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【発明の名称】 電子機器、時刻情報取得方法、及び時刻情報取得処理プログラム等
【発明者】 【氏名】野中 慶也

【氏名】垂井 伸夫

【氏名】新居 紀孝

【氏名】岩路 博文

【氏名】武藤 健

【氏名】杉野 竜二

【氏名】青山 将士

【氏名】関根 能男

【要約】 【課題】バックアップ電源からの電源供給がなされなくなることにより時刻情報が失われた場合であっても、より効率的に時刻情報を取得可能な電子機器、時刻情報取得方法、及び時刻情報取得処理プログラム等を提供する。

【構成】本発明の電子機器は、外部電源から電源供給を受けて計時動作を行う計時手段を備えた電子機器であって、前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する電源復旧検出手段と、前記電源復旧検出手段により電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う時刻情報取得手段と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源から電源供給を受けて計時動作を行う計時手段を備えた電子機器であって、
前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する電源復旧検出手段と、
前記電源復旧検出手段により電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う時刻情報取得手段と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
所定の限られた電源容量を有するバックアップ電源を更に備え、
前記計時手段は、前記外部電源からの電源供給が失われた後、前記バックアップ電源からの電源供給を受けて計時動作を行い、
前記時刻情報所得手段は、前記電源復旧検出手段により前記外部電源からの電源供給の復旧を検出した際に前記バックアップ電源からの電源供給が既に失われていると判断した場合に前記取得処理を行うことを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電子機器において、
前記計時手段は、前記時刻情報取得手段により取得された時刻情報の時刻から計時動作を行うことを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記計時手段により計時された時刻情報を記憶する揮発性メモリを備え、
前記時刻情報取得手段は、前記揮発性メモリから前記時刻情報が失われているか否かを判別し、その判別結果に応じて前記外部機器から時刻情報を取得することを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記時刻情報取得手段による時刻情報の取得可否に基づいて、時刻情報に依存して動作する機能の使用可否を設定する使用可否設定手段を更に備えることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の電子機器において、
前記時刻情報取得手段は、前記揮発性メモリから前記時刻情報が失われているか否かを判別し、失われている場合には、前記外部機器への接続を促す情報を提示することを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の電子機器において、
前記使用可否設定手段は、前記時刻情報取得手段による前記時刻情報の取得不可の場合には、前記機能の使用を不可設定することを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子機器において、
当該電子機器は、互いに異なる場所に設置された少なくとも2つの情報再生装置に着脱可能であり、
何れか一方の前記情報再生装置に装着されている場合には、前記外部電源からの電源供給を受けることを特徴とする電子機器。
【請求項9】
外部電源から電源供給を受けて行う計時動作における時刻情報取得方法であって、
前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する工程と、
前記電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う工程と、
を備えることを特徴とする時刻情報取得方法。
【請求項10】
外部電源から電源供給を受けて行う計時動作における時刻情報取得方法をコンピュータに実行させる時刻情報所得処理プログラムであって、
前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する工程と、
