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【発明の名称】 電子鍵盤楽器
【発明者】 【氏名】小西 啓志

【要約】 【課題】部品点数が少なく、簡単な構造で容易に楽器本体をスタンドに支持できる電子鍵盤楽器を得る。

【解決手段】スタンド2は、左右の妻土台14,16に対向して立設した左右の親板18,20を備え、また、左右の親板18,20の対向する内側面18a,20aに案内溝24,26をそれぞれ楽器本体1の左右両端を挿入可能に形成する。案内溝24,26は左右の親板18,20の前面18b,20bから後方に向かって形成し、楽器本体1の左右両端に案内溝24,26に挿入される突部30,32を設ける。案内溝24,26に楽器本体1の左右両端の突部30,32を挿入し、楽器本体1をスタンド2に取り付ける。また、左右の突部30,32に親板18,20の立設方向と平行方向に突出した突起36を、また、親板18,20に突起36が嵌入可能な規制溝38を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタンドに楽器本体を取り付けた電子鍵盤楽器において、
前記スタンドは、それぞれ対向して立設した左右の親板を備え、また、左右の前記親板の対向する内側面に案内溝をそれぞれ前記楽器本体の左右両端を挿入可能に形成すると共に、前記案内溝は左右の前記親板の前面から後方に向かって形成し、前記案内溝に前記楽器本体の左右両端を挿入し、前記楽器本体を前記スタンドに取り付けたことを特徴とする電子鍵盤楽器。
【請求項2】
前記案内溝の前記親板前面側に面取り部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項3】
前記楽器本体の左右両端に前記案内溝に挿入される突部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項4】
前記突部先端側に面取り部を形成したことを特徴とする請求項3に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項5】
前記楽器本体の左右両端と左右の前記親板との、一方に前記親板の立設方向と平行方向に突出した突起を、また、他方に前記突起が嵌入可能な規制溝を設け、かつ、前記突起と前記規制溝とは、前記案内溝に前記楽器本体の左右両端を挿入する際に、嵌入されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。
【請求項6】
前記楽器本体の左右両端に前記案内溝に挿入可能な突部を設け、かつ、前記楽器本体の左右の前記突部に前記突起をそれぞれ設け、また、左右の前記親板の前記案内溝内に開口する前記規制溝を設けたことを特徴とする請求項5に記載の電子鍵盤楽器。
【請求項7】
前記楽器本体内に配置される部材を固定するねじを、前記楽器本体の外側から前記突部に挿入したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子鍵盤楽器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ピアノ等のスタンドに楽器本体を取り付けた電子鍵盤楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、特許文献1にあるように、左右の妻土台にそれぞれ側板を立設し、左右の妻土台の間にペダル土台を取り付けてスタンドを形成し、スタンドの左右の側板上端に、楽器本体を載置すると共に、楽器本体と左右の側板とのそれぞれの側面に跨って、親板を面ファスナー等により取り付けるようにしたものが提案されている。
【0003】
また、特許文献2にあるように、左右の側板の上端に取付金具を設け、側板の上端に楽器本体を載せて取り付ける際に、楽器本体の下面に落下防止用のフックを設けて、取付金具にフックを係合させて、ナット等により楽器本体を固定するまでの間に、楽器本体が落下するのを防止するようにしたものが知られている。
【特許文献1】特開2000−148146号公報
【特許文献2】特開2002−62874号公報(段落番号0004,0005、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、こうした特許文献1のものでは、面ファスナーを用いて親板を容易に取り付けることができるが、左右の側板と左右の親板とを備え、面ファスナーにより取り付ける構造であるため、部品点数が多く、構造が複雑になると共に、デザイン上の観点から、親板が側板の側面だけでなく、前後面をも覆う断面形状が略コ字状の構造であるため、親板の形状が複雑になるという問題があった。
