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【発明の名称】 ICタグ
【発明者】 【氏名】田崎 耕司

【氏名】増田 寿代

【氏名】中村 利信

【氏名】小林 長

【要約】 【課題】対象となる被着体に対しループ状に巻きつけて容易に固定することができ、かつ優れた曲げ捩れ強度を有するICタグを提供する。

【構成】無線通信用のICチップと、前記ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、少なくとも1個以上の固定用突起と、前記突起を挿入固定する少なくとも1個以上の開口部とを有し、前記固定用突起と前記開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグにおいて、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納された前記ICタグインレットと、前記凹溝及び前記ICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、前記第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、前記第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信用のICチップと、前記ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、少なくとも1個以上の固定用突起と、前記突起を挿入固定する少なくとも1個以上の開口部とを有し、前記固定用突起と前記開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグにおいて、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納された前記ICタグインレットと、前記凹溝及び前記ICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、前記第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、前記第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【請求項2】
無線通信用のICチップと、前記ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、連続した鋸歯状の固定用突起と、爪状のストッパーが形成された開口部とを有し、前記固定用突起と前記開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグにおいて、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納された前記ICタグインレットと、前記凹溝及び前記ICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、前記第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、前記第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【請求項3】
請求項1ないし請求項2に記載のICタグにおいて、前記第1の樹脂成形部位が切り欠き部を有し、前記第2の樹脂成形部位が、前記切り欠き部において第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載のICタグにおいて、前記第1の樹脂成形部位と前記第2の樹脂成形部位が異なる素材で形成されることを特徴とするICタグ。
【請求項5】
請求項1から請求項4に記載のICタグにおいて、タグ材料が有機樹脂からなり、前記有機樹脂は、塩化ビニル樹脂、ナイロン(ポリアミド系樹脂)、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、エラストマー樹脂から選択されることを特徴とするICタグ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ICチップを搭載した非接触式個体識別装置に関して、安価で生産性に優れるICタグに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ICタグを用いる非接触式個体識別システムは、物のライフサイクル全体を管理するシステムとして、製造、物流、販売、リサイクルのすべての業態で注目されている。特にUHF波やマイクロ波を用いる電波方式のICタグは、ICチップに外部アンテナを取り付けた構造で数メートルの通信距離が可能であるという特徴によって注目されており、現在、大量の商品の物流管理や製造物履歴管理、セキュリティ管理等を目的にシステムの構築が進められている。
【0003】
13.56MHz帯を利用した電磁誘導方式のICタグを含めて、これらを利用した実証実験はアパレル、家電、航空、出版、農業等の各業界で進められており、アパレル等の一部の業界ではすでに実用化が図られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ICタグを用いた非接触式個体識別システムで大量の商品の物流及び物品管理を実現するためには、商品の1つ1つにICタグを取り付ける必要がある。そのためには安価なICタグを大量に生産する技術と、ICタグを種々の形状のものに容易に取り付ける技術が不可欠である。
【0005】
ICタグの取り付けに関しては、種々の物品の形状や材質に適したICタグを選択し取り付ける必要があり、その中で、棒または取っ手状のものに巻きつける用途や、ひも状のものを何本も纏めて束ねる用途に対し、結束バンドのバンド部にICタグインレットを封入した構造のICタグが本発明者らによって提案され、「特願2005−111956」が出願されている。
【0006】
バンド内にICタグインレットを封入する場合、ICチップの耐衝撃性を考慮すると、厚み方向の中央近傍に配置することが望ましく、その際の製造工程としては、まず凹部を備えた第1の樹脂成形部位を準備し、次にその凹部にICタグインレットを格納し、さらにICタグインレットを封入するために第2の樹脂成形部位形成する方法がある。
