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【発明の名称】 自動販売機
【発明者】 【氏名】葛山 悟

【要約】 【課題】利用者がルーレットの決定を直接行うことが可能な自動販売機を得る。

【構成】本体キャビネットの庫内に収納した缶飲料,ペットボトルなど商品、若しくは庫内で製造したコーヒーなどの飲料商品を販売する自動販売機であって、外扉に形成されたディスプレイ室内に配設されたディスプレイ台1に複数の商品見本を載置したものであって、利用者が商品選択ボタン48を操作する以前の商品購入行為、例えば貨幣の投入により動作する貨幣識別機構51からの信号または人体センサ55からの信号によってルーレットを開始し、商品選択ボタン58の操作により当たり外れを決定して販売を行う制御部を備え、利用者がルーレットの当たり外れを決定できるようにして商品の販売を促進する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体キャビネットの庫内に収納した缶飲料,ペットボトルなど商品、若しくは庫内で製造したコーヒーなどの飲料商品を販売する自動販売機であって、外扉に形成されたディスプレイ室内に配設されたディスプレイ台に複数の商品見本を載置したものにおいて、利用者が商品選択ボタンを操作する以前の商品購入行為によってルーレットを開始し、商品選択ボタンの操作により当たり外れを決定して販売を行う制御部を備えたことを特徴とする自動販売機。
【請求項2】
請求項1記載の自動販売機において、ディスプレイ台に載置された商品見本に対応して個別のデジタル表示器を有し、このデジタル表示器によりルーレットの表示を行うことを特徴とする自動販売機。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の自動販売機において、利用者の商品購入行為を貨幣の投入としたことを特徴とする自動販売機。
【請求項4】
請求項1または請求項2記載の自動販売機において、利用者の商品購入行為を自動販売機の所定の領域に利用者が存在することを検知する人体センサの出力としたことを特徴とする自動販売機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、本体キャビネットの庫内に収納した缶飲料,ペットボトルなど商品、若しくは庫内で製造したコーヒーなどの飲料商品を販売する自動販売機に係り、特にルーレット機能を備えた自動販売機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の自動販売機として一般的な缶飲料,ペットボトルなどの商品を販売する自動販売機の構成を図6に示す。図6は缶,ペットボトルなどの商品を販売する自動販売機の照明図である。図6において、100は断熱材で囲まれた庫内に缶飲料,ペットボトルなどを格納した本体キャビネット、200は本体キャビネット100の前面にヒンジ201により開閉自在に装着された外扉、300は外扉200の前面上面域に画成され、本体キャビネット100の庫内に格納した商品の商品見本400を陳列して展示するディスプレイ室、500は硬貨投入口,返却レバーなどを配備した操作パネル、600は紙幣投入口、700は投入金額などの表示器、800は商品取出口、900は釣銭返却口であり、外扉200のヒンジ201と反対側にはシリンダー錠付きのハンドル202が組付けられている。外扉200の背面には不図示の通貨関連機器としての硬貨制御装置,紙幣鑑別装置,硬貨回収ボックス、或いは商品選択ボタンと庫内のコラムとの割付や商品価格などの各種設定を行うリモコンボックスなどが配備されている。
【0003】
図6において、ディスプレイ室300は外扉200に設けた透明板203と外扉200の背面に設けた中扉204の間に画成され、中扉204には商品見本400を展示するディスプレイ台250が取付けられている。前記ディスプレイ室300の前面を覆う透明板203には各商品見本400に対応して設けられた商品選択ボタンを備えた商品選択ボタンユニット205が配設されている。
【0004】
ところで、自動販売機における販売の促進のためにルーレット機能を備えた自動販売機が知られている。この自動販売機のルーレット機能は利用者が貨幣を投入して商品選択ボタンを操作することによりルーレット機能が開始し、所定時間後に当たり外れを決定し、当たりの場合にはおまけの商品を送出したり、商品価格から所定の金額を割り引いて販売するものである。
【0005】
