Warning: copy(htaccessbak): failed to open stream: No such file or directory in /home/jtokkyo/public_html/header.php on line 10
マイナスイオン発生器 - 特開2008−47324 | j-tokkyo
トップ :: H 電気 :: H01 基本的電気素子

【発明の名称】 マイナスイオン発生器
【発明者】 【氏名】遠藤 誠二

【氏名】草間 裕司

【要約】 【課題】送風機構とマイナスイオン発生機構とを兼用することにより極めてコンパクトかつ低廉なコストで製造することができ、しかも視覚的に面白みのある演出効果を得ることができるマイナスイオン発生器を提供する。

【構成】発生させるイオン風の下流に向かうよう先端が配置された放電電極1と、上記放電電極1の下流側においてイオン風の流れに沿うよう配置された対向電極2とを備え、上記放電電極1は、マイナス電位が印加されることによるコロナ放電によりマイナスイオンのイオン風を発生させるものであり、上記対向電極2よりもさらに下流側において、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材3をさらに備えた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発生させるイオン風の下流に向かうよう先端が配置された放電電極と、上記放電電極の下流側に配置された対向電極とを備え、
上記放電電極は、マイナス電位が印加されることによるコロナ放電によりマイナスイオンのイオン風を発生させるものであり、
上記対向電極よりもさらに下流側において、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材をさらに備えたことを特徴とするマイナスイオン発生器。
【請求項2】
上記放電電極は所定長さに切断された多数の炭素繊維から形成され、各炭素繊維の先端からコロナ放電させてイオン風を発生させる請求項1記載のマイナスイオン発生器。
【請求項3】
上記放電電極と対向電極が、イオン風の流れ方向に沿って複数組直列的に配置されている請求項1または2記載のマイナスイオン発生器。
【請求項4】
上記放電電極と対向電極が、イオン風の流れ方向に対して複数組並列的に配置されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイナスイオン発生器。
【請求項5】
有効成分を拡散させるための液剤を収容する収容容器と、上記放電電極の上流側もしくは下流側に配置されて上記液剤の有効成分を大気に対して蒸散させる液剤蒸散部とをさらに備えた請求項1〜4のいずれか一項に記載のマイナスイオン発生器。
【請求項6】
上記収容容器内の液剤に対してマイナス電位を印加するための液剤用電極をさらに備えた請求項5記載のマイナスイオン発生器。
【請求項7】
上記収容容器の外壁面と対面した状態でプラスまたはマイナスの電位が印加されて収容容器を誘電分極するための分極用電極をさらに備え、上記収容容器の少なくとも分極用電極と対面する部分を誘電体から形成した請求項5または6記載のマイナスイオン発生器。
【請求項8】
上記放電電極の上流側に液剤蒸散部を配置し、上記放電電極と液剤蒸散部との間において、上記液剤蒸散部に向かうよう先端が配置された第2放電電極と、上記第2放電電極の先端側に配置された第2対向電極とをさらに備えた請求項5〜7のいずれか一項に記載のマイナスイオン発生器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、マイナスイオンを発生して室内等の空気中に放出するマイナスイオン発生器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、プラスイオンやマイナスイオンを発生させて室内等に放出するイオン発生装置が提案されている。上記イオン発生装置は、イオン化針に高電圧を印加して針の先端からイオンを発生させる放電イオン発生装置を備え、発生させたイオンをファン等による送風によって室内に放出することが行われている。このようなイオン発生装置は、ファンに替わる送風機構として、プラスイオンの運動エネルギーにより空気の流れを生じさせるイオン風発生装置を適用できることが開示されている。また、リラックス効果やリフレッシュ効果をもたせるために、芳香物質を放散する機構を並設することも行われている。(例えば、下記の特許文献1)
