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【発明の名称】 運転訓練用シミュレータ試験システム
【発明者】 【氏名】倉内 章

【要約】 【課題】操作盤(ハードウェア)やソフトウェア操作盤を利用することなく、運転訓練用シミュレータのシミュレータモデルについて操作盤と同等の手動運転操作試験を行うことができる運転訓練用シミュレータ試験システムを得る。

【構成】運転訓練用シミュレータを手動運転操作試験するために、運転訓練用シミュレータの操作盤の器具情報及びシミュレーション状態に応じた器具の状態を表形式で一覧表示し、この表形式の一覧表示を用いてシミュレーションに対する操作入力を行う試験用マンマシン・インターフェース7を設け、この試験用マンマシン・インターフェース7により、操作盤(ハードウェア)及びソフトウェア操作盤のいずれも使用せず、運転訓練用シミュレータのシミュレーションモデルについて、操作盤と同等の手動運転操作試験の実施を可能とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シミュレーションによって運転員を訓練する運転訓練用シミュレータを上記運転訓練用シミュレータの開発段階で試験する運転訓練用シミュレータ試験システムにおいて、上記運転訓練用シミュレータの操作盤の器具情報及び上記シミュレーション状態に応じた上記器具の状態を表形式で一覧表示し、この表形式の一覧表示を用いて上記シミュレーションに対する操作入力を行う試験用マンマシン・インターフェース手段を備えたことを特徴とする運転訓練用シミュレータ試験システム。
【請求項2】
上記操作盤の器具情報を格納した器具データファイル、及びこの器具データファイルの器具情報を検索し、検索結果を上記試験用マンマシン・インターフェース手段に入力する検索手段を備え、上記試験用マンマシン・インターフェース手段は、上記検索手段からの入力に基き、上記表形式の一覧表示画面を生成することを特徴とする請求項1記載の運転訓練用シミュレータ試験システム。
【請求項3】
操作盤(ハードウェア)の設計資料を電子ファイル化した設計図書ファイル、及びこの設計図書ファイルのデータを用いて、上記表形式の一覧表示画面を生成する器具データ作成処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の運転訓練用シミュレータ試験システム。
【請求項4】
上記試験用マンマシン・インターフェース手段は、上記表形式の一覧表示画面により、操作盤(ハードウェア)からの入力に対する器具の状態表示、及び上記操作盤(ハードウェア)の器具に対する出力指示を行うことを特徴とする請求項1記載の運転訓練用シミュレータ試験システム。
【請求項5】
上記試験用マンマシン・インターフェース手段は、操作すべき器具を設問形式で表示し、この表示された上記器具が、ソフトウェア操作盤で適切に操作されたかどうかを判定し、自動採点することを特徴とする請求項1記載の運転訓練用シミュレータ試験システム。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、プラントを模擬し、運転員を訓練する運転訓練用シミュレータの開発段階で、運転訓練用シミュレータのシミュレータモデル(プログラム)を試験する運転訓練用シミュレータ試験システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
操作盤を含む従来の運転訓練用シミュレータ装置におけるシミュレーションモデルの開発は、工期の都合により操作盤(ハードウェア)の開発と並行して行うのが通常である。そのため、操作盤(ハードウェア)が完成する前に、シミュレーションモデルの試験を実施する場合、シミュレーションモデル専用の開発ツールや、あらかじめ試験操作パターンを用意しておき、シミュレーション結果を収集する自動試験ツールなどを用いて試験を行ってきた。(特許文献1参照)
さらに、近年のシミュレータシステムにおいては、訓練システムのコンパクト化のニーズにより、操作盤(ハードウェア)を使用せず、操作盤の器具イメージを、計算機の画面上に模擬表示し、マウス操作可能な“ソフトウェア操作盤”が開発された。これに伴い、操作盤(ハードウェア)を使用するシステムにおいても、ソフトウェア操作盤を用いることで、従来の試験ツールでは、試験することができなかった手動運転操作試験(事故対応操作など、目視確認や、手動操作を行う試験)を実施できるようになった。