自動販売機におけるルーレット表示は外扉に設けられるようになっており、ディスプレイ室の一部にルーレットを配置し、利用者が貨幣を投入して商品選択ボタンを操作することによりルーレットを開始し、所定時間後に当たり外れを表示して販売するものが知られている(例えば、特許文献1)。また、商品選択ボタンには売り切れや販売可能を表示する発光ダイオードが配備されていることを利用し、利用者が貨幣を投入して商品選択ボタンを操作することにより前記商品選択ボタンの発光ダイオードを、例えば右端から左端方向へ、または中央から左右両方向へ順番に点灯させてルーレット表示を行い、所定時間後に当たり外れを決定して販売するものも知られている(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】特開平9−7046号公報
【特許文献2】特開平11−66407号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した特許文献1、2に記載の発明は、自動販売機にルーレットというゲーム感覚の要素をもたせて販売促進を図る点では優れている。しかしながら、従来の自動販売機におけるルーレットは貨幣を投入して商品選択ボタンが押されることによってルーレットが開始され、そして所定時間後にルーレットの当たり外れが決定されるように定められている。すなわち、利用者は商品選択ボタンを操作するのみで、ルーレットの当たり外れは自動販売機側で決定されるように定められている。つまり、自動販売機にゲーム感覚の要素を取り入れてはいるものの、ルーレットの当たり外れの決定が自動販売機によって行われ、利用者のルーレットへの参加はルーレットを開始するのみであって、利用者がルーレットを決定するようには構成されていないものであり、販売促進のために改良すべき課題を有するものである。
【0008】
そこで、本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、利用者がルーレットの決定を直接行うことが可能な自動販売機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記第1の目的を達成するために本発明によれば、本体キャビネットの庫内に収納した缶飲料,ペットボトルなど商品、若しくは庫内で製造したコーヒーなどの飲料商品を販売する自動販売機であって、外扉に形成されたディスプレイ室内に配設されたディスプレイ台に複数の商品見本を載置したものにおいて、利用者が商品選択ボタンを操作する以前の商品購入行為によってルーレットを開始し、商品選択ボタンの操作により当たり外れを決定して販売を行う制御部を備えたことを特徴とする(請求項1)。
【0010】
また、上記請求項1に係る発明において、ディスプレイ台に載置された商品見本に対応して個別のデジタル表示器を有し、このデジタル表示器によりルーレットの表示を行うことができる(請求項2)。
【0011】
さらに、請求項1または請求項2において、利用者の商品購入行為を貨幣の投入(請求項3)、或いは自動販売機の所定の領域に利用者が存在することを検知する人体センサの出力とすることができる(請求項4)。
【発明の効果】
【0012】
前述した請求項1にかかる発明によれば、利用者が商品選択ボタンを操作する以前の商品購入行為によってルーレットを開始し、商品選択ボタンの操作により当たり外れを決定して販売を行う制御部を備えたことにより、ルーレットの当たり外れを利用者自身が決定することができる。したがって、利用者にルーレットの参加意欲が高まるとともに自動販売機にゲーム要素を取り入れてその利用を促進することができる。
【0013】
また、請求項2にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明の効果に加えて商品価格を通常の価格より割り引いた価格で販売することができ、ルーレット機能と割引機能を合わせ持たせることができるという効果を有する。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、利用者における商品の購入意思を明確に把握することができ、一方、請求項4にかかる発明によれば、利用者の商品購入意思を明確には把握することはできないものの、金銭を盗みとろうとする悪戯をルーレットの表示によって抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。図1は本発明の要部を示すディスプレイ台まわりの分解斜視図、図2はディスプレイ台の要部を拡大した正面図、図3は自動販売機全体の機能ブロック図である。
図1において、1は載置台11と固定部材12からなるディスプレイ台である。前記ディスプレイ台1を構成する載置台11は、下面および背面が開放した横長に形成され、その上面部13には商品見本が嵌合保持される係合穴131が左右方向に複数個並設されている。また、前記載置台11の前面部には前方側に折り曲げて形成したガイド部14が設けられ、このガイド部14は桟141により支持されている。前記載置台11の左右側壁(不図示)にはそれぞれ内側に向かって突出するピン(不図示)が取付けられ、このピンが固定部材12に形成した異形溝(不図示)に着脱自在に挿通されている。また、ディスプレイ台1の内部には商品見本を照明する蛍光灯(不図示)が配設されるものである。なお、132はディスプレイ台1に塵埃が溜まるのを防止するため載置台11の上面部13に形成した塵埃溜まり防止穴である。