【特許文献1】特開平11−265780号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のイオン発生装置では、放電イオン発生装置と、この放電イオン発生装置から発生したイオンを室内に放散するための送風機構とが別々に設けられていることから、装置が大型となりそれだけコストもかかるものとなっている。また、単にイオンを発生させるだけで、視覚的に面白みのある効果を生じさせるものではない。
【0004】
本発明は、上記のような事情に鑑みなされたもので、送風機構とマイナスイオン発生機構とを兼用することにより極めてコンパクトかつ低廉なコストで製造することができ、しかも視覚的に面白みのある演出効果を得ることができるマイナスイオン発生器を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明のマイナスイオン発生器は、発生させるイオン風の下流に向かうよう先端が配置された放電電極と、上記放電電極の下流側においてイオン風の流れに沿うよう配置された対向電極とを備え、上記放電電極は、マイナス電位が印加されることによるコロナ放電によりマイナスイオンのイオン風を発生させるものであり、上記対向電極よりもさらに下流側において、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材をさらに備えたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0006】
すなわち、本発明のマイナスイオン発生器は、放電電極にマイナス電位を印加してコロナ放電させ、マイナスイオンのイオン風を発生させ、発生したマイナスイオンをイオン風の風力で送風する。このように、マイナスイオンを発生させてイオン風で室内に拡散させるため、マイナスイオンによる精神安定やリラックス効果を得ることができる。また、上記放電電極と対向電極により、送風機構とマイナスイオン発生機構とが兼用されていることから、装置が小型化されコストも低廉化する。また、対向電極よりもさらに下流側に、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材が設けられていることから、マイナスイオンが発生するだけでなく、視覚的に面白みのある演出効果を得ることもできる。
【0007】
本発明において、上記放電電極は所定長さに切断された多数の炭素繊維から形成され、各炭素繊維の先端からコロナ放電させてイオン風を発生させる場合には、各炭素繊維の先端から分散放電させてイオン風を発生させることにより、従来の針状の放電電極を用いた場合に比べ、微小な電力で風力が強く、可動演出部材を動かすトルクの強いイオン風を発生させることができる。また、金属製の針状放電電極のように金属自体の劣化が生じることがなく、長期間にわたって安定的にマイナスイオンおよびイオン風を発生させることができ、信頼性や寿命の面で大幅に優れたものとなる。また、微小電力による分散放電となることから、周辺の酸化や刺激臭の原因となるオゾンの発生量が大幅に少なくなり、オゾンによる周辺環境への悪影響がなくなる。
【0008】
本発明において、上記放電電極と対向電極が、イオン風の流れ方向に沿って複数組直列的に配置されている場合には、直列的に配置された複数組の放電電極と対向電極からイオン風が発生するので、より多くのマイナスイオンを発生させるとともに、可動演出部材を動かすトルクのより強いイオン風を発生させることができる。
【0009】
本発明において、上記放電電極と対向電極が、イオン風の流れ方向に対して複数組並列的に配置されている場合には、並列的に配置された複数組の放電電極と対向電極からイオン風が発生するので、より多くのマイナスイオンを発生させるとともに、可動演出部材を動かすトルクのより強いイオン風を発生させることができる。
【0010】
本発明において、有効成分を拡散させるための液剤を収容する収容容器と、上記放電電極の上流側もしくは下流側に配置されて上記液剤の有効成分を大気に対して蒸散させる液剤蒸散部とをさらに備えた場合には、液剤蒸散部から自然蒸散する有効成分がイオン風の力によってマイナスイオンとともに室内に拡散され、マイナスイオンによる精神安定やリラックス効果を得るとともに、有効成分が室内に拡散することによる効果も同時に得ることができる。
【0011】
本発明において、上記収容容器内の液剤に対してマイナス電位を印加するための液剤用電極をさらに備えた場合には、液剤に対してマイナス電位を印加するため、液剤に対して電子を放出することにより液剤の酸化を防止する。したがって、液剤の劣化速度を遅らせて鮮度を保ち、液剤を長持ちさせることが可能となる。
