(経路)が存在する場合には、当該経路にデータを伝送するネットワークポリシー制御システムが提案されている。 【0004】 さらに、非特許文献1には、セッション制御プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol)を使用し、QoSの前提条件を含めたネゴシエーションを行うプロトコル仕様の拡張が示されている。また、非特許文献2には、セッション制御装置(呼制御装置)からQoS制御装置のようなポリシーを適用する機能を有する装置に対するリソース要求インタフェースの仕様が示されている。 【特許文献1】特開2000−224239号公報 【特許文献2】特開2003−258857号公報 【非特許文献1】RFC3312 "Integration of Resource Management and SIP",IETF,2002年10月 【非特許文献2】3GPP Specification "TS29.209 Version 6.5.0",3GPP,2006年6月21日 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 従来のQoS制御システムにおけるQoS(リソース、品質)要求の応答は、成功(可)又は失敗(不可)といった結果を返すことはできたが、提供可能なリソース及び品質を代替候補として提示することはできなかった。 【0006】 本発明が解決しようとする課題は、要求されたリソース及び品質を提供することができないときに、提供可能な代替候補を提示することである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明の代表的な一形態では、ネットワークにおけるリソースの割当を制御するQoS制御システムであって、端末装置と、前記端末装置が送受信するパケットを転送するノード装置と、前記ノード装置のリソースの確保を要求するリソース要求装置と、前記ノード装置のリソースの割当を制御するQoS制御装置と、を備え、前記QoS制御装置は、前記ノード装置が受信したパケットを転送する経路情報、及び前記ノード装置のリソース情報を管理し、前記端末装置が通信する経路に含まれるノード装置が、前記リソース要求装置によって要求されたリソースを提供可能であるか否かを判定し、前記ノード装置が要求されたリソースを提供できないとき、要求されたリソースの代替候補を決定し、前記代替候補を前記リソース要求装置に通知する。 【発明の効果】 【0008】 本発明の一形態によると、要求されたリソース及び品質が提供できない場合には、提供可能な代替候補を提示することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 図1は、本発明の実施の形態のQoS制御システムの構成を示す図である。QoS制御システムは、セッション制御装置1、QoS制御装置2、ユーザ端末(UE:User Equipment)3A、3B、コアノード4及びエッジノード5を備える。セッション制御装置1、QoS制御装置2、ユーザ端末3A及び3Bは、エッジノード5及びコアノード4によって構成されるネットワークに接続する。 【0010】 なお、図1では、ネットワークのレイヤ構造、及びシグナリングパケットとデータパケットの流れを明示するために、セッション制御装置1、QoS制御装置2、ユーザ端末3A及び3Bを分離して表記している。したがって、シグナリングパケットは、ユーザ端末3A及び3Bとセッション制御装置1とが直接接続されて送受信されているのではなく、ネットワークを介して送受信される。同様に、セッション制御装置1とQoS制御装置2との間、QoS制御装置2とコアノード4及びエッジノード5との間もネットワークを介して接続される。 【0011】 セッション制御装置1は、ネットワークを介してユーザ端末3A及び3Bが送受信するセッション制御メッセージ(呼制御メッセージ)を中継制御する。セッション制御装置1は、ユーザ端末3A又は3Bが送信したセッション接続要求にQoSの前提条件が含まれる場合に、QoS制御装置2にQoS要求を発行する。 【0012】 QoS要求のパラメータとしては、例えば、セッション識別子、フローの方向(双方向/送信方向/受信方向)、宛先/送信元IPアドレス、プロトコル番号、TCP/UDPの宛先/送信元ポート番号、メディア種別、コーデック種別、最大要求帯域、優先度、要求転送品質(例えば、ITU−T勧告Y.1541で規定されているクラス)などの情報を送る。 【0013】 QoS制御装置2は、QoS要求を受信すると、要求の受入可否を判定する。受入可能な場合には、対象フローの経路となるノードに対してQoS制御を実行する。QoS制御とは、要求されたリソース又は品質を予約(確保)することである。一方、要求された品質を提供できないとき、代替候補が存在する場合には代替候補を提示し、代替候補が存在しない場合にはその旨をセッション制御装置1に応答する。 【0014】 セッション制御装置1は、QoS制御装置2からの応答を受信すると、代替候補のリソース情報から該当するメディア情報を決定し、ユーザ端末3に対する応答を中継する。 【0015】 なお、ユーザ端末に相当する装置は、アプリケーションサーバであってもよい。また、QoS制御装置2にQoS要求を発行する主体は、セッション制御装置1ではなくアプリケーションサーバであってもよい。 【0016】 図2は、本発明の実施の形態のアクセス網とコア網、及びトランスポート層302とサービス層301の境界を明示したコア網に対してQoS制御システムを適用する一例を示す図である。 【0017】 ユーザ端末3Aは、アクセス網を介してコア網に接続し、更に相手側のアクセス網を経由して相手側のユーザ端末と接続する。また、アクセス網及びコア網の構成要素は、サービス層301とトランスポート層302に分類される。 