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【発明の名称】 地図表示装置
【発明者】 【氏名】稲田 高洋

【氏名】石井 隆昭

【氏名】▼高▲月 宏明

【要約】 【課題】地図表示を変更するとき、変更前の表示と変更後の表示との間の地図の対応関係を容易に把握することができる地図表示装置を提供する。

【構成】入力装置を使用して、表示画面の上方向を北として地図20を表示するノースアップモードの表示に切り替える操作をすると、以下のように表示画面が遷移する。ノースアップモード表示を選択すると、表示画面に表示されている範囲の地図20の表示色が変更される。地図20の上方向が、車両進行方向から北に徐々に変化する。そして、画面の上方向を北とした地図20が表示される。画面上の地図20は、背景表示色が変更された範囲と、その外側の表示色が変更されない範囲とで描画されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示モニタと、
前記表示モニタに地図を表示する地図表示制御手段と、
前記表示モニタ上の地図表示を変更する操作手段とを備え、
前記地図表示制御手段は、前記操作手段により地図表示を変更する際の表示画面内に、表示変更前の表示画面の範囲と、表示変更により新たに前記表示モニタに表示される範囲とを異なる態様で表示することを特徴とする地図表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記地図表示制御手段は、前記地図をノースアップとヘッディングアップとの間で表示を変更するとき、表示変更前の前記表示モニタに表示していた地図の範囲を表示しながら前記地図の画面を徐々に変更することを特徴とする地図表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記地図表示制御手段は、地図スクロールにより地図表示を変更するとき、前記地図スクロールする前に前記表示モニタに表示した地図の範囲、または前記地図スクロールした後に前記表示モニタに表示する地図の範囲を表示しながら地図スクロールすることを特徴とする地図表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記地図表示制御手段は、広域地図に地図表示を変更するとき、表示変更前の前記表示モニタに表示していた地図の範囲を表示しながら、徐々に縮尺率を小さくして前記広域地図を表示することを特徴とする地図表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の地図表示装置において、
前記地図表示制御手段は、詳細地図に地図表示を変更するとき、表示変更後に前記表示モニタに表示する地図の範囲を表示しながら、徐々に縮尺率を大きくして前記詳細地図を表示することを特徴とする地図表示装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の地図表示装置において、
前記地図表示制御手段は、表示変更前の表示画面の範囲の背景表示色と、表示変更により新たに前記表示モニタに表示される範囲の背景表示色とを異ならせることを特徴とする地図表示装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、地図を表示する地図表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
道路地図の表示をノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替えることができる車両用ナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−296048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような従来の車両ナビゲーション装置では、地図の表示がノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替わったとき、切り替わる前と後との間の地図の対応関係がわからなくなるという問題点がある。切り替わる前と後との間の地図の対応関係がわからなくなると、運転者は、地図の方向を誤認してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明の地図表示装置は、表示モニタと、表示モニタに地図を表示する地図表示制御手段と、表示モニタ上の地図表示を変更する操作手段とを備え、地図表示制御手段は、操作手段により地図表示を変更する際の表示画面内に、表示変更前の表示画面の範囲と、表示変更により新たに表示モニタに表示される範囲とを異なる態様で表示することを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、地図表示制御手段は、地図をノースアップとヘッディングアップとの間で表示を変更するとき、表示変更前の表示モニタに表示していた地図の範囲を表示しながら地図の画面を徐々に変更することを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、地図表示制御手段は、地図スクロールにより地図表示を変更するとき、地図スクロールする前に表示モニタに表示した地図の範囲、または地図スクロールした後に表示モニタに表示する地図の範囲を表示しながら地図スクロールすることを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、地図表示制御手段は、広域地図に地図表示を変更するとき、表示変更前の表示モニタに表示していた地図の範囲を表示しながら、徐々に縮尺率を小さくして広域地図を表示することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1に記載の地図表示装置において、地図表示制御手段は、詳細地図に地図表示を変更するとき、表示変更後に表示モニタに表示する地図の範囲を表示しながら、徐々に縮尺率を大きくして詳細地図を表示することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の地図表示装置において、地図表示制御手段は、表示変更前の表示画面の範囲の背景表示色と、表示変更により新たに表示モニタに表示される範囲の背景表示色とを異ならせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、地図表示を変更する前の表示画面の範囲と、表示変更により新たに表示モニタに表示される範囲とを異なる態様で表示するようにした。