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可変抵抗器 - 特開2008−28073 | j-tokkyo
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【発明の名称】 可変抵抗器
【発明者】 【氏名】野村 和宏

【氏名】坪田 博典

【要約】 【課題】本発明は、ドライバープレートの摺動子の弾性特性を十分に確保することができるとともに、ドライバープレートの外形寸法が小さい小形の可変抵抗器を提供することを目的とするものである。

【構成】本発明の可変抵抗器は、ドライバープレート26における貫通孔28の外周側に位置して円形部31と方形部30とを連設して形成した鍵穴形状からなるドライバー挿入溝29を設けた構成としたものである。これにより、摺動子の腕部の長さを長くすることができるとともに、ドライバープレートの外形寸法も小さくすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
略中央に中空孔を有するとともに上面に抵抗体とこの抵抗体の両端に設けられた電極とを有する基板と、この基板の上面に回転可能に支持されかつ前記抵抗体上を摺動する接点部とこの接点部を支持する腕部とからなる摺動子を有するとともに略中央に貫通孔を設けたドライバープレートと、前記基板の中空孔と前記ドライバープレートの貫通孔に挿通されてドライバープレートを枢着する円筒部と前記基板の底面から一側面にわたって設けられた端子部とを有する中端子と、前記基板の上面で前記電極と電気的に接続されるとともに前記基板の側面から下面にわたって設けられた外端子とを備え、前記ドライバープレートにおける貫通孔の外周側に位置して円形部と方形部とを連設して形成した鍵穴形状からなるドライバー挿入溝を設けた可変抵抗器。
【請求項2】
ドライバープレートにおけるドライバー挿入溝の方形部をドライバープレートにおける摺動子の接点部と対向する側に設けた請求項1記載の可変抵抗器。
【請求項3】
ドライバープレートにおける摺動子の腕部を、貫通孔から見てドライバー挿入溝における方形部を設けた方向と略垂直の位置以上まで接点部から延出させた請求項1記載の可変抵抗器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子機器に用いられる可変抵抗器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の可変抵抗器は、図8〜図10に示すような構成を有していた。
【0003】
図8は従来の可変抵抗器の側断面図、図9は同可変抵抗器におけるドライバープレートの上面図、図10は同可変抵抗器におけるドライバープレートの側断面図である。
【0004】
図8〜図10において、1は直方体形状のセラミック等の絶縁材料からなる基板で、この基板1は略中央に中空孔2を有するとともに、上面に馬蹄形状の抵抗体(図示せず)を設けている。また、前記基板1の抵抗体(図示せず)の両端が位置する部分には電極(図示せず)を設けている。3は金属製のドライバープレートで、このドライバープレート3は前記基板1の上面に回転可能に支持されるとともに、側面に摺動子4を設けており、この摺動子4は、接点部5とこの接点部5を支持する腕部6とで構成されている。そして、前記摺動子4における接点部5は前記基板1の抵抗体(図示せず)上を摺動するものである。また前記ドライバープレート3は上面にマイナスドライバー挿入溝7および補助溝8を設け、さらに略中央には貫通孔9を設けている。10は金属製の中端子で、この中端子10は前記基板1に一体に成形されているとともに、孔11を設けている。また、中端子10は端子部12を設けており、この端子部12は前記基板1の側面から下方にわたって設けられている。13は円筒部14を有する取着部材で、この取着部材13は円筒部14を中端子10に設けた孔11およびドライバープレート3に設けた貫通孔9に挿通し、前記ドライバープレート3を回転可能に枢着している。15は金属により構成された一対の外端子で、この外端子15は前記基板1における中端子10の端子部12を設けた側と対向する側の側面から下面にわたって設けられるとともに、前記基板1の上面で前記電極(図示せず)と電気的に接続されている。
【0005】
以上のように構成された従来の可変抵抗器について、次にその動作を説明する。
【0006】
まず、一対の外端子15の一方の定電圧を印加するとともに、他方を接地し、かつ中端子10の端子部12を外部回路(図示せず)に接続する。そしてドライバープレート6のマイナスドライバー挿入溝7に相手側マイナスドライバー(図示せず)を挿通して回転させることにより、中端子10の電位を任意の抵抗値に設定するものである。
