| 【発明の名称】 |
ネットワーク品質計測装置及びその方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 康広
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| 【要約】 |
【課題】処理能力が低い計測器でも品質計測ができるネットワーク品質計測装置を提供する。
【構成】ネットワークからデータを取得する手段111、112、113と、該データの一部のフィールドを基に該データが属するフローを特定する手段114と、該データの送信順番番号又は該送信順番号及び確認応答信号番号の推移から特定の事象をカウントする手段301b、302b、303bと、カウントした事象の検知確率を計算する手段305bと、カウントした事象と検知確率から計測器と受信端末間で発生したデータ欠損数又はデータ欠損率を計算する手段305bとを有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 データ送信側からデータ受信側に送られる一部の送信データのデータ送信順番番号と、データ受信側からデータ送信側に送られる一部の確認応答信号の受信確認番号を取得し、前期取得された結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップを有することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項2】 請求項1に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 取得した確認応答番号が事前に指定していた回数以上同じ番号が連続したかを確認するステップと、データ送信順番番号の通過の有無を確認するステップと、前期確認結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップを有することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項3】 請求項1又は2に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 データ送信順番番号の通過の有無を確認するステップとして、確認応答信号で再送が指示されている番号に対応するデータ送信順番番号を対象とすることを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか1項に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 取得した確認応答番号が事前に指定していた回数以上連続したかを確認するステップと、データ送信順番番号の通過の有無を確認するステップとから計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップにおいて、 データ損失回数もしくはデータ損失率もしくはグッドプットもしくはサンプリング確率もしくは確認応答番号の重複判定に指定した重複度の何れか一つ以上をパラメタとして用いることを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項5】 ネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 データ送信側からデータ受信側に送られる一部の送信データのデータ送信順番番号を取得し、前期取得した結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップを有することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1項に記載のネットワーク品質を計測する方法であって、 カウントした事象の検知確率を計算する手段により計算される検知確率が、 次の式で求められることを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【数1】
ここでsは、データ観察確率であるサンプリング確率、Thは送信端末と受信端末の間で発生したデータ通信数、Pは送信端末と受信端末の間で発生したデータ欠損数、kは送信順番番号の確認条件である確認応答信号番号が連続する回数、bは定数。 【請求項7】 請求項5に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 取得した送信順番番号の中で、指定した任意の数以上送信順番番号がおなじであった回数を数えるステップと、前期計測回数に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップを有することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項8】 請求項5又は7に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 取得した送信順番番号の中で、指定した任意の数以上送信順番番号がおなじであった回数から、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップにおいて、 サンプリング確率を用いることを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項9】 請求項1乃至8の何れか1項に記載のネットワーク品質を計測する方法であって、カウントした指定した任意の数以上送信順番番号がおなじであった回数、あるいは再送が指示されているシーケンス番号の通過した回数から、 計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するために使用する検知確率を、 パケットロス率、あるいはサンプリング確率、あるいはその両方の組合せと、検知確率とが対応付けられて記憶されたデータベースから、検索することにより、取得することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項10】 ネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測方法であって、 データ送信側からデータ受信側に送られる一部の送信データのデータ送信順番番号と、データ受信側からデータ送信側に送られる一部の確認応答信号の受信確認番号を取得し、前期取得された結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するステップを複数有することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項11】 請求項10に記載のネットワーク品質を計測する方法であって、 複数計算した検知確率のうちで検知確率が最も高い手段を採用することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項12】 請求項1乃至11の何れか1項に記載のネットワーク品質を計測する方法であって、 ネットワーク中にネットワーク品質を計測する観測地点を複数設置することにより、各地点で計算した計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を収集することにより、各計測地点間のデータ損失数もしくはデータ損失率を計算するステップを有することを特徴とするネットワーク品質計測方法。 【請求項13】 ネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 データ送信側からデータ受信側に送られる一部の送信データのデータ送信順番番号と、データ受信側からデータ送信側に送られる一部の確認応答信号の受信確認番号を取得し、前期取得された結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段を有することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項14】 請求項13に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 取得した確認応答番号が事前に指定していた回数以上同じ番号が連続したかを確認する手段と、データ送信順番番号の通過の有無を確認する手段と、前期確認結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段を有することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項15】 請求項13又は14に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 データ送信順番番号の通過の有無を確認する手段として、確認応答信号で再送が指示されている番号に対応するデータ送信順番番号を対象とすることを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項16】 請求項13乃至15の何れか1項に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 取得した確認応答番号が事前に指定していた回数以上連続したかを確認する手段と、データ送信順番番号の通過の有無を確認する手段とから計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段において、 データ損失回数もしくはデータ損失率もしくはグッドプットもしくはサンプリング確率もしくは確認応答番号の重複判定に指定した重複度の何れか一つ以上をパラメタとして用いることを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項17】 ネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 データ送信側からデータ受信側に送られる一部の送信データのデータ送信順番番号を取得し、前期取得した結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段を有することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項18】 請求項13乃至17の何れか1項に記載のネットワーク品質を計測する装置であって、 カウントした事象の検知確率を計算する手段により計算される検知確率が、 次の式で求められることを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【数2】
ここでsは、データ観察確率であるサンプリング確率、Thは送信端末と受信端末の間で発生したデータ通信数、Pは送信端末と受信端末の間で発生したデータ欠損数、kは送信順番番号の確認条件である確認応答信号番号が連続する回数、bは定数。 【請求項19】 請求項17に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 取得した送信順番番号の中で、指定した任意の数以上送信順番番号がおなじであった回数を数える手段と、前期計測回数に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段を有することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項20】 請求項17又は19に記載のネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 取得した送信順番番号の中で、指定した任意の数以上送信順番番号がおなじであった回数から、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段において、 サンプリング確率を用いることを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項21】 請求項13乃至20の何れか1項に記載のネットワーク品質を計測する装置であって、カウントした指定した任意の数以上送信順番番号がおなじであった回数、あるいは再送が指示されているシーケンス番号の通過した回数から、 計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算するために使用する検知確率を、 パケットロス率、あるいはサンプリング確率、あるいはその両方の組合せと、検知確率とが対応付けられて記憶されたデータベースから、検索することにより、取得することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項22】 ネットワークの品質を計測するためのネットワーク品質計測装置であって、 データ送信側からデータ受信側に送られる一部の送信データのデータ送信順番番号と、データ受信側からデータ送信側に送られる一部の確認応答信号の受信確認番号を取得し、前期取得された結果に基づき、計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を計算する手段を複数有することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項23】 請求項22に記載のネットワーク品質を計測する装置であって、 複数計算した検知確率のうちで検知確率が最も高い手段を採用することを特徴とするネットワーク品質計測装置。 