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【発明の名称】 地図表示装置
【発明者】 【氏名】大橋 克己

【要約】 【課題】地図表示装置において、使用者に対して、地図データの更新による変更箇所を分かり易く案内できるようにする。

【構成】道路地図データを更新した際、更新前の道路地図データに対し追加又は変更されたリンクデータ(道路)がある場合には、そのデータに対し付与される強調表示フラグをセットし、その道路地図データを使って道路地図を表示する際には、強調表示フラグがセットされたリンクデータによる道路を強調表示する(S320)。また、強調表示フラグは、リンクデータ更新後の経過時間や、リンクデータによる道路の累積表示時間から、道路の強調表示が必要か否かを判断して、経過時間や累積表示時間が設定時間以上になると、リセットして(S300)、道路の表示を通常表示に戻す(S310)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図を構成する多数の部分データからなる地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
該地図データ記憶手段に記憶された地図データに基づき、表示手段に地図を表示する表示制御手段と、
前記地図データの更新データを取得し、該更新データに基づき地図データを更新する地図データ更新手段と、
前記地図データ更新手段により更新された地図データにおいて、更新前の地図データから変化した部分データを抽出し、該部分データに識別情報を付与する識別情報付与手段と、
を備え、前記表示制御手段は、地図の表示に用いる地図データの部分データ毎に、前記識別情報が付与されているか否かを判断し、該識別情報が付与された部分データについては、他の部分データとは異なる表示形態で識別可能に表示するよう構成された地図表示装置であって、
前記識別情報が付与された部分データのうち、更新後の経過時間又は前記表示制御手段による表示の累積時間が予め設定された設定時間を越えた部分データについては、前記識別情報を消去する識別情報消去手段を備えたことを特徴とする地図表示装置。
【請求項2】
当該地図表示装置は、移動体に搭載して使用される移動体用のものであり、
前記識別情報消去手段が、前記部分データの更新後の経過時間から前記識別情報を消去するか否かを判断するのに用いる設定時間は、予め登録された拠点との間の距離が短い部分データに対する設定時間よりも、該距離が長い部分データに対する設定時間の方が長くなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の地図表示装置。
【請求項3】
前記識別情報付与手段により識別情報が付与される部分データは、道路地図の道路を表示するのに用いられる道路データであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地図表示装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、地図の表示に用いる地図データを更新可能な地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置には、道路地図を表示するための地図データを、地図を複数に分割した領域毎に区分し、その区分データ毎に更新できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等、参照)。
【0003】
また、こうしたナビゲーション装置で使用される地図データを編集する地図編集表示装置として、地図データの変更履歴を管理し、その変更履歴に基づき変更箇所を識別可能に表示するようにしたものも知られている(例えば、特許文献2等、参照)。
【特許文献1】特開2006−18086号公報
【特許文献2】特開2002−318532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、これらの従来技術を組み合わせれば、ナビゲーション装置等、地図を表示する地図表示装置において、表示に用いる地図データを更新した際に、その更新履歴を管理して、道路等の更新部分を識別可能に表示することができるようになり、使用者に対し、新たにできた道路や道路の変更箇所を分かり易く案内することが可能となる。
【0005】
しかし、このように、地図データの更新履歴を管理して、道路等の更新部分を識別可能に表示するようにした場合、地図データの更新毎に識別可能に表示する更新部分が増えることになるため、地図データの更新が何度も行われると、使用者は、以前更新された部分と最近更新された部分とを識別できなくなってしまう。
【0006】
例えば、図5(a)に示すように、バージョン1(Ver.1)の地図データから、バージョン2(Ver.2)、バージョン3(Ver.3)へと地図データが更新され、その更新毎に、図に1点鎖線、2点鎖線で示す新規道路が追加された場合、表示装置には、図5(b)に示すように、これら各道路が元からある道路とは識別可能に表示(図では強調表示)されることから、使用者は、その強調表示された道路の中から、最近更新された道路と、以前更新され使用者が既に知っている道路とを区別できなくなってしまうのである。
