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【発明の名称】 現金自動取引装置
【発明者】 【氏名】清野 桂吾

【要約】 【課題】現金自動取引装置200の内部に振込みカードを発行するための機構および専用媒体である振込みカードの常備を不要とし、実装スペースの削減およびコスト低減を図る。

【構成】顧客により入力された振込みデータをバーコードに変換する変換手段と、前記バーコードを所定のシート状の媒体に印字する印字手段と、前記媒体に印字されたバーコードを読み取るバーコード読み取り手段を設け、振込みデータが変換されたバーコードが印字された媒体を用いて振込み処理を行えるようにした。さらに、シート状の媒体は、取引記録が印字される既存のレシート用紙を利用する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振込み処理に必要なデータを入力して振込み操作を行う現金自動取引装置において、
前記振込みデータをバーコードに変換する変換手段と、
前記バーコードを所定のシート状の媒体に印字する印字手段と、
前記シート状の媒体に印字されたバーコードを読み取るバーコード読み取り手段を設けたことを特徴とする現金自動取引装置。
【請求項2】
前記シート状の媒体は、取引記録が印字され、顧客に発行されるレシートを利用することを特徴とする請求項1記載の現金自動取引装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、指定の口座への入金処理等の振込み操作を行う現金自動取引装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関等に設置されている現金自動取引装置においては、指定口座への入金処理等の振込み操作を行う場合、取引内容の選択、振込み先の入力、振込み金額の入力、暗証番号の入力、というように一つ一つ手順を踏む必要がある。特に振込み先の入力は、金融機関名・支店名・科目・口座番号を手入力する必要があり、時間がかかっていた。その結果、振込み取引を実施する顧客が連続すると、現金自動取引装置の前に顧客の待ち行列が出来ていた。
【0003】
この問題を解決するための方法としては、振込み操作を省略する方法として振込みカードを用いる方法がある。この振込みカードには振込み先の金融機関、口座番号等が記録されており、顧客は初回操作時に振込みカードを発行し、次回同じ口座への振込みを実施する際に前記振込みカードを用いることで、振込み先口座等の入力操作を省略することが出来た。(例えば、特許文献1参照)
【特許文献1】特開平4−287165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、振込みカードを使用する場合、現金自動取引装置には専用媒体である振込みカードを発行するための機構を設ける必要があり、コストが上がるという問題点があった。さらに、発行用の振込みカードを現金自動取引装置の内部に常備しておく必要があるため、振込みカードを常備するための実装スペースが必要という問題点もあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、前述の課題を解決するため次の機構を採用する。すなわち、振込み処理に必要なデータを入力して振込み操作を行う現金自動取引装置において、前記振込みデータをバーコードに変換する変換手段と、前記バーコードを所定のシート状の媒体に印字する印字手段と、前記シート状の媒体に印字されたバーコードを読み取るバーコード読み取り手段を設けるようにした。
【発明の効果】
【0006】
本発明の現金自動取引装置によれば、振込み処理に必要な振込み先の金融機関や口座等の振込みデータをバーコードに変換する変換手段と、前記バーコードを所定のシート状の媒体に印字する印字手段と、前記シート状の媒体に印字されたバーコードを読み取るバーコード読み取り手段を設け、振込みデータが変換されたバーコードを印字したシート状の媒体を用いて振込み処理を行えるようにしている。さらに、シート状の媒体は、顧客に対して発行される取引記録が印字されたレシート用紙を利用している。このように構成された本発明では、振込みカードを実装するためのスペースおよび発行機構を設ける必要がない。さらに、既存のレシート用紙を利用しているので、振込みカードのような専用媒体を用意する必要もない。また、振込みカードを用いた場合と同様に、振込み処理に必要なデータの入力操作を省略することも出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明に係る実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。
【実施例】
【0008】
(構成)
本発明の構成を説明する図として、図1に実施例の現金自動取引装置の構成図を、図2に実施例の現金自動取引装置の外観斜面図を示す。図1において、200は実施例の現金自動取引装置であり、その内部に制御部90を設けている。制御部90は装置全体及び各部の制御を行う。