【0007】
ここで、相手側プラスドライバー(図示せず)を使用して、中端子10の電位を任意の抵抗値に設定する場合、従来の可変抵抗器においては、マイナスドライバー挿入溝7および補助溝8の両方に相手側プラスドライバー(図示せず)を挿通して回転させることにより、中端子10の電位を任意の抵抗値に設定するようにしていた。
【0008】
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】実開昭64−33704号公報(実願昭62−127800号のマイクロフィルム)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記した従来の構成においては、マイナスドライバー挿入溝7の存在により、摺動子4における腕部6の長さが短くなるため、摺動子4の弾性特性を十分に確保できないとともに、マイナスドライバー挿入溝7の長手方向の長さにより、ドライバープレート3の外形寸法が大きくなるように制限されるため、可変抵抗器の小形化が図れないという課題を有していた。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、ドライバープレートの摺動子の弾性特性を十分に確保することができるとともに、ドライバープレートの外形寸法が小さい小形の可変抵抗器を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
【0012】
本発明の請求項1に記載の発明は、略中央に中空孔を有するとともに上面に抵抗体とこの抵抗体の両端に設けられた電極とを有する基板と、この基板の上面に回転可能に支持されかつ前記抵抗体上を摺動する接点部とこの接点部を支持する腕部とからなる摺動子を有するとともに略中央に貫通孔を設けたドライバープレートと、前記基板の中空孔と前記ドライバープレートの貫通孔に挿通されてドライバープレートを枢着する円筒部と前記基板の底面から一側面にわたって設けられた端子部とを有する中端子と、前記基板の上面で前記電極と電気的に接続されるとともに前記基板の側面から下面にわたって設けられた外端子とを備え、前記ドライバープレートにおける貫通孔の外周側に位置して円形部と方形部とを連設して形成した鍵穴形状からなるドライバー挿入溝を設けたもので、この構成によれば、鍵穴形状からなるドライバー挿入溝に異形の特別ドライバーを嵌合させることにより、ドライバー挿入溝の外周が全体にわたって、異形の特別ドライバーの外周と密着するため、ドライバー挿入溝の面積を小さく設定することが可能となり、これにより、摺動子の腕部の長さを長くすることができるとともに、ドライバープレートの外形寸法も小さくすることができるという作用効果を有するものである。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、ドライバープレートにおけるドライバー挿入溝の方形部をドライバープレートにおける摺動子の接点部と対向する側に設けたもので、この構成によれば、ドライバープレートにおけるドライバー挿入溝の方形部をドライバープレートにおける摺動子の接点部と対向する側に設けているため、摺動子における接点部を支持する腕部を長く形成することが可能となり、これにより、ドライバープレートの摺動子の弾性特性を十分に確保することができるという作用効果を有するものである。
【0014】
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、ドライバープレートにおける摺動子の腕部を、貫通孔から見てドライバー挿入溝における方形部を設けた方向と略垂直の位置以上まで接点部から延出させたもので、この構成によれば、ドライバープレートにおける摺動子の腕部を、貫通孔から見てドライバー挿入溝における方形部を設けた方向と略垂直の位置以上まで接点部から延出させているため、摺動子における接点部を支持する腕部を長く形成することが可能となり、これにより、ドライバープレートの摺動子の弾性特性を十分に確保することができるという作用効果を有するものである。
【発明の効果】
【0015】
