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【発明の名称】 製品製作の管理方法
【発明者】 【氏名】都築 功

【氏名】戸田 誠

【氏名】竹田 芳樹

【要約】 【課題】製品製作における設計者と製作者における管理方法を提供する。

【構成】サーバマシンとクライアントマシンを連係し、設計者と製品製作者との間において、依頼製品に対し、設計者は立体図等を登録し、設計者はそれらの正面図等における製作寸法に対する重要度を記入し、製作者は、前記設計者が記載の製作寸法に対し、製作からの重要度を記載し、設計者と製作者が重要度が相違する製作寸法を検索する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバマシンとクライアントマシンとを連係し、設計者と製品製作者及び検査者の間における製品製作の管理方法であって、
(a)先ず、依頼製品に対し、設計者は図面作成前に、
(イ)依頼製品の使用用途
(ロ)使用用途における主たる作用
(ハ)依頼製品自体の動き
(ニ)製品自体の重要度
(ホ)依頼製品の不良に伴う課題
等の使用用途特定情報と、
(イ)品番、品名
(ロ)材質
(ハ)類似部品の有無、品名
等の製品特性を選択肢の中から選択して、係る情報を登録し、
(b)その後、設計者は設計図を作成し、各面視(正面、側面、上面図等)に寸法(公差の有無、表面粗さ等)を記載し、それらの製作寸法に対する重要度を記載し、
(c)製作者は、前記設計者が記載の製作寸法に対し、製作面から見た重要度を記載し、
(d)設計者と製作者で、重要度が相違する製作寸法を検索することができる製品製作の管理方法。
【請求項2】
請求項1記載の製品製作の管理方法であって、使用用途特定情報における重要度、設計図に関する重要度、製作における重要度の中から、重要度が高い順に検索する製品製作の管理方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の製品製作の管理方法であって、予めサーバマシンに登録した者のみが、サーバマシン又はクライアントマシンの操作が可能である製品製作の管理方法。
【請求項4】
請求項3の製品製作の管理方法であって、サーバマシン又はクライアントマシンの操作をした者の履歴を記憶する製品製作の管理方法。
【請求項5】
請求項1又は請求項2の製品製作の管理方法であって、検索ワードを入力することによって、係る検索ワードに関連する事項を表示する製品製作の管理方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れか1項の製品製作の管理方法であって、ユーザの見解としての重要度を記載可能である製品製作の管理方法。
【請求項7】
請求項1から請求項5の何れか1項の製品製作の管理方法であって、製作品の寸法検査における実寸法と図面に記載の寸法とを比較して、良否判断をする管理方法。
【請求項8】
請求項1記載の製品製作の管理方法であって、
依頼製品と類似する類似製品群に対し、類似製品群に対する重要度別の割合を表示する管理方法。
【請求項9】
請求項1記載の製品製作の管理方法であって、
入力する依頼製品における重要度と、既に入力済みで前記依頼製品と類似する類似製品群における重要度とが相違する場合、その入力した重要度に、相違が判るように報知する管理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、製品製作における設計者と製作者及び検査者における管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、企画等からの要請による新たな製品を製作するに当たって、先ず、設計者は、求められている製品に関し、模型図等をベースに、CAD等を用いて正面図、断面図等、製品に関する情報として各種の図を描く。この製作図面には、製品要求からくる品質保持のための寸法精度、材質、強度等が記載されている。そして、でき上がった製作図は紙にプリントして、図面として製作担当者に渡すか、或いは、記憶装置に記憶し、製作担当者は、その記憶装置に記憶されている図を基に、製作する。
