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【発明の名称】 伝送装置
【発明者】 【氏名】伊藤 信吾

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信制御部と送信高周波部を有し、上記送信制御部と上記送信高周波部との間で少なくとも変調方式に関するコード情報を送信する伝送装置において、上記送信制御部は、少なくともQAM方式処理部と、OFDM方式処理部と、アナログ方式処理部および上記QAM方式処理部、上記OFDM方式処理部およびアナログ方式処理部を制御する第1の制御部を有し、上記送信高周波部は、上記送信制御部から送信されるコード情報を検出する検出部と増幅部および上記増幅部を制御する第2の制御部を有し、上記第2の制御部は、上記検出部からのコード情報に基づいて上記増幅部の送信電力を制御することを特徴とする伝送装置。
【請求項2】
請求項1記載の伝送装置において、上記送信高周波部は、更に、アナログ信号の入力部と、上記増幅部の出力電力を手動で調節する操作部を有し、上記操作部が上記アナログ信号に対応する出力電力に上記増幅部を設定している場合であっても、上記第2の制御部は、上記検出部からのコード情報に基づいて上記増幅部の送信電力を制御することを特徴とする伝送装置。
【請求項3】
請求項2記載の伝送装置において、上記第2の制御部は、上記増幅部の手動設定の有無および上記検出部からのコード情報の有無とを対応付けた選択テーブルを設け、上記第2の制御部は、上記選択テーブルに基づいて上記増幅部の送信電力を制御することを特徴とする伝送装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、伝送装置に関し、特に、伝送装置における不要電波の送信のない伝送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の単一モードの伝送装置の一例を図6を用いて説明する。図6は、従来の単一モードの伝送装置、例えば、FPU(Field Pickup Unit)の概略構成を示すブロック図である。送信側装置は、送信制御部601と送信高周波部602とから構成されており、受信側装置は、受信高周波部603と受信制御部604とから構成されている。送信制御部601は、入力信号である映像信号、音声信号を所定の変調モード、例えば、64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式で変調し、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)帯に周波数変換する。送信高周波部602は、IF信号(IF帯に周波数変換された信号)をRF(Radio Frequency:無線周波数)信号まで周波数変換し、電力増幅して送信する。受信高周波部603は、RF信号を受信後、低雑音増幅、受信レベル制御を行い、周波数変換することでIF信号に変換する。そして、受信制御部604は、IF信号を所定の復調モード、例えば、64QAM方式で復調することにより得られた映像信号、音声信号を出力する。そして、送信制御部601の表示部(図示せず。)には、例えば、伝送ビットレート、変調方式、使用するチャンネルを、受信制御部604の表示部(図示せず。)には、例えば、伝送ビットレート、復調方式、使用するチャンネルを表示するように構成されている。
【0003】
而して、上述の送信制御部601および受信制御部604の伝送ビットレート、変調方式、使用するチャンネル等(以下、これらを伝送装置のパラメータと称する。)は、前もって送信制御部601および受信制御部604のCPUにプリセットされており、プリセットされたパラメータ以外のパラメータで伝送装置を動作させることはできなかった。しかしながら伝送の多様化、伝送路で発生するフェージングやマルチパス等の影響による信号の減衰、劣化に対して種々の伝送方式あるいは種々のパラメータの設定が必要となり、これらに対応できる伝送装置が実用化され始めている。
【0004】
上述の種々の伝送方式を切替える、あるいは種々のパラメータの設定をする伝送装置では、送信制御部と送信高周波部にて送信制御部の変調方式あるいは送信高周波部の動作状態の情報を、映像や音声が送信されるIF(130MHz)伝送に重畳して送信されている。例えば、送信制御部から送信高周波部へは、10.7MHzの周波数で、また、送信高周波部から送信制御部へは、12.6MHzの周波数で相互に通信が行われている。更に、送信高周波部にはアナログ変調機能が搭載されており、手動設定で、送信高周波部単体でアナログ変調された信号を送信できる機能も有している。
【0005】
このように送信制御部と送信高周波部とは、相互に変調方式や動作状態の情報を伝送しているが、アナログ伝送の場合には、送信高周波部単体で手動設定ができ、アナログ変調された信号を送信できる機能を有している。そのため手動設定された送信高周波部に誤って送信制御部から、例えば、QAMやOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調されたデジタル信号が供給されると、違法な電波が発射され、大きな問題となり、このような違法電波の発射をなくす伝送装置の実現が望まれている。
