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【発明の名称】 語学教材データ作成用プログラム
【発明者】 【氏名】竹田 義文

【要約】 【課題】今日のニュースや最近話題になっているトピックス情報等を題材とした語学教材データを簡易な作業で作成することを課題とする。

【構成】テキストデータをセンテンス単位で分割し、分割されたセンテンス毎に音声合成処理を行ってセンテンス音声データ903を生成し、センテンス毎に、センテンス音声データ903のヘッダ部902に前記センテンスとセンテンス情報とを付加してセンテンス音声教材データ901を生成し、それぞれ生成されたセンテンス音声教材データ901を結合して語学教材データを生成する処理を教材作成端末に実行させるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テキストデータの音声合成処理を行って語学教材データを作成する処理をコンピュータに実行させるための語学教材データ作成用プログラムであって、
前記テキストデータをセンテンス単位で分割する第1ステップと、
前記分割されたセンテンス毎に音声合成処理を行ってセンテンス音声データを生成する第2ステップと、
前記センテンス毎に、前記生成されたセンテンス音声データのヘッダ部分に前記センテンスとセンテンス区切り情報とを付加してセンテンス音声教材データを生成する第3ステップと、
前記それぞれ生成されたセンテンス音声教材データを結合して前記語学教材データを生成する第4ステップと、
の処理を前記コンピュータに実行させるための語学教材データ作成用プログラム。
【請求項2】
前記第2ステップが、前記第1ステップにおいて分割されたセンテンス毎に、音声合成処理を行ってセンテンス音声データを生成すると共に翻訳アルゴリズムにより翻訳処理を行ってセンテンス訳文データを生成し、
前記第3ステップが、前記センテンス毎に、前記生成されたセンテンス音声データのヘッダ部分に前記センテンスと前記生成されたセンテンス訳文データとセンテンス区切り情報とを付加してセンテンス音声教材データを生成する
処理を前記コンピュータに実行させるようにした請求項1に記載の語学教材データ作成用プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、語学教材データ作成用プログラムに係り、特に、テキストデータをもとに語学教材データを作成する処理を教材作成端末に実行させるための語学教材データ作成用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
大学や学校教育等で使用される語学学習システムとして、従来はLL(Language Laboratory)システムが多く用いられていたが、近年ではCALL(Computer Assisted Language Learning)システムと呼ばれる、ネットワーク接続されたパーソナルコンピュータ(以下、PCと記す。)を用いた語学学習システムが用いられるようになっている。
【0003】
CALLシステム(以下、語学学習システムと称す。)では、教師側のPCが、例えば教師の操作に従って複数の学習者側のPCを制御可能なように構成されている。そして、教師側のPCは教授/学習用の映像、静止画、音声等のマルチメディアデータの教材データを、学習者全員のPC又は選択した学習者のPCに送信することができる。このようにして、学習者は、各自のPCで受信した教材データを用いて学習することができる。
【0004】
語学学習システムでは、教師及び学習者それぞれのPCにヘッドホン部とマイクロホン部とを備えたヘッドセットを接続し、教師及び学習者がこのヘッドセットを装着して教授/学習を行うのが一般的である。すなわち、語学学習システムは、ヘッドセットの装着者自らが発声した音声をマイクロホン部で収音して各自のPCでデジタル音声データに変換処理して通信相手先のPCに送信すると共に、通信相手先のPCから出力されたデジタル音声データを各自のPCで受信して音声に変換し、この音声をヘッドホン部で聴くことで会話の練習を行うことができる(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
上記示したような従来の語学学習システムにおいては、教師が発声した音声を学習者が装着したヘッドセットに即時的に伝送して聴かせるだけでなく、学習者が学習したい音声教材データを選択し、繰り返し再生したり自分の声を録音したりして個別に練習を行うことが可能なものもある。
【0006】
また、従来の学習システムにおいては、学習コンテンツデータベースに格納されている学習コンテンツを用いて学習教材を作成する処理を実行させるための個別学習計画教材作成プログラムも用いられている(例えば、特許文献2を参照)。
【0007】
更に、従来の教材作成装置において、教師が教材英文及びその模範訳文をマイクロホンから入力して録音し、この録音した教材英文を再生させて音声レベルを検出することによってポーズを検出してポーズ信号を挿入するという処理を実行する教材作成装置が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【特許文献1】特開2002−132128号公報