【請求項24】 請求項13乃至23の何れか1項に記載のネットワーク品質を計測する装置であって、 ネットワーク中にネットワーク品質を計測する観測地点を複数設置することにより、各地点で計算した計測地点とデータ受信端末間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率もしくはデータ送信端末と計測地点間で発生したデータ損失回数もしくはデータ損失率のいずれか一つ以上を収集することにより、各計測地点間のデータ損失数もしくはデータ損失率を計算する手段を有することを特徴とするネットワーク品質計測装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ネットワークの品質を計測する装置、およびそれに用いる通信品質計測方法に関する。 【背景技術】 【0002】 図1は本技術の適用領域を示す図である。 【0003】 本発明は、ネットワークの品質を測定する装置および方法に関するものである。ここでのネットワークの品質とは、計測装置1aに入力されるデータ、つまり分岐装置4、分岐装置5を通過するデータの品質のことを指し、データの品質とは、「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」、「計測装置間パケットロス」といったものを指す。 【0004】 以下では簡単化のために、TCPを用いてネットワークの品質を計測する装置について説明を行う。 【0005】 TCP通信の品質を測定する技術として、従来、次の方法(山崎康広、下西英之、村瀬勉、”通信ボトルネック診断方式”、2004年電子情報通信学会ソサイエティ大会(BS−3−2)、2004年9月)(非特許文献1)が存在する。 【0006】 図2は従来の発明による計測装置1aの構成を示すブロック図を示す。 【0007】 従来例の計測装置1aは、分岐装置からのデータ入力であるデータ受信部111と、データ受信部112と、入力されたデータを同一フロー毎に識別するフィルタリング部120と、現在のネットワークの状態をチェックしている状態監視部130aと、その中の確認応答信号(ACK)番号の動きを監視するACK番号監視部131aと、ACK番号の重複回数を監視する再送監視部132aと、今まで受信した中で最大のシーケンス番号(SN)を記憶する最大SN監視部133aと、SNの動きを監視するSN監視部134aと、パケットロスとパケットロスの発生箇所の判定を行う品質判定部140aと、その中のパケットがロスを起こしたかどうかを判定するパケットロス判定部141aと、その結果、通常通信と判断された通信量を記憶しておく通常通信142aと、パケットロスと判定された通信量を記憶しておくパケットロス記憶部143aと、パケットロスの中で計測装置1aと通信端末2の間でロスした量を記憶する通信端末2−計測装置1aパケットロス記憶部1431aと、パケットロスの中で計測装置1aと通信端末3の間でロスした量を記憶する通信端末3−計測装置1パケットロス記憶部1432aと、から構成される。 【0008】 本従来例では、ネットワーク上を流れているデータを計測装置1aで取り込むことにより、処理が開始される。分岐装置4から入力されたデータは、データ受信部111で、分岐装置5から入力されたデータは、データ受信部112で、受信する。データ受信部111とデータ受信部112でデータを受け取った後、受信部はそのデータをフィルタリング部120に渡す。フィルタリング部120では、受信データを送受信IPアドレスや送受信TCPポート番号、プロトコル番号などを元に、フローの識別を行い、その結果を状態監視部130aに通知する。状態監視部130aでは、同一フロー毎に、受信データのTCPプロトコルヘッダの、データ順番情報であるSNと、受信端末で受信確認したSNの番号を記載しているACK番号を監視し、ACK番号監視部131aと、再送監視部132aと、最大SN監視部133aと、SN監視部134aとの情報を抽出する。ACK番号監視部131aでは、現在までに計測したACK番号のチェック処理を、再送監視部132aでは、現在計測している最大ACK番号を受信した回数のチェック処理を、最大SN監視部133aでは、パケットロスが発生する直前までの最大SNのチェック処理を、SN監視部134aでは、計測したSNの番号と、同一番号の計測回数のチェック処理を、行う。この状態監視部130aの処理終了後に、品質判定部140aに処理が移る。品質判定部140a内の処理では、はじめにパケットロス判定部141aで、状態監視部130aの状態を見ながら、パケットがロスしたかどうか、ロスが発生している場合にはそのロスの発生箇所、を特定する。この判断結果をもとに、パケットロスが発生していない場合には、通常通信142aに通信量を計上する。パケットロスが発生している場合には、パケットロス記憶部143aにロス量を計上する。さらに、パケットロスの発生箇所の結果をもとに、通信端末2−計測装置1パケットロス記憶部1431aか、あるいは、計測装置1−通信端末3パケットロス記憶部1432aに、パケットロス量を計上する。 【0009】 本従来例は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。したがって、HSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0010】 また適用領域としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図1の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 【特許文献1】特開2006−067217号公報 【特許文献2】国際公開WO/2006/043624 【非特許文献1】山崎康広、下西英之、村瀬勉、”通信ボトルネック診断方式”、2004年電子情報通信学会ソサイエティ大会(BS−3−2)、2004年9月 【非特許文献2】氣賀澤芳弘、川村宣伯、吉村憲子、”TCP転送品質の劣化検出及び劣化区間切分け方法”、2005年電子情報通信学会総合大会(B−11−14)、2005年3月 【非特許文献3】氣賀澤芳弘、土屋利明、川村宣伯、”IPパケット転送品質の劣化検出及び劣化区間切り分け方法”、2005年電子情報通信学会ソサイエティ大会(B−11−8)、2005年9月 【非特許文献4】山崎康広、下西英之、村瀬勉、”サンプリング計測でのパケットロス率推定手法の提案”、電子情報通信学会技術研究報告(NS2004−159、TM2004−62)、2004年11月 【非特許文献5】山崎康広、下西英之、村瀬勉、”高速ネットワークにおけるTCPパケットロス監視技術”、電子情報通信学会技術研究報告(TM2005−11)、2005年5月 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0011】 第一の問題点は、前記従来手法ではデータの品質を計測するために、高い処理能力を必要とすることである。 【0012】 その理由は、前記従来手法では計測対象となるフローのパケットすべてに対して処理を行う必要がある。このため、高速なネットワークでは、演算対象となるパケット数が膨大となり、パケットをすべて取り込むこと自体が難しく、かりにすべてのパケットを取り込むことが出来た場合でも高い演算処理能力が必要となる。 【0013】 第二の問題点は、前記従来手法では、計測するフローのパケットをすべて取得できない状況では、品質を正しく計測することが出来ないことである。 【0014】 その理由は、前記従来手法では、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」、「計測装置間パケットロス」といったパケットロスのカウントをシーケンス番号の連続性をもとに判定しており、シーケンス番号が一つでも欠けていると前記のどれかのパケットロスに分類されるからである。このため、該当フローのパケットを取りこぼし等によりすべて取得できない状況では、パケットロスが発生していなくても前記いずれかのパケットロスと分類され、判定を誤る。このため、品質を正しく計測することが出来ない。 【0015】 本発明の目的は、以上の問題点を鑑み発案されたものであり、計測器において、「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」、「計測装置間パケットロス」などのネットワーク品質の計測を、フローに属する一部のパケットを元に計測することができる通信品質計測システムを提供することにある。 【0016】 これにより、すべてのパケットを必要とすることなく品質計測が可能となるため、処理能力が低い計測器でも品質計測ができるネットワーク品質計測装置及びその方法を提供することにある。 【0017】 さらに、フローに属する一部のパケットから品質計測が可能となるために、パケット取りこぼしが発生しても品質計測ができるネットワーク品質計測装置及びその方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0018】 本発明による計測装置1では、サンプリング部により、間引きしたパケットに対して品質計測を行う。この結果、全パケットに対して計測処理を行う必要がなく、計測器に高い演算能力を必要としなくなる。 【0019】 本発明による計測装置1では、サンプリング計測によるネットワークのEnd−to−End通信品質を計測可能とするために、ACK順番判定部201bと、重複ACK判定部202bと、End−to−End情報格納部205bと、スループット計測部204bとEnd−to−Endロス判定部203bと、により、スループットとEnd−to−Endパケットロスの計算を行っている。この結果、サンプリング計測を行う場合においても、正しいEnd−to−End通信品質を計算することができる。 【0020】 本発明による計測装置1では、サンプリング計測によるネットワークのEnd−to−End通信品質を計測可能とするために、SN順番判定部201cと、SN低下判定部202cと、End−to−End情報格納部205cと、スループット計測部204cとEnd−to−Endロス判定部203cと、により、スループットとEnd−to−Endパケットロスの計算を行っている。この結果、サンプリング計測を行う場合においても、正しいEnd−to−End通信品質を計算することができる。 【0021】 本発明による計測装置1では、サンプリング計測によるネットワークの通信品質「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」、を計測可能とするために、SN情報管理部301bと、重複ACK判定部302bと、通過SN記憶部303bと、対象事象数記録部304bと、計測器−受信端末間ロス判定部305bと、送信端末−計測器間ロス判定部306bとから、計算を行っている。この結果、サンプリング計測を行う場合においても、正しい「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を計算することができる。 【0022】 本発明による計測装置1では、サンプリング計測によるネットワークの通信品質「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」、を計測可能とするために、SN情報管理部301cと、再SN確認部302cと、通過SN記憶部303bと、対象事象数記録部304cと、計測器−受信端末間ロス判定部305cと、送信端末−計測器間ロス判定部306bとから、計算を行っている。この結果、サンプリング計測を行う場合においても、正しい「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を計算することができる。 【0023】 本発明による計測装置1では、サンプリング計測によるネットワークの通信品質「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」、を計測可能とするために、検知確率計算部308dと、採用ロス決定部307dと、パケットロス方向特定部300bと、パケットロス方向特定部300cと、から判定を行っている。この結果、サンプリング計測を行う場合においても、より精度の高いネットワーク通信品質を計測することができる。ここでパケットロス方向とは、計測装置に入力する方向又は計測装置から出力する方向である。 【0024】 本発明による品質計測システムでは、サンプリング計測によるネットワークの通信品質「計測器間パケットロス」を計測可能とするために、計測装置1111や計測装置1112や計測装置111Nなどの複数の計測装置と、その結果を計算する計測サーバ2000と、から判定を行っている。この結果、サンプリング計測を行う場合においても、より精度の高い「計測器間パケットロス」を計測することができる。 