【0003】
以下に、従来のシミュレータについて説明する。
操作盤(ハードウェア)を用いたシミュレータシステムの動作は、操作盤(ハードウェア)におけるスイッチなどの操作器具から入力された信号を、コンピュータに入力し、シミュレーションモデルの演算を行った後、操作盤(ハードウェア)におけるランプなどの表示器具に出力することによって結果を表示する。
次に、このようなシミュレータシステムにおいて、ソフトウェア操作盤による手動運転操作試験を行う場合について説明する。
ソフトウェア操作盤は、操作盤(ハードウェア)上のスイッチの器具イメージを模擬したスイッチを画面上に表示する。このスイッチをマウス操作すると、入力信号メモリへ状態を書き込む。シミュレーション処理部は、入力信号メモリの内容を、操作盤(ハードウェア)かソフトウェア操作盤かを区別すること無く演算を行い、結果を出力信号メモリへ出力する。ソフトウェア操作盤は、出力信号メモリを読み取り、操作盤(ハードウェア)上のランプの器具イメージを模擬したランプを画面上にて点灯(消灯)させることで、演算結果を表示する。
これによって、シミュレーション処理部の試験を行う。
【0004】
【特許文献1】特開昭61−237087号公報(第2〜3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の運転訓練用シミュレータの試験環境は、以上のように構成されているので、試験ツールを用いるものでは、手動運転操作試験を行うことができないとともに、試験ツールの開発を要するという問題があった。
また、ソフトウェア操作盤を用いるものでは、操作盤(ハードウェア)の器具イメージを表示するために、CADソフトにて作図する必要があるため、ソフトウェア操作盤の開発に多くの時間を費やしていた。
また、大型の操作盤の場合、器具の数が3000個程度と膨大であるため、操作盤(ハードウェア)では複数の人数で迅速に操作するような場合の試験においても、画面上で操作すべき器具を探すのに時間がかかり、効率的な試験ができないという問題があった。
【0006】
また、ソフトウェア操作盤を設計する場合、操作盤に精通したエンジニアが、操作盤(ハードウェア)の設計資料に示される器具の型番など多くの情報から、ソフトウェア操作盤に必要となる情報を抽出する必要があり、設計に時間を費やすうえに、仕様変更のたびに再設計、及び、CADソフトによる図面変更を行う必要があった。
また、操作盤(ハードウェア)の完成後における、ハードウェアI/O試験(ハードウェアの入出力が設計資料どおりに作成されているかを確認する試験)において、これまでは、紙の設計図書から個々の器具のアドレスを目視で読み取り、入力信号メモリ、及び、出力信号メモリの読み書きを行うツールに入力して試験を行っていたため、効率的な試験ができないという問題があった。
【0007】
また、プラント運転経験の浅い運転員が、操作盤を用いて訓練を行なう場合、目的の操作器具の位置を把握するには、時間と経験を要するため、操作盤の器具配置を学習するための初心者向け訓練システムが求められていた。
【0008】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、操作盤(ハードウェア)やソフトウェア操作盤を利用することなく、運転訓練用シミュレータのシミュレータモデルについて操作盤と同等の手動運転操作試験を行うことができる運転訓練用シミュレータ試験システムを得ることを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係わる運転訓練用シミュレータ試験システムにおいては、シミュレーションによって運転員を訓練する運転訓練用シミュレータを運転訓練用シミュレータの開発段階で試験する運転訓練用シミュレータ試験システムにおいて、運転訓練用シミュレータの操作盤の器具情報及びシミュレーション状態に応じた器具の状態を表形式で一覧表示し、この表形式の一覧表示を用いてシミュレーションに対する操作入力を行う試験用マンマシン・インターフェース手段を備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