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【発明の名称】 アンロック信号検出方法
【発明者】 【氏名】木下 能成

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PLL(Phase Locked Loop)回路におけるアンロック信号検出方法であって、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合にアラーム信号を出力することを特徴とするアンロック信号検出方法。
【請求項2】
PLL(Phase Locked Loop)回路におけるアンロック信号検出方法であって、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合に制御部によりPLLを再設定し、PLLを再設定した後に、再度、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合にアラーム信号を出力することを特徴とするアンロック信号検出方法。
【請求項3】
請求項1乃至2記載のアンロック信号検出方法であって、温度センサによって周囲温度を判断し、当該周囲温度に応じて予め定められたしきい値を変更することを特徴とするアンロック信号検出方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、符号分割多元接続(CDMA)技術を用いた無線基地局装置(BTS)等の無線装置などで使用される基準発信周波数など、装置使用上で必要な周波数を生成するPLL(Phase Locked Loop)回路において、アンロック信号を検出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アンロック信号を検出する方法として、アンロック状態が生じても、任意の区間でロック状態が生じるとロック状態であると判断していた。従来の方式の一例として、図6に回路構成実施例を示す。従来では、アンロック信号をチャタリング除去回路601によって、非同期信号であるアンロック信号を取り込み、タイミング生成部602によって生成されるタイミングを基に、アンロック判定回路603によって、予め定められた周期内でロック状態が検出されない場合に、制御部604によってアンロック状態と判定し、アンロック状態であることを報告する方式が一般的に用いられている。このような方式を用いた場合、図7に示すように、アンロックとなる場合は、検出時間T内に、アンロック検出が連続して3回起きた場合、アンロックを検出した直後にロックを検出すると、アンロック判定回路は、ロックを優先的にするため、制御部ではロックとしての検出しかできず、非周期なバースト的アンロック信号を正確に検出することが出来ない。このような場合に、サンプリングのタイミングを高速化することが考えられるが、有用とはいえない。
【0003】
また、PLL内部のロック検出回路は、ディジタル信号の論理で構成されていることが多く、周囲温度などによって、内部の突合せ周波数が揺らぎ、アンロックを容易に検出してしまう状況になる可能性もある。いかにサンプリング周波数を高速化したとしても、デバイス自体でのロック検出を誤検出しては、外部アンロック検出回路も誤検出する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、PLL回路において周期的及びバースト的に生じるアンロックの検出を正確に行い、また、周囲温度の変化にも柔軟に対応することができるディジタル信号回路の中核となるクロック系及び無線部の搬送周波数の基準となる周波数の異常を正確に判断することを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みて為されたものであり、PLL回路におけるアンロック信号検出方法であって、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合にアラーム信号を出力することを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、PLL回路におけるアンロック信号検出方法であって、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合に制御部によりPLLを再設定し、PLLを再設定した後に、再度、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合にアラーム信号を出力することを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記記載のアンロック信号検出方法であって、温度センサによって周囲温度を判断し、当該周囲温度に応じて予め定められたしきい値を変更することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、PLL回路において周期的及びバースト的に生じるアンロックの検出を正確に行い、また、周囲温度の変化にも柔軟に対応することができるディジタル信号回路の中核となるクロック系及び無線部の搬送周波数の基準となる周波数の異常を正確に判断することを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
PLL回路におけるアンロック検出方法であって、予め定められた周期でサンプリングし、アンロックであればカウンタでカウントアップし、予め定められた周期回数でカウントアップした値と予め定められたしきい値を制御部で比較し、カウントアップした値が予め定められたしきい値を超えている場合にアラーム信号を出力すること実現した。
【実施例1】
【0010】
以下に本発明の実施の形態について図を用いて一実施例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における回路構成の一実施例であり、図2は、本発明の実施形態における動作概要図の一実施例である。