【0006】
【特許文献1】特に発見されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のように従来の伝送装置では、送信制御部と送信高周波部が相互にデータ通信を行っている状態で運用されるが、手動設定された送信高周波部に誤って送信制御部からQAMやOFDM変調された信号が供給されると、違法な電波が発射され、大きな問題となる。
【0008】
本発明の目的は、違法な電波の発射を抑制する伝送装置を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は送信制御部からのデータ通信の有無を判定し、誤動作のない伝送装置を提供することである。
【0010】
本発明の更に他の目的は、送信制御部の動作状態に合わせて送信高周波部を動作させる伝送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、送信制御部と送信高周波部を有し、上記送信制御部と上記送信高周波部との間で少なくとも変調方式に関するコード情報を送信する伝送装置において、上記送信制御部は、少なくともQAM方式処理部と、OFDM方式処理部と、アナログ方式処理部および上記QAM方式処理部、上記OFDM方式処理部およびアナログ方式処理部を制御する第1の制御部を有し、上記送信高周波部は、上記送信制御部から送信されるコード情報を検出する検出部と増幅部および上記増幅部を制御する第2の制御部を有し、上記第2の制御部は、上記検出部からのコード情報に基づいて上記増幅部の送信電力を制御するように構成される。
【0012】
また、本発明の伝送装置において、上記送信高周波部は、更に、アナログ信号の入力部と、上記増幅部の出力電力を手動で調節する操作部を有し、上記操作部が上記アナログ信号に対応する出力電力に上記増幅部を設定している場合であっても、上記第2の制御部は、上記検出部からのコード情報に基づいて上記増幅部の送信電力を制御するように構成される。
【0013】
また、本発明の伝送装置において、上記第2の制御部は、上記増幅部の手動設定の有無および上記検出部からのコード情報の有無とを対応付けた選択テーブルを設け、上記第2の制御部は、上記選択テーブルに基づいて上記増幅部の送信電力を制御するように構成される。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように、本発明によれば、送信制御部からのデータ通信の有無を判定し、誤動作のない伝送装置が実現できる。また、送信制御部の動作状態に合わせて送信高周波部を動作させるので、違法な電波の発射を抑制する伝送装置を実現できる特徴がある。更に、送信制御部と送信高周波部の設定が異なった場合であっても、送信制御部の設定状態に合わせて送信高周波部が動作する特徴がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の一実施例を図1〜図4を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例の概略構成のブロック図を示し、図2は、図1に示す送信高周波部の具体的な構成のブロック図を、また、図3は、図1に示す送信制御部の具体的な構成のブロック図を示している。図1において、101は、送信制御部、102は、送信高周波部である。送信制御部101には、SDI(Serial Digital Interface)信号(デジタル映像信号)と、アナログ音声信号およびアナログ映像信号が供給され、送信制御部で適宜信号処理がなされた後、送信高周波部102で増幅され、高周波信号に変換され、RF(Radio Frequency)信号として受信側に送信される。また、送信高周波部102には、映像信号および音声信号を含むアナログ信号が直接供給され、このアナログ信号が送信高周波部102でRF信号に変換され送信される機能も有している。なお、図1に示す伝送装置では、アナログ信号を送信制御部101を介さないで直接送信できるために、QAMやOFDM変調しない映像信号を送信する場合には、送信制御部101のような大掛かりな装置を使用せずに送信高周波部102だけで映像信号が送信できるので、FPU装置としては使い勝手に優れている。
【0016】
ここで、送信制御部101について図3を用いて詳細に説明する。図3において、入力端子301は、SDI信号入力端子、入力端子302は、アナログ音声信号入力端子、入力端子303は、アナログ映像信号入力端子である。まず、操作者が操作パネル304を操作することにより、設定された伝送モード、例えば、変調方式および伝送パラメータをCPU305(第1の制御部という。)に指示する。CPU305は、指示された伝送モード、伝送パラメータで無線伝送を行うように各切替部、各信号処理部を制御する。図3に示す送信制御部では、シングルQAM方式、OFDM方式、アナログ変調方式の伝送モードを有し、操作パネル304の伝送モードの選択に基づいてアナログ/デジタル選択スイッチ306、307、シングルQAM/OFDM選択スイッチ308、309を制御して選択された伝送モードに応じた信号処理を行わせるように信号経路を切替える。
【0017】