したがって、変更前と後との間の地図の対応関係を容易に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の実施形態によるナビゲーション装置1を示す。このナビゲーション装置1では、表示モニタ16に表示された地図をノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替えたり、地図をスクロールしたり、地図の縮尺率を変えたりすることができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、タッチパネル19およびディスクドライブ111を有している。ディスクドライブ111には、地図データが記憶されたDVD−ROM112が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。たとえば、制御回路11は、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて、ノースアップおよびヘッディングアップの地図の画像データ、表示範囲を移動した地図の画像データ、縮尺率を変えた地図の画像データなどを適宜生成する。これにより、表示モニタ16に表示された地図をノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替えたり、地図をスクロールしたり、地図の縮尺率を変更したりすることができる。
【0008】
制御回路11はまた、DVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行う。そして、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0009】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM112に記憶された地図データに基づいて、上述したように制御回路11において適宜生成される。
【0011】
ディスクドライブ111は、DVD−ROM112から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM112以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0012】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、入力装置18を操作することによって、ノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で地図表示を切り替えたり、地図の縮尺率を変えたりすることができる。表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0013】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を通して表示される。タッチパネル19は、タッチパネル19上の操作位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に送出する。そして、タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19の押圧位置を算出する。
【0014】
表示モニタ16の表示画面を押圧するとタッチパネル19が押圧される。そして、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。また、地図画面を押圧すると、押圧した位置が表示画面の中心に表示されるように地図がスクロールされる。
【0015】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0016】
次に、ノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で地図表示を切り替えるときの表示処理について説明する。例として、ヘッディングアップモードからノースアップモードに地図表示を切り替える場合について説明する。
【0017】
図2は、表示モニタの16の表示画面を説明するための図である。表示画面には、車両の進行方向を上に、つまりヘッディングアップモードで地図20が表示され、この地図20に重ねて自車位置マーク21および方位マーク22が表示される。方位マーク22は、地図上の北の方向を示すマークであり、図2では、地図20は北西を上に向けて表示されている。
【0018】
入力装置18を使用して、表示画面の上方向を北として地図20を表示するノースアップモードの表示に切り替える操作をすると、以下のように表示画面が遷移する。ノースアップモード表示を選択すると、図3(a)のように、表示画面に表示されている範囲の地図20の背景表示色が変更される。次に、図3(b)のように、地図20の上方向が、車両進行方向から北に徐々に変化する。そして、図3(c)のように、画面の上方向を北とした地図20が表示される。
【0019】
図3(b),(c)からわかるように、画面上の地図20は、背景表示色が変更された範囲と、その外側の表示色が変更されない範囲とで描画されている。そして、表示画面の上方向が北と一致すると背景表示色を変更した範囲が元の表示色に戻る。
【0020】
地図表示をノースアップモードからヘッディングアップモードに切り替える場合も、同様に、背景表示色を変更した範囲を表示しながら表示画面は遷移する。
【0021】