【0018】 図1のセッション制御装置1は、アクセス網のP−CSCF(Proxy−Call Session Control Function)310A、310B、及びコア網のS−CSCF(Serving−CSCF)312に該当する。また、図2では、S−CSCFはコア網に含まれているが、(B)のSCFs(Service Control Functions)を提供する事業者と、(D)のコア網を提供する事業者は異なる場合がある。 【0019】 コア網に含まれるコアルータ320及びエッジルータ322は、それぞれ図1のコアノード4及びエッジノード5に相当する。また、アクセス網のリソースを制御するリソースアクセスコントロール装置314A、314B及びQoS制御装置316は、図1のQoS制御装置2に相当する。 【0020】 図3は、本発明の実施の形態のQoS制御装置2の構成を示す図である。QoS制御装置2は、CPU10、メモリ13、記憶装置12及び通信インタフェース(通信IF)11を備える。 【0021】 CPU10は、メモリ13に記憶されたプログラムを実行する。メモリ13は、CPU10によって実行されるプログラム及び処理に必要なデータを格納する。通信IF11は、ネットワークを介して他の計算機と通信する。 【0022】 記憶装置12は、QoS制御用プログラム及びQoS制御に必要なデータを格納する。QoS制御用プログラムは、実行時にメモリ13に展開される。記憶装置12は、QoS制御装置2の筐体内部に実装されても、外部記憶装置として設置されても、ネットワークを介して接続されてもよい。 【0023】 さらに、QoS制御装置2には、管理者が操作するためのユーザインタフェースを備えてもよい。ユーザインタフェースとしては、例えば、コマンド入力のためのキーボード、GUI入力のためのマウス、及びディスプレイなどの表示装置などがある。 【0024】 QoS制御用プログラムは、通信制御プログラム20、要求条件受信処理プログラム21、QoS設定要求処理プログラム22、結果応答処理プログラム23、ノード設定情報収集処理プログラム24、要求受付判定処理プログラム25、対象ノード特定処理プログラム26及びノード管理情報更新処理プログラム27などによって構成される。各プログラムは、それぞれ異なるプロセスで実行される独立したプログラムであってもよいし、同一のプロセスで実行される単一のプログラムとして構成してもよい。 【0025】 通信制御プログラム20は、通信IF11を介して受信したパケットを解析する。さらに、通信制御プログラム20は、パケットのヘッダ情報を整形して送信する。 【0026】 要求条件受信処理プログラム21は、受信したQoS要求の内容を解析する。QoS設定要求処理プログラム22は、対象のノードに対してQoS設定を実行する。結果応答処理プログラム23は、受信したQoS要求に対する判定結果を要求元に応答する。 【0027】 ノード設定情報収集処理プログラム24は、対象ネットワークに含まれるノードの設定情報を収集する。要求受付判定処理プログラム25は、受信したQoS要求の受入可否を判定する。対象ノード特定処理プログラム26は、要求されたQoSを適用する対象のノードを特定する。ノード管理情報更新処理プログラム27は、各ノードの利用状況などを更新する。 【0028】 また、記憶装置12は、QoS制御を実行するために必要な情報として、ノード情報管理テーブル28、ノード利用情報管理テーブル29、要求受付判定テーブル18及びリソース割当管理テーブル19を格納する。各テーブルは、記憶装置12に格納された状態で随時アクセスされるデータベースとして構成してもよいし、QoS制御用プログラムの実行時にメモリ13に展開して利用してもよい。 【0029】 ノード情報管理テーブル28は、ネットワークを構成するノードの構成情報を格納する。ノード利用情報管理テーブル29は、ネットワークを構成するノードの利用状態を格納する。要求受付判定テーブル18は、出側エッジノード及び入側エッジノードにおけるQoS要求の受入可否の判定結果に基づいて、QoS要求全体の受入可否を判定するための情報を格納する。リソース割当管理テーブル19は、セッション単位に割り当てられたリソースを管理する。 【0030】 図5は、本発明の実施の形態のノード設定情報管理テーブル28の構成を示す図である。ノード設定情報管理テーブル28に格納された情報は、QoS制御装置2がノード設定情報収集プログラム24を実行し、各ノードのルーティング情報を収集して記録される。 【0031】 ノード設定情報管理テーブル28は、ノード40、インターフェース42、宛先ネットワーク44及びネクストホップ46を含む。ノード40は、ネットワークを構成する各ノードの識別子を格納する。具体的には、図1のコアノード4又はエッジノード5の識別子が格納される。インターフェース42は、各ノードの通信IFの識別子を格納する。ネクストホップ46は、宛先ネットワーク44にパケットを転送するための送り先であり、ルータのIPアドレスを格納する。 【0032】 図6Aは、本発明の実施の形態のリンクごとに利用情報を管理するノード利用情報管理テーブル29の構成を示す図である。ノード利用情報管理テーブル29は、ノード50、リンク/キュー52、帯域容量54及び積算使用量56を含む。ノード利用情報管理テーブル29は、ノード管理情報更新処理プログラム27が実行されることによって、更新される。 【0033】 ノード50は、ネットワークを構成する各ノードの識別子を格納する。具体的には、図1のコアノード4又はエッジノード5の識別子が格納される。リンク/キュー52は、各ノードのリンク又はキューの識別子を格納する。図6Aでは、リンクの識別子が格納されている。帯域容量54は、各リンク/キューに割り当てられた帯域の容量を格納する。積算使用量56は、使用中の帯域の容量を格納する。 