【発明の効果】 【0025】 本発明によれば、通信品質計測システムに高い演算能力を必要としなくなる。 【0026】 この理由は、本発明により、パケット列の一部を取得するだけで通信品質に関する指標を算出できるようになるため、品質計測システムで計算対象とするパケット数を大幅に低減することができるからである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0027】 以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。 【0028】 図4は本発明による計測装置1bの第一の実施形態の構成を示すブロック図である。 【0029】 第一の実施形態の計測装置1bは、分岐装置からのデータ入力であるデータ受信部111とデータ受信部112と、データ受信部111、112で入力されたパケットをN個に一個の確率でパケット情報を取得するサンプリング処理部113と、取得したパケットの中の情報を用いてフロー分類するフロー識別部114と、その結果を記憶するフロー情報格納部115と、から構成されるデータ前処理部100aと、 フロー情報格納部115から情報を抽出し確認応答信号(ACK)番号の大小を判定するACK順番判定部201bと、フロー情報格納部115から情報を抽出しACK番号の連続度を判定する重複ACK判定部202bと、それらの結果を記憶するEnd−to−End情報格納部205bと、格納情報205bからスループットを計算するスループット判定部204bと、格納情報からEnd−to−Endロス数/率を判定するEnd−to−Endロス判定部203bと、から構成されるEnd−to−End品質推定部200bと、 フロー情報格納部115から通過パケットのシーケンス番号(SN)を抽出するSN情報管理部301bと、その結果を記憶しておく通過SN記憶部303bと、フロー情報格納部115から情報を抽出しACK番号の連続度とSNの関係をチェックする重複ACK判定部302bと、チェック対象の事象が発生した回数を記憶する対象事象記憶部304bと、その情報を元に計測器−受信端末間で発生したパケットロス数/率を計算する計測器−受信端末間ロス判定部305bと、End−to−Endロス情報と計測器−受信端末間ロス情報とから送信端末−計測器間ロス数/率を判定する送信端末−計測器間ロス判定部306bと、から構成されるパケットロス方向特定部300bと、 End−to−End品質推定部200bの結果とパケットロス方向特定部300bの結果を記憶しておく品質結果格納部400と、から構成される。 【0030】 本実施形態では、はじめにネットワーク上を流れているパケットを計測装置1bで取り込み、データ前処理部100aに入ることにより処理が開始される。分岐装置4から入力されたデータはデータ受信部111で、分岐装置5から入力されたデータはデータ受信部112で、受信する。データ受信部111とデータ受信部112でデータを受け取った後、受信部はそのデータをサンプリング処理部113へ渡す。サンプリング処理部113ではN個に一個の確率でパケット情報を取得する。このときのサンプリング処理方法としては、乱数を発生させてパケット取得確率(1/N)と比較し、その大小で取捨判定を行うランダムサンプリングや、パケット全体やプロトコル毎やフロー毎にカウンタを一つ保持しておき、そのカウンタ値とサンプリング確率と比較して、取捨判定を行う均等サンプリングや、シーケンス番号や確認応答信号番号等パケットヘッダ情報の一部とサンプリング確率とを比較する方法などが考えられる。サンプリング処理部113で取得パケットを決定した後に、フロー識別部114では、取得パケットの情報の一部、IPアドレスやポート番号やプロトコルIDやVLAN情報やMPLS情報のいずれかひとつ以上の情報、を用いてパケットを分類(フロー識別)し、その結果をフロー情報格納部115に記憶しておく。 【0031】 ここでデータ前処理部100aは、サンプリング処理部113を行ってからフロー識別部114の処理を行っているが、フロー識別処理部114でフロー識別した後に、サンプリング処理部113で取得パケットを決定してもかまわない。また、データ前処理部でサンプリングした結果は今後End−to−End品質推定部200bとパケットロス方向特定部300bで使用されるが、End−to−End品質推定部200b用にあるサンプリングパタンでパケットを取捨判定し、パケットロス方向特定部300bでは別のサンプリングパタンでパケット取捨判定し、別々にフロー情報格納部115に記憶しておくことも可能である。 【0032】 End−to−End品質推定部200bでは、指定された時間範囲や、ある一定間隔毎にEnd−to−End通信品質解析を行う。ACK順番判定部201bでは、フロー情報格納部115から品質解析対象(指定期間の指定フローに該当するパケット)のACK側パケットを順番に取り出しACK番号の大小判定を行う。ACK番号を順次比較していき、最小ACK番号と最大ACK番号を見つけ、その結果をEnd−to−End情報格納部205bへ記録する。また重複ACK判定部202bでは、事前にACKの重複度(k)を指定し、重複ACK現象が発生する毎に指定していたACK重複度(k)を越えたかどうかをチェックし、超えるとEnd−to−End情報格納部205bの重複ACK総数をカウントアップする(図5参照、図の例では重複度が5となっており、仮にk=2の場合はカウントアップする。k=6の場合にはカウントアップしない)。品質解析対象のパケットすべてに対してACK順番判定部201bでの処理と重複ACK判定部202bの処理が終了すると、スループット判定部204bとEnd−to−Endロス判定部203bの処理を行う。スループット判定部204bでは(1)式のように、ACK番号の差分情報から、期間中の通信量やスループットを求めることができる。また、End−to−Endパケットロスは(2)式のように、サンプリングで観測できる重複ACKがサンプリンしない場合の重複ACKの何割かを計算し、重複ACK総数情報からサンプリングしなかった場合のパケットロス量xiを計算する。(2)式については、非特許文献4及び5に詳細な説明がある。計算したスループット判定部204bの結果とEnd−to−Endロス判定部203bの結果は、品質結果格納部400に記録する。 【0033】 データ通信量=最大ACK番号−最小ACK番号 (1) 【0034】 【数1】
【0035】 (2)式は反復計算により解を得る。ここでsはサンプリング確率、kはACK重複度の閾値(この重複度を越えた重複ACK現象の数をカウントする)、Thはデータ通信量、Akは重複ACK総数、bはTCPのdelay ACKパラメタである。 【0036】 ここでEnd−to−Endパケットロス計算は、サンプリングのもとで観測できた重複ACKの総数とサンプリングしなかった場合に観測できるはずの重複ACKの総数の比(検知確率1)が分かればよいので、必ずしも(2)式のような式を用いて計算する必要はなく、事前にネットワークを調べておき、各サンプリング確率時の検知確率表1(パケットロス率、検知確率1)を調べてデータベース(DB)を作成し、以下の(3)、(4)の計算を何度か繰り返してEnd−to−Endパケットロスを計算してもかまわない。 【0037】 【数2】
【0038】 Piをパケットロスと認識し、検知確率表1の該当パケットロス時の検知確率Qiを取得。(4)の計算を行う。 【0039】 【数3】
【0040】 (4)の計算で得られた値を再度(3)に代入し、この計算を何度か反復する。 【0041】 (2)式や(3)、(4)式のXiの初期値は、一例としてAkの値や直前のパケットロス回数などを用いることが考えられるが、適当な値を使用しても解を得ることができる。 【0042】 パケットロス方向特定部300bでも、指定された時間範囲や、ある一定間隔毎にパケットロス方向特定処理を行う。ここで品質解析の開始時刻や終了時刻は、必ずしもEnd−to−End品質推定部200bと完全に一致させなくてもかまわない。SN情報管理部301bはフロー情報格納部115から該当フローのData側パケット取り出し、存在するシーケンス番号を通過SN記憶部303bに格納する。シーケンス番号が低下した場合には通過SN記憶部303bには登録を行わない。重複ACK判定部302bでもフロー情報格納部115から該当フローのACK側パケットを取り出し、重複ACK判定部202bと同様、指定した重複度(k)以上の重複ACK現象が発生しているかどうかをチェックする。重複現象が発生している場合には、通過SN記憶部303bを参照し、重複ACKによって再送が促されている番号をもつシーケンス番号が、表中に存在するかどうかをチェックする(図6参照)。表中に存在する場合、対象事象が存在したと認識し、対象事象数をカウントアップして、対象事象記憶部304bに記憶する。重複ACK判定部では、チェックが終了した(観測を確認したACK番号より小さい)シーケンス番号を、通過SN記憶部303bから削除していく。品質解析対象のパケットすべてに対してSN情報管理部301bでの処理と重複ACK判定部302bの処理が終了すると、計測器−受信端末間ロス判定部305bと送信端末−計測器間ロス判定部306bを行う。計測器−受信端末間ロス判定部305bでは、品質結果格納部400から該当フローのEnd−to−Endパケットロスの値(Pとする)をもらい、(5)式により、計測器−受信端末間ロス回数x0を計算する。 【0043】 【数4】
【0044】 ここでBkはカウントした対象事象記憶部304bに記録された対象事象数とする。また、ここでの計測器−受信端末間ロスの値は、サンプリング時に観測できる対象事象の総数が、サンプリングしなかった場合に観測できるはずの対象事象の総数の比(検知確率2)が分かればよいので、事前にネットワークを調べておき、各サンプリング確率時の検知確率表2(パケットロス率、検知確率2)を調べてデータベース(DB)を作成し、End−to−Endパケットロス率を品質結果格納部400から取得後に、検知確率表2を調べて検知確率2を得て、(6)式の計算を行って計測器−受信端末間パケットロスを計算してもかまわない。 【0045】 【数5】
【0046】 (6)式により、計測器−受信端末間パケットロスを算出後、End−to−Endパケットロスからその値を引くことにより、送信端末−計測器間パケットロスを算出することができる。 【0047】 次に図8、図9、図10を参照して、計測装置1bにおける処理の流れを説明する。 【0048】 計測装置1bの全体の流れとしては、データ前処理部100aの処理(図8)を行った後、そこで分類/格納された情報をもとに、End−to−End品質推定部200bの処理(図9)と、パケットロス方向特定部300bの処理(図10)が開始される。 【0049】 ここで図8は、データ前処理部100aにおける処理フローの概要を示している。 【0050】 データ前処理部100aは、データが分岐装置4、あるいは分岐装置5から入力され、データ受信部111、データ受信部112に到着することにより処理が開始される。本処理が処理A−1である。この処理終了後、処理A−2へ移動する。 【0051】 処理A−2は、パケットのサンプリング(間引き)処理である。サンプリング処理部113ではN個に一個の確率でパケット情報を取得する。このときのサンプリング処理方法としては、乱数を発生させてパケット取得確率(1/N)と比較し、その大小で取捨判定を行うランダムサンプリングや、パケット全体やプロトコル毎やフロー毎にカウンタを一つ保持しておき、そのカウンタ値とサンプリング確率と比較して、取捨判定を行う均等サンプリングや、シーケンス番号や確認応答信号番号等パケットヘッダ情報の一部とサンプリング確率とを比較する方法などが考えられる。サンプリング処理終了後、処理A−3へ移動する。 【0052】 処理A−3では、サンプリング処理部113で取得パケットを決定した後に、フロー識別部114では、取得パケットの情報の一部、IPアドレスやポート番号やプロトコルIDやVLAN情報やMPLS情報のいずれかひとつ以上の情報、を用いてパケットを分類(フロー識別)し、その結果をフロー情報格納部115に記憶しておく。 【0053】 図9では、End−to−End品質推定部200bにおける処理フローの概要を示している。 【0054】 フロー情報格納部115から品質計測対象フローのACK側パケットをEnd−to−End品質推定部200bに取り込むことにより、処理が開始される。本処理が処理B−1である。この処理終了後、処理B−2へ移動する。 【0055】 処理B−2は品質計測対象期間中で今まで取り込んだパケットのACK番号をACK順番判定部201bで判定する。過去に最小ACK番号として記憶されていた情報を情報格納部205bから取り出し、現在取り込んだACK番号とを(7)式で比較する。 【0056】 現在取り込んだACK番号<過去に最小ACK番号として記憶されていた情報 (7) (7)式が真の場合、処理B−3へ移動する。偽の場合、処理B−4へ移動する。 【0057】 処理B−3では、現在取り込んだACK番号を最小ACK番号と認識し、情報格納部205bへ記憶し、処理B−4へ移動する。 