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電子メトロノーム装置及びリズム報知プログラム - 特開2008−216023 | j-tokkyo
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【発明の名称】 電子メトロノーム装置及びリズム報知プログラム
【発明者】 【氏名】西田 賢一

【要約】 【課題】複雑なリズムを容易に設定し報知することができる電子メトロノームの提供。

【解決手段】この電子メトロノームでは、複数の拍から成り先頭がアクセント拍となる基本リズム単位Ruを1小節分の拍子情報Btbの構成要素に用いる。例えば、第1,3拍と第1,4拍に夫々アクセントをもつ“2+3”タイプと“3+2”タイプの5拍子リズムを繰り返し報知する(1b)の場合は、ビート編集Aで、2拍の基本リズム単位Ru1と3拍の基本リズム単位Ru2を指定し3拍の基本リズム単位Ru3と2拍の基本リズム単位Ru4を指定して“2+3”及び“3+2”タイプの1小節分拍子情報Btb3,Btb2を作成し、パターン編集Bで、パターン参照情報Prに従って拍子情報Btb3,Btb2を順次指示するパターン情報Ptを作成し、プレイ処理Cにて、参照情報Prに従い、基本リズム単位Ru1〜Ru4の先頭拍を強調したリズムを繰り返し報知する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
小節毎の第1リズム単位を記憶するための第1リズム記憶装置と、
複数の拍で構成される基本リズム単位を複数個順序付けて指定する基本リズム指定手段と、
基本リズム指定手段により順序付け指定された複数個の基本リズム単位を小節毎の第1リズム単位として第1リズム記憶装置に記憶させる記憶手段と、
第1リズム記憶装置に記憶された第1リズム単位に基づいてリズムを繰り返し報知するリズム報知手段であって、第1リズム単位を構成する各基本リズム単位の先頭拍を所定の態様で強調するものと
を具備することを特徴とする電子メトロノーム装置。
【請求項2】
基本リズム指定手段は、基本リズム単位を構成する拍の個数を数で指定することを特徴とする請求項1に記載の電子メトロノーム装置。
【請求項3】
さらに、
小節毎の第2リズム単位を複数記憶した第2リズム記憶装置と、
第1或いは第2リズム記憶装置に記憶された第1リズム単位或いは第2リズム単位を複数個順序付けて指定する小節リズム指定手段と
を具備し、
リズム報知手段は、小節リズム指定手段により順序付け指定された複数個の第1リズム単位或いは第2リズム単位に基づいてリズムを繰り返し報知する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子メトロノーム装置。
【請求項4】
小節毎のリズム単位を記憶するためのリズム記憶装置を具備し、電子メトロノーム装置として機能するコンピュータに、
複数の拍で構成される基本リズム単位を複数個順序付けて指定する基本リズム指定ステップと、
基本リズム指定ステップで順序付け指定された複数個の基本リズム単位を小節毎のリズム単位としてリズム記憶装置に記憶させる記憶ステップと、
リズム記憶装置に記憶された小節毎のリズム単位に基づいてリズムを繰り返し報知するリズム報知ステップであって、当該小節毎のリズム単位を構成する各基本リズム単位の先頭拍を所定の態様で強調するものと
から成る手順を実行させるリズム報知プログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、複雑なリズムを設定し報知することができる電子メトロノーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、拍タイミングに応じて発音や発光により電子的に拍を指示するようにした電子メトロノームを用いて、機械式メトロノームに代わる機能を電子回路で実現する電子メトロノーム装置の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、拍タイミングの直前に予備告知を行ってゆっくりしたテンポでも拍タイミングを正確に告知する機能が得られ、特許文献2では、横一列に配置された多数の発光ダイオードを拍に応じて点灯位置を往復移動させて機械式メトロノームの針動作を表現するようにしている。
【特許文献1】特開平6−102372号公報