【0012】
本発明において、上記収容容器の外壁面と対面した状態でプラスまたはマイナスの電位が印加されて収容容器を誘電分極するための分極用電極をさらに備え、上記収容容器の少なくとも分極用電極と対面する部分を誘電体から形成した場合には、液剤の収容容器の誘電体から形成した部分を誘電分極することにより、液剤が電界中に晒されることとなる。その結果、液剤を構成する分子の電子軌道に対して電界が作用し、分子の電子軌道から電子が飛び出すのが防止される。したがって、液剤分子の酸化が防止され、液剤の劣化速度を遅らせて鮮度を保ち、液剤を長持ちさせることが可能となる。
【0013】
本発明において、上記放電電極の上流側に液剤蒸散部を配置し、上記放電電極と液剤蒸散部との間において、上記液剤蒸散部に向かうよう先端が配置された第2放電電極と、上記第2放電電極の先端側においてイオン風の流れに沿うよう配置された第2対向電極とをさらに備えた場合には、第2放電電極と第2対向電極によって発生するイオン風が液剤蒸散部に直接的に作用するため、自然蒸散する有効成分がイオン風によって広く拡散する。
【0014】
本発明において、上記液剤蒸散部は収容容器に収容された液剤の液面を含み、上記第2放電電極はマイナス電位が印加されてマイナスイオンを含むイオン風を上記液面に向かって吹き付ける場合には、イオン風によって運ばれるマイナスイオンが液剤の液面に直接吹き付けられ、液剤に対して電子を与えられることにより液剤の酸化を防止する。したがって、液剤の劣化速度を遅らせて鮮度を保ち、液剤を長持ちさせることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0016】
図1および図2は、本発明が適用されたマイナスイオン発生器の一実施形態を示す図である。
【0017】
このマイナスイオン発生器は、筒状フレーム18の内部に、発生させるイオン風の下流に向かうよう先端が配置された放電電極1と、上記放電電極1の下流側においてイオン風の流れに沿うよう配置された対向電極2と、上記対向電極2よりもさらに下流側において、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材3と、上記放電電極1の下側に配置された液剤の収容容器14が収容されて構成されている。
【0018】
より詳しく説明すると、この例では、放電電極1は、筒状フレーム18の長手方向に沿って先端が上部開口を向くよう配置され、上記放電電極1の上側に円筒状の対向電極2が筒状フレーム18と同心状に配置されている。上記放電電極1は、平面視で対向電極2の略中心に位置している。上記対向電極2は支持部材28で筒状フレーム18に支持され、放電電極1は支持部材29で支持されている。また、上記筒状フレーム18の放電電極1が支持された高さの側面に、空気取入口20が形成されている。
【0019】
この状態で、放電電極1にマイナス電位を印加し、対向電極2にプラス電位を印加すると、放電電極1の先端でコロナ放電が起こり、放電電極1の先端から対向電極2の内面に向かって電子が放出される。放出された電子の流れは高電界によって加速されながら気体分子と衝突し、気体分子に運動エネルギーを与えて空気の電子誘導風となって気流を生み出す。このとき、電子の一部は気体分子の結合起動の外殻にトラップされてマイナスに帯電したマイナスイオン分子となる。したがって、電子誘導風は、マイナスイオン分子を含むイオン風の気流となる。
【0020】
このように、上記放電電極1と対向電極2に直流の電位を印加することによって生じるイオン風は、筒状フレーム18内を下から上に向かう気流となり、マイナスイオン分子を含むイオン風が上部開口19から室内に放出され、空気取入口20から外気が取り入れられる。
【0021】
上記対向電極2の下流側すなわち筒状フレーム18の上部開口19近傍には、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材3が配置されている。上記可動演出部材3は、支持部材30により筒状フレーム18に取り付けられている。図示した例では、上記可動演出部材3として、上昇気流のイオン風で回転するプロペラを適用した例を示している。上記可動演出部材3としては、これに限定する種子ではなく、例えば、LEDを根元につけて樹脂状に形成したファイバーや、風鈴、人形等、イオン風を受けて動くことにより視覚的演出効果が得られるものであれば各種のものを適用することができる。
【0022】
