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【発明の名称】 データ更新方法及びナビゲーション装置
【発明者】 【氏名】角谷 孝二

【氏名】大竹 稔

【要約】 【課題】ユーザビリティを向上できるデータ更新方法及びナビゲーション装置を提供する。

【構成】ナビゲーションユニット2は、目的地までの経路を探索するCPU10と、地図データMを記憶する地図データ記憶部15とを有する。CPU10は、外部から差分データD1を取得し、地図データ記憶部15に記憶された地図データMと差分データD1とを用いて、書替用データD2を生成する。また、地図データMのうちCPU10が探索した経路を構成する経路構成リンクに関するデータと、書替用データD2のうち経路構成リンクに関するデータとを比較して、経路構成リンクに関する各データが異なると判断した場合に、地図データMの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示する。そして、選択画面にて地図データMの書き替えが選択された場合に、地図データMを書替用データによって書き替える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置の地図データを更新するデータ更新方法において、
現在地から目的地までの経路を探索し、前記地図データのうち、その経路を構成する経路構成リンクに関するデータと、外部から取得した新地図データのうち前記経路構成リンクに関するデータとを比較するとともに、前記経路構成リンクに関する各データが異なる場合に、前記地図データの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示し、前記選択画面にて前記地図データの書き替えが選択された場合に、前記地図データを前記新地図データに書き替えることを特徴とするデータ更新方法。
【請求項2】
目的地までの経路を探索する探索手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
外部から更新用データを取得するデータ取得手段と、
前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データと前記更新用データとを用いて、新地図データを生成する加工手段と、
前記地図データのうち前記探索手段が探索した経路を構成する経路構成リンクに関するデータと、前記新地図データの前記経路構成リンクに関するデータとを比較する比較手段と、
前記比較手段により、前記経路構成リンクに関する各データが異なると判断された場合に、前記地図データの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示する選択画面表示手段と、
前記選択画面にて前記地図データの書き替えが選択された場合に、前記地図データを前記新地図データによって書き替える書替手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記選択画面にて前記地図データの書き替えの実行開始が選択されない場合に、前記新地図データを記憶する新地図データ記憶手段を備えるとともに、
前記書替手段は、該ナビゲーション装置が起動する際に、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを、前記新地図データ記憶手段に一時記憶された前記新地図データに書き替えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のナビゲーション装置において、
前記選択画面表示手段は、更新された前記リンクの位置と更新内容とを表示するとともに、
更新された前記リンクの位置又は前記更新内容と、ユーザによる書替選択との関連性を学習する学習手段をさらに備え、
前記経路構成リンクに関する各データが異なっている際に、前記学習手段が更新した前記リンクの位置又は更新内容と書替選択との関連性に基づき、ユーザが書き替えを選択する傾向が大きいと判断した場合に、前記選択画面表示手段が前記選択画面を表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記比較手段は、前記地図データのうち前記経路構成リンクに関するデータと、前記新地図データのうち前記経路構成リンクに関するデータとが異なっている場合に、その経路構成リンクの重要度を判断し、
前記選択画面表示手段は、前記比較手段に基づき、前記経路構成リンクが重要度が高い場合に、前記選択画面を表示し、前記経路構成リンクの重要度が低い場合に、前記選択画面を表示しないことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
目的地までの経路を探索する探索手段と、
地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
外部から更新用データを取得するデータ取得手段と、
前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データと前記更新用データとを用いて、新地図データを生成する加工手段と、
前記地図データのうち現在位置を中心とした所定範囲に含まれる周辺リンクに関するデータと、前記新地図データのうち前記周辺リンクに関するデータとを比較する比較手段と、
前記比較手段により、前記周辺リンクに関する各データが異なると判断された場合に、前記地図データの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示する選択画面表示手段と、
