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【発明の名称】 操作ペダルの支持構造
【発明者】 【氏名】徳毛 雅之

【氏名】三好 啓介

【要約】 【課題】通常時にペダル脱落を確実に規制し、車両衝突時にはペダル後退を確実に防止し得る操作ペダルの支持構造を提供する。

【構成】車幅方向に延びる軸部材を所定方向に変位可能に保持するペダル用ブラケットにより支持された第1支軸まわりに揺動可能に支持されたペダル本体と、ブラケットにより支持された第2支軸まわりに揺動可能に支持され、車両衝突時に、車体側部材との干渉により第2支軸まわりに回動変位し、第1支軸を下方に押し下げてブラケットに対し第1支軸を変位可能とする回動レバーと、第1支軸の下方に位置する脱落規制部と軸部材及び回動レバーにそれぞれ係合する第1及び第2の係合部とを有する脱落規制部材と、を設ける。ペダル本体への下向き荷重付加時に、第1支軸の下方への変位が規制され、車両衝突時に、回動レバーの回動に伴い、軸部材が脱落規制部材との係合が解除される方向に変位させられ、ペダル脱落規制が解除される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダッシュパネルの車両後方に設けられ、車両前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造において、
上記ダッシュパネルに取り付けられ車体の後方側に延びるペダルブラケットであって、車幅方向に延びる第1支軸及び第2支軸を支持するとともに、車幅方向に延びる軸部材を所定方向に変位可能に保持するペダルブラケットと、
上記ペダルブラケットにより支持される第1支軸を介して揺動自在に支持されたペダル本体と、
上記ペダルブラケットにより支持される第2支軸を介して揺動自在に支持されるとともに、車両衝突時に、車体側部材と干渉することにより上記第2支軸まわりに回動変位し、上記第1支軸を下方に押し下げることで上記ペダルブラケットに対する第1支軸の変位を可能とする回動レバーと、
上記第1支軸の下方に位置する脱落規制部と、上記ペダルブラケットにより保持された上記軸部材に係合する第1の係合部と、上記第2支軸又は回動レバー若しくはペダルブラケットに係合する第2の係合部と、を有する脱落規制部材と、を有しており、
上記ペダル本体に下向きの荷重が加えられたときに、上記第1支軸の下方への変位が規制される一方、車両衝突時に、上記回動レバーの回動に伴い、上記軸部材が脱落規制部材との係合が解除される方向に変位させられて、上記ペダル本体の脱落規制が解除されるように構成されている、ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
【請求項2】
上記ペダルブラケットに対して上記軸部材を揺動可能に支持する支持部材が設けられ、車両衝突時の回動レバーの回動に伴い該支持部材を介して上記軸部材と脱落規制部材との係合が解除されるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の操作ペダルの支持構造。
【請求項3】
上記回動レバーに対して上記軸部材を揺動可能に連結する連結部材が設けられ、車両衝突時の回動レバーの回動に伴い該連結部材を介して上記軸部材と脱落規制部材との係合が解除されるよう構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の操作ペダルの支持構造。
【請求項4】
上記ペダルブラケットに設けられた第1支軸用の支持部において、通常時には、該第1支軸の下方変位を規制する一方、車両衝突時には、上記回動レバーの回動変位に応じて第1支軸が下方に脱落するのを許容する規制部が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の操作ペダルの支持構造。
【請求項5】
上記支持部から第1支軸が脱落した直後にペダルブラケットからペダル本体を離脱させるように構成されている、ことを特徴とする請求項4記載の操作ペダルの支持構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ペダルの支持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ブレーキペダルやクラッチペダル等の車両前後方向に揺動操作されるペダル本体は、ペダルブラケットを介してダッシュパネルに支持されるようになっている。すなわち、ダッシュパネルに対しペダルブラケットが固定されて、ペダル本体は、その上端側で車幅方向に延びる第1支軸を介してペダルブラケットに対し前後方向に揺動自在に保持される一方、その下端側で乗員により足踏み操作される。かかるペダル本体は、車両の衝突時(前方衝突時)に、乗員の足部保護のために、特にその下端側で、大きく後方へ移動しないようにすることが要求される。
【0003】
かかる要求に対応する技術として、例えば下記特許文献1には、ペダルブラケットに対して回動レバーを車幅方向に伸びる第2支軸によって揺動自在に保持させて、車両の衝突時には、回動レバーが車体側部材と当接することにより、第2支軸を中心として回動されて、この回動レバーの回動により、ペダル本体を支持している第1支軸を強制的に後方へ変位させることが提案されている。また、例えば下記特許文献2には、車両の衝突時に、ペダル本体の揺動支点となる回転軸を、ペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込み部に対して相対的に車両後方側に変位させるようなペダル支持構造において、上記回転軸を上方の初期位置に保持させるためにスプリングの付勢力を利用したものが開示されている。更に、例えば下記特許文献3には、車両の衝突時に、ペダル本体の支軸を保持するペダルブラケットを車幅方向に拡開変形させることにより、ペダルブラケットからペダル本体を離脱させるものが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特表2005−510785号公報
