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【発明の名称】 移動体位置管理システム及び携帯電話
【発明者】 【氏名】加藤 正人

【要約】 【課題】携帯電話を用いて、バス、トラック等の移動体の目的地到着予定時間を正確に予測できる移動体位置管理システムを提供する。

【構成】移動体運行管理サーバと移動体と携帯電話と電話回線とからなる移動体位置管理システムであって、前記サーバが、(a)エリア10、30、50、出発地4、24、44及び目的地6、26、46等のデータ送信機能と、(b)GPS位置データ記憶、表示機能とを備え、前記携帯電話が、(c)エリア等のデータ受信、記憶機能と、(d)GPS位置測定機能と、(e)移動速度等の算出機能と、(f)移動速度等に対応する大きさのエリアの決定、更新機能と、(g)GPS測定位置がエリア内かエリア外かを判定する機能と、(h)判定結果でエリア内を確認後、送信する機能と、(i)判定結果がエリア外である場合は、送信しないで、(c)〜(g)を行う機能とを備えてなる移動体位置管理システムとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央データ管理部内に設けられた移動体運行管理サーバと、
前記中央データ管理部により管理される移動体と、
前記移動体に搭載され、移動体の現在位置を測定するGPS位置測定機能を備えると共に前記サーバとの間でデータの送受信を行う携帯電話と、
前記サーバと前記携帯電話との間のデータの送受信に供する電話回線と
からなる移動体位置管理システムであって、
前記サーバが、
(a)携帯電話がサーバへGPS位置データを送信するためのエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを、携帯電話に送信する機能と、
(b)携帯電話から送信されるGPS位置データをメモリに記憶し、表示する機能と
を備え、
前記携帯電話が、
(c)サーバから送られるエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを受信し、これをメモリに記憶する機能と、
(d)GPS位置測定機能と、
(e)測定した位置データを用いて移動体の移動速度を算出する機能と、
(f)GPS位置データ入手間隔を算出する機能と、
(g)算出した移動速度及びGPS位置データ入手間隔に対応する大きさのエリアを決定し、エリアの大きさを決定する毎にエリアの大きさを更新する機能と、
(h)GPS測定位置が前記更新されたエリア内かエリア外かを判定する機能と、
(i)判定結果によりエリア内に入ったことが確認された後、サーバにGPS位置データを送信する機能と、
(j)判定結果がエリア外である場合は、サーバにGPS位置データを送信しないで、(c)〜(i)を行う機能と
を備えてなる移動体位置管理システム。
【請求項2】
(c)移動体運行管理サーバから送られるエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを受信し、これをメモリに記憶する機能と、
(d)GPS位置測定機能と、
(e)測定した位置データを用いて移動体の移動速度を算出する機能と、
(f)GPS位置データ入手間隔を算出する機能と、
(g)算出した移動速度及びGPS位置データ入手間隔に対応する大きさのエリアを決定し、エリアの大きさを決定する毎にエリアの大きさを更新する機能と、
(h)GPS測定位置が前記更新されたエリア内かエリア外かを判定する機能と、
(i)判定結果によりエリア内に入ったことが確認された後、サーバにGPS位置データを送信する機能と、
(j)判定結果がエリア外である場合は、サーバにGPS位置データを送信しないで、(c)〜(i)を行う機能と
を備えてなる携帯電話。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、トラック等による納品、配送の管理、バス運行管理など、移動体が目的地や中間地点に到達する移動体位置管理システム及びこのシステムに使用する携帯電話に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、路線バスなどの移動体が停留所、バスターミナルなどの目的地に到達するのを管理するシステムにおいて、GPS(Global Positioning System)を利用して観測したGPS現在位置データを用いてバスダイヤ編成、運転手勤怠実績管理及びバス車両管理を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の技術によれば、停留所の通過予定時刻と実際の通過時間との時間差がリアルタイムに運転手に通知可能となるので、運行予定データの内容に充分沿ったバスの運行が実現できると共に、運転手による当該時間差の確認作業を軽減化できる。