【0007】
なお、この問題を防止するために、地図データの更新毎に、変更箇所を区別して記憶しておき、地図を表示する際には、地図データの更新回数毎(バージョン毎)に、識別表示の表示形態(例えば表示色)を変更する、といったことも考えられる。
【0008】
しかし、このような対策では、地図を表示した際、地図データの更新毎に表示形態の異なる部分が増えることになるため、使用者にとっては、地図表示が却って分かり難くなり、また、地図データの管理も面倒になるという問題が生じる。
【0009】
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、地図表示装置において、地図データの更新による変更箇所を識別可能に表示でき、しかも、識別表示を適正なタイミングで通常表示に戻すことで、使用者に対して変更箇所を分かり易く案内できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の地図表示装置においては、地図データ更新手段により地図データが更新されると、識別情報付与手段が、その更新された地図データにおいて、更新前の地図データから変化した部分データを抽出し、その部分データに識別情報を付与する。
【0011】
また、表示制御手段が地図データに基づき地図を表示する際には、地図表示に用いる地図データの部分データ毎に識別情報が付与されているか否かを判断し、識別情報が付与された部分データについては、他の部分データとは異なる表示形態で識別可能に表示する。
【0012】
このため、識別情報付与手段が地図データの更新毎に付与する識別情報を適当なタイミングで消去しなければ、識別情報を付与した部分データが増加し、使用者は、表示制御手段の表示制御によって識別可能に表示される部分が最近更新されたものなのか以前更新されて使用者が既に知っている部分なのかを識別することができなくなってしまう。
【0013】
しかし、本発明では、識別情報消去手段が、識別情報が付与された部分データのうち、更新後の経過時間又は表示制御手段による表示の累積時間が予め設定された設定時間を越えた部分データについては、識別情報を消去する。
【0014】
従って、本発明の地図表示装置によれば、表示制御手段により識別可能に表示される部分は、地図データの更新により最近変更された部分だけになり、使用者は、表示された地図を見て、最近新たに追加又は変更された部分を容易に確認できるようになる。よって、本発明によれば、使用者に対して道路等の変更箇所を分かり易く案内できる地図表示装置を提供できる。
【0015】
ここで、識別情報消去手段は、部分データの更新後の経過時間が設定時間を越えているときに識別情報を消去するように構成してもよく、部分データの表示制御手段による表示の累積時間が設定時間を越えているときに識別情報を消去するように構成してもよく、これら各条件が成立したときにそれぞれする識別情報を消去するように構成してもよい。
【0016】
そして、移動体に搭載して使用される移動体用の地図表示装置に本発明を適用し、識別情報消去手段を、少なくとも、部分データの更新後の経過時間から識別情報を消去するか否かを判断するように構成する場合には、請求項2に記載のように、識別情報消去手段が識別情報を消去するか否かを判断するのに用いる設定時間を、予め登録された拠点との間の距離が短い部分データに対する設定時間よりも、該距離が長い部分データに対する設定時間の方が長くなるように設定するとよい。
【0017】
つまり、例えば、ナビゲーション装置等、移動体用の地図表示装置は、移動体が保管される拠点付近で最も多く地図を表示し、拠点から離れるほど、地図を表示する頻度が少なくなる。このため、地図表示装置の表示画面上で、識別表示によって、使用者が新規に追加(又は変更)された道路や施設を確認する確率も、拠点付近では高く、拠点から離れるほど低くなる。
【0018】
そこで、請求項2では、拠点からの距離が長い部分データ(拠点から離れた部分データ)については識別情報を消去するまでの時間(設定時間)を長くし、拠点からの距離が短い部分データ(拠点付近に位置する部分データ)については識別情報を消去するまでの時間(設定時間)を短くすることで、利用者が既に知っている道路や施設を、不必要に長期間識別表示させてしまうのを防止しているのである。
【0019】
また、識別情報付与手段により識別情報が付与される部分データは、例えば、地図を多数の領域に区分した区分毎の地図データであっても、或いは、地図上の施設や道路毎に地図を分解した部品毎の地図データであってもよい。
【0020】
そして、部分データが道路や施設の部品毎に構成されている場合、地図データの更新に伴い識別情報を付与する部分データは、道路、施設、背景等、どこの部分データであってもよいが、ナビゲーション装置のように使用者に対する道案内を行うための装置であれば、請求項3に記載のように、識別情報付与手段により識別情報が付与される部分データを、道路地図の道路を表示するのに用いられる道路データにするとよい。
