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自動販売機の商品取出口装置 - 特開2008−3642 | j-tokkyo
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【発明の名称】 自動販売機の商品取出口装置
【発明者】 【氏名】菅野 雄一郎

【要約】 【課題】取出口扉の前面から伝わり落ちる雨水(水滴)が商品に付着して商品価値を低下させることを回避できるともに、前面扉の補強部材としての役目を果すことができ、前面扉の部品点数を削減できる自動販売機の商品取出口構造を提供する。

【構成】商品収納部から払い出された商品を受ける商品受け材13を、板材を複数箇所で折り曲げた構造として剛性を持たせ、その前面接触部13bを前面扉本体11の前面部に、下端縁部13fを前面扉本体11の底面部材(底面部)17に溶接して、前面扉1に堅固に固着し一体化する。また商品受け材13に、取出口扉4の下端部の下方となる箇所に、手前側ほど下方に傾斜するとともに、その一部に水抜き孔23が形成された樋部13c(水抜き用案内面)を形成し、この樋部13cにより取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水Rを受け止め、雨水Rが商品取出口3に浸入することを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
庫内の商品収納部から払い出された商品を取り出す商品取出口が前面扉に設けられ、前記商品取出口の開口部を開閉する内開き式の取出口扉が設けられた自動販売機の商品取出口装置であって、
前記商品収納部から払い出された商品を受ける商品受け材が備えられ、
前記商品受け材には、前記取出口扉の閉状態において下端部の下方となる箇所に、前記取出口扉より伝わった雨水を受け止めて前記前面扉の外へ導く水抜き用案内面が形成され、
前記商品受け材が、前記前面扉の前面部と底面部に固着されて前記前面扉と一体化されていること
を特徴とする自動販売機の商品取出口装置。
【請求項2】
前記水抜き用案内面には、その一部に水抜き用の孔部が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品取出口装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は自動販売機の商品取出口装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動販売機には、その前面扉の下部に商品が払い出される商品取出口が設けられており、この商品取出口には、商品取出口を通して自動販売機の内部にごみなどの異物が外から入り込まないように、取出口扉が設けられている。そして、自動販売機は、商品取出口内に商品が払い出された後に、自動販売機の商品を購入した利用者が、この商品取出口の取出口扉を開けるとともに商品取出口内に手を差し込んで商品を取り出すように構成されている。
【0003】
このような、従来のタバコなどの箱型商品を販売する自動販売機の一例を図5および図6を参照しながら説明する。
上記前面扉1が開閉自在に自動販売機本体2に取り付けられており、前面扉1の下部には上述した商品取出口3が設けられ、商品取出口3の前面位置に上述した取出口扉4が設けられている。
【0004】
また前面扉1の前面には、販売するタバコなどの商品6の複数の商品サンプル31、各商品サンプル31に対応して配置された商品選択釦32、商品6を購入するときに硬貨を投入する硬貨投入口33、同じく紙幣を投入する紙幣投入口34、利用者が投入したコインなどの金額を表示する投入金額表示部35、釣銭や投入金を返却させるための返却レバー36およびコイン返却口37が設けられ、また前面扉1の前面に上記商品取出口3用の開口部38が設けられている。
【0005】
また自動販売機本体2内には、上下に複数段(例えば上段、中段、下段の3段)の商品収納部41が設けられ、各商品収納部41は、上下に延びる仕切板(図示せず)により左右方向に分割されて横方向に複数列並ぶように配設されている。また各商品収納部41の下端部には、商品6を所定方向に押し出すプッシャ44を備えた商品搬送機構45が配設され、商品6はこの商品搬送機構45上に、上下に直積みして収納されている。
【0006】