以上のように本発明の可変抵抗器は、略中央に中空孔を有するとともに上面に抵抗体とこの抵抗体の両端に設けられた電極とを有する基板と、この基板の上面に回転可能に支持されかつ前記抵抗体上を摺動する接点部とこの接点部を支持する腕部とからなる摺動子を有するとともに略中央に貫通孔を設けたドライバープレートと、前記基板の中空孔と前記ドライバープレートの貫通孔に挿通されてドライバープレートを枢着する円筒部と前記基板の底面から一側面にわたって設けられた端子部とを有する中端子と、前記基板の上面で前記電極と電気的に接続されるとともに前記基板の側面から下面にわたって設けられた外端子とを備え、前記ドライバープレートにおける貫通孔の外周側に位置して円形部と方形部とを連設して形成した鍵穴形状からなるドライバー挿入溝を設けているため、鍵穴形状からなるドライバー挿入溝に異形の特別ドライバーを嵌合させることにより、ドライバー挿入溝の外周が全体にわたって、異形の特別ドライバーの外周と密着することになり、これにより、ドライバー挿入溝の面積を小さく設定することが可能となるため、摺動子の腕部の長さを長くすることができるとともに、ドライバープレートの外形寸法も小さくすることができ、これにより、ドライバープレートの摺動子の弾性特性を十分に確保することができるとともに、ドライバープレートの外形寸法が小さい小形の可変抵抗器を提供することができるという優れた効果を奏するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態における可変抵抗器について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本発明の一実施の形態における可変抵抗器の分解斜視図、図2は同可変抵抗器の斜視図、図3は同可変抵抗器の上面図、図4は同可変抵抗器の側断面図である。
【0018】
図1〜図4において、21は直方体形状のセラミック等からなる基板で、この基板21は略中央に中空孔22を有するとともに、上面に馬蹄形状の抵抗体23を設け、かつこの抵抗体23の両端には一対の電極24を設けている。また、前記基板21には前記電極24の近傍に位置して前記基板21の上面から下面にわたって一対の円筒形状の固着孔25を設けている。26は金属製のドライバープレートで、このドライバープレート26は前記基板21の上面に回転可能に支持されるとともに、側面に摺動子27を設けており、かつこの摺動子27は、接点部27aとこの接点部27aを支持する腕部27bとで構成されている。また、前記摺動子27における接点部27aは前記基板21の抵抗体23上を摺動するものである。そしてまた、前記ドライバープレート26は、前記貫通孔28の外周側に位置して鍵穴形状からなるドライバー挿入溝29を設けており、かつこのドライバー挿入溝29は前記摺動子27における接点部27aと対向する側に設けられた方形部30とこの方形部30と連接して設けられた円形部31とで構成されている。また、前記ドライバープレート26における摺動子27の腕部27bは、貫通孔28から見てドライバー挿入溝29における方形部30を設けた方向と略垂直の位置以上まで接点部27aから延出させているものである。
【0019】
上記した本発明の一実施の形態においては、ドライバープレート26におけるドライバー挿入溝29の方形部30をドライバープレート26における摺動子27の接点部27aと対向する側に設けているため、摺動子27における接点部27aを支持する腕部27bを長く形成することが可能となり、これにより、ドライバープレート26の摺動子27の弾性特性を十分に確保することができるという効果が得られるものである。
【0020】
また、ドライバープレート26における摺動子27の腕部27bを、貫通孔28から見てドライバー挿入溝29における方形部30を設けた方向と略垂直の位置以上まで接点部27aから延出させているため、摺動子27における接点部27aを支持する腕部27bを長く形成することが可能となり、これにより、ドライバープレート26の摺動子27の弾性特性を十分に確保することができるという効果が得られるものである。
【0021】
32は金属製の中端子で、この中端子32は一端部に円筒部33を設けており、この円筒部33を前記基板21の中空孔22とドライバープレート26の貫通孔28に挿通することにより、前記ドライバープレート26を前記基板21の上面に回転可能に枢着している。また、前記中端子32の他端部には端子部34を設けており、そしてこの端子部34は前記基板21の底面から一側面にわたって設けている。35は金属により構成された一対の外端子で、この外端子35は端子部36を設けており、そしてこの端子部36は図2に示すように、前記基板21の上面で電極24と電気的に接続するとともに、前記中端子32の端子部34が設けられた側と対向する側の基板21の側面から下面にわたって設けている。また、前記外端子35の一端には挿入部37を設けており、そしてこの挿入部37を前記基板21の固着孔25に下方から挿入するとともに端子部36を折り曲げることにより、前記基板21に外端子35を固着している。
【0022】