次に、本発明の実施形態の地図表示の切り替え処理について図4のフローチャートを参照して説明する。図4の処理は、不図示の、地図表示をノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替えるスイッチを操作するとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0022】
ステップS401では、表示モニタ16に表示している地図20の中心の座標と、地図20の縮尺率とに基づいて、地図20の表示画面に表示している範囲を算出する。ステップ402では、地図20の表示画面に表示している範囲の背景表示色を変更する。ステップS403では、地図20がヘッディングアップ表示であるかを判定する。ヘッディングアップ表示の場合はステップS403が肯定判定され、ステップS404へ進む。ノースアップ表示の場合はステップS403が否定判定され、ステップS407へ進む。
【0023】
ステップS404では、地図20を、表示画面の上方向を車両進行方向としたヘッディングアップ表示から表示画面の上方向を北とするノースアップ表示へ徐々に変える。ステップS405では、地図20がノースアップ表示に切り替わったかを判定する。ノースアップ表示に切り替わったと判定されると、ステップS405が肯定判定され、ステップS406へ進む。ノースアップ表示に切り替わっていないと判定されると、ステップS405が否定判定され、ステップS404に戻る。ステップS406では、地図20の背景表示色を変えた範囲を元の表示色に戻す。そして、処理を終了する。
【0024】
ステップS407では、地図20をノースアップ表示からヘッディングアップ表示へ徐々に変える。ステップS408では、地図20がヘッディングアップ表示に切り替わったかを判定する。ヘッディングアップ表示に切り替わったと判定されると、ステップS408が肯定判定され、ステップS406へ進む。ヘッディングアップ表示に切り替わっていないと判定されると、ステップS408が否定判定され、ステップS407に戻る。
【0025】
以上の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)ノースアップ表示とヘッディングアップ表示との間で地図表示を変更するとき、地図表示を変更する前の表示画面の範囲と、表示変更により新たに表示モニタに表示される範囲とを異なる態様で表示するようにした。したがって、地図表示を変更したとき、ユーザは必ずしもそのような意思を持っているとは限らないが、そのような場合でもどのように地図が変化したのかをユーザは把握することが容易になる。また、全てのユーザは地図の向きの変化の程度が容易に把握することができ、さらには、徐々に地図表示を変化するようにしたので、地図表示が変更されてもユーザは違和感を感じない。
(2)地図の表示範囲の背景表示色を変えることによって、地図表示変更前の表示範囲の態様と地図表示変更後の表示範囲の態様とを異なるようにした。したがって、地図画面が遷移中または地図画面が遷移した後において、遷移前の表示範囲を容易に把握することができる。
【0026】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次の(1)〜(12)のように変形することができる。
(1)地図スクロールその1
本発明の実施形態では、ノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で地図表示を切り替える場合について説明したが、地図20をスクロールする場合についても、本発明を適用できる。以下、地図20をスクロールする場合の表示画面の遷移について、図5を参照して説明する。
【0027】
地図20をスクロールさせるとき、図5(a)のように、地図画面を押圧する。そうすると、押圧された位置23が表示され、表示画面に表示されている範囲の地図20の背景表示色が変更される。次に、図5(b)のように、背景表示色が変更された範囲については変更された表示態様で、押圧された位置23が表示画面の中央に表示されるように、地図20がスクロールされる。そして、図5(c)のように、背景表示色が変更された範囲を表示して、押圧した位置23が表示画面の中心になるように地図20が表示される。最後に、押圧された位置23の表示を消去し、背景表示色の変更範囲を元の背景表示色に戻す。
【0028】
次に、実施形態の変形例における地図のスクロール処理について図6のフローチャートを参照して説明する。図6の処理は、地図画面が押圧されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0029】
ステップS601では、地図画面の押圧位置より、押圧された位置の地図上の座標(以下、押圧座標と呼ぶ)を算出する。ステップS602では、押圧位置を背景表示色と異なる色や、模様で表示する。ステップS603では、表示モニタ16に表示している地図20の中心の座標と、地図20の縮尺率とから地図20の表示画面に表示している範囲を算出する。
【0030】
ステップ604では、地図20の表示画面に表示している範囲の背景表示色を変更する。ステップS605では、背景表示色を変更した範囲については背景表示色を変更した状態で、表示画面に表示している地図20の中心座標が押圧座標になるように、地図20をスクロールする。ステップS606では、表示画面に表示している地図20の中心座標が押圧座標になったかを判定する。押圧座標になったと判定されると、ステップS606が肯定判定され、ステップS607へ進む。押圧座標になっていないと判定されると、ステップS606が否定判定され、ステップS605に戻る。
【0031】
ステップS607では、押圧位置を消去し、地図20の背景表示色を変更した範囲を元の背景表示色に戻す。そして、処理を終了する。
【0032】
以上の変形例(1)による地図スクロールでは次のような作用効果を奏する。
地図20をスクロールするとき、スクロール前の地図20の表示範囲を表示しながら地図20をスクロールした。したがって、地図20をスクロールしたときの移動距離や移動方向を容易に把握することができる。また、徐々に地図画面が遷移するので、地図画面が切り替わってもユーザは違和感を感じない。このため、押圧した位置が表示画面の中央に表示されるということをユーザがなかなか理解できないといった、従来抱えている問題も解決される。
