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【発明の名称】 生産管理システム、生産管理方法および生産管理方法を実行するための生産管理プログラムを記憶した記憶媒体
【発明者】 【氏名】四倉 幹夫

【氏名】横山 浩

【要約】 【課題】生産要素の管理に時間と労力とを要せず、各完成品の生産体系を容易に構築することができる生産管理システムを提供する。

【構成】この生産管理システム10においてコンピュータ11は、生産体系の構築に必要な各生産要素を種別データベース13,14,15,16から抽出し、関係データベース17に格納された2項関係と3項関係とに従って、種別データベース13,14,15,16から抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで完成品に対応する生産体系を生成する生産体系構築手段を実行する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位概念から下位概念に向かって複数に分岐する各種の生産要素の組み合わせから完成品の生産体系を構築する生産管理システムにおいて、
前記生産要素どうしが、任意の第1生産要素と該第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素との上下の2項関係によって連繋するとともに、前記第1および第2生産要素と該第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素との上下の3項関係によって連繋し、前記システムが、前記生産要素をその種類毎に区分して格納した複数の種別データベースと、前記2項および3項関係を格納した関係データベースとを備え、前記生産要素を使用して各完成品の生産体系を構築する生産体系構築手段を実行し、
前記生産体系構築手段が、前記生産体系の構築に必要な各生産要素を前記種別データベースから抽出し、前記関係データベースに格納された前記2項関係と前記3項関係とに従って、前記種別データベースから抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を生成することを特徴とする生産管理システム。
【請求項2】
前記生産要素の種類を特定する第1〜第n種別番号が、それら生産要素に個別に付与され、前記種別データベースが、前記第1〜第n種別番号に対応する第1〜第n種別データベースに区分され、それら生産要素が、前記第1〜第n種別番号に基づいて前記第1〜第n種別データベースに格納され、前記生産体系構築手段が、前記生産体系の構築に必要な各生産要素を前記第1〜第n種別番号に基づいて前記第1〜第n種別データベースから抽出する請求項1記載の生産管理システム。
【請求項3】
前記システムが、前記生産体系構築手段によって構築した生産体系を格納する生産体系格納手段と、構築した生産体系を出力する生産体系出力手段とを有する請求項1または請求項2に記載の生産管理システム。
【請求項4】
前記生産要素を部門別に分類するための部門別番号が、それら生産要素に個別に付与され、前記生産体系出力手段が、前記部門別番号に基づいて部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を出力する請求項3記載の生産管理システム。
【請求項5】
前記システムでは、前記種別データベースに格納された前記生産要素を改変可能、かつ、前記関係データベースに格納された前記第1〜第3生産要素を改変可能であり、前記生産要素と前記第1〜第3生産要素とが改変されると、前記生産体系構築手段が、改変されたあらたな生産要素を使用し、改変後の第1〜第3生産要素から形成されるあらたな2項関係と3項関係とに従って各完成品の生産体系を再構築する請求項1ないし請求項4いずれかに記載の生産管理システム。
【請求項6】
前記システムが、前記関係データベースに格納された前記2項関係を前記3項関係に変換する2項/3項変換手段と、前記関係データベースに格納された前記3項関係を前記2項関係に変換する3項/2項変換手段とを有する請求項2ないし請求項5いずれかに記載の生産管理システム。
【請求項7】
上位概念から下位概念に向かって複数に分岐する各種の生産要素の組み合わせから完成品の生産体系を構築する生産管理方法において、
前記生産管理方法が、前記生産要素をその種類毎に区分して格納した複数の種別データベースから前記生産体系の構築に必要な各生産要素を抽出し、任意の第1生産要素と該第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素との上下の2項関係によって連繋する前記生産要素どうしの前記2項関係を格納した関係データベースから該2項関係を抽出するとともに、前記第1および第2生産要素と該第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素との上下の3項関係によって連繋する前記生産要素どうしの前記3項関係を格納した関係データベースから該3項関係を抽出し、前記2項関係と前記3項関係とに従って、前記種別データベースから抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を構築し、構築した生産体系を格納かつ出力することを特徴とする生産管理方法。
【請求項8】
前記生産要素の種類を特定する第1〜第n種別番号が、それら生産要素に個別に付与され、前記種別データベースが、前記第1〜第n種別番号に対応する第1〜第n種別データベースに区分され、それら生産要素が、前記第1〜第n種別番号に基づいて前記第1〜第n種別データベースに格納され、前記生産体系管理方法が、前記第1〜第n種別番号に基づいて前記生産体系の構築に必要な各生産要素を前記第1〜第n種別データベースから抽出する請求項7記載の生産管理方法。
【請求項9】
前記生産要素を部門別に分類するための部門別番号が、それら生産要素に個別に付与され、前記生産管理方法が、前記部門別番号に基づいて前記部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を出力する請求項7または請求項8に記載の生産管理方法。
【請求項10】
前記生産管理方法では、前記種別データベースに格納された前記生産要素を改変可能、かつ、前記関係データベースに格納された前記第1〜第3生産要素を改変可能であり、前記生産要素と前記第1〜第3生産要素とが改変されると、改変されたあらたな生産要素を使用し、改変後の第1〜第3生産要素から形成されるあらたな2項関係と3項関係とに従って各完成品の生産体系を再構築する請求項7ないし請求項9いずれかに記載の生産管理方法。
【請求項11】
前記生産管理方法が、前記関係データベースに格納された前記2項関係を前記3項関係に変換するとともに、前記関係データベースに格納された前記3項関係を前記2項関係に変換する請求項7ないし請求項10いずれかに記載の生産管理方法。
【請求項12】
上位概念から下位概念に向かって複数に分岐する各種の生産要素の組み合わせから完成品の生産体系を構築する生産管理方法をコンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、
前記生産要素をその種類毎に区分して格納した複数の種別データベースから前記生産体系の構築に必要な各生産要素を抽出し、任意の第1生産要素と該第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素との上下の2項関係によって連繋する前記生産要素どうしの前記2項関係を格納した関係データベースから該2項関係を抽出するとともに、前記第1および第2生産要素と該第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素との上下の3項関係によって連繋する前記生産要素どうしの前記3項関係を格納した関係データベースから該3項関係を抽出し、前記2項関係と前記3項関係とに従って、前記種別データベースから抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を構築し、構築した生産体系を格納かつ出力する生産管理方法を前記コンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
前記生産要素の種類を特定する第1〜第n種別番号に基づいて、前記生産体系の構築に必要な各生産要素を前記第1〜第n種別データベースから抽出する生産管理方法を前記コンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶した請求項12記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
前記生産要素を部門別に分類する部門別番号に基づいて前記部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を出力する生産管理方法を前記コンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶した請求項12または請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
前記生産要素と前記第1〜第3生産要素とが改変されると、改変されたあらたな生産要素を使用し、改変後の第1〜第3生産要素から形成されるあらたな2項関係と3項関係とに従って各完成品の生産体系を再構築する生産管理方法を前記コンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶した請求項12ないし請求項14いずれかに記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