【特許文献2】特開2002−297792号公報
【特許文献3】特開2004−302171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記示したように、従来の語学学習システムにおいて使用される教材データは、予め蓄積された学習コンテンツに基づき作成したり、教師が声を録音して作成したり、商品として販売されているものを購入したりして準備している。
【0009】
ところで、語学学習においては、今日のニュースや最近話題になっているトピックス等の話題性のある記事や文章を語学教材として使用すると、学習者の興味も高まるため非常に効果的な授業を行うことが期待できる。しかしながら、上述したような従来の語学学習システムにおいては、これら最新のニュースやトピックスといった新しい情報を題材とした教材データを手軽に入手したり作成したりすることは困難であった。すなわち、特許文献2に記載された学習コンテンツデータベースに、常に最新の情報や話題性のある情報等を格納させておくことはシステムのメンテナンスの面やかかるコストの面から現実的でなく、又特許文献3に記載された教材作成装置のように、教師がいちいち教材英文及び模範訳文を準備し録音して教材データを作成するのにはたいへんな労力が必要であり、煩雑な作業を伴うものである。
【0010】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、語学学習システムで使用される語学教材データを作成する場合に、今日のニュースや最近話題になっているトピックス情報等を題材とした語学教材データを簡易な作業で作成することができる語学教材データ作成用プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するために、
[1] テキストデータの音声合成処理を行って語学教材データを作成する処理をコンピュータに実行させるための語学教材データ作成用プログラムであって、
前記テキストデータをセンテンス単位で分割する第1ステップと、
前記分割されたセンテンス毎に音声合成処理を行ってセンテンス音声データを生成する第2ステップと、
前記センテンス毎に、前記生成されたセンテンス音声データのヘッダ部分に前記センテンスとセンテンス区切り情報とを付加してセンテンス音声教材データを生成する第3ステップと、
前記それぞれ生成されたセンテンス音声教材データを結合して前記語学教材データを生成する第4ステップと、
の処理を前記コンピュータに実行させるための語学教材データ作成用プログラム
を提供し、
[2] 前記第2ステップが、前記第1ステップにおいて分割されたセンテンス毎に、音声合成処理を行ってセンテンス音声データを生成すると共に翻訳アルゴリズムにより翻訳処理を行ってセンテンス訳文データを生成し、
前記第3ステップが、前記センテンス毎に、前記生成されたセンテンス音声データのヘッダ部分に前記センテンスと前記生成されたセンテンス訳文データとセンテンス区切り情報とを付加してセンテンス音声教材データを生成する
処理を前記コンピュータに実行させるようにした上記[2]に記載の語学教材データ作成用プログラム
を提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、今日のニュースや最近のトピックスといった新しい情報についてのテキストデータさえ準備されていれば、簡易な作業で合成音声による語学教材データを作成することができる。そして、作成される語学教材データは、センテンス毎にテキスト原文とセンテンス区切り情報とが関連付けられるため、この語学教材データを使用する学習者用端末において、音声データを聴きつつテキスト原文を見ながらセンテンス毎に語学学習を行う環境を供することができる。
【0013】
また、本発明によれば、音声データのみならずテキストデータの訳文データも含めた語学教材データを作成することができるため、この語学教材データを使用する学習者用端末において、音声データを聴きつつテキスト原文及び訳文を対比させながらセンテンス毎に語学学習を行う環境を供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に本発明の実施形態を適用した語学学習システムの基本的なシステム構成を示す。同図において、語学学習システム1は、教師用端末101と、学習者用端末102−1〜102−nと、教材データ(語学教材データ)が多数格納されており、教師用端末101や学習者用端末102−1〜102−nからの読み出し制御によって所望の教材データを読み出すことが可能な教材サーバ103と、教材データを作成するために使用される教材作成端末105とが、ネットワーク104を介してそれぞれ接続されて構成されている。そして、教師用端末101及び教材作成端末105には教師bが、そして学習者用端末102−1〜102−nには学習者a1〜anが、使用者として配されている。なお、同図には、教師bが教材作成端末105を使用し、そして学習者a1〜a3が学習者用端末102−1〜102−3それぞれを使用している様子が図示されており、他の学習者の図示は省略している。
