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【発明の名称】 時刻制御装置及びこれを備えた画像形成装置
【発明者】 【氏名】榎波 賢一

【氏名】廣井 謙一

【要約】 【課題】時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその給電を電池により代替して行う場合に、時刻管理に用いる時計の時刻精度を適切に維持できるとともに、電池の長寿命化を可能とする。

【構成】時計回路14に対してAC電源から給電する一方、当該AC電源が遮断されたときにその給電を電池16により代替して行う装置において、NTPサーバ22からの標準時刻の情報に基づき時計回路の時刻を設定する時刻制御ブロック15が、当該標準時刻の情報を取得不能な場合には、電池寿命監視回路17を電池に接続して寿命監視を行う一方、標準時刻の情報を取得可能な場合には、電池寿命監視回路と電池との接続を遮断するようにし、時刻精度を適切に維持しつつ寿命監視による電池の消耗を抑制する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその給電を電池により代替して行う時刻制御装置であって、
前記電池に接続されてその寿命を監視する電池寿命監視手段と、
外部装置から取得した標準時刻の情報に基づき前記時計の時刻を設定する時刻設定手段と、
前記時刻設定手段が前記標準時刻の情報を取得不能な場合、前記電池寿命監視手段の前記電池に対する接続を確立する一方、前記時刻設定手段が前記標準時刻の情報を取得可能な場合、前記電池寿命監視手段の前記電池に対する接続を遮断する接続制御手段と
を備えたことを特徴とする時刻制御装置。
【請求項2】
前記時刻設定手段は、ネットワークを介して接続されたサーバ装置から前記標準時刻の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の時刻制御装置。
【請求項3】
前記電池寿命監視手段が前記電池の寿命到達を検出した場合、その旨をユーザに対して報知する報知手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の時刻制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の時刻制御装置を備えた画像形成装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネット等から標準時刻の情報を取得して時刻管理を行う時刻制御装置及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、FAX、デジタル複写機及び複合機などの画像形成装置においては、時計機能によってFAX送受信の時刻や印刷の時刻等の管理を行うものが広く普及している。この種の時計機能においては、電源の遮断や計時誤差によって誤った時刻を示す場合があるので、時刻管理を適切に行うための種々の対策がなされている。
【0003】
例えば、時計に対して通電時には装置電源から停電時には電池から給電する時計バックアップ回路を備えたファクシミリ装置において、時計への装置電源の供給が停電時に断たれたときに電池が消耗していると判断した場合には、発信元印字データを送出するためのデータを作成する発信元印字データ作成手段が時計データを出力しないように制御することで、誤った時刻データが発信元情報として送出されないようにする技術が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
また、例えば、インターネット接続機能を有するテレビドアホン装置において、モニタ付親機にて計時される時刻をインターネット経由で自動的に補正することで、カメラ付玄関子機にて撮像されてモニタ付親機に保存される画像の録画日時を常に正確に保つようにする技術が知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平5−103137号公報(第1図)
【特許文献2】特開2004−260390号公報(第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術では、バックアップ電池が消耗したままの状態では発信元情報の時刻データが送出されなくなるので、時刻管理を適切に行えなくなるという不都合があった。また、電池寿命を検出するためにバックアップ電池の電圧を検出するための手段を常時または頻繁に電池に接続すると、電池の電力を消費して電池寿命を短くしてしまうという問題があった。さらに、バックアップ電池が切れると装置電源を遮断するたびに時計の時刻データが消えてしまうので、ユーザが時刻管理を行うためには、装置電源をオンするたびに手動で時刻を再設定するという面倒な操作が必要になるという問題があった。