【0034】 図6Bは、本発明の実施の形態のノード装置のシェーパ機能による優先キュー/非優先キューの利用を説明する図である。シェーパ機能とは、パケットの出力順序及び出力帯域を制御する機能である。 【0035】 図6Bに示すシェーパは、1つの優先キュー(LLQ:Low latency Queueing)と3つの重み付き非優先キュー(WFQ:Weighted Fair Queueing)を備える。ノード装置は、宛先が同一のフローであっても、優先的に転送する必要があれば、優先キューに振り分け、インターネット通信のようにベストエフォートで転送すればよい場合には、非優先キューに振り分けることによって品質を制御する。 【0036】 図6Bでは、Q#4は優先キューであって、Q#1〜Q#3よりも優先してパケットを出力する。一方、Q#1〜Q#3は、優先キューが使用していない帯域を指定された重み(X:Y:Z)に応じて出力される。図6Bに示す回線では、合計1Gbpsの帯域が割り当てられており、優先キューQ#4には300Mbpsの帯域が割り当てられ、非優先キューには残りの帯域が5:3:2で分割されて割り当てられている。 【0037】 図6Cは、本発明の実施の形態のキューごとに利用情報を管理するノード利用情報管理テーブル29を示す図である。テーブルの構成は、図6Aと同じである。また、図6Cに示すノード利用情報管理テーブル29は、図6Bに示したシェーパ機能に対応する。なお、図6Cのリンク/キュー52には、キューの識別子が格納される。 【0038】 図7は、本発明の実施の形態の要求受付判定テーブル18の構成を示す図である。QoS制御装置2は、要求受付判定テーブル18を参照してQoS要求の結果を判定する。なお、QoS要求の判定は、ネットワークの帯域容量が十分に確保されている場合には、通信経路に含まれる全てのノードについて判定せずに入側及び出側のエッジノードのみを判定すればよい。本発明の実施の形態では、入側及び出側のエッジノードのみを判定する。 【0039】 要求受付判定テーブル18は、出側エッジノードの出力余剰130、入側エッジノードの出力余剰131及び結果判定132を含む。出側エッジノードの出力余剰130は、要求されたQoS要求を満たす場合には、“○”が格納され、代替候補が存在する場合には、“△”が格納され、代替候補が存在しない場合には、“×”が格納される。入側エッジノードの出力余剰131についても同じである。 【0040】 結果判定132は、出側エッジノードの出力余剰130及び入側エッジノードの出力余剰131との関係から、QoS要求の結果が格納される。具体的には、入側及び出側のエッジノードの値がともに“○”であれば、結果判定132を「可」とし(133)、いずれか一方でも“×”であれば、「不可」とする(137、138)。代替候補を提示可能な場合には、結果判定132を「代替提示」とする(134〜136)。 【0041】 図8は、本発明の実施の形態のリソース割当管理テーブル19の構成を示す図である。リソース割当管理テーブル19は、セッション単位にレコードが記録される。リソース割当管理テーブル19は、セッション識別子150、利用ノード152、リンク/キュー154、利用帯域156、利用時間158及び代替通知160を含む。 【0042】 セッション識別子150は、端末が使用しているセッションの識別子が格納される。ノード152は、QoS制御(リソース割当)が実行されたノードの識別子を格納する。リンク/キュー154は、QoS制御されたリンク又はキューの識別子を格納する。利用帯域156は、QoS制御によって確保された帯域が格納される。利用時間158は、利用終了時刻を格納してもよいし、利用開始時刻及び利用時間を格納してもよい。代替通知160は、該当セッションが既に代替通知されているとき、重複して代替候補となることを防ぐためにフラグを設定する。 【0043】 続いて、以上の構成によって実行されるQoS制御装置2の処理について説明する。 【0044】 図10は、本発明の実施の形態のQoS制御装置2によって実行される処理のフローチャートである。 【0045】 QoS制御装置2は、起動すると、ノード設定情報収集処理プログラム24によって、制御対象ノードのノード設定情報を収集する(ステップ110)。収集されたノード設定情報は、図5に示したノード設定情報管理テーブル28に格納される。具体的には、QoS制御装置2は、各対象ノードに設定されたルーティング情報を収集し、ノード40のインタフェース42ごとに、宛先ネットワーク44及びネクストホップ46を記録する。 【0046】 なお、図10に示すフローチャートでは、QoS制御装置2を起動した直後にノード設定情報収集プログラム24を実行する手順を示しているが、定期的なバッチ処理で稼動させてもよい。また、ネットワークトポロジの更新などを契機として、管理者又は外部装置からのトリガによって実行してもよいし、QoS要求が発生したタイミングで実行してもよい。 【0047】 ノード設定情報の収集が完了すると、QoS制御装置2は、アプリケーションサーバ300又はセッション制御装置1などからのQoS要求を受け付ける(ステップ111)。QoS制御装置2は、QoS要求を受信すると(ステップ111の結果が「Y」)、まず、要求条件受信処理プログラム21によって要求内容を解析する。なお、QoS要求でなかった場合には(ステップ111の結果が「N」)、QoS要求の受信を継続する。 【0048】 次に、QoS制御装置2は、要求内容に基づいて、対象ノード特定処理プログラム26を実行することによって、QoS制御を実行する対象のノードを特定する(ステップ112)。具体的には、QoS要求に含まれる宛先アドレス及び送信元アドレスに基づいて、ノード設定情報管理テーブル28を検索し、パケットを送信する経路を選択し、経路に含まれるノード及び通信IFを抽出する。 