【0005】
また、特許文献2のものでは、組立時の落下防止にのみ使用するフックを設けなければならず、部品点数の増加を招くと共に、楽器本体の下面からフックが飛び出しているために、運搬時の梱包が煩わしく、フックが楽器本体の下面に取り付けられているために、フックを取付金具に掛けたという確認が難しく、掛け損じのおそれがあるという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、部品点数が少なく、簡単な構造で容易に楽器本体をスタンドに支持できる電子鍵盤楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
スタンドに楽器本体を取り付けた電子鍵盤楽器において、
前記スタンドは、それぞれ対向して立設した左右の親板を備え、また、左右の前記親板の対向する内側面に案内溝をそれぞれ前記楽器本体の左右両端を挿入可能に形成すると共に、前記案内溝は左右の前記親板の前面から後方に向かって形成し、前記案内溝に前記楽器本体の左右両端を挿入し、前記楽器本体を前記スタンドに取り付けたことを特徴とする電子鍵盤楽器がそれである。その際、前記案内溝の前記親板前面側に面取り部を形成するとよい。
【0008】
前記楽器本体の左右両端に前記案内溝に挿入される突部を設けた構成としてもよい。その際、前記突部先端側に面取り部を形成するとよい。
また、前記楽器本体の左右両端と左右の前記親板との、一方に前記親板の立設方向と平行方向に突出した突起を、また、他方に前記突起が嵌入可能な規制溝を設け、かつ、前記突起と前記規制溝とは、前記案内溝に前記楽器本体の左右両端を挿入する際に、嵌入される構成としてもよい。その際、前記楽器本体の左右両端に前記案内溝に挿入可能な突部を設け、かつ、前記楽器本体の左右の前記突部に前記突起をそれぞれ設け、また、左右の前記親板の前記案内溝内に開口する前記規制溝を設けた構成としてもよい。
【0009】
更に、前記楽器本体内に配置される部材を固定するねじを、前記楽器本体の外側から前記突部に挿入してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電子鍵盤楽器は、親板の案内溝に楽器本体を挿入して支持するので、部品点数が少なく、簡単な構造で楽器本体をスタンドに支持できるという効果を奏する。その際、面取り部を形成すると挿入がより容易になる。また、楽器本体に突部を設けて、突部を案内溝に挿入するようにすると、容易に組み立てることができる。更に、楽器本体と親板との一方に突部を、他方に規制溝を形成することにより、左右の親板の間隔が開くのを防止できる。楽器本体内に配置される部材を固定するねじを、楽器本体の外側から突部に挿入するようにすると、ねじの取付作業が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態としての電子鍵盤楽器の斜視図である。図1に示すように、楽器本体1とこれを支持するスタンド2とを備え、スタンド2は組立式に構成されている。楽器本体1はその左右両側の腕木4,5の間に鍵盤ユニット6が配置され、この鍵盤ユニット6を例えばスライド式に開閉する鍵盤蓋8を備えている。また、電子ピアノ等の電子鍵盤楽器では、各種操作スイッチ類等を有する操作パネル10が鍵盤ユニット6の後方に取り付けられている。楽器本体1はその上側に天板11を備え、天板11には可倒式の譜面台13が設けられている。
【0012】
また、スタンド2はペダル土台12の両側に左右の妻土台14,16が配置されると共に、各妻土台14,16にはそれぞれ左右の親板18,20が立設されている。左右の親板18,20の後側には、裏板22が渡されている。演奏者は、鍵盤ユニット6に向き合って演奏し、以下、左右方向は演奏者からの左右、前後方向は演奏者からの前後をいう。
【0013】
図2は本実施形態の電子鍵盤楽器を鍵盤蓋8で鍵盤ユニット6に蓋をした状態の楽器本体1とスタンド2とに分解して斜め下から斜め上方を見た分解斜視図である。図3は本実施形態の電子鍵盤楽器を鍵盤蓋8で鍵盤ユニット6に蓋をした状態の楽器本体1とスタンド2とに分解して斜め上から斜め下方を見た分解斜視図である。
【0014】
図2、図3に示すように、左右の親板18,20は平板状に形成されており、左右の妻土台14,16に左右の親板18,20が対向して立設され、平板状の各親板18,20が平行に配置されている。
【0015】
この左右の親板18,20の対向する内側面18a,20aには、それぞれ案内溝24,26が形成されている。案内溝24,26は、内側面18a,20aに形成され、また、左右の親板18,20の前面18b,20bに開口されると共に、前面18b,20bから後方に向かって形成されている。