【特許文献2】特許3269372号公報
【特許文献3】欧州特許出願公開第0659615号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献1及び2に記載されたものでは、通常時に、操作ペダルの支軸が脱落しないようにしているが、ドライバによるペダル踏み込み操作に起因して下方への大きな荷重が作用した場合に、操作ペダルの支軸が脱落してしまうおそれがある。また、特許文献3に記載されたものでは、車両の衝突時にペダルブラケットが拡開変形される際に、斜め方向の荷重が作用する等によりペダル本体が傾斜状態になると、ペダル本体のペダルブラケットからの確実な離脱ということを確保することが難しくなる。
【0006】
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、通常時に、ペダル本体の不用意な脱落を確実に規制することができ、かつ、車両衝突時にはペダル本体の後退を確実に防止することができる操作ペダルの支持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本願の請求項1に係る発明は、ダッシュパネルの車両後方に設けられ、車両前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造において、上記ダッシュパネルに取り付けられ車体の後方側に延びるペダルブラケットであって、車幅方向に延びる第1支軸及び第2支軸を支持するとともに、車幅方向に延びる軸部材を所定方向に変位可能に保持するペダルブラケットと、上記ペダルブラケットにより支持される第1支軸を介して揺動自在に支持されたペダル本体と、上記ペダルブラケットにより支持される第2支軸を介して揺動自在に支持されるとともに、車両衝突時に、車体側部材と干渉することにより上記第2支軸まわりに回動変位し、上記第1支軸を下方に押し下げることで上記ペダルブラケットに対する第1支軸の変位を可能とする回動レバーと、上記第1支軸の下方に位置する脱落規制部と、上記ペダルブラケットにより保持された上記軸部材に係合する第1の係合部と、上記第2支軸又は回動レバー若しくはペダルブラケットに係合する第2の係合部と、を有する脱落規制部材と、を有しており、上記ペダル本体に下向きの荷重が加えられたときに、上記第1支軸の下方への変位が規制される一方、車両衝突時に、上記回動レバーの回動に伴い、上記軸部材が脱落規制部材との係合が解除される方向に変位させられて、上記ペダル本体の脱落規制が解除されるように構成されていることを特徴としたものである。
【0008】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記ペダルブラケットに対して上記軸部材を揺動可能に支持する支持部材が設けられ、車両衝突時の回動レバーの回動に伴い該支持部材を介して上記軸部材と脱落規制部材との係合が解除されるように構成されていることを特徴としたものである。
【0009】
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記回動レバーに対して上記軸部材を揺動可能に連結する連結部材が設けられ、車両衝突時の回動レバーの回動に伴い該連結部材を介して上記軸部材と脱落規制部材との係合が解除されるよう構成されていることを特徴としたものである。
【0010】
また、更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3に係る発明のいずれかにおいて、上記ペダルブラケットに設けられた第1支軸用の支持部において、通常時には、該第1支軸の下方変位を規制する一方、車両衝突時には、上記回動レバーの回動変位に応じて第1支軸が下方に脱落するのを許容する規制部が設けられていることを特徴としたものである。
【0011】
また、更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、上記支持部から第1支軸が脱落した直後にペダルブラケットからペダル本体を離脱させるように構成されていることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0012】
本願の請求項1に係る発明によれば、上記軸部材及び脱落規制部材により、上記ペダル本体に下向きの荷重が加えられたときにおける上記第1支軸の下方への変位の規制、及び、車両衝突時における規制解除を確実に行うことができる。その結果、非衝突時にペダル本体の脱落を確実に規制し、車両衝突時にはペダル本体の後退を確実に防止することができる。
【0013】
また、本願の請求項2に係る発明によれば、上記支持部材により軸部材と脱落規制部材との係合解除を容易に行うことができる。
【0014】
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、上記連結部材により軸部材と脱落規制部材との係合解除を容易に行うことができる。
【0015】
また、更に、本願の請求項4に係る発明によれば、通常時に該第1支軸の下方変位を規制する一方、車両衝突時には上記回動レバーの回動変位に応じて第1支軸が下方に脱落するのを許容する規制部が設けられることで、通常時における第1支軸の下方への変位を規制することができる。
【0016】