一方、上記放電電極1の上流側、この例では筒状フレーム18の底部に、有効成分を拡散させるための液剤13を収容する収容容器14が配置されている。また、液剤13を吸い上げて蒸散させるためのフェルトやスポンジ等の吸収体が、下部が液剤に浸漬され、上部が収容容器14の上部開口から突出するよう配置されている。上記吸収体の突出部は、上記液剤13を大気に対して蒸散させる液剤蒸散部15として機能する。上記液剤蒸散部15は、上記放電電極1の上流側に配置され、空気取入口20から取り入れられた外気がイオン風となって上部開口19から室内に放散される際に、液剤蒸散部15から蒸散した有効成分を取り込んで上部開口19から室内に放散する。
【0023】
上記液剤13としては、例えば芳香剤を適用してイオン風によりマイナスイオン分子とともに芳香成分を室内に放散させることができる。上記液剤13としては、芳香剤に限定するものではなく、例えば、消臭剤、防虫剤、殺虫剤、忌避剤、殺菌剤等各種のものを適用することができる。
【0024】
図2は、上記放電電極1の詳細を示す図である。上記放電電極1は所定長さに切断された多数の炭素繊維6から形成され、各炭素繊維6の先端からコロナ放電させてイオン風を発生させるようになっている。
【0025】
この例では、多数の炭素繊維6が束ねられ、環状に形成した絶縁性のゴム部材7が見解されて、その外側を金属環の結束部材8でかしめて結束するとともに、さらに根元部を金属製の端子部材9が巻回されて構成されている。支持部材29によりゴム部材7や結束部材8の部分を支持し、端子部材9に対してマイナス電位を印加する。また、束ねられた炭素繊維6は、生じさせる気流に沿った長手方向Xと直交する方向に先端が切りそろえられている。
【0026】
上記のように構成した放電電極1にマイナス電位を印加することにより、各炭素繊維6の先端からコロナ放電を生じ、微弱な電力で風力の強いイオン風を生じさせることができる。また、微弱な電力でコロナ放電を生じることから、オゾンの発生量が激減する。
【0027】
以上のように、本実施形態のマイナスイオン発生器によれば、放電電極1にマイナス電位を印加してコロナ放電させ、マイナスイオンのイオン風を発生させ、発生したマイナスイオンをイオン風の風力で送風する。このように、マイナスイオンを発生させてイオン風で室内に拡散させるため、マイナスイオンによる精神安定やリラックス効果を得ることができる。また、上記放電電極1と対向電極2により、送風機構とマイナスイオン発生機構とが兼用されていることから、装置が小型化されコストも低廉化する。また、対向電極2よりもさらに下流側に、発生したイオン風の風力で動いて視覚的効果を演出する可動演出部材3が設けられていることから、マイナスイオンが発生するだけでなく、視覚的に面白みのある演出効果を得ることもできる。
【0028】
また、上記放電電極1は所定長さに切断された多数の炭素繊維6から形成され、各炭素繊維6の先端からコロナ放電させてイオン風を発生させるため、各炭素繊維6の先端から分散放電させてイオン風を発生させることにより、従来の針状の放電電極を用いた場合に比べ、微小な電力で風力が強く、可動演出部材3を動かすトルクの強いイオン風を発生させることができる。また、金属製の針状放電電極のように金属自体の劣化が生じることがなく、長期間にわたって安定的にマイナスイオンおよびイオン風を発生させることができ、信頼性や寿命の面で大幅に優れたものとなる。また、微小電力による分散放電となることから、周辺の酸化や刺激臭の原因となるオゾンの発生量が大幅に少なくなり、オゾンによる周辺環境への悪影響がなくなる。
【0029】
また、有効成分を拡散させるための液剤を収容する収容容器14と、上記放電電極1の上流側に配置されて上記液剤の有効成分を大気に対して蒸散させる液剤蒸散部15とをさらに備えたため、液剤蒸散部15から自然蒸散する有効成分がイオン風の力によってマイナスイオンとともに室内に拡散され、マイナスイオンによる精神安定やリラックス効果を得るとともに、有効成分が室内に拡散することによる効果も同時に得ることができる。
【0030】
図3は、本発明の第2実施形態のマイナスイオン発生器を説明する図である。
【0031】
この実施形態は、上記放電電極1の上流側に液剤蒸散部15を配置し、上記放電電極1と液剤蒸散部15との間において、上記液剤蒸散部15に向かうよう先端が配置された第2放電電極23と、上記第2放電電極23の先端側に配置された第2対向電極24とをさらに備えている。
【0032】