【0009】
顧客操作部10は、図2に示すように顧客が画面を操作する際、前記操作画面上に必要な指示やメッセージを表示する表示操作部8と、希望の取引や入出金の金額の指示や暗証番号等を指で入力するためのタッチパネルからなる。
【0010】
カード処理部20は、カード挿入排出口3に挿入された顧客のキャッシュカードの磁気ストライプから、顧客の口座番号やその他のデータを読み取り、また、キャッシュカードの磁気ストライプに所定のデータを書き込む図示しない磁気ヘッドを設けている。
【0011】
現金処理部30は、振込み処理等のために投入された紙幣や硬貨の金種、真偽、計数等を行う機構であり、紙幣入出金口6、硬貨入出金口7より現金の投入や必要に応じて釣銭を排出する処理を行う。
【0012】
ジャーナル処理部40は、ジャーナル用紙及び補助用の同ジャーナル用紙を有し、図示しない当該用紙の繰出し機構及び取引記録を印字する印字ヘッド等を設けている。
【0013】
レシート処理部50は、顧客に対して取引記録を印字し、レシートを発行する機構である。さらに、顧客が入力し制御部90により記憶部100に記録された振込み先データをバーコードに変換し、当該イメージデータを印字し、図7に示したような振込み券レシート4aを発行して、レシート排出口4より排出する処理も行う。
【0014】
通帳処理部60は、通帳挿入排出口5に挿入された通帳に、図示しない印字ヘッドにより現金の入出記録を印字する機構を設け、現金の入出金の記録の処理を行う。
【0015】
バーコード処理部70は、図9に示す振込み先コード11を読み取るためのカメラ9aを設け、バーコード読み取り部9にセットした振込み券レシート4aに印刷された振込み先コード11を光学的に読み取る処理を行う。
【0016】
上位接続部80は、制御部90とホストコンピュータ300を通信回線で接続するためのインタフェイスであり、ホストコンピュータ300は制御部90より送られた振込み先データとデータベースの照会を行う。記憶部100は、取引操作で発生する様々なデータを記録する。
【0017】
図2において200は現金自動取引装置であり、その外周は筺体1に覆われている。取扱業務表示部2は、顧客に対して振込みや振替、預金、支払、通帳記帳等の現在の取引科目内容等を表示するものである。
【0018】
(動作)
以上の構成により、実施例の現金自動取引装置は、以下のように動作する。本動作を図1及び、図3ないし図9を用いて以下説明する。
【0019】
図3は、上記現金自動取引装置200の処理と顧客の操作取引を示す動作フローチャートである。先ず、現金自動取引装置200の制御部90は顧客操作部10を制御し、その表示画面上に図4に示す取引選択画面を表示させる(ステップS1)。この取引選択画面では、例えば、「引き出し」「預入れ」「振込み」「通帳記帳」「振替え」「残高照会」などの項目があり、顧客が図4に示す振込み21を選択しタッチパネルを押下すると(ステップS2)、顧客操作部10に図示しない振込み先銀行の選択画面を表示し、顧客がタッチパネルにより入力を行うと図5のような振込み先入力画面を表示する(ステップS3)。
【0020】
振込み先入力画面により顧客は、顧客操作部10のタッチパネルを押下することにより、支店番号22と口座番号23をそれぞれ入力し(ステップS4)、図示しない振込み先氏名入力画面で振込み先氏名の入力を行う。
【0021】
顧客により入力された振込み先データは図1に示した制御部90に通知され、上位接続部80を介してホストコンピュータ300に送信され、記憶部100に記録される。そして、顧客により入力された振込み先データがホストコンピュータ300のデータベースと照会され(ステップS5)、顧客が入力した振込み先データと一致する振込み先口座の氏名、住所、電話番号等の詳細データが上位接続部80を介して制御部90に通知され、記憶部100に格納される。そして、顧客は顧客操作部10に表示された図示しない振込み先データの振込み先を確認する(ステップS6)。
【0022】
そして、図示しない振込み金額入力画面が表示されるので(ステップS7)、顧客は顧客操作部10のタッチパネルを押下し振込み金額を入力する(ステップS8)。また、図示しない顧客入力画面にて、顧客の氏名と電話番号を入力する。顧客により入力されたデータは制御部90から上位接続部80を介してホストコンピュータ300に通知され、ホストコンピュータ300では、振込み先と振込み金額のデータに基づき、振込み処理が実行される(ステップS9)。
【0023】
振込み処理が完了すると、顧客操作部10の画面上に図6に示す振込み券レシート発行選択画面を表示する(ステップS10)。そして顧客が、発行する25を選択しタッチパネルを押下すると、制御部90は、記憶部100に記録された振込み先データをバーコード化したイメージデータに変換する。そして、記憶部100に記録され変換されたイメージデータと振込み先に関するテキストデータが、制御部90を介しレシート処理部50に送信され、図7に示すような振込み先コード11を印字した振込み券レシート4aを顧客に発行する(ステップS11)。
【0024】