また、この自動販売機においては、自動販売機本体2内の商品収納部41が、手前側と奥側との2つに分けられて配設されており、奥側の商品収納部41Aは自動販売機本体2内の奥部に取り付けられ、また手前側の商品収納部41Bは前面扉1の裏面に取り付けられている。そして、これらの奥側の商品収納部41Aと手前側の商品収納部41Bとの間に、商品収納部41(41A,41B)から払い出された商品を落下させる商品用落下通路42が設けられ、この商品用落下通路42に払い出された商品6を受けて、前面扉1の下部に設けられた前記商品取出口3に導く払出用シュート46が設けられている。
【0007】
また図6において、47は払い出されるべきでない商品6が、商品用落下通路42側へ落下することを防止する落下防止紐を示している。
ところで、商品取出口3の前面に位置し前面扉1の開口部38を開閉する、すなわち商品取出口3の開口部を開閉する取出口扉4として、取出口扉4を開けた手でそのまま商品6を取り出すことができる、いわゆる内開き式の取出口扉4がある。この種の内開き式の取出口扉4は、上端に設けられた回転軸4aを中心にして奥側(商品取出口3)に開閉自在とされており、閉状態には、商品取出口3の開口部の下辺に臨む箇所に背面側より当接した姿勢で配設されている。
【0008】
このように構成された自動販売機では、屋外に設置された場合、雨が降ると、前面扉1、さらに取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水(水滴)が商品取出口3内に浸入し、商品取出口3に払い出された商品6に付着して商品価値を低下させる恐れがある。そこで、このような商品取出口3内への雨水の浸入を防止する構造が、特許文献1に提案されている。
【0009】
前記特許文献1に開示された自動販売機の商品取出口装置には、図7に示すように、商品取出口3の下部を形成する商品受け材51が設けられている。この商品受け材51においては、上部先端を逆U字状に折曲して取付縁部51aを形成し、この上部先端の取付縁部51aを、取出口扉4の下縁前面に当接する位置に対応させて前面扉1の前面に取り付けた取付金具53に係合させている。また商品受け材51の後部先端を下方へ折り曲げて後部下端部51bを形成し、この後部下端部51bを前面扉1の裏面にねじ52により固定している。このように、商品受け材51は、その取付縁部51aを取付金具53に係合するように嵌め込んで、後部下端部51bを前面扉1の裏面にねじ52で固定することにより、取り付けられている。またシュート46に案内された商品6を受ける商品受面部51cを形成している。またこの商品受け材51の商品受面部51cから前方上方向へ湾曲させ、閉状態の取出口扉4の下部後方へ立ち上がる前端縁部51dを形成し、この前端縁部51dと前記取付縁部51aとの間に隙間Aを設けて、取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水(水滴)Rを受け止める樋部51eを形成している。また前端縁部51dは、その上部を取出口扉4の下方へ折曲させて、取付縁部51aとの隙間Aへ手指等が挿入係止されることがない寸法としている。また樋部51eは商品取出口3の開口部周壁における下縁全域に渡って形成されており、樋部51eで受け止めた雨水Rを樋部51eの両側端に形成した水抜き51fから下方へ落下させ前面扉1の底面に開口した排出口(図示せず)を介して外部に排水するようになっている。
【0010】
このように、取出口扉4から伝わり落ちる雨水Rは矢印で示すように、樋部51eから排水されることから、商品取出口3内への雨水Rの浸入が防止され、商品取出口3内の商品6に雨水Rが付着して商品価値を低下させることを回避している。
【0011】
またこのような樋部51eを有する商品受け材51を設けた商品取出口装置の他に、商品6に雨水Rが付着することを防止することを可能とした商品取出口装置の例を図8(a)(b)に示す。
【0012】
図8(a)に示す構成では、商品取出口3の下部を形成する商品受け材61が設けられている。この商品受け材61においては、上部先端を逆U字状に折曲して上部先端部61aを形成し、この上部先端部61aの後方側(商品取出口3の内部側)を、閉状態の取出口扉4の下縁前面に対応位置させて前面扉1の前面に当接させている。また商品受け材61の後部先端を下方へ折り曲げて後部下端部61bを形成し、この後部下端部61bを前面扉1の裏面にねじ62により固定している。このように、商品受け材61は、その上部先端部61aを前面扉1の前面に当接する状態に組み合わせて、後部下端部61bをねじ62で止めることで前面扉1に固定されている。またこの商品受け材61の後部下端部61bから前方斜め上方向へ立ち上げ、続いて商品取出口3の開口部の下辺へ向けて上方へ立ち上げて、シュート46に案内された商品6を受ける商品受面部61cを形成している。また商品受面部61cには、取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水(水滴)Rを抜く水抜き孔61dを形成している。この水抜き孔61dにより、取出口扉4から伝わり落ちる雨水Rは、矢印で示すように排水されることから、商品取出口3内の商品6に雨水Rが付着して商品価値を低下させることを回避している。