【0058】 処理B−4では、品質計測対象期間中で今まで取り込んだパケットのACK番号をACK順番判定部201bで判定する。過去に最大ACK番号として記憶されていた情報を情報格納部205bから取り出し、現在取り込んだACK番号とを(8)式で比較する。 【0059】 現在取り込んだACK番号>過去に最大ACK番号として記憶されていた情報 (8) (8)式が真の場合、処理B−5へ移動する。偽の場合、処理B−6へ移動する。 【0060】 処理B−5では、現在取り込んだACK番号を最大ACK番号と認識し、情報格納部205bへ記憶し、処理B−6へ移動する。 【0061】 処理B−6では、過去に記憶されていたACK番号と今回取り込んだACK番号を重複ACK判定部202bで比較する。重複ACKの判定は、直前に得られたACK番号と今回の取得したACK番号を比較し、同じ番号であれば、重複度をカウントアップ(+1)する。システムでははじめに重複ACKとして認定する重複度をkとして設定し、kと重複度の比較を行う。”k=重複度”となったとき、処理B−7へ移動し、”k≠重複度”の場合には処理B−8へ移動する。過去に記憶されていたACK番号と今回取り込んだACK番号が一致しなければ、”重複度=0”とする。 【0062】 処理B−7では、情報格納部205bに格納されている重複ACK総数をカウントアップ(+1)する。この重複ACK総数は観測期間開始時にクリア(=0)する。重複ACK総数の更新処理後、処理B−8へ移動する。 【0063】 処理B−8では、観測期間対象期間のパケットをすべてACK順番判定部201bと重複ACK判定部202bで読み込んだかどうかを確認する。まだ判定が終わっていないパケットが存在する場合には、次のパケットを読み込み、最大ACK情報や最小ACK情報、重複ACK総数の更新処理を、処理B−1に戻る。すべてのパケットの判定が終わっている場合には、その期間中の品質情報を算出するために、処理B−9へ移動する。 【0064】 処理B−9では、スループット判定部204bでスループット計算を行う。計算は最大ACK番号と最小ACK番号をもとに、(1)式で求める。スループット算出後、処理B−10へ移動する。 【0065】 処理B−10では、End−to−Endロス判定部203bでEnd−to−Endパケットロスの計算を行う。計算は観測した重複ACK総数を、検知確率#1(サンプリングのもとで観測できた重複ACKの総数とサンプリングしなかった場合に観測できるはずの重複ACKの総数の比)で除算することにより、計算することができる。この検知確率#1は、(2)式のように統計モデルを仮定して計算でもとめてもかまわないし、(3)(4)式のように過去のネットワークの状況を調べてデータベースを作成しておいて計算する形式でもかまわない。この処理によりEnd−to−End品質推定部200bの処理を終了する。 【0066】 図10では、パケットロス方向特定部300bにおける処理フローの概要を示している。 【0067】 フロー情報格納部115から品質計測対象フローのData側とACK側の両方のパケットをパケットロス方向特定部300bに取り込むことにより、処理が開始される。本処理が処理C−1である。この処理終了後、処理C−2へ移動する。 【0068】 処理C−2では、SN情報管理部301bでシーケンス番号の管理を行う。取得したパケットが該当フローのACK側情報であった場合、何の処理も行わずに処理C−4へ移動する。該当フローのデータ側パケットであった場合、処理C−3へ移動する。 【0069】 処理C−3では、SN情報管理部301bが取得したパケットのシーケンス番号を通過SN記憶部303bへ記録し、処理C−4へ移動する。 【0070】 処理C−4では、重複ACK判定部302の処理を行う。重複ACKの判定条件は重複ACK判定部202bと同様で、指定した重複度kと実際に重複した値を比較し、”k=重複度”となった場合に重複ACKと認識する。重複ACKを認識した場合は処理C−5へ移動し、重複ACKと認識しなかった場合には、処理C−7へ移動する。ここで重複ACK判定部202bの重複度の閾値(k)と、重複ACK判定部302bの重複度の閾値(k)の値は必ずしも一致しておく必要はない。 【0071】 処理C−5では、重複ACK判定部302bが通過SN記憶部303bに記憶されているシーケンス番号を参照し、重複ACKで再送が促されているデータ(ACK番号+1のシーケンス番号をもつデータ)が、過去に通過したかどうかを確認する。過去に通過していなかった場合には処理C−7へ移動し、過去に通過していた場合には処理C−6へ移動する。 【0072】 処理C−6では、重複ACK判定部302bが、対象事象数記憶部304bに格納されている対象事象数Bkをカウントアップ(+1)する。この対象事象数Bkは観測期間開始時にクリア(=0)する。カウントアップ処理終了後、処理C−7へ移動する。 【0073】 処理C−7では、観測期間対象期間のパケットをすべてSN情報管理部301bと重複ACK判定部302bで読み込んだかどうかを確認する。まだ判定が終わっていないパケットが存在する場合には、次のパケットを読み込み、SN番号の通過チェックや対象事象のカウントの更新処理を行うため、処理C−1に戻る。すべてのパケットの判定が終わっている場合には、その期間中の品質情報を算出するために、処理C−8へ移動する。 【0074】 処理C−8では、計測器−受信端末間ロス判定部305bで、計測器−受信端末間パケットロスを計算する。計測器−受信端末間パケットロス数は、対称事象記録部304bの事象数を検知確率#2(サンプリング時に観測できる対象事象の総数が、サンプリングしなかった場合に観測できるはずの対象事象の総数の比)で除算することにより計算することができる。検知確率#2の計算は、(5)式のように統計モデルを仮定して計算する形式でもかまわないし、(6)式のように過去のネットワーク状況を調べてデータベースを作成しておいて、計算する形式でもかまわない。この処理終了後、処理C−9へ移動する。 【0075】 処理C−9では、送信端末−計測器間ロス判定部306bで、(9)式の計算を行うことにより、送信端末−計測器間パケットロス数を求める。この処理により、パケットロス方向判定部300bの処理を終了する。 【0076】 (送信端末−計測器間パケットロス) =(End−to−Endパケットロス) −(計測器−受信端末間パケットロス) (9) 以上が本発明による第一の実施形態における計測装置1bの処理内容である。 【0077】 従来の技術においては、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量と、送信端末−計測器間で発生したパケットロスをカウントするときに、すべてのパケットを観測し、パケットロスが発生(重複ACK発生時)毎に、失われていたパケットが過去に通過したかどうかを確認して、パケットロスが計測器−受信端末間で発生したものか、送信端末−計測器間で発生したものかを判定していた。このため、サンプリングしたパケット群に対してこの計算手法を適用すると、すべての重複ACKを観測することができないために、End−to−Endで発生したパケットロス数を本来の値よりも相当低く見積ることとなる。さらに重複ACK発生時、過去に通過したシーケンス番号を確認し、再送が促されているパケットが失われているとその現象数を計測器−受信端末間で発生パケットロスとしてみなす。これは再送が促されているパケットが、本当にパケットロスで通過しなかったのか、サンプリングにより観測できなかったのかを考慮していないため、計測器−受信端末間パケットロス量と送信端末−計測器間パケットロスが本来と全く異なる分類をされている。 【0078】 一方、本実施形態では、End−to−Endパケットロスの計測手法として、サンプリング計測で観測した重複ACK現象数から、統計学的手法を用いて、本来のACK重複数を予測して、パケットロスと計上している。このためすべての重複ACKを検知することができなくても、本来の重複ACK数を予測することが可能となる。また同様に、再送が促されているシーケンス番号が過去に通過した量を、サンプリングで観測した値をもとに、統計学的手法を用いて、すべてのパケットを観測した場合の本来の量を予測して、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量としている。このためサンプリングにより、すべてのシーケンス番号を記録していない場合でも、再送が促されているシーケンス番号が過去に通過した量を予測することが可能となる。また同様に、サンプリング時にEnd−to−Endパケットロスの値と、計測器−受信端末間パケットロスの値を予測できるようになることから、送信端末−計測器間パケットロスの値も予測することができる。 【0079】 これらサンプリング計測手法を使用することで、計測するフローのすべてのパケットをすべて取得できない状況においても、通信品質、「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を正しく計測することができる。また、フローの品質を計測するのに、すべてのパケットに対して処理を行う必要がなくなるため、計測器に高い演算能力を必要としなくなる。 【0080】 本実施形態は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。従ってBIC−TCPやFastTCPやHSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0081】 また適用領域としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図1の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 【0082】 図11は本発明による計測装置1cの第二の実施形態の構成を示すブロック図である。 【0083】 第二の実施形態の計測装置1cは、分岐装置からのデータ入力であるデータ受信部111とデータ受信部112と、データ受信部111、112で入力されたパケットをN個に一個の確率でパケット情報を取得するサンプリング処理部113と、取得したパケットの中の情報を用いてフロー分類するフロー識別部114と、その結果を記憶するフロー情報格納部115と、から構成されるデータ前処理部100aと、 フロー情報格納部115から情報を抽出しシーケンス番号(SN)の大小を判定するSN順番判定部201cと、フロー情報格納部115から情報を抽出し、SN番号が直前よりも小さくなったかどうかを判定するSN低下判定部202cと、それらの結果を記憶するEnd−to−End情報格納部205cと、格納情報205cからスループットを計算するスループット判定部204cと、格納情報からEnd−to−Endロス数/率を判定するEnd−to−Endロス判定部203cと、から構成されるEnd−to−End品質推定部200cと、 フロー情報格納部115から通過パケットのシーケンス番号(SN)を抽出するSN情報管理部301bと、その結果を記憶しておく通過SN記憶部303bと、フロー情報格納部115から情報を抽出しACK番号の連続度とSNの関係をチェックする重複ACK判定部302bと、チェック対象の事象が発生した回数を記憶する対象事象記憶部304bと、その情報を元に計測器−受信端末間で発生したパケットロス数/率を計算する計測器−受信端末間ロス判定部305bと、End−to−Endロス情報と計測器−受信端末間ロス情報とから送信端末−計測器間ロス数/率を判定する送信端末−計測器間ロス判定部306bと、から構成されるパケットロス方向特定部300bと、 End−to−End品質推定部200bの結果とパケットロス方向特定部300bの結果を記憶しておく品質結果格納部400と、から構成される。 【0084】 ここで、データ前処理部100aと、パケットロス方向特定部300bと、品質結果格納部400は、前記第一の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0085】 本実施形態でのEnd−to−End品質推定部200cでは、指定された時間範囲や、ある一定間隔毎にEnd−to−End通信品質解析を行う。SN順番判定部201cでは、フロー情報格納部115から品質解析対象(指定期間の指定フローに該当するパケット)のData側パケットを順番に取り出しSN番号の大小判定を行う。SN番号を順次比較していき、最小SN番号と最大SN番号を見つけ、その結果をEnd−to−End情報格納部205cへ記録する。またSN低下判定部202cでは、事前にSNの低下度(k)を指定し、今回取得したSNが前回の番号よりも低下すると、今回の取得SNが過去何番目に大きいかの低下度をチェックする(図12参照、図の例では低下度が5となっており、仮にk=2の場合はカウントアップする。K=6の場合にはカウントアップしない)。品質解析対象のパケットすべてに対してSN順番判定部201cでの処理とSN低下判定部202cの処理が終了すると、スループット判定部204cとEnd−to−Endロス判定部203cの処理を行う。スループット判定部204cでは(10)式のように、SN番号の差分情報から、期間中の通信量やスループットを求めることができる。また、End−to−Endパケットロスは(11)式のように、サンプリングで観測できるSN番号の低下現象がサンプリンしない場合のSN番号の低下減少の何割かを計算することで、SN低下総数からサンプリングしなかった場合のパケットロス量を計算する。計算したスループット判定部204cの結果とEnd−to−Endロス判定部203cの結果は、品質結果格納部400に記録する。 【0086】 データ通信量=最大SN番号−最小SN番号 (10) 【0087】 【数6】