前記選択画面にて前記地図データの書き替えが選択された場合に、前記地図データを前記新地図データに書き替える書替手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、データ更新方法及びナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、高速データ通信の発展に伴い、車両に搭載されたナビゲーションシステムに更新地図データを配信する配信システムが開発されている。この配信システムでは、例えば、予め登録されたナビゲーションシステムが、そのシステムの有する地図データ等のバージョンを配信サーバに通信にて送信すると、配信サーバは、そのバージョンと最新のバージョンとを比較して、データ更新の要否を判断する。更新が必要であると判断すると、ナビゲーションシステムが送信した旧バージョンと最新のバージョンとの差分データを、ナビゲーションシステムに通信にて送信する。これによれば、ほぼ自動的に最新の地図データを入手できる。
【0003】
このようなシステムとして、特許文献1には、配信サーバ(配信センタ)から送信された表示用データに基づき、ナビゲーション装置が更新部分をナビゲーション装置の画面に表示するシステムが記載されている。ユーザはディスプレイに表示された更新部分を確認して、地図データの更新をするか否かを決定する。そして、配信サーバは、ナビゲーションシステムからデータ送信要求を受信すると、最新の地図データをナビゲーションシステムに送信する。ナビゲーションシステムは、地図データを受信してデータ更新処理を行い、さらに探索した推奨経路に基づいて経路案内が行われている場合には、最新の地図データに基づいて、目的地までの経路を自動的に再探索する。
【特許文献1】特開平2004−125510号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、更新した地図データを用いて、ディスプレイに表示された地図画面を自動的に書き替えたり、目的地までの経路を自動的に再探索すると、経路案内が中断してしまったり、急に経路が変えられてしまうという問題があった。このような問題を解決するために、最新の地図データを配信サーバから受信する度に、地図画面を書き替えるか否か、又は経路を変更するか否かをユーザに問い合わせることが考えられる。しかし、地図データ更新の度にユーザに対して問い合わせを行うと、ユーザにとって関連性の低いエリアのデータ更新についてまで回答しなければならず、回答操作が頻繁になり煩わしい。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザビリティを向上できるデータ更新方法及びナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ナビゲーション装置の地図データを更新するデータ更新方法において、現在地から目的地までの経路を探索し、前記地図データのうち、その経路を構成する経路構成リンクに関するデータと、外部から取得した新地図データのうち前記経路構成リンクに関するデータとを比較するとともに、前記経路構成リンクに関する各データが異なる場合に、前記地図データの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示し、前記選択画面にて前記地図データの書き替えが選択された場合に、前記地図データを前記新地図データに書き替えることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、目的地までの経路を探索する探索手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、外部から更新用データを取得するデータ取得手段と、前記地
図データ記憶手段に記憶された前記地図データと前記更新用データとを用いて、新地図データを生成する加工手段と、前記地図データのうち前記探索手段が探索した経路を構成する経路構成リンクに関するデータと、前記新地図データの前記経路構成リンクに関するデータとを比較する比較手段と、前記比較手段により、前記経路構成リンクに関する各データが異なると判断された場合に、前記地図データの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示する選択画面表示手段と、前記選択画面にて前記地図データの書き替えが選択された場合に、前記地図データを前記新地図データによって書き替える書替手段とを備えることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記選択画面にて前記地図データの書き替えの実行開始が選択されない場合に、前記新地図データを記憶する新地図データ記憶手段を備えるとともに、前記書替手段は、該ナビゲーション装置が起動する際に、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データを、前記新地図データ記憶手段に一時記憶された前記新地図データに書き替えることを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載のナビゲーション装置において、前記選択画面表示手段は、更新された前記リンクの位置と更新内容とを表示するとともに、更新された前記リンクの位置又は前記更新内容と、ユーザによる書替選択との関連性を学習する学習手段をさらに備え、前記経路構成リンクに関する各データが異なっている際に、前記学習手段が更新した前記リンクの位置又は更新内容と書替選択との関連性に基づき、ユーザが書き替えを選択する傾向が大きいと判断した場合に、前記選択画面表示手段が前記選択画面を表示することを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記比較手段は、前記地図データのうち前記経路構成リンクに関するデータと、前記新地図データのうち