【0004】
また、バスの現在位置データに基づいて運行予定案内装置に制御信号(トリガー信号)を送るので、運転手が運行予定案内装置の案内開始ボタンを押し忘れる事態が回避できる。これらの操作は自動的に行われるので、運転手が運行予定案内装置に制御信号を送る作業を軽減化できる。
【0005】
しかし、移動体のバスに搭載され、移動体運行管理サーバとデータの送受信を行う移動体運行管理端末は、通常その設置が大掛りであり、場所的、経済的に不適である。
【0006】
そこで、移動体運行管理端末として簡単に移動体に設置できる携帯電話を用いることが考えられる。
【0007】
トラック配送の場合、運転者が携帯電話を持ち歩いて用いる場合、常時携帯電話と移動体運行管理サーバとを通話状態にしておくと、携帯電話に内蔵している電池の消耗が著しく、長期間の使用に耐え得ない。特に携帯電話から移動体運行管理サーバへのデータの送信回数が多くなるほど電池の消耗が著しくなる。
【特許文献1】特開2004−227207号公報 (特許請求の範囲、段落番号[0077])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は上記問題を解決するため検討をしているうちに、以下のように考えるに到った。
【0009】
GPS位置データを携帯電話から移動体運行管理サーバへ送信する地点を予め定めたエリア内に限定し、このエリアの位置データ及び目的地の位置データをサーバから携帯電話へ送信する。携帯電話においてはGPS位置の測定を、出発地から目的地までの間において所定時間毎に断続的に行う。
【0010】
GPS位置測定地点が上記エリア内の場合は、携帯電話からサーバへ上記GPS位置データを送信する。GPS位置測定地点が上記エリア外の場合は、携帯電話からサーバへの上記GPSデータの送信はしない。即ち、エリア内に移動体が入ったことを確認したときだけGPSデータを携帯電話からサーバに送信することにより、携帯電話からサーバへのGPSデータの送信回数を低減できる。
【0011】
しかし、バス、トラック等の移動体の移動速度は、道路の混雑の程度、道路環境(道路幅、路面等)などの道路状況により大きく異なるので、単に送信回数を低減しただけでは、移動体が目的地に到着する予定時間の予測に誤差が大きくなる。
【0012】
即ち、移動体が低速で移動する道路状況あるいは移動体がエリア内に入った直後停止する道路状況では、GPS位置データの携帯電話からサーバへの送信時がエリア内に入った直後になる。移動体が高速で移動する道路状況では、移動体が短時間のうちにエリアを通過してしまい、送信しない場合が発生する。このように、GPS位置データの携帯電話からサーバへの送信は不安定である。その結果、移動体が目的地に到着する予定時間を、移動体運行管理サーバにおいて予測することが不正確になる。
【0013】
本発明者は更に検討を重ねるうちに、携帯電話においてGPS位置の測定時毎に移動速度を算出し、この移動速度とGPS位置測定時間間隔の大小に応じて上記エリアの大小を更新することを考えた。
【0014】
これにより、所定時間間隔を一定とした場合であって且つ移動体が低速で移動する場合、上記エリアは狭くなり、移動体が高速で移動する場合、上記エリアは広くなる。そのため、GPSデータの携帯電話からサーバへの送信地点は、道路の混雑の程度、道路環境などの道路状況に依存することなく、ほぼ当初の設定地点になり、送信されるGPSデータは信頼性の高いものとなる。
【0015】
以上の構成にすることにより、目的地に向かう移動体の到着予定時間を正確に予測できること、更にはGPSデータの携帯電話からサーバへの送信はエリア内に入ったことが確認された後だけにすれば良いので、携帯電話の電話代、電力消費を少なくでき、システムの稼働時間を長くできることを知得し、本発明を完成するに到った。
【0016】
従って、本発明の目的とするところは、上記問題を解決する移動体位置管理システム及びこのシステムに使用する携帯電話を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記問題を解決する本発明は、以下に記載するものである。
【0018】
〔1〕 中央データ管理部内に設けられた移動体運行管理サーバと、
前記中央データ管理部により管理される移動体と、
前記移動体に搭載され、移動体の現在位置を測定するGPS位置測定機能を備えると共に前記サーバとの間でデータの送受信を行う携帯電話と、
前記サーバと前記携帯電話との間のデータの送受信に供する電話回線と
からなる移動体位置管理システムであって、
前記サーバが、