より詳しく説明すると、上記第2放電電極23は、上記放電電極1と同様に炭素繊維6が束ねられて形成されたものであり、放電電極1の下部に放電電極1とは反対側を向くよう先端を下に向けて配置されている。上記第2対向電極24は、この例ではリング状に形成され、筒状フレーム18と同心状に配置され、上記第2対向電極24の平面視でほぼ中心位置に第2放電電極23が配置されている。
【0033】
そして、筒状フレーム18の側面には、放電電極1および第2放電電極23が配置された高さ位置に空気取入口20が形成され、第2対向電極24よりも下側に、有効成分放散口25が開口している。
【0034】
そして、第2放電電極23に対してマイナス電位が印加され、第2対向電極24にはプラス電位が印加される。これにより、上述した原理と同様にして第2放電電極23から第2対抗電極24に向かうすなわち上から下に向かって吹き降ろすイオン風が発生する。そして、この第2放電電極23と第2対向電極24とで発生するイオン風が液剤蒸散部15から蒸散した有効成分を取り込んで有効成分放散口25から外部に放散され、空気取入口20から外気が取り入れられる。
【0035】
この実施形態によれば、第2放電電極23と第2対向電極24によって発生するイオン風が液剤蒸散部15に直接的に作用するため、自然蒸散する有効成分がイオン風によって広く拡散する。また、第2放電電極23と第2対向電極24によってもマイナスイオン分子が生成するため、マイナスイオンによる精神安定やリラックス効果が倍増する。
【0036】
また、上記液剤蒸散部15として、収容容器14に収容された液剤の液面16を含んでおり、吹き降ろすイオン風の一部は上記液面16に直接作用する。このように、上記第2放電電極23はマイナス電位が印加されてマイナスイオンを含むイオン風が上記液面16に向かって吹き付けるため、イオン風によって運ばれるマイナスイオンが液剤13の液面16に直接吹き付けられ、液剤13に対して電子を与えられることにより液剤13の酸化を防止する。したがって、液剤13の劣化速度を遅らせて鮮度を保ち、液剤13を長持ちさせることが可能となる。
【0037】
しかも、この実施形態では、可動演出部材3を動かすための対向電極2を、電極面がイオン風の気流に沿うよう配置したため、イオン風を発生させるための電子の流れがより加速され、可動演出部材3を動かすためのイオン風の風力が強くなる。一方、有効成分を拡散させるためのイオン風は、可動演出部材3を動かすためのイオン風よりも弱くてもよいことから、液剤13の有効成分を拡散させるためのイオン風を発生させる第2対向電極24をリング状として気流方向の長さを短くしたことから、装置の大きさをそれだけ小さくし、設備効率を向上させることができる。
【0038】
それ以外は、上記第1の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施形態でも、上述した効果以外は上記第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0039】
図4は、本発明の第3実施形態のマイナスイオン発生器を説明する図である。
【0040】
この実施形態は、上記放電電極1と対向電極2が、イオン風の流れ方向に沿って複数組直列的に配置されたものである。すなわち、放電電極1と対向電極2の組が、上下2段に配置されている。そして、筒状フレーム18には、上下2つの放電電極1の高さ位置それぞれに空気取入口20が形成されている。
【0041】
この例では、上下2段の放電電極1と対向電極2からそれぞれイオン風を生じさせる。下段の放電電極1と対向電極2で発生したイオン風は、上段の対向電極2内を通過する。このとき、下段で発生した放電電極1と対向電極2で発生したイオン風が上段の放電電極1から放出された電子によりさらに運動エネルギーが与えられてイオン風が加速され、さらに強い風力のイオン風となって可動演出部材3に作用する。
【0042】
これにより、直列的に配置された複数組の放電電極1と対向電極2からイオン風が発生するので、より多くのマイナスイオンを発生させるとともに、可動演出部材3を動かすトルクのより強いイオン風を発生させることができる。
【0043】
一方、下段の放電電極1の下側には、上記第2の実施形態と同様に、第2放電電極23と第2対向電極24が配置され、吹き降ろしのイオン風を発生させ、液剤蒸散部15および液剤蒸散部15の一部としての液面16から蒸散した有効成分をイオン風に乗せて有効成分放散口25から放散するようになっている。
【0044】
なお、この態様において、第1実施形態のように第2放電電極23と第2対向電極24を設けないようにすることもできる。また、図では放電電極1と対向電極2の組を2段に設けた例を示したが、これに限定するものではなく、3段以上配置することもできる。