【特許文献2】特開2000−88977号公報
【0003】
しかしながら、従来のメトロノームでは、機械式電子式に拘わらず、単調な一定の時間間隔で繰り返し拍を示すだけであり、変拍子のような複雑なリズムに相応しい報知を行うことができない。例えば、5拍子の曲において、第1拍と第3拍をアクセント拍とするリズムのタイプを“2+3”で表わし、第1拍と第4拍をアクセント拍とするリズムのタイプを“3+2”で表わすものとすると、“2+3”を繰り返したり、“3+2”と“2+3”とを交互に繰り返して曲を演奏するような場合、5拍子に設定し5拍に1回だけ発音や発光を行って1拍目を示すしかなく、所望のリズムを指示することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、このような事情に鑑み、複雑なリズムを容易に設定し報知することができる電子メトロノーム装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明の主たる特徴に従うと、小節毎の第1リズム単位(ユーザビートBtb)を記憶するための第1リズム記憶装置(4)と、複数の拍で構成される基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2,…)を複数個順序付けて指定する基本リズム指定手段(P2:P21〜P26;A)と、基本リズム指定手段により順序付け指定された複数個の基本リズム単位(Ru)を小節毎の第1リズム単位(Btb:Btb1,Btb2,…)として第1リズム記憶装置(4)に記憶させる記憶手段(P2:P26;A)と、第1リズム記憶装置(4)に記憶された第1リズム単位(Btb)に基づいてリズムを繰り返し報知するリズム報知手段(La,12a;P9〜P17;C)であって、第1リズム単位(Btb)を構成する各基本リズム単位(Ru)の先頭拍を所定の態様で強調するものと(La,12a;P9〜P17;C)を具備する電子メトロノーム装置(コンピュータ)〔請求項1〕が提供され、小節毎のリズム単位(ユーザビートBtb)を記憶するためのリズム記憶装置(4)を具備し、電子メトロノーム装置として機能するコンピュータに、複数の拍で構成される基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2,…)を複数個順序付けて指定する基本リズム指定ステップ(P2:P21〜P26;A)と、基本リズム指定ステップで順序付け指定された複数個の基本リズム単位(Ru)を小節毎のリズム単位(Btb:Btb1,Btb2,…)としてリズム記憶装置(4)に記憶させる記憶ステップ(P2:P26;A)と、リズム記憶装置(4)に記憶された小節毎のリズム単位(Btb)に基づいてリズムを繰り返し報知するリズム報知ステップ(P9〜P17;C)であって、当該小節毎のリズム単位(Btb)を構成する各基本リズム単位(Ru)の先頭拍を所定の態様で強調するもの(P9〜P17;C)とから成る手順を実行させるリズム報知プログラム〔請求項4〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の参照記号、用語、箇所等を表わし、以下においても同様である。
【0006】
この発明による電子メトロノーム装置において、基本リズム指定手段(P2:P21〜P26;A)は、基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2,…)を構成する拍の個数を数で指定する〔請求項2〕ように構成することができる。
【0007】
この発明による電子メトロノーム装置は、さらに、小節毎の第2リズム単位(プリセットビートBta:Bta1,Bta2,…)を複数記憶した第2リズム記憶装置(3)と、第1或いは第2リズム記憶装置(4,3)に記憶された第1或いは第2リズム単位(Bta,Btb)を複数個順序付けて指定する小節リズム指定手段(P3:P31〜P34;B)とを具備し、リズム報知手段(La,12a;P9〜P17;C)は、小節リズム指定手段により順序付け指定された複数個の第1或いは第2リズム単位(Bta,Btb)に基づいてリズムを繰り返し報知する〔請求項3〕ように構成することができる。
【発明の効果】
【0008】