例えば、入力端子301に入力されたSDI信号および入力端子302に入力されたアナログ音声信号は、MPEG(Moving Picture Experts Group)エンコーダ312に供給される。そして、MPEGエンコーダ312で生成されたTS(Transport Stream)形式のデジタル信号DがシングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311に入力され、アナログ方式処理部313には、アナログ映像信号とアナログ音声信号が入力される。なお、TS形式のデジタル信号Dは、SDI(Serial Digital Interface)信号(デジタル映像信号)と、オーディオA/D変換部314でA/D変換された音声信号とがMPEGエンコーダ312で、例えば、MPEG−2符号化方式で符号化され、多重されることにより生成される。そして、シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311からの出力信号は、D/Aコンバータ315でD/A変換されると共に局部発振器316からの出力信号と混合され、例えば、周波数130MHzのIF信号に変換され、切替部307を介して送信高周波部102に供給される。
【0018】
一方、アナログ方式処理部313からの出力信号は、直接、切替部307を介して送信高周波部102に出力される。なお、アナログ方式処理部313からの出力信号も、例えば周波数130MHzのIF信号である。送信高周波部102では、IF信号をRF信号に周波数変換して、送信する。
【0019】
更に詳述すると、操作者により操作パネル304で設定された伝送パラメータに従って、CPU305(第1の制御部)は、シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311、アナログ方式処理部313のいずれかを選択し、制御すると共に、シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311、アナログ方式処理部313の動作状態を監視する。この監視により、図6に示される受信側装置との通信不良状態、各信号処理部(シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311、アナログ方式処理部313)内のユニットの不具合状態が発生する毎にCPU305は、如何なるエラー、アラームが発生したかを記憶部に記憶する。そして、操作者が操作パネル304を操作したときにエラー内容、アラーム内容を操作パネル304に表示させる。317は、電源回路を示す。なお、シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311、アナログ方式処理部313の構成については、従来から良く知られている構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0020】
次に送信高周波部102の具体的構成について図2を用いて説明する。図2において、201は、送信制御部101の切替部307からの信号が印加される入力端子である。202は、図1で示される独立のアナログ信号が供給される入力端子である。203は、CPU(第2の制御部という。)、204は、送信制御部101から送信される信号形態を検出する信号検出部であり、詳細については後述する。205は、送信高周波部の各種設定を行うための操作表示部、206は、端子aおよび端子bを切替えるための切替部、207は、送信制御部101からの信号を増幅する増幅部、208は、高周波信号に変換するRF部である。そして、RF部の出力は、図6に示される受信側に送信される。
【0021】
ここで、端子aおよび端子bの切替部206は、操作表示部205の操作により手動で切替えることもできる。即ち、入力端子201に送信制御部101から信号が供給されている場合は、端子aに接続され、入力端子202にアナログ信号が供給される場合、端子bに接続される。
【0022】
次に、本発明の動作について説明する。まず、送信制御部101の各信号処理部(シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311、アナログ方式処理部313)は、CPU305を操作者が操作パネル304を操作することにより指示し、指示された伝送モード、例えば、変調方式および伝送パラメータをCPU305に指示する。これらの伝送モードは、それぞれCPU305の記憶部(図示せず。)に記憶されている。
【0023】
CPU305の記憶部には、例えば、シングルQAM方式、OFDM方式あるいはアナログ方式の場合について、図5に示す各操作パネルのプリセット調整ツマミで設定される変調方式や伝送パラメータが記憶されている。そして、プリセット調整ツマミで設定された変調方式や伝送パラメータが記憶部から読み出され、操作パネルの表示部に表示されるため、操作者は、表示部を見ながら伝送パラメータの設定を行う。
【0024】