【0021】
つまり、このようにすれば、使用者に対して、新しくできた道路や、道路の変更箇所を知らせることができ、使用者に対する道案内を良好に行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用ナビゲーション装置の構成を表すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の車両用ナビゲーション装置は、位置検出器1、地図データ入力器6、操作スイッチ群7、リモコンセンサ8、操作リモコン9、外部メモリ11、表示装置12、音声認識ユニット13、スピーカ14、通信装置15、及び、これら各部に接続された制御回路10から構成されている。
【0024】
制御回路10は、通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するためのバスラインが備えられている。ROMには、制御回路10を構成しているコンピュータが実行するプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。また、制御回路10は、外部メモリ11に記憶されるデータを読み込んだり、外部メモリ11にデータを書き込んだりする。
【0025】
位置検出器1は、いずれも周知の地磁気センサ2、ジャイロスコープ3、距離センサ4、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより互いに補完しながら使用するように構成されている。尚、各センサの精度によっては、位置検出器1を上述した内の一部で構成しても良いし、他のセンサを用いても良い。
【0026】
地図データ入力器6は、ノードデータ及びリンクデータからなる道路地図データ、背景データ、地名等の目印データ等、地図を描画するために必要な地図データを制御回路10に入力する装置である。この地図データ入力器6は、地図データを記憶する記憶媒体を備え、この記憶媒体としては、地図データの更新のためにデータを書き換え可能なハードディスクが用いられている。なお、記憶媒体としては、メモリカードやデータを書き換え可能なディスクを用いても良い。
【0027】
ここで、ノードデータは、複数の道路が交差、合流、分岐するノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標、ノード名称、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、交差点種類、信号機の有無、規制情報、ノードコスト等の各データから構成されている。
【0028】
また、リンクデータは、道路毎に固有の番号を付したリンクID、リンク長、始点及び終点のノード座標、高速道路、有料道路、一般道路、市街地/郊外道路等の道路種別、道路幅員、車線数、リンク走行時間、法定制限速度、リンクコスト等の各データから構成されている。
【0029】
すなわち、リンクデータのリンクとは、地図上の各道路を、交差点、分岐点などを示すノードにより複数に分割し、2つのノード間をリンクとして規定したものである。そして、これらのノードデータ及びリンクデータにより、地図上に道路を描画したり、ダイクストラ法等の公知の手法を用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索することが可能になる。
【0030】
操作スイッチ群7は、例えば後述する表示装置12と一体になったタッチスイッチ若しくはメカニカルなスイッチとして構成され、各種入力(地図のスクロール操作、文字入力、キー選択等)に使用される。
【0031】
例えば本実施形態における車両用ナビゲーション装置は、車両の現在位置およびその周辺地図を表示する通常のナビゲーション機能に加え、経路案内機能を有し、この操作スイッチ群7により、出発地、経由地、目的地を指定することが可能である。尚、出発地は特に指定されない限り、車両の現在位置となり、また経由地の指定は任意である。
【0032】
出発地及び目的地が指定されると、制御回路10は、公知のダイクストラ法等の手法を用いて出発地から目的地に達する案内経路を探索する。そして、探索された案内経路による経路案内を開始することが操作スイッチ群7の操作によって指示されたとき、制御回路10は、経路案内を開始する。
【0033】
また、操作リモコン9は、操作スイッチ群7とは別に各種の入力を行うリモートコントローラーであり、この操作リモコン9が操作された場合には、その操作信号をリモコンセンサ8が受信し、制御回路10に入力する。
【0034】
表示装置12は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置12の画面には、地図データ入力器6から入力された地図データによって生成される道路地図が表示される。また、この道路地図には、位置検出器1から入力された車両の現在位置に対応する自車位置マークが重ねて表示され、更に、経路案内時には、道路地図上で案内経路が強調表示される。
【0035】
