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【発明の名称】 複数アンテナによる送信/受信を行う通信システム、その送信装置及び受信装置
【発明者】 【氏名】佐藤 秀頼

【氏名】今田 晋司

【要約】 【課題】通信システム、送信装置及び受信装置に関し、制御チャネルを効率的に送信し、制御チャネルの無駄な送信電力の消費を削減するとともに、制御チャネルの受信品質の維持向上を図る。

【構成】送信装置10において、制御チャネル送信アンテナ数選択制御部12は、受信装置20の品質情報測定部23より転送される伝送品質情報を基に、制御チャネルを送信する送信アンテナ数を選択し、制御チャネル生成部11は、該選択された送信アンテナ数の無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に、各送信アンテナの無線信号の伝送制御情報を多重化した多重化伝送制御情報を格納した制御チャネルを生成して送信部13から送信する。制御チャネルを送信するアンテナ数は、1又は最大アンテナ数とするか、或いは、1から最大アンテナ数の間で伝送品質情報に応じた本数を選択する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の送信アンテナを用いて無線信号を送信する送信装置と、複数の受信アンテナを用いて無線信号を受信する受信装置とを有し、各送信アンテナで送信する無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報を、少なくとも1つの送信アンテナの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納して送信する通信システムにおいて、
前記送信装置からの無線信号の伝送品質を測定し、測定した伝送品質に関する情報を前記送信装置に通知する伝送品質情報通知手段を前記受信装置に備え、
前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数を、前記受信装置から通知される伝送品質情報を基に選択する送信アンテナ数選択手段を前記送信装置に備えたことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記伝送品質情報に対応した送信アンテナ数を格納したアンテナ数選択テーブルを、前記送信装置及び前記受信装置に共通に備え、
前記送信装置及び前記受信装置の双方で、前記伝送品質情報を基に前記アンテナ数選択テーブルを参照し、前記多重化伝送制御情報を送信するアンテナ数を認識し、前記多重化伝送制御情報の送受に使用する送信アンテナ数及び受信アンテナ数をそれぞれ選択することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記受信装置において、前記多重化伝送制御情報の受信誤りの回数が所定の回数以上であることを検出したとき、前記送信装置に伝送品質情報として伝送路異常の旨を通知し、前記多重化伝送制御情報を受信する受信アンテナ数として最大受信アンテナ数を選択し、
前記送信装置において、前記伝送路異常の旨の通知を受けたとき、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数として最大送信アンテナ数を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信システム。
【請求項4】
複数の送信アンテナを用い、各送信アンテナで送信する無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報を、少なくとも1つの送信アンテナの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納して送信する送信装置において、
前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数を、受信装置から通知される伝送品質情報を基に選択する送信アンテナ数選択手段と、
選択した送信アンテナ数を受信装置に通知する送信アンテナ数通知手段と、
を備えたことを特徴とする送信装置。
【請求項5】
複数の受信アンテナを用いて受信される各無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報が、少なくとも1つの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納された無線信号を受信する受信装置において、
受信信号を基に測定した伝送品質情報を送信装置に通知する伝送品質通知手段と、
前記伝送品質情報に対応した受信アンテナ数を格納したアンテナ数選択テーブルと、
前記伝送品質情報を基に前記アンテナ数選択テーブルを参照し、前記無線信号の制御チャネル領域に格納された多重化伝送制御情報の受信に使用する受信アンテナ数を選択する受信アンテナ数選択手段と、