また、更に、本願の請求項5に係る発明によれば、第1支軸の脱落直後にペダル本体をペダルブラケットから離脱させるという簡単な構成でペダル本体の後退を確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の側面図である。図1において、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネル1には、ブレーキブースタ2と、ブレーキペダル3を車両前後方向に揺動自在に支持するペダルブラケット10と、が取り付けられている。ブレーキペダル3は、その支軸から車幅方向内側に向かって斜め下方に延びており、その下端部には、ペダル踏込み部3aが設けられている。ペダルブラケット10には、車両前突時にブレーキペダル3の支軸をペダルブラケット10から下側に脱落させる回動レバー20が枢支されている。ブレーキブースタ2は、ブレーキペダル3にプッシュロッド2aを介して連結されている。回動レバー20の車両後方には、パイプからなるステアリングコラム支持用のインストルメントパネルレインフォースメント5が配設されており、このインストルメントパネルレインフォースメント5には、通常時に回動レバー20の後端部と所定間隔だけ離れて対向する車体側部材5aが設けられている。
【0018】
図2,3及び4は、それぞれ、ブレーキペダル3の支持構造の分解斜視図,ブレーキペダル3の支持構造の組立状態における各構成を拡大して示す斜視図、及び、通常状態におけるブレーキペダル3の支持構造の側面図である。ペダルブラケット10は、基本的に、ダッシュパネル1にボルト止めされる取付基板11と、この取付基板11の左右両端縁部から車両後方に延びる左右一対の側板12と、を有している。各側板12には、車幅方向に延びるブレーキペダル3の第1支軸40を挿通支持するための円状の第1支持孔13aが形成されている。そして、各第1支持孔13aの周縁部が第1支軸40を支持するための支持部13をそれぞれ構成している。
【0019】
本実施形態1では、第1支軸40として、一端部にネジ40aが切られ、他端部にボルトヘッド40bが設けられたボルトが採用される。ネジ40aは、ペダルブラケット10に対する第1支軸40の取付け後において右側の側板の外面よりも車幅方向外側に位置するように切られている。そして、各第1支持孔13aとブレーキペダル3上端側のボス部3bに形成された挿通孔3cとに第1支軸40を挿通させた状態で、ナット41を第1支軸のネジ40aにワッシャー42を介して螺合させることで、ブレーキペダル3が、ペダルブラケット10に対して第1支軸40を中心として揺動自在に支持される。また、ネジ40a及びワッシャー42の構成によれば、ブレーキペダル3の操作時に第1支軸40に荷重が作用した場合に、ネジ40aがペダルブラケット10の支持部13を傷付けることを抑制することができる。
【0020】
更に、各支持部13の第1支持孔13aの下側には、幅が第1支軸40の軸径よりも小さい開口部13bが形成されているとともに、それぞれ車両後方及び前方に突起して互いに開口部13bを介して対向する前後一対の突起部13c(規制部)が配設されている。各突起部13cは、車両前突時以外の通常時には、第1支軸40を支持してその下側への脱落を規制する一方、車両前突時には、回動レバー20の回動に伴い第1支軸40が下方へ押し下げられることで変形して第1支軸40の脱落を許可するようになっている。各支持部13の開口部13bの下側には、幅が第1支軸40の軸径よりも大きい切欠き部14が形成されている。
【0021】
また、図2からよく分かるように、各側板12の第1支持孔13aの後側には、車幅方向に延びる回動レバー20の第2支軸50を挿通支持する円状の第2支持孔15が形成されている。第2支軸50としては、一端側にネジ50aが切られ、他端側にボルトヘッド50bが設けられたボルトが採用される。そして、各第2支持孔15と回動レバー20に形成された各挿通孔21aとに第2支軸50を挿通させた状態で、ナット(不図示)を第2支軸50のネジ50aに螺合させることで、回動レバー20がペダルブラケット10に第2支軸50を中心として回動自在に支持される。
【0022】
更に、本実施形態1では、各側板12の上端縁部近傍に、互いに対向しつつ車両前後に延びる直線状の長孔16が形成されている。これらの長孔16には軸部材17が架け渡され、軸部材17は長孔16内で変位可能に保持される。特に図示しないが、軸部材17の両端には、長孔16からの軸部材17の抜けを防止する構成が採用されている。
【0023】
回動レバー20は、横断面略コ字状に形成されており、それぞれペダルブラケット10の各側板12の内面に沿って延びる左右一対の側板21と、両側板21の上端縁部を互いに連結する天板22と、を有している。この回動レバー20では、各側板21において、ブレーキペダル3のボス部3bに対向する部分に、円弧状に形成されてなる円弧部21bが構成されており、回動レバー20は、通常状態で、図4から分かるように、各円弧部21bが、円筒状のボス部3bの外周面に対して所定のクリアランスCを介して位置するように設定されることとなる。また、円弧部21bの後側下方に延びる側板21の下端部近傍には、円状の第2支軸50用の挿通孔21aが形成されており、本実施形態1では、更に、各側板21の外面において、挿通孔21aと同心円状に構成された環状凸部23が形成されている。また、更に、天板22の外面には、回動レバー20の回動に伴い、ペダルブラケット10の長孔16内に保持された軸部材17を付勢する付勢部24が形成されている。
【0024】
本実施形態1では、例えばドライバによるペダル踏み込み操作時に、ブレーキペダル3に対して下向きに比較的大きな荷重が加えられたときのブレーキペダル3の不用意な脱落を防止するために、脱落規制部材30が採用されている。この脱落規制部材30は、それぞれペダルブラケット10の各側板12の内面及び回動レバー20の各側板21の外面に沿って延びる左右一対の側板31と、両側板31をそれらの下端縁部近傍で互いに連結する連結部32と、を有している。