【0013】
また図8(b)に示す構成では、商品取出口3の下部を形成する商品受け材71が設けられている。この商品受け材71においては、上部先端を逆U字状に折曲して上部先端部71aを形成し、この上部先端部71aを、前面扉1の開口部下辺に臨む周壁部との間に隙間Bを設けるように前面扉1に固定している。また商品受け材71の後部先端を下方へ折り曲げて後部下端部71bを形成し、この後部下端部71bを前面扉1の裏面にねじ72により固定している。このように、商品受け材71は、単にねじ72,74により前面扉1に固定されている。またこの商品受け材71の後部下端部71bから前方上方向へ湾曲して立ち上げて、シュート46に案内された商品6を受ける商品受面部71cを形成している。前記隙間Bにより、取出口扉4から伝わり落ちる雨水Rは、矢印で示すように排水されることから、商品取出口3内の商品6に雨水Rが付着して商品価値を低下させることを回避している。
【0014】
また前面扉1には、上記のように、商品取出口3、取出口扉4が設けられ、さらに商品サンプル31、商品選択釦32、硬貨投入口33、紙幣投入口34、投入金額表示部35、返却レバー36、コイン返却口37など、多数の機器が取り付けられることにより、前面扉1が単なる板で構成した枠体であると捩れが発生しやすい。そのため前面扉1に補強部材を組み込み、たとえば図8(a)(b)に示すように前面扉1の内部下端部に補強部材63,73を固定して、前面扉1の剛性を確保している。
【特許文献1】実開昭61−204288号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
上記特許文献1の商品受け材51、図8(a)(b)に示す商品受け材61,71は、取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水Rが商品取出口3内の商品6に付着して商品価値を低下させることを回避できるが、商品取出口3の前面に係合させた状態で単に、ねじ52,62,72により固定させた構成となっていることから、前面扉1の剛性を向上させることはできず、別途、前面扉1に上記剛性を確保するための補強部材(たとえば、上記補強部材63,73)を必要とし、そのため前面扉1を構成する部品点数が多くなり、組立作業の効率、コストの面から問題となっていた。
【0016】
そこで、本発明は、取出口扉の前面から伝わり落ちる雨水が商品に付着して商品価値を低下させることを回避できるともに、前面扉の補強部材としての役目を果すことができ、前面扉の部品点数を削減できる自動販売機の商品取出口装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、庫内の商品収納部から払い出された商品を取り出す商品取出口が前面扉に設けられ、前記商品取出口の開口部を開閉する内開き式の取出口扉が設けられた自動販売機の商品取出口装置であって、前記商品収納部から払い出された商品を受ける商品受け材が備えられ、前記商品受け材には、前記取出口扉の閉状態において下端部の下方となる箇所に、前記取出口扉より伝わった雨水を受け止めて前記前面扉の外へ導く水抜き用案内面が形成され、前記商品受け材が、前記前面扉の前面部と底面部に固着されて前記前面扉と一体化されていることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成によれば、商品取出口の商品受け材が前面扉の前面部と底面部に固着され一体化されていることにより、商品受け材が前面扉の補強部材の役目を果し、前面扉の剛性を高めることができながら、前面扉の補強部材の数を削減することが可能となり前面扉の部品点数が削減される。また商品受け材に形成された水抜き用案内面が、取出口扉の前面から伝わり落ちる雨水を受け止め、雨水が商品取出口内に浸入することを防止する。よって、取出口扉の前面から伝わり落ちる雨水が商品に付着して商品価値を低下させることが回避される。