【0049】 また、QoS制御装置2は、検索結果からネクストホップ46に格納された値が管理ドメインに含まれないレコードを抽出することによって、エッジノードを特定することができる。最初に送信元アドレスに接続されるエッジノードを特定することによって、対象ネットワークにおける起点を特定することができる。さらに、トポロジ情報を併用することによって、経路上のノードを特定する効率を向上させることも可能である。なお、前述のように、本発明の実施の形態では、対象ネットワークの入側と出側のエッジノードのみを対象ノードとしている。 【0050】 QoS制御の対象ノードが特定されると、QoS制御装置2は、要求受付判定処理プログラム25を実行し、QoS要求を受入可能であるか否かを判定する(ステップ115)。 【0051】 QoS制御装置2は、ノード利用情報管理テーブル29から対象となるノード50及びリンク/キュー52に対応するレコードを抽出し、対象ノードの使用状況を取得する。QoS制御装置2は、取得した対象ノードの使用状況に基づいて、受入可否を判定する。具体的には、QoS制御装置2は、積算使用量56に要求された容量を加えた値と、帯域容量54に格納された値とを比較することによって、対象ノードごとの受入可否を判定する。そして、QoS制御装置2は、要求受付判定テーブル18を参照し、入側のエッジノード及び出側のエッジノードの判定結果に基づいて、QoS要求の受入可否を判定する。 【0052】 QoS制御装置2は、QoS要求の受入判定結果が「可」の場合には、QoS設定要求処理プログラム22によって、対象ノードに対してQoS設定を実行する(ステップ120)。 【0053】 QoS制御装置2は、QoS設定が完了すると、ノード管理情報更新処理プログラム27を実行し、ノード利用情報管理テーブル29の積算使用量56を更新する(ステップ121)。QoS制御装置2は、このようにQoS設定を実行した後でノード利用情報管理テーブル29を更新してもよいし、各ノードのトラフィック状況を実際に監視して更新してもよい。また、QoS制御装置2がトラフィック状況を監視してもよいし、外部の専用装置がトラフィック状況を監視してもよい。 【0054】 一方、QoS制御装置2は、QoS要求の受入可否の判定結果が「代替提示」の場合には、割り当て可能な帯域を決定する(ステップ118)。割り当て可能な帯域は、ノード利用情報管理テーブル29から対象ノード50及び対象リンク/キュー52に対応するレコードを抽出し、帯域容量54と積算使用量56との差分を算出することによって求めることができる。 【0055】 QoS要求のパラメータに優先度又は要求転送品質の条件が指定されている場合には、QoS制御装置2は、まず最初に対応するリンク/キューを抽出する。このとき、要求された条件を満足することができない場合には、他の優先度又は要求転送品質に対応するリンク/キューの状況を抽出し、代替候補として通知するようにしてもよい。優先度、要求転送品質及び割当可能な帯域の双方を代替候補として通知してもよい。代替候補の選定については、詳細を後述する。 【0056】 QoS制御装置2は、受信したQoS要求に対する判定結果を結果応答処理プログラム23を実行し、QoS要求の要求元に応答する(ステップ123)。そして、QoS制御装置2は、QoS要求の受信を終了するか否かを判定する(ステップ124)。QoS要求の受信の終了条件を満たしている場合には(ステップ124の結果が「Y」)、処理を終了する。終了条件を満たしていない場合には(ステップ124の結果が「N」)、再びQoS要求の受信を待機する。 【0057】 図4は、本発明の実施の形態のセッション制御装置1の構成を示す図である。セッション制御装置1は、CPU30、メモリ33、記憶装置32、及び通信IF31を備える。 【0058】 CPU30は、メモリ33に記憶されたプログラムを実行する。メモリ33は、CPU30によって実行されるプログラム及び処理に必要なデータを格納する。通信IF31は、ネットワークを介して他の計算機と通信する。 【0059】 記憶装置32は、セッション制御用プログラム及びセッションの管理に必要なデータを格納する。セッション制御用プログラムは、実行時にメモリ33に展開される。記憶装置32は、セッション制御装置1の筐体内部に実装されても、外部記憶装置として設置されても、ネットワークを介して接続されてもよい。 【0060】 さらに、セッション制御装置1には、管理者が操作するためのユーザインタフェースを備えてもよい。ユーザインタフェースとしては、例えば、コマンド入力のためのキーボード、GUI入力のためのマウス、及びディスプレイなどの表示装置などがある。 【0061】 セッション制御用プログラムは、通信制御プログラム34、アドレス解決処理プログラム35、中継制御処理プログラム36及びQoS制御要求処理プログラム37などによって構成される。各プログラムは、それぞれ異なるプロセスで実行される独立したプログラムであってもよいし、同一のプロセスで実行される単一のプログラムとして構成してもよい。 【0062】 通信制御プログラム34は、通信IF31を介して受信したパケットを解析する。さらに、通信制御プログラム34は、パケットのヘッダ情報を整形して送信する。 【0063】 アドレス解決処理プログラム35は、アドレス情報がFQDN(Fully Qualified Domain Name)などのドメイン形式又はURL(Uniform Resource Locator)形式で記述されているとき、DNS検索などを実行することによって、IPアドレスを解決する。 【0064】 中継制御処理プログラム36は、通信IF31を介して通信制御プログラム34が受信したメッセージ(パケット)を処理する。QoS制御要求処理プログラム37は、QoS制御装置2にQoS要求を送信する。