前記関係データベースに格納された前記2項関係を前記3項関係に変換するとともに、前記関係データベースに格納された前記3項関係を前記2項関係に変換する生産管理方法を前記コンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶した請求項12ないし請求項15いずれかに記載のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、上位概念から下位概念に向かって複数に分岐する各種の生産要素の組み合わせから各完成品の生産体系を構築する生産管理システムに関し、さらに、各種の生産要素の組み合わせから各完成品の生産体系を構築する生産管理方法およびその生産管理方法をコンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第1の業務に係るアプリケーションを実行する第1の業務管理システムと、第2の業務に係るアプリケーションを実行する第2の業務管理システムと、第1の業務管理システムに関する情報と第2の業務管理システムに関する情報とを統合してデータを蓄え、第1の業務に係るアプリケーションと第2の業務に係るアプリケーションとで表示される品目を異なるようにデータを保持する統合データベースとを備えた生産管理システムがある(特許文献1参照)。統合データベースは、第1の業務に係るアプリケーションと第2の業務に係るアプリケーションとで品目を表示するか否かの情報である品目表示情報を有する品目マスタと、各品目の構成情報を格納する構成マスタとから形成されている。品目マスタには、該当する品目に関する図面若しくは技術連絡書の位置に関する情報と、第1の業務に係るアプリケーションと第2の業務に係るアプリケーションとで図面若しくは技術連絡書を表示するか否かに関する情報である属性表示情報とが格納されている。構成マスタには、当該品目の上位の品目に関する情報が格納されている。この生産管理システムでは、各品目が上下の2項関係によって連繋し、2項関係に従って各品目をその上位概念から下位概念に向かって一列につなげることで完成品の生産体系が構築される。
【特許文献1】特開平11−296586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、前記公報に開示の生産管理システムのように、上下の2項関係のみから各完成品の生産体系を順次構築すると、特定の条件毎の生産体系を表すことが難しい。特定の条件毎の生産体系を上下の2項関係のみから表す場合は、各生産体系に共通して用いるべき生産要素を各生産体系毎に個別に管理しなければならず、生産体系を一元的に管理することができず、生産体系の構築や管理に無駄な時間と労力とを要する。また、生産要素を個別に管理しつつ生産体系が時系列に順次生成されると、各種の生産体系が部門毎に次々に生成され、生産要素が無制限に増加し、増加した膨大な数の生産要素を管理することが不可能になる。さらに、生産体系を形成する各品目を改変する場合、全ての部門のデータベースに格納された生産体系から改変される品目を抽出し、部門毎に品目を改変してあらたに生産体系を構築しなければならず、品目の改変にともなう生産体系の再構築に多大な時間と労力とを費やさなければならない。
【0004】
本発明の目的は、生産要素の管理に時間と労力とを要せず、各完成品の生産体系を容易に構築することができる生産管理システムおよび生産管理方法を提供することにある。本発明の他の目的は、生産要素が改変されたとしても、改変された生産要素を使用して完成品の生産体系を容易に構築することができる生産管理システムおよび生産管理方法を提供することにある。さらに、その生産管理方法をコンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するための本発明の前提は、上位概念から下位概念に向かって複数に分岐する各種の生産要素の組み合わせから完成品の生産体系を構築する生産管理システムである。
【0006】
前記前提における本発明の特徴としては、生産要素どうしが、任意の第1生産要素と該第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素との上下の2項関係によって連繋するとともに、第1および第2生産要素と該第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素との上下の3項関係によって連繋し、生産管理システムが、生産要素をその種類毎に区分して格納した複数の種別データベースと、2項関係および3項関係を格納した関係データベースとを備え、生産要素を使用して各完成品の生産体系を構築する生産体系構築手段を実行し、生産体系構築手段が、生産体系の構築に必要な各生産要素を種別データベースから抽出し、関係データベースに格納された2項関係と3項関係とに従って、種別データベースから抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を生成することにある。
【0007】
前記生産管理システムの一例としては、生産要素の種類を特定する第1〜第n種別番号がそれら生産要素に個別に付与され、種別データベースが第1〜第n種別番号に対応する第1〜第n種別データベースに区分され、それら生産要素が第1〜第n種別番号に基づいて第1〜第n種別データベースに格納され、生産体系構築手段が生産体系の構築に必要な各生産要素を第1〜第n種別番号に基づいて第1〜第n種別データベースから抽出する。
【0008】
前記生産管理システムの他の一例としては、システムが生産体系構築手段によって構築した生産体系を格納する生産体系格納手段と構築した生産体系を出力する生産体系出力手段とを有する。
【0009】
前記生産管理システムの他の一例としては、生産要素を部門別に分類するための部門別番号がそれら生産要素に個別に付与され、生産体系出力手段が部門別番号に基づいて部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を出力する。
【0010】
前記生産管理システムの他の一例として、システムでは、種別データベースに格納された生産要素を改変可能、かつ、関係データベースに格納された第1〜第3生産要素を改変可能であり、生産要素と第1〜第3生産要素とが改変されると、生産体系構築手段が、改変されたあらたな生産要素を使用し、改変後の第1〜第3生産要素から形成されるあらたな2項関係と3項関係とに従って各完成品の生産体系を再構築する。
【0011】
前記生産管理システムの他の一例としては、システムが、関係データベースに格納された2項関係を3項関係に変換する2項/3項変換手段と、関係データベースに格納された3項関係を2項関係に変換する3項/2項変換手段とを有する。
【0012】
前記課題を解決するための本発明の第2は、生産要素をその種類毎に区分して格納した複数の種別データベースから生産体系の構築に必要な各生産要素を抽出し、任意の第1生産要素と該第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素との上下の2項関係によって連繋する生産要素どうしの2項関係を格納した関係データベースから該2項関係を抽出するとともに、第1および第2生産要素と該第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素との上下の3項関係によって連繋する生産要素どうしの3項関係を格納した関係データベースから該3項関係を抽出し、2項関係と3項関係とに従って、種別データベースから抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を構築し、構築した生産体系を格納かつ出力する生産管理方法である。
【0013】
前記生産管理方法の一例としては、生産要素の種類を特定する第1〜第n種別番号がそれら生産要素に個別に付与され、種別データベースが第1〜第n種別番号に対応する第1〜第n種別データベースに区分され、それら生産要素が第1〜第n種別番号に基づいて第1〜第n種別データベースに格納され、生産体系管理方法が第1〜第n種別番号に基づいて生産体系の構築に必要な各生産要素を第1〜第n種別データベースから抽出する。
【0014】
前記生産管理方法の他の一例としては、生産要素を部門別に分類するための部門別番号がそれら生産要素に個別に付与され、生産管理方法が部門別番号に基づいて部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を出力する。
【0015】
前記生産管理方法の他の一例として、生産管理方法では、種別データベースに格納された生産要素を改変可能、かつ、関係データベースに格納された第1〜第3生産要素を改変可能であり、生産要素と第1〜第3生産要素とが改変されると、改変されたあらたな生産要素を使用し、改変後の第1〜第3生産要素から形成されるあらたな2項関係と3項関係とに従って各完成品の生産体系を再構築する。
【0016】
前記生産管理方法の他の一例としては、生産管理方法が、関係データベースに格納された2項関係を3項関係に変換するとともに、関係データベースに格納された3項関係を2項関係に変換する。
【0017】
前記課題を解決するための本発明の第3は、生産要素をその種類毎に区分して格納した複数の種別データベースから生産体系の構築に必要な各生産要素を抽出し、任意の第1生産要素と該第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素との上下の2項関係によって連繋する生産要素どうしの2項関係を格納した関係データベースから該2項関係を抽出するとともに、第1および第2生産要素と該第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素との上下の3項関係によって連繋する生産要素どうしの3項関係を格納した関係データベースから該3項関係を抽出し、2項関係と3項関係とに従って、種別データベースから抽出したそれら生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を構築し、構築した生産体系を格納かつ出力する生産管理方法をコンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。