明は、以上説明したように、シミュレーションによって運転員を訓練する運転訓練用シミュレータを運転訓練用シミュレータの開発段階で試験する運転訓練用シミュレータ試験システムにおいて、運転訓練用シミュレータの操作盤の器具情報及びシミュレーション状態に応じた器具の状態を表形式で一覧表示し、この表形式の一覧表示を用いてシミュレーションに対する操作入力を行う試験用マンマシン・インターフェース手段を備えたので、操作盤(ハードウェア)及びソフトウェア操作盤のいずれも使用せず、操作盤と同等の手動運転操作試験の実施を可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1、図2に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
図1において、ソフトウェア操作盤1は、操作盤(ハードウェア)上のスイッチの器具イメージを模擬したスイッチ2Bを画面上に表示する。このスイッチ2Bをマウス操作すると、入力信号メモリ3へ操作状態を書き込む。シミュレーション処理部4は、入力信号メモリ3の内容に基き、演算を行い、結果を出力信号メモリ5へ出力する。ソフトウェア操作盤1は、出力信号メモリ5を読み取り、操作盤(ハードウェア)上のランプの器具イメージを模擬したランプ6Bを画面上にて点灯(消灯)させることで、演算結果を表示する。
【0012】
試験用マンマシン・インターフェース7(試験用マンマシン・インターフェース手段)は、運転訓練シミュレータの開発段階でのシミュレーション処理部4(シミュレーションモデル)の手動操作試験をできるようにしたものである。試験用マンマシン・インターフェース7の画面は、表形式にて器具の情報(器具番号、器具名称など)を表示し、スイッチ2Cなどの器具の操作、及び、ランプ6Cなどの状態表示を可能とし、画面上で器具を指定することにより、ソフトウェア操作盤1と同様に入力信号メモリ3及び出力信号メモリを使用して、シミュレーション処理部4の動作を試験するものである。
この試験用マンマシン・インターフェース7は、器具名称やアドレスなどの器具情報を入力するのみで表形式の画面を構築することができる。
【0013】
なお、図1は、試験用マンマシン・インターフェース7とソフトウェア操作盤1の動作を比較するために、ソフトウェア操作盤1を図示しているが、この発明では、このソフトウェア操作盤1が未作成の段階で、試験用マンマシン・インターフェース7によりシミュレーション処理部4の動作を試験できるようにしたものである。
【0014】
図2は、この発明の実施の形態1による運転訓練用シミュレータの試験用マンマシン・インターフェースの画面を示す図である。
【0015】
次に、図1にて動作について説明する。
ソフトウェア操作盤1の画面上のスイッチ2Bについて、この器具の器具名称やアドレスなどの情報が、試験用マンマシン・インターフェース7の画面上の項目にスイッチ2Cとして入力されており、この項目に対応するボタンを操作すると、操作状態が入力信号メモリ3へ書き込まれる。
シミュレーション処理部4は、入力信号メモリ3の内容を、ソフトウェア操作盤1か試験用マンマシン・インターフェース7かを区別すること無く演算を行い、結果を出力信号メモリ5へ出力する。試験用マンマシン・インターフェース7は、出力信号メモリ5を読み取り、ソフトウェア操作盤1の画面上のランプ6Bに対応する器具の情報が入力されている、試験用マンマシン・インターフェース7の画面上の項目のランプ6Cに演算結果を表示する。
【0016】
次に図2にて、試験用マンマシン・インターフェース7の画面構成について、詳細に説明する。
操作盤上のスイッチなどの操作器具は、「例1.操作器具の画面」に示すボタン11のように表示を行い、押下することで操作を行なう。また、操作盤上のランプ表示は、「例2.ランプ表示の画面」に示すとおり、ランプの状態をON/OFFなどの状態値12で文字表示し、文字の背景色を変化させて表示する。また、操作盤上の指示計などのアナログ指示器は、「例3.アナログ指示器の画面」に示すとおり、指示値13を数字にて表示する。
【0017】
実施の形態1によれば、操作盤(ハードウェア)及びソフトウェア操作盤のいずれも使用せず、操作盤と同等の手動運転操作試験の実施を可能とすることができる。
【0018】
実施の形態2.
