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【発明の名称】 商品販売データ処理装置
【発明者】 【氏名】山田 祥也

【氏名】飯坂 仁志

【氏名】土屋 修

【氏名】栗原 規彦

【要約】 【課題】膨大な画像データを格納することなく、すべての商品を電子タグで読み取れたか否かを判定できる商品販売データ処理装置を提供する。

【構成】商品情報読取領域に配置された電子タグ付商品から電子タグIDを含む電子タグ情報を一括して読み取るPOSターミナル1において、商品配置領域15aに配置された複数商品の電子タグ情報を読み取る電子タグ情報読取装置13と、前記電子タグ情報の読取処理と連動して商品配置領域15aを撮像して画像データを出力する撮像装置14と、画像データから前記商品配置領域に配置された商品の個数を算出する第2の商品個数算出部24と、電子タグ情報から得た商品の個数(N)と、前記第2の商品個数算出部24から得た商品の個数とを比較して、前記2つの個数が一致したとき後続する精算処理へ移行させる処理を行ない、2つの個数が一致しないときエラー処理を行なう商品個数比較部25とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品情報読取領域に配置された電子タグ付商品から電子タグIDを含む電子タグ情報を一括して読み取る商品販売データ処理装置において、
前記商品情報読取領域に配置された複数商品の電子タグ情報を読み取る電子タグ情報読取装置と、
前記電子タグ情報の読取処理と連動して前記商品配置領域を撮像して画像データを出力する撮像装置と、
前記画像データから前記商品配置領域に配置された商品の個数を算出する手段と、
前記電子タグ情報から得た商品の個数と、前記個数算出装置から得た商品の個数とを比較する手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。
【請求項2】
前記画像データからの商品の個数は、抽出した商品の輪郭線に基づいて算出されること特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
【請求項3】
前記画像データからの商品の個数は、取得した商品の色彩に基づいて算出されることを特徴とする請求項1又は2記載の商品販売データ処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、商品販売データ処理装置に係り、特に商品情報読取領域に配置された電子タグ付商品から電子タグIDを含む電子タグ情報を一括して読み取る商品販売データ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
商品販売データ処理装置としてPOS端末があり、このようなPOS端末では、商品に取り付けられた情報コードシンボルであるバーコードを読み取り、商品データを取得し、商品販売の管理を行なっている。
【0003】
近年、前記バーコードに代え、RFID(Radio frequency identification)等を用いた電子タグを使用するシステムが普及している。このような電子タグを使用するシステムでは、電子タグIDを含む商品タグ情報を埋め込んだ電子タグから、商品タグ情報を電波によってやりとりする。
【0004】
このようなRFIDを使用した電子タグには、バーコードを使用したシステムに比べて多量の情報を格納することができる。
【0005】
ところで、RFIDを使用した商品販売データ処理装置にあっては、複数個の商品に付された複数個の電子タグからそれぞれの商品タグ情報を一括して読み取れるものがある。このようなシステムでは、電子タグとの間でやりとりされる電波として13.56MHz、950MHz、2.4GHzの周波数帯域を使用する。このように複数の電子タグの読み取りに際しては、商品は電子タグの読み取り領域に複数個まとめて配置されることから、電子タグ情報の読み取り不良が発生することがある。このような読み取り不良は、商品の包装に金属箔が使用されていて、電波が遮蔽されたり、商品の含水率が高く電波が吸収されたりする場合に発生する。このように電子タグの読み取り不良が発生すると、正しい商品データの入力が行なわなくなるという不具合が生じる。
【0006】
このような不具合に対応して特許文献1には、対象としている物品の画像データを電子タグIDと対応付けて画像メモリに記憶しておき、電子タグ情報を読み出すのと連動して物品の画像を撮影し、この撮影画像と画像メモリ内の画像データとを照合し、同一物に対する画像と判断された画像データと対応する電子タグIDを持つ電子タグ情報をその物品の電子タグ情報と判定するものが開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開2005−26752号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら上述した特許文献1のものにあっては、商品の画像データを電子タグIDと対応付けて格納する必要があり、すべての商品の画像データを格納するため膨大な記憶領域を備えなければならないという問題がある。
【0009】