次に、前記振込み券レシート4aを使用した振込み取引を行う動作について説明する。図3において、顧客は振込み先入力を行う際に、図5に示す振込み券レシートの使用24を選択しタッチパネルを押下する(ステップS12)。制御部90は顧客操作部10に図8に示すような振込み券レシート4aの読み取りを促す画面を表示する(ステップS13)。そこで顧客は、顧客操作部10のガイダンスに従い、前回の振込み取引で発行しておいた振込み券レシート4aを振込み先コード11が印字されている面を下にして、バーコード読み取り部9にセットする(ステップS14)。
【0025】
バーコード読み取り部9には、図9に示すように、内部にバーコード読み取り用のカメラ9aが設けられており、振込み券レシート4aがバーコード読み取り部9にセットされると、機構内部に実装されているカメラ9aにより顧客がセットした振込み券レシート4aに印字されているバーコード画像を読み取る(ステップS15)。そして、読み取られたバーコード画像はバーコード処理部70により処理され、制御部90に送信される。制御部90では画像解析処理によりバーコード画像から振込み先データを抽出し、上位接続部80を介してホストコンピュータ300に送信され、前述のステップS5に戻り以降の処理を同様に行う。
【0026】
(効果)
以上詳細に述べたように実施例の現金自動取引装置によれば、振込み先データをバーコードに変換して振込み先コードとして振込み券レシートに印字し、印字された振込み先コードから振込み先データを読み取るバーコード読み取り手段を設け、振込みデータが変換されたバーコードを印字した振込み券レシートを用いて振込み処理を行えるようにしたので、振込みカードのためのスペースおよび発行機構を設ける必要がない。さらに、取引記録を印字し、顧客に発行する為に設けられている既存のレシート用紙を利用して振込み券レシートを発行しているので、振込みカードのような専用媒体を用意する必要もない。また、振込みカードと同様に顧客の入力操作を省略することができる。
【0027】
《その他の変形例》
以上の実施例の説明では、顧客による入力またはバーコード読み取り部のカメラにより読み取られた振込み先データの取扱いとして、ホストコンピュータに振込み先データとデータベースを設けたシステムを例として説明したが、現金自動取引装置側に当該データの全部または一部を設け、現金自動取引装置にて振込み先データに対応した振込み先口座の氏名等の詳細データ抽出するシステムであってもよい。
【0028】
また、レシートに印字するバーコードを2次元バーコードとして説明したが1次元バーコードを印字するようにしてもよいし、その他振込みコードを内在させる幾何学的模様を印字できるものであれば、どのようなものを印字させるようにしてもよい。また、振込み先データをバーコードで印字するように説明したが、顧客のデータも含めて印字するようにしても勿論よい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
以上述べたように、本発明は、指定の口座への入金処理等の振込み操作を行う現金自動取引装置などに広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施例の現金自動取引装置の構成図である。
【図2】実施例の現金自動取引装置の外観斜面図である。
【図3】実施例の現金自動取引装置の処理と顧客の操作取引を示す動作フローチャート図である。
【図4】実施例の現金自動取引装置の取引画面選択を示した図である。
【図5】実施例の現金自動取引装置の振込み先入力画面を示した図である。
【図6】実施例の現金自動取引装置の振込み券レシート発行選択画面を示した図である。
【図7】実施例の現金自動取引装置から発行された振込み券レシートの例を示した図である。
【図8】実施例の現金自動取引装置において振込み券レシートの使用方法を説明する図である。
【図9】実施例の現金自動取引装置のバーコード読み取り部の断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 筺体
4 レシート排出口
4a 振込み券レシート
8 表示操作部
9 バーコード読み取り部
9a カメラ
10 顧客操作部
11 振込み先コード
20 カード処理部
40 ジャーナル処理部
50 レシート処理部
70 バーコード処理部
80 上位接続部
90 制御部
100 記憶部
200 現金自動取引装置
300 ホストコンピュータ
【出願人】 【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
【出願日】 平成18年7月5日(2006.7.5)
【代理人】 【識別番号】100115417
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 弘一


【公開番号】 特開2008−15757(P2008−15757A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−185695(P2006−185695)