【0015】
教材サーバ103には、教材データを格納するための教材フォルダ103aと、各学習者に公開する教材データを格納するための公開フォルダ103bと、授業の際に配布して使用する教材データを格納するための配布フォルダ103cとが設けられている。
【0016】
なお、本実施形態においては、教師用端末101、学習者用端末102−1〜102−n、及び教材作成端末105を端末と総称して説明することもある。
【0017】
次に、図2に端末の概略の内部構成を表したブロック図を示す。同図に示すように、教師用端末101と学習者用端末102−1〜102−nと教材作成端末105とは、後述するアプリケーションソフトウェアを除き基本的には同一の構成を有するものである。同図に示すように、端末は、語学学習システム1における語学学習のためのアプリケーションソフトウェア(以下、ソフトウェアと記す。)を実行するための不図示のCPU(Central Processing Unit)を備えた制御部201と、ソフトウェアや各種データを記憶するためのメモリ部202と、ハードディスクやDVD(Digital Versatile Disc)等による、ソフトウェア、学習者の発声による音声データ、教材データ等を記録するための記録部203と、当該端末をネットワーク104に接続させるためのネットワークインターフェース(I/F)部204と、後述するモニタ210を接続するためのモニタI/F部205と、デジタル音声信号処理を実行するための音声データ処理部206と、カメラやスキャナー等オプション装置を接続するための外部I/F部207とを備えている。そして、上記ブロック201〜207はそれぞれバス208に同図のごとく接続されている。
【0018】
そして、上記構成の端末には、教師b及び学習者a1〜anが操作するタッチパネル211を備えてソフトウェアの制御に基づいた表示をするモニタ210がモニタI/F部205に接続されると共に、ヘッドホン部及びマイクロホン部(いずれも不図示)を備えたヘッドセット209が音声データ処理部206に接続されている。但し、教材作成端末105にはヘッドセット209は接続しなくてもよい。
【0019】
そして、上述したソフトウェアとして、教師用端末101については教師用端末制御ソフトウェアが、学習者用端末102−1〜102−nについては学習者用端末制御ソフトウェアが、そして教材作成端末105については教材作成端末制御ソフトウェアが、それぞれインストールされている。
【0020】
以上の構成を有する端末においては、語学学習システム1の起動時に、予め記録部203に記録された教材端末制御ソフトウェア、教師用端末制御ソフトウェア、及び学習者用端末制御ソフトウェアがメモリ部202に読み出されて初期化処理を実行したのち、教師bや学習者a1〜anのタッチパネル211の操作に従って、制御部201がバス208に接続された各ブロックを制御する。下述の動作説明においては、制御部201がソフトウェアを実行することによる処理について詳細を述べるものである。
【0021】
なお、端末は一般的に普及しているPCを用いて構成することができる。この場合、音声データ処理部206はサウンドカード、外部I/F部207はUSB(Universal Serial Bus)やIEEE1394シリアルバス等の高速通信インターフェースが適用可能である。
【0022】
次に、本発明の実施形態を適用した語学学習システム1の動作について説明する。
【0023】
<教材作成端末による教材データの作成>
まず、語学学習システム1における教材作成端末105が教材データを作成する処理について説明する。本実施形態においては、教材作成端末105が教材作成端末制御ソフトウェアを実行することにより、教師bが学習教材として使いたい題材をテキストデータとして準備したものを、センテンス毎に音声合成処理して合成音声データに変換すると共に翻訳アルゴリズムによって翻訳処理し、センテンス単位で合成音声データとテキストデータと翻訳データとの結合を行って教材データを作成する。
【0024】
教材作成端末105が教材作成端末制御ソフトウェアを起動すると、教材作成端末105に接続されたモニタ210には図3に示すようなGUI(Graphical User Interface)画面301が表示される。既に作成された教材データは、教材サーバ103の教材フォルダ103aに保存されており、その保存されたデータファイルが教材データ一覧302に表示される。作成済みの教材データを編集する場合は、教材データ一覧302に表示されたデータファイルをタッチパネル211上から選択することにより行う。ここでは、編集ではなく新たに教材データを作成する処理について、図8のフローチャートを併せ参照して説明する。
【0025】