【0045】
それ以外は、上記第1および第2の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施形態でも、上述した効果以外は上記第1および第2の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0046】
図5は、本発明の第4実施形態のマイナスイオン発生器を説明する図である。
【0047】
この実施形態は、上記放電電極1と対向電極2が、イオン風の流れ方向に対して複数組並列的に配置されたものである。
【0048】
この例では、3つの円筒状の対向電極2が平面視で正三角形をなすように配置され、3つの放電電極1は対応する対向電極2の略中心位置に配置されている。そして、可動演出部材3としてのプロペラの回転中心は、上記正三角形の中心に位置するように配置されている。
【0049】
このようにすることにより、並列的に配置された複数組の放電電極1と対向電極2からイオン風が発生するので、より多くのマイナスイオンを発生させるとともに、可動演出部材3を動かすトルクのより強いイオン風を発生させることができる。
【0050】
図では3組の放電電極1と対向電極2を並列的に配置した例を示したが、これに限定するものではなく、2組を並列的に配置することもできるし、4組以上を並列的に配置することもできる。
【0051】
また、この態様において、並列的に配置された複数組の放電電極1と対向電極2を、イオン風の流れに沿う方向に沿ってさらに複数組直列的に配置することもできる。この場合において、上下に配置する放電電極1と対向電極2の組は同数とすることもできるし、異なる数とすることもできる。例えば、3組の放電電極1と対向電極2の上や下に1組の放電電極1と対向電極2を配置したり、3組の放電電極1と対向電極2の上や下に同様に3組の放電電極1と対向電極2を配置することもできる。
【0052】
なお、この態様において、第2実施形態のように第2放電電極23と第2対向電極24を設けるようにすることもできる。
【0053】
それ以外は、上記第1〜第3の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施形態でも、上述した効果以外は上記第1〜第3の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0054】
図6は、本発明の第5実施形態のマイナスイオン発生器を説明する図である。
【0055】
この実施形態は、上記収容容器14内の液剤13に対してマイナス電位を印加するための液剤用電極33をさらに備えたものである。
【0056】
この例では、放電電極1の下端に針状の液剤用電極33が垂下し、この液剤用電極33は、その先端が底面まで達するよう液剤13に浸漬されている。そして、液剤用電極33には放電電極1と同様にマイナス電位が印加されている。
【0057】
このようにすることにより、上記収容容器14内の液剤13に対してマイナス電位を印加するため、液剤13に対して電子を放出することにより液剤13の酸化を防止する。したがって、液剤13の劣化速度を遅らせて鮮度を保ち、液剤13を長持ちさせることが可能となる。特に、天然由来の成分を含む液剤13を使用した場合、天然由来成分の酸化による劣化を防止し、液剤13自体の寿命延長に効果的である。
【0058】
なお、この態様において、第2実施形態のように第2放電電極23と第2対向電極24を設けるようにすることもできるし、第3実施形態のように放電電極1と対向電極2を複数組直列的に配置したり、第4実施形態のように放電電極1と対向電極2を複数組並列的に配置したりすることも可能である。
【0059】
それ以外は、上記第1〜第4の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施形態でも、上述した効果以外は上記第1〜第4の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0060】
図7は、本発明の第6実施形態のマイナスイオン発生器を説明する図である。
【0061】
この実施形態は、上記収容容器14の外壁面と対面した状態でプラスまたはマイナスの電位が印加されて収容容器14を誘電分極するための分極用電極34をさらに備え、上記収容容器14の少なくとも分極用電極34と対面する部分を誘電体から形成したものである。
【0062】