前記電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う工程を、コンピュータに実行させることを特徴とする時刻情報取得処理プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の時刻情報取得処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ再生装置に取り外し可能な電子機器等に技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両に搭載された車載用オーディオ再生装置と、自宅に設置された家庭用オーディオ再生装置との双方に着脱可能な電子機器(システムコントローラや記憶部等を実装)が知られており、例えば、ユーザは車両から降りる際、車載用オーディオ再生装置から当該電子機器を取り外して、自宅に持ち帰り家庭用オーディオ再生装置に装着して使用することができるようになっている。これにより、ユーザは、電子機器に記憶されている同じ楽曲データを、車両内でも自宅においても聴くことができる。
【0003】
ところで、一般に、このような電子機器は、日付と時を刻むRTC(Real Time Clock)とバックアップ電源が内蔵されており、これによって、電子機器がオーディオ再生装置から取り外されたとしても、一定時間、現在の年月日(カレンダー)及び現在時刻を保持することができる。
【0004】
特許文献1には、バックアップ電源を有する車載用電子機器が開示されている。
【特許文献1】特開平10−011688号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、取り外されている時間が長いと、もはやバックアップ電源からの電源供給がなされなくなるため、上記現在時刻等が失われることになる。このような場合、ユーザは、電子機器をオーディオ再生装置に装着した後、例えば入力部を操作して改めて現在時刻等を設定しなければならないという問題(煩雑さ)がある。
【0006】
一方で、電子機器が有している現在の年月日及び現在時刻に依存して動作する機能、例えば楽曲ヒットチャートプレイ機能の一部においては、楽曲ヒットチャート情報への不正アクセス(例えば、ユーザが故意に過去の年月日を設定することにより、過去の楽曲ヒットチャート情報を不正に取得)防止のために、ユーザによる年月日及び現在時刻の設定を行うことができないようになっている。このような場合、上記のように、電子機器が取り外されている時間が長く、上記現在時刻等が失われると、ユーザが、例えば楽曲ヒットチャートプレイ機能を使用できないという問題がある。
【0007】
そこで、このような問題の解消を一つの課題とし、バックアップ電源からの電源供給がなされなくなることにより時刻情報が失われた場合であっても、より効率的に時刻情報を取得可能な電子機器、時刻情報取得方法、及び時刻情報取得処理プログラム等を提供することを目的する。また、バックアップ電源からの電源供給がなされなくなることにより時刻情報が失われた場合であっても、時刻情報に依存して動作する機能を適切に動作させることが可能な電子機器等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、外部電源から電源供給を受けて計時動作を行う計時手段を備えた電子機器であって、前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する電源復旧検出手段と、前記電源復旧検出手段により電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う時刻情報取得手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項9に記載の発明は、外部電源から電源供給を受けて行う計時動作における時刻情報取得方法であって、前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する工程と、前記電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項10に記載の時刻情報取得処理プログラムは、外部電源から電源供給を受けて行う計時動作における時刻情報取得方法をコンピュータに実行させる時刻情報所得処理プログラムであって、前記外部電源からの電源供給が失われた後、当該電源供給の復旧を検出する工程と、前記電源供給の復旧が検出された場合に、外部機器から時刻情報を取得するための取得処理を行う工程を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
請求項11に記載の記録媒体は、請求項10に記載の時刻情報取得処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本願の最良の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、オーディオ再生装置に対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0013】
先ず、図1を参照して、本実施形態における情報再生装置としてのオーディオ再生装置の構成及び機能を説明する。
【0014】
図1(A)は、車載用オーディオ再生装置の概要ブロック例を示す図であり、図1(B)は、家庭用オーディオ再生装置の概要ブロック例を示す図である。なお、車載用オーディオ再生装置SAは、例えば車両内に設置(搭載)される一方、家庭用オーディオ再生装置SBは、例えば住宅等の建物内の一室に設置される。つまり、車載用オーディオ再生装置SAと家庭用オーディオ再生装置SBとは、異なる場所に設置されることになる。