【0019】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記水抜き用案内面には、その一部に水抜き用の孔部が設けられていることを特徴とするものである。
上記構成によれば、水抜き用の孔部により、水抜き用案内面で受け止めた雨水を前面扉の外へ排出し、雨水が商品取出口内に浸入することを防止する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の自動販売機の商品取出口装置は、商品取出口の商品受け材が前面扉の補強部材の役目を果し、前面扉の剛性を高めることができながら、前面扉に必要とする補強部材の数を減らすことができ、前面扉の部品点数を減らすことができ、コストを削減できる、という効果を有している。
【0021】
また本発明の自動販売機の商品取出口装置は、商品受け材の水抜き用案内面により、取出口扉の前面から伝わり落ちる雨水が商品取出口内に浸入することを防止でき、商品取出口内の商品に雨水が付着して商品価値が低下することを回避できる、という効果を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における自動販売機の商品取出口装置を示す前面扉の要部側面図である。なお、従来の自動販売機と同機能のものには同符号を付してその説明を省略する。
【0023】
図1に示すように、商品取出口3の背面側下方に、商品6を案内するシュート46が位置するように、商品取出口3は、前面扉1の本体構造体(以下、前面扉本体と称す)11の下部に嵌め込まれている。この商品取出口3は、図1〜図4に示すように、シュート46側(裏面側)より見て左に位置する左側面部材12、商品受け材(底前部材)13、シュート46側(裏面側)より見て右に位置する右側面部材14、シュート46側(裏面側)より見て中央下部に位置する仕切り部材15などを備えており、前面上部に取出口扉4が取り付けられている。また前面扉本体11の下端(前面扉1における商品取出口3の下方部分)には、商品取出口(装置)3を下方から支持する底面部材(前面扉の底面部の一例)17が固定されている。また図1において、18は取出口扉4が閉状態のときに当接し、取出口扉4を当接した姿勢(垂直な姿勢)で支持する緩衝材からなる扉当てであり、前面扉本体11に取り付けられている。
【0024】
前記左側面部材12と右側面部材14は、板材を折り曲げて構成され、上部背面側が斜めに切り欠かれた左右対称の部材であり、図2に示すように、前面側の端部を外方へ直角に折り曲げて形成された左右前端部12a,14aと、商品受け材13が固定された側面部12b,14bと、背面側の端部を外方へ直角に折り曲げて形成された左右後端部12c,14cから形成されている。また側面部12b,14bには、上部前側に、取出口扉4の回動軸心である上端部を支持する支持孔20が設けられ、下部の前面部分と下部の背面部分に、商品受け材13と位置合わせするための凹部(ダボ穴)21が設けられている。
【0025】
また商品受け材13は、図3に示すように、1枚の板材を複数箇所で折り曲げて形成されており、上端縁部13aと、前面接触部13bと、樋部13cと、商品取出口前部13dと、商品取出口受け部13eと、下端縁部13fと、上部固定部13gと、下部固定部13hから形成されている。
【0026】
前記上端縁部13aは、上端部を三角形状に折り曲げて形成され、図1に示すように、端部と角部とが前面扉本体11の前面部に後方から当てられている。また前面接触部13bは、この上端縁部13aの下方に連続して形成され、図1に示すように、前面扉本体11の前面部に後方から接し、複数箇所で前面扉本体11の前面部裏面に溶接されている。
【0027】
また樋部13cは、閉状態の取出口扉4の下端部の下方に位置し取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水Rを受けるためものであり、前面接触部13bの下端から上斜め後方へ折り曲げられて形成され、底部には、複数箇所(実施の形態では3箇所)に水抜き孔23が設けられている。この樋部13cが、手前側ほど下方に傾斜するとともに、その一部に孔部(水抜き孔23)が形成された水抜き用案内面を形成している。
【0028】
また商品取出口前部13dは、樋部13cの上端から垂直に折り曲げられて形成されており、この商品取出口前部13dには、仕切り部材15を固定するための左右一対のねじ孔27が設けられている。
【0029】