また、音声認識ユニット13は、使用者(乗員)の発話内容を認識して、車両用ナビゲーション装置の各種入力に用いるものであり、スピーカ14は音声案内等に用いられる。
一方、通信装置15は、外部の情報センタとの間で通信を行うことで、地図データの更新データ等、各種データを受信するための装置である。
【0036】
そして、本実施形態の車両用ナビゲーション装置においては、通信装置15を介して、外部の情報センタから道路地図データの更新データ(詳しくは道路地図を複数に分割した各領域毎の更新データ)が取得されると、制御回路10が、図2に示す地図データ更新処理を実行し、情報センタから取得した更新データに基づき、地図データ入力器6内の道路地図データを更新する(S110:Sはステップを表す)。
【0037】
また、この地図データ更新処理では、更新した道路地図データにおいて道路表示に用いられるリンクデータを読み込み(S120)、更新前の道路地図データを検索して(S130)、そのリンクデータが更新前の道路地図データにあったか否かを判断し(S140)、更新前の道路地図データにリンクデータがなければ、そのリンクデータにて表示される道路は今回追加又は変更された道路であるので、そのリンクデータに、識別情報としての強調表示フラグをセットする(S150))。
【0038】
また、このS120〜S150の処理は、更新データにて更新した道路地図データの全リンクデータに対して行われ、全リンクデータに対する処理が完了すると(S160:160)、当該リンク更新判定処理を終了する。
【0039】
この結果、図4に示すように、道路地図データを構成するリンクデータの内、今回の更新によって追加又は変更されたリンクデータには、強調表示フラグがセットされ、更新前の道路地図データと同じリンクデータには、更新前の強調表示フラグがそのまま付与されることになる。
【0040】
なお、リンクデータには、上述した道路表示のための各種情報(描画情報)に加えて、リンクデータのバージョン、強調表示フラグ、リンクデータのダウンロード日時、及び、リンクの表示時間(リンクに対応した道路が表示装置12に表示されたときの累積時間)等も付与される(図4参照)。
【0041】
一方、制御回路10は、地図データ入力器6から道路地図データを読み込み、表示装置12に道路地図を表示する際には、リンクデータに付与された強調表示フラグに基づき、リンクデータにて特定される道路を強調表示するか否かを判定し、その判定結果に従い更新された道路を他の道路と識別可能に強調表示しつつ、道路地図を表示装置12に表示させる道路表示処理を実行する(図3参照)。
【0042】
以下、この道路表示処理について説明する。
図3に示すように、この道路表示処理では、まずS210にて、表示装置12へ道路地図を表示するのに必要な表示対象領域の地図データから、道路表示用のリンクデータの一つを読み込み、S220にて、このリンクデータの強調表示フラグがセットされているか否かを判断する。
【0043】
そして、強調表示フラグがセットされていなければ、道路を強調表示する必要がないので、S310に移行して、リンクデータに対応する道路を通常表示し、続くS340に移行する。そして、S340では、表示対象領域の地図データから全てのリンクデータを読み込み、各リンクデータに対応した道路を全て表示させたか否かを判断し、まだ道路表示を行っていないリンクデータがあれば、再度S210に移行し、逆に、道路表示が完了した場合には、当該処理を終了する。
【0044】
次に、S220にて、S210で読み込んだリンクデータの強調表示フラグはセットされている(つまり識別情報が付与されている)と判断されると、S230に移行して、このリンクデータに付与されているダウンロード日時から、このリンクデータは、ダウンロード後、予め設定された設定時間T1が経過したか否かを判断する。そして、リンクデータは、ダウンロード後、設定時間T1以上が経過していれば、S300に移行して、当該リンクデータに付与されている強調表示フラグをリセットし、上述したS310に移行する。
【0045】
また、S230にて、リンクデータは、ダウンロード後、設定時間T1以上経過していないと判断されると、今度は、S240にて、リンクデータの累積表示時間(図4に示した表示時間)が、予め設定された設定時間T2以上になっているか否かを判断する。そして、リンクデータの累積表示時間が設定時間T2以上になっていれば、S300に移行して、当該リンクデータに付与されている強調表示フラグをリセットし、上述したS310に移行する。
【0046】
次に、S240にて、リンクデータの累積表示時間は、設定時間T2に達していないと判断されると、今度は、S250にて、当該車両用ナビゲーション装置の自宅登録地点からリンクデータにて表示される道路までの距離Lを算出し、続くS260にて、その算出した距離Lは、設定距離L1以内であるか否か、つまり、リンクデータにて表示される道路は、使用者の自宅近くにあるか否かを判断する。
【0047】
