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【発明の名称】 言語訓練方法、言語訓練装置
【発明者】 【氏名】湯浅 信吾

【要約】 【課題】言語の訓練において、発音やアクセントの習得効果を高めることができる言語訓練方法を提供する。

【構成】訓練対象となる言語情報を人に付与するための第1の刺激と、これとは異なる第2の刺激とを組み合わせて知覚させて、言語情報についての属性識別の訓練効果を促進する言語訓練方法であって、第2の刺激は、第1の刺激の属性情報と1対1に対応して特定されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
訓練対象となる言語情報を人に付与するための第1の刺激と、これとは異なる第2の刺激とを組み合わせて知覚させて、上記言語情報についての属性識別の訓練効果を促進する言語訓練方法であって、
上記第2の刺激は光刺激であり、第1の刺激の属性情報と1対1に対応して特定されていることを特徴とする言語訓練方法。
【請求項2】
訓練対象となる言語情報を人に付与するための第1の刺激と、これとは異なる第2の刺激とを出力して、属性識別の訓練を支援する言語訓練装置であって、
上記第1の刺激の特定の属性情報と1対1の対応関係にした第2の刺激情報を、上記第1の刺激情報に対応付けて予め登録した刺激対応テーブルと、所定の感覚刺激プログラムとを少なくとも備えており、
上記感覚刺激プログラムを実行することで、上記刺激対応テーブルを所定の手順で読み出して、上記第1の刺激と、それと対応する第2の刺激とを組み合わせて出力することで、第1の刺激と第2の刺激とを関連させて、人に知覚させる構成としており、
上記第2の刺激は光刺激であり、上記第2の刺激情報は、上記第1の刺激の特定の属性情報に対応する色情報であることを特徴とする言語訓練装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、同一の言語情報について、2つの感覚器官に刺激を与えることによって、言語の属性識別の訓練効果を高めることができる言語訓練方法、言語訓練装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近時、訓練対象となる知覚情報を人に付与するために、音、光などの刺激を与えるようにしている。例えば、楽器演奏の訓練においては、楽譜に記載された音符を人に知覚させるために、操作すべき鍵盤などを、発光により人の視覚で認知できるようにしている。
【0003】
下記特許文献1には、初心者でも容易に演奏練習ができるナビゲーション機能を備えた電子楽器が開示されている。
【0004】
この種の電子楽器では、予め記憶されている曲データの進行に基づいて、次に操作すべき鍵盤を、LEDの発光により教示するようにしている。
【0005】
また、下記特許文献2には、初心者でも容易に押弦練習ができるナビゲーション機能を備えたナビゲーション装置が開示されており、この種のナビゲーション装置では、予め記憶されている曲情報に含まれている発音情報の進行に応じて、押圧操作すべき指板をLEDの発光により教示するようにしている。
【特許文献1】特開平11−272270号公報
【特許文献2】特開平11−126072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記した従来の技術では、訓練対象となる知覚情報を、1つの感覚器官にのみ与えるようにしており、上記した演奏練習を例にとると、訓練対象となる音符を視覚により人に知覚させることはできるが、その訓練効果が高いわけではなかった。
【0007】
一方、近時における研究においては、同一の訓練対象について、1つの感覚器官に刺激を与えるよりも、同一の訓練対象について、2以上の感覚器官に対して連携して刺激を与えたほうが、訓練効果が高いことが確認できつつある。
【0008】
そこで、本発明では、同一の訓練対象について、2つの感覚器官に対して連携して刺激を与えることにより、訓練効果を高めることができる訓練方法、訓練装置に関して、特に、近年重要となっている言語の訓練において、発音やアクセントの習得効果を高めることができる言語訓練方法、言語訓練装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の言語訓練方法では、訓練対象となる言語情報を人に付与するための第1の刺激と、これとは異なる第2の刺激とを組み合わせて知覚させて、言語情報についての属性識別の訓練効果を促進する言語訓練方法であって、第2の刺激は光刺激であり、第1の刺激の属性情報と1対1に対応して特定されていることを特徴とする。
【0010】
ここに、言語情報についての属性識別とは、例えば、言語情報の発音識別やアクセント識別が含まれる。
また、第1の刺激には、例えば、聴覚に対する刺激が含まれる。更に、第1の刺激の属性情報には、例えば、人に付与した言語情報の一部である文字や発音記号の組み合わせ、アクセントを有する部分、有さない部分などが含まれる。