【発明の効果】
【0018】
本発明にかかる生産管理システムおよび生産管理方法によれば、生産要素をその種別毎に区分して格納した複数の種別データベースから生産体系の構築に必要な各生産要素を抽出し、関係データベースに格納された2項関係と3項関係とに従って、種別データベースから抽出した生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を構築するから、各生産要素を各部門が個別に管理することや各部門が独自に生産体系を作る必要はなく、部門毎に異なる膨大な数の生産体系が構築されることによる無駄な時間と労力とを省くことができる。この生産管理システムおよび生産管理方法は、各部門が種別データベースと関係データベースとを共有しつつ、種別データベースに格納された各生産要素と関係データベースに格納された2項および3項関係とから各部門が共用可能な生産体系を作ることができ、生産体系を一元的に管理することができるとともに、構築した生産体系を各部門にリアルタイムに提供することができる。また、2項関係のみによって生産体系を構築すると、第1生産要素の直近下位に種別が異なる複数の第2生産要素が連繋し、同一の完成品に対して複数の異なる生産体系が構築される場合があり、特定の条件毎の生産体系を表すことができない。しかし、この生産管理システムおよび生産管理方法は、2項関係に3項関係を加えることで、第1生産要素の直近下位に特定の第2生産要素が連繋するとともに、第2生産要素の直近下位に特定の第3生産要素が連繋し、それら生産要素を使用して各完成品に対応する特定条件の生産体系のみを構築することができる。
【0019】
生産体系の構築に必要な各生産要素を第1〜第n種別番号に基づいて第1〜第n種別データベースから抽出する生産管理システムおよび生産管理方法は、各生産要素がそれらに付与された第1〜第n種別番号によって第1〜第n種別データベースに振り分けられ、それら種別データベースに格納されるから、第1〜第n種別データベースによって各部門が共用可能な各生産要素をその種類毎にまとめて一元的に管理することができ、それら生産要素を各部門が個別に管理することによる時間と労力とを省くことができる。この生産管理システムおよび生産管理方法は、各部門が関係データベースと第1〜第n種別データベースとを共有しつつ、第1〜第n種別データベースに格納された各生産要素から各部門が共用可能な生産体系を作ることができ、生産体系を一元的に管理することができる。
【0020】
部門番号に基づいて部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を出力する生産管理システムおよび生産管理方法は、各部門に表示が必要な生産要素のみを含む生産体系を出力するから、生産体系から各部門に表示が不必要な生産要素を省くことができ、部門毎に利用価値が高く使い勝手のよい生産体系をその部門にリアルタイムに提供することができる。この生産管理システムおよび生産管理方法は、各部門がそれに必要な生産要素のみから作られた生産体系を利用することができ、各部門の作業効率を向上させることができる。
【0021】
種別データベースに格納された生産要素と関係データベースに格納された第1〜第3生産要素とが改変されると、改変された生産要素を使用しつつ、あらたな2項関係と3項関係とに従って生産体系を再構築する生産管理システムおよび生産管理方法は、生産要素の改変を種別データベースによって一元的に管理することができ、第1〜第3生産要素の改変を関係データベースによって一元的に管理することができる。この生産管理システムおよび生産管理方法は、改変された生産要素を使用しつつ、改変された第1〜第3生産要素から形成される2項関係と3項関係とに従って各部門が共用可能な生産体系を容易に作ることができる。また、この生産管理システムおよび生産管理方法は、部門毎に生産要素や第1〜第3生産要素を改変して生産体系を再構築する必要はなく、各部門が生産要素の改変や第1〜第3生産要素の改変を行うことによる時間と労力とを省くことができる。
【0022】
関係データベースに格納された2項関係を3項関係に変換する生産管理システムおよび生産管理方法は、2項関係を関係データベースに格納した後、2項関係を3項関係に変換することで、2項関係から生産要素どうしの3項関係を容易に作ることができ、3項関係のみをはじめから作る場合の時間と労力とを省くことができる。
【0023】
生産管理方法をコンピュータに実行させる生産管理プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、それに格納された生産管理プログラムをコンピュータに随時インストールすることで、完成品の種別にかかわらず、各完成品に対応する生産体系をリアルタイムに構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
添付の図面を参照し、本発明に係る生産管理システムおよび生産管理方法の詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示す生産管理システム10の概略構成図であり、図2は、関係データベース17に格納された2項関係と3項関係との相互関係を示す図である。図1では、構築された生産体系全体が図示され、さらに、設計部門18や製造部門19、購買部門20、物流部門21の各部門に必要な生産要素のみから形成された生産体系が図示されている。なお、部門を図示のそれらに限定するものではなく、組織を構成する他の全ての部門が含まれる。また、図示はしていないが、各部門には、コンピュータ11にインターフェイス(有線または無線)を介して接続された端末装置(コンピュータ)が設置されている。
【0025】
生産管理システム10は、コンピュータ11と、生産要素等のデータを集中管理する統合管理データベース12とから形成されている。コンピュータ11は、必要なデータを統合管理データベース12から抽出し、必要に応じてデータをデータベース12に格納する。統合管理データベース12は、インターフェイス(有線または無線)を介してコンピュータ11に接続されている。統合管理データベース12は、データ処理機能を備え、各生産要素を格納した第1〜第4種別データベース13,14,15,16と、生産要素どうしの2項関係および3項関係を格納した関係データベース17とから形成されている。統合管理データベース12は、コンピュータ11からのデータ転送指令に基づいてデータをコンピュータ11に転送し、コンピュータ11のデータ格納指令に基づいてデータを格納する。ここで、生産要素とは、完成品の製造に必要不可欠な各エレメントをいう。生産要素としては、図1に示すように、製品P、工場α、工場β、組立図a、組立工程h、部品C、部品Dがある。なお、図1の生産要素は一例であり、生産要素をそれらに限定するものではない。たとえば、生産要素がそれらに加えて製品Q、工場γ、工場δ、組立図b、組立工程i、部品A、部品Bを含む場合があり、また、生産要素が製品R、工場ε、組立図c、組立図d、組立工程j、組立工程k、部品E、部品F、部品Gである場合もある。さらに、他の用語からなる生産要素が含まれる場合もある。
【0026】
各生産要素には、それら要素の種類を特定する種別番号(第1〜第n種別番号)とそれら要素を部門別に分類するための部門別番号とが個別に付与されている。生産要素の種類には、完成品を構成する品目(部品)、完成品を製造するための工程(組立工程や加工工程)、完成品の設計図である成果物(組立図)、各工程を実施する場所を示す拠点(工場)がある。ここで、品目を表す各部品には第1種別番号が付与され、工程を表す各組立工程には第2種別番号が付与されるとともに、成果物を表す各組立図には第3種別番号が付与され、拠点を表す各工場には第4種別番号が付与される。なお、生産要素の種類を品目や工程、成果物、拠点に限定するものではない。生産要素の種類には完成品を製造するために必要な他の全てのそれが含まれ、他の種類にはそれを特定する第5〜第n識別番号が付与される。部門別番号には、設計部門識別番号、製造部門識別番号、購買部門識別番号、物流部門識別番号等がある。
【0027】
コンピュータ11は、中央処理装置(CPUまたはMPU)と記憶装置とを有し、大容量ハードディスクを内蔵している。コンピュータ11には、図示はしていないが、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイス(有線または無線)を介して接続されている。記憶装置の内部アドレスファイルには、このシステムの各手段を実行するための生産管理プログラムが格納され、2項関係や3項関係を管理するための生産管理プログラムが格納されている。なお、生産管理プログラムは、それを記憶したCD−ROM等の光ディスク(記憶媒体)からコンピュータ11の記憶装置にインストールされる。なお、記憶媒体には、光ディスクの他に半導体メモリや磁気ディスクを使用することもできる。コンピュータ11の中央処理装置は、記憶装置の内部アドレスファイルに格納された生産管理プログラムを起動し、生産管理プログラムに従って、各完成品に対応する生産体系をリアルタイムに構築する生産体系構築手段、構築した生産体系をその記憶装置に格納する生産体系格納手段、構築した生産体系を出力装置を介して出力する生産体系出力手段、2項/3項変換手段、3項/2項変換手段等の各手段を実行する。さらに、関係データベースを利用しつつ、異なる種類の2項関係の統合管理(2項関係統合手段)、異なる種類の3項関係の統合管理(3項関係統合手段)、2項および3項関係の統合管理(2項3項関係統合手段)を行う。各部門18,19,20,21に設置された端末装置にもキーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置が接続されている。
【0028】