(a)携帯電話がサーバへGPS位置データを送信するためのエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを、携帯電話に送信する機能と、
(b)携帯電話から送信されるGPS位置データをメモリに記憶し、表示する機能と
を備え、
前記携帯電話が、
(c)サーバから送られるエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを受信し、これをメモリに記憶する機能と、
(d)GPS位置測定機能と、
(e)測定した位置データを用いて移動体の移動速度を算出する機能と、
(f)GPS位置データ入手間隔を算出する機能と、
(g)算出した移動速度及びGPS位置データ入手間隔に対応する大きさのエリアを決定し、エリアの大きさを決定する毎にエリアの大きさを更新する機能と、
(h)GPS測定位置が前記更新されたエリア内かエリア外かを判定する機能と、
(i)判定結果によりエリア内に入ったことが確認された後、サーバにGPS位置データを送信する機能と、
(j)判定結果がエリア外である場合は、サーバにGPS位置データを送信しないで、(c)〜(i)を行う機能と
を備えてなる移動体位置管理システム。
【0019】
〔2〕 (c)移動体運行管理サーバから送られるエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを受信し、これをメモリに記憶する機能と、
(d)GPS位置測定機能と、
(e)測定した位置データを用いて移動体の移動速度を算出する機能と、
(f)GPS位置データ入手間隔を算出する機能と、
(g)算出した移動速度及びGPS位置データ入手間隔に対応する大きさのエリアを決定し、エリアの大きさを決定する毎にエリアの大きさを更新する機能と、
(h)GPS測定位置が前記更新されたエリア内かエリア外かを判定する機能と、
(i)判定結果によりエリア内に入ったことが確認された後、サーバにGPS位置データを送信する機能と、
(j)判定結果がエリア外である場合は、サーバにGPS位置データを送信しないで、(c)〜(i)を行う機能と
を備えてなる携帯電話。
【発明の効果】
【0020】
バス、トラック等の移動体の移動速度は道路の混雑の程度、道路環境により異なる。移動体の移動速度の大小に応じて目的地を含むエリアの大小を決定することにより、目的地到着予定時間を正確に予測できる。
【0021】
所定時間間隔で測定されるGPSデータが入手不能の場合(電波状態が悪くなる場合)は、GPSデータ入手不能の頻度即ちGPSデータ入手間隔に応じてエリアを広げるようにしているので、GPSデータの携帯電話からサーバへの送信地点は、ほぼ当初の設定地点になり、安定したものとなる。
【0022】
従来の移動体運行端末や携帯電話であっても通信量を少なくすることで通信費用を安くおさえることができる。即ち、従来は、サーバで移動体の位置情報を常に確認しておく必要があったので、移動体は常に位置情報をサーバに送出し続ける必要があった。このため、移動体端末の送信回数は多回になっていた。これに対して本発明によれば、エリア内に入ったことが確認された後だけ、GPSデータをサーバに送信するので、携帯電話の電力消費が少なく、システムの稼働時間を長くでき、また、通信費が安くなる。更には、遅延、早着を運行管理者が確認して対策を講じられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の移動体位置管理システムを用いた移動体の運行例を、数直線運行経路で示す概略説明図である。(A)は移動体の移動速度が平常の道路状況における移動体の運行例である。(B)は移動体が高速で移動する道路状況における移動体の運行例である。(C)は移動体が低速で移動する道路状況における移動体の運行例である。
【0025】
図1(A)中、2は移動体の運行経路で、出発地4と、目的地6と、それらの間の道路8と、携帯電話から移動体運行管理サーバへ送信するエリア10とからなる。
【0026】
同様に、図1(B)中、22は移動体の運行経路で、出発地24と、目的地26と、それらの間の道路28と、携帯電話から移動体運行管理サーバへ送信するエリア30とからなる。図1(C)中、42は移動体の運行経路で、出発地44と、目的地46と、それらの間の道路48と、携帯電話から移動体運行管理サーバへ送信するエリア50とからなる。
【0027】
経路2、22、42を運行する移動体は、移動体運行管理サーバが設けられた中央データ管理部により管理される。この移動体には、移動体の現在位置を測定するGPS位置測定機能が備えられると共に前記移動体運行管理サーバとの間でデータの送受信を行う携帯電話が搭載されている。
【0028】