【0088】 (11)式は反復計算により解を得る。ここでsはサンプリング確率、kはSN低下の閾値(この低下度を越えたSN低下現象の数をカウントする)、Thはデータ通信量、CkはSN低下総数、bはTCPのdelay ACKパラメタである。 【0089】 ここでEnd−to−Endパケットロス計算は、サンプリングのもとで観測できたSN低下現象の総数とサンプリングしなかった場合に観測できるはずのSN低下現象の総数の比(検知確率3)が分かればよいので、必ずしも(11)式のような式を用いて計算する必要はなく、事前にネットワークを調べておき、各サンプリング確率時の検知確率表3(パケットロス率、検知確率3)を調べてデータベース(DB)を作成し、以下の(12)、(13)の計算を何度か繰り返してEnd−to−Endパケットロスを計算してもかまわない。 【0090】 【数7】
【0091】 Piをパケットロスと認識し、検知確率表3の該当パケットロス時の検知確率Qiを取得。(13)の計算を行う。 【0092】 【数8】
【0093】 (13)の計算で得られた値を再度(12)に代入し、この計算を何度か反復する。 【0094】 (11)式や(12)、(13)式のXiの初期値は、一例としてCkの値や直前のパケットロス回数などを用いることが考えられるが、適当な値を使用しても解を得ることができる。 【0095】 次に計測装置1cにおける処理の流れを説明する。 【0096】 計測装置1cの全体の流れとしては、データ前処理部100a(図8)の処理を行った後、そこで分類/格納された情報をもとに、End−to−End品質推定部200c(図14)と、パケットロス方向特定部300b(図10)の処理が開始される。 【0097】 ここで、データ前処理部100a(図9)と、パケットロス方向特定部300b(図10)の処理は、前記第一の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0098】 ここで図14は、End−to−End品質推定部200bにおける処理フローの概要を示している。 【0099】 フロー情報格納部115から品質計測対象フローのData側パケットをEnd−to−End品質推定部200cに取り込むことにより、処理が開始される。本処理が処理D−1である。この処理終了後、処理D−2へ移動する。 【0100】 処理D−2は品質計測対象期間中で今まで取り込んだパケットのシーケンス番号をSN順番判定部201bで判定する。過去に最小SN番号として記憶されていた情報を情報格納部205cから取り出し、現在取り込んだSN番号とを(14)式で比較する。 【0101】 現在取り込んだSN番号<過去に最小SN番号として記憶されていた情報 (14) (14)式が真の場合、処理D−3へ移動する。偽の場合、処理D−4へ移動する。 【0102】 処理D−3では、現在取り込んだSN番号を最小SN番号と認識し、情報格納部205bへ記憶し、処理D−4へ移動する。 【0103】 処理D−4では、品質計測対象期間中で今まで取り込んだパケットのシーケンス番号をSN順番判定部201cで判定する。過去に最大SN番号として記憶されていた情報を情報格納部205cから取り出し、現在取り込んだSN番号とを(15)式で比較する。 【0104】 現在取り込んだSN番号>過去に最大SN番号として記憶されていた情報 (15) (15)式が真の場合、処理D−5へ移動する。偽の場合、処理D−6へ移動する。 【0105】 処理D−5では、現在取り込んだSN番号を最大SN番号と認識し、情報格納部205cへ記憶し、処理D−6へ移動する。 【0106】 処理D−6では、過去に記憶されていたSN番号と今回取り込んだSN番号をSN低下判定部202cで比較する。SN低下の判定は、直前に得られたSN番号と今回の取得したSN番号を比較し、直前に得られたSN番号の方が大きい場合に、今回の取得SNが過去何番目に大きいかの低下度をチェックする。事前に設定しておいてSN低下度の閾値kと、今回の取得SNの低下度を比較し、今回取得の低下度が閾値以上の場合には、SN低下現象が発生したと認識する。SN低下現象が発生した場合には処理D−7へ、SN低下現象が発生していない場合には処理D−8へ移動する。 【0107】 処理D−7では、情報格納部205cに格納されているSN低下総数をカウントアップ(+1)する。このSN低下総数は観測期間開始時にクリア(=0)する。SN低下総数の更新処理後、処理D−8へ移動する。 【0108】 処理D−8では、観測期間対象期間のパケットをすべてSN順番判定部201cとSN低下判定部202cで読み込んだかどうかを確認する。まだ判定が終わっていないパケットが存在する場合には、次のパケットを読み込み、最大SN情報や最小SN情報、SN低下総数の更新処理を行うために、処理D−1に戻る。すべてのパケットの判定が終わっている場合には、その期間中の品質情報を算出するために、処理D−9へ移動する。 【0109】 処理D−9では、スループット判定部204cでスループット計算を行う。計算は最大SN番号と最小SN番号をもとに、(10)式で求める。スループット算出後、処理D−10へ移動する。 【0110】 処理D−10では、End−to−Endロス判定部203cでEnd−to−Endパケットロスの計算を行う。計算は観測したSN低下総数を、検知確率#3(サンプリングのもとで観測できたSN低下現象の総数とサンプリングしなかった場合に観測できるはずのSN低下現象の総数の比)で除算することにより、計算することができる。この検知確率#3は、(11)式のように統計モデルを仮定して計算でもとめてもかまわないし、(12)、(13)式のように過去のネットワークの状況を調べてデータベースを作成しておいて計算する形式でもかまわない。この処理によりEnd−to−End品質推定部200cの処理を終了する。 【0111】 以上が本発明による第二の実施形態における計測装置1cの処理内容である。 【0112】 従来の技術においては、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量と、送信端末−計測器間で発生したパケットロスをカウントするときに、すべてのパケットを観測し、パケットロスが発生(重複ACK発生時)毎に、失われていたパケットが過去に通過したかどうかを確認して、パケットロスが計測器−受信端末間で発生したものか、送信端末−計測器間で発生したものかを判定していた。このため、サンプリングしたパケット群に対してこの計算手法を適用すると、すべての重複ACKを観測することができないために、End−to−Endで発生したパケットロス数を本来の値よりも相当低く見積ることとなる。さらに重複ACK発生時、過去に通過したシーケンス番号を確認し、再送が促されているパケットが失われているとその現象数を計測器−受信端末間で発生パケットロスとしてみなす。これは再送が促されているパケットが、本当にパケットロスで通過しなかったのか、サンプリングにより観測できなかったのかを考慮していないため、計測器−受信端末間パケットロス量と送信端末−計測器間パケットロスが本来と全く異なる分類をされている。 【0113】 一方、本実施形態では、End−to−Endパケットロスの計測手法として、サンプリング計測で観測したSN低下現象数から、統計学的手法を用いて、本来のSN低下現象数を予測して、パケットロスと計上している。このためすべてのSN低下現象数を検知することができなくても、本来のSN低下現象数を予測することが可能となる。また同様に、再送が促されているシーケンス番号が過去に通過した量を、サンプリングで観測した値をもとに、統計学的手法を用いて、すべてのパケットを観測した場合の本来の量を予測して、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量としている。このためサンプリングにより、すべてのシーケンス番号を記録していない場合でも、再送が促されているシーケンス番号が過去に通過した量を予測することが可能となる。また同様に、サンプリング時にEnd−to−Endパケットロスの値と、計測器−受信端末間パケットロスの値を予測できるようになることから、送信端末−計測器間パケットロスの値も予測することができる。 【0114】 これらサンプリング計測手法を使用することで、計測するフローのすべてのパケットをすべて取得できない状況においても、通信品質、「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を正しく計測することができる。また、フローの品質を計測するのに、すべてのパケットに対して処理を行う必要がなくなるため、計測器に高い演算能力を必要としなくなる。 【0115】 本実施形態は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。従ってBIC−TCPやFastTCPやHSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0116】 また適用領域としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図1の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 【0117】 図13は本発明におけるネットワークの適用領域を示す。 【0118】 また図15は本発明による計測装置1dの第三の実施形態の構成を示すブロック図である。 【0119】 第三の実施形態における通信端末2bと通信端末3bは、第一の実施形態や第二の実施形態でのデータ送信部21、31とデータ受信部22、32に加え、End−to−End品質計測部23、33とから構成される。 【0120】 第三の実施形態の計測装置1dは、分岐装置からのデータ入力であるデータ受信部111とデータ受信部112と、データ受信部111、112で入力されたパケットをN個に一個の確率でパケット情報を取得するサンプリング処理部113と、取得したパケットの中の情報を用いてフロー分類するフロー識別部114と、その結果を記憶するフロー情報格納部115と、から構成されるデータ前処理部100aと、 通信端末のEnd−to−End品質計測部22、32から情報を取得し、End−to−Endスループットを取得するスループット判定部204dと、End−to−Endパケットロスを取得するEnd−to−Endパケットロス判定部203dと、から構成されるEnd−to−End品質推定部200dと、 フロー情報格納部115から通過パケットのシーケンス番号(SN)を抽出するSN情報管理部301bと、その結果を記憶しておく通過SN記憶部303bと、フロー情報格納部115から情報を抽出しACK番号の連続度とSNの関係をチェックする重複ACK判定部302bと、チェック対象の事象が発生した回数を記憶する対象事象記憶部304bと、その情報を元に計測器−受信端末間で発生したパケットロス数/率を計算する計測器−受信端末間ロス判定部305bと、End−to−Endロス情報と計測器−受信端末間ロス情報とから送信端末−計測器間ロス数/率を判定する送信端末−計測器間ロス判定部306bと、から構成されるパケットロス方向特定部300bと、 End−to−End品質推定部200dの結果とパケットロス方向特定部300bの結果を記憶しておく品質結果格納部400と、から構成される。 【0121】 ここで、データ前処理部100aと、パケットロス方向特定部300bと、品質結果格納部400は、前記第一、第二の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0122】 本実施形態での通信端末2bでは、データ送信部21でデータ送信、データ受信部22でデータ受信を行うとともに、End−to−End通信品質計測23で、スループットとEnd−to−Endパケットロスをカウントしておく。ここでEnd端末でのスループットやEnd−to−Endパケットロス、あるいはパケット再送数は、標準的なオペレーティングシステムであれば、多くの場合カウント可能である。オペレーティングシステムで取得できない場合には、標準的な全パケットを観測しての品質計測、該当フローのスループットとEnd−to−Endパケットロス、を算出してもかまわない。スループットとEnd−to−Endパケットロスを計測すると、そのフロー情報とその品質を計測した時刻を刻印し、結果を計測装置1dへ送付する。 【0123】 本実施形態での通信端末3bも通信端末2bと同様の働きをするため、説明は省略する。 【0124】 本実施形態でのEnd−to−End品質推定部200dでは、指定された時間範囲や、ある一定間隔毎にEnd−to−End通信品質解析を行う。