【0033】
(2)地図スクロールその2
また、地図20をスクロールするとき、以下のように地図画面を遷移させてもよい。地図20をスクロールする場合の他の変形例について、図7を参照して説明する。
【0034】
地図20をスクロールさせるとき、図7(a)のように、地図画面を押圧する。そうすると、押圧された位置23が表示されるとともに、地図20をスクロールした後に表示画面に表示されている範囲の地図20の背景表示色が変更される。次に、図7(b)のように、背景表示色が変更された範囲については変更された表示態様で、押圧された位置が表示画面の中央に表示されるように、地図20がスクロールされる。そして、図7(c)のように、背景表示色が変更された範囲を表示して、押圧した位置が表示画面の中心になるように地図20が表示される。最後に、押圧された位置23の表示が消去され、背景表示色を変更した範囲が元の背景表示色に戻る。
【0035】
次に、実施形態の変形例におけるほかの地図のスクロール処理について図8のフローチャートを参照して説明する。図8の処理は、地図画面が押圧されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。図6の地図スクロール処理と共通するステップは共通の符号を付し、図6の地図スクロール処理と異なる部分を主に説明する。
【0036】
ステップS602で、押圧座標を表示した後、ステップS801では、押圧座標と、地図20の縮尺率とから、スクロール後に地図20が表示画面に表示する範囲を算出する。ステップ802では、スクロール後に地図20が表示画面に表示する範囲の背景表示色を変更する。そして、ステップS605へ進む。
【0037】
以上の変形例(2)による地図スクロールでは次のような作用効果を奏する。
地図20をスクロールするとき、スクロール後の地図20の表示範囲を表示しながら地図20をスクロールした。したがって、地図20をスクロールする前に、スクロールされたときの地図の移動距離や移動方向を容易に把握することができる。また、徐々に地図画面が遷移するので、地図画面が切り替わってもユーザは違和感を感じない。このため、押圧した位置が表示画面の中央に表示されるということをユーザがなかなか理解できないといった従来抱えている問題も解決される。
【0038】
(3)広域地図表示
本発明の実施形態では、地図表示をノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替える場合について説明したが、詳細地図から広域地図に表示を変更する場合についても、本発明を適用できる。以下、広域地図を表示する場合の表示画面の遷移について、図9を参照して説明する。
【0039】
入力装置18を使用して、広域地図を表示する操作をすると、以下のように表示画面が遷移する。図9(a)のように、表示画面に表示されている範囲の地図20の背景表示色が変更される。次に、図9(b)のように、背景表示色が変更された範囲については変更された背景表示色で、地図20aの縮尺率が徐々に小さくなる。そして、図9(c)のように、背景表示色が変更された範囲を表示して広域地図20bが表示される。最後に、背景表示色の変更範囲が元の背景表示色に戻る。
【0040】
次に、本発明の実施形態の地図表示の切り替え処理について図10のフローチャートを参照して説明する。図10の処理は、不図示の、広域地図20bを表示するスイッチを操作するとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0041】
ステップS1001では、表示モニタ16に表示している地図20の中心の座標と、地図20の縮尺率とから地図20の表示画面に表示している範囲を算出する。ステップS1002では、地図20の表示画面に表示している範囲の背景表示色を変更する。ステップS1003では、背景表示色が変更された範囲については変更された表示態様で、縮尺率を徐々に小さくして地図20aを表示する。ステップS1004では、地図20aの縮尺率が所定の縮尺率になったかを判定する。所定の縮尺率になったと判定されると、ステップS1004が肯定判定され、ステップS1005へ進む。所定の縮尺率になっていないと判定されると、ステップS1004が否定判定され、ステップS1003に戻る。ステップS1005では、広域地図20bの背景表示色を変更した範囲を元の表示色に戻す。そして、処理を終了する。
【0042】
以上の変形例(3)の広域地図表示では次のような作用効果を奏する。
地図表示を広域地図20bに変更するとき、変更前の地図20の表示範囲を表示させながら地図の縮尺率を小さくした。したがって、広域地図20bを表示したとき、地図20に比べてどの程度表示範囲が広がったかを容易に把握することができる。また、徐々に地図画面が遷移するので、地図画面が切り替わってもユーザは違和感を感じない。
【0043】
(4)詳細地図表示
本発明の実施形態では、地図表示をノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で切り替える場合について説明したが、広域地図から詳細地図へ表示を変更する場合についても、本発明を適用できる。以下、詳細地図を表示する場合の表示画面の遷移について、図11を参照して説明する。
【0044】
入力装置18を使用して、詳細地図を表示する操作をすると、以下のように表示画面が遷移する。図11(a)のように、地図20において、詳細地図を表示したときに表示画面に表示される範囲の背景表示色が変化する。次に、図11(b)のように、背景表示色が変更した範囲を表示して、地図20cの縮尺率が徐々に大きくなる。そして、図11(c)のように、背景表示色が変化した詳細地図20dが表示される。最後に、背景表示色が元の背景表示色に戻る。
【0045】
次に、本発明の実施形態の地図表示の切り替え処理について図12のフローチャートを参照して説明する。図12の処理は、不図示の、詳細地図20dを表示するスイッチを操作するとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0046】