また、QoS制御要求処理プログラム37は、QoS要求に対するQoS制御装置2からの応答を受信する。 【0065】 セッション管理テーブル38及びメディアマッピングテーブル39は、図4では、メモリ33に格納されているが、記憶装置32に格納し、実行時にメモリ33に展開してもよい。また、記憶装置12に格納した状態で随時アクセスされるデータベースとして構成してもよい。 【0066】 セッション管理テーブル38は、セッションごとの状態遷移情報が記録される。メディアマッピングテーブル39は、メディア情報と帯域との対応が格納される。 【0067】 図9は、本発明の実施の形態のメディアマッピングテーブル39の構成を示す図である。セッション制御装置1は、QoS制御装置2が提示した代替候補をメディアマッピングテーブル39に基づいて変換し、結果をユーザ端末3A又は3Bに送信する。 【0068】 メディアマッピングテーブル39は、メディア種別60、帯域62及びコーデック種別64を含む。メディア種別60は、メディアの種類が格納され、例えば、「Audio」又は「Video」などの値が格納される。帯域62は、必要な帯域容量が格納され、コーデック種別64は、対応するコーデックの名称が格納される。 【0069】 図11は、本発明の実施の形態のセッション制御装置1がアンサーを受信したときの処理フローを示すフローチャートである。アンサーとは、発側ユーザ端末が送信した要求オファーに対して、着側(相手側)ユーザ端末が送信する応答メッセージのことである。セッション制御プロトコルにSIPを使用する場合には、要求オファーはINVITEメッセージに相当する。 【0070】 セッション制御装置1は、メッセージを受信すると、中継制御プログラム36によって受信メッセージを解析する。セッション制御装置1は、受信したメッセージがQoS要求を含むアンサーであるか否かを判定する(ステップ140)。受信したメッセージがQoS要求を含むアンサーでない場合には(ステップ140の結果が「N」)、通常のセッション制御装置として中継制御などの処理を実行する(ステップ145)。 【0071】 一方、受信したメッセージがQoS要求を含むアンサーであった場合には(ステップ140の結果が「Y」)、セッション制御装置1は、QoS制御装置2にQoS要求を発行する(ステップ141)。 【0072】 QoS制御装置2は、QoS要求を受信すると、パラメータとして最大要求帯域が指定された場合には、指定された最大要求帯域に基づいて、要求受付判定処理115を実行する(図10のステップ115)。一方、QoS要求のパラメータに最大要求帯域が指定されていない場合には、要求帯域を取得する必要がある。例えば、パラメータにメディア種別及びコーデック種別が指定されているときには、QoS制御装置2にメディアマッピングテーブル39と同等のメディア情報を備え、メディア種別及びコーデック種別に基づいて、要求帯域を取得すればよい。 【0073】 なお、メディア情報は、最大要求帯域を指定する場合であっても、メディア種別及びコーデック種別を指定する場合であっても、新規メディア又は新規コーデックに柔軟に対応するために、QoS制御装置2の外部に配置するとよい。例えば、セッション制御装置1又はアプリケーションサーバに備えられてもよい。 【0074】 セッション制御装置1は、QoS制御装置2からの応答メッセージを受信し、結果が「可(成功)」であった場合には(ステップ142の結果が「Y」)、受信したメッセージをそのまま中継する(ステップ146)。 【0075】 一方、QoS制御装置2からの応答メッセージの結果が「否(失敗)」であるが(ステップ142の結果が「N」)、代替候補が提示されている場合には(ステップ143の結果が「Y」)、メディアマッピングテーブル39を参照し、対応メディアを選定する(ステップ144)。本発明の実施の形態では、代替候補は、帯域で通知されるため、代替候補として通知された帯域に収まるコーデックを選定する。 【0076】 発側ユーザ端末3Aに対する応答メッセージは、代替候補を提示する場合であっても、応答種別をエラー応答(例えば、580応答)として送信される(ステップ146)。このとき、応答メッセージの書式を拡張することによって、代替候補となるメディア情報を通知する。 【0077】 なお、QoS制御装置2からの応答メッセージの結果が「否(失敗)」であって(ステップ142の結果が「N」)、代替候補が提示されていない場合には(ステップ143の結果が「N」)、受信したメッセージをそのまま中継する(ステップ146)。 【0078】 図12は、本発明の実施の形態のコア網のQoS制御装置が要求されたQoS要求に対し、代替候補を提示する処理のシーケンスを示す図である。なお、図12では、発側及び着側のアクセス網のQoS制御を省略して説明する。 【0079】 また、本発明の実施の形態では、セッション制御プロトコルにSIPを使用する。また、メディア情報は、SDP(Session Description Protocol)によって記述される。 【0080】 ユーザ端末3Aは、まず、相手側のユーザ端末3Bと通信するために、メディア情報を含むINVITEメッセージを送信する(S70)。送信されたメッセージは、発側アクセス網のP−CSCF310A、S−CSCF312及び着側アクセス網のP−CSCF310Bに中継されて相手側のユーザ端末3Bに到達する。 【0081】 相手側ユーザ端末3Bは、INVITEメッセージ(S70)の応答として、アンサーを送信する(S72)。アンサーは、着側アクセス網のP−CSCF310Bを経由して、S−CSCF312に送信される。また、相手側ユーザ端末3Bは、INVITEメッセージ(S70)に含まれたメディア情報のうち、通信可能なメディアをアンサーに記述する。S72のアンサーは、QoS要求を含むものとして以下の処理を説明する。 