を備えたことを特徴とする受信装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)方式等の、1又は複数のアンテナによる送信/受信を行う出力通信システム、その送信装置及び受信装置に関し、特に、制御チャネルを効率的に送信するための通信システム、送信装置及び受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、周波数帯域を有効利用して大容量(高速)のデータ通信を可能とする技術としてMIMO方式が注目されている。MIMO方式は、送受信双方に複数アンテナを用いて、即ち、複数アンテナを有する送信装置及び複数アンテナを有する受信装置を用いて、送信装置の複数アンテナから独立したデータストリームを送信し、受信装置の各受信アンテナで受信される信号から、伝播路上で混ざり合った複数の送信信号(データストリーム)を、伝播路(チャネル)推定値を用いて個々に分離することで、周波数帯域の拡大を必要とすることなく伝送レートを向上させる技術である。また、MIMO方式とは別に、受信装置のみ複数のアンテナを有するMISO(Multiple-Input Single-Output)、送信装置のみ複数のアンテナを有するSIMO(Single-Input Multiple -Output)方式も提案されている。
【0003】
移動通信システムは、マルチメディア通信やインターネットへの対応が必要となり、様々な伝送品質や伝送レートで効率良く無線信号を伝送することが要求されている。無線信号の伝送制御情報を送信する制御チャネルは、複数アンテナ送信の伝送制御のために複数のブロックに分かれ、各ブロックに各アンテナ対応の制御チャネルが格納される。
【0004】
以下は送信アンテナ数が4、受信アンテナ数が4(4x4アンテナ)の場合の従来のMIMO方式移動通信システムにおける時間多重制御チャネルの送信方式について説明する。なお、制御チャネルの多重送信として、時間多重方式以外にも拡散コードによるコード多重方式などでも本発明は適用可能である。
【0005】
4多重の制御チャネルを送信する手法として、それらを1つの送信アンテナからのみ送信する1Tx制御チャネル送信方式と、複数の送信アンテナから送信するマルチアンテナ制御チャネル送信方式とがある。
【0006】
(1)1Tx制御チャネル送信方式について
MIMO方式移動通信システムにおいて、1Tx制御チャネル送信方式は、各アンテナの制御チャネルに格納される伝送制御情報を多重化して1つの送信アンテナからのみ送信し、該1つの送信アンテナから送信した多重化伝送制御情報で、各アンテナで送受する無線信号の伝送制御を行う方式であり、該伝送制御情報を時間多重で送信する場合の伝送フレームのフォーマット例を図4に示す。
【0007】
同図に示す例では、第1の送信アンテナ(#1)の伝送フレームの制御チャネル領域に、第1〜第4のアンテナ(#1〜#4)の制御チャネルのブロックを時分割多重して格納し、第2〜第4の送信アンテナ(#2〜#4)の伝送フレームの制御チャネル領域はブランクとし、何も送信しない。なお、各伝送フレームのデータチャネル領域に格納される通信データは各アンテナ対応にそれぞれ異なるものである。
【0008】
(2)マルチアンテナ制御チャネル送信方式について
MIMO方式移動通信システムにおいて、マルチアンテナ制御チャネル送信方式は、各アンテナの制御チャネルに格納される伝送制御情報を多重化した多重化伝送制御情報を、複数の送信アンテナの制御チャネル領域に格納して同時に送信し、該多重化伝送制御情報で各アンテナの伝送制御を行う方式で、時間多重で送信する場合の無線フレームのフォーマット例を図5に示す。
【0009】
同図に示す例では、第1〜第4のそれぞれの送信アンテナ(#1〜#4)の伝送フレームの制御チャネル領域に、第1〜第4のアンテナ(#1〜#4)の各制御チャネルのブロックを時分割多重して格納し、第1〜第4の各アンテナ(#1〜#4)の全ての制御チャネルを、第1〜第4の各送信アンテナ(#1〜#4)の伝送フレームの制御チャネル領域で同時に並列に送信する。なお、各伝送フレームのデータチャネルに格納される通信データは各アンテナ対応にそれぞれ異なるものである。
【0010】
下記の特許文献1には、SDM(Space Division Multiplexing)を利用した無線データ伝送システムの送信装置において、2以上のアンテナを備え、1系列以上のデータを同一の周波数チャンネルを用いて空間分割多重して無線送信する送信装置であって、2以上のアンテナのうち送信に用いるアンテナ数と送信するデータの系列数とを含む空間分割多重制御データを生成し、該空間分割多重制御データを少なくとも1系列のデータに含めて送信する手段を備えた送信装置について記載されている。
【特許文献1】特開2004−297172号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述の1Tx制御チャネル送信方式では、各アンテナ対応の制御チャネルの伝送制御情報を1つのアンテナの制御チャネル領域で送信するため、他のアンテナからの干渉や伝搬路状況の悪化により、1つのアンテナの制御チャネル領域で送信した伝送制御情報が、データチャネルの通信データより受信率が悪くなってしまう場合がある。