実施の形態1では、ソフトウェア操作盤を使用せず、容易に構築可能な手動操作試験を行う試験用マンマシンインタフェース機能について述べたが、実施の形態2は、図3に示すように実施の形態1の図1の試験用マンマシン・インターフェースに、検索機能を追加し、器具情報を簡単に見つけるようにしたものである。
図3は、この発明の実施の形態2による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
図3において、3〜5、7は図1におけるものと同一のものである。図3では、器具データファイル20に対して検索処理部21(検索手段)が検索処理を行い、検索結果データ22を試験用マンマシン・インターフェース7に入力する。
図4は、この発明の実施の形態2による運転訓練用シミュレータの試験用マンマシン・インターフェースの画面を示す図である。
【0019】
次に、動作について説明する。
操作盤上の全ての器具情報をあらかじめ入力し、器具データファイル20に保存しておく。検索条件を指定することで、検索処理部21が器具データファイル20の器具情報より検索条件に合致する情報を検索し、検索結果データ22へ出力する。
試験用マンマシン・インターフェース7は、検索結果データ22を入力し、検索結果に基づき画面を表示する。表示された画面上での器具の操作、及び、器具の状態表示は、実施の形態1と同様に、入力信号メモリ3、シミュレーション処理部4、出力信号メモリ5を介して処理される。
【0020】
次に、試験用マンマシン・インターフェース7の画面構成を、図4に示す。
検索条件に「Cダンパ」を入力して検索機能を実行すると、「例1.検索の場合」に示すとおり、検索条件に合致する器具名称14を強調表示する。また、抽出条件に「Bポンプ」を入力して抽出機能を実行すると、「例2.抽出の場合」に示すとおり、指定した条件に一致する単一、又は、複数の項目のみを表示する。
また、並べ替え条件に「アドレスを降順に並べ替え」を指定して並べ替え機能を実行すると、指定した条件で表中の器具の順番を並べ替えて表示する機能を設ける。
【0021】
実施の形態2によれば、試験において操作すべき器具を試験用マンマシン・インターフェースで短時間で見つけることができ、効率的な運転訓練用シミュレータの試験が可能となる。
【0022】
実施の形態3.
実施の形態1では、ソフトウェア操作盤を使用せず、容易に構築可能な手動操作試験用のマンマシンインタフェース機能について述べたが、実施の形態3は、図5に示すように実施の形態1の図1の試験用マンマシン・インターフェースに、操作盤(ハードウェア)設計図書の電子ファイルを入力して、試験用マンマシン・インターフェース画面を自動作成できるようにしたものである。
【0023】
図5は、この発明の実施の形態3による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
図5において、3〜5、7は図1におけるものと同一のものである。図5では、操作盤(ハードウェア)の設計図書ファイル23を元にして、器具データ作成処理部24(器具データ作成処理手段)が器具データ作成処理を行い、器具データファイル25を作成し、試験用マンマシン・インターフェース7に入力する。
【0024】
図6は、この発明の実施の形態3による運転訓練用シミュレータ試験システムの試験用マンマシン・インターフェースの作成手順を示す図である。
図6において、1、7、23、24は図5におけるものと同一のものである。操作盤(ハードウェア)8、ソフトウェア操作盤1、試験用マンマシン・インターフェース7の作成手順が示されている。
【0025】
次に、動作について説明する。
操作盤(ハードウェア)の設計図書ファイル23を、器具データ作成処理部24が入力し、試験用マンマシン・インターフェース7に必要な情報を抽出する。抽出結果を器具データファイル25に出力する。試験用マンマシン・インターフェース7は、器具データファイル25を入力し、画面を表示する。
【0026】
実施の形態3の試験用マンマシン・インターフェース7の作成作業手順を図6に示す。
図6で、まず、運転訓練用シミュレータの模擬対象プラントにおける、実機操作盤図面31に基づき、シミュレータ向けの模擬盤設計32を実施する。操作盤(ハードウェア)8の作成、ソフトウェア操作盤1の作成、本発明の実施の形態1における試験用マンマシン・インターフェース7の作成においては、模擬盤設計32の設計図書33を紙に出力し、これを元に各々の作業について手作業34、または手作業35、または手作業36を行っている。
これらに対し、実施の形態3では、模擬盤設計32の設計図書(電子ファイル)23を規定のフォーマットで電子化し、これを基にして、器具データ作成処理部24において、自動的に試験用マンマシン・インターフェース7の作成を行う。
【0027】
実施の形態3によれば、試験用マンマシン・インターフェースの作成で、手入力による画面作成が不要となり、設計・製作作業時間を削減し、設計変更に迅速に対応できる。
【0028】
実施の形態4.