以上のように構成された本発明の一実施の形態における可変抵抗器について、次にその組立方法を図面を参照しながら説明する。
【0023】
図5(a)〜(d)および図6(a)、(b)は本発明の一実施の形態における可変抵抗器の組立状態を示す分解斜視図である。
【0024】
まず、図5(a)に示すように、予め上面に馬蹄形状の抵抗体23を印刷するとともに、この抵抗体23の両端に一対の電極24を印刷した基板21を、焼付炉38内に入れて通過させることにより、抵抗体23と電極24とを基板21に焼き付ける。
【0025】
次に、図5(b)に示すように、抵抗体23と電極24とを焼き付けた基板21を、中端子32と外端子35とを固着したフープ39の上方に準備する。
【0026】
次に、図5(c)に示すように、フープ39の上方から、中端子32の円筒部33に基板21の中空孔22が嵌合するとともに、外端子35の挿入部37と基板21の固着孔25とが嵌合するように基板21を載置する。
【0027】
次に、図5(d)に示すように、外端子35における端子部36を基板21の上面と側面の稜線で折り曲げ、基板21と外端子35とを半田付け(図示せず)により固着する。
【0028】
次に、図6(a)に示すように、外端子35を固着した基板21の上方から、中端子32の円筒部33にドライバープレート26の貫通孔28が嵌合するようにドライバープレート26を載置する。
【0029】
次に、図6(b)に示すように、中端子32の円筒部33の先端部をかしめることにより、ドライバープレート26を基板21の上面に回転可能に枢着する。
【0030】
以上のようにして構成された本発明の一実施の形態における可変抵抗器について、次にその動作を説明する。
【0031】
まず、一対の外端子35の一方に定電圧を印加するとともに、他方を接地し、かつ中端子32の端子部34を外部回路(図示せず)に接続する。そして、図7に示すように、ドライバープレート26のドライバー挿入溝29に異形の相手側ドライバー40を挿通して回転させることにより、中端子32の電位を任意の抵抗値に設定するものである。
【0032】
そして、本発明の一実施の形態における可変抵抗器においては、図7に示すように、ドライバープレート26における貫通孔28の外周側に位置して円形部31と方形部30とを連設して形成した鍵穴形状からなるドライバー挿入溝29を設けているため、鍵穴形状からなるドライバー挿入溝29に異形の特別ドライバー40を嵌合させることにより、ドライバー挿入溝29の外周が全体にわたって、異形の特別ドライバー40の外周と密着することになり、これにより、ドライバー挿入溝29の面積を小さく設定することが可能となるため、摺動子27の腕部27bの長さを長くすることができるとともに、ドライバープレート26の外形寸法も小さくすることができるという効果が得られるものである。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明に係る可変抵抗器は、ドライバープレートの摺動子の弾性特性を十分に確保することができるとともに、ドライバープレートの外形寸法が小さい小形の可変抵抗器を提供することができるという効果を有するものであり、各種電子機器に用いられる可変抵抗器等として有用となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施の形態における可変抵抗器の分解斜視図
【図2】同可変抵抗器の斜視図
【図3】同可変抵抗器の上面図
【図4】同可変抵抗器の側断面図
【図5】(a)〜(d)同可変抵抗器の組立状態を示す斜視図
【図6】(a)、(b)同可変抵抗器の組立状態を示す斜視図
【図7】同可変抵抗器の動作状態を示す斜視図
【図8】従来の可変抵抗器の側断面図
【図9】同可変抵抗器におけるドライバープレートの上面図
【図10】同可変抵抗器におけるドライバープレートの側断面図
【符号の説明】
【0035】
21 基板
22 中空孔
23 抵抗体
24 電極
25 固着孔
26 ドライバープレート
27 摺動子
27a 接点部
27b 腕部
28 貫通孔
29 ドライバー挿入溝
30 方形部
31 円形部
32 中端子
33 円筒部
34 端子部
35 外端子
36 端子部
37 挿入部
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年7月20日(2006.7.20)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−28073(P2008−28073A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−197905(P2006−197905)