【0016】
案内溝24,26は、本実施形態では前後方向に長い略矩形に形成され、また、左右の妻土台14,16の底面14a,16aと案内溝24,26の下側面24a,26aとが平行になるように形成されている。
【0017】
楽器本体1の左右両端には、左右方向に突き出した矩形の突部30,32が設けられている。突部30,32は、前述した案内溝24,26に挿入可能に形成されている。矩形の突部30,32は、本実施形態では、腕木4,5と腕木4,5の下側にまで延出された楽器本体1の底板34とにより形成されており、突部30,32は腕木4,5の後半部に形成されている。突部30,32を案内溝24,26に挿入した際には、底板34が案内溝24,26の下側面24a,26aに接触する。
【0018】
突部30,32の上側と天板11との間には隙間が設けられると共に、天板11の左右方向の長さは、左右の親板18,20の外側の間隔とほぼ同じに形成されている。尚、天板11の前後方向の幅は、親板18,20の前後方向の幅とほぼ同じに形成されている。
【0019】
腕木4,5の前半部と後半部との間には、段差4a,5aが形成されており、左右方向の外側と上側とで、腕木4,5の前半部は突部30,32よりも突き出ている。尚、左右の腕木4,5の左右方向の外側の間隔は、左右の親板18,20の左右方向の外側の間隔よりも小さく形成されて、案内溝24,26に突部30,32を挿入した際、腕木4,5よりも左右の親板18,20が左右方向の外側にはみ出す状態に形成されている。
【0020】
図4に示すように、右の突部32には、右の親板20の立設方向(上下方向)に突出した突起36が設けられている。突起36は、本実施例では、頭部36aが丸いボルト状に形成されており、突部32に螺着されて固定されている。また、突起36は、突部32の上面32aに設けられると共に、腕木5の段差5aの近傍に設けられている。図示は省略するが、左の突部30にも同様の突起が設けられている。
【0021】
図3、図4に示すように、突部32の後側端には、突部32の上方角と側方角とに面取り部32b,32cが形成されている。底板34の下方角に面取りは施されていない。面取り部32b,32cは、突部32を案内溝26に挿入しやすくなる大きさに形成すればよい。尚、他方の突部30についても同様の面取りが施されている。また、面取り加工に限らず、フィレット加工であってもよい。
【0022】
図5に示すように、右の親板20には、突起36を嵌入可能な規制溝38が形成されており、規制溝38は案内溝26の上側面26bを窪ませて、案内溝26に開口されると共に、右の親板20の前面20bから後方に向かって形成されている。右の親板20の前面20bから後方への規制溝38の長さは、腕木5の段差5aから突起36の側端までの長さよりも少し長く形成すればよい。
【0023】
尚、突起36を突部32に、規制溝38を案内溝26内に設ける場合に限らず、突起36を天板11から下方に突出して設け、右の親板20の上端面に規制溝38を設けて、突起36を規制溝38に嵌入できるように構成してもよい。また、図示は省略するが、左の親板18にも同様の規制溝が形成されている。
【0024】
図2、図5に示すように、右の親板20の前面20bに開口した案内溝26の上方角と側方角とには、面取り部26c,26dが形成されている。案内溝26の下側面26aに面取りは施されていない。面取り部26c,26dの大きさは、腕木5の段差5aよりも小さく形成されており、突部32を案内溝26に挿入した際に、面取り部26c,26dが腕木5の段差5aにより覆われて、外部から面取り部26c,26dが視認できないように構成されている。尚、他方の案内溝24についても同様の面取りが施されている。また、面取り加工に限らず、フィレット加工であってもよい
図6は楽器本体1から鍵盤蓋8と天板11とを取り外した状態の拡大斜視図である。図6に示すように、前述した操作パネル10は、左右方向の幅が左右の腕木4,5の内側間隔とほぼ同じに形成されており、操作パネル10の左右両端面には、それぞれねじ穴41,42が形成されている。
【0025】
操作パネル10は、左右の腕木4,5の間に挿入されると共に、操作パネル10の左右両端面は、左右の腕木4,5の内側に接触される。左右の腕木4,5の各突部30,32には、ねじ穴41,42に対応したザグリ穴44,45(図6、図7参照)が形成されている。ザグリ穴44,45は腕木4,5の左右外側からねじ47(一方のみ図示する)を挿入するように形成されており、ねじ47をザグリ穴44,45に挿入すると共に、操作パネル10のねじ穴41,42に螺入して、操作パネル10を左右の腕木4,5に固定している。腕木4,5の左右外側からねじ47を螺入できるので、組立作業が容易になる。即ち、左右の腕木4,5の内側からねじを螺入するようにすると、左右の腕木4,5の間でドライバーを操作しなければならず、狭い空間での操作となるので組立作業がし難い。