この例では、図7(A)に示すように、上記収容容器14は、強誘電体である樹脂から形成され、収容容器14の底面に板状の分極用電極34が配置されている。そして、上記分極用電極34には、マイナス電位が印加されている。これにより、図7(B)に示すように、分極用電極34がマイナス電位になる結果、強誘電体から形成された収容容器14の底部は、分極用電極34と対面した側がプラス電位に、液剤13と接触する側がマイナス電位に誘電分極される。
【0063】
このように、液剤13の収容容器14の誘電体から形成した部分を誘電分極することにより、液剤13が電界中に晒されることとなる。その結果、液剤13を構成する分子の電子軌道に対して電界が作用し、分子の電子軌道から電子が飛び出すのが防止される。したがって、液剤分子の酸化が防止され、液剤13の劣化速度を遅らせて鮮度を保ち、液剤13を長持ちさせることが可能となる。特に、天然由来の成分を含む液剤13を使用した場合、天然由来成分の酸化による劣化を防止し、液剤13自体の寿命延長に効果的である。
【0064】
図示した例では、分極用電極34にマイナス電位を印加したが、分極用電極34にプラス電位を印加して、強誘電体から形成された収容容器14の底部を、分極用電極34と対面した側がマイナス電位に、液剤13と接触する側がプラス電位になるよう誘電分極させるようにしてもよい。この場合も同様の作用効果を奏する。また、分極用電極34を片極として他極を接地し、交流電流を印加するようにすることもできる。これらの場合も同様の作用効果を奏する。
【0065】
なお、この態様において、第2実施形態のように第2放電電極23と第2対向電極24を設けるようにすることもできるし、第3実施形態のように放電電極1と対向電極2を複数組直列的に配置したり、第4実施形態のように放電電極1と対向電極2を複数組並列的に配置したりすることも可能である。また、第5実施形態の液剤用電極33を併用することも可能である。
【0066】
それ以外は、上記第1〜第5の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施形態でも、上述した効果以外は上記第1〜第5の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0067】
図8は、本発明の第7実施形態のマイナスイオン発生器を説明する図である。
【0068】
この実施形態は、有効成分を拡散させるための液剤13を収容する収容容器14と、上記液剤13の有効成分を大気に対して蒸散させる液剤蒸散部15とをさらに備え、上記液剤蒸散部15を上記放電電極1の下流側に配置したものである。
【0069】
すなわち、筒状フレーム18の低部に収容容器14を配置し、筒状フレーム18の上部開口19近傍に先端が下側すなわち液剤蒸散部15を向くよう放電電極1を配置し、その下側に対向電極2を配置している。そして、上記対向電極2のさらに下流側に可動演出部材3を配置している。この例では、対向電極2と液剤蒸散部15の間に可動演出部材3を配置している。そして、上記可動演出部材3が配置された高さよりも少し下流側すなわち低い位置に、有効成分放散口25が形成されている。
【0070】
これにより、放電電極1と対向電極2とによって生じるイオン風は上から下に吹き降ろす風となり、可動演出部材3に作用するとともに、液剤蒸散部15から蒸散した液剤13の有効成分を載せて有効成分放散口25から周囲に放散される。これのような構成により、一方向に発生するイオン風を可動演出部材3と液剤蒸散部15の双方に作用させることができて設備効率が良くなる。
【0071】
なお、この態様において、第3実施形態のように放電電極1と対向電極2を複数組直列的に配置したり、第4実施形態のように放電電極1と対向電極2を複数組並列的に配置したりすることも可能である。また、第5実施形態の液剤用電極33を設けたり、第6実施形態の分極用電極34を設けたりすることも可能である。
【0072】
それ以外は、上記第1、第3〜第6の実施形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。この実施形態でも、上述した効果以外は上記第1、第3〜第6の実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0073】
図9は、放電電極1の変形例を示す。(A)は先端部36が1つの単針状の放電電極1a、(B)は先端部36が複数の複数針状の放電電極1b、(C)は板状体の一端がジグザグにカットされて複数の先端部36を形成した板状の放電電極1c、(D)は上記板状の電極を丸めて筒状にし、一端部に複数の先端部36を形成した筒状の放電電極1dである。放電電極1としては、上述したように炭素繊維6を束ねたものとするのが好ましいが、このような放電電極1に替えて上記のようなものを用いることもできる。また、第2放電電極23として上記のようなものを用いることもできる。