種別データベースは、大容量ハードディスクであり、第1種別番号に対応する品目データベース13(第1種別データベース)と、第2種別番号に対応する成果物データベース14(第2種別データベース)と、第3種別番号に対応する工程データベース15(第3種別データベース)と、第4種別番号に対応する拠点データベース16(第4種別データベース)とに区分されている。なお、種別データベースをそれらに限定するものではなく、完成品の製造に必要不可欠な他の生産要素をその種別毎に区分して格納した第5〜第n種別データベースが設置される場合もある。品目データベース13には、完成品を構成する部品データ(部品A、部品B、部品C、部品D、部品E、部品F、部品G等)が格納され、成果物データベース14には、完成品の設計図である成果物データ(組立図a、組立図b、組立図c、組立図d等)が格納されている。工程データベース15には、完成品を製造するための工程データ(組立工程h、組立工程i、組立工程j、加工工程k等)が格納され、拠点データベース16には、各工程を実施する場所を示す拠点データ(工場α、工場β、工場γ、工場δ等)が格納されている。
【0029】
ディスプレイに表示された生産要素入力エリアのうちの品目エリアに入力装置を介して所定の部品を入力するとともに、部門別エリアに部門区分を入力すると、コンピュータ11がその部品に第1種別番号と部門別番号とを付けた後、第1種別番号に基づいて部品データを品目データベース13に格納する。生産要素入力エリアのうちの成果物エリアに所定の組立図を入力するとともに、部門別エリアに部門区分を入力すると、コンピュータ11がその組立図に第2種別番号と部門別番号とを付けた後、第2種別番号に基づいて組立図データを成果物データベース14に格納する。生産要素入力エリアのうちの工程エリアに所定の組立工程や加工工程を入力するとともに、部門別エリアに部門区分を入力すると、コンピュータ11がそれら工程に第3種別番号と部門別番号とを付けた後、第3種別番号に基づいて組立工程データや加工工程データを工程データベース15に格納する。生産要素入力エリアのうちの拠点エリアに所定の工場を入力するとともに、部門別エリアに部門区分を入力すると、コンピュータ11がその工場に第4種別番号と部門別番号とを付けた後、第4種別番号に基づいて工場データを拠点データベース16に格納する。
【0030】
関係データベース17は、大容量ハードディスクであり、生産要素どうしの上下の2項関係が格納され、生産要素どうしの上下の3項関係が格納されている。ディスプレイに表示された関係エリアに入力装置を介して生産要素どうしの2項関係を入力すると、コンピュータ11がその2項関係を関係データベース17に格納する。関係エリアに生産要素どうしの3項関係を入力すると、コンピュータ11がその3項関係を関係データベース17に格納する。
【0031】
このシステム10では、異なる種類の2項関係を統合管理し、異なる種類の3項関係を統合管理し、さらに、2項関係と3項関係とを統合管理する。たとえば、図2に示すように、関係データベース17に、製品Pと工程hとの2項関係、拠点βと製品Pとの2項関係が格納され、製品Pと工程hと部品Cとの3項関係、拠点βと製品Pと拠点αとの3項関係が格納されている場合、製品Pと工程hとの2項関係および拠点βと製品Pとの2項関係という異なる種類の2項関係を1つに統合することができ、製品Pと工程hと部品Cとの3項関係および拠点βと製品Pと拠点αとの3項関係という異なる種類の3項関係を1つに統合することができる。さらに、製品Pと工程hとの2項関係および製品Pと工程hと部品Cとの3項関係を1つに統合することができる。
【0032】
異なる種類の2項関係を統合することで、拠点βと製品Pと工程hとが一連につながる生産体系を構築することができる。拠点βと製品Pと工程hとが一連につながる生産体系では、拠点βが最上位に位置し、工程hが最下位に位置するとともに、拠点βと工程hとの間の中間に製品Pが位置する(図4参照)。また、異なる種類の3項関係を統合することで、拠点βと製品Pと拠点αと製品Pと工程hと部品Cとが一連につながる生産体系を構築することができる。拠点βと製品Pと拠点αと製品Pと工程hと部品Cとが一連につながる生産体系では、拠点βが最上位に位置し、拠点βから製品P、拠点α、製品P、工程h、部品Cの各生産要素が順に並ぶ(図6参照)。2項関係と3項関係とを統合することで、製品Pと工程hと部品Cとが一連につながる生産体系を構築することができる。製品Pと工程hと部品Cとが一連につながる生産体系では、製品Pが最上位に位置し、部品Cが最下位に位置するとともに、製品Pと部品Cとの間の中間に工程hが位置する(図8参照)。
【0033】
図3は、関係データベース17に格納された生産要素どうしの2項関係を説明する図であり、図4は、異なる種類の2項関係の統合を説明する図である。図3では、製造部門情報と物流部門情報とを例示し、説明に用いる2項関係を点線内に示す。図3,4に基づき、2項関係および異なる種類の2項関係の統合を説明すると、以下のとおりである。2項関係(親子関係)では、生産要素が任意の第1生産要素(親)と第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素(子)とによって連繋する。2項関係により、第1生産要素から第2生産要素が特定され、第2生産要素から第1生産要素が特定される。具体的には、図3に示すように、製造部門情報として、製品P(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる組立工程h(第2生産要素)とが関連付けられることで、製品P(親)と組立工程h(子)との各生産要素が連繋し、物流部門情報として、工場β(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる製品P(第2生産要素)とが関連付けられることで、工場β(親)と製品P(子)との各生産要素が連繋する。なお、関係データベース17には、図3の製造部門情報として、製品Pと組立工程hとの2項関係の他に、製品Pと工程hと部品Cとの3項関係、製品Pと工程hと部品Dとの3項関係が格納され、図3の物流部門情報として、工場βと製品Pとの2項関係の他に、拠点βと製品Pと拠点αとの3項関係、拠点αと製品Pとの2項関係が格納されている。
【0034】
関係データベース17には、製造部門情報として、親品番(第1生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)として製品や部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、子品番(第2生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、子データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)が格納されている(製造部門情報の2項関係)。それにより製品Pと組立工程hとが紐付けられ、2項関係に基づいて製品Pと組立工程hとが連繋する。関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)として製品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、中間品番(第2生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、中間データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)、子品番(第3生産要素)として部品Cを特定する記号(C)、子データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)が格納されている(製造部門情報の3項関係)。それにより製品Pと組立工程hと部品Cとが紐付けられ、3項関係に基づいて製品Pと組立工程hと部品Cとが連繋する。さらに、関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)として製品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、中間品番(第2生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、中間データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)、子品番(第3生産要素)として部品Dを特定する記号(D)、子データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)が格納されている(製造部門情報の3項関係)。それにより製品Pと組立工程hと部品Dとが紐付けられ、3項関係に基づいて製品Pと組立工程hと部品Dとが連繋する。なお、2項関係では、製品Pと部品Cまたは部品Dとが連繋することはない。
【0035】
関係データベース17には、物流部門情報として、親品番(第1生産要素)として工場βを特定する記号(β)、親データ区分(生産要素の種類)として拠点を特定する拠点番号PC004(第4種別番号)、子品番(第2生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、子データ区分(生産要素の種類)として製品や部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)が格納されている(物流部門情報の2項関係)。それにより工場βと製品Pとが紐付けられ、2項関係に基づいて工場βと製品Pとが連繋する。関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として工場βを特定する記号(β)、親データ区分(生産要素の種類)として拠点を特定する拠点番号PC004(第4種別番号)、中間品番(第2生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、中間データ区分(生産要素の種類)として製品や部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、子品番(第3生産要素)として工場αを特定する記号(α)、子データ区分(生産要素の種類)として拠点を特定する拠点番号PC004(第4種別番号)が格納されている(物流部門情報の3項関係)。それにより工場βと製品Pと工場αとが紐付けられ、3項関係に基づいて工場βと製品Pと工場αとが連繋する。さらに、関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として工場αを特定する記号(α)、親データ区分(生産要素の種類)として拠点を特定する拠点番号PC004(第4種別番号)、子品番(第2生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、子データ区分(生産要素の種類)として製品や部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)が格納されている(物流部門情報の2項関係)。それにより工場αと製品Pとが紐付けられ、2項関係に基づいて工場αと製品Pとが連繋する。なお、2項関係では、工場βと工場αとが連繋することはない。