そして、距離Lが設定距離L1以内にあれば、S270に移行して、リンクデータは、ダウンロード後、1週間以上経過しているか否かを判断し、リンクデータはダウンロード後1週間以上経過していれば、S300に移行して、当該リンクデータに付与されている強調表示フラグをリセットし、上述したS310に移行する。
【0048】
また、S260にて、距離Lが設定距離L1を越えていると判断されると、S290に移行して、リンクデータは、ダウンロード後、1ヶ月以上経過しているか否かを判断し、リンクデータはダウンロード後1ヶ月以上経過していれば、S300に移行して、当該リンクデータに付与されている強調表示フラグをリセットし、上述したS310に移行する。
【0049】
一方、S270にて、リンクデータはダウンロード後1週間以上経過していないと判断されるか、或いは、S290にて、リンクデータはダウンロード後1ヶ月以上経過していないと判断されると、S320に移行して、リンクデータに対応する道路を強調表示することにより、表示画面上で、当該道路は最近更新された道路であることを識別できるようにし、続くS330にて、リンクデータの表示時間(累積表示時間)を更新した後、S340に移行する。
【0050】
以上説明したように、本実施形態の車両用ナビゲーション装置においては、道路地図データを更新した際、更新前の道路地図データに対し追加又は変更されたリンクデータがある場合には、そのリンクデータに対して付与される強調表示フラグをセットすることで、識別情報を付与する。そして、その後、更新された道路地図データを使って表示装置12に道路地図を表示する際には、強調表示フラグがセットされたリンクデータによる道路表示は、通常表示とは異なる強調表示にて行うものの、強調表示フラグがセットされたリンクデータをダウンロードしてからの経過時間や、強調表示フラグがセットされた道路の累積表示時間から、道路の強調表示が必要か否かを判断して、ダウンロード後の経過時間が長い場合や、強調表示による累積表示時間が長い場合には、強調表示フラグをリセットして(換言すれば識別情報を消去して)、道路の表示を通常表示に戻す(図5(c)参照)。
【0051】
なお、図5(c)は、バージョン2、バージョン3の更新データにて地図データを順次更新した際に、バージョン2で更新されたリンクデータのダウンロード後の経過時間が長くなって(つまり強調表示解除条件が成立して)、強調表示される道路が、バージョン3で更新されたリンクデータによる道路だけになった状態を表している。
【0052】
従って、本実施形態の車両用ナビゲーション装置によれば、道路地図を表示した際に強調表示される道路は、道路地図データの更新処理によって最近追加又は変更されたリンクデータによって表示される道路だけになり、使用者は、表示された道路地図を見て、最近新たに追加又は変更された道路を容易に確認できるようになる。
【0053】
なお、本実施形態においては、地図データ入力器6が本発明の地図データ記憶手段に相当し、図2のS110の処理が本発明の地図データ更新手段に相当し、図2のS120〜S160の処理が本発明の識別情報付与手段に相当し、図3の道路表示処理が本発明の表示制御手段に相当し、図3の道路表示処理の内、特にS230〜S300の処理が、本発明の識別情報消去手段に相当する。
【0054】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、道路地図データの更新データは、通信装置15を使って、外部の情報センタからダウンロードするものとして説明したが、更新データは、CD−ROM等の記憶媒体から直接ナビゲーション装置に入力するようにしてもよい。
【0055】
また、上記実施形態では、地図データの更新後に表示装置12に表示する道路を強調表示(識別表示)するものについて説明したが、道路地図の背景や、道路地図上に表示される施設を強調表示する場合であっても、本発明を適用して、上記と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】実施形態のナビゲーション装置全体の構成を表すブロック図である。
【図2】制御回路にて実行される地図データ更新処理を表すフローチャートである。
【図3】制御回路にて実行される道路表示処理を表すフローチャートである。
【図4】地図データを構成しているリンクデータの構成を表す説明図である。
【図5】道路地図上での道路の強調表示(識別表示)を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0057】
1…位置検出器、2…地磁気センサ、3…ジャイロスコープ、4…距離センサ、5…GPS受信機、6…地図データ入力器、7…操作スイッチ群、8…リモコンセンサ、9…操作リモコン、10…制御回路、11…外部メモリ、12…表示装置、13…音声認識ユニット、14…スピーカ、15…通信装置。
【出願人】 【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉


【公開番号】 特開2008−46254(P2008−46254A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−220235(P2006−220235)