【0015】
車載用オーディオ再生装置SAは、図1(A)に示すように、電子機器1、音声処理部2a、スピーカ3a、及びGPS受信機4a等を備えて構成されている。電子機器1は、車載用オーディオ再生装置SAに着脱可能になっており、当該電子機器1が車載用オーディオ再生装置SAに装着されている場合には、車両に搭載された外部電源としてのバッテリー電源5aからACCスイッチ6を介して電源供給を受けるようになっている。
【0016】
一方、家庭用オーディオ再生装置SBは、図1(B)に示すように、電子機器1、音声処理部2b、スピーカ3b、及びGPS受信機4b等を備えて構成されている。電子機器1は、家庭用オーディオ再生装置SBに着脱可能になっており(つまり、ユーザは、例えば車載用オーディオ再生装置SAから電子機器1を取り外して自宅に持ち込み、家庭用オーディオ再生装置SBに装着することが可能である)、当該電子機器1が家庭用オーディオ再生装置SBに装着されている場合には、外部電源としての家庭用AC電源5bから電源供給を受けるようになっている。
【0017】
電子機器1は、図1(A)及び図1(B)に示すように、計時手段としてのRTC(Real Time Clock)11と、揮発性メモリとしてのSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)12と、所定の限られた電源容量を有するバックアップ電源(内部バッテリー電池)13と、HDD(Hard Disc Drive)部14と、操作・表示部15と、LAN(Local Area Network)インターフェイス(I/F)16と、コンピュータとしてのシステムコントローラ17と、を備えて構成されている。
【0018】
RTC部11は、バッテリー電源5a又は家庭用AC電源5bからの電源供給を受けて計時動作を行い、年月日と時を刻む(現在日時を提供する時計機能)ようになっている。また、電子機器1が車載用オーディオ再生装置SA及び家庭用オーディオ再生装置SBの何れにも装着されておらず外部電源からの電源供給がない場合でも、RTC部11は、バックアップ電源13からの電源供給を受け電源容量に応じた、限られた時間、計時動作する。
【0019】
SDRAM12は、バッテリー電源5a又は家庭用AC電源5bからの電源供給を受け、RTC部11により計時された年月日と時刻を時刻情報として記憶するようになっている。また、電子機器1が車載用オーディオ再生装置SA及び家庭用オーディオ再生装置SBの何れにも装着されておらず外部電源からの電源供給がない場合でも、SDRAM12は、バックアップ電源13からの電源供給を受け電源容量に応じた、限られた時間、上記時刻情報を記憶する。なお、バックアップ電源13からの電源供給もなくなると、SDRAM12から時刻情報が失われる(消去)ことになる。
【0020】
HDD部14は、ハードディスク、ハードディスクドライブ等を備え、システムコントローラ17の制御の下、ハードディスクドライブにより、例えばオーディオデータ等がハードディスクに記憶又は読み出されるようになっている。
【0021】
操作・表示部15は、ユーザからの各種操作指示を入力するための複数の操作ボタンと、各種情報を表示するための表示パネル(例えば液晶パネル等)と、を備えている。ユーザにより操作ボタンが押下された場合、その操作ボタンに応じた指示信号がシステムコントローラ17に出力されるようになっている。
【0022】
LANインターフェイス16は、例えばUSB(Universal Serial Bus)/イーサーネット変換アダプタ等を備え、電子機器1とLAN7とを接続するようになっている。これにより、電子機器1は、図示しないハブ(例えばスイッチングハブやリピータハブ)、ルータ及びインターネット8を介して、時刻情報(現在の年月日と時刻(現在時刻))を配信するタイムサーバ9に接続可能になっている。これにより、システムコントローラ17は、時刻情報をタイムサーバ9から取得可能となる。
【0023】
音声処理部2a及び2bは、夫々、HDD部14から読み出された例えばオーディオデータに対して所定のデジタル信号処理(圧縮データの伸張も含む)を施してデジタルオーディオ信号を生成するDSP(Digital Signal Processor)、前記生成されたデジタルオーディオ信号をアナログオーディオ信号に変換するDAC(Digital-to-Analog Converter)、及び前記変換されたアナログオーディオ信号を増幅して出力するAMP(Amplifier)等を備えている。そして、AMPから出力されたアナログオーディオ信号は、スピーカ3a又は3bから音波として出力される。なお、音声処理部及びスピーカは、電子機器1に設けられてもよい。
【0024】
GPS(Global Positioning System)受信機4a及び4bは、衛星軌道上に配置され地球を周回するGPS衛星から出力された電波を受信して、これに含まれる時刻情報(現在の年月日と時刻)を抽出してシステムコントローラ17に出力するようになっている。
【0025】
システムコントローラ17は、CPU、作業用RAM、及び各種データやコンピュータプログラム(本願の時刻情報取得処理プログラムを含む)を記憶するROM等を備えており、CPUがROMに記憶されたプログラムを実行することにより、電子機器1全体を統括制御するとともに、本願の電源復旧検出手段、時刻情報取得手段、及び使用可否設定手段等として機能するようになっている。