【0036】
2項関係の統合においてコンピュータ11は、製造部門情報の製品Pおよび組立工程hの2項関係に、それとは異なる物流部門情報の工場βおよび製品Pの2項関係を統合する。なお、コンピュータ11は、物流部門情報の工場βおよび製品Pの2項関係と工場αおよび製品Pの2項関係との間に、工場βと製品Pと工場αとの3項関係が介在していることから、2項関係の統合において工場αおよび製品Pの2項関係を無視し、製造部門情報の製品Pと組立工程hとの2項関係に物流部門情報の工場αと製品Pとの2項関係を統合することはない。2項関係の統合を具体的に説明すると、以下のとおりである。
【0037】
コンピュータ11は、製造部門情報として図3,4に示すように、関係データベース17から製品Pと組立工程hとの2項関係を抽出し、あわせて、製品Pの親データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出するとともに、組立工程hの子データ区分の工程番号(PC003)を工程データベース15の工程データ区分PC003(第3種別番号)に読み替え、工程データベース15から組立工程hを抽出する。
【0038】
また、コンピュータ11は、物流部門情報として図3,4に示すように、関係データベース17から工場βと製品Pとの2項関係を抽出し、あわせて、工場βの親データ区分の拠点番号(PC004)を拠点データベース16の拠点データ区分PC0004(第4種別番号)に読み替え、拠点データベース16から工場βを抽出するとともに、製品Pの子データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出する。
【0039】
コンピュータ11は、関係データベース17から抽出した製品Pのデータ区分(PC001)に基づいて、製造部門情報の製品P(データ区分:PC001)と組立工程hとの2項関係、物流部門情報の工場βと製品P(データ区分:PC001)との2項関係から、製品Pを同一の生産要素であると判断し、関係データベース17から抽出した製造部門情報の2項関係と物流部門情報の2項関係とによって、製品Pを中心に、製品Pに連繋する工場βと工程hとをつなげることで、異なる種類(異なる部門を含む)の2項関係を統合する。それにより、工場βと製品Pと工程hとが一連につながる生産体系が構築される。
【0040】
図5は、関係データベース17に格納された生産要素どうしの3項関係を説明する図であり、図6は、異なる種類の3項関係の統合を説明する図である。図5では、製造部門情報と物流部門情報とを例示し、説明に用いる3項関係を点線内に示す。図5,6に基づき、3項関係および異なる種類の3項関係の統合を説明すると、以下のとおりである。3項関係(親,中間,子関係)では、生産要素が任意の第1生産要素(親)と第1生産要素の直近下位に連なる第2生産要素(中間)と第2生産要素の直近下位に連なる第3生産要素(子)とによって連繋する。3項関係により、第1生産要素から第2生産要素が特定され、第1および第2生産要素から第3生産要素が特定される。具体的には、図5に示すように、製造部門情報として、製品P(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる組立工程h(第2生産要素)とが関連付けられるとともに、組立工程h(第2生産要素)とその直近下位に連なる部品C(第3生産要素)とが関連付けられることで、製品P(親)と組立工程h(中間)と部品C(子)との各生産要素が連繋する。また、物流部門情報として、工場β(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる製品P(第2生産要素)とが関連付けられるとともに、製品P(第2生産要素)とその直近下位に連なる工場α(第3生産要素)とが関連付けられることで、工場β(親)と製品P(中間)と工場α(子)との各生産要素が連繋する。なお、関係データベース17には、図5の製造部門情報として、製品Pと工程hと部品Cとの3項関係の他に、製品Pと組立工程hとの2項関係、製品Pと工程hと部品Dとの3項関係が格納され、図3の物流部門情報として、拠点βと製品Pと拠点αとの3項関係の他に、工場βと製品Pとの2項関係に、拠点αと製品Pとの2項関係が格納されている。
【0041】
関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)として製品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、中間品番(第2生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、中間データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)、子品番(第3生産要素)として部品Cを特定する記号(C)、子データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)が格納されている(製造部門情報の3項関係)。それにより製品Pと組立工程hと部品Cとが紐付けられ、3項関係に基づいて製品Pと組立工程hと部品Cとが連繋する。なお、関係データベース17に格納された製品Pと組立工程hとの2項関係や製品Pと工程hと部品Dとの3項関係は図3のそれらと同一であるから、その説明は省略する。
【0042】
関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として工場βを特定する記号(β)、親データ区分(生産要素の種類)として拠点を特定する拠点番号PC004(第4種別番号)、中間品番(第2生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、中間データ区分(生産要素の種類)として製品や部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、子品番(第3生産要素)として工場αを特定する記号(α)、子データ区分(生産要素の種類)として拠点を特定する拠点番号PC004(第4種別番号)が格納されている(物流部門情報の3項関係)。それにより工場βと製品Pと工場αとが紐付けられ、3項関係に基づいて工場βと製品Pと工場αとが連繋する。なお、関係データベース17に格納された工場βと製品Pとの2項関係や工場αと製品Pとの2項関係は図3のそれらと同一であるから、その説明は省略する。
【0043】
コンピュータ11は、図5,6に示すように、関係データベース17から製品Pと組立工程hとの2項関係を抽出し、製品Pの親データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出し、組立工程hの子データ区分の工程番号(PC003)を工程データベース15の工程データ区分PC003(第3種別番号)に読み替え、工程データベース15から組立工程hを抽出する。コンピュータ11は、関係データベース17から製品Pと組立工程hと部品Cとの3項関係を抽出し、製品Pの親データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出し、組立工程hの中間データ区分の工程番号(PC003)を工程データベース15の工程データ区分PC003(第3種別番号)に読み替え、工程データベース15から組立工程hを抽出するとともに、部品Cの子データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から部品Cを抽出する。ここで、コンピュータ11は、2項関係で表された製品Pと3項関係で表された製品Pとを同一の生産要素と判断し、2項関係で表された組立工程hと3項関係で表された組立工程hとを同一の生産要素と判断する。
【0044】
また、コンピュータ11は、関係データベース17から工場βと製品Pとの2項関係を抽出し、工場βの親データ区分の拠点番号(PC004)を拠点データベース16の拠点データ区分PC0004(第4種別番号)に読み替え、拠点データベース16から工場βを抽出し、製品Pの子データ区分の工程番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出する。コンピュータ11は、関係データベース17から工場βと製品Pと工場αとの3項関係を抽出し、工場βの親データ区分の拠点番号(PC004)を拠点データベース16の拠点データ区分PC0004(第4種別番号)に読み替え、拠点データベース16から工場βを抽出し、製品Pの中間データ区分の工程番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出するとともに、工場αの子データ区分の拠点番号(PC004)を拠点データベース16の拠点データ区分PC004(第4種別番号)に読み替え、拠点データベース16から工場αを抽出する。コンピュータ11は、関係データベース17から工場αと製品Pとの2項関係を抽出し、工場αの親データ区分の品目番号(PC004)を拠点データベース16の品目データ区分PC004(第4種別番号)に読み替え、拠点データベース16から工場αを抽出し、製品Pの子データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出する。