前記経路構成リンクに関するデータとが異なっている場合に、その経路構成リンクの重要度を判断し、前記選択画面表示手段は、前記比較手段に基づき、前記経路構成リンクが重要度が高い場合に、前記選択画面を表示し、前記経路構成リンクの重要度が低い場合に、前記選択画面を表示しないことを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、目的地までの経路を探索する探索手段と、地図データを記憶する地図データ記憶手段と、外部から更新用データを取得するデータ取得手段と、前記地図データ記憶手段に記憶された前記地図データと前記更新用データとを用いて、新地図データを生成する加工手段と、前記地図データのうち現在位置を中心とした所定範囲に含まれる周辺リンクに関するデータと、前記新地図データのうち前記周辺リンクに関するデータとを比較する比較手段と、前記比較手段により、前記周辺リンクに関する各データが異なると判断された場合に、前記地図データの書き替えをユーザに選択させる選択画面を表示する選択画面表示手段と、前記選択画面にて前記地図データの書き替えが選択された場合に、前記地図データを前記新地図データに書き替える書替手段とを備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、外部から新地図データを取得した際、経路構成リンクに関するデータに更新部分がある場合に、書き替えするか否かを選択させる選択画面を表示する。このため、選択画面を頻繁に表示せずに、ユーザによる判断の必要性が高いタイミングで選択画面を表示することができる。また、選択画面を表示することで、ユーザの意志に関わらず、書替処理を行って経路案内が中断されてしまうのを防止できる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ナビゲーション装置は、外部から更新用データを取得した際、経路構成リンクに関するデータに更新部分がある場合に、書き替えするか否かを
選択させる選択画面を表示する。このため、地図データのバージョンアップ等があっても、ユーザの経路に関係がないデータに対しては選択画面を頻繁に表示せずに、ユーザの経路に関係があり、必要性が高いときに選択画面を表示することができる。また、選択画面を表示することで、自動的に書替処理を行って経路案内が中断されてしまうのを防止できる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、ナビゲーション装置が起動するときに、そのタイミングで地図データを新地図データに書き替える。このため、処理を中断して、書替を行うことがないので、ユーザに煩わしさを感じさせることなく、経路案内を円滑に行うことができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、選択画面にはリンクの位置と更新内容とが表示される。また、ナビゲーション装置は、更新された前記リンクの位置又は更新内容とユーザの選択との関連性を学習する学習手段を備える。そして、学習手段により、ユーザが書替を選択する可能性が高いと判断された場合に、選択画面を表示する。このため、選択画面の表示回数をさらに減少させ、ユーザの傾向に沿った的確なタイミングで選択画面を表示することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、地図データの経路構成リンクに関するデータと、新地図データとの差異があっても、その経路構成リンクの重要度が低い場合には、選択画面を表示しないので、選択画面の表示回数をさらに減少し、ユーザが煩わしさを感じない的確なタイミングで選択画面を表示することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明によれば、ナビゲーション装置は、外部から更新用データを取得した際、現在位置周辺のリンクに関するデータに更新部分がある場合に、書き替えするか否かを選択させる選択画面を表示する。このため、選択画面を頻繁に表示せずに、ユーザによる判断の必要性が高いタイミングで選択画面を表示することができる。また、選択画面を表示することで、ユーザの意志に関わらず、書替処理を行って経路案内が中断されてしまうのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図14に従って説明する。図1は、本実施形態における配信システムSYの説明図である。
図1に示すように、配信システムSYは、配信サーバSv及び車両Cに搭載されたナビゲーションシステム1から構成されている。配信サーバSvは、インターネット、衛星回線等のネットワークNWを介して、各種データを送受信可能にナビゲーションシステム1と接続されている。
【0019】
図2に示すように、ナビゲーションシステム1は、ナビゲーション装置としてのナビゲーションユニット2を備えている。ナビゲーションユニット2は、探索手段、データ取得手段、加工手段、比較手段、選択画面表示手段及び書替手段としてのCPU10、不揮発性のメインメモリ11、経路案内プログラム、及び地図更新プログラムを格納したROM12、GPS受信部13を備えている。
【0020】
CPU10は、GPS(Global Positioning System)衛星からGPS受信部13が受
信した、緯度・経度等の座標を示す位置検出信号を入力して、電波航法により自車両の絶対位置を算出する。また、CPU10は、ナビゲーションユニット2が備える車両側I/F部14を介して、自車に設けられた車速センサ30及びジャイロセンサ31から車速パルス、角速度をそれぞれ入力する。そして、CPU10は、車速パルス及び角速度を用いる自律航法により、基準位置からの相対位置を算出し、電波航法で算出した絶対位置と組
み合わせて自車位置を特定する。