【0012】
そのため、データチャネルの通信データは受信可能であるにも拘わらず、制御チャネルの伝送制御情報の受信結果が不確かであるため、データチャネルの通信データを復調することができなくなってしまう。制御チャネルの受信率を高くするために送信電力を上げようとしても、1アンテナ毎の送信電力には限りがあるため、制御チャネルの電力を大きくすることはできない。
【0013】
また、前述のマルチアンテナ制御チャネル送信方式では、全送信アンテナの制御チャネル領域に各アンテナの制御チャネルの伝送制御情報の全てを格納して送信するため、伝搬路状態が悪いときには、受信装置において各受信アンテナで受信される制御チャネル領域の受信信号を合成することによって、1Tx制御チャネル送信方式より受信率が向上する。しかし、伝搬路状態が良好なときには、全送信アンテナの制御チャネル領域で、重複して伝送制御情報の信号を送信するため、送信電力を無駄に消費してしまう。
【0014】
即ち、従来のマルチアンテナ制御チャネル送信方式は、固定の送信アンテナ数で、伝搬路状態と関係なく、制御チャネル領域に伝送制御情報を格納して送信しているため、伝搬路状況が良好なときには、無駄な電力で制御チャネルの伝送制御情報を送信していることになり、また、他ユーザーへの干渉も増大させてしまう。
【0015】
また、1Txアンテナ送信方式では、データを送信する変調方式によっては、データチャネルよりも制御チャネルのほうがノイズに弱くなってしまい、データチャネルは正常受信できるにも拘わらず、制御チャネルが正常に受信できないため、データチャネルの通信データを復調することができないことがある。本発明は、制御チャネルを効率的に送信し、制御チャネルの無駄な送信電力の消費の削減を図るとともに、制御チャネルの受信品質の維持向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明による無線通信システムは、各送信アンテナで送信する無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報を、少なくとも1つの送信アンテナの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納して送信する手段を前記送信装置に備え、前記送信装置からの無線信号の伝送品質情報を測定し、該伝送品質情報を前記送信装置に通知する手段を前記受信装置に備え、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数を、前記受信装置から通知される伝送品質情報を基に選択する手段を前記送信装置に備えたことを特徴とする。
【0017】
また、前記伝送品質情報に対応した送信アンテナ数を格納したアンテナ数選択テーブルを、前記送信装置及び前記受信装置に共通に備え、前記送信装置及び前記受信装置の双方で、前記伝送品質情報を基に前記アンテナ数選択テーブルを参照し、前記多重化伝送制御情報を送信するアンテナ数を認識し、前記多重化伝送制御情報の送受に使用する送信アンテナ数及び受信アンテナ数をそれぞれ選択することを特徴とする。
【0018】
また、前記受信装置において、前記多重化伝送制御情報の受信誤りの回数が所定の回数以上であることを検出したとき、前記送信装置に伝送品質情報として伝送路異常の旨を通知し、前記多重化伝送制御情報を受信する受信アンテナ数として最大受信アンテナ数を選択する手段と、前記送信装置において、前記伝送路異常の旨の通知を受けたとき、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数として最大送信アンテナ数を選択する手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明による無線の送信装置は、各送信アンテナで送信する無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報を、少なくとも1つの送信アンテナの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納して送信する手段と、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数を、受信装置から通知される伝送品質情報を基に選択する送信アンテナ数選択手段と、選択した送信アンテナ数を受信装置に通知する送信アンテナ数通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明による無線の受信装置は、受信信号を基に測定した伝送品質情報を送信装置に通知する伝送品質通知手段と、伝送品質情報に対応した送信アンテナ数を格納したアンテナ数選択テーブルと、前記伝送品質情報を基に前記アンテナ数選択テーブルを参照し、前記無線信号の制御チャネル領域に格納された多重化伝送制御情報の受信に使用する受信アンテナ数を選択する受信アンテナ数選択手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、多重化伝送制御情報を制御チャネル領域に格納して送信するアンテナ数を、伝搬路状況に応じて選択するよう可変にしたため、伝搬路状況が良好であれば、複数の送信アンテナの制御チャネル領域の無線信号送信による無駄な送信電力の消費を削減することができ、また、伝搬路状況が悪い場合には、多重化伝送制御情報を格納した制御チャネルを送信する送信アンテナ数を増やすことにより、合成受信による伝送制御情報の受信率を向上させ、マルチアンテナ制御チャネル送信方式と同程度の回線品質を保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は本発明による通信システムの送信装置及び受信装置の機能ブロックを示す。