そこで本発明は、膨大な画像データを格納することなく、すべての商品を電子タグで読み取れたか否かを判定することができる商品販売データ処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明において上記の課題を解決するための手段は、商品情報読取領域に配置された電子タグ付商品から電子タグIDを含む電子タグ情報を一括して読み取る商品販売データ処理装置において、前記商品情報読取領域に配置された複数商品の電子タグ情報を読み取る電子タグ情報読取装置と、前記電子タグ情報の読取処理と連動して前記商品配置領域を撮像して画像データを出力する撮像装置と、前記画像データから前記商品配置領域に配置された商品の個数を算出する手段と、前記電子タグ情報から得た商品の個数と、前記個数算出装置から得た商品の個数とを比較する手段と、を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る商品販売データ処理装置によれば、電子タグ情報読取装置で読み取られた電子タグ情報に基づく商品の個数と、撮像装置で得られた画像データに基づく商品の個数とを比較して不一致の場合には、エラー処理がなされるから、膨大な商品の画像データを格納することなく電子タグからの商品の読取不良を容易に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明に係る商品販売データ処理装置の実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。以下、商品販売データ処理装置としてPOSターミナルを例として説明する。
【0013】
図1は実施の形態に係るPOSターミナルの構成を示すブロック図である。
【0014】
本例では、POSターミナル1はカウンタ15を備えており、カウンタ15には、商品情報入力領域として商品を載置する商品配置領域15aが設定されている。このPOSターミナル1は、通常POSターミナルが有する商品販売データ処理機能の他、RFID(Radio frequency identification)を採用した電子タグを用いて商品情報を取り込む機能を備えている。
【0015】
POSターミナル1は、制御部10と、制御部10に接続されオペレータに商品販売データを表示する表示部11と、レシート等を印刷するプリンタ12と、商品に取り付けられた電子タグと電波のやりとりをして電子タグ情報を10に送出する電子タグ情報読取装置13と、商品配置領域15aの画像を撮影する撮像装置14とを備えている。また、制御部10にはストアサーバ18が接続されている。
【0016】
電子タグ情報読取装置13はカウンタ15に設けられた商品配置領域15aの下部に配置され複数の商品30(例えば商品31,32,33)に取り付けられた電子タグと電波をやりとりする。この例では、電子タグ情報読取装置13は、複数の商品31,32,33に取り付けられた複数の電子タグから一括して電子タグ情報を取得ものであり、13.56MHz、950MHz、2.4GHzの周波数帯域の電波を使用する。
【0017】
撮像装置14は、CCDエリアセンサを備えて構成され、前記カウンタ15の上方に配置されて上記商品配置領域15aを含む領域を撮影する。そして、撮像装置14は、商品配置領域15aに配置された商品31,32,33を上方から撮像した画像データを制御部10に出力する。
【0018】
図2はPOSターミナルの電気的接続状態を示すブロック図、図3は制御部の構成を示すブロック図である。
【0019】
制御部10は、図2に示すように、前記電子タグ情報読取装置13に接続され、複数の電子タグから読み取った複数の電子タグ情報から電子タグID、商品情報等を一括して抽出する電子タグ情報処理部21と、この電子タグ情報処理部21からの情報に基づいて一括して読み取った商品の個数(N)を算出する第1の商品個数算出部22を備える。
【0020】
また、制御部10は撮像装置14が撮影した画像データを処理する画像処理部23と、画像処理された画像データから撮影された商品の個数(M)を算出する第2の商品個数算出部24とを備える。そして、制御部10には、前記第1の商品個数算出部22が算出した商品の個数(N)と、第2の商品個数算出部24が算出した商品の個数(M)とを比較する第2の商品個数算出部25と、その結果により、POSターミナル1のその後の処理を決定するエラー処理部26とを備える。
【0021】
エラー処理部26は、個数Nと個数Mとが一致したときにはPOSターミナル1における決算などの商品販売データ処理の続行を許可する一方、個数Nと個数Mとが一致しないとき、決算処理などの処理を禁止するエラー処理を実行する。
【0022】
制御部10は、図3に示すように、CPU31を備え、このCPU31にはバスライン35を介して各種制御プログラムを格納したROM(リードオンメモリ)32、各種データを格納するメモリを有するRAM(ランダムアクセスメモリ)33、処理プログラムを格納したハードディスクドライブ34が接続されており、CPU31が処理プログラムを実行することにより前記電子タグ情報処理部21、第1の商品個数算出部22、画像処理部23、第2の商品個数算出部24、商品個数比較部25の機能をなす。なお、これらの機能は本例のようにプログラムを実行することにより実現することの他、対応する機能を実現するハードウエアを実装することができる。
【0023】
次に画像処理部及び第2の商品個数算出部について説明する。図4及び図5は画像処理部での画像データの処理を示す図である。
【0024】
画像処理部23は、撮像装置14で得られた画像データから商品の輪郭を抽出することにより、商品毎の閉じた輪郭を抽出する。これらの処理は画像データに所定のフィルタを適用し、明度、色彩の変化点を接続することにより行なうことができる。フィルタとしては、微分フィルタなどを用いることができる。