尚、この関係はよく知られているので、文献を列挙しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記のように、設計者と製作者は、図面を通じて製品を製作する。設計者は、製品の設計に当たり、製作技術を前提に設計図を描くが、設計者によっては、その製作技術の熟知度は同じではない。即ち、全く製作技術を知らない者が設計する場合もあるし、熟知している者が設計する場合もある。この様に知識が相違する設計者によって設計されると、製作者にとって製作方法等が相違し、必ずしも良い製品が製作できるとは限らない。
そこで、本願の発明は、設計者と製作者の技術等をベースに、製品品質と製作方法の両面から追及可能な製品製作における管理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の製品製作の管理方法は、サーバマシンとクライアントマシンとを連係し、設計者と製品製作者及び検査者の間において、
(a)先ず、依頼製品に対し、設計者は図面作成前に、(イ)依頼製品の使用用途、(ロ)使用用途における使用機能、(ハ)依頼製品自体の機能、(ニ)製品自体の重要度、(ホ)依頼製品の不良に伴う課題等の使用用途特定情報と、
(イ)品番、品名、(ロ)材質、(ハ)類似部品の有無、品名等の製品特性を選択肢の中から選択して、係る情報を登録する。
(b)その後、設計者は設計図を作成し、各面視(正面、側面、上面図等)に寸法(公差の有無、表面粗さ等)を記載し、それらの製作寸法に対する重要度を記載し、
(c)製作者は、前記設計者が記載の製作寸法に対し、製作面から見た重要度を記載し、
(d)設計者と製作者が、重要度が相違する製作寸法を検索することができる管理方法である。
【0005】
又、請求項2の製品製作の管理方法は、請求項1記載の管理方法であって、使用用途特定情報における重要度、設計図に関する重要度、製作における重要度の中から、重要度が高い順に検索する。
請求項3の製品製作の管理方法は、請求項1又は請求項2の管理方法であって、予めサーバマシンに登録した者のみが、サーバマシン又はクライアントマシンでの編集操作が可能である。
請求項4の製品製作の管理方法は、請求項3の管理方法であって、サーバマシン又はクライアントマシンの操作をした者の履歴を記憶する。
請求項5の製品製作の管理方法は、請求項1又は請求項2の管理方法であって、検索ワードを入力することによって、係る検索ワードに関連する事項を表示する。
請求項6の製品製作の管理方法は、請求項1から請求項5の何れか1項の管理方法であり、ユーザの見解としての重要度を記載可能である。
請求項7の製品製作の管理方法は、請求項1から請求項5の何れか1項の製品製作の管理方法であって、製作品の寸法検査における実寸法と図面に記載の寸法とを比較して、良否判断をする。この判断によって、試作品段階と異なる良否判断ができる。
又、請求項8の製品製作の管理方法は、依頼製品と類似する類似製品群に対し、類似製品群に対する重要度別の割合を表示することによって、類似製品群の評価のバラツキの防止を図る。
請求項9の製品製作の管理方法は、入力する依頼製品における重要度と、既に入力済みで前記依頼製品と類似する類似製品群における重要度とが相違する場合、その入力した重要度に、相違が判るように報知する。この相違の報知によって、設計者や製作者は類似製品群に対して、重要箇所の確認ができると共に、類似製品群の間の重要度のバラツキ防止を図ることができる。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の製品製作の管理方法は、設計者と製作者の重要度が相違する箇所が容易に把握することができる。
又、請求項2の製品製作の管理方法は、設計者等における重要度の高い順に検索することができ、重要箇所を容易に把握できる。
請求項3の製品製作の管理方法は、使用可能者を登録制にすることによって、図面の不正変更を防止できる。
請求項4の製品製作の管理方法は、サーバマシン又はクライアントマシンの操作をした者の履歴を記憶することによって、図面変更等をした不正者が容易に判る。
請求項5の製品製作の管理方法は、検索ワードを入力することによって、係る検索ワードに関連する事項を表示するので、目的の情報を容易に得ることができる。
請求項6の製品製作の管理方法は、ユーザの見解を併せて記載できるので、ユーザに対処できる。
請求項7の製品製作の管理方法は、製造ラインで製作された製作品の寸法を測定する。そして、その実寸法と図面に記載の寸法とを比較して、良否判断をする管理方法である。即ち、商業的段階の製品寸法(実寸法)が図面に記載の値と比較して、良否を判断することによって、検査者の測定結果による不都合を判断できる。