【0021】
また、ナビゲーションユニット2は、地図データMを記憶する地図データ記憶手段及び新地図データ記憶手段としての地図データ記憶部15を備えている。地図データ記憶部15は、書込可能且つ不揮発性のメモリであって、EPROM又はフラッシュメモリ等からなる。地図データMは、目的地までの経路を探索するための各経路ネットワークデータ(以下、経路データ16という)と、地図描画処理を行うための各地図描画データ17とを有する。また地図データ記憶部15には、地図を実際に画像として表示するためのビットマップデータ等の画像データ18が格納されている。
【0022】
経路データ16は、経路計算用のデータであって、全国を区画したメッシュ毎の道路ネットワークを示している。この経路データ16は、図3に示すように、道路の種別毎に複数に階層化され、上位レベルになるに従って、道路ネットワークが概略化されている。上位レベルの経路データ16nは、主要国道、高速道路等の主要な道路のデータである。それよりも下位レベルの経路データ16m,16pは、県道、一般道路等のネットワークを示している。尚、図2には便宜上3層の経路データ16を示したが、階層の数は特に限定されない。
【0023】
次に、経路データ16のデータ構成について説明する。図4に示すように、経路データ16は、各メッシュを識別するためのメッシュID16aと、メッシュ毎に付与されたバージョン16bとを有している。また、メッシュID16aには、複数のリンク個別データ16cが紐付けられている。リンク個別データ16cは、そのメッシュに含まれる、交差点や道路の端点を示す各ノードと、各ノード間を接続する各リンクとに関するデータであって、リンクID16d、リンクコスト16e、ノードデータ16f、上位レベル対応データ16g、通行データ16h、道路属性データ16iを有している。
【0024】
リンクID16dは、各リンクに割り振られた番号である。図6に示すように、例えば、最も下層のレベルNの経路データ16の場合、各ノードN1〜N4…を接続する各リンクL1〜L4…に対して、リンクID16dは、例えば、「j、j+1,j+2,j+3・・・」のような連続番号が割り振られる。又は、「j,j+n,j+2n,j+3n・・・」のように任意の差分毎に設定された番号で表される。
【0025】
これよりも上位レベルの経路データ16は、その経路データ16よりも下位レベルのリンクを統合したデータとなっている。例えば、レベルN+1の経路データ16のリンクL10は、レベルNの経路データ16のリンクL1とリンクL2とを統合している。この上位レベルのリンクのリンクID16dに対しては、「(最下層の同一道路の開始リンク番号):(統合したリンク数)」で表される。例えば、リンクL10は、リンクID16dが「j」であるリンクL1に、リンクID16dが「j+1」であるリンクL2を統合しているため、「j:1」となる。尚、リンクID16dの付与方法は、これ以外の方法を用いても勿論良い。
【0026】
リンクコスト16eは、推奨経路を算出するためのパラメータであって、リンクの長さ、その道路の走行しやすさ、通過料金等を示す。ナビゲーションユニット2のCPU10は、このリンクコスト16eと各種条件を用いて、コスト値の総計が最小になる経路を推奨経路として検出する。このとき用いる条件を変更することにより、料金が最小となる経路、距離が最短になる経路等の各種推奨経路が検出される。
【0027】
ノードデータ16fは、リンクID16dが示すリンクの始点となるノードの座標と、終点となるノードの座標とを有している。上位レベル対応データ16gは、そのリンクと対応関係にある上位レベルのリンクを示している。通行データ16hは、その道路の通行
規制を示すデータである。道路属性データ16iは、幅員数、道路幅等、道路の属性を示すデータを有している。
【0028】
また、地図描画データ17は、広域エリアを概略的に表示する地図描画データ17や、狭域エリアを詳細に示す地図描画データ17等、各階層毎に分かれている。図5に示すように、地図描画データ17は、メッシュID17aと、メッシュ毎に付与されたバージョン17bを有している。また、各メッシュID17aには、道路データ17d、背景データ17e、名称データ17f、誘導データ17g等を有している。
【0029】
道路データ17dは、そのメッシュID17aが示すメッシュ内の道路ネットワークと、道路の形状を示す形状補間点に関するデータである。背景データ17eは、各エリアの背景種別等を記憶している。名称データ17fは、道路の名称、交差点の名称等、文字列データである。誘導データ17gは、交差点や施設の名称、方面名称、方向ガイド、注意地点、交差点詳細データ等が記憶されている。また、地図データ記憶部15に記憶された画像データ18は、地図を表示するためのビットマップデータ等である。
【0030】
また、図2に示すように、ナビゲーションユニット2は、選択画面表示手段を構成する画像プロセッサ20を備えている。画像プロセッサ20は、地図描画データ17を用いて、表示対象エリアの道路形状、背景等を判断する。そして、画像データ18を用いて、その道路形状や背景に合わせた地図を出力用のデータを生成する。生成した出力用のデータは、VRAM21に一時記憶する。さらに、出力用データに基づく映像信号をディスプレイ25に出力し、例えば図2に示すような地図画面25aを表示する。また、画像プロセッサ20は、この地図画面25aに、自車位置を示す自車位置指標25bと、目的地までの経路を示す経路指標25cとを表示する。
【0031】