この発明の主たる特徴によると(請求項1,4)、強拍や中拍のようにアクセントとなる1つの拍を先頭にした複数の拍によって基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2,…)を構成するものとし、各小節について、複数個の基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2,…)を順序付けて指定することにより(P2:P21〜P26)、指定された複数個の基本リズム単位(Ru)を指定された順序で配列して構成される1小節分のリズム単位(ユーザビートBtb:Btb1,Btb2,…)を作成し、リズム記憶装置(4)に記憶する(P2:P26)。そして、リズム記憶装置(4)に記憶された小節毎のリズム単位(Btb)を元にして、当該リズム単位(Btb)を構成する各基本リズム単位(Ru)の先頭拍をアクセントに応じた所定の態様で強調しながら、リズムを繰り返し報知する(La,12a;P9〜P17)。
【0009】
例えば、第1拍と第3拍にアクセントをもつ5拍子のリズムを報知する場合には(図2〔a〕(a1)参照)、2拍の基本リズム単位(Ru1)と3拍の基本リズム単位(Ru2)をこの順番で指定することにより、“2+3”タイプの小節リズム単位(Btb3)を作成する。そして、この小節リズム単位(Btb3)を元にしたリズムをランプ(La)やスピーカ(12a)から繰り返し報知し、その際、小節リズム単位(Btb3)の各基本リズム単位(Ru1,Ru2)における先頭拍を強拍や中拍で強調して報知する。
【0010】
この発明によれば、このように、複数の基本リズム単位を順序付け指定して1つのリズム単位をつくり、それを順次繰り返すことようにしているので、1小節内でアクセント拍間隔が異なる複雑なリズムを容易に設定してそれに基づく所望のリズム報知を簡単に実現することができる。
【0011】
この発明による電子メトロノーム装置においては、基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2,…)を指定して小節毎のリズム単位(Btb)を作成する際に、作成される基本リズム単位(Ru)を構成する拍の個数を数で指定する(請求項2)。例えば、上述した“2+3”タイプの小節リズム単位(Btb3)を作成する場合は、数字キー“2”,“3”を使って各基本リズム単位(Ru:Ru1,Ru2)の拍数“2”,“3”をそれぞれ指定し、“+”キーを使って拍数“2”,“3”を組み合わせることにより、ビート文字列“2+3”を入力する。従って、この発明によれば、数字を用いて数限りない基本リズム単位の組み合わせを自由に作ることができる。
【0012】
また、この発明による電子メトロノーム装置においては、小節毎のリズム単位(Bt)として、第1リズム単位(ユーザビートBtb:Btb1,Btb2,…)を第1リズム記憶装置(4)に記憶するだけでなく、さらに、予め標準的なリズムとして設定された複数のプリセットリズム単位(プリセットビートBta:Bta1,Bta2,…)を第2リズム記憶装置(3)に用意しておき、これらリズム記憶装置(3,4)に記憶されたリズム単位(Bt:Bta,Btb)から任意に選択指定された複数のリズム単位を任意の順序で並ぶように、複数小節に渡って小節毎のリズム単位を順次指示するパターン(Pt)を作成し、作成された複数小節に渡るリズム単位のパターン(Pt)により指示されるこれらリズム単位(Bt:Bta,Btb)に従ってリズムを繰り返し報知する(請求項3)。従って、この発明によれば、複数小節にわたって不規則に変化する複雑なリズムを容易に設定し報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施の形態について詳述するが、これは単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0014】
〔電子メトロノーム装置の概要〕
図1は、この発明の一実施例による電子メトロノーム装置の概要構成を説明するための図であり、図1(1)は、電子メトロノーム装置のハードウエア構成ブロック図を示す。この電子メトロノーム装置は、一種のコンピュータであり、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、検出回路5、表示回路6、音源回路7などを備え、これらの要素1〜7はバス8を介して互いに接続される。
【0015】