【0025】
脱落規制部材30の各側板31には、ブレーキペダル3のボス部3bを挿通させる挿通孔33が形成されている。本実施形態1では、挿通孔33として、ボス部3bの径に略一致する径を備えた孔が形成される。図3及び4から分かるように、各構成の組立状態で、脱落規制部材30の各側板31はペダルブラケット10の内面及び回動レバー20の外面に沿って配置され、かかる挿通孔33内には、ブレーキペダル3のボス部3bが挿通させられることとなる。
【0026】
また、脱落規制部材30には、その上端前側において、ペダルブラケット10の各側板12に形成された長孔16内に架け渡された軸部材17を受ける軸受け部34が形成されているとともに、挿通孔33後側の縁部において、回動レバー22の外面に設けられた環状凸部23の外周面に当接する凹部35が形成されている。図3及び4から分かるように、通常状態で、脱落規制部材30は、車両前後で軸受け部34及び凹部35がそれぞれ軸部材17及び環状凸部23に係合することで所定位置に支持される。また、この状態で、軸部材17は長孔16内で後側に保持されている。
【0027】
図4に示すように、通常状態では、第1支軸40が第1支持孔13aにより挿通支持され、また、回動レバー20が、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に対して所定のクリアランスCを介して位置するように設定される。更に、脱落規制部材30は、その一端側(前側上方)で、軸受け部34がペダルブラケット10の長孔16内に保持される軸部材17を受けるように、また、その他端側(後側下方)で、凹部35が回動レバー20側の環状凸部23の外周面の上側に当接するように、ペダルブラケット10及び回動レバー20に係合することで、所定位置に支持される。
【0028】
例えばブレーキペダル3に下向きの荷重が加えられると、ブレーキペダル3のボス部3bが下側に引っ張られ、これに伴い、ボス部3bは脱落規制部材30を下向きに押すこととなるが、図4に示す状態では、脱落規制部材30が、軸受け部34及び凹部35がそれぞれペダルブラケット10により支持される軸部材17及び回動レバー20側の環状凸部23に係合することで所定位置に支持されるため、ブレーキペダル3が脱落することは防止される。このように、ブレーキペダル3の支持構造によれば、例えばペダル踏み込み操作時など、ブレーキペダル3に比較的大きな下向きの荷重が加わった場合にも、脱落規制部材30によりブレーキペダル3が支持され、不用意にブレーキペダル3が脱落することを防止することができる。
【0029】
次に、車両前突時におけるブレーキペダル3の支持構造の動作について説明する。図5及び6は、それぞれ、車両前突時の初期状態及びブレーキペダル3が脱落した状態におけるブレーキペダル3の支持構造の側面図である。車両前突時には、ダッシュパネル1(図1参照)及びペダルブラケット3が車両後方に移動し、回動レバー20の側板21の後端部が車体側部材5aに当接する。これに伴い、回動レバー20が第2支軸50を中心として符号D1で示す方向(反時計回り)に回動する。なお、図5及び6では、回動前の回動レバー20の後端部を一点鎖線で示す。かかる回動レバー20の回動に伴い、回動レバー20の付勢部24が、ペダルブラケット10側で長孔16内に保持された軸部材17を付勢して、長孔16内で車両前側(図中の左側)へ変位させる。軸部材17が所定量変位すると、図5に示すように、軸部材17に対する脱落規制部材30の軸受け部34の係合が解除される。この状態で、ブレーキペダル3に対する脱落規制部材30の支持作用は無効となり、ブレーキペダル3は、単に、第1支軸40が支持部13にて支持されることで支持されている。また、この状態で、回動レバー20は、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に当接するように、つまり図4に示すクリアランスCがほぼなくなるように位置させられている。
【0030】
図5に示す状態から回動レバー20が回動すると、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bを下側に押し、これにより、ボス部3bが下方に変位させられる。また、ボス部3bとともに、第1支軸40が下方へ変位させられる。この変位に伴い、ペダルブラケット10の突起部13cが変形し、開口部13bが拡開変形する。その結果、第1支軸40はペダルブラケット10に設けられた支持部13から脱落する。第1支軸40が支持部13から脱落すると、図6に示すように、予めペダルブラケット10に対する係合が解除されていた脱落規制部材30とともに、ブレーキペダル3が脱落することとなる。
【0031】
このように、軸部材17と脱落規制部材30との係合が解除された後、第1支軸40が脱落することにより、ボス部3bが脱落規制部材30により支持されることなく、図6に示すように、ブレーキペダル3が脱落することとなる。本実施形態1では、第1支軸40の脱落直後にブレーキペダル3がペダルブラケット10から離脱させられるような構成が採用されており、これにより、ブレーキペダル3の本体の車両後方への後退を確実に防止することができる。
【0032】
続いて、本発明の他の実施形態2〜5について順に説明する。なお、以下では、前述した実施形態1における場合と同様の構成については、同一の符号を付し、それ以上の説明を省略する。また、ペダルブラケットに関しては、構造上の差異は若干あるものの、輪郭はほぼ同様であるため、同一の符号10を付している。
【0033】
(実施形態2)