また、図2に示すように、ナビゲーションユニット2は、通信装置19を備えている。通信装置19は、アンテナを内蔵しており、ネットワークNWを介して配信サーバSvに、地図データM(経路データ16及び地図描画データ17)のバージョン16b、17bを送信する。また、通信装置19は、配信サーバSvから送信された差分データD1等、各種データを受信する。差分データD1は、ナビゲーションユニット2のバージョン16b、17bと最新のバージョンとの差分のデータである。配信サーバSvから差分データD1を受信すると、CPU10は、その差分データD1を、地図データ記憶部15のうち、地図データMが記憶された領域と異なる領域に蓄積する。また、差分データD1の受信が全て完了すると、その差分データD1と地図データMとを用いて、地図データ記憶部15の地図データMを書き替えるための加工処理を行う。そして、加工処理によって生成したデータを、新地図データとしての書替用データD2としてメインメモリ11に一時記憶しておく。
【0032】
そして、ユーザの入力操作によって書替要求がCPU10に出力されると、CPU10は、その時点で地図データ記憶部15に記憶されている旧い地図データMの一部を、書替用データD2に書き替える。また、CPU10は、ユーザの入力操作によるデータ書替を一時待機する待機要求を入力すると、メインメモリ11に記憶された起動時更新フラグF1をONにして、その時点ではデータ書替を実行せず、書替用データD2を地図データ記憶部15に記憶しておく。そして、一度イグニッションがOFFされた後、再び運転を再開する場合等にイグニッションがONになると、CPU10は、起動時更新フラグF1がONであるか否かを判断する。起動時更新フラグF1がONである場合には、旧い地図データMの一部を書替用データD2によって書き替え、書き替えが完了すると、起動時更新フラグF1をOFFにする。
【0033】
さらに、ナビゲーションシステム1のディスプレイ25には、操作スイッチ26が隣設
されている。また、ディスプレイ25は、タッチパネルとなっている。操作スイッチ26やタッチパネルが入力操作されると、ナビゲーションユニット2が備える外部入力I/F部22は、操作スイッチ26の入力操作に応じた信号をCPU10に出力する。
【0034】
さらに、ナビゲーションユニット2の音声プロセッサ23は、CPU10の制御に従って、図示しない音声ファイルデータベースから音声データを読出す。そして、音声データをD/A変換して経路を案内するための音声信号等をスピーカ24に出力する。
【0035】
次に、配信サーバSvの構成について、図7に従って説明する。配信サーバSvは、CPU40、RAM41、ROM42、通信I/F43、更新データ記憶部45を有している。CPU40は、通信I/F43を介して、ナビゲーションシステム1と各種データを送受信する。また、更新データ記憶部45には、最新バージョンの更新用経路データ46、更新用地図描画データ47が記憶されている。CPU40は、ナビゲーションシステム1から、ナビゲーションシステム1の地図データMのメッシュ毎の各バージョン16b,17bを受信し、それらの各バージョン16b,17bと、配信サーバSvの更新用経路データ46及び更新用地図描画データ47の各バージョン(以下、サーバ側バージョンという)とを比較する。そして、ナビゲーションシステム1の地図データMのうち、サーバ側バージョンよりも旧いバージョン16b,17bを有するメッシュのデータがある場合には、配信サーバSvのCPU40は、そのメッシュの最新バージョンのデータを更新データ記憶部45から読出し、差分データD1としてナビゲーションシステム1に送信する。
【0036】
次に、本実施形態の処理手順について、図8〜図10に従って説明する。まず、ナビゲーションシステム1の起動時の処理について、図8に従って説明する。ナビゲーションユニット2のCPU10は、車両CのイグニッションがONになるのを待つ(ステップS1−1)。イグニッションがONになると(ステップS1−1においてYES)、CPU10は、メインメモリ11に記憶された起動時更新フラグF1がONであるか否かを判断する(ステップS1−2)。ここでは、説明の便宜上、まず起動時更新フラグF1がOFFの場合について説明する。起動時更新フラグF1がOFFであると判断すると(ステップS1−2においてNO)、CPU10は、経路案内処理と、経路案内処理と並行して行われる地図更新処理とを行う。
【0037】
次に、経路案内処理について、図9について説明する。図9に示すように、ステップS2−1では、CPU10は、経路探索を開始するか否かを判断する。具体的には、CPU10は、タッチパネル又は操作スイッチ26により、目的地が入力されたか否かを判断する。経路探索を開始すると判断すると(ステップS2−1においてYES)、CPU10は、GPS受信部13、車速センサ30及びジャイロセンサ31に基づいて算出した車両Cの現在位置を取得する。そして、地図データ記憶部15に記憶された経路データ16に基づいて、図11に示すように、現在位置P1から目的地P2までの経路Rを探索する(ステップS2−2)。複数の経路Rが探索された場合には、ユーザにより一つの経路が選択される。
【0038】
経路が決定すると、CPU10は、画像プロセッサ20を制御して、地図描画データ17に基づき、自車位置周辺と経路との地図を表示するための出力用データを生成する。そして、その出力用データと自車位置指標25bとをディスプレイ25に出力して、経路案内を行う(ステップS2−3)。
【0039】
CPU10は、経路案内を行いながら、ユーザ入力操作による、目的地や経路の変更がないか否かを判断する(ステップS2−4)。変更がある場合には(ステップS2−4においてNO)、ステップS2−2に戻り、目的地までの経路を再探索する。変更がない場