実施の形態1では、シミュレーションモデルの手動運転操作試験を行う場合について述べたが、実施の形態4は、図7に示すように実施の形態1の図1の試験用マンマシン・インターフェース7に対し、操作入力、及び、状態表示の入出力を反転させ、操作盤(ハードウェア)からの入力に対する状態表示、および、操作盤(ハードウェア)に対する表示出力指示を行う処理を追加したものである。
【0029】
図7は、この発明の実施の形態4による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
図7において、3〜5、7、23〜25は図5におけるものと同一のものである。図7では、操作盤(ハードウェア)8の試験に試験用マンマシン・インターフェース7を使用するもので、操作盤(ハードウェア)8にスイッチ2Aとランプ6Aが設けられ、試験用マンマシン・インターフェース7の画面にスイッチ2Aとランプ6Aが示され、それぞれスイッチ2C、ランプ6Cとして機能する。
【0030】
図8は、この発明の実施の形態4による運転訓練用シミュレータ試験システムの試験用マンマシン・インターフェースの作成手順を示す図である。
図8において、7、8、23、24は図7におけるものと、31〜34は図6におけるものとそれぞれ同一のものである。
【0031】
次に、動作について説明する。
操作盤(ハードウェア)8の器具スイッチ2Aから入力された操作状態は、入力信号メモリ3へ書き込まれる。試験用マンマシン・インタフェース7は、入力信号メモリ3のデータを入力し、操作された器具スイッチ2Aに対応するスイッチ2Cの器具名称を強調表示する。
また、試験用マンマシン・インタフェース画面のランプ6Cを操作することにより、出力信号メモリ5へ書き込み、操作されたランプに対応する操作盤(ハードウェア)8のランプ6Aを点灯(消灯)させる。
操作盤(ハードウェア)8の器具が指示計等のアナログ器具である場合は、試験用マンマシン・インタフェース7の画面において、数値を入力できるようにし、ランプ6Aと同様の動作で、操作盤(ハードウェア)8の指示計へ出力可能とする。
【0032】
なお、実施の形態3のしくみを用いて、設計図書(電子ファイル)23を用い、器具データ作成処理部24によって、試験用マンマシン・インターフェース7の作成を自動的に行う。また、操作盤(ハードウェア)8の試験であるため、シミュレーション処理部4は演算を停止させ、使用しない。
【0033】
実施の形態4を用いた場合の試験用マンマシン・インターフェースの作成作業手順を図8に示す。
操作盤(ハードウェア)8は、運転訓練用シミュレータの模擬対象プラントにおける、実機操作盤図面31をもとに、シミュレータ向けの模擬盤設計32を実施して作成された、設計図書3に基づき作成される。
また、操作盤(ハードウェア)8を試験する試験用マンマシン・インターフェース7は、実施の形態3と同様の手順にて、設計図書(電子ファイル)23を元に、器具データ作成処理部24において自動作成される。実施の形態4では、この試験用マンマシン・インターフェース7を用い、操作盤(ハードウェア)8の入出力テストを行うようにしたので、新たな試験用資料を作成することなく、操作盤(ハードウェア)8の試験を実施することができる。
【0034】
実施の形態4によれば、ハードウェアI/O試験(ハードウェアの入出力が設計資料どおりに作成されているかを確認する試験)の実施を可能とした。
また、操作盤(ハードウェア)を試験する試験用マンマシン・インターフェースを、紙の設計図書を使用せず、設計図書の電子ファイルをそのまま使用して作成するので、作成ツールへの入力作業が無く、効率的な操作盤(ハードウェア)の試験が可能となる。
【0035】
実施の形態5.