以上の移動体運行管理サーバと、移動体と、携帯電話と、更には前記移動体運行管理サーバと前記携帯電話との間のデータの送受信に供される電話回線とから、本発明の移動体位置管理システムは構成される。
【0029】
電話回線には、電波、有線及び途中でインターネット等を介するものを含んでも良い。
【0030】
本発明の移動体位置管理システムにおいて、移動体運行管理サーバは、
(a)携帯電話がサーバへGPS位置データを送信するためのエリア初期値データ、出発地位置データ及び目的地位置データ、更には出発地〜目的地間における途中通過予定地点の位置データ(通過位置データ)を、携帯電話に送信する機能と、
(b)携帯電話から送信されるGPS位置データをメモリに記憶し、これを表示する機能と
が備えられてなる。
【0031】
図1(A)の例では、移動体運行管理サーバから送信されたエリア10の位置及び範囲Pを示す初期データ、出発地4の位置データ、並びに、目的地6の位置データを、携帯電話は予め受信し、内部のメモリに記憶する。
【0032】
なお、図1(B)は移動体が高速で移動している例で、30はエリア、24は出発地、26は目的地である。このような場合として、道路が混雑していない高速道路を走行している場合が例示される。
【0033】
また、図1(C)は移動体が低速で移動している例で、50はエリア、44は出発地、46は目的地である。このような場合として、道路が混雑していない場合や降雪時等の天候不順の場合が例示される。
【0034】
位置データとしては、住所、郵便番号、緯度と経度、町名等が挙げられる。
【0035】
エリア10は、移動体の通過経路上の任意の地点に設けられるエリアであり、このエリア10は後述するように移動体の移動速度に応じて更新される。
【0036】
本発明の移動体位置管理システムにおいて、携帯電話は、
(c)サーバから送られるエリア初期値データ、出発地位置データ、通過位置データ及び目的地位置データを受信し、これをメモリに記憶する機能と、
(d)GPS位置測定機能と、
(e)測定した位置データを用いて移動体の移動速度を予め定められた時間毎に算出する機能と、
(f)GPS位置データ入手間隔を算出する機能と、
(g)算出した移動速度及びGPS位置データ入手間隔に対応する大きさのエリアを決定し、エリアの大きさを決定する毎にエリアの大きさを更新する機能と、
(h)GPS測定位置が前記更新されたエリア内かエリア外かを判定する機能と、
(i)判定結果によりエリア内に入ったことが確認された後、サーバにGPS位置データを送信する機能と、
(j)判定結果がエリア外である場合は、サーバにGPS位置データを送信しないで、(c)〜(i)を行う機能と
が備えられてなる。
【0037】
GPS位置データの測定地点の間隔は、一定時間間隔で測定している場合は移動体の移動速度に応じて種々異なる位置になる。
【0038】
例えば、移動体の移動速度が平常の道路状況の場合は図1(A)に示すように地点12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12iで測定される。
【0039】
移動体が高速で移動する道路状況の場合は図1(B)に示すように各測定地点間隔が広くなり、比較的少ない数の地点32a、32b、32c、32d、32e、32f、32gで測定される。
【0040】
移動体が低速で移動する道路状況の場合は図1(C)に示すように各測定地点間隔が狭くなり、比較的多くの数の地点52a、52b、52c、52d、52e、52f、52g、52h、52i、52j、52k、52l、52mで測定される。
【0041】
上記(c)〜(j)の機能により、GPS位置データを携帯電話から移動体運行管理サーバへ送信する地点は所定のエリア10、30、50内に入ったことが確認された後だけに限定される。
【0042】
GPS位置測定地点が上記エリア内の場合は[図1(A)では測定地点12e。図1(B)では測定地点32d。図1(C)では測定地点52g。]、その測定地点がエリア内であることを確認後、携帯電話からサーバへ上記GPSデータを送信する。即ち、エリア内に移動体が入ったことが確認された後だけGPSデータを携帯電話からサーバに送信する。これにより、携帯電話からサーバへのGPSデータの送信回数を低減できる。
【0043】
本例の移動体位置管理システムでは、携帯電話においてGPS位置の測定時毎に移動体の移動速度を算出し、算出した移動速度に対応するエリアを決定し、時間経過と共にエリアを更新している。この移動速度の大小に応じて上記エリアの大小を更新している。
【0044】
例えば、図1(A)に示すように移動体の移動速度が平常の道路状況の場合、途中で道路状況が変わらず一定の移動速度で移動体が進行続けるならば、エリア10の範囲Pは出発地4からエリア10まで変わらない。