合には(ステップS2−4においてYES)、経路案内が終了であるか否かを判断する(ステップS2−5)。ここで、車両Cが目的地に到着したとき、タッチパネル又は操作スイッチ26の入力操作により経路案内を終了させる操作が行われたとき、イグニッションがOFFされたとき、経路案内が終了であると判断する。イグニッションがOFFされた場合には、その時点で探索した経路に基づく案内を継続するか否かを画面にて問い合わせ、ユーザの入力操作を待つ。案内継続の操作が行われた場合には、目的地の座標等をメインメモリ11に記憶し、経路案内を終了する。そして、次にイグニッションがONされた際に、ステップS2−1において、メインメモリ11に記憶された目的地に基づき、目的地が入力済みであると判断して案内を再開する。経路案内が終了でないと判断すると(ステップS2−5においてNO)、ステップS2−3に戻り、経路案内を繰り返す。
【0040】
次に、地図更新処理について、図10に従って説明する。地図更新処理は、上記したように経路案内処理と並行して行われる。起動時の処理が完了すると、ナビゲーションユニット2のCPU10は、配信サーバSvに対し、経路データ16又は地図描画データ17の更新があるか否かの問い合わせを行う(ステップS3−1)。このとき、CPU10は、地図データMの各メッシュID16a,17aと、各メッシュにそれぞれ付与されている各バージョン16b,17bとを配信サーバSvに送信する。
【0041】
配信サーバSvのCPU40は、これらのメッシュID16a,17a及びバージョン16b,17bを受信すると、更新用経路データ46及び更新用地図描画データ47の各メッシュにそれぞれ付与された各サーバ側バージョンと比較する。そして、サーバ側バージョンの方が新しいメッシュがある場合には、ナビゲーションシステム1に「更新あり」を示すデータを送信する。更新が行われていない場合には、「更新無し」を示すデータを送信する。
【0042】
ナビゲーションシステム1のCPU10は、配信サーバSvから受信したデータに基づき、更新の有無を判断する(ステップS3−2)。そして、更新があると判断した場合には(ステップS3−2においてYES)、配信サーバSvに対し、差分データD1の送信要求を送信する。配信サーバSvは、更新用経路データ46又は更新用地図描画データ47のうち、サーバ側バージョンの方が新しいデータを読み出し、差分データD1としてナビゲーションシステム1に送信する。ナビゲーションシステム1のCPU10は、配信サーバSvから送信された差分データD1を受信する(ステップS3−3)。受信した差分データD1は、地図データ記憶部15の所定領域に記憶する。
【0043】
そして、CPU10は、差分データD1の取得が完了するのを待つ(ステップS3−4)。差分データD1の取得が完了したと判断すると(ステップS3−4においてYES)、取得した差分データD1と、地図データ記憶部15に記憶された経路データ16又は地図描画データ17とを用いてフォーマット変換等の加工処理を行い、地図データ記憶部15に書替可能な書替用データD2を生成する(ステップS3−5)。また、CPU10は、生成した書替用データD2を、地図データ記憶部15の所定領域に一時格納する。
【0044】
さらに、CPU10は、経路が探索されているか否かを判断する(ステップS3−6)。経路が探索されていないと判断すると(ステップS3−6においてNO)、ステップS3−12に進む。ステップS3−12では、CPU10は、メインメモリ11に記憶された起動時更新フラグF1をONにして、次にイグニッションがONされた際、即ちナビゲーションシステム1の起動時に、データ書替が行われる状態にする。起動時更新フラグF1をONにすると、CPU10は、イグニッションがOFFであるか否かを判断する(ステップS3−13)。イグニッションがONであると判断すると(ステップS3−13においてNO)、ステップS3−1に戻り、更新の問い合わせを行う。
【0045】
一方、経路を探索中であるか、或いは探索された経路に基づき案内中であるとき、CPU10は経路が探索されていると判断する(ステップS3−6においてYES)。そして、リンクID16dに基づき、探索した経路を構成するリンク(経路構成リンク)のリンクコスト16e、通行データ16h、道路属性データ16i、道路データ17d、誘導データ17g等のリンクに関するデータと、書替用データD2に含まれる各リンクに関するそれらのデータとを比較する(ステップS3−7)。
【0046】
そして、経路上のリンクに関するデータと異なるデータが書替用データD2内にあるか否かを判断する(ステップS3−8)。詳述すると、図11に示すように、経路Rを構成する各リンクLa〜LgのリンクID16dと、書替用データD2に含まれるリンクIDとを比較する。そして、同じリンクIDが存在する場合には、そのリンクIDを有するリンクのリンク個別データ16c及び地図描画データ17と、書替用データD2のリンク個別データ及び地図描画データとの間に、差異があるか否かを判断する。或いは、同じノード間にあるにも関わらず、各リンクLa〜LgのリンクID16dのいずれかが、書替用データD2に無い場合には、そのリンクが消去されていると判断する。また、新しいリンクID16dが追加されている場合には、リンクが追加されたと判断する。
【0047】
例えば、図12(a)に示すように、経路Rを構成するリンクLc〜Le間の通行料金が変更され、リンク個別データ16cのリンクコスト16eと、更新用経路データ46のリンクコストとが異なっていた場合、ナビゲーションユニット2のCPU10は、更新部分があると判断する。又は、図12(b)に示すようにリンクLb,Ld間にあるリンクLcが、書替用データD2において無くなっている場合、更新部分があると判断する。その他、「道路幅が狭くなった」等、経路データ16のリンクコスト16e、通行データ16h、道路属性データ16i、地図描画データ17の道路データ17d、誘導データ17g等が、更新用経路データ46又は更新用地図描画データ47の対応するデータと異なっている場合、更新部分があると判断する。
【0048】