【0045】
ここで、コンピュータ11は、3項関係で表された工場αと2項関係で表された工場αとを同一の生産要素と判断する。しかし、コンピュータ11は、2項関係で表された工場βおよび製品Pのうちの製品Pが、3項関係で表されると工場βと工場αとの間に位置することから、2項関係で表された工場βおよび製品Pのうちの製品Pと2項関係で表された工場αおよび製品Pのうちの製品Pとを同一の生産要素とは判断しない。さらに、コンピュータ11は、製造部門情報において製品Pおよび組立工程hの2項関係の次に製品Pと組立工程hと部品Cとの3項関係が位置し、物流部門情報において工場βおよび製品Pの2項関係と工場αおよび製品Pの2項関係の間に工場βと製品Pと工場αの3項関係が介在しているから、製品Pと組立工程hと部品Cとの3項関係に異なる種類の工場βと製品Pと工場αとの3項関係を統合する場合、物流部門情報の工場βおよび製品Pの2項関係を無視し、工場βおよび製品Pの2項関係を3項関係の統合に使用することはない。
【0046】
コンピュータ11は、関係データベース17から抽出した製品Pのデータ区分(PC001)に基づいて、製造部門情報の製品P(データ区分:PC001)と組立工程hとの2項関係、物流部門情報の工場αと製品P(データ区分:PC001)の2項関係から、製品Pを同一の生産要素であると判断し、製品Pを中心として関係データベース17から抽出した製造部門情報の3項関係と物流部門情報の3項関係とを統合する。したがって、製品Pを中心に、製品Pの上位に物流部門情報の工場βと製品Pと工場αとの3項関係をつなげ、製品Pの下位に製造部門情報の製品Pと組立工程hと部品Cとの3項関係つなげることで、異なる種類(異なる部門を含む)の3項関係を統合する。それにより、拠点βと製品Pと拠点αと製品Pと工程hと部品Cとが一連につながる生産体系が構築される。
【0047】
図7は、関係データベース17に格納された生産要素どうしの2項関係、3項関係を説明する図であり、図8は、2項関係と3項関係との統合を説明する図である。図9は、2項/3項変換と2項/3項変換とを説明する図である。図7では、物流部門情報を例示し、説明に用いる2項関係と3項関係とを点線内に示す。図7〜9に基づき、2項関係と3項関係との統合、2項/3項変換および2項/3項変換を説明すると、以下のとおりである。図7の2項関係(親子関係)では、製造部門情報として、製品P(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる組立工程h(第2生産要素)とが関連付けられることで、製品P(親)と組立工程h(子)との各生産要素が連繋し、組立工程h(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる部品C(第2生産要素)とが関連付けられることで、組立工程h(親)と部品C(子)との各生産要素が連繋する。図7の3項関係(親,子,中間関係)では、物流部門情報として、製品P(任意の第1生産要素)とその直近下位に連なる組立工程h(第2生産要素)とが関連付けられるとともに、組立工程h(第2生産要素)とその直近下位に連なる部品C(第3生産要素)とが関連付けられることで、製品P(親)と組立工程h(中間)と部品C(子)との各生産要素が連繋する。
【0048】
関係データベース17には、製品Pと工程hとの2項関係が格納され、工程hと部品Cとの2項関係が格納されている。さらに、製品Pと工程hと部品Cとの3項関係が格納されている。図7の2項関係では、親品番(第1生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)として製品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、子品番(第2生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、子データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)が格納されている。さらに、親品番(第1生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、親データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する品目番号PC003(第3種別番号)、子品番(第2生産要素)として部品Cを特定する記号(C)、子データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する工程番号PC001(第1種別番号)が格納されている。それにより、製品Pと組立工程hとが紐付けられ、2項関係に基づいて製品Pと組立工程hとが連繋し、組立工程hと部品Cとが紐付けられ、2項関係に基づいて組立工程hと部品Cとが連繋する。
【0049】
図7の3項関係では、図5のそれと同様に、親品番(第1生産要素)としての記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)としての品目番号PC001(第1種別番号)、中間品番(第2生産要素)としての記号(h)、中間データ区分(生産要素の種類)としての工程番号PC003(第3種別番号)、子品番(第3生産要素)としての記号(C)、子データ区分(生産要素の種類)としての品目番号PC001(第1種別番号)が格納されている。それにより、製品Pと組立工程hと部品Cとが紐付けられ、3項関係に基づいて製品Pと組立工程hと部品Cとが連繋する。
【0050】
コンピュータ11は、図8に示すように、関係データベース17から製品Pと組立工程hとの2項関係を抽出し、組立工程hと部品Cとの2項関係を抽出するとともに、製品Pと組立工程hと部品Cとの3項関係を抽出する。さらに、製品Pの親データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から製品Pを抽出し、組立工程hの中間データ区分の工程番号(PC003)を工程データベース15の工程データ区分PC003(第3種別番号)に読み替え、工程データベース15から組立工程hを抽出するとともに、部品Cの子データ区分の品目番号(PC001)を品目データベース13の品目データ区分PC001(第1種別番号)に読み替え、品目データベース13から部品Cを抽出する。
【0051】
コンピュータ11は、関係データベース17から抽出した製品Pのデータ区分(PC001)に基づいて、製造部門情報の製品Pと物流部門情報の製品Pとを同一の生産要素であると判断するとともに、関係データベース17から抽出した工程hのデータ区分(PC003)に基づいて、製造部門情報の工程hと物流部門情報の工程hとを同一の生産要素であると判断する。次に、コンピュータ11は、関係データベース17から抽出した製造部門情報の2項関係と物流部門情報の3項関係とによって、2項関係の第2生産要素(子)である工程hを3項関係の第2生産要素(中間)とし、部品Cを3項関係の第3生産要素(子)として、工程hを中心に、工程hに連繋する製品Pと部品Cとをつなげることで、2項関係と3項関係とを統合する。それにより、製品Pと工程hと部品Cとが一連につながる生産体系が構築される。
【0052】
コンピュータ11が2項関係を3項関係に変更するには、図9に示すように、関係データベース17から連続する2つの2項関係を読み込み、上位の2項関係の第2生産要素を下位の2項関係の第2生産要素として設定し、下位の2項関係の第2生産要素を第3生産要素に設定することにより行う(2項/3項変換手段)。コンピュータ11が3項関係を2項関係に変更するには、関係データベース17から連続する2項関係と3項関係とを読み込み、下位の3項関係の第2生産要素を削除することにより行う(3項/2項変換手段)。
【0053】
2項関係と3項関係とから図1に示す完成品の生産体系を構築する一例は、以下のとおりである。入力装置を介して生産体系の生成指示が行われると、コンピュータ11は、各種別データベース13,15,16から工場β、製品P、工場α、組立図a、組立工程h、部品C、部品Dを抽出するとともに、関係データベース17から2項関係と3項関係とを抽出する。コンピュータ11は、2項関係に従って製品Pとその直近下位の組立工程hとを一連につなげ、2項関係に従って製品Pとその直近下位の組立図aとを一連につなげるとともに、異なる種類の2項関係を統合し、製品Pと工程hとがつながるとともに製品Pと組立図aとがつながる生産体系を生成する。さらに、3項関係に従って製品Pと組立工程hと部品Cとを一連につなげ、3項関係に従って製品Pと組立工程hと部品Dとを一連につなげるとともに、2項関係と3項関係とを統合し、製品Pと工程hと部品Cとがつながるとともに製品Pと工程hと部品Dとがつながる生産体系を生成する。あわせて、3項関係に従って工場βと製品Pと工場αとを一連につなげ、異なる種類の3項関係を統合し、最終的に、工場β、製品P、工場α、製品P、組立図a、組立工程h、部品C、部品Dの各生産要素が一連につながる生産体系を生成する(生産体系構築手段)。コンピュータ11は、生成した全体の生産体系を記憶装置に格納する(生産体系格納手段)。コンピュータ11は、生成した全体の生産体系をディスプレイを介して表示し、プリンタを介して全体の生産体系を印刷する(生産体系出力手段)。
【0054】
