| 【発明の名称】 |
発電装置用コイル |
| 【発明者】 |
【氏名】木 下 葉 子
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| 【要約】 |
【課題】限られたスペース内で、大きな誘導起電力が得られ、且つ、回転側の永久磁石の当該コイルへの接近に伴う回転力を減じる作用が最小限に抑制されるような発電装置用コイルの提供。
【解決手段】発電装置における誘導起電力を生じせしめる固定側のコイル(10)であって、第1のコイル(1)と、第1のコイル(1)の内部(1i)に第1のコイル(1)と所定の隙間(S)を持って配置された第2のコイル(2)とで構成されたことを特徴としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1のコイルと、第1のコイルの内部に配置され、第1のコイルと同心で且つ所定の隙間を持って配置された第2のコイルとで構成されたことを特徴とする発電装置用コイル。 【請求項2】 第2のコイルは、コイルの長手方向の一部を占めており且つ強磁性体製の第1の芯材と、第1の芯材以外の領域を占めており且つ非磁性体材料製の第2の芯材とを有し、第2の芯材が発電装置の回転側の磁性体部材と対向するように配置されている請求項1の発電装置用コイル。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、発電装置に用いられるコイルに関する。 【背景技術】 【0002】 発電装置の発電力は、発電装置の固定側に取り付けられたコイルに発生する誘導起電力に起因する。 しかし、従来のコイルでは、限られたスペースにおける誘導起電力には、限界があった。 【0003】 その他の技術として、ブラシレスモータのシャフトをエンジンの出力軸に連結して、ブラシレスモータをエンジンのスタータ及び発電機として利用し、設置スペースが小さく、大型のスタータリレーを必要としない技術が提案されている(特許文献1参照)。 しかし、係る技術は自動車に搭載されることを前提としており、その他一般的な発電装置には適用することが出来ない。 【特許文献1】特開2001−271729号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、限られたスペース内で、大きな誘導起電力が得られるような発電装置用コイルの提供を目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の発電装置用コイル(10)は、発電装置における誘導起電力を生じせしめる固定側のコイルであって、第1のコイル(1)と、第1のコイル(1)の内部(1i)に配置され、第1のコイル(1)と同心で且つ所定の隙間(S)を持って配置された第2のコイル(2)とで構成されていることを特徴としている(請求項1)。 なお、第1のコイル及び第2のコイルの環状とは、巻き状態が円環状の他、四角な環状やその他、多角形のコイルであっても良い。 【0006】 本発明において、第2のコイル(2)は、コイルの長手方向(L)の一部(概略半分の長さ)を占めており且つ強磁性体(例えば、アモルファス合金)製の第1の芯材(3)と、第1の芯材(3)以外の領域(長手方向の約1/2の長さ)を占めており且つ非磁性体材料製の第2の芯材(4)とを有し、第2の芯材(4)が発電装置(G)の回転側の磁性体部材(回転ベース6に固定された永久磁石8)と対向するように配置されるのが好ましい(請求項2)。 【発明の効果】 【0007】 上述する構成を具備する本発明によれば、第1のコイル(1)と、第1のコイル(1)の内部(1i)に第1のコイル(1)と同心で、且つ、所定の隙間(S)を持って配置された第2のコイル(2)とで2重構造に構成されているため、従来の1重のコイルに比べ、導線の巻き数を増加することが出来る。そのため、発電時における誘導起電力が格段に増大する。 また、第1のコイル(1)と第2のコイル(2)とを同心に2重に配置することで、同一の磁性体(回転ベース6に固定された永久磁石8)から発生する磁束が二つのコイル(第1のコイル1と第2のコイル2)を同時に貫き、当該磁性体が移動すると二つのコイルを同時に貫く磁束が変化するので、二つのコイルに誘導起電力が生じる。そのため、発電力が大幅に向上する。 