経路上のリンクLa〜Lgの経路データ16と、書替用データD2との間に異なるデータがあると判断した場合(ステップS3−8においてYES)、CPU10は、画像プロセッサ20を制御して、データ書替をその時点で開始するか否かをユーザに問い合わせる書替選択画面50をディスプレイ25に表示する(ステップS3−9)。図13に示すように、書替選択画面50には、更新されたリンクの位置と、更新された内容を示す更新内容表示部50aと、選択操作部50b,50cとが表示されている。ユーザは、この更新内容表示部50aを確認し、書替実行を要求する選択操作部50bか、書替待機を要求する選択操作部50cのどちらかを操作するようになっている。
【0049】
CPU10は、選択操作部50b,50cのいずれかの選択を待機し、書替が選択されたか否かを判断する(ステップS3−10)。書替が選択されたと判断すると(ステップS3−10においてYES)、地図データ記憶部15に記憶された経路データ16又は地図描画データ17の一部を、書替用データD2に書き替える(ステップS3−11)。このとき、起動時更新フラグF1がONである場合、起動時更新フラグF1をOFFにする。データ書替が実行されると、図14に示すように、地図画面25a上に、更新部分RNが他の道路と識別可能に表示される。
【0050】
一方、ステップS3−8において、経路R上のリンクと異なるデータがない場合(ステップS3−8においてNO)、及び書替選択画面50にて書き替えが選択されない場合(ステップS3−10においてNO)、メインメモリ11に記憶された起動時更新フラグF1をONにする(ステップS3−12)。これにより、一度イグニッションがOFFされた後、再びイグニッションがONされたときに、地図データMの一部を、メインメモリ11に記憶された書替用データD2によって書替が行われる状態になる。
【0051】
そして、CPU10は、イグニッションがOFFされたか否かを判断する(ステップS3−13)。イグニッションがOFFされていないと判断すると(ステップS3−13においてNO)、ステップS3−1に戻り、所定の周期で更新の問い合わせを行う。
【0052】
このように起動時更新フラグF1がONの場合に、ステップS3−13において、イグニッションがOFFされると(ステップS3−13においてYES)、CPU10は、地図更新処理及びその他の案内処理を終了する。そして、運転を再開するとき等、イグニッションがONになると、ナビゲーションシステム1のCPU10は、起動時処理のステップS1−2(図8参照)において、起動時更新フラグF1がONであると判断する(ステップS1−2においてYES)。そして、CPU10は、地図データMの一部を、地図データ記憶部15の所定領域に記憶されていた書替用データD2によって書き替える(ステップS1−3)。データ書替が終了すると、ナビゲーションシステム1のCPU10は、起動時更新フラグF1をONにして、最新の地図データMを用いて経路案内を行い、上記した処理を繰り返す。
【0053】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ナビゲーションユニット2は、配信サーバSvから差分データD1を受信した際、加工処理して書替用データD2を生成し、現在の地図データMのうち経路を構成するリンクに関するデータと、書替用データD2のうち経路を構成するリンクに関するデータとの間に、差異があるか否かを判断するようにした。そして、それらのデータ間に差異がある場合に、データ書替をその時点で行うか否かをユーザに問い合わせる書替選択画面50を表示するようにした。このため、地図データMのバージョンアップ等があっても、ユーザの経路に関係がないデータに対しては書替選択画面50を頻繁に表示せずに、ユーザの経路に関係があり、必要性が高いときに書替選択画面50を表示することができる。このため、ユーザにストレスを与えず、データ更新の際の労力が少ない、使いやすいナビゲーションシステム1を提供できる。また、書替選択画面50を表示することで、自動的に書替処理を行って経路案内が中断されてしまうのを防止できる。
【0054】
(2)上記実施形態では、書替選択画面50で書替が選択されない場合、CPU10は、その書替用データD2を地図データ記憶部15に一時記憶し、次にイグニッションがONになったタイミングで、旧バージョンの地図データMの一部を書替用データD2によって書き替えるようにした。このため、探索した経路を案内しているとき等に、その案内を中断して、書替を行うことがないので、ユーザに煩わしさを感じさせることなく、経路案内を円滑に行うことができる。
【0055】
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ナビゲーションシステム1の起動時に、起動時更新フラグF1がONであるときに、書替用データD2によって地図データMを書き替えるようにしたが、これ以外に、ナビゲーションユニット2が経路案内を終了したタイミングで、書替用データD2によって地図データMを書き替えるようにしてもよい。経路案内を終了したタイミングとは、車両Cが目的地に到着したとき、又はユーザの入力操作により経路案内が中止されたとき等である。このようにしても、ユーザに煩わしさを感じさせることなく、経路案内を円滑に行うことができる。
【0056】
・上記実施形態では、ナビゲーションユニット2が所有する地図データMと書替用データD2が異なっているか否かの判断基準として、「リンクが無くなった」、「道路幅が狭くなった」、「リンクの料金が変わった」等の基準を用いたが、どの判断基準を用いるのかを予めユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、地図データMのうち、経路を構成するリンクの料金データと、書替用データの料金データとが異なっている場合に、書替