図10は、部門別に出力された生産体系を表す図である。図10では、実線で結ばれた生産要素のみが各部門18,19,20,21に設置された出力装置から出力され、点線で結ばれた生産要素は原則として出力されない。コンピュータ11は、全体の生産体系を各部門18,19,20,21に設置された端末装置に転送し、部門別番号に基づき、部門毎に必要な生産要素のみから形成された部門別の生産体系を各部門に設置されたディスプレイに表示させ(生産体系出力手段)、部門別の生産体系を各部門に設置されたプリンタに印刷させる(生産体系出力手段)。たとえば、図1,10に示すように、設計部門18に設置されたディスプレイには、製品P、組立図a、部品C、部品Dから形成された完成品の生産体系のみが表示される。製造部門19に設置されたディスプレイには、製品P、組立図a、組立工程h、部品C、部品Dから形成された完成品の生産体系のみが表示される。また、購買部門20に設置されたディスプレイには、製品P、部品C、部品Dから形成された完成品の生産体系のみが表示される。物流部門21に設置されたディスプレイには、工場α、製品P、工場β、製品Pから形成された完成品の生産体系のみが表示される。
【0055】
この生産管理システム10および生産管理方法は、生産要素をその種別毎に区分して格納した複数の種別データベース13,14,15,16から生産体系の構築に必要な各生産要素を抽出するとともに、関係データベース17から2項および3項関係を抽出し、異なる種類の2項関係の統合や異なる種類の3項関係の統合、2項関係と3項関係との統合を行い、2項関係と3項関係とに従って、種別データベース13,14,15,16から抽出した生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで各完成品に対応する生産体系を構築するから、各生産要素を各部門18,19,20,21が個別に管理することや各部門18,19,20,21が独自に生産体系を作る必要はなく、部門18,19,20,21毎に異なる膨大な数の生産体系が構築されることによる無駄な時間と労力とを省くことができる。生産管理システム10および生産管理方法は、各部門18,19,20,21が種別データベース13,14,15,16と関係データベース17とを共有しつつ、種別データベース13,14,15,16に格納された各生産要素と関係データベース17に格納された2項および3項関係とから各部門18,19,20,21が共用可能な生産体系を作ることができ、生産体系を一元的に管理することができるとともに、構築した生産体系を各部門18,19,20,21にリアルタイムに提供することができる。
【0056】
なお、2項関係のみによって生産体系を構築すると、第1生産要素の直近下位に種別が異なる複数の第2生産要素が連繋し、同一の完成品に対して複数の異なる生産体系が構築される場合があり、特定の条件毎の生産体系を表すことができない。しかし、この生産管理システム10および生産管理方法は、2項関係に3項関係を加えることで、第1生産要素の直近下位に特定の第2生産要素が連繋するとともに、第2生産要素の直近下位に特定の第3生産要素が連繋し、それら生産要素を使用して各完成品に対応する特定条件の生産体系のみを構築することができる。
【0057】
生産管理システム10および生産管理方法は、各生産要素がそれらに付与された第1〜第4種別番号によって各種別データベース13,14,15,16に振り分けられ、それら種別データベース13,14,15,16に格納されるから、それらデータベース13,14,15,16によって各生産要素をその種類毎にまとめて一元的に管理することができ、それら生産要素を各部門18,19,20,21が個別に管理することによる時間と労力とを省くことができる。また、この生産管理システム10および生産管理方法は、2項関係を関係データベース17に格納した後、2項関係を3項関係に変換することで、2項関係から生産要素どうしの3項関係を容易に作ることができ、3項関係のみをはじめから作る場合の時間と労力とを省くことができる。
【0058】
このシステム10では、入力装置を介して種別データベース13,14,15,16に格納された各生産要素を改変することができ、関係データベース17に格納された第1〜第3生産要素を改変することができる。生産要素の改変や第1〜第3生産要素の改変としては、それらの変更、削除、追加がある。システム10では、たとえば、部品Cを部品Dに変更し、組立工程hを組立工程iに変更することができ、部品Dを組立工程hに変更し、組立工程hを部品Cに変更することができる。また、製品Qや工場γ、組立図b、組立工程i、部品A等を追加することができる。
【0059】
種別データベース13,14,15,16に格納された生産要素の変更の一例を、製品Pから製品Qに変更する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された生産要素変更エリアのうちの旧品目エリアに変更前の製品Pを入力し、新品目エリアに変更後の製品Qを入力するとともに、部門別エリアに変更後の製品Qの部門区分を入力する。入力装置から生産要素の変更指示が入力されると、コンピュータ11は、変更前の製品データを品目データベース13から削除し、変更後の製品Qに第1種別番号と部門別番号とを付けた後、第1種別番号に基づいて変更後の製品データ(製品Q)を品目データベース13に格納する。
【0060】
関係データベース17に格納された第1生産要素の変更の一例を、製品Pから製品Qに変更する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された関係変更エリアのうちの旧関係エリアに変更前の製品Pを入力し、新関係エリアに変更後の製品Qを入力する。入力装置から2項関係の変更指示が入力されると、コンピュータ11は、製品Pと組立工程hとの2項関係を製品Qと組立工程hとの2項関係に変更する。2項関係が変更されると、関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として製品Qを特定する記号(Q)、親データ区分(生産要素の種類)として製品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、子品番(第2生産要素)として組立工程hを特定する記号(h)、子データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)が格納される。それにより製品Qと組立工程hとが紐付けられ、2項関係に基づいて製品Qと組立工程hとが連繋する。
【0061】
種別データベース13,14,15,16に格納された生産要素の変更の他の一例を、組立工程hを組立工程iに変更し、部品Cを部品Eに変更する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された生産要素変更エリアのうちの旧工程エリアに変更前の組立工程hを入力し、旧品目エリアに変更前の部品Cを入力するとともに、新工程エリアに変更後の組立工程iを入力し、新品目エリアに変更後の部品Eを入力する。さらに、部門別エリアに変更後の組立工程iと部品Eとの部門区分を入力する。入力装置から生産要素の変更指示が入力されると、コンピュータ11は、変更前の組立工程データ(組立工程h)を工程データベース15から削除し、変更後の組立工程iに第3種別番号と部門別番号とを付けた後、第3種別番号に基づいて変更後の組立工程データ(組立工程i)を工程データベース15に格納し、さらに、変更前の部品データ(部品C)を品目データベース13から削除し、変更後の部品Eに第1種別番号と部門別番号とを付けた後、第1種別番号に基づいて変更後の部品データ(部品E)を品目データベース13に格納する。
【0062】
関係データベース17に格納された第2および第3生産要素の変更の一例を、組立工程hを組立工程iに変更し、部品Cを部品Eに変更する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された関係変更エリアのうちの旧関係エリアに変更前の組立工程hと部品Cとを入力し、新関係エリアに変更後の組立工程iと部品Eとを入力する。入力装置から3項関係の変更指示が入力されると、コンピュータ11は、製品Pと組立工程hと部品Cとから形成される3項関係を製品Pと組立工程iと部品Eとから形成される3項関係に変更する。3項関係が変更されると、関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として製品Pを特定する記号(P)、親データ区分(生産要素の種類)として製品や部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、中間品番(第2生産要素)として組立工程iを特定する記号(i)、中間データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)、子品番(第3生産要素)として部品Eを特定する記号(E)、子データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)が格納される。それにより製品Pと組立工程iと部品Eとが紐付けられ、3項関係に基づいて製品Pと組立工程iと部品Eとが連繋する。
【0063】
生産要素を上記手順で変更した後、入力装置から生産体系の生成指示が入力されると、コンピュータ11は、生産体系の構築に必要な生産要素(変更後の生産要素を含む)を種別データベース13,14,15,16から抽出するとともに、関係データベース17から変更後の第1〜第3生産要素から形成されたあらたな2項および3項関係を抽出し、異なる種類の2項関係の統合や異なる種類の3項関係の統合、2項関係と3項関係との統合を行い、あらたな2項関係と3項関係とに従って各生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで完成品の生産体系を再構築する(生産体系構築手段)。コンピュータ11は、生産要素の変更によって再構築した全体の生産体系を記憶装置に格納する(生産体系格納手段)。コンピュータ11は、再構築した全体の生産体系をディスプレイを介して表示し、プリンタを介して再構築した全体の生産体系を印刷する(生産体系出力手段)。なお、コンピュータ11は、全体の生産体系を各部門18,19,20,21に設置された端末装置に転送し、部門別番号に基づき、部門18,19,20,21毎に必要な生産要素のみから形成された再構築後の部門別の生産体系を各部門18,19,20,21に設置されたディスプレイに表示させ(生産体系出力手段)、再構築後の部門別の生産体系を各部門18,19,20,21に設置されたプリンタに印刷させる(生産体系出力手段)。