ステップS1201では、表示モニタ16に表示している地図20の中心の座標と、これから表示する詳細地図20dの縮尺率とから詳細地図20dを表示画面に表示する範囲を算出する。ステップS1202では、地図20において、詳細地図20dの表示範囲の背景表示色を変える。ステップS1203では、背景表示色が変更された範囲については変更された表示態様で、縮尺率を徐々に大きくして地図20cを表示する。ステップS1204では、地図20cの縮尺率が所定の縮尺率になったかを判定する。所定の縮尺率になったと判定されると、ステップS1204が肯定判定され、ステップS1205へ進む。所定の縮尺率になっていないと判定されると、ステップS1204が否定判定され、ステップS1203に戻る。ステップS1205では、詳細地図20dの背景表示色を元の背景表示色に戻す。そして、処理を終了する。
【0047】
以上の変形例(4)による詳細地図表示では次のような作用効果を奏する。
地図画面を詳細地図に変更するとき、変更後の地図の表示範囲を表示しながら徐々に地図画面を遷移させた。したがって、詳細地図20dを表示する前に、地図20の詳細地図20dが表示する範囲を容易に把握することができる。また、徐々に地図画面が遷移するので、地図画面が切り替わってもユーザは違和感を感じない。
【0048】
(5)地図20から推奨経路24を消すとき、図13(a)〜(c)に示すように、推奨経路24が徐々に薄くなり、消えるようにしてもよい。ユーザに対して推奨経路24が消えたことをはっきりと明示することができる。
【0049】
(6)平面地図から鳥瞰図表示の地図に表示を変更するとき、徐々に平面地図から鳥瞰図表示の地図に地図表示を変更するようにしてもよい。ユーザに対して平面地図から鳥瞰図表示の地図に地図表示変更したことをはっきりと明示することができる。また、徐々に地図画面が変更するので、急に地図画面が切り替わった場合に比べて、地図画面が変更されてもユーザは違和感を感じない。
【0050】
(7)地図の背景表示色を変更するとき、徐々に変更するようにしてもよい。ユーザに対して地図の背景表示色が変更されたことをはっきりと明示することができる。
【0051】
(8)鳥瞰図表示の地図で、夕焼けを表示するとき、昼間の空から徐々に夕焼けの空に変更するようにしてもよい。ユーザに対して夕焼け表示に設定が変更されたことをはっきりと明示することができる。
【0052】
(9)地図に表示される文字の文字サイズを変更するとき、徐々に文字サイズが変更されるようにしてもよい。ユーザに対して文字サイズが変更されたことをはっきりと明示することができる。
【0053】
(10)施設マークを地図上に表示させるとき、徐々に施設マークが表示されるようにしてもよい。ユーザに対して施設マークが表示されたことをはっきりと明示することができる。
【0054】
(11)渋滞情報を地図上に表示させるとき、徐々に渋滞情報が表示されるようにしてもよい。ユーザに対して渋滞情報が表示されたことをはっきりと明示することができる。
【0055】
(12)地図表示装置であれば、ナビゲーション装置1に限定されない。
【0056】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0057】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の地図表示制御手段は制御回路11に対応し、操作手段は入力装置18またはタッチパネル19に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】表示モニタに表示された表示画面を説明するための図である。
【図3】ヘッディングアップモードからノースアップモードに地図表示を変更する場合の画面の遷移を説明するための図である。
【図4】ノースアップモードとヘッディングアップモードとの間で地図表示を変更するときの表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】地図をスクロールするときの画面の遷移を説明するための図である。
【図6】地図をスクロールするときの表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】地図をスクロールするときの他の画面の遷移を説明するための図である。
【図8】地図をスクロールするときの他の表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】広域地図を表示するときの画面の遷移を説明するための図である。
【図10】広域地図を表示するときの表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】詳細地図を表示するときの画面の遷移を説明するための図である。
【図12】詳細地図を表示するときの表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】推奨経路を消去するときの画面の遷移を説明するための図である。
【符号の説明】
【0059】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
18 入力装置
19 タッチパネル
20,20a〜20d 地図
21 自車位置マーク
22 方位マーク
23 押圧された位置
24 推奨経路
【出願人】 【識別番号】591132335
【氏名又は名称】株式会社ザナヴィ・インフォマティクス
【出願日】 平成18年8月11日(2006.8.11)
【代理人】 【識別番号】100084412
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 冬紀


【公開番号】 特開2008−46237(P2008−46237A)
【公開日】 平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願番号】 特願2006−219937(P2006−219937)