教材作成端末105で教材データの作成を行う場合、教師bは、まずテキスト読込ボタン303を選択してタッチパネル211上から押す。すると、制御部201は、図4に示すテキスト読込画面401をGUI画面301上の所定の位置に表示させる。そこで、教師bは、テキスト入力部402に、不図示のキーボードからテキストを打ち込んだり、不図示のマウス等を用いて予め記録部203に格納しておいたテキストデータファイルを別ウィンドウとして開き、そのウィンドウからテキスト入力部402にテキストデータを貼り付けたりしてテキストを入力する。またその他、インターネット上のホームページに掲載されたテキストを使いたい場合は、ブラウザ上でテキストをドラッグしてテキスト入力部402に貼り付けることができるし、教材作成端末105の外部I/F部207に接続したスキャナからテキストが記載された画像をスキャンし、公知のテキスト認識変換ソフトウェアを用いてテキストに変換してテキスト入力部402に貼り付けることもできる。
【0026】
テキスト入力部402にテキストを入力(ステップS801)したのち、教師bは、タッチパネル211上から話者選択部403で話者を選択する。教材作成端末制御ソフトウェアに搭載された音声合成エンジンは、日本語及び外国語のうち1つの言語に対して複数の話者を割り当てることが可能であり、その中から1つの話者を選択することができる。本実施形態においては、男性及び女性の話者のうちいずれかを選択する場合とする。そこで、例えば男性の話者を選択してOKボタン404を押す。
【0027】
すると、制御部201は、テキスト入力部402に入力されたテキストデータをメモリ部202に転送し、センテンス単位で分割する処理を実行する(ステップS802)。ここで、各センテンスは、ピリオドや句点を切れ目として分割される。なお、ピリオドや句点を切れ目として分割するだけでは学習には適さない長さのセンテンスが発生する場合も生じ得る。そこで、ピリオドや句点のみならずカンマや読点も含めてセンテンスの切れ目とするようにしてもよい。この場合、制御部201は、単語又は文字を計数して所定の単語数又は文字数となった場合における最も付近のピリオド、カンマ、又は句読点で区切るように制御する。
【0028】
このようにしてセンテンス単位で分割を行ったのち、制御部201は、音声合成エンジンを実行することにより、それぞれ分割したセンテンスの音声合成処理を行ってセンテンス毎のセンテンス音声データを生成する(ステップS803)。ここで、音声合成エンジンは、TTS(Text To Speech)とも称される公知技術を適用することができる。このTTSによれば、テキストデータからWindows(登録商標)標準のWAV形式、MP3形式、MIDI形式のような合成音声データに変換することができる。
【0029】
なお、教材作成端末制御ソフトウェアの設定により、生成されるセンテンス音声データの話速やトーンを変更するようにしてもよい。センテンス音声データの話速を速く設定すれば早口で音声が出力されるため、比較的上級者向けの教材データの作成に好適であり、逆にセンテンス音声データの話速を遅く設定すればゆっくりとした話速で音声が出力されるため、比較的初級者向けの教材データの作成に好適である。そして、トーンを変更して音声合成処理を実行することにより、同一の話者であっても雰囲気を変えて臨場感のある合成音声出力を得ることができる。
【0030】
ステップS802においてテキストデータから分割された各センテンスは、教材作成端末制御ソフトウェアに搭載された翻訳エンジンを制御部201が実行することによって日本語に翻訳処理され、訳文テキストを出力する(ステップS804)。
【0031】
音声合成処理及び翻訳処理が完了したのち、センテンス毎に、センテンスのテキストデータを原文データとし、そして翻訳された訳文テキストを訳文データとして、音声合成エンジンで合成したセンテンス音声データにそれぞれを付加してメモリ部202に記憶する(ステップS805)。図9に、1つのセンテンスとしてのセンテンス音声データ903のヘッダ部902に、原文データと訳文データとセンテンス情報(センテンス区切り情報)とを付加してセンテンス音声教材データ901を構成したデータ構成図を示す。このセンテンス情報とは、センテンス音声データ903を再生させる場合に、センテンスの区切りでポーズさせるためのセンテンスの区切りを示す情報である。
【0032】
分割した全てのセンテンスについてセンテンス音声データ903とヘッダ部902との合体処理が終了したのち、制御部201は、全てのセンテンス音声教材データ901を結合して1つの教材データを作成する(ステップS806)。
【0033】
1つの教材データが完成したら、制御部201は、この教材データをメモリ部202に読み込んで波形解析処理を実行し、センテンス音声データ903部分の音声波形をGUI画面301の波形表示部304に表示する。そして、先頭のヘッダ部902より、原文データを原文表示部305に、訳文データを訳文表示部306に表示する。
【0034】