【0064】
種別データベース13,14,15,16に格納された生産要素の追加の一例を、組立工程jを追加する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された生産要素追加エリアのうちの元エリアに部品Cを入力し、追加エリアに組立工程jを入力するとともに、部門別エリアに追加する組立工程jの部門区分を入力する。入力装置から生産要素の追加指示が入力されると、コンピュータ11は、追加する組立工程jに第3種別番号と部門別番号とを付けた後、第3種別番号に基づいて追加する工程データ(組立工程j)を工程データベース15に格納する。この生産要素の追加では、ディスプレイに表示された関係エリアに部品Cと組立工程jとの2項関係を入力する。コンピュータ11は、部品Cと組立工程jとの2項関係を関係データベース17に格納する。関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として部品Cを特定する記号(C)、親データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、子品番(第2生産要素)として組立工程jを特定する記号(j)、子データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)が格納される。それにより部品Cと組立工程jとが紐付けられ、2項関係に基づいて部品Cと組立工程jとが連繋する。
【0065】
種別データベース13,14,15,16に格納された生産要素の追加の他の一例を、組立工程jと部品Fとを追加する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された生産要素追加エリアのうちの元エリアに部品Cを入力し、追加エリアに組立工程jと部品Fとを入力するとともに、部門別エリアに追加する組立工程jと部品Fとの部門区分を入力する。入力装置から生産要素の追加指示が入力されると、コンピュータ11は、追加する組立工程jに第3種別番号と部門別番号とを付けた後、第3種別番号に基づいて追加する工程データ(組立工程j)を成果物データベース14に格納し、追加する部品Fに第1種別番号と部門別番号とを付けた後、第1種別番号に基づいて追加する部品データ(部品F)を品目データベース13に格納する。この生産要素の追加では、ディスプレイに表示された関係エリアに部品Cと組立工程jと部品Fとの3項関係を入力する。コンピュータ11は、部品Cと組立工程jと部品Fとの3項関係を関係データベース17に格納する。なお、コンピュータ11は、部品Cと組立工程jとの2項関係、組立工程jと部品Fとの2項関係を入力すると、2項/3項変換手段によって部品Cと組立工程jと部品Fとの3項関係を変換することもできる。関係データベース17には、親品番(第1生産要素)として部品Cを特定する記号(C)、親データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する品目番号PC001(第1種別番号)、中間品番(第2生産要素)として組立工程jを特定する記号(j)、中間データ区分(生産要素の種類)として工程を特定する工程番号PC003(第3種別番号)、子品番(第3生産要素)として部品Fを特定する記号(F)、子データ区分(生産要素の種類)として部品を特定する工程番号PC001(第1種別番号)が格納される。それにより部品Cと組立工程jと部品Fとが紐付けられ、3項関係に基づいて部品Cと組立工程jと部品Fとが連繋する。
【0066】
生産要素を上記手順で追加した後、入力装置から生産体系の生成指示が入力されると、コンピュータ11は、生産体系の構築に必要な生産要素(追加した生産要素を含む)を種別データベース13,14,15,16から抽出するとともに、関係データベース17から生産要素追加後の第1〜第3生産要素から形成されたあらたな2項および3項関係を抽出し、異なる種類の2項関係の統合や異なる種類の3項関係の統合、2項関係と3項関係との統合を行い、あらたな2項関係と3項関係とに従って各生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで完成品の生産体系を再構築する(生産体系構築手段)。コンピュータ11は、生産要素の追加によって再構築した全体の生産体系を記憶装置に格納する(生産体系格納手段)。コンピュータ11は、再構築した全体の生産体系をディスプレイを介して表示し、プリンタを介して再構築した全体の生産体系を印刷する(生産体系出力手段)。なお、コンピュータ11は、全体の生産体系を各部門18,19,20,21に設置された端末装置に転送し、部門別番号に基づき、部門18,19,20,21毎に必要な生産要素のみから形成された再構築後の部門別の生産体系を各部門18,19,20,21に設置されたディスプレイに表示させ(生産体系出力手段)、再構築後の部門別の生産体系を各部門18,19,20,21に設置されたプリンタに印刷させる(生産体系出力手段)。
【0067】
種別データベース13,14,15,16に格納された生産要素の削除の一例を、部品Dを削除する場合を例として説明すると、以下のとおりである。ディスプレイに表示された生産要素追加エリアのうちの削除エリアに部品Dを入力する。入力装置から生産要素の削除指示が入力されると、コンピュータ11は、品目データベース13から部品Dを削除する。さらに、製品Pと組立工程hと部品Dとが3項関係を形成していた場合、3項/2項変換手段によって製品Pと組立工程hと部品Dとの3項関係を製品Pと組立工程hと2項関係に変換する。
【0068】
生産要素を上記手順で削除した後、入力装置から生産体系の生成指示が入力されると、コンピュータ11は、生産体系の構築に必要な生産要素(削除した生産要素を除く)を種別データベース13,14,15,16から抽出するとともに、関係データベース17から生産要素削除後の第1〜第3生産要素から形成されたあらたな2項および3項関係を抽出し、異なる種類の2項関係の統合や異なる種類の3項関係の統合、2項関係と3項関係との統合を行い、あらたな2項関係と3項関係とに従って各生産要素をその上位概念から下位概念に向かって一連につなげることで完成品の生産体系を再構築する(生産体系構築手段)。コンピュータ11は、生産要素の削除によって再構築した全体の生産体系を記憶装置に格納する(生産体系格納手段)。コンピュータ11は、再構築した全体の生産体系をディスプレイを介して表示し、プリンタを介して再構築した全体の生産体系を印刷する(生産体系出力手段)。なお、コンピュータ11は、全体の生産体系を各部門18,19,20,21に設置された端末装置に転送し、部門別番号に基づき、部門18,19,20,21毎に必要な生産要素のみから形成された再構築後の部門別の生産体系を各部門18,19,20,21に設置されたディスプレイに表示させ(生産体系出力手段)、再構築後の部門別の生産体系を各部門18,19,20,21に設置されたプリンタに印刷させる(生産体系出力手段)。
【0069】
生産管理システム10および生産管理方法は、生産要素の改変をそれら種別データベース13,14,15,16によって一元的に管理することができ、第1〜第3生産要素の改変を関係データベース17によって一元的に管理することができる。この生産管理システム10および生産管理方法は、改変された生産要素を使用しつつ、改変された第1〜第3生産要素から形成される2項関係と3項関係とに従って各部門が共用可能な生産体系を容易に作ることができる。また、この生産管理システム10および生産管理方法は、部門18,19,20,21毎に生産要素や第1〜第3生産要素を改変して生産体系を再構築する必要はなく、各部門18,19,20,21が生産要素の改変や第1〜第3生産要素の改変を行うことによる時間と労力とを省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】図1は、一例として示す生産体系管理システムの概略構成図。
【図2】関係データベースに格納された2項関係と3項関係との相互関係を示す図。
【図3】関係データベースに格納された生産要素どうしの2項関係を説明する図。
【図4】異なる種類の2項関係の統合を説明する図。
【図5】関係データベースに格納された生産要素どうしの3項関係を説明する図。
【図6】異なる種類の3項関係の統合を説明する図。
【図7】関係データベースに格納された生産要素どうしの2項関係、3項関係を説明する図。
【図8】2項関係と3項関係との統合を説明する図。
【図9】2項/3項変換と2項/3項変換とを説明する図。
【図10】部門別に出力された生産体系を表す図。
【符号の説明】
【0071】
10 生産管理システム
11 コンピュータ
12 統合管理データベース
13 品目データベース(第1種別データベース)
14 成果物データベース(第2種別データベース)
15 工程データベース(第3種別データベース)
16 拠点データベース(第4種別データベース)
17 関係データベース
18 設計部門
19 製造部門
20 購買部門
21 物流部門
【出願人】 【識別番号】597008717
【氏名又は名称】株式会社クラステクノロジー
【出願日】 平成18年6月28日(2006.6.28)
【代理人】 【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝


【公開番号】 特開2008−9590(P2008−9590A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−177787(P2006−177787)