【0011】
このような言語訓練方法によれば、訓練対象となる言語情報を第1,第2の刺激として知覚させるので、言語情報の発音やアクセントの識別訓練効果を向上でき、言語のイントネーション、発音訓練に最適であり、幼児教育、リハビリテーション、能力開発に有益である。
【0012】
請求項2の言語訓練装置では、訓練対象となる言語情報を人に付与するための第1の刺激と、これとは異なる第2の刺激とを出力して、属性識別の訓練を支援する言語訓練装置であって、第1の刺激の特定の属性情報と1対1の対応関係にした第2の刺激情報を、第1の刺激情報に対応付けて予め登録した刺激対応テーブルと、所定の感覚刺激プログラムとを少なくとも備えており、感覚刺激プログラムを実行することで、刺激対応テーブルを所定の手順で読み出して、第1の刺激と、それと対応する第2の刺激とを組み合わせて出力することで、第1の刺激と第2の刺激とを関連させて、人に知覚させる構成としており、第2の刺激は光刺激であり、第2の刺激情報は、第1の刺激の特定の属性情報に対応する色情報であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
【0014】
すなわち、請求項1によれば、訓練対象となる言語情報について、第1の刺激を人に知覚させるとともに、第1の刺激と1対1に対応する光刺激を知覚させるので、言語情報の属性識別の訓練効果を向上でき、条件反射的に属性識別ができるようになる。したがって、言語の発音訓練に最適であり、幼児教育、リハビリテーション、能力開発に有益にできる。
【0015】
また、請求項2によれば、感覚刺激プログラムを実行させると、刺激対応テーブルを所定の手順で読み出して、第1の刺激と、それと対応する光刺激とを組み合わせて出力することで、第1の刺激と光刺激とを関連させて、人に知覚させるので、複数の言語について、順次、2つの感覚器官に刺激を与えることができ、言語の訓練装置として使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。以下、第1の刺激を音として説明する。
【0017】
図1は、本発明の言語訓練方法の概要について説明するための図であり、図1(a)、(b)は言語情報の属性としての一部の文字に対応する色情報の光を出力させる態様を示しており、図1(c)は言語情報の属性としての発音記号に対応する色情報の光を出力させる態様を示している。図1(d)は言語情報の属性としての発音の強弱に対応する色情報の光を出力させる態様を示している。
【0018】
本発明の言語訓練方法は、訓練対象となる言語情報を第1の刺激として人に知覚させるとともに、その第1の刺激に1対1で対応する色情報の光を第2の刺激として知覚させて、言語の発音の訓練効果を促進するものである。
【0019】
ここで、第1,第2の刺激は、連続して出力する態様、同時に出力する態様があるが、2つの刺激を出力するような態様であればよい。
【0020】
図1(a)では、言語情報として「read」、「lead」を例示しており、それぞれの言語情報を第1の刺激として音声により出力して聴覚を刺激するとともに、各々の音声の属性として、その一部である「r」、「l」に対応して、色情報の光「赤」、「青」を第2の刺激として出力し、視覚に対して刺激するようにしている。
【0021】
これにより、「r」と「l」との発音の違いを、耳と目とで知覚することによって、脳に対してすり込むことができる。
【0022】
図1(b)では、言語情報として「can」、「cup」を例示しており、それぞれの言語情報を音声により出力して聴覚に対して刺激するとともに、それぞれの音声の属性として、その一部である「a」、「u」に対応して、色情報の光「緑」、「黄」を出力し、視覚に対して刺激するようにしている。
【0023】
これにより、「a」と「u」との発音の違いを、耳と目とで知覚することによって、脳に対して刷り込むことができる。
【0024】
図1(c)では、言語情報として「read」を例示しており、これを音声により出力し聴覚を刺激するとともに、その音声の属性として、発音記号[r][i:][d]が記憶されており、それぞれの発音記号に対して記憶されている、赤、紫、橙の色情報の光を連続して出力するようにしている。
【0025】
これにより、「read」の発音が耳と目とで知覚でき、脳に対するすり込み効果も高くできる。
【0026】
図1(d)では、言語情報として「beautiful」を例示しており、これを音声により出力して聴覚を刺激するとともに、その属性として、強く発音する部分と弱く発音する部分とが記憶されており、それぞれの部分に対して記憶されている、白、橙、橙の色情報の光を連続して出力するようにしている。
【0027】
これにより、「beautiful」のアクセントが耳と目とで知覚でき、脳に対するすり込み効果を高くできる。
【0028】