【0015】
図1において、2はデジタル表示ユニットであり、このデジタル表示ユニット2はディスプレイ台1に載置される商品見本(図1では係合穴111)に対応する箇所に、それぞれ3個のデジタル表示器21を実装したプリント基板22からなり、プリント基板22は横長のディスプレイ台1の長さと略同じ長さを有する。なお、デジタル表示器21は7セグメント型数字表示器や液晶ディスプレイを用いることができる。また、この例では3個(3桁)のデジタル表示器21を並設するとともにデジタル表示器21の左端に並べて発光ダイオード23が実装されている。
3はディスプレイ台1に載置される商品見本の冷蔵・温蔵状態を表示する冷温表示板であり、この冷温表示板が請求項2におけるフィルター部材をなすとともに請求項3に記載した商品情報を表示した商品情報表示板である。この冷温表示板3は乳白色の光透過材からなり、その長手方向に沿った上方域および下方域には、商品の冷蔵・温蔵状態を表す冷温パターン、例えば、商品の温蔵状態をあらわす冷温パターンとして「あたたかい」(図2参照)の白抜きの文字の背景に暖色(例えば赤色)の背景色31が印刷され、一方、商品の冷蔵状態を表す冷温パターンとして「つめたい」の白抜きの文字の背景に寒色(例えば青色)の背景色32が印刷されてある。なお、上部域と下部域の文字は互いに逆さに表示されており、また、背景色31,32の領域の間は冷温表示板3の材料である乳白色とされている。4は、無色透明の樹脂材料からなり、冷温表示板3と同じく横長のエンマーク表示板であり、その表面にはデジタル表示ユニット2のデジタル表示器21に対応して複数のエンマーク(¥)41が印刷されている。エンマーク41の色はデジタル表示器の発光色に一致したオレンジである。
【0016】
前記デジタル表示ユニット2のディスプレイ台1への組付けは、載置台11の開放した下面または背面からその内部にデジタル表示ユニット2を挿入して載置台11の前面部の背面に沿うように位置させる。そして、この状態でプリント基板22をねじ24により載置台11に固定することによりデジタル表示ユニット2がディスプレイ台1に組付けられる。これによりデジタル表示器21がディスプレイ台1の前面側の開口から前面に臨むようになる。この場合、デジタル表示ユニット2の電源線や信号線はディスプレイ台1における左側壁の内壁に沿うように引き回され、蛍光灯の電源線共々ディスプレイ台1が固定される中扉(図6参照)の背面に引出される。一方、冷温表示板3およびエンマーク表示板4はディスプレイ台1のガイド部14により形成された溝に前後に重ねて挿入して装着される。このようにしてディスプレイ台1に装着された冷温表示板3における上下の背景色31,32のうち、上部域の背景色にみが表示されるように下方域の背景色はガイド部14によって隠される。
【0017】
前述したようにディスプレイ台1にデジタル表示ユニット2を組付け、かつ、冷温表示板3およびエンマーク表示板4をディスプレイ台1に装着した状態で、デジタル表示ユニット2に電源を供給してデジタル表示器21により商品価格を表示した状態を図2に示す。図2から理解できるように、デジタル表示器21の表示面は冷温表示板3によって隠され、商品価格を示す数字のみが乳白色の冷温表示板3に浮き上がって表示される。また、デジタル表示器21に並べて設けた発光ダイオード23(図1参照)の光はエンマーク表示板4に印刷されたエンマーク(¥)41に照射され、これによりエンマーク41もデジタル表示器21の商品価格を示す数字と同様に発光表示される。
このように、ディスプレイ台1に載置された商品見本に対応して個別のデジタル表示器21を設けたデジタル表示ユニット2を設け、このデジタル表示ユニット2を前記ディスプレイ台1の前面に配備したことにより、デジタル表示器21の電源線や信号線をディスプレイ台1に沿わせて配線することよって自動販売機の前面から目視されないようにすることができるとともに、デジタル表示器21が故障した場合にはデジタル表示ユニット2を簡単に交換することができることが本発明の一つの特徴である。
【0018】