また商品取出口受け部13eは、この商品取出口前部13dの下端から下斜め後方へ折り曲げられて形成されており、その両側端部は左側面部材12および右側面部材14の背面側下端に達している。この商品取出口受け部13eには4箇所に、仕切り部材15を固定するためのスリット形状の係止孔24が設けられている。また下端縁部13fは、商品取出口受け部13eの下端から垂直に下方に折り曲げられて形成され、上記前面扉本体11の底面部材17に溶接(固着の一例;溶接箇所を符号Sで示す)されている。また上部固定部13gは、商品取出口前部13dの左右両端から下方へ垂直に折り曲げられて形成され、上記凹部(ダボ穴)21に嵌る凸部25が設けられている。また下部固定部13hは、商品取出口受け部13eの左右両端から下方へ垂直に折り曲げられて形成され、上記凹部(ダボ穴)21に嵌る凸部25が設けられている。
【0030】
また上記仕切り部材15は、1枚の板材を、左側面部材12、商品受け材13および右側面部材14により形成される商品受け空間(シュート46により案内されてきた商品6を受ける空間)の一部空間の形状に合わせて切断し、複数箇所で折り曲げて形成されており、左側面部15aと、上蓋部15bと、右側面部15cと、左前縁部15dと、前折曲部15eと、右前縁部15fと、後折曲部15gから形成されている。
【0031】
前記左側面部15aおよび右側面部15cは、商品受け材13の商品取出口前部13dおよび商品取出口受け部13eとにより形成される平面形状に合わせて形成されており、この左側面部15aから前側(シュート46側)内方へ折り曲げて前記左前縁部15dが設けられ、また右側面部15cから前側(シュート46側)内方へ折り曲げて前記右前縁部15fが設けられている。また各左側面部15aおよび右側面部15cの下端にはそれぞれ、商品取出口受け部13eの係止孔24に差し込まれ、仕切り部材15を商品受け材13に固定するための鉤爪26が設けられている。
【0032】
また前記上蓋部bは、左側面部15aおよび右側面部15cの上部を連結する平板部を構成しており、左側面部15aおよび右側面部15cにより形成される空間の上方を覆う。この上蓋部bの前側(シュート46側)を垂直に下方へ折り曲げて前記前折曲部15eが設けられ、上蓋部bの後側(商品受け材13の商品取出口前部13d側)を垂直に下方へ折り曲げて前記後折曲部15gが設けられている。
【0033】
この後折曲部15gに、商品受け材13の商品取出口前部13dのねじ孔27に合わせて、左右一対の取付孔28が設けられている。
この前記商品受け空間の中央位置に設けた仕切り部材15により、前記商品受け空間は2つの小空間に分離され、仕切り部材15の上蓋部b、左側面部15aおよび右側面部15cにより前記商品受け空間の中央部の空間が閉鎖されている。この構成により、商品6を取り出すために取出口扉4を奥側に押して商品取出口3内へ手首を入れることはできても、商品取出口3内へ手首から上の腕の部分まで入ることを阻止し、シュート46の奥まで腕が差し込まれ商品6が盗難される恐れを回避している。なお、シュート46は、商品取出口3の上流部で2つに分かれ、分離された前記商品受け空間へ商品6を導くようにされている。
【0034】
これら左側面部材12、商品受け材13、右側面部材14、および仕切り部材15は、次の手順で、前面扉本体11の裏面側から組み立てられる。
左側面部材12と右側面部材14との間に、これら左右の側面部材12,14の凹部21と商品受け材13の凸部25とを合わせて位置ずれが発生しないように商品受け材13を合わせ、これら左側面部材12と商品受け材13と右側面部材14を溶接して固定する。続いて商品受け材13の上端縁部13aを、開口部38の下方所定位置に合わせ、商品受け材13の前面接触部13bを、前面扉本体11の前面部に背面側から接するように前面扉本体11に配置し、前面接触部13bの複数箇所を前面扉本体11の前面部に溶接する。続いて商品受け材13の下端縁部13fを、前面扉本体11の底面部材(底面部)17と左右全面に渡って溶接(溶接箇所S)し、確実に固着する。
【0035】
続いて扉当て18を前面扉本体11に固定し、左右の側面部材12,14の上部の支持孔20を利用して取出口扉4を取り付ける。
その後に、仕切り部材15の鉤爪26と商品取出口受け部13eの係止孔24の位置を合わせ、鉤爪26を係止孔24に差し込み、仕切り部材15の取付孔28を、商品受け材13の商品取出口前部13dのねじ孔27に合わせて、ねじ29を取付孔28を介してねじ孔27に螺合することにより、商品取出口3に仕切り部材15を固定する。
【0036】