図7及び8は、それぞれ、本発明の実施形態2に係るブレーキペダル3の支持構造の通常状態をあらわす側面図、及び、本実施形態2に係るブレーキペダル3の支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダル3が脱落した状態をあらわす側面図である。本実施形態2では、ペダルブラケット10に設けられその内部に軸部材17を保持する長孔16が、上記実施形態1における場合と比べより下方に形成されている。本実施形態2では、天板22の前方下端面が、回動レバー60の回動時にパネルブラケット10側に支持された軸部材17を付勢する付勢部24として作用する。
【0034】
また、脱落規制部材70には、車両前後で、ペダルブラケット10の長孔16内に保持される軸部材17を受ける軸受け部34、及び、回動レバー60の外面に設けられた環状凸部23の外周面に当接する凹部35が、それぞれ形成されている。図7に示すように、通常状態では、第1支軸40が第1支持孔13aにより挿通支持され、また、回動レバー60は、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に対して所定のクリアランスCを介して位置するように設定される。更に、脱落規制部材70は、その一端側で、軸受け部34が軸部材17を受けるように、また、その他端側で、凹部35が回動レバー60側の環状凸部23の外周面に上方から当接するように、ペダルブラケット10及び回動レバー60に係合することで、所定位置に支持される。かかる状態からブレーキペダル3に対して下向きの荷重が加えられた場合には、第1支軸40が支持部13から脱落しようとしても、ブレーキペダル3は所定位置に支持された脱落規制部材70により保持され、下方への脱落が防止される。
【0035】
他方、車両前突時には、ダッシュパネル1(図1参照)及びペダルブラケット3が車両後方に移動し、回動レバー60の側板21の後端部が車体側部材5aに当接する。これに伴い、図8に示すように、回動レバー60が第2支軸50を中心として符号D1で示す方向(反時計回り)に回動する。なお、図8では、回動前の回動レバー60の後端部を一点鎖線で示す。かかる回動レバー60の回動に伴い、回動レバー60の付勢部24が、ペダルブラケット10側で長孔16内に保持された軸部材17を付勢して、長孔16内で車両前側(図中の左側)へ変位させる。
【0036】
回動レバー60の回動の間には、上記実施形態1と同様に、まず、軸部材17に対する脱落規制部材70の軸受け部34の係合が解除され、ブレーキペダル3に対する脱落規制部材70の支持作用は無効となる。その後、回動レバー60が回動すると、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bを下側に押し、これにより、ボス部3bが下方に変位させられる。また、ボス部3bとともに、第1支軸40が下方へ変位させられる。この変位に伴い、ペダルブラケット10の突起部13cが変形し、開口部13bが拡開変形する。その結果、第1支軸40はペダルブラケット10に設けられた支持部13から脱落する。第1支軸40が支持部13から脱落すると、図8に示すように、予めペダルブラケット10に対する係合が解除されていた脱落規制部材70とともに、ブレーキペダル3が脱落することとなる。
【0037】
このように、軸部材17と脱落規制部材70との係合が解除された後、第1支軸40が脱落することにより、ボス部3bが脱落規制部材70により支持されることなく、図8に示すように、ブレーキペダル3が脱落することとなる。また、本実施形態2でも、第1支軸40の脱落直後にブレーキペダル3がペダルブラケット10から離脱させられるような構成が採用されており、これにより、ブレーキペダル3の本体の車両後方への後退を確実に防止することができる。
【0038】
(実施形態3)
図9及び10は、それぞれ、本発明の実施形態3に係るブレーキペダル3の支持構造の通常状態をあらわす側面図、及び、本実施形態3に係るブレーキペダル3の支持構造の車両前突に伴いブレーキペダル3が脱落した状態をあらわす側面図である。本実施形態3では、ペダルブラケット10の各側板12の内面に沿ってピン部材19を中心に揺動し得る支持部材18が設けられ、長孔16内に保持される軸部材17が、支持部材18の自由端側に取り付けられている。また、回動レバー80の付勢部24が回動レバー80の回動時に支持部材18を押すような位置関係で設けられている。これにより、支持部材18が回動レバー80の付勢部24により押された際、軸部材17は、軸部材17とピン部材19との中心間距離を半径とする円弧上に移動することとなり、長孔16も軸部材17の軌道に対応して円弧状に形成されている。
【0039】
図9に示すように、通常状態では、第1支軸40が第1支持孔13aにより挿通支持され、また、回動レバー80は、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に対して所定のクリアランスCを介して位置するように設定される。更に、脱落規制部材90は、その一端側で、軸受け部34が軸部材17を受けるように、また、その他端側で、凹部35が回動レバー80側の環状凸部23の外周面に上方から当接するように、ペダルブラケット10及び回動レバー80に係合することで、所定位置に支持される。かかる状態からブレーキペダル3に対して下向きの荷重が加えられた場合には、第1支軸40が支持部13から脱落しようとしても、ブレーキペダル3は所定位置に支持された脱落規制部材90により保持され、下方への脱落が防止される。
【0040】