【0045】
これに対し、途中で道路状況が変わって図1(B)に示すように移動体が高速で移動する道路状況になった場合は、エリア10の範囲Pよりも移動速度に応じて広くなったエリア30の範囲Qに更新される。
【0046】
また、途中で道路状況が変わって図1(C)に示すように移動体が低速で移動する道路状況になった場合は、エリア10の範囲Pよりも移動速度に応じて狭くなったエリア50の範囲Rに更新される。
【0047】
エリア10の範囲Pの設定に際しては、一般的に移動速度に比例して範囲Pの大小を決定することが好ましい。しかし、運行実状に応じて任意の関係で範囲Pを設定できる。例えば、移動速度Fと範囲Pとの関係にP∝√FやP∝F2の関係を持たせても良い。
【0048】
なお、エリアの範囲[図1(A)では範囲P。図1(B)では範囲Q。図1(C)では範囲R。]は、エリアに到達する直前にGPSデータを測定した二地点間[図1(A)では測定地点12cと12dとの間。図1(B)では測定地点32bと32cとの間。図1(C)では測定地点52eと52fとの間。]の距離の1.1〜1.9倍に設定することが好ましく、1.3〜1.7倍がより好ましい。
【0049】
携帯電話の上記各機能は、携帯電話中のメモリに予め記録されたプログラムで形成された各機能達成手段を実行することにより行われる。
【0050】
エリアの大きさは、時間的範囲、地域的範囲、走行範囲等として任意に定めることができる。
【0051】
上記状態は、GPS位置測定データが安定して常時入手できている状態について説明している。しかし、電波状態によりGPS位置測定データが入手できずにデータが欠落することがある。この場合、所定時間間隔毎にデータが入手できないことをプログラムは判断し、上記エリアを例えば拡大する操作を行う。
【0052】
データの欠落の判断はプログラで常時行っており、データの欠落が発見されない場合は、プログラムは上記の所定時間間隔毎にデータが入手できる状態に復帰する。
【0053】
以上のように、移動体が低速で移動する場合、上記エリアの範囲は狭くなり、移動体が高速で移動する場合、上記エリアの範囲は広くなる。更に、GPSデータ入手が欠落する場合、入手間隔に応じてエリアを決定することになる。そのため、GPSデータの携帯電話からサーバへの送信地点は、道路の混雑の程度、道路環境などの道路状況、GPSデータ入手間隔によることなく、ほぼ当初の設定地点になり、安定したものとなる。
【0054】
この安定した地点から送信されたGPSデータは、上記(b)の機能により、移動体運行管理サーバにおいて表示されると共に、中央データ管理部においては目的地に向かう移動体の到着予定時間を正確に予測できる。
【0055】
なお、図1の例ではエリア10、30、50は何れも出発地4と目的地6とのほぼ中央の位置に1箇所だけ設置したが、より詳細に移動体の運行管理をする場合は、複数箇所のエリアをそれぞれ適当な位置に設置しても良い。
【0056】
本発明の移動体位置管理システムの一例をフローチャートで示すと、図2のようになる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の移動体位置管理システムを用いた移動体の運行例を、数直線運行経路で示す概略説明図であり、(A)は移動体の移動速度が平常の道路状況における移動体の運行例であり、(B)は移動体が高速で移動する道路状況における移動体の運行例であり、(C)は移動体が低速で移動する道路状況における移動体の運行例である。
【図2】本発明の移動体位置管理システムの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
2、22、42 移動体の運行経路
4、24、44 出発地
6、26、46 目的地
8、28、48 出発地と目的地との間の道路
10、30、50 エリア
12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12i、32a、32b、32c、32d、32e、32f、32g、52a、52b、52c、52d、52e、52f、52g、52h、52i、52j、52k、52l、52m GPSデータの測定地点
P、Q、R エリアの範囲
【出願人】 【識別番号】306013201
【氏名又は名称】イー・ウェイブ・ソリューションズ株式会社
【出願日】 平成18年6月22日(2006.6.22)
【代理人】 【識別番号】100083688
【弁理士】
【氏名又は名称】高畑 靖世


【公開番号】 特開2008−3829(P2008−3829A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−172320(P2006−172320)