【0025】
第2の商品個数算出部24は画像処理されたデータに基づいて商品の個数を判定する。図4に示すように、4個の商品41,42,43,44が若干の重なりを持った状態で抽出された場合、第2の商品個数算出部24は、各商品41,42,43,44の輪郭はその商品の明度、色彩などから一つ一つが商品であると判断する。また、各商品に囲まれた領域45も認識されるが、第2の商品個数算出部24は、商品が配置されていない状態の画像データと、商品が配置された状態の画像データを比較して、領域45は商品が配置されていない状態と一致するため、商品が配置されていないものと判断し、これらの結果を総合して商品の数を4と算出する。
【0026】
また、図5に示すように、4個の商品51,52,53,54の下側に1つの商品55が配置されているときには、第2の商品個数算出部24は、各商品51,52,53,54の輪郭はその商品の明度、色彩などから一つ一つが商品であると判断する。また、商品55については、第2の商品個数算出部24は、商品が配置されていない状態の画像データと、商品が配置された状態の画像データを比較して、その背景が一致しないことから商品55があるものと判断し、これらの結果を総合して商品の数を5と算出する。
【0027】
以上のように、画像処理部23及び第2の商品個数算出部24は画像データから商品の数を算出する。
【0028】
次にPOSターミナル1の動作の流れについて説明する。図6はPOSターミナルの作動の状態を示すフローチャートである。
【0029】
複数の商品が商品配置領域15aに配置されると(ステップST11)、電子タグ情報読取装置13により電子タグ情報が読み取られ(ステップST12)、電子タグ情報処理部21及び第1の商品個数算出部22により商品の数(N)が算出される(ステップST13)。
【0030】
これと並行して、撮像装置14は商品配置領域15a上の商品を撮影して(ステップST14)、画像処理部23で画像処理がなされ(ステップST15)、第2の商品個数算出部24により、上述の処理により商品の数(M)が算出される(ステップST16)。
【0031】
そして、商品の数(N)と商品の数(M)とは商品個数比較部25に送出され、比較される(ステップST17)。商品の数(N)と商品の数(M)とが一致しないときには、電子タグの読取が不完全であるとして、精算処理が禁止されてエラー処理がなされ、表示部11にその旨が表示されたり、警告音による通知がなされたりする(ステップST19)。
一方商品の数(N)と商品の数(M)とが一致したときにはPOSターミナル1の表示部11に小計金額が表示される。
【0032】
そして、この状態で商品の変動、即ち商品が追加されたり減らされたりした場合(ステップST18)には上記ステップST11〜ステップST18間での処理がなされる。商品の変動がない場合にはそのまま精算処理(ステップST21)に移行する。
【0033】
従って本実施の形態によるPOSターミナルでは、膨大な画像データを格納することなく、すべての商品を電子タグで読み取れたか否かを判定することができる。
【0034】
従って本実施の形態によるPOSターミナルでは、膨大な画像データを格納することなく、すべての商品を電子タグで読み取れたか否かを判定することができる。
【0035】
なお、上記の例では商品の輪郭から商品の個数を算出したが、商品のラベルなどを抽出することにより商品の個数を算出することができる他、他の公知の画像処理を行なうことにより商品の個数を算出することができる。また、上記例では撮像装置14は商品配置領域15aの上方に1台設けた例を示したが、上方に配置した撮像装置14に加えて側方に他の撮像装置を配置して複数台の撮像装置を配置して商品の個数を算出することができる。このようにすれば、買い物籠内に重ねて配置された多数の商品の個数を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】実施の形態に係るPOSターミナルの概略構成を示すブロック図である。
【図2】POSターミナルの電気的接続状態を示すブロック図である。
【図3】POSターミナルの制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】画像処理部での画像データの処理を示す図である。
【図5】画像処理部での画像データの処理を示す図である。
【図6】POSターミナルの作動の状態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
1 POSターミナル,10 制御部,13 電子タグ情報読取装置,14 撮像装置,15a 商品配置領域,21 電子タグ情報処理部,22 第1の商品個数算出部,23 画像処理部,24 第2の商品個数算出部,25 商品個数比較部
【出願人】 【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
【出願日】 平成18年7月21日(2006.7.21)
【代理人】 【識別番号】100101177
【弁理士】
【氏名又は名称】柏木 慎史

【識別番号】100072110
【弁理士】
【氏名又は名称】柏木 明


【公開番号】 特開2008−27200(P2008−27200A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2006−199252(P2006−199252)