前述した実施例では冷温表示板3を乳白色の光透過材としたものについて説明したが、冷温表示板3のすべてを乳白色の光透過材とする代わりに、デジタル表示器21および発光ダイオード23と対峙する箇所に開口を設け、その開口に乳白色の光透過材を嵌め込むように構成することや、発光ダイオードによるエンマーク41の表示に代えてエンマークを表示するデジタル表示器を設けることができる。また、冷温表示板3の材料にかかわらず、デジタル表示器に対峙する位置に開口を開けてデジタル表示器の表示を直接目視するようにすることもできるものである。また、エンマーク表示板4は無色透明の材料に限らず、乳白色の光透過材とすることができ、この場合には冷温表示板3を無色透明とすることができ、本発明は前記実施例に限定されるものではない。
【0019】
次に、図3は本発明の実施の形態にかかる自動販売機の全体構成を示すブロック図であり、以下、このブロック図を用いて本発明の自動販売機の動作を説明する。
図に示すように、この自動販売機は、貨幣識別機構51、商品払出機構52、冷温制御部53、蛍光灯制御部54、人体センサ55、リモコンボックスの設定用キーボード56、本体制御部57、商品選択ボタン58およびデジタル表示器21などからなる。なお、ここではエンマークもデジタル表示器21で表示されるものとする。
【0020】
貨幣識別機構51は、図示しない硬貨投入口または紙幣投入口に投入された硬貨または紙幣の正偽並びに金種を識別して正貨の場合に金種信号を本体制御部57に送信する機構であり、商品払出機構52は、商品選択ボタン58により選択された商品を庫内の商品収納ラックから切り出して払い出す機構である。冷温制御部53は、自動販売機の庫内に収納した商品の温度が所定の温度となるように温度制御する制御部であり、蛍光灯制御部54は、蛍光灯の点灯・消灯を制御する制御部である。人体センサ55は、自動販売機における前面の所定の領域に人が存在するか否かを検知するセンサであり、設定用キーボード56は、デジタル表示器21に表示する商品価格などの各種設定をおこなう入力デバイスである。
【0021】
本体制御部57は、自動販売機4の全体制御を司る制御部であり、特に、各デジタル表示器21との間で後述する各種表示に係る情報の授受などをおこなう。商品選択ボタン58は、自動販売機4の外扉に画成されたディスプレイ室を覆う透明板に配設され、押下操作がなされたならば、本体制御部57に対して商品選択信号を送出する。各デジタル表示器21は商品価格を表示する表示器である。
【0022】
ここで、自動販売機における庫内商品の入れ替えや新商品への切り替えなどにより商品価格の変更が必要な場合にはリモコンボックスの設定用キーボード56を操作することにより行われる。すなわち、設定用キーボード56を操作して自動販売機を設定モードとし、所定の入力手順によって新規商品価格を入力すると、入力された商品価格が本体制御部57の記憶部に格納された記憶内容を更新するとともに、デジタル表示器に新規商品価格が表示される。このように商品価格を変更する最にはリモコンボックスの設定用キーボード56を操作することによって商品価格を容易に変更することができる。
【0023】
前記本体制御部57の記憶部には随意販売機能やルーレット機能を実行する制御プログラムが予め格納されており、この制御プログラムに従ってデジタル表示器に表示する商品価格を変更する点にも本発明の特徴があり、以下、随意販売機能やルーレット機能について説明する。なお、本体制御部57が、請求項1にかかる利用者が商品選択ボタンを操作する以前の商品購入行為によってルーレットを開始し、商品選択ボタンの操作により当たり外れを決定して販売を行う制御部に相当する。
随意販売機能
この随意販売機能は一日のうちの任意に時間帯を設定して当該時間帯では通常価格よりも安い商品価格に設定して販売するものであり、これを図4に示すフローチャートを用いて説明する。図におけるステップS1では予め設定された任意の時間帯の開始時刻(例えば、15時)になったか否かを判定し、任意時刻になるのを待つ。この任意時刻まではデジタル表示器には通常の商品価格が表示されている。ステップS1で任意時刻の開始時刻になったと判定されるとステップS2でデジタル表示器の表示内容を通常の商品価格よりも安い商品価格に変更し、次にステップS3により任意の時間帯の終了時刻になったと判定されるまでの時間帯は通常価格よりも安い商品価格での販売を継続する。ステップS3で任意の時間帯の終了時刻になったと判定されるとステップS4に進んでデジタル表示器の表示内容を通常の商品価格に変更する。
【0024】
なお、図4では随意販売が一日のうちの任意の時間帯であることについて説明したが、随意販売には、例えば一週間のうちの任意の曜日としたり、毎月の任意の日にちとすることを含むものである。このような随意販売機能の時刻や日にちは自動販売機ごとの売上げ状況の集計により蓄積されたデータから自動販売機ごとに決定することができ、また、自動販売機の特定のコラムに限定して随意販売機能を実行することもできる。このように随意販売機能を搭載することによって売れ筋以外の商品の完売も期待でき、売れ残った商品を破棄するという無駄や商品を冷温するエネルギーの効率を向上させることができる。