【0082】 S−CSCF312は、QoS要求を含むアンサーを受信すると(図11のステップ140の結果が「Y」)、QoS制御装置316にQoS要求を発行する(S74、図11のステップ141)。 【0083】 QoS制御装置316は、QoS要求を受信すると(図10のステップ111の結果が「Y」)、まず、QoSを適用する対象ノードを特定する(図10のステップ112)。続いて、QoS制御装置316は、対象ノードに要求されたリソース及び帯域を受入可能であるか否かを判定する(図10のステップ115)。本発明の実施の形態では、受信したQoS要求をそのまま受け入れることはできないが、代替手段を提示することはできるものとする(図10のステップ116の結果が「N」、ステップ117の結果が「Y」)。代替候補は、前述のように、ノード利用情報管理テーブル29を参照し、対象ノードの帯域容量54から積算使用量56の差を算出した容量とすることができる。 【0084】 ここで、図6Aのリンクごとに利用情報を管理するノード利用情報管理テーブル29に基づいて、代替候補を選定する例を具体的に説明する。対象ノードとして、Node1及び#3のリンクが特定されたとき、帯域容量54は100MBであり、積算使用量56は90MBとなっている。要求された帯域が15MBであるとき、帯域容量54と積算使用量56との差は10MBであるため、受信したQoS要求を受け入れることはできない。そこで、利用可能な帯域を10MBとする代替候補を提示することができる。 【0085】 また、QoS制御装置316は、図9に示したリソース割当管理テーブル19を参照し、指定時間後にリソースを確保するようにしてもよい。このとき、QoS制御装置2は、対象のノード及びリンク/キューに基づいて、リソース割当管理テーブル19から要求帯域を満たす利用帯域156を有するレコードを抽出する。そして、終了予定時間が最も早いセッションについて、利用時間158に基づいて「リソース確保可能時間」を算出して通知する。抽出されたレコードには、代替通知160にフラグを立てることによって、重複通知を防止する。なお、利用終了時刻を過ぎたレコードは、定期的なガベージコレクト処理によって削除される。 【0086】 続いて、図6Cのキューごとに利用情報を管理するノード利用情報管理テーブル29に基づいて、代替候補を選定する例を具体的に説明する。対象ノードとして、Node1が特定され、品質保証(QoS、優先制御/優先転送)による100MBの通信帯域が要求されたとき、Q#4の帯域容量が300MBであるのに対し、積算使用量が既に250MBに達している。したがって、優先キューQ#4は、100MBの帯域を必要とする新たなフローを受け入れることができない。 【0087】 そこで、QoS制御装置316は、代替候補として、50MB以下の帯域であれば受入可能と提示することができる。また、リソース割当管理テーブル19を参照し、要求帯域(100MB)を提供可能となる時刻を提示してもよい。さらに、非優先キュー(Q#3/Q#2/Q#1)の利用状況に基づいて、新たに100MBの帯域を提供可能であるか否かを判定し、提供可能である場合には、ベストエフォート型の通信であれば許容可能であることを提示することができる。 【0088】 また、Q#1からQ#3は異なる帯域幅を有するが、すべて非優先キューである。そこで、QoS制御装置316は、Q#1からQ#3のキューに優先度を設定し、相対的に優先度の高いキューを割り当てることも可能である。 【0089】 さらに、QoS制御装置316は、Q#1からQ#3を対象とするメディア種類に応じて使い分けることができる。例えば、Q#3をベストエフォート型の映像/音声通信用、Q#2をベストエフォート型のHTTP通信用、Q#1をそれ以外のベストエフォート型通信用として運用する場合、QoS要求の対象フローが映像音声通信であったとき、Q#3の利用状況に基づいて代替候補を提示する。 【0090】 QoS制御装置316は、代替候補が決定されると(図10のステップ118)、S-CSCF312に決定した代替候補を通知する(S76、図10のステップ123)。 【0091】 S-CSCF312は、QoS制御装置316からQoS要求を受入可能であるか否かの判定結果を受信する(図11のステップ142)。そして、S-CSCF312は、判定結果が受入不可であって(図11のステップ142の結果が「N」)、代替候補が提示されると(図11のステップ143の結果が「Y」)、代替候補に対応するメディアを選定する(図11のステップ144)。代替候補は、帯域で提示されるため、S-CSCF312は、メディアマップテーブル39を参照し、提示された帯域を満たす対応メディア(コーデック種別64)を取得する。 【0092】 S-CSCF312は、対応メディアを取得すると、代替候補をユーザ端末3Aに通知する(S78、図11のステップ146)。本発明の実施の形態では、通知するメッセージはSDPの書式に従い、「m=」行に代替候補となるメディア情報を指定する。具体的には、「m=」行に“m=audio 20000 RTP/AVP 18 (G729)”などと記述する。さらに、「a=」行で代替候補の推奨であることを示す識別子(rec:reccomendation)を新たに定義し、代替候補の提示であることを通知する。具体的には、「a=」行に“a=rec:qos optional e2e sendrecv”などと記述すればよい。 【0093】 一方、S-CSCF312は、判定結果が受入不可であって(図11のステップ142の結果が「N」)、代替候補が提示されない場合には(図11のステップ143の結果が「N」)、その旨をユーザ端末3Aに通知する(S78、図11のステップ146)。具体的に通知するメッセージは、応答種別をエラー応答(例えば、580応答)とし、従来のメッセージ書式を活用し、「a=」行に「failure」識別子を指定すればよい。 