スループット判定部204dでは、End−to−End品質計測部23あるいはEnd−to−End品質計測部33で計測したスループット情報を受信し、該当フロー情報の該当時間のデータとして品質結果核の部400に記録する。またEnd−to−Endロス判定部203dでも、End−to−End品質計測部23あるいはEnd−to−End品質計測部33で計測したEnd−to−Endパケットロス情報を受信し、該当フロー情報の該当時間のデータとして品質結果情報400に記録する。 【0125】 本実施形態ではEnd−to−Endの品質、スループットとEnd−to−Endパケットロスを、通信端末2bや3b内で計測するとしたが、計測器外部でEnd−to−Endの品質、スループットとEnd−to−Endパケットロス、を計測し、その結果を計測装置1dに入力する形式であればよい。計測器外部でEnd−to−Endの品質を計測するというのは、ルータやネットワーク解析装置で計測することを指す。 【0126】 次に、計測装置1dにおける処理の流れを説明する。 【0127】 計測装置1dの全体の流れとしては、データ前処理部100aの処理(図8)を行った後、そこで分類/格納された情報をもとに、End−to−End品質推定部200dの処理(図17)と、パケットロス方向特定部300b(の処理図10)が開始される。 【0128】 ここで、データ前処理部100a(図8)と、パケットロス方向特定部300b(図10)の処理は、前記第一の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0129】 ここで図17は、End−to−End品質推定部200dにおける処理フローの概要を示している。 【0130】 通信端末2bのEnd−to−End品質測定部23や通信端末3bのEnd−to−End品質測定部33からEnd−to−End品質結果を受信することにより、処理が開始される。 【0131】 処理E−1では、受信情報からEnd−to−Endパケットロス情報を取り出し、該当フロー情報の該当時間のデータとして品質結果情報格納部400に記録する。この処理終了後、処理E−2へ移動する。 【0132】 処理E−2では、受信情報からEnd−to−Endのスループット情報を取り出し、該当フロー情報の該当時間のデータとして品質結果情報格納部400に記録する。この処理によりEnd−to−End品質推定部200dの処理を終了する。 【0133】 上記処理フロー概要は通信端末2bのEnd−to−End品質測定部23や通信端末3bのEnd−to−End品質測定部33から情報を受信する毎に処理を行う。 【0134】 以上が本発明による第三の実施形態における計測装置1dの処理内容である。 【0135】 従来の技術においては、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量と、送信端末−計測器間で発生したパケットロスをカウントするときに、すべてのパケットを観測し、パケットロスが発生(重複ACK発生時)毎に、失われていたパケットが過去に通過したかどうかを確認して、パケットロスが計測器−受信端末間で発生したものか、送信端末−計測器間で発生したものかを判定していた。このため、サンプリングしたパケット群に対してこの計算手法を適用すると、すべての重複ACKを観測することができないために、End−to−Endで発生したパケットロス数を本来の値よりも相当低く見積ることとなる。さらに重複ACK発生時、過去に通過したシーケンス番号を確認し、再送が促されているパケットが失われているとその現象数を計測器−受信端末間で発生パケットロスとしてみなす。これは再送が促されているパケットが、本当にパケットロスで通過しなかったのか、サンプリングにより観測できなかったのかを考慮していないため、計測器−受信端末間パケットロス量と送信端末−計測器間パケットロスが本来と全く異なる分類をされている。 【0136】 一方、本実施形態では、End−to−End通信品質を通信端末で計測を行っている。通信端末はパケットが集約される前の段階であるため、個々の端末ではEnd−to−End通信品質を計測するために必要なCPUやメモリ、バス帯域などの処理能力を低く抑えることができる。End−to−End通信品質はネットワークのどこで計測してもほぼ同じ値を得ることができるので、この処理を計測装置1d以外の端末で行うことによって、計測装置1dの処理負荷を軽減することができる。また、再送が促されているシーケンス番号が過去に通過した量を、サンプリングで観測した値をもとに、統計学的手法を用いて、すべてのパケットを観測した場合の本来の量を予測して、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量としている。このためサンプリングにより、すべてのシーケンス番号を記録していない場合でも、再送が促されているシーケンス番号が過去に通過した量を予測することが可能となる。また同様に、サンプリング時にEnd−to−Endパケットロスの値と、計測器−受信端末間パケットロスの値を予測できるようになることから、送信端末−計測器間パケットロスの値も予測することができる。 【0137】 これらサンプリング計測手法を使用することで、計測するフローのすべてのパケットをすべて取得できない状況においても、通信品質、「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を正しく計測することができる。また、これらのフローの品質を計測するのに、ネットワークのどこで計測しても同じ値を得られる品質は計測装置以外の場所で計測し、この場所でしか計測できない品質を計測装置で計測し、計測場所を分離することにより、計測装置での処理負荷を軽減することができる。またこの計測装置では、すべてのパケットに対して処理を行う必要がなくなるため、計測器に高い演算能力を必要としなくなる。 【0138】 本実施形態は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。従ってBIC−TCPやFastTCPやHSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0139】 また適用領域としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図13の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 図18は本発明による計測装置1eの第四の実施形態の構成を示すブロック図である。 【0140】 第四の実施形態の計測装置1eは、分岐装置からのデータ入力であるデータ受信部111とデータ受信部112と、データ受信部111、112で入力されたパケットをN個に一個の確率でパケット情報を取得するサンプリング処理部113と、取得したパケットの中の情報を用いてフロー分類するフロー識別部114と、その結果を記憶するフロー情報格納部115と、から構成されるデータ前処理部100aと、 End−to−End品質計測を行うためのEnd−to−End品質推定部200eと、 フロー情報格納部115から通過パケットのシーケンス番号(SN)を抽出するSN情報管理部301cと、その結果を記憶しておく通過SN記憶部303cと、フロー情報格納部115から情報を抽出し、通過パケットのシーケンス番号が過去に計測装置1eを通過した経験があるかどうかをチェックする再SN確認部302cと、チェック対象の事象(再SN現象)が発生した回数を記憶する対象事象記憶部304cと、その情報を元に計測器−受信端末間で発生したパケットロス数/率を計算する計測器−受信端末間ロス判定部305cと、End−to−Endロス情報と計測器−受信端末間ロス情報とから送信端末−計測器間ロス数/率を判定する送信端末−計測器間ロス判定部306bと、から構成されるパケットロス方向特定部300cと、 End−to−End品質推定部200eの結果とパケットロス方向特定部300cの結果を記憶しておく品質結果格納部400と、から構成される。 【0141】 ここで、データ前処理部100aと、品質結果格納部400は、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0142】 ここでのEnd−to−End品質推定部200eは、End−to−End品質が計算できる方式であればどのような方式でもかまわない。例えば、前記第一の実施形態(End−to−End品質推定部200a)か、前記第二の実施形態(End−to−End品質推定部200b)か、前記第三の実施形態(End−to−End品質推定部200c)のいずれか一つや、あるいはこれらを同時に複数計算してその結果のいずれか一つを採用する方法などが考えられる。その採用方法の一例は、各方式での計測対象を観測できる確率(検知確率)が高いものを採用したりする方法が考えられる。End−to−End品質推定部200aやEnd−to−End品質推定部200bやEnd−to−End品質推定部200cは、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0143】 本実施形態でのパケットロス方向特定部300cでは、指定された時間範囲や、ある一定間隔毎にパケットロス方向特定処理を行う。ここで品質解析の開始時刻や終了時刻は、必ずしもEnd−to−End品質推定部200eと完全に一致させなくてもかまわない。SN情報管理部301cはフロー情報格納部115から該当フローのData側パケット取り出し、存在するシーケンス番号を通過SN記憶部303cに格納する。このとき、各シーケンス番号とそれが何回目の通過かも記録しておく。再SN確認部302cでは通過SN記憶部303bから通過回数が二度以上となっているシーケンス番号を見つけ、その個数を対象事象数記録部304cへ記録する。品質解析対象のパケットすべてに対してSN情報管理部301cでの処理と再SN確認部302cの処理が終了すると、計測器−受信端末間ロス判定部305cでの処理と送信端末−計測器間ロス判定部306bでの処理を行う。計測器−受信端末間ロス判定部305cでは、該当フローの対象事象数記録部304cの情報を取得し、(16)式を計算することにより、計測器−受信端末間ロス回数を計算する。 【0144】 【数9】
【0145】 ここでDは本実施形態での対象事象数、sはサンプリング確率を指す。これはシーケンス番号が二度以上観測される数を計算している(図19参照)。シーケンス番号が二度観測されるということは、一度目通過のパケットがロスし、なおかつそのロスが計測器−受信端末間で発生したことを意味しており、計測した対象事象と、現在のサンプリング率の元でその数を観測できる確率から、本来の計測器−受信端末間ロスを計算する。 【0146】 (16)式により、計測器−受信端末間パケットロスを算出後、End−to−Endパケットロスからその値を引くことにより、送信端末−計測器間パケットロスを算出することができる。 【0147】 次に図20を参照して、計測装置1eにおける処理の流れを説明する。 【0148】 計測装置1eの全体の流れとしては、データ前処理部100aの処理(図8)を行った後、そこで分類/格納された情報をもとに、End−to−End品質推定部200eと、パケットロス方向特定部300bの処理が開始される。 【0149】 ここで、データ前処理部100a(図7)の処理は、前記第一の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0150】 またEnd−to−End品質推定部200eの処理は、End−to−End品質が計算できる方式であればどのような方式でもかまわない。例えば、前記第一の実施形態(End−to−End品質推定部200a)か、前記第二の実施形態(End−to−End品質推定部200b)か、前記第三の実施形態(End−to−End品質推定部200c)のいずれか一つや、あるいはこれらを同時に複数計算してその結果のいずれか一つを採用する方法などが考えられる。End−to−End品質推定部200aやEnd−to−End品質推定部200bやEnd−to−End品質推定部200cは、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0151】 図20では、パケットロス方向特定部300cにおける処理フローの概要を示している。 【0152】 フロー情報格納部115から品質計測対象フローのData側のみをパケットロス方向特定部300cに取り込むことにより、処理が開始される。本処理が処理F−1である。この処理終了後、処理F−2へ移動する。 【0153】 処理F−2では、SN情報管理部301cでシーケンス番号の管理を行う。取得したパケットが該当フローのACK側情報であった場合、何の処理も行わずに処理F−4へ移動する。該当フローのデータ側パケットであった場合、処理F−3へ移動する。 【0154】 処理F−3では、SN情報管理部301cが取得したパケットのシーケンス番号を通過SN記憶部303cへ記録する。