選択画面50を表示するようにしてもよい。このようにすると、ユーザの希望に合わせて書替選択画面50を表示できるので、ユーザにストレスを与えないようにすることができる。
【0057】
・ナビゲーションユニット2は、書替選択画面50でユーザが「はい」、「いいえ」のどちらを選択したのかを履歴として記憶し、書替選択画面50に表示された更新内容表示部50aと、ユーザが書替要求を行うか否かの選択の関連性を学習するようにしてもよい。そして、例えば、更新内容が「料金変更」である場合に、書替選択画面50の表示時点で書替を実行する傾向が大きいと判断すると、学習手段としてのCPU10は、書替選択画面50を表示する。また、CPU10が、その履歴に基づき、更新内容が「幅員変更」である場合に、ユーザが書替要求を行う傾向が小さいと判断すると、書替選択画面50を表示しない。又は更新内容表示部50aに表示されたリンクの位置が、自宅に近い位置の場合に、書替を実行する傾向が大きいと判断し、書替選択画面50を表示するようにしてもよい。このようにすると、ユーザの要望に沿った的確なタイミングで選択画面を表示することができる。
【0058】
・ナビゲーションユニット2のCPU10は、更新されたリンクの重要度に応じて、書替選択画面50を表示するか否かを判断するようにしても良い。例えば、地図データMの経路上のリンクと、書替用データD2のリンクとが異なっていても、そのリンクのリンク長が所定の長さよりも短い場合や、そのリンクが細街路のリンクである場合には、重要度が低いとして、書替選択画面50を表示しないようにしてもよい。また、地図データMの経路上のリンクと、書替用データD2のリンクとが異なり、そのリンクが主要道路等、重要度が高い場合には、書替選択画面50を表示する。重要度は、道路種別、リンク長、リンクコストの大きさ等によって予め決められている。このようにすると、ユーザが煩わしさを感じない的確なタイミングで選択画面を表示することができる。
【0059】
・上記実施形態では、探索した経路上のリンクの地図データMと、書替用データD2のうち、経路上のリンクに対応するデータとを比較して、それらのデータが異なる場合に、書替選択画面50の表示を判断するようにした。これ以外に、地図データMのうち、車両Cの現在位置から所定範囲(例えば10km、或いは所要時間30分で車両が移動できる距離)に含まれるリンクと、書替用データD2のうち、その所定範囲に含まれるリンクとを比較するようにしてもよい。このようにすると、現在位置周辺のリンクに対応する書替選択画面50が表示されるため、ユーザにとって、データ更新の要否が選択しやすくなる。また、経路が探索されていない場合にも、自車位置周辺のリンクが更新された場合に、書替選択画面50の表示により、ユーザに更新の要否を問い合わせることができる。この場合、例えば図10に示すステップS3−6において、経路が探索されていないと判断した場合(ステップS3−6においてNO)、車両Cの現在位置から所定範囲以内にあるリンクのリンクID16dと、書替用データD2の同じリンクID16dを有するリンクのデータとを比較する。そして、異なるデータがあるか否かを判断し、異なるデータがある場合には、データ書替を行う。
【0060】
・上記実施形態では、ナビゲーションユニット2が配信サーバSvから差分データD1を受信する場合について説明したが、加工処理が必要な差分データD1又は加工処理済みの書替用データD2が予め記憶された光ディスク等の記憶媒体が、ナビゲーションユニット2に挿入された際に、上記した処理を行ってもよい。この場合でも、上記のように、書替選択画面50を頻繁に表示せずに、データ更新の必要性が高いと推定されるときに書替選択画面50を表示することができる。
【0061】
・上記実施形態では、ナビゲーション装置を車両Cに搭載したナビゲーションシステム1に具体化したが、ユーザが携帯可能な端末等、その他のナビゲーション装置に具体化し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本実施形態の配信システムの概略図。
【図2】ナビゲーションシステムのブロック図。
【図3】階層化された経路データの説明図。
【図4】経路データのデータ構成の説明図。
【図5】地図描画データのデータ構成の説明図。
【図6】リンクとリンクに割り振られたリンクIDの説明図。
【図7】配信サーバのブロック図。
【図8】本実施形態の処理手順の説明図。
【図9】本実施形態の処理手順の説明図。
【図10】本実施形態の処理手順の説明図。
【図11】経路探索の説明図。
【図12】(a)は料金変更、(b)はリンクが無くなった状態を示す説明図。
【図13】選択画面の説明図。
【図14】データ書替後の地図画面の説明図。
【符号の説明】
【0063】
1…ナビゲーションシステム、2…ナビゲーション装置としてのナビゲーションユニット、10…探索手段、取得手段、加工手段、比較手段、選択画面表示手段、書替手段及び学習手段としてのCPU、15…地図データ記憶手段及び新地図データ記憶手段としての地図データ記憶部、20…選択画面表示手段を構成する画像プロセッサ、50…選択画面、50a…更新内容、C…車両、D1…更新用データ、D2…新地図データとしての書替用データ、M…地図データ、P1…現在位置、P2…目的地、R…経路。
【出願人】 【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣

【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠


【公開番号】 特開2008−15316(P2008−15316A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−187793(P2006−187793)