図5は、操作パネル304の一実施例を示す。この操作パネルには、表示部501と、表示部501の表示項目を切り換えるUPスイッチ502及びDOWNスイッチ503と、プリセット調整ツマミ504、シングルQAM方式、OFDM方式あるいはアナログ方式等の変調方式の切替ツマミ505およびシングルQAM方式、OFDM方式あるいはアナログ方式の出力電力を切替えるツマミ506等複数の調整ツマミを有している。そして、伝送パラメータ、変調方式の設定時において、複数の調整ツマミを操作すると、その操作に応じて記憶部から変調方式、伝送パラメータが読み出され、表示部501に変調方式、伝送パラメータが表示される。従って、操作者は、表示部501を見ながら複数の調整ツマミを操作して、伝送パラメータ、変調方式の設定を行うことができる。
【0025】
ここで、送信電力について説明する。シングルQAM方式、OFDM方式あるいはアナログ方式の出力電力を切替えるツマミ506は、表1に示すように各変調方式について、出力電力が定められている。
【0026】
【表1】


例えば、アナログ出力の場合は、最大5W,最低0.1Wで、5W、1W、0.1Wの3段階の出力切替えができるように構成されている。また、QAMあるいはOFDM変調は、最大1W、最低0.1Wで1W、0.2W、0.1Wの三段階の出力切替えができるように構成されている。なお、表1に示す送信電力は、システム構成および電波法等の関係により適宜設定されることは言うまでもない。
【0027】
さて、上述のようにして変調方式、伝送パラメータ、例えば、送信電力が設定されると送信制御部101は、設定された変調方式、伝送パラメータで信号を送信高周波部に送信する。これについて以下説明する。先に説明したように送信制御部と送信高周波部にて送信制御部の変調方式あるいは送信高周波部の動作状態の情報(以下これらをモード情報と総称することにする。)を、映像や音声が送信されるIF(130MHz)伝送に重畳して送信されており、例えば、送信制御部から送信高周波部へは、10.7MHzの周波数で、また、送信高周波部から送信制御部へは、12.6MHzの周波数で相互に通信が行われていることを説明した。この様子を図4を用いて説明する。図4は、送信制御部と送信高周波部の間の伝送路を伝送する周波数の関係を示す図であり、横軸は、伝送周波数、縦軸は、信号レベルを示している。そして、401は、映像や音声が送信されるIF(130MHz)伝送信号を示し、402は、送信制御部から送信高周波部へ送信されるモード情報を示し、10.7MHzの周波数で送信される。また、403は、送信高周波部から送信制御部へ送信されるモード情報を示し、12.6MHzの周波数で送信されている。即ち、送信制御部と送信高周波部は、相互にモード情報を用いて通信している。
【0028】
そして、このモード情報は、例えば、表2に示されるようなコード化された情報である。
【0029】
【表2】


表2において、例えば、アナログは、コード001、QAMは、コード010、OFDMは、コード011と言うように定められ、また、送信出力は、5Wは、コード100、1Wは、コード101、0.2Wは、コード110、0.1Wは、コード111というように定められている。これらのコード情報は、CPU203(第2の制御部)およびCPU305(第1の制御部)の記憶部(図示せず。)に記憶されている。なお、これらコード情報は、これらに限られるものではなく、システム構成に応じて適宜変更することができる。そして、送信制御部101がシングルQAM方式で、1Wの送信電力で送信する場合、送信制御部101は、130MHzのQAM変調の映像信号に、例えば、QAM変調を示す「コード情報010」および送信出力1Wを示す「コード情報101」を10.7MHzの周波数で送信高周波部102に送信する。これらコード情報は、例えば、シングルQAM方式処理部310、OFDM方式処理部311、アナログ方式処理部313でそれぞれ信号処理され、出力されるときにCPU305からの制御信号に基づいて付与することができる。
【0030】
送信制御部101から送られてくる、例えば、コード情報を付加されたQAM変調信号は、入力端子201から送信高周波部102の信号検出部204に入力される。信号検出部204では、送られてきた信号からコード情報を検出し、検出信号をCPU203に供給する。CPU203では、検出信号から表2に示されるコード情報から、送られてくる信号の変調方式および送信電力を検出し、増幅部207およびRF部208を制御する。例えば、上記のように「コード情報010」および「コード情報101」を検出すると、CPU203は、内部の記憶部に記憶している表2に示されるコード情報テーブルに基づいて、送信されている信号は、QAM変調の映像信号であり、送信出力1Wと認識し、増幅部207を制御してQAM変調の映像信号の増幅と送信電力1Wの出力となるように制御する。これによってRF部208から送信制御部101の操作パネル304で設定された条件の出力が送信される。
【0031】
さて、先にも説明したようにアナログ信号を直接送信する場合、図2に示す入力端子202に供給し、操作表示部205を操作して増幅部207の送信出力を5Wに設定した場合、増幅部207は、5Wのアナログ信号を出力することになる。なお、この場合、送信制御部101からの信号は、送信されない状態である。
【0032】