実施の形態1〜実施の形態4では、試験用マンマシン・インターフェースは、運転訓練用シミュレータの試験システムとして利用していたが、図9に示すように、試験用マンマシン・インターフェースをソフトウェア操作盤と組み合わせ、試験用マンマシン・インターフェースの画面上に操作すべき器具を設問形式で表示し、指示された器具がソフトウェア操作盤で適切に操作されたかどうかを判定し、自動採点する機能を追加したものである。
【0036】
図9は、この発明の実施の形態5による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
図9において、1、3〜5、7は図1におけるものと同一のものである。
図10は、この発明の実施の形態5による運転訓練用シミュレータ試験システムの操作器具学習機能及び表示器具学習機能を示すフローチャートである。
【0037】
次に、動作について説明する。
実施の形態4における操作盤(ハードウェア)8を、ソフトウェア操作盤1に置き換え、試験用マンマシン・インターフェース7は、設問を作成して、操作すべき器具であるスイッチ6Cを、画面に表示する。訓練生が、ソフトウェア操作盤1の画面より操作すべき器具であるスイッチ6Bを見つけ出し、操作を行うと、入力信号メモリ3に操作状態が書き込まれる。
試験用マンマシン・インターフェース7は、入力信号メモリ3の内容と、設問として出題された器具が一致しているかどうかを判定する。判定の結果は、試験用マンマシン・インターフェース7の画面上に表示する。
すべての設問が終了したら、正解、不正解の回答より得点を計算し、試験用マンマシン・インターフェース7の画面上に表示する。
また、ランプなどの表示器具の場合は、ソフトウェア操作盤上のランプを点灯させ、試験用マンマシン・インターフェース7の画面上から該当する器具を選択して解答する。
なお、この学習機能ではシミュレーション処理部4は不要となる。
【0038】
上記動作をさらに図10でフローチャートにて説明する。
操作器具の学習機能の場合、設問作成処理S1において、全ての操作器具をランダムに並べ替えるなど、出題順を決定する。設問表示処理S2において、決定した出題順の1問目より、順次器具の名称を表示する。ソフトウェア操作盤1からの操作待ち処理S3において、図9における入力信号メモリ3に操作状態が書き込まれるのを待つ。操作状態が書き込まれたら、操作結果判定処理S4において、設問として出題された器具と一致しているかどうか判定する。
判定結果表示処理S5において、判定結果を表示する。全問終了判定S6にて、全問終了していなければ、設問表示処理S2にもどる。全問終了していれば、採点処理S7にて正解率より得点を計算する。採点結果表示処理S8にて計算した得点を表示して終了する。
【0039】
次いで、表示器具の学習機能の場合、設問作成処理S9において、全ての表示器具をランダムに並べ替えるなど、出題順を決定する。ソフトウェア操作盤1への設問表示処理S10において、決定した出題順の1問目より、順次表示器具を点灯(アナログ指示計の場合は指示値を変化)させ、試験用マンマシン・インターフェース画面の全ての表示器具に解答選択ボタンを表示させる。
解答選択待ち処理S11において、解答ボタンが選択されるのを待つ。解答ボタンが選択されたら、解答結果判定処理S12において、設問として出題された器具と一致しているかどうかを判定する。判定結果表示処理S13において、判定結果を表示する。
全問終了判定S14にて、全問終了していなければ、ソフトウェア操作盤1への設問表示処理S10にもどる。全問終了していれば、採点処理S15にて正解率より得点を計算する。採点結果表示処理S16にて計算した得点を表示して終了する。
このように、ソフトウェア操作盤で操作すべき器具を、試験用マンマシン・インターフェース画面に設問形式で表示し、指示された器具がソフトウェア操作盤で適切に操作されたかどうかを判定し、自動採点するものである。
【0040】
実施の形態5によれば、シミュレーションモデルを必要としない、簡易な操作盤学習システムを構築することが可能となり、プラント運転経験の浅い新人運転員などに対する訓練の支援を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の実施の形態1による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による運転訓練用シミュレータ試験用マンマシン・インターフェースの画面を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2による運転訓練用シミュレータの試験用マンマシン・インターフェースの画面を示す図である。この発明の実施の形態2を示す画面構成
【図5】この発明の実施の形態3による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態3による運転訓練用シミュレータ試験システムの試験用マンマシン・インターフェースの作成手順を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態4による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態4による運転訓練用シミュレータ試験システムの試験用マンマシン・インターフェースの作成手順を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態5による運転訓練用シミュレータ試験システムを示す構成図である。
【図10】この発明の実施の形態5による運転訓練用シミュレータ試験システムの操作器具学習機能及び表示器具学習機能を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1 ソフトウェア操作盤、2 スイッチ、3 入力信号メモリ、
4 シミュレーション処理部、5 出力信号メモリ、6 ランプ、
7 試験用マンマシン・インターフェース、8 操作盤(ハードウェア)、
11 ボタン、12 状態値、13 指示値、
20 器具データファイル、21 検索処理部、22 検索結果データ、
23 設計図書ファイル、24 器具データ作成処理部、
25 器具データファイル、31 実機操作盤図面、32 模擬盤設計、
33 設計図書(紙)、34 手作業、35 手作業、36 手作業。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100073759
【弁理士】
【氏名又は名称】大岩 増雄

【識別番号】100093562
【弁理士】
【氏名又は名称】児玉 俊英

【識別番号】100088199
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 岑生

【識別番号】100094916
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 啓吾


【公開番号】 特開2008−15329(P2008−15329A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−188027(P2006−188027)