ルーレット機能
このルーレット機能は利用者に商品購入の意欲を駆り立てるために商品購入時点で当たりや外れを表示するものであり、これを図5に示すフローチャートを用いて説明する。
図に示すステップS10では貨幣(硬貨または紙幣)が投入されたか否かを判定しており、貨幣の投入を待つ。ステップS10で貨幣が投入されたと判定するとステップS11に進んでルーレット動作を開始する。ここで、ルーレット動作とはデジタル表示器が7セグメント型数字表示器の場合、横方向を向くセグメントに対して上・中・下の順番で順次点灯させるものとすると、次のステップS12で商品選択ボタンが押されるまでステップS11によるルーレット動作が継続する。そして、ステップS12で商品選択ボタンが押されたと判定されると次のステップS13でルーレット動作を停止してルーレット結果を決定する。ここで、ルーレット結果とは、7セグメントの横方向のセグメントのうち、上段のセグメントの点灯中に商品選択ボタンが押された場合には通常の商品価格(決定1)、同様に中段若しくは下段のセグメントの点灯中の場合には割引した商品価格(決定2)となるように予め設定されているものである。前記ステップS13でルーレット結果が決定された後、ステップS14においては決定1の場合にステップS15に、そして、決定2の場合にはステップS16にそれぞれ進んで操作された商品選択ボタンに対応するデジタル表示器に商品価格が表示され、その商品価格によって商品の販売が行われる。前記ステップ16で割引販売が行われると、ステップS17に進んで釣銭の払出しが必要な場合には釣銭に加えて、また、釣銭の払出しが不要な場合には割引分の硬貨を返却して動作を終了する。なお、ルーレット機能が動作中であることを利用者に報知するため投入金額などを表示する表示器にルーレット動作中であることやルーレット結果(当たり、外れ)を表示することもできる。
【0025】
前述したように本発明に係るルーレット機能は貨幣の投入後に利用者自身が商品選択ボタンを操作することによってルーレット結果が決定されることから購入意欲を駆り立てることができ、また、ゲーム感覚で楽しみながら商品を購入することができる。
なお、図5のフローチャートでは貨幣の投入によりルーレット動作が開始されることについて説明したが、ルーレット動作を開始するための入力信号として利用者の商品購入動作を検知、例えば、自動販売機4における前面の所定の領域に人が存在するか否かを検知する人体センサ55(図3参照)の検知出力でもよいものである。この人体センサ55によりルーレット機能を開始する場合には自動販売機から金銭を盗み取る悪戯に対しても有効であることから防犯機能の向上にも役立つものである。
また、図5の説明ではデジタル表示器に対してルーレット機能を持たせたものについて説明したが、投入金額などを表示する表示器や商品選択ボタンにルーレット機能を持たせることができ、さらに、ルーレット結果は通常の商品価格に対する割引に限らず商品を追加購入可能としたり、おまけの商品を搬出することもできるものである。
【0026】
また、随意販売機能やルーレット機能はそれぞれ単独で実行させるほか、随意販売機能とルーレット機能を組み合わせて実行させることもできるものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態を示すディスプレイ台まわりの要部を示す分解斜視図である。
【図2】図1のディスプレイ台の要部正面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる自動販売機の全体構成を示すブロック図である。
【図4】随意販売機能を説明するフローチャートである。
【図5】ルーレット機能を説明するフローチャートである。
【図6】一般的な自動販売機を示す正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 ディスプレイ台
2 デジタル表示ユニット
21 デジタル表示器
22 プリント基板
23 発光ダイオード
3 冷温表示板
4 エンマーク表示板
51 貨幣識別機構
55 人体センサ
56 設定用キーボード
58 商品選択ボタン
【出願人】 【識別番号】000237710
【氏名又は名称】富士電機リテイルシステムズ株式会社
【出願日】 平成18年7月14日(2006.7.14)
【代理人】 【識別番号】100133167
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 浩


【公開番号】 特開2008−21241(P2008−21241A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−194296(P2006−194296)