【0006】
上記特許文献2に記載の従来技術では、装置電源の遮断や電池の消耗等によって時計が誤った時刻を示すような場合、NTPサーバやネットワークに障害が発生していると適切に時刻補正を行うことができなくなるので、ユーザが手動で時刻設定しないと誤った時刻のままで時刻管理がなされてしまうという問題があった。特に、装置がインターネット等に接続できない(即ち、標準時刻の情報を取得できない)環境で使用される場合には、NTPサーバやネットワークの障害が発生しなくても時刻補正を行うことができなくなるので、そのような問題は顕著となる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその電力の供給を電池により代替して行う場合に、時刻管理に用いる時計の時刻精度を適切に維持できるとともに、電池の長寿命化を可能とする時刻制御装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の時刻制御装置は、時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその給電を電池により代替して行う時刻制御装置であって、前記電池に接続されてその寿命を監視する電池寿命監視手段と、外部装置から取得した標準時刻の情報に基づき前記時計の時刻を設定する時刻設定手段と、前記時刻設定手段が前記標準時刻の情報を取得不能な場合、前記電池寿命監視手段の前記電池に対する接続を確立する一方、前記時刻設定手段が前記標準時刻の情報を取得可能な場合、前記電池寿命監視手段の前記電池に対する接続を遮断する接続制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このように本発明によれば、時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその電力の供給を電池により代替して行う場合に、時刻管理に用いる時計の時刻精度を適切に維持できるとともに、電池の長寿命化を可能とするという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその給電を電池により代替して行う時刻制御装置であって、前記電池に接続されてその寿命を検出する電池寿命監視手段と、外部装置から取得した標準時刻の情報に基づき前記時計の時刻を設定する時刻設定手段と、前記時刻設定手段が前記標準時刻の情報を取得不能な場合、前記電池寿命監視手段の前記電池に対する接続を確立する一方、前記時刻設定手段が前記標準時刻の情報を取得可能な場合、前記電池寿命監視手段の前記電池に対する接続を遮断する接続制御手段とを備えた構成とする。
【0011】
これによると、時刻管理に用いる時計の時刻精度を適切に維持できるとともに、電池の長寿命化を達成することが可能となる。
【0012】
ここで、正常な時刻を示す時計に対して常用電源から給電が継続して行われる場合、時計は計時動作をそのまま維持できる。一方、常用電源が遮断された場合にバックアップ用の電池が使用不能なときには、時計は停止して時刻精度を適切に維持することが困難となるが、常用電源からの給電再開時に時刻設定手段が外部装置から標準時刻の情報を取得して時計の時刻設定を行うことで、時計の時刻を適切に復帰させることができる。また、常用電源が遮断された場合にバックアップ用の電池を使用可能なときには、時計は停止せずにそのまま計時動作を維持できる。
【0013】
従って、外部装置から標準時刻の情報を取得可能な場合には電池寿命を確認する必要性は低い。よって、電池寿命監視手段の電池に対する接続を遮断することで、寿命監視による電池の消耗を回避することができる。なお、時計の計時動作を維持できる場合であっても、時刻設定手段が標準時刻に基づき時計の時刻を適宜修正することで、計時誤差(例えば、月差±20秒)をなくして時計の時刻をより高精度に維持することが可能となる。
【0014】
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、前記時刻設定手段は、ネットワークを介して接続されたサーバ装置から前記標準時刻の情報を取得する構成とすることができる。これによると、簡易な方法により標準時刻の情報を取得して時計の時刻精度を適切に維持することができる。
【0015】
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、前記電池寿命監視手段が前記電池の寿命到達を検出した場合、その旨をユーザに対して報知する報知手段を更に備えた構成とすることができる。これによると、ユーザは電池の寿命到達を容易に認識することができ、適切な措置(電池交換や手動での時刻設定等)を行うことが可能となる。