【0026】
具体的には、システムコントローラ17は、車載用オーディオ再生装置SA又は家庭用オーディオ再生装置SBから電子機器1が取り外されることにより、バッテリー電源5a又は家庭用AC電源5bからの電源供給が失われた後、再び車載用オーディオ再生装置SA又は家庭用オーディオ再生装置SBに装着されることで、バッテリー電源5a又は家庭用AC電源5bからの電源供給の復旧を電源復旧検出手段として検出するようになっている。
【0027】
そして、システムコントローラ17は、上記電源供給(バッテリー電源5a又は家庭用AC電源5bからの電源供給)の復旧を検出した場合に、使用可否設定手段として、SDRAM12から時刻情報(現在の年月日と時刻)が失われているか(消去されているか)否かを判別し、失われている場合には、外部機器としてのGPS受信機4a又は4b又はタイムサーバ9から、時刻情報を自動的に取得するための取得処理(例えば、時刻情報の取得を試みて、取得できた場合に時刻情報を設定する処理)を行うようになっている(なお、上記電源供給の復旧が検出された場合に、GPS受信機4a又は4b又はタイムサーバ9から、時刻情報を自動的に取得するための取得処理を行うようにしてもよい)。この際、電子機器1が上記外部機器と接続されていない場合には、システムコントローラ17は、外部機器への接続を促す情報を提示、例えば、操作・表示部15における表示パネル上に表示するようになっている。
【0028】
さらに、システムコントローラ17は、当該時刻情報(現在の年月日と時刻)の取得可否に基づいて、時刻情報に依存して動作する機能の使用可否を設定するようになっている。
【0029】
ここで、時刻情報に依存して動作する機能とは、例えば、期間限定で(例えば、2003年12月14日〜2005年12月14日の2年間)動作するコンピュータプログラム等に基づく機能や、一定の期間(例えば、現在から過去2ヶ月の期間)の情報(例えば、楽曲のヒットチャート情報)を例えばインターネット8上の所定のサーバから取得するコンピュータプログラム等に基づく機能等を意味する。例えば、期間限定で動作するコンピュータプログラム等に基づく機能の場合、上記時刻情報に係る現在の年月日と時刻によって(依存して)当該機能の使用可否が決まり、一定の期間の情報を取得するコンピュータプログラム等に基づく機能の場合、上記時刻情報に係る現在の年月日と時刻によって(依存して)、当該取得される情報が決まる(つまり、システムコントローラ17側では、上記時刻情報に係る現在の年月日と時刻によって当該期間を特定する)ことになる。なお、本実施形態では、このような時刻情報に依存して動作する機能においては、ユーザによる時刻情報の設定及び変更はできない(つまり、当該機能に係るプログラム上では、ユーザによる時刻情報の設定不可)ようになっている。
【0030】
このような、時刻情報に依存して動作する機能を、外部機器からの時刻情報の取得不可の場合に、使用不可(ロック)に設定(動作不能となるように設定)する、言い換えれば、外部機器からの時刻情報を取得できた場合に、使用可に設定(動作するように設定)することにより、当該時刻情報に依存して動作する機能を適切に働かせることが可能となる。
【0031】
なお、時刻情報取得処理プログラムは、例えばインターネット上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えばCD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
【0032】
次に、図2を参照して、本実施形態におけるオーディオ再生装置の動作を説明する。
【0033】
図2は、システムコントローラ17における使用可否設定処理(時刻情報取得処理を含む)を示すフローチャートである。
【0034】
例えば、ユーザにより、車両に搭載された車載用オーディオ再生装置SAに装着されていた電子機器1が取り外され、自宅の一室に設置された家庭用オーディオ再生装置SBに装着され、家庭用AC電源5bから電気機器1に対して電源供給がなされると、システムコントローラ17は、電源供給の復旧を検出し、図2に示す処理を開始する。
【0035】
図2に示す処理において、先ず、システムコントローラ17は、SDRAM12から時刻情報(現在の年月日と時刻)が失われているか否かを判別し(ステップS1)、当該時刻情報が失われていた場合(つまり、バックアップ電源13からの電源供給がなくなった場合)には(ステップS1:Y)、操作・表示部15における表示パネル上に当該時刻情報が失われていることを示す情報を表示する(ステップS2)。一方、当該時刻情報が失われていない場合(つまり、バックアップ電源13により、当該時刻情報がメモリ保持されている場合)には(ステップS1:N)、ステップS7に移行する。
【0036】
次いで、システムコントローラ17は、外部機器としてのGPS受信機4bに接続若しくはLAN7に接続されているか否かを判別し(ステップS3)、接続されていない場合には(ステップS3:N)、GPS受信機4bに接続若しくはLAN7に接続を促す情報を操作・表示部15における表示パネル上に表示する(ステップS4)。