また、図2は本発明による送信装置の動作フローの一実施例を示し、図3は本発明による受信装置の動作フローの一実施例を示す。以下、図1乃至図3を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0023】
送信装置10において、制御チャネル送信アンテナ数選択制御部12は、受信装置20の品質情報測定部23より転送される伝送品質情報を基に、現在の伝搬路状況を判断し、該伝搬路状況に応じて制御チャネルを送信する送信アンテナ数を選択し、該送信アンテナ数を制御チャネル生成部11に通知する。
【0024】
制御チャネル生成部11は、制御チャネル送信アンテナ数選択制御部12から通知された送信アンテナ数の無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に、各送信アンテナの無線信号の伝送制御情報を多重化した多重化伝送制御情報を格納した制御チャネルを生成する。送信部13は、制御チャネル生成部11により生成される送信アンテナ毎の制御チャネルと送信アンテナ毎のデータチャンネルとを含む伝送フレームを編成して、図示省略の複数の送信アンテナにより送信する。
【0025】
また、受信装置20において、受信部21で図示省略の複数の受信アンテナから受信した受信信号から、制御チャネル受信アンテナ選択制御部24の制御により、制御チャネル復調部22にて制御チャネルを復調し、該復調により得られる制御チャネル送信アンテナ数の情報を、制御チャネル受信アンテナ選択制御部24に渡し、制御チャネル受信アンテナ選択制御部24では、該制御チャネル送信アンテナ数の情報を基に、制御チャネル送信アンテナ数の変更の有無を判断する。
【0026】
但し、回線接続の開始時には、伝送品質情報に基づいた制御チャネルの送信アンテナを選択することができないので、マルチアンテナ制御チャネル送信方式で制御チャネルを送信し、その後、受信装置20にて測定する伝送品質情報を基に、送信装置10で伝搬環境を判断し、1Tx制御チャネル送信方式又はマルチアンテナ制御チャネル送信方式の何れかで送信するかを選択する。
【0027】
1Tx制御チャネル送信方式又はマルチアンテナ制御チャネル送信方式の何れか一方から他方に変更する場合は、制御チャネル内に伝送制御情報として格納した制御チャネル送信選択ビットを変更して受信装置20に変更することを通知する。受信装置20では、制御チャネル送信アンテナ数が変更されることを認識すると、該変更の通知の正常受信情報(ACK)を通知する。送信装置10では、受信装置20で制御チャネル送信アンテナ数の変更が認識されたことを確認した後、制御チャネル送信アンテナ数を変更する。
【0028】
上述の制御チャネル送信アンテナ数の変更は、1アンテナ又は最大数アンテナの何れかを選択する実施形態であるが、伝搬環境においては、1から最大アンテナ数までのうちの何れかアンテナ数Nでの送信が適している場合がある。このような場合、制御チャネル送信アンテナ数Nを1から最大アンテナ数までの間で可変とする実施形態とすることができる。但し、この場合、制御チャネルに格納する伝送制御情報としての制御チャネル送信選択ビットとしては、1から最大アンテナ数までの任意の数を指定することができるビット数が必要になる。
【0029】
また、制御チャネル送信アンテナ数を変更する場合に、送信装置10と受信装置20とに、伝送品質情報に基づく共通のアンテナ数選択テーブルを備え、伝送品質情報を基に送信装置10と受信装置20とにおいて直ちに制御チャネル送信アンテナ数を切り替える構成とすることができる。
【0030】
この場合は、制御チャネルに制御チャネル送信選択ビットを格納して受信装置20に通知する必要がない。但し、受信装置20から送信装置10に正常に伝送品質情報が伝わっていることの判定が必要になる。そのため、受信装置20にて伝送品質情報の通知に対する送信装置10からの肯定応答(ACK)を受信したことを確認してから、制御チャネル送信アンテナ数を切り替えるように構成する。
【0031】
また、最適な制御チャネル送信アンテナ数を選択する際に、急激な伝搬路変化によって、制御チャネルが正常に受信されない場合があり、そのような場合に対処するために、受信装置20において、制御チャネルの受信信号(伝送制御情報)の受信誤り回数を計数し、受信誤り回数が所定の回数に達したことを検出したとき、送信装置10に通知する伝送品質情報の格納領域に伝送路異常ビットを格納して伝送路異常を通知し、送信装置10及び受信装置20の双方で、最大アンテナ数で制御チャネルを送受するよう選択する。