又、請求項8の製品製作の管理方法は、依頼製品に対し類似製品が既に登録してあるときには、重要度別の割合を予め知ることによって、類似製品群の評価のバラツキの防止を図ることができる。
請求項9の製品製作の管理方法は、依頼製品と類似製品群とで、重要度の相違があると、その相違がある旨報知するので、既入力の類似製品との相違が判ると共に製品に対する重要度のバラツキ防止を図ることができる。即ち、重要度は事前に依頼製品に対して入力されているので、その依頼製品と類似する類似製品群の重要度と相違がないように認識(入力)することができ、バラツキを減少させて、同程度の重要度として製品製作を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施の形態は、図1に示すように、サーバマシン1と複数台のクライアントマシンで接続されている装置で実施する。各担当者(設計者、製作者)は、クライアントマシン2−1、2−2、……2―nを介して、設計図面と、その図面に対する種々の事項に関し、情報の共有化を図っている。
サーバマシン1には、クライアントマシン2−1、2−2、……、2―nを制御する管理ソフトが記憶媒体に記憶してあると共に、クライアントマシンにはサーバマシンからの情報を表示するソフトと入力可能な管理ソフト等が記憶してある。
【0008】
又、この管理ソフトは、使用するに当たって、予め、使用可能な設計者や製作者等の「IDと暗証番号」が登録してあるが、この「IDと暗証番号」を不要なシステムとして構築してもよい。
尚、この「IDと暗証番号」と共に、後述する品番(又は品名)を併せて登録しておくことによって、設計者等は前記登録の品番(又は品名)だけでアクセス可能に構成してもよい。
又、サーバマシンは、使用者等が管理ソフトをクライアントマシンからアクセスしたときには、使用者と共に使用日時と時刻とアクセスしたデータ名(ファイル名)が記憶してある。
以上のように、使用者の制限の他に、使用日時等を記憶することによって、設計者等が不正に図面を変更する等の行為を監視することができる。
尚、図面の不正な変更防止策として、図面を特定のCADソフトでしか読み出せないようにし、かかるCADソフトを特定の設計者のみが使用するクライアントマシンにインストールすると、特定の設計者しか図面の訂正等ができないので、結果的に、図面の不正な変更防止になる。
【0009】
次に、前記サーバマシンに記憶の管理ソフトによるクライアントマシンとの関連を示す管理フロー(図2〜4)について説明する。
先ず、クライアントマシンを立ち上げて、この管理ソフトを実行すると、「IDと暗証番号」の入力画面が表示される。操作者(設計者、製作者等)が、IDと暗証番号を入力すると、サーバマシンに記憶のIDと暗証番号が一致したとき、下記する「初期メニュー」画面がクライアントマシンの表示画面に表示される(図4)。
(A)設計者の使用用途特定情報、製品特性の入力と重要度の入力(以下、依頼製品情報という)
(B)設計者の図面登録及び重要度の入力(以下、設計者見解という)
(C)製作者の製作にあたっての重要度の入力(以下、製作者見解という)
(D)ユーザの重要度の入力
(E)検索
【0010】
(1)設計者の依頼製品情報の登録
設計者は、製作すべき製品形状情報(以後、依頼製品情報という)の入力及び登録を下記要領で行う。尚、この設計者のクライアントマシンには、図面のCADソフトと、後述の「依頼製品情報、設計者見解、製作者見解」等の入出力可能な管理ソフトがインストールされている。従って、この設計者は、図面の訂正等ができる。
図2は、依頼製品の立体図であり、3次元CAD(Computer Aided Design)で作成してある。
そこで、この依頼製品に関する専用シートを登録するには、先ず、「初期メニュー」画面を読み出して、(A)「設計者の使用用途特定情報、製品特性の入力と重要度の入力」をクリックすると、シート読み出しの「ファイル名」を入力する旨表示され、前記3次元CADで作成されて登録してある立体図のファイル名(この管理ソフトと異なる場所に記憶のファイル)を入力すると、所定のシート(依頼製品のシート)が表示画面に表示される。
【0011】
そして、この依頼製品のシートを登録するに当たって、「登録する旨のアイコン(又は、登録する旨のメニューバー)」をクリックすると、登録ファイル名の入力メニューが表示画面に表示され、ファイル名を入力して登録する。
尚、前記ファイル名は、品番とファイル名を対応させておくと、他の製品とが容易に区別できて好ましい。