【0016】
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、上記第1の発明乃至第3の発明のいずれかに該当する時刻制御装置を備えた画像形成装置である。これによると、画像形成装置の各種動作に関する時刻管理に用いる時計の時刻精度を適切に維持できるとともに、電池の長寿命化を達成することが可能となる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すシステム構成図である。この画像形成装置1は、文書や図面等の原稿を光学的に走査して画像データを生成するためのスキャナ部2と、画像データを記録紙に印字するためのプリンタ部3と、所定の通信規格(例えば、G3)に従ってファクシミリ通信を行うためのFAX部4と、ユーザが装置1に対する各種動作指示や設定(時刻設定を含む)を行うための複数の入力キーからなる入力操作部5と、ユーザに対して装置1の動作状況や設定に関する情報を表示するための表示パネルからなる表示部(報知手段)6と、上記各部2〜6を統括的に制御する本体制御部7とがバス8を介して相互に接続された構成を有しており、また、AC電源(常用電源)供給口に差し込みプラグを介して接続され、上記各部2〜7に対して電力を安定供給するための電源ユニットからなる電源部9を備えている。
【0019】
ここで、AC電源と電源部9との間にはユーザが操作可能なスイッチAが設けられており、ユーザは、このスイッチAの操作により画像形成装置1の各部2〜7に対する電力の供給またはその遮断を行うことができる。なお、スイッチAの操作による電力の供給または遮断は、スイッチAをON状態としたままでAC電源供給口に対する差し込みプラグを抜き差した場合と同様であるが、ここでは、説明の簡単のためにプラグは常にAC電源供給口に接続された状態であるものとする。また、本発明に係る画像形成装置1は、必ずしも各部2〜7に対する電力の供給またはその遮断を同時に行う構成である必要はなく、少なくとも後述する時計回路14へのAC電源からの電力の供給または遮断を可能とする構成を有するものであればよい。
【0020】
本体制御部7は、画像形成装置1の各部の動作を制御するCPU11と、CPU11が制御を行うための制御プログラムが格納されるROM12と、CPU21の制御のためのワークエリアを提供するRAM13と、現在時刻(日付を含む)を計時する時計回路14と、その時計回路14の時刻制御を行う時刻制御ブロック(時刻設定手段、接続制御手段)15と、時計回路14に対する電源部9からの給電が遮断されたときにその給電を代替する時計用バックアップ電池16と、そのバックアップ電池16の寿命を監視する電池寿命監視回路(電池寿命監視手段)17と、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介した通信を制御するネットワーク制御ブロック18とを備えている。ネットワーク制御ブロック18は、インターネット21を介してNTP(Network Time Protocol)サーバ22に接続されており、NTPサーバ22から標準時刻情報を取得することが可能となっている。
【0021】
時計回路14は、発振回路、分周回路及び計時回路等を有する周知の電子回路で構成することが可能である。CPU11は、時計回路14から現在時刻の情報を取得して、画像形成装置1におけるFAX通信や印字等の各種動作の時刻管理を行うとともに、表示部6において現在時刻の表示を行う。そのような時刻管理を行うために、例えば、時計回路14から取得した時刻情報を、ユーザが実行した操作に関するログ情報(例えば、FAXの通信ログ情報等)の一部として所定の記憶装置(図示せず)に記憶しておくことができる。
【0022】
時刻制御ブロック15は、NTPサーバ22から送信される標準時刻情報をネットワーク制御ブロック18を介して取得し、この標準時刻情報に基づき時計回路14の現在時刻を設定(または補正)する。また、時刻制御ブロック15は、後述するように、時計回路14とバックアップ電池16との間に配置されたスイッチB及び電池寿命監視回路17とバックアップ電池16との間に配置されたスイッチCのON/OFF動作を制御する。
【0023】
バックアップ電池16は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池である。
【0024】
電池寿命監視回路17は、バックアップ電池16から入力される電圧値の大きさに応じたデジタル信号を出力するA/D変換器(図示せず)を有しており、この出力信号に基づきバックアップ電池16の電圧値が予め設定した規定電圧以下となったきに、電池16が寿命に到達したと判定する。或いは、A/D変換器からの出力信号を寿命監視用のデータとして記憶装置(図示せず)に連続的に記憶しておき、その寿命監視用のデータに基づき電池16が寿命に到達したと判定することも可能である。なお、電池寿命監視回路は、少なくとも電池16の電圧を検出する(寿命監視時に電池16が消耗する)方式である限りにおいて、周知の任意の回路を用いることができる。