【0032】
また、制御チャネル送信アンテナ数を1から最大アンテナ数までの間で可変とする実施形態において、回線接続の開始時は、受信装置20で測定した伝送品質情報に基づく制御チャネル送信アンテナ数を選択することができないので、予め定めた所定のアンテナ数Kで制御チャネルを送信する構成とする。
【0033】
図2の本発明による送信装置の動作フローの一例について説明する。送信装置は、回線接続が開始されると(2−1)、まず、マルチアンテナ制御チャネル送信方式により、制御チャネルを送信する(2−2)。そして、受信側から通知される伝送品質情報により、伝送路が正常か異常かを判定し(2−3)、異常であると判定された場合は、最大アンテナ数で制御チャネルを送信し(2−4)、上記のフロー2−3に戻る。
【0034】
上記フロー2−3の判定で、正常であると判定された場合は、制御チャネル送信アンテナ数の変更タイミング指示の確認待ち状態か否かを判定し(2−5)、該確認待ち状態でないと判定された場合は、伝送品質情報を基に制御チャネル送信アンテナ数を変更するか現状の本数を保持するかを判定し(2−6)、保持すると判定された場合は、制御チャネル送信アンテナ数を現状のまま保持して(2−7)、上述のフロー2−3に戻る。
【0035】
上記フロー2−6の判定で、制御チャネル送信アンテナ数を変更すると判定された場合は、伝送品質情報に対応した制御チャネル送信アンテナ数に変更する変更タイミングを指示する通知を受信装置に対して送信し(2−9)、上述のフロー2−3に戻る。
【0036】
また、上記フロー2−5の判定で、制御チャネル送信アンテナ数の変更タイミング指示の確認待ち状態であると判定された場合は、受信装置から該変更タイミング指示の受信確認が正常に受信されたか否かを判定し(2−8)、正常に受信されていないと判定された場合は、上述のフロー2−9の処理を実施し、上述のフロー2−3に戻る。また、上記フロー2−8の判定で正常に受信されたと判定された場合は、伝送品質情報に対応した制御チャネル送信アンテナ数に変更し(2−10)、上述のフロー2−3に戻る。
【0037】
図3の本発明による受信装置の動作フローの一例について説明する。受信装置は、回線接続が開始されると(3−1)、まず、マルチアンテナ制御チャネル送信方式により、制御チャネルを受信する(2−2)。そして、送信装置から送信される制御チャネルの受信情報が誤り無く正常に受信されたか否かを判定する(3−3)。
【0038】
制御チャネルの受信情報が正常に受信されたかった場合、正常受信されなかった回数が所定の回数Mに到達したか否かを判定する(3−4)。正常受信されなかった回数が所定の回数Mに到達していない場合、伝送品質情報を作成し(3−5)、受信信号の制御チャネルの巡回冗長検査符号(CRC:Cyclic Redundancy Check)のチェック結果不良の旨を送信装置に通知し(3−6)、制御チャネル受信アンテナ数を現状のまま保持して(3−11)、上述のフロー3−3に戻る。
【0039】
上述のフロー3−4の判定で、正常受信されなかった回数が所定の回数Mに到達したと判定された場合、伝送品質情報として伝送路異常の旨を送信装置に通知し(3−7)、規定フレーム数の経過後、最大アンテナ数でマルチアンテナ制御チャネル送信方式による制御チャネルを受信するようにし(3−9)、上述のフロー3−3に戻る。
【0040】
また、上述のフロー3−3の判定において、制御チャネルの受信情報が正常に受信されたと判定された場合、受信情報を基に伝送路異常かどうかを判定し(3−8)、伝送路異常である場合、最大アンテナ数でマルチアンテナ制御チャネル送信方式による制御チャネルを受信するようにし(3−9)、上述のフロー3−3に戻る。
【0041】
上述のフロー3−8の判定において、伝送路正常と判定された場合、送信装置から制御チャネル送信アンテナ数の変更タイミング指示が有るか否かを判定し(3−10)、該変更タイミング指示が無い場合、制御チャネル受信アンテナ数を現状のまま保持して(3−11)、上述のフロー3−3に戻る。
【0042】
上述のフロー3−10の判定において、制御チャネル送信アンテナ数の変更タイミング指示が有ると判定された場合、送信装置に対して該変更タイミングの了承の通知を送信し(3−12)、該変更タイミングの指示に応じた規定フレーム数の経過後、所定の受信アンテナ数で制御チャネルを受信するようにし(3−13)、上述のフロー3−3に戻る。
【0043】
(付記1)複数の送信アンテナを用いて無線信号を送信する送信装置と、複数の受信アンテナを用いて無線信号を受信する受信装置とを有し、各送信アンテナで送信する無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報を、少なくとも1つの送信アンテナの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納して送信する通信システムにおいて、前記送信装置からの無線信号の伝送品質情報を測定し、該伝送品質情報を前記送信装置に通知する伝送品質通知手段を前記受信装置に備え、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数を、前記受信装置から通知される伝送品質情報を基に選択する送信アンテナ数選択手段を前記送信装置に備えたことを特徴とする通信システム。