又、前記品番は、類似の製品を考慮して、例えば、「xxxx−aaaa」と表示すると、この前半の符号の「xxxx」は同じ製品群を示し、「aaaa」はその製品群の区別を示す。従って、例えば、「5022−1234」と「5022−1237」は「5022」に属する類似の製品であることが判る。
尚、この類似関係の製品を抽出(検索)する場合には、「5022」をキーワードで部分一致検索をする。
【0012】
(2)設計者見解の入力
設計者は、依頼製品の立体図に関連する設計上の課題、製作上の課題等、必要な事項としての「使用用途特定情報、製品特性の入力と重要度の入力」に対し、下記操作で入力する。但し、既に表示画面に、依頼製品の専用シートが表示されているときには、下記(シートの読み出し、照合)操作は省略可能である。
(シートの読み出し、照合)
設計者は、先ず、「初期メニュー」画面を読み出して、(A)「設計者の使用用途特定情報、製品特性の入力と重要度の入力」をクリックすると、シート読み出しの「ファイル名」を入力する旨、表示画面に表示され、ファイル名(又は品番)を入力すると、所定のシートが表示画面に表示される。
そして、設計者は、この表示されたシートが、入力する情報のシートと一致しているかを確認する。次に、一致しているときには、「製品情報のアイコン(又は、製品情報のメニューバー)」をクリックすると、「設計者の使用用途特定情報、製品特性の入力と重要度(依頼製品情報)」が、表示画面に表示される。
【0013】
この「依頼製品情報表」には使用用途特定情報と製品特性に対する入力が可能であり、設計者は、必要項目を番号で選択して右欄に必要事項の入力を行う。
「使用用途特定情報」(ここでの使用用途は、自動車関連部品とする)として、下記項目を表示し、該当箇所に入力する。
(イ)依頼製品の使用用途(自動車のどの箇所に使用する部品か)
(ロ)使用用途における使用機能(例えば、エンジントルクをミッションに伝達する伝達部品)
(ハ)依頼製品自体の動き(例えば、回転する。軸方向へ摺動する。嵌合する。等)
(ニ)製品自体の重要度(この重要度は、走る、曲がる、止まるの3原則から求める)
(ホ)依頼製品の不良に伴う課題(例えば、リコール対象、過去のトラブル事例等)
又、この「依頼製品情報表」には、「製品側の特性」として入力する下記の項目が表示画面に表示され、必要箇所に入力する。
【0014】
(イ)品番、品名(例えば、「xxxx−aaaa」)
(ロ)材質
(ハ)類似部品の有無、品名
更に、前記「使用用途特定情報」の項目に対する重要度が入力可能である。
以上のように、この「依頼製品情報表」には、「使用用途特定情報」の項目に対して情報と重要度を、「製品側の特性」の項目に対して情報の入力が可能である。
そして、所定の入力が終了したときには、リターンキーを押すと、この「依頼製品情報表」は前記立体図のファイルに関連するファイルとして登録される。
尚、前記「依頼製品情報表」を訂正する場合には、前記操作によって、「依頼製品情報表」を表示画面に表示して、該当箇所の訂正を行う。
【0015】
(3)設計者の図面登録及び見解入力
次に、設計者が、前記提示の依頼製品の立体図を基に作成した、正面図、側面図、……を前記設計者の依頼製品の専用シートに関連する図として登録する。これらの図面は、この管理ソフトとは異なる記憶場所で記憶してある。尚、この設計者のクライアントマシンには、図面のCADソフトと、後述の「依頼製品情報、設計者見解、製作者見解」等の入出力可能な管理ソフトがインストールされている。
そこで、先ず、設計者は「初期メニュー」画面を読み出して、(B)設計者の図面登録及び重要度の入力(以下、設計者見解という)をクリックすると、図面読み出しの「ファイル名」を入力する旨、表示画面に表示され、ファイル名(又は品番)を入力すると、所定の図面(依頼製品)が表示される。
【0016】
そして、設計者は、この表示された図面が、入力する見解のシートと一致しているかを確認する。
そして、一致しているときには、図面登録のアイコン(又は、図面登録のメニューバー)をクリックすると、対象とする図面(例えば、正面図)の「ファイル名」を入力する旨、表示画面に表示がされる。
そこで、設計者は、既に作成してある「正面図」に対し、ファイル名として例えば「正面図」と入力すると、対象図面は依頼製品に関連する正面図として登録される。以下、同様な手順で、側面図等の登録が可能である。又、既に登録してある正面図等の訂正は、前記操作によって、正面図を読み出し、訂正し、登録することによって行う。