CPU1は、RAM2及びROM3と共にデータ処理部として機能し、リズム報知プログラムに従い、タイマ9によるクロックを利用してリズム報知処理を実行する。RAM2は、リズム報知処理に際して必要なパターン参照情報(Pr)などのデータを保持するためのワーク領域として用いられ、ROM3には、リズム報知プログラムや、「プリセットビート」と呼ばれるプリセット拍子情報(Bta)などの制御データが予め記憶される。
【0016】
外部記憶装置4は、フラッシュメモリのような書換え可能な不揮発性の半導体メモリで構成され、「ユーザビート」と呼ばれるユーザ拍子情報(Btb)やパターン情報(Pt)などのユーザが設定した任意の制御データを記憶することができる。なお、外部記憶装置4は、電源でバックアップされたSRAMで構成してもよい。
【0017】
検出回路5は、リズム報知に関する種々の条件を設定入力するためのキースイッチ等の設定操作子10に接続され、設定操作子10の設定操作内容を検出しデータ処理部に導入する。表示回路6は、LCD等のディスプレイ(表示器)11やインジケータ(図示せず)の表示/点灯内容をCPU1からの指令に従って制御する。例えば、「ビート編集モード」や「パターン編集モード」などの編集モードでは設定操作に対する表示援助を行い、プレイモードでは、パターン参照情報(Pr)に基づくCPU1からの指令に従って、リズム報知ランプ(La)を駆動したり、リズム報知の設定状態を表示する。なお、リズム報知ランプは、ディスプレイ画面に表示しても装置のパネル面に実装してもよい。
【0018】
音源回路7は、種々のリズム報知音の音源を備え、パターン参照情報(Pr)に基づくCPU1からの指令に従って所望の音源出力によるリズム報知音信号を生成しサウンドシステム12に送る。サウンドシステム12は、D/A変換部やアンプ、スピーカ(12a)を備え、音源回路7から出力される音信号に基づくリズム報知音を発生する。
【0019】
図1(2)は、この発明の一実施例による電子メトロノーム装置の筐体前面に設けられた前面パネルの構成例を示す外観図である。この例では、前面パネルの上部にLCD11a及びスピーカ12aが並置される。図示されたLCD11aの画面はプレイモード時の表示例であり、モード表示:<PLAY>が画面11aの上左端に表示され、時間経過に従って点滅制御されるリズム報知ランプLaが画面中央に表示され、ランプLaの点滅に同期したリズム報知音がスピーカ12aから放音される。
【0020】
画面11aの下部には、現在設定されているテンポ値(“120”)、ビートタイプ(“3+2”)、単位音符(“8”)などのリズム報知の動作条件が表示され、これらのデータ値は、ビート編集モードにおいてユーザ操作により新規入力し或いは変更することができる。この例では、テンポ値は、1分間の拍数(“120”)で固定表記「TEMPO」の下に表示され、ビートタイプは、文字又は文字列で表わした拍子情報のタイプが固定表記「BEAT」の下に表示される。単位音符は、基準音符とも呼ばれ、1拍の単位となる最小分解能の音符種類を表わし、この例では、固定表記「UNIT」の下に、固定表記の記号「/」に続いて音符種類(“8”=八分音符)が表示される。
【0021】
前面パネルの下部には、図示のように、種々の操作スイッチ(キー、ボタン)10a1〜10hが配置される。ここで、各スイッチ内に示された記号“TEMPO +”,“1”,“2”,…は、スイッチ操作面に施された表記を表わすと共に、スイッチ自体をも示す。例えば、テンポ増大用キー10a1は、当該キーの機能を概略的に表わす“TEMPO +”が操作面に表記されており、“TEMPO +”スイッチとも呼ばれる。
【0022】
テンポ増大用キー10a1及びテンポ減少用キー(“TEMPO −”スイッチ)10a2は、テンポ設定スイッチ10aを構成し、何れかのキーを操作する毎に、設定されるテンポ値を所定量ずつ増大又は減少し、これによりテンポ値を設定することができる。ビートスイッチ(“BEAT”スイッチ)10b及びパターンスイッチ(“PATTERN”スイッチ)10b,10cは、それぞれ、この電子メトロノーム装置の動作モードをビート編集モード及びパターン編集モードに投入したり拍子情報及びパターン参照情報Prを指示する等に用いられる。また、報知設定スイッチ(“SOUND”スイッチ)10dは、ランプLaやスピーカ12aによるリズム報知態様を設定するのに用いられる。
【0023】