また、読み込んだ教材データは、再生/一時停止ボタン、停止ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン等の操作部307をタッチパネル211上から操作することにより、各ボタンに対応した再生がされる。さらに、センテンス分割ボタン、センテンス結合ボタン、センテンス削除ボタン、無音挿入ボタン等の編集部308の操作により、教材データの編集を行うことができる。
【0035】
さらにまた、原文表示部305及び訳文表示部306は編集可能なウィンドウであり、これらに表示された原文データや訳文データをキーボードやマウス等を使用することにより修正することができる。これにより、原文の記載間違いや訳文の誤訳が発見された場合に、教師bは簡便な操作で容易に修正することができる。なお、教材作成端末制御ソフトウェアに翻訳エンジンを搭載しない場合や翻訳処理を実行させない場合は、例えば、教師bが訳文表示部306にキーボードで訳文を入力する。
【0036】
以上のようにして教材データの作成が完了したのち、教師bは、登録ボタン309を選択してタッチパネル211上から押す。すると、教材作成端末105は教材サーバ103と通信し、作成した教材データを教材サーバ103に転送し、教材サーバ103は受信した教材データを教材フォルダ103aに格納する。
【0037】
<学習者用端末による教材データを使用した語学学習>
教材作成端末105で作成した教材データが教材サーバ103の教材フォルダ103aに格納された状態の語学学習システム1において、学習者用端末102−1〜102−nが教材データを使用する動作について説明する。まず、語学学習システム1における語学学習機能の一つである個別練習における教材データの配布の動作について説明する。個別練習とは、学習者a1〜anが教材サーバ103に格納された教材データの中から、各自学習したい教材データをネットワーク104越しに取得して各自の学習者用端末102−1〜102−nで再生させ、備えられたヘッドセット209を用いて教材データの音声の聞き取りや各自の音声の録音といった学習者個人で会話練習を行う学習形態である。
【0038】
最初に、教師用端末101による、教材サーバ103に格納された教材データの学習者用端末102−1〜102−nへの配布についてその動作を説明する。教師用端末101のモニタ210には、図5に示すようなGUI画面501が表示されている。そして、GUI画面501のうち教材データの配布の操作に必要な操作部分502を拡大して図示したのが図6のGUI画面601である。上述したとおり、教材データは教材サーバ103の教材フォルダ103aに格納されており、この教材フォルダ103a内にあるデータファイル(教材データ)のファイル名が音声教材一覧602に一覧表示されている。
【0039】
そして、教師bは、音声教材一覧602に表示されたファイル名のうち配布したいデータファイルに該当するファイル名にタッチパネル211上から触れて選択したのち公開ボタン603に触れる。すると、教師用端末101は、ネットワークI/F部204から教材サーバ103に対して選択されたデータファイルを公開させるための要求コマンドを発行し、この要求コマンドを受信した教材サーバ103は、選択されたデータファイルを教材フォルダ103aから公開フォルダ103bにコピーする。次に、教師bがGUI画面601の配布ボタン605に触れると、教師用端末101は教材サーバ103と通信し、公開フォルダ103bに格納されたデータファイルを配布フォルダ103cにコピーする。
【0040】
<学習者用端末における教材データの再生と学習者音声の録音>
次に、学習者用端末102−1〜102−nにおける教材データの再生と学習者音声の録音についてその動作を説明する。学習者用端末102−1〜102−nの各モニタ210には、図7に示すようなGUI画面701が表示されている。そして、教材サーバ103の配布フォルダ103cに格納されているデータファイルをプルダウンメニュー702に表示する(同図においては、プルダウンされていない状態を表示している。)。
【0041】
そして、学習者a1〜anは、各自のモニタ210に表示されたGUI画面701を見ながらタッチパネル211上からプルダウンメニュー702に触れてメニューをプルダウンさせると共に、練習したい教材データのデータファイルのファイル名に触れて選択する。すると、学習者用端末102−1〜102−nの制御部201は、ネットワークI/F部204を制御して、選択されたデータファイルを指定する指定コマンドを教材サーバ103に対して発行し、配布フォルダ103cに格納された指定データファイルを参照してセンテンス音声データ903部分を解析処理し、当該データファイルのセンテンス音声データ903部分の音声波形を波形表示部703に表示させる。そして、音声ヘッダ部902部分からセンテンス情報を読み出して、波形表示部703上にセンテンス区切り線704を表示させる。
【0042】