尚、登録を行うと、図面の各面視から面視情報と公差についている寸法(注意する寸法)等の抽出が同時に行われる。又、「設計図&製作者&ユーザ見解表」が表示されると共に、公差が付いている寸法が表に「寸法」「上公差」「下公差」と細分化された状態で転記される。更に、前記(A)で入力されている重要度のレベルに応じた結果の重要度記号が、寸法に同様に転記される。この時、「設計図&製作者&ユーザ見解表」の寸法と図面の寸法は連係されていて、何れかをクリックすると、片方がハイライト表示する(図4の斜線欄)。
【0017】
(設計者の重要寸法等の指定)
次に、設計者は、既に寸法が記載の正面図において、重要箇所等を手動で訂正する場合には、前記した要領で、該当する図面(例えば、正面図)をクライアントマシンの表示画面に表示し、重要箇所(100mm)で「マウスの右クリック」をする。すると、正面図にも右クリックした寸法の値の右上肩に「*1」が表示される(図3、正面図参照)と共に、前記右クリックした箇所に対し「設計者&製作者&ユーザ見解表」には番号欄に「*1」が表示される(図4参照)。
次に、設計者は、前記「設計者&製作者&ユーザ見解表」に、重要度の認識度(例えば、最重要「!!!」、中重要「!!」、軽重要「!」)を入力すると共に、コメントがあればそのコメントを記載する。尚、ここでは、中重要「!!」として入力する。
又、正面図の重要箇所(200mm)で「マウスの右クリック」をすると、前記右クリックした箇所に対し、正面図に右クリックした寸法の値の右上肩に「*2」が表示される(図3、正面図参照)と共に、「設計者&製作者&ユーザ見解表」にはハイライト表示されると共に番号欄にも「*2」が表示される(図4の斜線箇所参照)。
次に、設計者は、前記「設計者&製作者&ユーザ見解表」に、重要度の認識度(例えば、最重要「!!!」)を入力すると共に、コメントがあればそのコメントを記載する。
以上のように、正面図において重要寸法の箇所の手動修正やコメントを入力することができる。
尚、前記重要度を指定した、「設計者&製作者&ユーザ見解表」の横欄にハイライト表示をするか否かは、設計者が予め設定可能な事項である。
【0018】
次に、前記正面図に替えて、右側面図において重要度を記載する場合には、先ず、表示画面に右側面図を表示し、重要である箇所の寸法をマウスの右クリックすると、右クリックした寸法(100mm)の右上肩に「*3」が表示される(図3、右側面図参照)と共に、「設計者&製作者&ユーザ見解表」が表示されると共に、その「設計者&製作者&ユーザ見解表」の番号欄に「*3」と表示される(図4参照)。尚、前記「*n」は、全図に対し、クリックした数に応じて増加させてあるが、図面毎(正面図、側面図等)に対する数であってもよい。
そして、設計者は、前記「設計者&製作者&ユーザ見解表」の「右側面図、*3」の右欄に、重要度を示す「!!」を記入する。
以上のように、右側面図を表示し、その寸法値を右クリックすると、「設計者&製作者&ユーザ見解表」に、対象図面と対象箇所の番号が表示されるので、その右欄に、コメントを記入することができる。
尚、設計者が重要度等の入力を行う際、類似製品群や、後述の検索による(d)類似製品群の重要度表を併せて表示すると、他の類似製品の図面を読み出すことができるし、後述の検索による(d)類似製品群の重要度表を表示すると、他の類似製品の重要度の相違が容易に判る。
又、前記重要度の入力を行うと、類似製品と対比が行われ、その重要度の判断が異なるときには、重要度の入力箇所において或いは該当する図面の寸法において相違する旨、ハイライトや異なる色で表示させる。尚、この相違する箇所の比較は、全ての類似製品に対して行うことも、或いは特定の類似製品に対して行うように、新たにデータを入力可能に構成してある。従って、重要度を入力する毎に、相違するか否かの判断ができる。そのため、設計者は類似製品群を設計するに際して、重要箇所の確認ができると共に、類似製品群の間の重要度のバラツキ防止を図ることができる。
【0019】
(4)製作者の見解入力
製作者は依頼品の製作にとりかかるが、その前に、設計者から依頼された条件で、果して、問題なく製作できるのか否か、重要である。
そこで、製作者は、依頼品の図面に対し、設計者のコメント等を参照しながら、新たに製作者からのコメントを入力して、設計者との協議をすることが出来るようにする。尚、製作者のクライアントマシンで使用する管理ソフトは、図面を読み出して表示画面に表示可能であるが、図面を訂正する機能はなく、図面訂正が可能なCADソフトは設計者に限定し、むやみな図面訂正をすることの防止を図っている。