該当シーケンス番号が過去に通過したことがある場合には何度目の通過かの情報も追記し、処理F−4へ移動する。 【0155】 処理F−4では、再SN確認部302cの処理を行う。再SNで確認することは、通過シーケンス番号を順番に確認していく。シーケンス番号の低下が発生しなければ処理F−7へ移動する。シーケンス番号の低下が発生した場合、処理F−5へ移動する。 【0156】 処理F−5では、再SN確認部302cが通過SN管理部303cをチェックして、現在のシーケンス番号が初めての観測されたものか、二度目以降の観測かをチェックする。はじめての観測であった場合は処理F−7へ、二度目以降の通過であった場合には処理F−6へ移動する。 【0157】 処理F−6では、対象事象数記録部304cから現パケットの所属するフローの対象事象数を読み込み、カウントアップし、更新した情報を再び格納する。この処理後、F−7へ移動する。 【0158】 処理F−7では、観測期間対象期間のパケットをすべてSN情報管理部301cと再SN確認部303bで読み込んだかどうかを確認する。まだ判定が終わっていないパケットが存在する場合には、次のパケットを読み込み、SN番号の通過チェックや対象事象のカウントの更新処理を行うため、処理F−1に戻る。すべてのパケットの判定が終わっている場合には、その期間中の品質情報を算出するために、処理F−8へ移動する。 【0159】 処理F−8では、計測器−受信端末間ロス判定部305cで、計測器−受信端末間パケットロスを計算する。計測器−受信端末間パケットロス数は、サンプリング確率からパケットの再送パケット(通常の送信と、そのパケットの再送時の送信)の両方を観測できる確率から計算することができる。その一例の計算方法としては、(16)式のようなものがある。この処理終了後、処理F−9へ移動する。 【0160】 処理F−9では、送信端末−計測器間ロス判定部306bで、(9)式の計算を行うことにより、送信端末−計測器間パケットロス数を求める。この処理により、パケットロス方向判定部300bの処理を終了する。 【0161】 以上が本発明による第四の実施形態における計測装置1eの処理内容である。 【0162】 従来の技術においては、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量と、送信端末−計測器間で発生したパケットロスをカウントするときに、すべてのパケットを観測し、パケットロスが発生(重複ACK発生時)毎に、失われていたパケットが過去に通過したかどうかを確認して、パケットロスが計測器−受信端末間で発生したものか、送信端末−計測器間で発生したものかを判定していた。このため、サンプリングしたパケット群に対してこの計算手法を適用すると、すべての重複ACKを観測することができないために、End−to−Endで発生したパケットロス数を本来の値よりも相当低く見積ることとなる。さらに重複ACK発生時、過去に通過したシーケンス番号を確認し、再送が促されているパケットが失われているとその現象数を計測器−受信端末間で発生パケットロスとしてみなす。これは再送が促されているパケットが、本当にパケットロスで通過しなかったのか、サンプリングにより観測できなかったのかを考慮していないため、計測器−受信端末間パケットロス量と送信端末−計測器間パケットロスが本来と全く異なる分類をされている。 【0163】 一方、本実施形態では、サンプリング計測時に観測した再送現象の数と、観測できる再送現象の確率をもとめることにより、本来発生したであろう再送現象数を計算している。このためサンプリングにより、すべてのシーケンス番号を記録していない場合でも、本来の再送現象数を予測することが可能となる。また同様に、サンプリング時にEnd−to−Endパケットロスの値と、計測器−受信端末間パケットロスの値を予測できるようになることから、送信端末−計測器間パケットロスの値も予測することができる。また本実施形態のEnd−to−End品質推定部200eでかりに実施形態二のEnd−to−End品質推定部200cのようにData側のみでEnd−to−End通信品質を計測する場合、サンプリングしたData側パケットのみですべての通信品質を計測できるようになり、より少数パケットで品質計測が可能となる。 【0164】 これらサンプリング計測手法を使用することで、計測するフローのすべてのパケットをすべて取得できない状況においても、通信品質、「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を正しく計測することができる。また、フローの品質を計測するのに、すべてのパケットに対して処理を行う必要がなくなるため、計測器に高い演算能力を必要としなくなる。 【0165】 本実施形態は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。従ってBIC−TCPやFastTCPやHSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0166】 また適用領域としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図1の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末6とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 【0167】 図21は本発明による計測装置1fの第五の実施形態の構成を示すブロック図である。 【0168】 第五の実施形態の計測装置1fは、分岐装置からのデータ入力であるデータ受信部111とデータ受信部112と、データ受信部111、112で入力されたパケットをN個に一個の確率でパケット情報を取得するサンプリング処理部113と、取得したパケットの中の情報を用いてフロー分類するフロー識別部114と、その結果を記憶するフロー情報格納部115と、から構成されるデータ前処理部100aと、 End−to−End品質計測を行うためのEnd−to−End品質推定部200eと、 Data側パケットのみからパケットロス方向を特定するパケットロス方向特定部300cと、Data側パケットとACK側パケットの両方を用いてパケットロス方向を特定するパケットロス方向特定部300bと、前記二つのパケットロス方向特定部の結果のうち、どちらを採用するかを判定する採用ロス決定部307dと、品質結果格納部400からの情報を得て検知確率を計算する検知確率計算部308dとから構成されるパケットロス方向特定部300dと、 End−to−End品質推定部200eの結果とパケットロス方向特定部300dの結果を記憶しておく品質結果格納部400と、から構成される。 【0169】 ここで、データ前処理部100aと、品質結果格納部400は、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0170】 ここでのEnd−to−End品質推定部200eは、End−to−End品質が計算できる方式であればどのような方式でもかまわない。例えば、前記第一の実施形態(End−to−End品質推定部200a)か、前記第二の実施形態(End−to−End品質推定部200b)か、前記第三の実施形態(End−to−End品質推定部200c)のいずれか一つや、あるいはこれらを同時に複数計算してその結果のいずれか一つを採用する方法などが考えられる。その採用方法の一例は、各方式での計測対象を観測できる確率(検知確率)が高いもの採用したりする方法が考えられる。End−to−End品質推定部200aやEnd−to−End品質推定部200bやEnd−to−End品質推定部200cは、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0171】 さらにパケットロス方向特定部300bは、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理をおこなうため、パケットロス方向特定部300cは、前記第四の実施形態と同様の構成/処理をおこなうため、説明は省略する。 【0172】 本実施形態でのパケットロス方向特定部300dでは、指定された時間範囲や、ある一定間隔毎にパケットロス方向特定処理を行う。ここで品質解析の開始時刻や終了時刻は、必ずしもEnd−to−End品質推定部200eと完全に一致させなくてもかまわない。パケットロス方向特定部300bはフロー情報格納部115から該当フローのACK側パケットとData側パケット取り出し「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」を計算する。同時にパケットロス方向特定部300cもフロー情報格納部115から該当フローのData側パケット取り出し「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」を計算する。次に検知確率計算部308dが、品質結果格納部400から得たEnd−to−Endパケットロスと、設定値であるサンプリング確率から、パケットロス方向特定部300bとパケットロス方向特定部300cの検知確率の計算を行う。パケットロス方向特定部300bの検知確率は、(5)式の分母である。あるいは検知確率表2の現在のEnd−to−Endパケットロス率とペアになっている検知確率の値である。パケットロス方向特定部300cの検知確率は、(16)式の分母である。サンプリング確率の二乗となる。この処理後、採用ロス決定部307dでは、パケットロス方向特定部300bの検知確率とパケットロス方向特定部300cの検知確率を比較して、大きい検知確率を持つ方式で計算した通信品質結果を「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」として採用し、品質結果格納部400へ格納する。 【0173】 次に図22を参照して、計測装置1fにおける処理の流れを説明する。 【0174】 計測装置1fの全体の流れとしては、データ前処理部100aの処理(図8)を行った後、そこで分類/格納された情報をもとに、End−to−End品質推定部200eと、パケットロス方向特定部300bの処理が開始される。 【0175】 ここで、データ前処理部100aの処理(図8)は、前記第一の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0176】 またEnd−to−End品質推定部200eの処理は、End−to−End品質が計算できる方式であればどのような方式でもかまわない。例えば、前記第一の実施形態(End−to−End品質推定部200a)か、前記第二の実施形態(End−to−End品質推定部200b)か、前記第三の実施形態(End−to−End品質推定部200c)のいずれか一つや、あるいはこれらを同時に複数計算してその結果のいずれか一つを採用する方法などが考えられる。End−to−End品質推定部200aやEnd−to−End品質推定部200bやEnd−to−End品質推定部200cは、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0177】 さらにパケットロス方向特定部300bは、前記第一、第二、第三の実施形態と同様の構成/処理をおこなうため、パケットロス方向特定部300cは、前記第四の実施形態と同様の構成/処理をおこなうため、説明は省略する。 【0178】 図22では、パケットロス方向特定部300dにおける処理フローの概要を示している。 【0179】 フロー情報格納部115から品質計測対象フローのData側パケットとACK側パケットをパケットロス方向特定部300bに取り込むことにより、処理が開始される。この処理により、ある計測期間中の「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」を得ることが可能となる。本処理が処理G−1である。この処理終了後、処理G−2へ移動する。 【0180】 処理G−2では、フロー情報格納部115から品質計測対象フローのData側パケットをパケットロス方向特定部300cに取り込むことにより、処理が開始される。この処理により、ある計測期間中の「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」を得ることが可能となる。この処理終了後、処理G−3へ移動する。 【0181】 処理G−3では、検知確率計算部308dに品質結果格納部400からEnd−to−Endパケットロスとサンプリング確率を入力し、パケットロス方向特定部300bの検知確率とパケットロス方向特定部300cの検知確率を計算する。計算処理後、処理G−4へ移動する。 【0182】 処理G−4では、処理G−3で計算した各検知確率を採用ロス決定部307dで比較する。パケットロス方向特定部300bの検知確率の方が大きければ処理G−5へ。パケットロス方向特定部300cの検知確率が大きければ処理G−6へ、移動する。 【0183】 処理G−5では、採用ロス決定部307dがパケットロス方向特定部300bの計算結果を最終的な「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」と判断して、品質結果格納部400へ記録し、今回の観測期間の計測を終了する。 