【0025】
上記構成の画像形成装置1においては、通常は、スイッチAがON状態にあり、電源部9から時計回路14に対して給電される。一方、スイッチAがOFF状態になると、電源部9から時計回路14に対する給電は遮断されるので、時刻制御ブロック15が、スイッチCをON状態にして時計回路14に対する給電をバックアップ電池16により代替して行うようにする。また、時刻制御ブロック15は、NTPサーバ22から標準時刻情報を取得不能な場合、スイッチBをON状態にして電池寿命監視回路17の電池16に対する接続を確立する一方、NTPサーバ22から標準時刻情報を取得可能な場合、スイッチBをOFF状態にして電池寿命監視回路17の電池16に対する接続を遮断する。
【0026】
図2〜図4は、電池寿命監視回路のバックアップ電池に対する接続動作の概要を説明するための図である。
【0027】
図2は、ユーザの操作によってスイッチAがOFF状態にある場合を示している。このとき、時計回路14に対するAC電源からの給電は遮断されており、また、時刻制御ブロック15は、スイッチBをOFF状態として電池寿命監視回路17の電池16に対する接続を遮断している。
【0028】
図3は、ユーザの操作によってスイッチAがON状態にあり、かつNTPサーバからの標準時刻情報の取得が正常に行われる場合を示している。このとき、時刻制御ブロック15は、スイッチAがON状態とされた後(例えば、画像形成装置1の起動直後)にNTPサーバ22から標準時刻情報を取得し、この標準時刻情報に基づき時計回路14の現在時刻を設定(または補正)すべく、時計回路14に対して時刻修正指示を送出する。時計回路14は、その時刻修正指示に基づき現在時刻の設定を行う。
【0029】
ここで、スイッチAがON状態のままで電源部9からの給電が継続して行われる場合、時計回路14は計時動作をそのまま維持できる。一方、スイッチAがOFF状態とされた場合にバックアップ電池16が使用不能なとき(例えば、ユーザが電池16の寿命到達を認識していないとき)には、時計回路14は時刻精度を適切に維持することが困難となるが、スイッチAが再びON状態とされたとき(即ち、電源部9からの給電再開時)に、時刻制御ブロック15がNTPサーバ22から標準時刻情報を取得して時計回路14の時刻設定を行うことで、時計回路14の時刻を適切に復帰させることができる。また、スイッチAがOFF状態とされた場合にバックアップ電池16を使用可能なときには、時計回路14は電池16からの給電によりそのまま計時動作を維持できる。
【0030】
従って、NTPサーバ22から標準時刻情報を取得可能な場合には電池寿命を確認する必要性は低い(即ち、万一、電池16が寿命に到達しても時刻制御ブロック15が標準時刻情報に基づき時計回路14の時刻設定を行うことで、誤った時刻で時刻管理が行われることを防止できる。)。よって、電池寿命監視回路17の電池16に対する接続を遮断することで、寿命監視による電池16の消耗を回避する。
【0031】
図4は、ユーザの操作によってスイッチAがON状態にあり、かつNTPサーバからの標準時刻情報の取得が正常に行えない場合を示している。この標準時刻情報の取得が正常に行えない場合としては、例えば、NTPサーバ22やインターネット21の回線に障害が発生している場合や、画像形成装置1がネットワークに接続されていない場合(ネットワークに接続できる環境にない場合)などがある。
【0032】
ここで、バックアップ電池16が消耗して使用不能になると、スイッチAがOFF状態とされた場合に時計回路14は時刻精度を適切に維持することが困難となり、スイッチAが再びON状態とされたときにも、標準時刻情報を取得できずに時計回路14の時刻を適切に復帰させることができない可能性がある。従って、電池16の寿命を監視しておく必要があり、時刻制御ブロック15は、スイッチBをON状態として電池寿命監視回路17のバックアップ電池16に対する接続を確立する。これにより、電池寿命監視回路17は、電池16の電圧値を検出してその寿命を監視することが可能となる。
【0033】
図5は、図1に示した画像形成装置におけるバックアップ電池の寿命監視動作を示すフロー図である。バックアップ電池16の寿命監視が開始されると、まず、時刻制御ブロック15は、スイッチAがON状態にあるか否かを判定する(ST101)。そこで、スイッチAがON状態である場合には時計回路14に対して電源部9から給電されているので、時刻制御ブロック15は、スイッチCをOFF状態としてバックアップ電池16の時計回路14に対する接続を遮断した状態とする(ST102)。