【0008】 本発明において、第2のコイル(2)は、コイルの長手方向の長さ(L)の概略半分の長さを占めており且つ強磁性体(例えば、アモルファス合金)を材料とする第1の芯材(3)と、第1の芯材(3)以外の領域を占めており且つ非磁性体製の第2の芯材(4)とを有し、発電装置(図4参照)に取り付けられるに際して、非磁性体である第2の芯材(4)が、回転側の磁性体材料(回転ベース6に固定された永久磁石8)と対向するように配置すれば(請求項2)、強磁性体である第1の芯材が回転側の永久磁石を吸引して、回転側の磁性体材料(永久磁石8)の回転力を減じる作用(回転抵抗力)が最小限に抑制される。 【0009】 すなわち、従来技術では、回転側の永久磁石がコイルへ接近すると、コイル側で発生した磁力により永久磁石が吸引され、係る吸引力は回転側の回転力を減じる作用(回転側における回転抵抗)を奏していた。これに対して、上述した様に構成すれば(請求項2の様に構成すれば)、回転力を減少する力を、最小限に抑制することが出来るのである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。 先ず、発電装置用コイルの説明をする前に、図4を参照して、発電装置について説明する。 【0011】 図4において、複数のコイル10を用いる発電装置Gは、ケーシング5と、回転ベース6と、固定ベース7とを備えている。ここで、複数のコイル10の各々が、本発明に係る発電用コイルである。 【0012】 発電装置Gは、ローターである回転ベース6を有している。回転ベース6は、発電装置Gにおけるケーシング5の中央に、回転軸61で回転自在に配置されている。回転ベース6の外縁には、複数の磁性体部材(例えば永久磁石)8が等ピッチで取り付けられている。 【0013】 発電装置Gは、ステータである固定ベース7を有している。固定ベース7は、回転ベース6の半径方向外方に配置されている。 そして、固定ベース7と回転ベース6との間には、半径方向について均一の隙間が形成されるように配置されている。 なお、固定ベース7は、図示しない手段によってケーシング5に固定されている。 【0014】 固定ベース7の内縁部71には、複数の発電装置用コイル10が等間隔で、放射状に固定されている。なお、図4の例では、発電装置用コイル10の数は、回転側の磁性体部材8の数よりも多くなる様に設定されている。 図4において、符号Laは、後述する第1のコイル1で発生した電力(誘導起電力)を取り出すための導線である。また符号Lbは、後述する第2のコイル2で発生した電力(誘導起電力)を取り出すための導線である。 【0015】 図1は、本発明に係る発電装置用コイル10を示している。 図1において、発電用コイル10は、巻き形状が矩形状の第1のコイル(外側のコイル)1と、外側のコイル1の内部1iに配置された第2のコイル(内側のコイル)2とで構成されている。ここで、内側のコイル2は、外側のコイル1に対して、半径方向について、所定の隙間Sを持って配置されている。 図1において、所定の隙間Sについては、図1の鉛直方向における隙間S(縦方向の隙間S)と、図1の水平方向における隙間S(横方向の隙間S)とが、異なる寸法であっても良い。 なお、図4を参照して上述したように、図1において、符号Laは第1のコイル1で発生した電力を取り出すための導線であり、符号Lbは第2のコイル2で発生した電力を取り出すための導線である。 【0016】 図1では、外側のコイル及び内側のコイルは、全体が矩形状であるが、全体が円環状であっても良いし、或いは、その他の形状、例えば多角形状であっても良い。 【0017】 図2は内側のコイル2を示しており、図3は内側のコイル2の断面(縦断面)を示している。 図2及び図3において、内側のコイル2の図において左側に示す矢印Yは、発電装置G(図4)の回転ベース6側に取り付けられた磁性体部材8の移動方向を示している。 【0018】 図3において、内側のコイル2は、図3においてハッチングを付して示す第1の芯材(例えば、アモルファス合金製の芯材)3と、図3ではハッチングを付していない第2の芯材(非磁性体製の芯材)4とを有している。 【0019】 アモルファス合金製の第1の芯材3は、内側のコイル2の中心部(芯部)に充填されており、コイル2の長手方向長さLにおける概略半分(長さL/2)を占めている。そして、アモルファス合金製の芯材3は、強磁性体である。 非磁性体(例えば、ステンレス鋼や、合成樹脂等)製の芯材4は、内側のコイル2において第1の芯材3が充填されていない領域に充填されている。換言すれば、非磁性体製の芯材4は、コイル2における長手方向長さの1/2を占めている。 【0020】 ここで、第1の芯部材3は、鉄よりも通磁性がよければ、アモルファス合金以外の材料が選択可能である。鉄よりも軽量であれば、更に良い。 非磁性体の芯材4は、発電装置(図4参照)に取り付けられるに際して、回転ベース6側に固呈された磁性体部材8(永久磁石8)と対向する位置に配置されている。 