このように手動で設定されたままで、送信制御部101からQAMあるいはOFDM変調信号のようなデジタル信号が増幅部207に供給された場合の問題点について説明する。まず、電波法では、アナログ信号の最大出力電力は、5W、QAM変調方式では、隣接チャネルがある場合の最大出力電力は、0.5W、隣接チャネルがない場合の最大出力電力は、1.5W、また、OFDM変調方式では、隣接チャネルがある場合の最大出力電力は、0.8W、隣接チャネルがない場合の最大出力電力は、4Wと定められている。そして、先に説明したように手動で操作表示部205を操作して増幅部207の送信出力を5Wに設定し、増幅部207の出力を5Wにしたままの状態で、例えば、送信制御部101からQAMあるいはOFDM変調信号のようなデジタル信号が増幅部207に供給された場合、違法な電波が出力されることとなる。即ち、QAMあるいはOFDM変調信号のようなデジタル信号が送信出力5Wの増幅部207に供給されると、デジタル信号5Wが出力されるが、デジタル信号5Wは、アナログ信号に換算すると50Wの出力となり、電波法で定められている最大5Wの送信出力を大幅に超えることとなる。
【0033】
従って、本発明では、このような問題が発生しないようにCPU203(第2の制御部)に表3に示すような機能を持たせ、違法な送信電力が送信されないようにしている。
【0034】
【表3】


表3において、操作表示部205で手動設定あり(Y1)の場合で、送信制御部出力あり(X1)の場合、送信制御部出力Aを選択する。即ち、CPU203が信号検出部204の信号を検出した場合は、端子aに接続し、信号検出部204から検出されるコード情報に基づいて増幅部207の増幅、送信電力を制御する。また、操作表示部205で手動設定あり(Y1)の場合で、送信制御部出力なし(X2)の場合、手動設定出力Bを選択する。即ち、CPU203が端子bに接続し、アナログ信号端子202からのアナログ信号を選択する。
【0035】
操作表示部205で手動設定なし(Y2)の場合で、送信制御部出力あり(X1)の場合、送信制御部出力Cを選択する。即ち、CPU203が信号検出部204の信号を検出した場合は、端子aに接続し、信号検出部204から検出されるコード情報に基づいて増幅部207の増幅、送信電力を制御する。また、操作表示部205で手動設定なし(Y2)の場合で、送信制御部出力なし(X2)の場合は、いずれの出力も選択されないというようにCPU203は、動作する。
【0036】
以上説明したように送信高周波部のCPU203が送信制御部からの信号を検出し、この検出に基づいて送信高周波部の増幅部の設定を制御するように構成したので、従来のように手動で増幅部の設定を行ったとしても、不要な電波の送信が阻止されるので、違法電波の送信を阻止できる伝送装置が実現できる。また、上記実施例では、QAM変調方式やOFDM変調方式とアナログ方式の混在した伝送装置について説明したが、これらに限定されるものではなく、デジタル方式とアナログ方式の混在した伝送装置にも適応できることはいうまでもない。
【0037】
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された伝送装置の実施例に限定されるものではなく、上記以外の伝送装置に広く適応することが出来ることは、いうまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施例のブロック図を示す。
【図2】図1で示す本発明の一実施例の送信高周波部の具体的な構成のブロック図を示す。
【図3】図1で示す本発明の一実施例の送信制御部の具体的な構成のブロック図を示す。
【図4】本発明の伝送信号の周波数の関係を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例の操作パネルの構成を説明するための図である。
【図6】従来の伝送装置の一例の概略構成のブロック図を示す。
【符号の説明】
【0039】
101、601:送信制御部、102、602:送信高周波部、201、202、301、302、303:入力端子、203、305:CPU、204:信号検出部、205:操作表示部、206、306、307、308、309:切替部、207:増幅部、208:RF部、304:操作パネル、310:シングルQAM方式処理部、311:OFDM方式処理部、312:MPEGエンコーダ、313:アナログ方式処理部、314:オーデイオA/D、315:D/Aコンバータ、316:局部発振器、317:電源回路、501:表示部、502:UPスイッチ、503:DOWNスイッチ、504:プリセット調整ツマミ、505:伝送モード調節ツマミ、506:電力切替ツマミ、603:受信高周波部、604:受信制御部。
【出願人】 【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
【出願日】 平成18年7月24日(2006.7.24)
【代理人】 【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人


【公開番号】 特開2008−28805(P2008−28805A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−200427(P2006−200427)