【0074】
図10は、対向電極2の変形例を示す。(A)は四角筒状の対向電極2a、(B)は四角筒状で先広がりの対向電極2b、(C)は筒状で先広がりの対向電極2c、(D)は板状の電極を2枚対面させて配置した対向電極2dである。対向電極2としては、筒状のものを用いるのが好ましいが、このような対向電極2に替えて上記のようなものを用いることもできる。また、第2対向電極24として上記のようなものを用いることもできる。
【0075】
本発明は、上記各実施形態に限定するものではなく、下記の各変形例を包含する趣旨である。
【0076】
上記各実施形態では、収容容器14に収容された液剤13にフェルトやスポンジ等の吸収体を浸漬して液剤蒸散部15を収容容器14の開口から突出させるようにしたが、吸収体を使用せずに、液剤13の液面16のみを液剤蒸散部15とすることもできる。また、液剤13を導く流路を介して収容容器14から少し離れたところに液剤蒸散部15を配置することも可能である。
【0077】
また、上記各実施形態では、液剤13の有効成分を自然蒸散させるようにしたが、超音波霧化装置を使用して強制的に霧化させて有効成分を積極的に蒸散させるようにしてもよい。また、加熱装置等によって液剤13を加熱することにより有効成分を積極的に蒸散させることもできる。
【0078】
また、上記各実施形態では、先端が対向電極2側を向いてイオン風を発生させる放電電極1によりマイナスイオン分子を生成するようにしたが、これに加えてイオン風の発生には寄与せずにマイナスイオン分子だけを生成するマイナスイオン生成電極を並設するようにしてもよい。
【0079】
また、上記各実施形態では、外装を筒状フレームとしたが、外装は筒状のものに限定するのではなく、各種の外観形状のものを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施形態のマイナスイオン発生器を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は断面図である。
【図2】放電電極の一例を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は側面図である。
【図3】本発明の第2実施形態のマイナスイオン発生器を示す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態のマイナスイオン発生器を示す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態のマイナスイオン発生器を示す斜視図である。
【図6】本発明の第5実施形態のマイナスイオン発生器を示す断面図である。
【図7】本発明の第6実施形態のマイナスイオン発生器を示す図であり、(A)は断面図、(B)は要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第7実施形態のマイナスイオン発生器を示す斜視図である。
【図9】放電電極の変形例を示す図である。
【図10】対向電極の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0081】
1:放電電極
1a〜1d:放電電極
2:対向電極
2a〜2d:対向電極
3:可動演出部材
6:炭素繊維
7:ゴム部材
8:結束部材
9:端子部材
13:液剤
14:収容容器
15:液剤蒸散部
16:液面
18:筒状フレーム
19:上部開口
20:空気取入口
23:第2放電電極
24:第2対向電極
25:有効成分放散口
28:支持部材
29:支持部材
30:支持部材
33:液剤用電極
34:分極用電極
36:先端部
【出願人】 【識別番号】506275612
【氏名又は名称】株式会社ベクトル
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100109472
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 直之


【公開番号】 特開2008−47324(P2008−47324A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−219425(P2006−219425)