【0037】
一方、GPS受信機4bに接続若しくはLAN7に接続されている場合には(ステップS3:Y)、システムコントローラ17は、GPS受信機4bからの時刻情報(現在の年月日と時刻)の取得、又はLAN7及びインターネット8を介してタイムサーバ9からの時刻情報(現在の年月日と時刻)の取得処理を行う(ステップS5)。
【0038】
次いで、システムコントローラ17は、当該時刻情報(現在の年月日と時刻)が取得できたか否かを判別し(ステップS6)、できた場合には(ステップS6:Y)、当該取得した時刻情報をSDRAM12等に設定(これにより、当該時刻から年月日と時が刻まれるようになる、つまり、RTC部11は、当該取得された時刻情報の時刻から計時動作を行う)し、時刻情報に依存して動作する機能、例えば、楽曲のヒットチャートプレイ機能を使用可に設定し(ステップS7)、当該処理を終了する。これにより、電気機器1は、例えば、ユーザによる操作ボタンを操作指示に応じて、所定期間(例えば、現在から過去2ヶ月以内)の楽曲のヒットチャート情報を、例えばインターネット8上における所定のサーバからダウンロードすることができるようになり、ヒットチャート情報に基づき楽曲(オーディオデータ)を再生することができる。
【0039】
一方、システムコントローラ17は、当該時刻情報(現在の年月日と時刻)が取得できない場合には(ステップS6:N)、上記時刻情報に依存して動作する機能、例えば、楽曲のヒットチャートプレイ機能を使用不可に設定し(ステップS8)、当該処理を終了する。これにより、例えば、使用期限があるような機能を確実に使用を不能(ロック)とすることができる。また、例えば、当該電子機器1が使用期限のあるレンタル品のような場合に、当該時刻情報(現在の年月日と時刻)が取得できないと、当該電子機器1の全機能(オーディオデータの再生機能等を含む)の使用を不能(ロック)とすることができる。
【0040】
以上説明したように、上記実施形態によれば、電子機器1が長い時間取り外され、バックアップ電源13からの電源供給がなされなくなることにより時刻情報が失われた場合であっても、当該時刻情報が失われたことを検出し、外部機器としてのGPS受信機4a又は4b又はタイムサーバ9から、時刻情報を自動的に取得するための取得処理(例えば、時刻情報の取得を試みて、取得できた場合に時刻情報を設定する処理)を行うようにしたので、より効率的に時刻情報を取得して設定することができる。従って、ユーザが時刻情報を設定する煩雑さを無くすことができる。また、電子機器1に大容量のバックアップ電源を搭載する必要がないので、その分のコスト発生を抑えることができる。
【0041】
更に、時刻情報を自動的に取得するための取得処理により時刻情報を取得できた場合には、時刻情報に依存して動作する機能を使用可に設定し、当該時刻情報を取得できない場合には、当該機能を使用不可に設定するようにしたので、当該時刻情報に依存して動作する機能を適切に働かせることができる。従って、電子機器1における上記時刻情報に依存して動作する機能と、電子機器1の着脱機能とを両立することができる。
【0042】
なお、上記実施形態において、電子機器1は、オーディオ再生装置に対して適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば、車載用ナビゲーション装置や、音声及び映像情報を再生するAV(オーディオビジュアル)再生装置に対しても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】(A)は、車載用オーディオ再生装置の概要ブロック例を示す図であり、(B)は、家庭用オーディオ再生装置の概要ブロック例を示す図である。
【図2】システムコントローラ17における使用可否設定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1 電子機器
2a,2b 音声処理部
3a,3b スピーカ
4a,4b GPS受信機
5a バッテリー電源
5b 家庭用AC電源
6 ACCスイッチ
7 LAN
8 インターネット
9 タイムサーバ
11 RTC
12 SDRAM
13 バックアップ電源
14 HDD部
15 操作・表示部
16 LANインターフェイス
17 システムコントローラ
SA 車載用オーディオ再生装置
SB 家庭用オーディオ再生装置
【出願人】 【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
【識別番号】500403929
【氏名又は名称】パイオニアシステムテクノロジー株式会社
【識別番号】502196463
【氏名又は名称】株式会社テック・エキスパーツ
【出願日】 平成16年11月5日(2004.11.5)
【代理人】 【識別番号】100083839
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 泰男


【公開番号】 特開2008−25988(P2008−25988A)
【公開日】 平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願番号】 特願2004−321753(P2004−321753)