【0021】 上述したように、発電装置用コイル10は、外側のコイル1と、内側のコイル2とにより、2重構造となる様に構成されている。ここで、内側のコイル2は、外側のコイル1の内部1iに配置され、外側のコイル1と同心に配置され、且つ、半径方向について外側のコイル1との間に所定の隙間Sを隔てて配置されている。 外側のコイル1と、内側のコイル2とを有する2重構造となっているので、外側のコイル1に誘導起電力が発生した場合には、内側のコイル2にも誘導起電力が発生する。そのため、従来の1重のコイルに比べ、誘導起電力は格段に増大する。 また、外側のコイル1と内側のコイル2とが同心に配置されているので、永久磁石8の磁束は二つのコイル1、2を同時に貫く。そして、永久磁石8がいどうすることによって、二つのコイル1、2を同時に貫く磁束が変化して、外側のコイル1及び内側のコイル2に誘導起電力が同時に生じる。 【0022】 ここで、内側のコイル2は、コイル2の長手方向長さLの概略半分の領域までアモルファス合金の芯材3が充填され、アモルファス合金の芯材3以外の領域には非磁性体部材の芯材4が充填されている。そして、発電装置G(図4参照)の回転ベース6側の永久磁石8に対向するのは非磁性体部材の芯材4側である。 この様に構成した結果、回転ベース6側の永久磁石8が図2、図3における矢印Y方向へ移動しても、アモルファス合金の芯材3を充填した個所から発生する強力な磁気吸引力は、非磁性体部材の芯材4を経由して当該永久磁石8に作用することとなる。そのため、アモルファス合金の芯材3を充填した個所から発生する強力な磁気吸引力は、永久磁石8に到達する時点で、非磁性体部材の芯材4の存在により弱められる。 永久磁石8がアモルファス合金の芯材3側へ吸引される力は、回転ベース6の回転力を減じる力(回転抵抗力)として作用するので、非磁性体部材の芯材4の存在により、回転ベース6の回転力を減じる力(回転抵抗力)が抑制される。 【0023】 すなわち、図示の実施形態によれば、内側のコイル2と外側のコイル1とにより同時に誘導起電力が作用することに加えて、非磁性体部材の芯材4の存在により、回転ベース6の回転力を減じる力(回転抵抗力)が抑制される。 その結果、回転ベース6の回転力が損失することなく、永久磁石8が内側のコイル2と外側のコイル1における磁束を切る方向に運動するので、磁場が変化して誘導起電力を生じるのである。 【0024】 図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではないことを付記する。 換言すれば、図示の実施形態は、車両への適用や、その他の様々な発電装置に適用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0025】 【図1】本発明の実施形態を示す斜視図。 【図2】本発明の実施形態における第2のコイルの斜視図。 【図3】第2のコイルの長手方向断面図。 【図4】実施形態に係る発電装置用コイルの平面図。 【符号の説明】 【0026】 1・・・第1のコイル/外側のコイル 2・・・第2のコイル/内側のコイル 3・・・第1の芯材/アモルファス芯材 4・・・第2の芯材/非磁性体の芯材 5・・・ケーシング 6・・・回転ベース 7・・・固定ベース 8・・・回転側の磁性体部材/永久磁石 10・・・発電装置用コイル
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| 【出願人】 |
【識別番号】506393846 【氏名又は名称】木下 博道 【識別番号】506395220 【氏名又は名称】木下 政信 【識別番号】304023721 【氏名又は名称】木下 葉子
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| 【出願日】 |
平成19年4月11日(2007.4.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000431 【氏名又は名称】特許業務法人高橋特許事務所
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| 【公開番号】 |
特開2008−263690(P2008−263690A) |
| 【公開日】 |
平成20年10月30日(2008.10.30) |
| 【出願番号】 |
特願2007−103570(P2007−103570) |
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