他方、車両前突時には、ダッシュパネル1(図1参照)及びペダルブラケット3が車両後方に移動し、回動レバー80の側板21の後端部が車体側部材5aに当接する。これに伴い、図10に示すように、回動レバー80が第2支軸50を中心として符号D1で示す方向(反時計回り)に回動する。なお、図10では、回動前の回動レバー80の後端部を一点鎖線で示す。かかる回動レバー80の回動に伴い、回動レバー80の付勢部24が支持部材18を介して軸部材17を付勢して、長孔16内で車両前側(図中の左側)へ変位させる。本実施形態3では、軸部材17が支持部材18を介して車両前側に付勢されることで、軸部材17が長孔16内で円滑に変位する。
【0041】
回動レバー80の回動の間には、上記実施形態1及び2と同様に、まず、軸部材17に対する脱落規制部材90の軸受け部34の係合が解除され、ブレーキペダル3に対する脱落規制部材90の支持作用は無効となる。その後、回動レバー80が回動すると、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bを下側に押し、これにより、ボス部3bが下方に変位させられる。また、ボス部3bとともに、第1支軸40が下方へ変位させられる。この変位に伴い、ペダルブラケット10の突起部13cが変形し、開口部13bが拡開変形する。その結果、第1支軸40はペダルブラケット10に設けられた支持部13から脱落する。第1支軸40が支持部13から脱落すると、図10に示すように、予めペダルブラケット10に対する係合が解除されていた脱落規制部材90とともに、ブレーキペダル3が脱落することとなる。
【0042】
このように、軸部材17と脱落規制部材90との係合が解除された後、第1支軸40が脱落することにより、ボス部3bが脱落規制部材90により支持されることなく、図10に示すように、ブレーキペダル3が脱落することとなる。本実施形態3では、軸部材17が回動レバー80により付勢された場合に、長孔16内で円滑に変位するため、回動レバー80の回動に応じて、脱落規制部材90を確実に脱落させることができる。更に、本実施形態3においても、第1支軸40の脱落直後にブレーキペダル3がペダルブラケット10から離脱させられるような構成が採用されており、これにより、ブレーキペダル3の車両後方への後退を確実に防止することができる。
【0043】
(実施形態4)
図11及び12は、それぞれ、本発明の実施形態4に係るブレーキペダル3の支持構造の通常状態をあらわす側面図、及び、本実施形態4に係るブレーキペダル3の支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダル3が脱落した状態をあらわす側面図である。本実施形態4では、回動レバー100において、天板22に付勢部24が設けられる代わりに、ペダルブラケット10の各側板12の内面及び回動レバー100の側板21の外面に沿ってピン部材29を中心に揺動し得るリンク部材28が側板21の外面側に取り付けられている。また、リンク部材28の自由端側には、ペダルブラケット10の各側板12に形成された長孔16内で保持される軸部材17が取り付けられている。そして、本実施形態4では、長孔16が、車両後側で水平方向に延びまた車両前側で上下方向に延びて、略上下反転L字状に形成されている。
【0044】
図11に示すように、通常状態では、第1支軸40が第1支持孔13aにより挿通支持され、また、回動レバー100は、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に対して所定のクリアランスCを介して位置するように設定される。更に、脱落規制部材110は、その一端側で、軸受け部34が軸部材17を受けるように、また、その他端側で、凹部35が回動レバー100側の環状凸部23の外周面に上方から当接するように、ペダルブラケット10及び回動レバー100に係合することで、所定位置に支持される。かかる状態からブレーキペダル3に対して下向きの荷重が加えられた場合には、第1支軸40が支持部13から脱落しようとしても、ブレーキペダル3は所定位置に支持された脱落規制部材110により保持され、下方への脱落が防止される。
【0045】
他方、車両前突時には、ダッシュパネル1(図1参照)及びペダルブラケット3が車両後方に移動し、回動レバー100の側板21の後端部が車体側部材5aに当接する。これに伴い、図12に示すように、回動レバー100が第2支軸50を中心として符号D1で示す方向(反時計回り)に回動する。なお、図12では、回動前の回動レバー100の後端部を一点鎖線で示す。かかる回動レバー100の回動に伴い、ピン部材29を中心として揺動するリンク部材28を介して、軸部材17が付勢され、長孔16内で車両前側(図中の左側)及び下側へ変位させられる。本実施形態4では、軸部材17が車両前側に付勢されるに伴い、リンク部材28が揺動することで、軸部材17が長孔16内で円滑に変位する。
【0046】
回動レバー100の回動の間には、上記実施形態1〜3と同様に、まず、軸部材17に対する脱落規制部材110の軸受け部34の係合が解除され、ブレーキペダル3に対する脱落規制部材110の支持作用は無効となる。その後、回動レバー100が回動すると、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bを下側に押し、これにより、ボス部3bが下方に変位させられる。また、ボス部3bとともに、第1支軸40が下方へ変位させられる。この変位に伴い、ペダルブラケット10の突起部13cが変形し、開口部13bが拡開変形する。その結果、第1支軸40はペダルブラケット10に設けられた支持部13から脱落する。第1支軸40が支持部13から脱落すると、図12に示すように、予めペダルブラケット10に対する係合が解除されていた脱落規制部材110とともに、ブレーキペダル3が脱落することとなる。
【0047】