又、この製作者のクライアントマシンには、「設計者&製作者&ユーザ見解表」を読み出し入力可能になっている。但し、前記設計者が入力すべき項目は製作者に対しては表示のみで、変更できないようになっている。
【0020】
製作者は、管理ソフトを実行し、「初期メニュー」画面から、「(C)製作者の製作にあたっての重要度の入力(以下、製作者見解という)」をクリックすると、図面読み出しの「ファイル名」を入力する旨表示され、ファイル名(又は品番)を入力すると、所定の図面(依頼製品)が表示される。
そして、製作者は、この表示された図面が、入力する見解のシートと一致しているかを確認する。そして、一致しているときには、製作者見解のアイコン(又は、製作者見解のメニューバー)をクリックすると、前記「設計者&製作者&ユーザ見解表」が表示がされる。
そして、製作者は、前記設計者が記載の見解を読むことができると共に、製作者の重要度を前記設計者と同様な操作を行って入力する。
例えば、製作者は、右側面図の「200mm」をマウスの右クリックをすると、その寸法値の左上肩に、赤の「*A」を表示する(図3 正面図)。
そして、「設計者&製作者&ユーザ見解表」の重要度欄に「!」を記入すると、その「!」は赤色で表示される。
その結果、「設計者&製作者&ユーザ見解表」には、「正面、200、*1、!!!(黒)、!(赤)」が表示されるので、設計者と製作者の見解が相違することが判ると共に、正面図を見ると、同じ寸法値の右上肩に「*2(黒)」と左上箇所に「*A(赤)」が表示されるので、設計者と製作者の判断の相違が容易に判る。
尚、設計者と製作者の重要度の図面表示に、前記では「*1」や「*A」のように符号を異にする表示であるが、同じ符号(「*1」と「*1」)で色彩を異にする表示、或いは、寸法自体を色彩で区別する方法等があり、この寸法を色彩で区別する方法の一例として、例えば、通常の寸法を「白色」、設計者が重要度を指定したときには「青色」、製作者が重要度を指定したときには「黄色」とし、更に、設計者と製作者の重要度が異なるときには「赤色」とすることによって、図面を見ただけで、設計者と製作者の重要度が異なるか否か容易に判る。
【0021】
次に、右側面図に対して見解を入力するときには、先ず、右側面図を表示画面に表示する。
この右側面図において、設計者は「200mm」に対し、重要性がないと認識しているが、製作者は重要であると認識している。この場合、「設計者&製作者&ユーザ見解表」の寸法欄には、何も記入されていないので、設計者は右側面図の寸法箇所に該当する寸法(200mm)を入力する。
そして、製作者は、その寸法(200mm)を、マウスで右クリックをすると、その寸法の左上肩に、赤の「*B」(既に、正面図に*A(赤)があるので、その次の文字)を表示すると共に、「設計者&製作者&ユーザ見解表」が表示され、その重要度欄に「!」を入力すると、「!」が赤色で表示される。この様に、設計者と製作者の重要度の認識が相違するときは、製作者が新たに寸法を入力する。
尚、前記「*A、*B……」は、製作者が重要度を示す寸法を指定する毎に、順次、文字を変更するので、アルファベットの文字を見ると、指定した重要度の数が判る。
以上のように、製作者が重要であると判断した箇所には、各図において、設計者と異なる色の赤色で、寸法数字の左上肩に記載すると共に、「設計者&製作者&ユーザ見解表」においても赤色で重要度の「!」を表示するので、これらの色の相違によって容易に判る。
尚、製作者が重要度等の入力を行う際、類似製品群や、後述の検索による(d)類似製品群の重要度表を併せて表示すると、他の類似製品の図面を読み出すことができるし、後述の検索による(d)類似製品群の重要度表を表示すると、他の類似製品の重要度の相違が容易に判るので、製作者は類似製品群に対し、重要の類似製品の重要度の相違が容易に判るので、製作者は類似製品群に対し、重要箇所の確認ができると共に、類似製品群の間の重要度のバラツキ防止を図ることができる。
【0022】
(ユーザの入力等)
ユーザは、依頼品の図面に対し、重要度を表示したり、コメントを記載したときに備えている。ユーザが「設計者&製作者&ユーザ見解表」において、記載する操作は、前記製作者と同じ条件であり、同じ操作を行う。