【0034】
次に、時刻制御ブロック15は、NTPサーバ22から標準時刻情報を取得可能か否かを判定する(ST103)。そこで、標準時刻情報を取得可能な場合、時刻制御ブロック15は、スイッチBをOFF状態として電池寿命監視回路17の電池16に対する接続を遮断(即ち、寿命監視を停止)する(ST104)。さらに、時刻制御ブロック15は、NTPサーバ22から取得した標準時刻情報に基づき時計回路14に対して時刻修正指示を送出し、時計回路14の現在時刻を設定(または補正)する(ST105)。
【0035】
この時刻制御ブロック15による時計回路14の時刻設定動作は、画像形成装置1の起動後、時刻管理される各種動作(FAX通信、印刷、画像読取等)を開始する前に少なくとも一度は実行することが好ましい。これにより、スイッチAがOFF状態のときに時計回路14が誤った時刻を示す状態(停止している場合を含む)にあっても、適切な時刻管理を実施することが可能となる。
【0036】
一方、ST103において標準時刻情報を取得不能な場合、時刻制御ブロック15は、スイッチBをON状態として電池寿命監視回路17の電池16に対する接続を確立(即ち、寿命監視を実行)する(ST106)。そこで、電池寿命監視回路17は、電池16が寿命に到達したか否かを判定し(ST107)、このとき電池16が寿命に到達したと判定すると、表示部6にエラー表示(例えば、電池を交換すべき旨の表示)を行う(ST108)。
【0037】
また、ST101においてスイッチAがOFF状態である場合、時刻制御ブロック15は、スイッチCをON状態としてバックアップ電池16の時計回路14に対する接続を確立する(ST109)。これにより、時計回路14に対する給電をバックアップ電池16により代替して行う。なお、上述のST101〜ST109ような監視動作は、適切なタイミングで繰り返し実行することが可能である。
【0038】
本発明を特定の実施形態に基づいて詳細に説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。上記実施の形態では、時計回路の時刻の設定のためにNTPサーバから取得した標準時刻情報を用いる構成としたが、標準時刻情報を提供するための装置は、NTPサーバに限らず他の任意の装置を用いることができる。また、標準時刻情報の取得経路はインターネットに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、画像形成装置1が標準時刻情報を取得するために、所定の電波送信所から送信される標準電波(標準時刻情報を含む)を受信するための受信機を備えるような構成も可能である。さらに、本発明に係る時刻制御装置は、上述の画像形成装置に限らず時計機能を備えた種々の装置に適用することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る時刻制御装置及びこれを備えた画像形成装置は、時計に対して常用電源から給電する一方、当該常用電源が遮断されたときにその電力の供給を電池により代替して行う場合に、時刻管理に用いる時計の時刻精度を適切に維持できるとともに、バックアップ電池の長寿命化が可能となり、インターネット等から標準時刻の情報を取得して時刻管理を行う時刻制御装置及びこれを備えた画像形成装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示すシステム構成図
【図2】電池寿命監視回路の電池に対する接続動作の説明図
【図3】電池寿命監視回路の電池に対する接続動作の説明図
【図4】電池寿命監視回路の電池に対する接続動作の説明図
【図5】バックアップ電池の寿命監視動作を示すフロー図
【符号の説明】
【0041】
1 画像形成装置
5 入力操作部
7 本体制御部
6 表示部(報知手段)
8 電源部
14 時計回路
15 時刻制御ブロック(時刻設定手段、接続制御手段)
16 バックアップ電池
17 電池寿命監視回路(電池寿命監視手段)
21 インターネット
22 NTPサーバ
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年7月10日(2006.7.10)
【代理人】 【識別番号】100089266
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 陽一


【公開番号】 特開2008−20195(P2008−20195A)
【公開日】 平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願番号】 特願2006−189515(P2006−189515)