【0007】
しかしながら、この方法ではバンドを小さな曲率で曲げたり、捻ったりする際に、第1の樹脂成形部位と第2の樹脂成形部位の接合面が剥がれる場合がある。
【0008】
本発明は、前記に鑑みてなされたものであり、対象となる被着体に対しループ状に巻きつけて容易に固定することができ、かつ優れた曲げ捩れ強度を有するICタグを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は以下の通りである。
【0010】
第1に、無線通信用のICチップと、前記ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、少なくとも1個以上の固定用突起と、前記突起を挿入固定する少なくとも1個以上の開口部とを有し、前記固定用突起と前記開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグにおいて、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納された前記ICタグインレットと、前記凹溝及び前記ICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、前記第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、前記第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【0011】
第2に、無線通信用のICチップと、前記ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、連続した鋸歯状の固定用突起と、爪状のストッパーが形成された開口部とを有し、前記固定用突起と前記開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグにおいて、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納された前記ICタグインレットと、前記凹溝及び前記ICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、前記第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、前記第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【0012】
第3に、第1ないし第2に記載のICタグにおいて、前記第1の樹脂成形部位が切り欠き部を有し、前記第2の樹脂成形部位が、前記切り欠き部において第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることを特徴とするICタグ。
【0013】
第4に、第1から第3に記載のICタグにおいて、前記第1の樹脂成形部位と前記第2の樹脂成形部位が異なる素材で形成されることを特徴とするICタグ。
【0014】
第5に、第1から第4に記載のICタグにおいて、タグ材料が有機樹脂からなり、前記有機樹脂は、塩化ビニル樹脂、ナイロン(ポリアミド系樹脂)、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、エラストマー樹脂から選択されることを特徴とするICタグ。
【発明の効果】
【0015】
本発明のICタグによれば、次のような効果を得ることができる。すなわち、無線通信用のICチップと、ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、少なくとも1個以上の固定用突起と、固定用突起を挿入固定する少なくとも1個以上の開口部とを有し、固定用突起と開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグであって、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納されたICタグインレットと、凹溝及びICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることによって、対象となる被着体に対しループ状に巻きつけて容易に固定することができ、かつ優れた曲げ捩れ強度を有するICタグを実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のICタグは、無線通信用のICチップと、ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、少なくとも1個以上の固定用突起と、固定用突起を挿入固定する少なくとも1個以上の開口部とを有し、固定用突起と開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグであって、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納されたICタグインレットと、凹溝及びICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えている。
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は例として示すものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0018】
図1から図3を用いて、本発明のICタグの基本構造を説明する。
【0019】
図1(a)は、第1の樹脂成形部位の平面概略図であり、図1(b)は図1(a)中のA−A‘部の断面図である。第1の樹脂成形部位30にはICタグインレットを格納するための凹部31が形成されている。なお、固定用突起を挿入固定するための開口部40と、爪状のストッパー50が図示されているが、固定用突起は省略されている。
【0020】
図2(a)は、図1に示した第1の樹脂成形部位の凹部に、ICチップ10と、ICチップが接続された送受信アンテナ20とから構成されるICタグインレットを格納した状態を示した平面概略図であり、図2(b)は図2(a)中のB−B‘部の断面図である。