学習者用端末102−1〜102−nの制御部201は、GUI画面701の再生ボタン705がタッチパネル211上から押されたか否かを監視する。そして、そして、学習者a1〜anがタッチパネル211上から再生ボタン705に触れた場合は、制御部201が音声データ処理部206を制御して教材データを再生し、ヘッドセット209から再生音を出力する。そして同時に、音声ヘッダ部902から現在再生しているセンテンスの原文データ及び訳文データを読み出して、原文データを原文表示部706に表示し、訳文データを訳文表示部707に表示する。なお、教師用端末101のモニタ210に表示されたGUI画面501の対訳表示許可部503のチェックを外すことにより、学習者用端末102−1〜102−nのモニタ210に表示されるGUI画面701の原文データ及び訳文データの表示を禁止することもできる。
【0043】
一方、学習者a1〜anがGUI画面701の再生ボタン705を押していないと判定した場合は、制御部201は、録音ボタン708が押されたか否かを監視する。そして、学習者a1〜anがタッチパネル211上から録音ボタン708を押して発声した場合、その音声がヘッドセット209のマイクロホン部で収音され、音声データ処理部206でデジタル処理されたのち音声データとして記録部203に記録される。この際、音声データ処理部206で音声データをデータ圧縮する処理を実行してもよい。
【0044】
このようにして学習者a1〜anは、各自が所望する教材データを選択し、各自の学習進捗に合わせて再生や録音を繰り返し行いながら語学学習を進めていくことができる。
【0045】
以上詳述したように、本発明の実施形態を適用した語学学習システムでは、テキストデータさえ準備されていれば、簡便容易に教材データを作成することができるので、即座にテキストとして提供され易い最新のニュースやトピックスを題材に用いて教材データを作成することが容易である。
【0046】
なお、本実施形態では、教材作成端末105が語学学習システム1のネットワーク104に接続された例について説明したが、教材作成端末105をスタンドアロンとしてネットワーク104に接続しない形態であってもよい。この場合は、作成した教材データをUSBメモリ等の可搬型記録媒体に記録し、これを教材サーバ103に接続装着して教材フォルダ103bにコピーすればよい。
【0047】
また、本実施形態では、外国語のテキストデータを原文データとして翻訳エンジンによって日本語の訳文データに翻訳する例について説明したが、原文データ及び訳文データのいずれに日本語が含まれていてもよく、両方が種類の違う外国語であってもよい。
【0048】
また、教材作成端末105の機能を教師用端末101にもたせるようにすることもできる。この場合、教師用端末101には、教師用端末制御ソフトウェア及び教材作成端末制御ソフトウェアがインストールされることとなる。
【0049】
さらに、本実施形態では、教材サーバ103を語学学習システム1の構成に入れて説明したが、別の実施形態例として、教材サーバ103の機能を教師用端末101に備えるように構成することもできる。
【0050】
さらにまた、本実施形態では、タッチパネル211を備えたモニタ210を用いて、教師bや学習者a1〜anが入力操作を行う例について説明したが、入力手段はこれに限定されず、例えば図示はしないがマウス等のポインティングデバイス、キーボード、操作盤等を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施形態を適用した語学学習システムの基本的なシステム構成図である。
【図2】教師用端末、学習者用端末、及び教材作成端末の概略の内部構成を示すブロック図である。
【図3】教材作成端末のモニタに表示されるGUI画面の例である。
【図4】教材作成端末のモニタに表示されるテキスト読込画面の例である。
【図5】教師用端末のモニタに表示されるGUI画面の例である。
【図6】教師用端末のモニタに表示されるGUI画面のうち、教材データの配布に必要な表示操作部分を拡大したGUI画面の例である。
【図7】学習者用端末のモニタに表示されるGUI画面の例である。
【図8】教材作成端末における、教材データの作成の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図9】合成音声データのデータ構造を説明するための図である。
【符号の説明】
【0052】
1 語学学習システム
101 教師用端末
102−1〜102−n 学習者用端末
103 教材サーバ
104 ネットワーク
105 教材作成端末
201 制御部
202 メモリ部
203 記録部
204 ネットワークI/F部
205 モニタI/F部
206 音声データ処理部
207 外部I/F部
208 バス
209 ヘッドセット
210 モニタ
211 タッチパネル
a1,a2,a3 学習者
b 教師
【出願人】 【識別番号】000004329
【氏名又は名称】日本ビクター株式会社
【出願日】 平成18年7月26日(2006.7.26)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−32788(P2008−32788A)
【公開日】 平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願番号】 特願2006−202967(P2006−202967)