従って、ユーザが使用するクライアントマシンは、製作者と同じ使用のマシンである。但し、前記製作者と同様に、設計者が入力した項目は表示のみで訂正はできない。
又、重要度の指摘箇所は、前記設計者が「*1(黒)」、製作者が「*A(赤)、又は*A(赤)」と異なり、寸法数字の左下肩に「*1(青)」で表示すると共に、「設計者&製作者&ユーザ見解表」においても、重要度欄に「!」を入力すると、「!」を青色で表示される。
前記の設計者、製作者及びユーザの重要度を表示する記号等は、識別可能であればよく、符号や色の組合せで適宜選定する。
以上のように、図面と「設計者&製作者&ユーザ見解表」における重要度の表示を色と符号の相違によって、設計者と製作者とユーザの区別を図っている。
【0023】
(検索)
設計者、製作者(或いは検査者)及びユーザ等は、前記「依頼製品情報表」や「設計者&製作者&ユーザ見解表」等に対して種々の検索が可能になっている。 そこで、検索をする場合には、先ず、「初期メニュー」画面を読み出して、「(E)検索」をクリックすると、図面読み出しの「ファイル名」を入力する旨表示され、ファイル名(又は品番)を入力すると、所定の図面(依頼製品)の図が表示される。
尚、類似関係にある製品の全てを対象にするときには、前記製品番号(xxxx−aaaa)の部分一致である「xxxx」を検索語を利用すると、類似製品群の全てが、下記する検索メニューの対象になる。
そして、検索対象図が一致したときには、検索のアイコン(又は、検索のメニューバー)をクリックすると、予め設定してある「検索メニュー」と「検索語」を入力する旨の表示をする。
尚、この検索語は、前記「依頼製品情報表」や「設計者&製作者&ユーザ見解表」等の全文が対象になっている。
【0024】
先ず、検索メニューには、(a)重要度が高い順の箇所、(b)設計者と製作者とで重要度を異にする箇所、(c)公差寸法が記入してある箇所における判定、(d)類似製品群の重要度表(図5)等がある。
そこで、検索者は、前記(a)(b)(c)(d)の何れかをクリックすると、実行して表示する。
例えば、(a)重要度が高い順の箇所をクリックすると、「設計者&製作者&ユーザ見解表」をサーチし、「正面図等の区別表示と共に重要度」が表示されるので、検索者は、例えば、正面図に「!!!」、「!!」の箇所があることが判り、右側面図に「!」があることが判る。
【0025】
又、(b)設計者と製作者とで重要度を異にする箇所をクリックすると、「設計者&製作者&ユーザ見解表」をサーチし、「正面図」、「右側面図」等に重要度の相違箇所があることを表示する。このため、設計者と製作者とで、相違する重要箇所が容易に判る。
又、(c)公差寸法が記入してある箇所の判定をクリックすると、公差寸法が記載の箇所と判定結果が表示される。
例えば、図4に示す、「正面、100、0.5、−0.5、99.6、判定結果「○」」と表示される。その結果、その箇所の寸法は精度を確保して製作されたことが、容易に検索できる。
【0026】
又、(d)類似製品群の重要度表をクリックすると、図5に示すように、類似製品群に対する重要度別の割合が表示される。
この重要度表は、例えば、未だ、未入力である品番(類似製品群)の図面に、重要度を記入する際に参考にするものである。
そのため、この重要度表には、図面に記入の全寸法数に対して高中軽重要度を対象とする寸法数の割合(図5に示す例示では、全ての寸法が対象であるので100%)と最重要度(!!!)の割合、中重要度(!!)の割合、軽重要度(!」)の割合が表示される。又、前記重要度表に記載された各寸法数の割合と各重要度に対する平均値も表示される。
このように平均値や重要度の割合が表示されることによって、例えば、他社からの依頼製品を紙図面で提示されたときにおいても、前記「設計者の依頼製品情報の登録」における操作で紙図面をスキャナー等で入力し、その紙図面における重要度を入力するに際して、設計者が紙図面の入力すべき重要度の目安となり、有効である。
【0027】
この様に、類似製品群に対する重要度の割合が表示されると、新たに依頼された製品に対し、重要性の数を参照することができ、この製品の重要度の全体目標値として使用することができ、各個人における評価のバラツキを防止できる。
又、重要度を記入する際に、他の類似製品の図面或いは、「設計者&製作者&ユーザ見解表」を検索して表示させると、重要箇所の寸法が判り、重要性が同じ箇所であるか否か判別することができるし、もし、他の人と異なる箇所であるときには、独自の判断の基で行うので、より慎重を期すことになり、重要度であると認識する記入寸法の箇所のバラツキを防止できる。