【0021】
図3(a)は、図2で格納したICタグインレットの上から、第2の樹脂成形部位70を成型した状態を示した平面概略図であり、図3(b)は図3(a)中のC−C‘部の断面図である。ICタグインレットを封入すると同時に、ICタグインレットの封入部の両端部には第1の樹脂成形部位を周回する帯部71を形成する。この構造により、バンドを曲げた際にも帯部が第1の樹脂成形部位をかしめる効果が得られ、接合面が剥がれにくく強度が向上する。
【0022】
図4は、第2の樹脂成形部位の帯部71をICタグインレットの両端部と中央部に設けた場合の概略図である。このように、第2の樹脂成形部位の長さや幅によって帯部の数を増やしてもよい。
【0023】
図5は、第1の樹脂成形部位30に切り欠き部32を形成した場合の形状を示す。第2の樹脂成形部位の帯部を第1の樹脂成形部位の切り欠き部に形成することにより、溶融部分の面積が大きくなり、かつ投錨効果も得られるためにより大きな接合強度が得られ、好適である。
【0024】
本発明の構造を、第2の樹脂成形部位に帯部を設けなかった場合と比較して示したのが図6である。図6(a)は本発明の構造であり、バンドを曲げた際にも第1の樹脂成形部位と第2の樹脂成形部位に良好な密着が保たれる。図6(b)は第2の樹脂成形部位に帯部を設けなかった場合の構造であり、バンドを曲げた際に剥離部Dが発生しやすい。
【0025】
本発明のICタグをループ状に固定するための固定用突起と開口部は、限定されるものではない。
【0026】
例えば、本発明の第1の形態を図7に示す。図7(a)は上面から見た概略図であり、図7(b)は側面図である。本形態は連続した鋸歯状の固定用突起60と、開口部40に爪状のストッパー50を備えたものである。ループ状にしたICタグを締め付ける方向には容易に突起を進められるが、引き抜く方向には進むことができないため、ICタグを一度対象物へ取り付けた後はICタグを切断することなく取り外すことができない、セキュリティ性の高いICタグが得られる。
【0027】
また、本発明の第2の形態を図8に示す。図8(a)は上面から見た概略図であり、図8(b)は側面図である。バンド状のICタグの両側面には複数個の固定用突起61が形成されており、一方の端には任意の突起を固定するための開口部41が形成されている。開口部は固定用突起が通過できる幅の広幅部41a部と、固定用突起が形成されていない部分のみが通過できる狭幅部41bとから形成されており、広幅部に突起部を通した後、所定の突起が形成されていない部分を狭幅部にはめ込むことでICタグをループ状に固定することができる。
【0028】
また、本発明の第3の形態を図9に示す。図9(a)は上面から見た概略図であり、図9(b)は側面図である。バンド状のICタグの一方の側の一方の面に複数の球状の固定用突起62が形成されており、他方の側には複数の開口部42が形成されている。開口部は球状の固定用突起を押し当て力を加えることで挿入でき、かつ容易に抜けない大きさにしておくことで、ICタグをループ状に固定することができる。
【0029】
また、本発明の第4の形態を図10に示す。図10(a)は上面から見た概略図であり、図10(b)は側面図である。ICタグの一方の先端には円錐状の固定用突起63が形成されており、他方の端には円筒状の開口部43が形成されている。円筒状の開口部は円錐状の固定用突起を押し当て力を加えることで挿入でき、かつ容易に抜けない大きさにしておくことで、ICタグをループ状に固定することができる。円錐状の突起を円筒状の開口部に挿入すると引き抜く方向には進むことができないため、ICタグを一度対象物へ取り付けた後はICタグを切断することなく取り外すことができない、セキュリティ性の高いICタグが得られる。
【0030】
本発明のICタグに使用されるタグ材料としては、ループ状に固定するための柔軟性と、強度を有することが望ましい。タグ材料が有機樹脂からなり、前記有機樹脂は、塩化ビニル樹脂、ナイロン(ポリアミド系樹脂)、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール、エラストマー樹脂等の有機樹脂は、上記の条件を満足するために好適な材料であり、特にナイロン(ポリアミド系樹脂)は、柔軟性、強度、低価格のICタグを実現する上で好ましい。
【0031】
なお、第1の樹脂成形部位と第2の樹脂成形部位は異なる樹脂を選択しても良い。例えば、図7に示したような連続した鋸歯状の固定用突起60と、開口部40に爪状のストッパー50を備えたバンド形状である場合、第1の樹脂成形部位はストッパーの強度を確保するために硬めの樹脂を選択し、ICタグインレットを封入する第2の樹脂成形部位には柔軟性を確保するためのエラストマー樹脂等を選択することもできる。
【0032】
また、図1から図10は、バンドの固定用突起および開口部をいずれも第1の樹脂成形部位として形成した例を示したが、第2の樹脂成形部位として形成しても良い。
【0033】
本発明の実施の形態を図1から図10を用いて説明したように、無線通信用のICチップと、ICチップが接続された送受信アンテナによって構成されるICタグインレットが封入され、少なくとも1個以上の固定用突起と、固定用突起を挿入固定する少なくとも1個以上の開口部とを有し、固定用突起と開口部とを係合することでループ状に固定可能なバンド状のICタグであって、凹溝を有する第1の樹脂成形部位と、凹溝に格納されたICタグインレットと、凹溝及びICタグインレットとを封入する第2の樹脂成形部位とから構成され、第2の樹脂成形部位が少なくともその両端部近傍において、第1の樹脂成形部位を周回する帯部を備えることによって、対象となる被着体に対しループ状に巻きつけて容易に固定することができ、かつ優れた曲げ捩れ強度を有するICタグを実現できる。
【実施例】
【0034】
以下、本発明の好適な実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0035】
<実施例1>
まず、図11(a)に示すような、ICチップ100と、アルミニウム箔をエッチング加工した送受信アンテナ200に実装したICタグインレットを準備した。使用したICチップは、(株)日立製作所製のミューチップである。送受信アンテナには励振スリット210を形成し、ICチップと送受信アンテナとのインピーダンス整合を図っている。