【0026】
次に、本実施形態の楽器本体1とスタンド2との組み立て手順について説明する。
まず、左右の妻土台14,16が取り付けられた左右の親板18,20にペダル土台12が金具40(一方のみ図示する)を介して取り付けられ、左右の親板18,20の後側に裏板22が取り付けられて、スタンド2が形成される。
【0027】
そして、左右の親板18,20の案内溝24,26に、楽器本体1の左右両端の突部30,32を挿入する。その際、スタンド2を立てた状態で、楽器本体1を前後方向(水平方向)に移動しながら、突部30,32を案内溝24,26に挿入してもよく、あるいは、スタンド2を倒して、裏板22を床面上に寝せ、楽器本体1を90度回転した状態で下方向に移動して、突部30,32を案内溝24,26に挿入してもよい。
【0028】
突部30,32を案内溝24,26に沿って挿入すると、突起36も規制溝38に嵌入される。そして、腕木4,5の段差4a,5aが左右の親板18,20の前面18b,20bに突き当たって、それ以上の挿入を規制する。
【0029】
挿入した後、楽器本体1の底板34と左右の親板18,20の内側面18a,20aとを、L型の金具42(一部のみ図示する)とねじ44とにより固定する。その後、電源コード46やペダルコード48を接続する。
【0030】
左右の親板18,20の案内溝24,26に、楽器本体1の左右両端の突部30,32を挿入することにより、楽器本体1をスタンド2に支持することができ、スタンド2は左右の妻土台14,16に左右の親板18,20を立設した簡単な構造であり、また、部品点数も少なくすることができる。
【0031】
楽器本体1の左右両端の突部30,32を左右の親板18,20の案内溝24,26に挿入するので、L型の金具42を介して螺入固定する前であっても、楽器本体1はスタンド2に支持され、落下することがないので、安全に組立作業を行うことができる。楽器本体1の下面等にフック等を設ける必要がないので、楽器本体1の梱包箱の形状が単純でよく、梱包作業も容易になる。また、フック等により誤って床面を傷つけるおそれもない。
【0032】
しかも、電子鍵盤楽器を前側から見た際に、左右の親板18,20が楽器本体1の腕木4,5をコ字状に囲む形状であるので、デザイン上、高級感を得ることができる。また、突部30,32を案内溝24,26に挿入する際に、案内溝24,26の周囲の親板18,20の前面18b,20bに傷が付いても、腕木4,5の段差4a,5aにより覆われるので、外観を損なうことがない。
【0033】
更に、突部30,32の先端角に面取り部32b,32c(一方のみ図示する)が形成されると共に、案内溝24,26の入口角に面取り部26c,26d(一方のみ図示する)が形成されている。よって、両面取り部32b,32c,26c,26dにより、左右の案内溝24,26に左右の突部30,32を容易に挿入することができる。
【0034】
案内溝24,26の下側面24a,26a及び突部30,32の下方角に面取りは施されていない。下側に面取りが施されると、面取りに沿って挿入する際に、楽器本体1を持ち上げるようにして挿入することになり、かえって挿入がし難くなり、面取り部に傷が付きやすくなるので、これらを防止している。案内溝24,26に面取り部26c,26dを形成しても、腕木4,5の段差4a,5aにより覆われるので、外観を損なうことがない。
【0035】
また、左右の案内溝24,26に左右の突部30,32を挿入する際には、同時に、左右の突起36(一方のみ図示する)が左右の規制溝38(一方のみ図示する)に嵌入する。
【0036】
ここで、左右の突起36が左右の規制溝38に嵌入しているので、左右の親板18,20が左右方向の外側に開くのを規制できる。よって、重量のある楽器本体1をスタンド2に支持したときや、親板18,20の吸湿があったときに、親板18,20の変形を抑制し、左右の親板18,20が左右に開くのを防止できる。
【0037】
左右の突部30,32が左右の案内溝24,26に挿入されるので、左右の突部30,32は左右の親板18,20により覆われる。よって、左右の突部30,32にねじ47の頭が露出していても、組み立てた際には左右の親板18,20により覆われ、外観が損なわれることがない。
【0038】
次に、本実施形態の電子鍵盤楽器の楽器本体1の内部構造について説明する。図7は左の腕木4にラック板51と付木52とを取り付けた状態の拡大斜視図である。図8は腕木4、ラック板51、付木52の拡大分解斜視図である。
【0039】