【0094】 図13は、本発明の実施の形態の着側アクセス網のQoS制御装置が代替候補を提示する処理のシーケンスを示す図である。着側アクセス網には、QoS制御装置であるPDF(Policy Decision Function)314Bが配置される。 【0095】 ユーザ端末3Aが相手側のユーザ端末3Bと通信するためにINVITEメッセージを送信し(S80)、相手側のユーザ端末3Bがアンサーを送信する(S82)手順は、図12に示したS70及びS72と同じである。 【0096】 相手側のユーザ端末3Bが送信したアンサーは、まず、着側アクセス網のP−CSCF310Bに送信される。P−CSCF310Bは、アンサーを受信すると(図11のステップ140の結果が「Y」)、PDF314BにQoS要求を発行する(S84、図11のステップ141)。QoS要求の発行(S84)から結果応答の受信(S86)までの手順は、図12のS74からS76までの手順と同じである。 【0097】 そして、S−CSCF312は、P−CSCF310Bから送信された応答メッセージ(S88)の内容がエラー応答であった場合には、代替候補が提示されている場合も含め、QoS制御装置316に対するQoS要求を発行せずにメッセージを中継する。また、発側アクセス網のP−CSCF310Aも同様である。すなわち、図11のステップ140において、受信したアンサーがエラー応答であった場合は、一般的なセッション制御装置として、メッセージを中継する(図11のステップ145)。 【0098】 なお、PDF314BをQoS制御装置316と同等の機能を有するものとしたが、代替候補を提示する機能を有さない、QoS要求の受入可否を判定する機能のみを有する装置とした場合も、シーケンスは同じである。受信メッセージの内容がエラー応答であった場合には、セッション制御装置は、QoS要求を発行せずに受信メッセージを中継する。 【0099】 図14は、本発明の実施の形態の発側アクセス網のQoS制御装置が代替候補を提示する処理のシーケンスを示す図である。発側アクセス網には、QoS制御装置であるPDF314Aが配置される。図14では、着側アクセス網、コア網及び発側アクセス網でそれぞれQoS要求の受入可否が判定される。 【0100】 ユーザ端末3Aが相手側のユーザ端末3Bと通信するためにINVITEメッセージを送信し(S90)、相手側のユーザ端末3Bがアンサーを送信する(S91)手順は、図12に示したS70及びS72と同じである。 【0101】 P−CSCF310Bは、ユーザ端末3Bから送信されたアンサー(S91)を受信すると、PDF314BにQoS要求を送信する(S92)。P−CSCF310Bは、PDF314Bから「受入可」のメッセージ(S93)を受信し、受信したメッセージをS−CSCF312に中継する(S94)。 【0102】 S−CSCF312は、P−CSCF310Bから送信されたメッセージ(S94)を受信すると、QoS制御装置316にQoS要求を送信する(S95)。S−CSCF312は、QoS制御装置316から「受入可」のメッセージ(S96)を受信し、受信したメッセージをP-CSCF314Aに中継する(S97)。 【0103】 P−CSCF310Aは、S−CSCF312から送信されたメッセージ(S97)を受信すると、QoS制御装置316にQoS要求を送信する(S98)。P−CSCF310Aは、QoS制御装置316から「受入不可」のメッセージ(S99)を受信し、受信したメッセージをユーザ端末3Aに中継する(S100)。 【0104】 このように、発側のユーザ端末3Aから相手側のユーザ端末3BまでのQoSを確保する場合には、アンサー応答を中継するときに管理対象のネットワークに対してQoS制御をそれぞれ実行する。なお、QoS制御は、受信メッセージの内容がエラー応答以外の場合に実行される。エラー応答の場合はQoS制御を実行せず、通常のセッション制御装置として、メッセージを中継する。 【0105】 図15は、本発明の実施の形態のユーザ端末が代替候補を含むアンサー応答を受信したときに表示される端末通知ダイアログの一例を示す図である。 【0106】 ユーザ端末3Aは、相手側のユーザ端末3Bに接続しようとし、代替候補が提示されたとき、利用者に通知するためにダイアログ200を表示する。 【0107】 ダイアログ200は、通知欄204、「Retry」ボタン201、「Best Effort」ボタン202、及び「Cancel」ボタン203を含む。 【0108】 通知欄204には、利用者が要求したメディアを利用することができないこと、及び通信可能なメディアの代替候補を表示する。図15で示したダイアログでは、利用者が要求したメディアが「PCMU」であり、提示された代替候補が「G.729」となっている。通知欄204には、メディア情報を表示する部分を除いて定型文とし、応答メッセージに含まれたメディア情報を埋め込んで表示内容としてもよい。 【0109】 利用者は、通知された代替候補によって通信する場合には、「Retry」ボタン201を選択し、代替候補によって再接続する。また、QoS制御を実行せずに再接続する場合には、「Best Effort」ボタン202を選択する。接続を中止する場合には、「Cancel」ボタン203を選択する。 【0110】 図16は、本発明の実施の形態の発側のユーザ端末で許容する代替候補を事前設定する画面210の一例を示す図である。 【0111】 代替候補の事前設定は、「Audio」又は「Video」などメディア種別ごとに、許容レベル又は品質レベルを指定する。設定画面210では、チェックボックスにより許容可能なメディア情報を選択する。また、図示した項目以外にも、フローの方向(双方向/送信方向/受信方向)などを設定項目として追加してもよい。 【0112】 設定画面210は、利用帯域を示す数値を選択する形式となっているが、「PCMU」又は「G.729」などのコーデック種別を指定する形式であってもよい。