即ち、製品の類似群の検索が容易に可能にすることによって、その類似製品の図面や「設計者&製作者&ユーザ見解表」が参照できるし、重要度表を用いることによって、依頼製品の重要度の在り方を、個人差によるバラツキを防止して、よりよいデータベースにすることができる。
【0028】
また、「検索語」での検索は、検索語に「!の不一致」と入力すると、「設計者&製作者&ユーザ見解表」における重要度を表示する「!」の数が、設計者と製作者とで相違する欄を検索して表示する。
この結果、例えば、「正面、200、0.5、−0.2、*2、!!!(黒)、!(赤)」、又、「右側面、200、0.5、−0.2、(ブランク)、!(赤)」と表示される。
この表示結果から、(a)正面図において、*2の符号を付した箇所において、設計者は重要度が「!!!」であるが、製作者は「!」と認識している。
又、(b)右側面図において、*Bの符号を付した箇所において、設計者は重要でないと認識しているが、製作者の重要度は「!」と認識している。
【0029】
尚、前記相違する箇所である「設計者&製作者&ユーザ見解表」の「*2」が、具体的に、図面表示をさせるためには、前記「*2」をクリックすると、右側面図が表示されて、即座に、相違する箇所が表示するようになっている。
以上のように、設計者と製作者とで、重要度の認識が相違している箇所が、容易に検索して判ると共に、その相違する箇所の図面を容易に表示できる。
そこで、かかる箇所に対し、設計者と製作者とで協議をし、時には設計変更に及ぶことがあり、合理的な設計と製作ができる。
【0030】
(測定)
この測定の入力の項目は、設計者は既に重要である旨を指定したとき、公差寸法を含めて入力しているが、製作者は試作品を製作した後に入力する。
そこで、製作者は、試作品を完成後、重要箇所(*1、等で表示)の寸法を測定して入力する。
そのための操作は、先ず、「初期メニュー」画面を読み出して、(E)「検索」をクリックすると、図面読み出しの「ファイル名」を入力する旨表示され、ファイル名を入力すると、所定の図面(依頼製品)が表示される。
そして、製作者は、検索語として「実測」と入力すると、「設計者&製作者&ユーザ見解表」の測定欄が表示される。
そこで、製作者は、実測した値を入力すると、この実測寸法と既に設計者が記載の公差を考慮した寸法と比較して判定結果が表示される。
この判定結果によって、設計、製作がよい結果であるか否か判断でき、よい結果のときには生産体制に入れるが、悪いときには設計者と製作者の双方が協議することになる。
尚、前記重要度は、設計者、製作者及びユーザからの見解であり、重要度として「!」の数で表す相対評価であるが、重要度の最高から順次「1、2…」のように絶対評価を記載する構成であってもよい。又、検索語で検索するに当たって、予め使用可能な言葉を取り決めておくことが望ましい。
【0031】
又、製作者(或いは検査者)は、商業的製作段階になったとき、前記重要であると指定した箇所(*1等の箇所)の測定欄の「実測」項目に、実測値を記入すると図面値と比較して良否を判定する。
この様に、良否の判定は、前記試作段階の他に、商業的生産段階で使い分けが可能になっている。
尚、前記「依頼製品情報表」、「設計者&製作者&ユーザ見解表」、類似製品群の重要度表、類似製品群の図面等の表示は、いつの段階においても表示可能であり、設計者、製作者、ユーザ等は必要なときに表示でき、参照して入力等を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】サーバとクライアントマシンとの関係を示す図である。
【図2】設計者が入力する依頼製品の図である。
【図3】設計者が作成する図である。
【図4】管理ソフトのフローを示す概念図である。
【図5】類似製品群の重要度表である。
【符号の説明】
【0033】
1 サーバマシン
2−1、2−2、… クライアントマシン


【出願人】 【識別番号】591050970
【氏名又は名称】津田工業株式会社
【出願日】 平成18年7月31日(2006.7.31)
【代理人】 【識別番号】110000394
【氏名又は名称】特許業務法人岡田国際特許事務所


【公開番号】 特開2008−9952(P2008−9952A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−208349(P2006−208349)