【0036】
図11(b)は、図11(a)のE−E‘に沿った断面図である。ICチップの2つの外部電極は励振スリットを跨いで右側と左側に各々接続されている。接続材料には、異方導電接着剤300(日立化成工業(株)製 AC−2052P−45)を使用した。送受信アンテナはポリエチレンテレフタレート(PET)からなるベース基材220に支持されている。
【0037】
次に、連続した鋸歯状の突起と、爪状のストッパーを有する開口部と、ICタグインレットを格納するための凹部を形成したバンド状のナイロン樹脂からなる第1の樹脂成形部位を準備した。(図1参照)
次に、タグ基材の凹部にICタグインレットを置いた。(図2参照)
次に、ICタグインレットの上から、第2の樹脂成形部位をナイロン樹脂を用いてを射出成形し、ICタグインレットを封入すると同時に、第1の樹脂成形部位を周回する帯部を形成した。(図3参照)
以上の工程にて、第1の形態として説明した図7に示すICタグを得た。
【0038】
<実施例2>
まず、図12(a)に示すような、2つの外部電極が対向する各々の面に形成されたICチップ110を、アルミニウム箔をエッチング加工した送受信アンテナ200に実装したICタグインレットを準備した。使用したICチップは、(株)日立製作所製のミューチップである。送受信アンテナには励振スリット210を形成し、ICチップと送受信アンテナとのインピーダンスを図っている。
【0039】
図12(b)は、図12(a)のF−F‘に沿った断面図である。ICチップは励振スリットの右側に配置されており、チップの下面に形成された外部電極を介して送受信アンテナに接続されている。チップの上面に形成された外部電極はアルミニウム箔からなる短絡板230によって励振スリットの左側の送受信アンテナに接続されている。ICチップと送受信アンテナ及び短絡板、送受信アンテナと短絡板との接続は異方導電接着剤(日立化成工業(株)製 AC−2052P−45)300を用いて電気的に接続すると同時に、送受信アンテナと短絡板との空隙を封止し、電気的絶縁性と強度を確保している。また、送受信アンテナ及び短絡板は各々ポリエチレンテレフタレート(PET)からなるベース基材220及び240に支持されている。
【0040】
次に、連続した鋸歯状の突起と、爪状のストッパーを有する開口部と、ICタグインレットを格納するための凹部を形成したバンド状のナイロン樹脂からなる第1の樹脂成形部位を準備した。(図1参照)
次に、タグ基材の凹部にICタグインレットを置いた。(図2参照)
次に、ICタグインレットの上から、第2の樹脂成形部位をナイロン樹脂を用いてを射出成形し、ICタグインレットを封入すると同時に、第1の樹脂成形部位を周回する帯部を形成した。(図3参照)
以上の工程にて、第1の形態として説明した図7に示すICタグを得た。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】(a)は第1の樹脂成形部位を示す平面図である。(b)は第1の樹脂成形部位を示す断面図である。
【図2】(a)はICタグインレットを格納した状態を示す平面図である。(b)はICタグインレットを格納した状態を示す断面図である。
【図3】(a)は第2の樹脂成型部位を形成した状態を示す平面図である。(b)は第2の樹脂成型部位を形成した状態を示す断面図である。
【図4】本発明のICタグの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の樹脂成形部位に設けた切り欠き部を示す平面図である。
【図6】本発明の効果を説明する図である。
【図7】(a)は本発明のICタグの第1の形態を示す平面図である。(b)は本発明のICタグの第1の形態を示す側面図である。
【図8】(a)は本発明のICタグの第2の形態を示す平面図である。(b)は本発明のICタグの第2の形態を示す側面図である。
【図9】(a)は本発明のICタグの第3の形態を示す平面図である。(b)は本発明のICタグの第3の形態を示す側面図である。
【図10】(a)は本発明のICタグの第4の形態を示す平面図である。(b)は本発明のICタグの第4の形態を示す側面図である。
【図11】(a)は実施例1に用いたICタグインレットの構造を示す平面図である。(b)は実施例1に用いたICタグインレットの構造を示す断面図である。
【図12】(a)は実施例2に用いたICタグインレットの構造を示す平面図である。(b)は実施例2に用いたICタグインレットの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0042】
10:ICチップ
20:送受信アンテナ
30:第1の樹脂成形部位
31:凹部
32:切り欠き部
40、41、42、43:開口部
50:ストッパー
60、61、62、63:固定用突起
70:第2の樹脂成形部位
71:帯部
100、110:ICチップ
200:送受信アンテナ
210:励振スリット
220、240:ベース基材
230:短絡板
300:異方導電接着剤
【出願人】 【識別番号】000004455
【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
【識別番号】592066147
【氏名又は名称】品川商工株式会社
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和

【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦

【識別番号】100100929
【弁理士】
【氏名又は名称】川又 澄雄

【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和

【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一

【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄


【公開番号】 特開2008−9539(P2008−9539A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−177003(P2006−177003)