このように、軸部材17と脱落規制部材110との係合が解除された後、第1支軸40が脱落することにより、ボス部3bが脱落規制部材110により支持されることなく、図12に示すように、ブレーキペダル3が脱落することとなる。本実施形態4では、軸部材17が、回動レバー100に対して揺動可能に取り付けられたリンク部材28を介して付勢されるため、回動レバー100の比較的小さな回動角度で長孔16内において変位させられ、脱落規制部材110が確実に脱落させられる。更に、本実施形態4においても、第1支軸40の脱落直後にブレーキペダル3がペダルブラケット10から離脱させられるような構成が採用されており、これにより、ブレーキペダル3の車両後方への後退を確実に防止することができる。
【0048】
(実施形態5)
前述した実施形態1〜4では、ペダルブラケット10の側板12において軸部材17を保持する長孔16が設けられたが、長孔16が設けられることでペダルブラケット10の強度低下を伴う。この強度低下を回避するために、ペダルブラケット10の内面に通常状態で軸部材17を保持する保持部材が設けられてもよい。以下、かかる形態を実施形態5として説明する。
【0049】
図13は、本発明の実施形態5に係るブレーキペダル3の支持構造の通常状態をあらわす側面図である。また、図14は、本実施形態5に係るブレーキペダル3の支持構造の組立状態における各構成を拡大して示す斜視図である。本実施形態5では、上記実施形態4における場合と同様に、回動レバー120において、ペダルブラケット10の各側板12の内面及び回動レバー100の側板21の外面に沿ってピン部材29を中心に揺動し得るリンク部材28が側板21の外面側に取り付けられている。また、リンク部材28の自由端側には、軸部材17が取り付けられている。この軸部材17を通常状態で保持する構成として、略U字状の保持部材140が、車両前側で開口するように、ペダルブラケット10の各側板12の内面に取り付けられている。図14からよく分かるように、ペダルブラケット10の側板12の内面に取り付けられた保持部材140は、脱落規制部材130よりも車幅方向外側に突出する軸部材17の両端部を受ける。
【0050】
図13に示すように、通常状態では、第1支軸40が第1支持孔13aにより挿通支持され、また、回動レバー120は、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に対して所定のクリアランスCを介して位置するように設定される。更に、脱落規制部材130は、その一端側で、軸受け部34が軸部材17を受けるように、また、その他端側で、凹部35が回動レバー120側の環状凸部23の外周面に上方から当接するように、ペダルブラケット10及び回動レバー120に係合することで、所定位置に支持される。かかる状態からブレーキペダル3に対して下向きの荷重が加えられた場合には、第1支軸40が支持部13から脱落しようとしても、ブレーキペダル3は所定位置に支持された脱落規制部材130により保持され、下方への脱落が防止される。
【0051】
他方、車両前突時について説明する。図15及び16は、それぞれ、車両前突時の初期状態及びブレーキペダル3が脱落した状態におけるブレーキペダル3の支持構造の側面図である。車両前突時には、ダッシュパネル1(図1参照)及びペダルブラケット3が車両後方に移動し、回動レバー120の側板21の後端部が車体側部材5aに当接する。これに伴い、図15及び16に示すように、回動レバー120が第2支軸50を中心として符号D1で示す方向(反時計回り)に回動する。なお、図15及び16では、回動前の回動レバー120の後端部を一点鎖線で示す。かかる回動レバー120の回動に伴い、ピン部材29を中心として揺動するリンク部材28を介して、軸部材17が車両前側(図中の左側)へ付勢され、保持部材140の開口側へ変位する。軸部材17が所定量変位すると、図15に示すように、軸部材17が保持部材140から離脱させられ、軸部材17に対する脱落規制部材130の軸受け部34の係合が解除される。この状態で、ブレーキペダル3に対する脱落規制部材130の支持作用は無効となり、ブレーキペダル3は、単に、第1支軸40が支持部13にて支持されることで支持されている。また、この状態で、回動レバー120は、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bの外周面に当接するように、つまり図13に示すクリアランスCがほぼなくなるように位置させられている。
【0052】
図15に示す状態から回動レバー120が回動すると、その円弧部21bがブレーキペダル3のボス部3bを下側に押し、これにより、ボス部3bが下方に変位させられる。また、ボス部3bとともに、第1支軸40が下方へ変位させられる。この変位に伴い、ペダルブラケット10の突起部13cが変形し、開口部13bが拡開変形する。その結果、第1支軸40はペダルブラケット10に設けられた支持部13から脱落する。第1支軸40が支持部13から脱落すると、図16に示すように、予めペダルブラケット10に対する係合が解除されていた脱落規制部材130とともに、ブレーキペダル3が脱落することとなる。
【0053】
このように、軸部材17と脱落規制部材130との係合が解除された後、第1支軸40が脱落することにより、ボス部3bが脱落規制部材130により支持されることなく、図16に示すように、ブレーキペダル3が脱落することとなる。本実施形態5では、軸部材17が、回動レバー120に対して揺動可能に取り付けられたリンク部材28を介して付勢されるため、回動レバー120の比較的小さな回動角度で保持部材140から離脱させられ、脱落規制部材130が確実に脱落させられる。更に、軸部材17を保持する手段として、ペダルブラケット10の側板12に形成される長孔16でなく、軸部材17を保持する保持部材140が設けられることで、ペダルブラケット10の強度を確保することができる。また、更に、本実施形態5においても、第1支軸40の脱落直後にブレーキペダル3がペダルブラケット10から離脱させられるような構成が採用されており、これにより、ブレーキペダル3の車両後方への後退を確実に防止することができる。