なお、ここでは、第1の刺激を音、第2の刺激を光としているが、これには限られず、第1の刺激を言語情報の表示、第2の刺激を第1の刺激に対応した振動としてもよい。
【0029】
図2は、このような言語訓練方法を実現する言語訓練装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
この言語訓練装置Aは、言語訓練装置Aを制御するMPU1、各種操作キーを有した操作部2、音声を第1の刺激として出力する音声出力部3、光を第2の刺激として出力する光出力部4を備えている。
【0031】
MPU1は、制御部10、記憶部11を備えている。制御部10は、操作部2の操作により感覚刺激プログラム11Aの実行が選択されたときには、記憶部11より感覚刺激プログラム11Aを読み出して実行させ、刺激対応テーブル11Bより、第1の刺激情報と第2の刺激情報とを読み出して、第1の刺激情報を音声出力部3より出力させるとともに、第2の刺激情報を光出力部4により出力されるように制御する。
【0032】
記憶部11は、感覚刺激プログラム11Aと、刺激対応テーブル11Bとを備えている。刺激対応テーブル11Bは、第1の刺激(ここでは、言語の音声)の特定の属性情報(文字の一部や発音記号など)と1対1の対応関係にした第2の刺激情報(光の色情報)を、第1の刺激情報に対応付けて予め登録している。
【0033】
図3は、刺激対応テーブルの構成の一例を示す図である。
【0034】
刺激対応テーブル11Bでは、第1の刺激として音声情報が登録されており、それぞれの音声情報に対して、その属性と、第2の刺激としての色情報とが登録されている。
【0035】
例えば、言語情報「read」については、対応する第1の刺激情報として音声情報が登録され、属性として音声情報の一部である「r」の発音が登録され、その属性に対応する色情報として赤が登録されている。
【0036】
また、言語情報「read」については、対応する第1の刺激情報として音声情報の他、属性として発音記号の組み合わせと、それぞれの発音記号に対応する色情報として、「赤」、「紫」、「橙」が登録されている。
【0037】
更に、言語情報「beautiful」については、対応する第1の刺激情報として音声情報の他、属性としてアクセントを有する一部と有しない一部とが登録され、それぞれの属性に対応して「白」、「橙」が登録されている。
【0038】
音声出力部3は、例えば、スピーカなどで構成している。また、光出力部4は、例えば、異なる色のLEDの配列で構成している。
【0039】
図4は、言語訓練装置の基本動作を説明するためのフローチャートである(100〜106)。
【0040】
言語訓練装置Aでは、操作部2の操作によって、感覚刺激プログラム11Aの実行が選択されると、制御部10は、感覚刺激プログラム11Aを実行させて、刺激対応テーブル11Bを参照し、所定の順序で第1,第2の刺激の組み合わせを読み取って、第1の刺激として音声を出力するとともに、第2の刺激として、対応する色情報の光を出力することにより、第1,第2の刺激を人に関連付けて知覚させる。
【0041】
例えば、言語情報「read」については、その音声を出力するとともに、赤色を出力する。また、言語情報「read」については、その音声を出力するとともに、赤、紫、橙の表示を連続して出力する。
【0042】
更に、言語情報「beautiful」については、その音声を出力するとともに、白、橙、橙を連続して出力する。
【0043】
ここで、感覚刺激プログラム11Aは、刺激対応テーブル11Bを所定の順序で読み出して第1,第2の刺激を出力するようにしているが、これには限られず、操作部2を操作して、第1,第2の刺激を出力させたい言語情報を選択すれば、その言語情報に対応する第1,第2の刺激を出力させるようにしてもよく、こうすれば、言語の属性識別の訓練に際して、有益にできる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の言語訓練方法の概要について説明するための図
【図2】本発明の言語訓練装置の要部構成の一例を示すブロック図
【図3】刺激対応テーブルの構成の一例を示す図
【図4】言語訓練装置の基本動作を説明するためのフローチャート
【符号の説明】
【0045】
A 言語訓練装置
2 操作部
3 音声出力部
4 光出力部
10 制御部
11 記憶部
11A 感覚刺激プログラム
11B 刺激対応テーブル
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成18年8月8日(2006.8.8)
【代理人】 【識別番号】100087664
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 宏行


【公開番号】 特開2008−40247(P2008−40247A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−215932(P2006−215932)