【0184】 処理G−6では、採用ロス決定部307dがパケットロス方向特定部300cの計算結果を最終的な「送信端末−計測装置間パケットロス」と「計測装置−受信端末間パケットロス」と判断して、品質結果格納部400へ記録し、今回の観測期間の計測を終了する。 【0185】 以上が本発明による第五の実施形態における計測装置1fの処理内容である。 【0186】 従来の技術においては、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量と、送信端末−計測器間で発生したパケットロスをカウントするときに、すべてのパケットを観測し、パケットロスが発生(重複ACK発生時)毎に、失われていたパケットが過去に通過したかどうかを確認して、パケットロスが計測器−受信端末間で発生したものか、送信端末−計測器間で発生したものかを判定していた。このため、サンプリングしたパケット群に対してこの計算手法を適用すると、すべての重複ACKを観測することができないために、End−to−Endで発生したパケットロス数を本来の値よりも相当低く見積ることとなる。さらに重複ACK発生時、過去に通過したシーケンス番号を確認し、再送が促されているパケットが失われているとその現象数を計測器−受信端末間で発生パケットロスとしてみなす。これは再送が促されているパケットが、本当にパケットロスで通過しなかったのか、サンプリングにより観測できなかったのかを考慮していないため、計測器−受信端末間パケットロス量と送信端末−計測器間パケットロスが本来と全く異なる分類をされている。 【0187】 一方、本実施形態では、サンプリング計測時にも、観測した各事象の検知確率をもとめることにより、本来の通信品質「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を正しく計測することができる。さらに、各品質を複数の方式で計算し、検知確率の高い方式を採用することにより、通信品質の推定結果の精度を向上させることができる。また、フローの品質を計測するのに、すべてのパケットに対して処理を行う必要がなくなるため、計測器に高い演算能力を必要としなくなる。 【0188】 本実施形態は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。従ってBIC−TCPやFastTCPやHSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0189】 また適用領域としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図1の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末6とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 【0190】 第六の実施形態は、ネットワークの通信品質を複数の計測装置で計測し、その結果を収集する計測サーバから構成される。 【0191】 図23の計測装置1111や計測装置1112や計測装置111Nは、それぞれ第一の実施形態から第五の実施形態の計測装置1bから計測装置1fのいずれかの動作を行い、各計測位置での通信品質「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を計測する。ここでの計測装置の動作は前記第一から第五の実施形態のいずれか、あるいはその組合せと同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0192】 各計測装置は計測した通信品質に計測期間、時刻、該当フロー情報、計測位置の情報を加えて計測サーバへ送信する。 【0193】 図24は本発明による第六の実施形態の計測サーバ2000の構成を示すブロック図である。 【0194】 計測サーバ2000は、品質結果分類部2001と、各計測地点ロス記録部2002と、計測期間ロス計算部2003と計測器間ロス記録部2004とから構成される。 【0195】 各計測装置から入力された通信品質結果を品質結果分類部2001で受信し、フロー毎、期間、計測地点、時刻の情報ごとに分類し、各計測地点ロス記録部2002へ記録する。計測器間ロス計算部2003では、同一フロー情報の類似時刻の各計測地点での品質を取得し、以下の(17)式か(18)式の計算により、計測装置間パケットロスを算出する。この記録を各計測器間毎に行い、結果を計測器間ロス記録部2004へ記録する。 【0196】 計測装置A−計測装置B間パケットロス =|(計測装置Aの「送信端末−計測装置間パケットロス」) −(計測装置Bの「送信端末−計測装置間パケットロス」)| (17) 計測装置A−計測装置B間パケットロス =|(計測装置Aの「計測装置−受信端末間パケットロス」) −(計測装置Bの「計測装置−受信端末間パケットロス」)| (18) 次に図25を参照して、計測サーバ2000における処理の流れを説明する。 【0197】 計測システムの全体の流れとしては、各計測装置で通信品質を計測し、その結果が計測サーバ2000に入力されることにより処理が開始される。 【0198】 ここで、各計測装置は前記第一から第五の実施形態のいずれか一つか、その複数の組合せと同様の構成/処理を行うため、説明は省略する。 【0199】 図25では、計測サーバ2000における処理フローの概要を示している。 【0200】 各計測装置で計算した通信品質「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を品質結果分類部2001で受信し、時間や計測間隔、所属フロー毎に分類を行い、その結果を各計測地点ロス記録部2002へ記録する。これが処理H−1となる。この処理後処理H−2へ移動する。 【0201】 処理H−2では、計測器間ロス計算部2003で、(17)式や(18)式を用いて、各計測器間パケットロスを算出する。その結果を計測器間ロス記録部2004へ記録する。すべての計測器間で「計測器間パケットロス」を算出すると処理を終了する。 【0202】 この一連の処理を各計測装置から通信結果が入力される毎が、蓄積データすべてに対しておこなう。 【0203】 以上が本発明による第六の実施形態における計測サーバの処理内容である。 【0204】 従来の技術においては、計測器−受信端末間で発生したパケットロス量と、送信端末−計測器間で発生したパケットロスをカウントするときに、すべてのパケットを観測する必要があり、計測装置の処理負荷が大きかった。これにより観測ポイントを増やすためには高い処理性能を持つ計測装置が必要となり、観測ポイントを多くとることが難しい。その結果、計測器間パケットロスを細かな粒度で計ることができず、どの区間でパケットロスが発生したかが大まかにしか知ることができない。 【0205】 一方、本実施形態では、サンプリング計測により、通信品質「スループット/グッドプット」、「End−to−Endパケットロス」、「送信端末−計測装置間パケットロス」、「計測装置−受信端末間パケットロス」を正しく計算できるため、一計測装置の処理負荷が従来よりも小さい。その結果、多くの地点を観測ポイントと取ることが可能となり、従来よりも細かな制度でパケットロスが発生した区間を特定することができる。 【0206】 本実施形態は、簡単化のために、TCP通信の品質を計測する装置で説明を行ったが、送信データ中にデータ列の順番が記載されており、データ欠損に対する再送の仕組みが存在するものに共通の技術である。従ってBIC−TCPやFastTCPやHSTCPやSCTPやDCCPといった再送機構の存在するプロトコル一般を含む。 【0207】 また適用領域としては、ネットワークのパケットをパッシブに取得する方法としては、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与えない図23の状態のみではなく、データを取得できる形式であれば、通信端末間の途中に挿入し、被計測ネットワークおよびトラヒックに影響を与える図3のような形態でも可能である。図3でのデータ中継端末6とは、レイヤ2でデータ転送を行うイーサスイッチや、レイヤ3でデータ転送を行うルータ、レイヤ4以上での転送を行うゲートウェイ等であり、データをそのまま転送、あるいは、プロトコルを変更して転送する場合や、ロードバランス機能や帯域制御機能を付加した端末のことをさす。 【0208】 本実施形態の第一の効果は、通信品質計測システムに高い演算能力を必要としなくなる。 【0209】 この理由は、本実施形態により、パケット列の一部を取得するだけで通信品質に関する指標を算出できるようになるため、品質計測システムで計算対象とするパケット数を大幅に低減することができるからである。 【0210】 本実施形態の第二の効果は、パケットをすべて取得できない状況でも、品質計測システムで精度良く通信品質に関する指標を推定することが可能である。 【0211】 その理由は、本実施形態により、本実施形態により、パケット列の一部を取得するだけで通信品質に関する指標を算出できるようになるからである。 【0212】 本実施形態の第三の効果は、パケットロスが発生した区間を、品質計測システムで精度良く判定することが可能である。 【0213】 その理由は、本実施形態により、本実施形態により、計測装置一台で必要となる処理能力が低くなるため、ネットワークの多数の場所に計測装置を配備でき、パケットロスが発生した区間をより細かく特定することができるようになるからである。 【図面の簡単な説明】 【0214】 【図1】本技術の適用領域を示す図である。 【図2】従来の手法のブロック図である。 【図3】本技術の第二の方法の適用領域を示す図である。 【図4】第一の実施形態における計測装置でのブロック図である。 【図5】End−to−End品質推定部200bで観測する事象を示す図である。 【図6】確認応答信号の重複度と頻度との関係を示す図である。 【図7】パケットロス方向特定部300bで観測する事象を示す図である。 【図8】第一の実施形態における計測装置での前処理部での処理フローの概要を示す図である。 【図9】第一の実施形態における計測装置でのEnd−to−End品質計測部での処理フローの概要を示す図である。 【図10】第一の実施形態における計測装置でのパケットロス方向特定部での処理フローの概要を示す図である。 【図11】第二の実施形態における計測装置でのブロック図である。 【図12】End−to−End品質推定部200cで観測する事象を示す図である。 【図13】送信順番号の低下数と頻度との関係を示す図である。 【図14】第二の実施形態における計測装置でのEnd−to−End品質計測部での処理フローの概要を示す図である。 【図15】本技術の第三の方法の適用領域を示す図である。 【図16】第三の実施形態における計測装置でのブロック図である。 【図17】第三の実施形態における計測装置でのEnd−to−End品質計測部での処理フローの概要を示す図である。 【図18】第四の実施形態における計測装置でのブロック図である。 【図19】パケットロス方向特定部300cで観測する事象を示す図である。 【図20】第四の実施形態における計測装置でのパケットロス方向特定部での処理フローの概要を示す図である。 【図21】第五の実施形態における計測装置でのブロック図である。 【図22】第五の実施形態における計測装置でのパケットロス方向特定部での処理フローの概要を示す図である。 【図23】本技術の第四の方法の適用領域を示す図である。 【図24】第六の実施形態における計測装置でのブロック図である 【図25】第六の実施形態における計測サーバでの処理フローの概要を示す図である。 【符号の説明】 【0215】 1、1111、1112、111N 計測装置 2a、3a 通信端末 4、5、41、42、4N、51、52、5N 分岐装置 6 データ中継端末 21、32 データ送信部 22、31 データ受信部 23、33 End−to−End品質計測部 2000 計測サーバ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成18年7月10日(2006.7.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065385 【弁理士】 【氏名又は名称】山下 穣平
【識別番号】100122921 【弁理士】 【氏名又は名称】志村 博
【識別番号】100130029 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 道雄
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| 【公開番号】 |
特開2008−17407(P2008−17407A) |
| 【公開日】 |
平成20年1月24日(2008.1.24) |
| 【出願番号】 |
特願2006−189175(P2006−189175) |
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