【0054】
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
【0055】
前述した実施形態では、通常状態で、回動レバーの円弧部21bとブレーキペダル3の外周面との間に所定のクリアランスCが設けられ、かつ、脱落規制部材の挿通孔33に対してブレーキペダル3のボス部3bがクリアランスなく挿通支持される構造、すなわち、脱落規制部材の係合解除後に回動レバーがボス部3bを下側に押すような構造が採用されたが、これに限定されることなく、図17に示すように、通常状態で、回動レバーの円弧部21bとブレーキペダル3の外周面との間におけるクリアランスがごく僅かに設定され、かつ、脱落規制部材の挿通孔33に対してブレーキペダル3のボス部3bが所定のクリアランスが確保されつつ挿通支持される構造、すなわち、脱落規制部材の係合解除が行われるのとほぼ同時に、ブレーキペダル3のボス部3bを下側に押す構造が採用されてもよい。
【0056】
また、前述した実施形態では、脱落規制部材の挿通孔33にブレーキペダル3のボス部3bが挿通させられる構造が採用されたが、これに限定されることなく、脱落規制部材の挿通孔33にブレーキペダル3の第1支軸40が挿通させられる構造が採用されてもよい。
【0057】
更に、前述した実施形態では、第1支軸40の下方への変位を規制することができれば、第1支軸40を挿通支持するものでなく、例えば、第1支軸40の下方にて車両前後方向に延びることで第1支軸40を支持する脱落規制部材等、他の形状を備えた脱落規制部材が採用されてもよい。
【0058】
また、更に、前述した実施形態では、本発明がブレーキペダル3の支持構造に適用された例が取り上げられたが、これに限定されることなく、本発明は、例えばアクセルペダル,クラッチペダル等の他の操作ペダルにも同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の側面図である。
【図2】上記実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の分解斜視図である。
【図3】上記実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の組立状態における各構成を拡大して示す斜視図である。
【図4】上記実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の通常状態をあらわす側面図である。
【図5】上記実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突時の初期状態をあらわす側面図である。
【図6】上記実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダルが脱落した状態をあらわす側面図である。
【図7】本発明の実施形態2に係るブレーキペダルの支持構造の通常状態をあらわす側面図である。
【図8】上記実施形態2に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダルの第1支軸が脱落した状態をあらわす側面図である。
【図9】本発明の実施形態3に係るブレーキペダルの支持構造の通常状態をあらわす側面図である。
【図10】上記実施形態3に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダルが脱落した状態をあらわす側面図である。
【図11】本発明の実施形態4に係るブレーキペダルの支持構造の通常状態をあらわす側面図である。
【図12】上記実施形態4に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダルが脱落した状態をあらわす側面図である。
【図13】本発明の実施形態5に係るブレーキペダルの支持構造の通常状態をあらわす側面図である。
【図14】上記実施形態5に係るブレーキペダルの支持構造の組立状態における各構成を拡大して示す斜視図である。
【図15】上記実施形態5に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突時の初期状態をあらわす側面図である。
【図16】上記実施形態5に係るブレーキペダルの支持構造の車両前突に伴い該ブレーキペダルが脱落した状態をあらわす側面図である。
【図17】本発明の実施形態1に係るブレーキペダルの支持構造の変形例の通常状態をあらわす側面図である。
【符号の説明】
【0060】
1…ダッシュパネル,3…ブレーキペダル,3b…ボス部,5a…車体側部材,10…ペダルブラケット,13…支持部,13a…第1支持孔,13b…開口部,13c…突起部,15…第2支持孔,17…軸部材,18…支持部材,19…ピン部材,20…回動レバー,21b…円弧部,23…環状凸部,24…付勢部,30…脱落規制部材,33…挿通孔,34…軸受け部,35…凹部,40…第1支軸,50…第2支軸。
【出願人】 【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
【出願日】 平成18年7月7日(2006.7.7)
【代理人】 【識別番号】100098280
【弁理士】
【氏名又は名称】石野 正弘


【公開番号】 特開2008−15907(P2008−15907A)
【公開日】 平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願番号】 特願2006−188195(P2006−188195)