ラック板51には、前後方向にラック歯54とガイド溝56とが形成されている。腕木4の内側には、ラック板51の外形に応じた挿入溝58が形成されると共に、挿入溝58を上下方向に横切り、挿入溝58の上下方向にはみ出した収納溝60が形成されている。収納溝60は挿入溝58の深さよりも深く形成されており、ケーブル62を収納できる大きさに形成されている。
【0040】
付木52は腕木4の内側で、ラック板51の上側に取り付けられると共に、付木52に形成された貫通孔64が収納溝60に重なり合うように取り付けられている。腕木4の内側にも前後方向にガイド溝66が形成されている。右側の腕木5についても同様であり、左右対称の構造に形成されているが、本実施形態では、右側の腕木5には収納溝60は形成されていない。
【0041】
組み立てる際には、まず、収納溝60にケーブル62を収納した状態で、ラック板51を挿入溝58に挿入して、腕木4に取り付ける。そして、付木52の貫通孔64にケーブル62を挿入して、付木52を腕木4に取り付ける。
【0042】
ケーブル62は、本実施形態では、図1に示すように、鍵盤蓋8よりも上側の楽器本体1の前面側に配置されたUSB(universal serial bus)端子68に接続される。尚、ケーブル62はUSB端子68に限らず、フロッピー(登録商標)ディスクドライブやCD−ROMドライブ等の補助記憶装置等であってもよい。
【0043】
鍵盤蓋8は、ラック板51のガイド溝56と腕木4のガイド溝66とにガイドされて移動するように構成されており、また、鍵盤蓋8に回転可能に設けられた図示しないピニオン歯車がラック歯54に噛合されている。
【0044】
鍵盤蓋8が、ガイド溝56,66によりガイドされて移動する際に、鍵盤蓋8がケーブル62と交差するように移動する。ケーブル62は収納溝60に収納されているので、鍵盤蓋8がケーブル62と干渉することはない。しかも、ケーブル62は収納溝60に収納されており、接着テープ等により固定されているのではないので、時間の経過や温度上昇等によって接着テープ等が剥がれて、鍵盤蓋8とケーブル62とが干渉することもない。ラック板51の外側をケーブル62が通るように構成しても、収納溝60内に収納するので、楽器本体1が大型化することはない。
【0045】
また、図9に示すように、USB端子68にUSBメモリ70等を接続した状態で、支障なく鍵盤蓋8を移動して開閉することができる。よって、USBメモリ70等の使い勝手がよい。
【0046】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態としての電子鍵盤楽器の斜視図である。
【図2】本実施形態の電子鍵盤楽器を鍵盤蓋で鍵盤ユニットに蓋をした状態の楽器本体とスタンドとに分解して斜め下から斜め上方を見た分解斜視図である。
【図3】本実施形態の電子鍵盤楽器を鍵盤蓋で鍵盤ユニットに蓋をした状態の楽器本体とスタンドとに分解して斜め上から斜め下方を見た分解斜視図である。
【図4】図3のa部の拡大斜視図である。
【図5】図2のb部の拡大斜視図である。
【図6】本実施形態の楽器本体から鍵盤蓋と天板とを取り外した状態の拡大斜視図である。
【図7】本実施形態の左の腕木にラック板と付木とを取り付けた状態の拡大斜視図である。
【図8】本実施形態の左の腕木、ラック板、付木の拡大分解斜視図である。
【図9】本実施形態の電子鍵盤楽器の鍵盤蓋を閉じた状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1…楽器本体 2…スタンド
4,5…腕木 4a,5a…段差
6…鍵盤ユニット 8…鍵盤蓋
10…操作パネル 11…天板
12…ペダル土台 14,16…妻土台
18,20…親板 18a,20a…内側面
18b,20b…前面 22…裏板
24,26…案内溝 24a,26a…下側面
26c,26d…面取り部
30,32…突部 34…底板
36…突起 38…規制溝
40,42…金具 51…ラック板
52…付木 54…ラック歯
56,66…ガイド溝 60…収納溝
62…ケーブル 68…USB端子
70…USBメモリ
【出願人】 【識別番号】000001410
【氏名又は名称】株式会社河合楽器製作所
【出願日】 平成19年5月28日(2007.5.28)
【代理人】 【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人


【公開番号】 特開2008−181068(P2008−181068A)
【公開日】 平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願番号】 特願2007−140514(P2007−140514)