コーデック種別を指定する形式では、代替候補としてコーデック種別が通知されるため、容易に比較することができる。また、利用帯域を数値で選択する形式とすると、ユーザ端末にメディアマッピングテーブルのような変換テーブルを備える必要がある。なお、SIPのようなセッション制御プロトコルのようにコーデック種別を含んだメッセージを送受信する場合には、コーデック種別そのものを設定項目とすることによって、変換テーブルが不要になり、変換処理による処理負荷を除くことができる。 【0113】 本発明の実施の形態では、QoS制御装置2にQoS要求を発行する主体がセッション制御装置1である場合について説明したが、QoS要求を発行する主体は別の装置でもよい。例えば、QoS要求を発行する装置は、アプリケーションサーバ、ネットワークのトラフィック状況を監視するネットワーク監視装置、ネットワークの構成又は経路を制御するネットワーク管理装置でもあってもよい。なお、QoS要求を発行するタイミングは、各装置の仕様に依存する。 【0114】 また、QoS制御装置2の構成及びQoS要求のパラメータは、セッション制御装置1からQoS要求を発行する場合と同じである。さらに、QoS制御装置2の処理手順についても、図10のフローチャートに従って処理される。QoS要求を発行する装置とQoS制御装置2との間で送受信されるメッセージのシーケンスについても、図12のS74のQoS要求及びS76の結果応答と同じになる。 【0115】 本発明の実施の形態によれば、QoS制御装置が要求されたリソース及び品質を提供可能か否かを判定し、要求された品質を提供できない場合には代替候補を選定する。そして、提示された代替候補をセッション制御装置が変換し、メディア情報として要求元に提示する。したがって、セッションの接続を要求する利用者及びアプリケーションは、要求が受け入れられなかった場合に受入可能な代替案が提示されるため、提示された代替案で再接続するか否かを判断することができる。さらに、利用者が許容可能な代替案を試行錯誤しながら再接続を繰り返す必要が無くなるため、利便性が向上し、トラフィックを削減することができる。 【図面の簡単な説明】 【0116】 【図1】本発明の実施の形態のQoS制御システムの構成を示す図である。 【図2】本発明の実施の形態のQoS制御システムのコア網に対する適用を示す図である。 【図3】本発明の実施の形態のQoS制御装置の構成を示す図である。 【図4】本発明の実施の形態のセッション制御装置の構成を示す図である。 【図5】本発明の実施の形態のノード設定情報管理テーブルの構成を示す図である。 【図6A】本発明の実施の形態のリンク単位のノード利用情報管理テーブルの構成を示す図である。 【図6B】本発明の実施の形態のノード利用情報管理テーブルの構成を示す図である。 【図6C】本発明の実施の形態のキュー単位のノード利用情報管理テーブルの構成を示す図である。 【図7】本発明の実施の形態の要求受付判定テーブルの構成を示す図である。 【図8】本発明の実施の形態のリソース割当管理テーブルの構成を示す図である。 【図9】本発明の実施の形態のメディアマッピングテーブルの構成を示す図である。 【図10】本発明の実施の形態のQoS制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 【図11】本発明の実施の形態のセッション制御装置のQoS要求手順を示すフローチャートである。 【図12】本発明の実施の形態のコア網のQoS制御装置が代替候補を提示する処理のシーケンスを示す図である。 【図13】本発明の実施の形態の着側アクセス網で代替候補を提示する処理のシーケンスを示す図である。 【図14】本発明の実施の形態の発側アクセス網で代替候補を提示する処理のシーケンスを示す図である。 【図15】本発明の実施の形態の代替候補を端末に通知するダイアログの一例を示す図である。 【図16】本発明の実施の形態の許容可能な代替候補を端末から事前に設定する画面の一例を示す図である。 【符号の説明】 【0117】 1 セッション制御装置 2 QoS制御装置 3A、3B ユーザ端末 4 コアノード 5 エッジノード 18 要求受付判定テーブル 19 リソース割当管理テーブル 21 要求条件受信処理プログラム 22 QoS設定要求処理プログラム 23 結果応答処理プログラム 24 ノード設定情報収集処理プログラム 25 要求受付判定処理プログラム 26 対象ノード特定処理プログラム 27 ノード管理情報更新処理プログラム 28 ノード情報管理テーブル 29 ノード利用情報管理テーブル 37 QoS制御要求処理プログラム 39 メディアマッピングテーブル
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成18年7月10日(2006.7.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075513 【弁理士】 【氏名又は名称】後藤 政喜
【識別番号】100114236 【弁理士】 【氏名又は名称】藤井 正弘
【識別番号】100120260 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 雅昭
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| 【公開番号】 |
特開2008−17409(P2008−17409A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−189182(P2006−189182) |
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