アンロック信号に対してチャタリングを除去するチャタリング除去回路102によって非同期信号であるアンロック信号を取り込み、タイミング生成部101によって生成されるタイミングをもとに、アンロック信号がアンロックの場合にカウンタ部103にてカウントアップする。なお、カウンタ部のカウント動作の一例は図2のとおりである。このカウントアップした値と予め定められたしきい値を比較器104で比較し、しきい値を上回っている場合には、制御部105がアラームとして判断して、アラーム報告を出力する。
【0011】
なお、図5に示すように、アンロック信号がバースト的に、しかもロック信号の変化がサンプリング周期と一致した場合、アンロック信号はタイミング的に全く検出することが出来なくなる。このことを回避する為に、クロック系については、PLLと監視系を非同期にする必要がある。
【実施例2】
【0012】
以下に本発明の実施の形態について図を用いて一実施例を説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態における回路構成の一実施例である。
アンロック信号に対してチャタリングを除去するチャタリング除去回路302によって非同期信号であるアンロック信号を取り込み、タイミング生成部301によって生成されるタイミングをもとに、アンロック信号がアンロックの場合にカウンタ部303にてカウントアップする。なお、カウンタ部のカウント動作の一例は上記実施例の図2と同様である。このカウントアップした値と予め定められたしきい値を比較器304で比較し、しきい値を上回っている場合には、制御部305がPLL制御部306を制御し、PLLを再設定する。その後、再度同様にアンロック信号に対してチャタリングを除去するチャタリング除去回路302によって非同期信号であるアンロック信号を取り込み、タイミング生成部301によって生成されるタイミングをもとに、アンロック信号がアンロックの場合にカウンタ部303にてカウントアップし、このカウントアップした値と予め定められたしきい値を比較器304で比較し、しきい値を上回っている場合には、制御部305がアラームとして判断して、アラーム報告を出力する。
【0013】
なお、上記実施例同様に、アンロック信号がバースト的に、しかもロック信号の変化がサンプリング周期と一致した場合、アンロック信号はタイミング的に全く検出することが出来なくなる。このことを回避する為に、クロック系については、PLLと監視系を非同期にする必要がある。
【実施例3】
【0014】
以下に本発明の実施の形態について図を用いて一実施例を説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態における回路構成の一実施例である。
アンロック信号に対してチャタリングを除去するチャタリング除去回路402によって非同期信号であるアンロック信号を取り込み、タイミング生成部401によって生成されるタイミングをもとに、アンロック信号がアンロックの場合にカウンタ部403にてカウントアップする。なお、カウンタ部のカウント動作の一例は上記実施例の図2と同様である。このカウントアップした値と予め定められたしきい値を比較器404で比較し、しきい値を上回っている場合には、制御部405がPLL制御部406を制御し、PLLを再設定する。その後、再度同様にアンロック信号に対してチャタリングを除去するチャタリング除去回路402によって非同期信号であるアンロック信号を取り込み、タイミング生成部401によって生成されるタイミングをもとに、アンロック信号がアンロックの場合にカウンタ部403にてカウントアップし、このカウントアップした値と予め定められたしきい値を比較器404で比較し、しきい値を上回っている場合には、制御部405がアラームとして判断して、アラーム報告を出力する。ここまでは、上記の実施例と同様であるが、本実施例では更に、アラーム報告を出力する前又は後に、温度センサ407により監視した周囲温度を基に、制御部405がその周囲温度によってしきい値を変動させ、最適なしきい値へ変更することを可能としたものである。
【0015】
なお、上記実施例同様に、アンロック信号がバースト的に、しかもロック信号の変化がサンプリング周期と一致した場合、アンロック信号はタイミング的に全く検出することが出来なくなる。このことを回避する為に、クロック系については、PLLと監視系を非同期にする必要がある。
【0016】
上記に説明した各実施例は、ディジタル信号回路の中核となるクロック系及び無線部の搬送周波数の基準となる周波数や、符号分割多元接続(CDMA)技術を用いた無線基地局装置(BTS)等の無線装置などで使用される基準発信周波数など、装置使用上で必要な周波数を生成するPLL(Phase Locked Loop)回路において、例えば無線送信増幅器の送信部や送信用増幅部や受信部などさまざまな部分に適応されることが可能なことはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態における回路構成の一実施例
【図2】本発明の実施形態における動作概要図の一実施例
【図3】本発明の第2の実施形態における回路構成の一実施例
【図4】本発明の第3の実施形態における回路構成の一実施例
【図5】本発明の実施形態における回避すべき事項の動作概要図の一実施例
【図6】従来技術における回路構成の一実施例
【図7】従来技術における動作概要図の一実施例
【符号の説明】
【0018】
101・301・401・602…タイミング生成部、102・302・402・601…チャタリング除去回路、103・303・403…カウンタ部、104・304・404…比較器、105・305・405・604…制御部、306・406…PLL制御部、407…温度センサ、603…アンロック判定回路
【出願人】 【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
【出願日】 平成18年10月19日(2006.10.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−104012(P2008−104012A)
【公開日】 平成20年5月1日(2008.5.1)
【出願番号】 特願2006−285187(P2006−285187)