上記前面扉本体11および商品取出口3の構成により、前面扉1が閉じられると、シュート46が商品取出口3の背面下部に位置し、商品搬送機構45によって払い出された商品6は、シュート46により案内されて商品取出口3内に払い出される。このとき、商品6は、仕切り部材15により分離された小空間の一方へ払い出される。商品取出口3内に払い出された商品6は、開口部38より、取出口扉4を奥側に押して手を入れることで取り出される。
【0037】
また自動販売機が屋外に設置され、雨が降ったとき、図1の拡大図に矢印で示すように、取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水(水滴)Rは、樋部13cで受け止められ、続いて水抜き孔23を通って、前面扉本体11の内部前面側に沿って下方へ流れ、前面扉本体11の下端に設けた排水口11aより排水される。
【0038】
以上のように本実施の形態によれば、商品収納部43から払い出された商品6を受ける商品受け材13を、板材を複数箇所で折り曲げて形成して剛性を増し、さらに商品受け材13の前面接触部13bを前面扉本体11の前面部に溶接し、下端縁部13fを、その左右全面に渡って前面扉本体11の底面部材(底面部)17と溶接し、商品取出口3の商品受け材13を前面扉本体11に堅固に固着することにより、商品受け材13は前面扉1の補強部材の役目を果すことができ、前面扉1の剛性を高めることができながら前面扉1に必要とする補強部材の数を減らすことができ、したがって前面扉1の部品点数を減らすことができ、作業効率を改善でき、コストを削減することが可能となる。
【0039】
また商品受け材13に、取出口扉4の下端部の下方となる箇所に、手前側ほど下方に傾斜するとともに、その3箇所に水抜き孔23が形成された樋部13c(水抜き用案内面)を形成したことにより、取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水Rが商品取出口3内に浸入することを防止でき、商品取出口3内の商品6に雨水Rが付着して商品価値が低下することを回避できる。
【0040】
このように、商品受け材13を、単に商品6を受ける部材としてだけではなく、前面扉1の剛性を向上させる補強部材、ならびに取出口扉4の前面から伝わり落ちる雨水Rを受ける樋部材として兼用することができる。
【0041】
なお、実施の形態において、商品受け材13の樋部13cに水抜き孔23を形成しているが、必ずしも水抜き孔23は必要ではなく、樋部13cの左右両端から前面扉本体11の下方へ雨水Rが流れ出るように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態における自動販売機の商品取出口装置を示す前面扉の要部側面図である。
【図2】同自動販売機の商品取出口装置を示す左右の側面部材の側面図および背面図である。
【図3】同自動販売機の商品取出口装置を示す商品受け材の正面図、平面図および側面図である。
【図4】同自動販売機の商品取出口装置を示す仕切り材の平面図、正面図および側面図である。
【図5】従来の自動販売機の正面図である。
【図6】同従来の自動販売機の全体側面断面図である。
【図7】同従来の自動販売機の商品取出口装置の要部を示す側面断面図である。
【図8】同従来の自動販売機の商品取出口装置の要部を示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 前面扉
2 自動販売機本体
3 商品取出口
4 取出扉
6 商品
11 前面扉本体
12 左側面部材
13 商品受け材
13c 商品受け材の樋部
13f 商品受け材の下端縁部
14 右側面部材
15 仕切り部材
17 底面部材
20 支持孔
21 凹部
23 水抜き孔
24 係止孔
25 凸部
26 鉤爪
27 ねじ孔
28 取付孔
41 商品収納部
45 商品搬送機構
46 シュート
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100113859
【弁理士】
【氏名又は名称】板垣 孝夫

【識別番号】100068087
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 義弘

【識別番号】100096437
【弁理士】
【氏名又は名称】笹原 敏司

【識別番号】100100000
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 洋平


【公開番号】 特開2008−3642(P2008−3642A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−169474(P2006−169474)