(付記2)前記伝送品質情報に対応した送信アンテナ数を格納したアンテナ数選択テーブルを、前記送信装置及び前記受信装置に共通に備え、前記送信装置及び前記受信装置の双方で、前記伝送品質情報を基に前記アンテナ数選択テーブルを参照し、前記多重化伝送制御情報を送信するアンテナ数を認識し、前記多重化伝送制御情報の送受に使用する送信アンテナ数及び受信アンテナ数をそれぞれ選択することを特徴とする付記1に記載の通信システム。
(付記3)前記受信装置において、前記多重化伝送制御情報の受信誤りの回数が所定の回数以上であることを検出したとき、前記送信装置に伝送品質情報として伝送路異常の旨を通知し、前記多重化伝送制御情報を受信する受信アンテナ数として最大受信アンテナ数を選択し、前記送信装置において、前記伝送路異常の旨の通知を受けたとき、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数として最大送信アンテナ数を選択することを特徴とする付記1又は2に記載の通信システム。
(付記4)複数の送信アンテナを用い、各送信アンテナで送信する無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報を、少なくとも1つの送信アンテナの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納して送信する送信装置において、前記多重化伝送制御情報を送信する送信アンテナ数を、受信装置から通知される伝送品質情報を基に選択する送信アンテナ数選択手段と、選択した送信アンテナ数を受信装置に通知する送信アンテナ数通知手段と、を備えたことを特徴とする送信装置。
(付記5)複数の受信アンテナを用いて受信される各無線信号の伝送制御情報を全送信アンテナ分多重化した多重化伝送制御情報が、少なくとも1つの無線信号の伝送フレームの制御チャネル領域に格納された無線信号を受信する受信装置において、受信信号を基に測定した伝送品質情報を送信装置に通知する伝送品質通知手段と、前記伝送品質情報に対応した受信アンテナ数を格納したアンテナ数選択テーブルと、前記伝送品質情報を基に前記アンテナ数選択テーブルを参照し、前記無線信号の制御チャネル領域に格納された多重化伝送制御情報の受信に使用する受信アンテナ数を選択する受信アンテナ数選択手段と、を備えたことを特徴とする受信装置。
(付記6)
前記送信アンテナ数選択手段は、1又は最大アンテナ数の何れかのアンテナ数を選択することを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記7)
前記送信アンテナ数選択手段は、1から最大アンテナ数までの何れかのアンテナ数を選択することを特徴とする付記1記載の通信システム。
(付記8)
前記送信アンテナ数選択手段は、1又は最大アンテナ数の何れかのアンテナ数を選択することを特徴とする付記4記載の送信装置。
(付記9)
前記送信アンテナ数選択手段は、1から最大アンテナ数までの何れかのアンテナ数を選択することを特徴とする付記4記載の送信装置。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による送信装置及び受信装置の機能ブロックを示す図である。
【図2】本発明による送信装置の動作フローの一実施例を示す図である。
【図3】本発明による受信装置の動作フローの一実施例を示す図である。
【図4】1Tx制御チャネル送信方式の伝送フレームのフォーマット例を示す図である。
【図5】マルチアンテナ制御チャネル送信方式の伝送フレームのフォーマット例を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
10 送信装置
11 制御チャネル生成部
12 制御チャネル送信アンテナ数選択制御部
13 送信部
20 受信装置
21 受信部
22 制御チャネル復調部
23 品質情報測定部
24 制御チャネル受信アンテナ選択制御部
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成18年7月5日(2006.7.5)
【代理人】 【識別番号】100105337
【弁理士】
【氏名又は名称】眞鍋 潔

【識別番号】100072833
【弁理士】
【氏名又は名称】柏谷 昭司

【識別番号】100075890
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 弘一

【識別番号】100110238
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 壽郎


【公開番号】 特開2008−17096(P2008−17096A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−185235(P2006−185235)