単位音符指定キー(“UNIT”キー)10eは、単位音符を指定するのに用いられ、スイッチ10eの操作後、所望の数字キー10iを操作することにより、単位音符を指定することができる。決定キー(“ENTER”キー)10fは、指定された状態を設定したり編集モードを終了するのに用いられる。例えば、単位音符の指定後に決定キー10fを操作すると指定された単位音符を設定し、編集モードにおいて決定キー10fを2度続けて操作すると当該編集モードを終了する。電源スイッチ(“POWER”スイッチ)10gは、操作の度に電子メトロノーム装置の電源をオン/オフし、電源オンによりリズム報知処理が起動し、電源オフによりリズム報知処理が終了する。
【0024】
稼働切換スイッチ(“START/STOP”スイッチ)10hは、操作の度に、この電子メトロノーム装置の稼働状態を「稼働中」或いは「停止中」に交互に切り換えるのに用いられる。文字入力キーには、数字「1」〜「0」を入力するための10個の数字キー(“1”〜“0”キー)10iと、文字「+」を入力するための“+”キー10jがあり、例えば、ビート編集モードにおいて、“3”、“+”及び“2”キーの操作によりビート文字列“3+2”を入力してビートタイプを指定することができる。また、消去キー(“DEL”キー)は、編集モードのLCD画面11a内において、カーソルで指示された操作可能な表示域のデータを消去するのに用いられる。
【0025】
〔リズム報知の概要とリズムの設定例〕
図2は、この発明の一実施例による電子メトロノーム装置の機能ブロック図及びリズム設定例を示す。この電子メトロノーム装置では、図2〔a〕の機能ブロック図に示すように、リズム報知のために、1小節分の拍発生態様を規定する「小節毎のリズム単位」である拍子情報(ビート情報)Btとして、プリセットビートと呼ばれる標準的な種々の拍子情報BtaをROM3のプリセットリズム記憶エリアに予め記憶しておくだけでなく、ビート編集モードにおけるビート編集処理Aにより、ユーザビートと呼ばれる種々のユーザ仕様の拍子情報Btbを外部記憶装置4のユーザリズム記憶エリアに記憶させることができる。この場合、ユーザ拍子情報Btbは、複数の拍から成り先頭がアクセント拍とされる「基本リズム単位Ru」を複数個所望の順序で配列することにより作成される。
【0026】
この電子メトロノーム装置では、次いで、パターン編集モードにおけるパターン編集処理Bにより、ユーザ操作に基づいて、ROM3及び外部記憶装置4のリズム記憶エリアに記憶された種々の1小節分拍子情報Bt:Bta,Btbから任意に選択指定された複数の拍子情報を任意の順序で配列することで、パターン参照情報Prに従い、複数小節に渡って拍子情報Btを順次指示するパターン情報Ptが作成される。そして、プレイモードにおけるプレイ処理Cにより、時間経過に応じて、パターン参照情報Prに従いパターン情報Ptにより順次指示される拍子情報Btに基づくリズムを報知ランプLaやスピーカ12aから繰り返し報知する。この場合、指示された拍子情報がプリセット拍子情報Btaであれば当該拍子情報に基づく標準的な拍発生態様でリズムを報知し、また、指示された拍子情報がユーザ拍子情報Btbであれば、当該拍子情報の構成要素である各基本リズム単位Ruの先頭拍を強調してユーザ仕様の拍発生態様でリズム報知を進める。
【0027】
図2〔b〕は、パターン情報Ptによりユーザ拍子情報Btbが順次指示されるように設定した場合のリズム設定例を示す。5拍子の曲については、第1,3拍にアクセントがあるタイプ“2+3”のリズムを繰り返すように演奏したいものや、タイプ“2+3”のリズムと、第1,4拍にアクセントがあるタイプ“3+2”のリズムとを交互に繰り返し演奏したいものなどがあるが、従来のメトロノームでは、5拍子に設定して、5回に1回異なる音又は光で1拍目を強調したリズム報知法を採らざるを得ない。
【0028】
この電子メトロノーム装置では、このように1小節内でアクセント拍の間隔が異なるようなタイプ“2+3”のリズムを繰り返し報知する場合は、(1a)に示すように、ビート編集Aにおいて、キー10i〜10kの操作で、基本リズム単位Ru1,Ru2を構成する拍の個数をそれぞれ数“2”,“3”で指定して“+”で結合し、拍数の組み合わせにより文字列“2+3”を入力する。つまり、数字キー“2”,“3”及び“+”キーを使って、タイプ“2+3”を表わすビート文字列“2+3”を入力し、先頭拍にアクセントをもつ2拍及び3拍の基本リズム単位Ru1,Ru2を順次指定してタイプ“2+3”の拍子情報Btb3を作成し、強拍を表わす数値「2」を前半の基本リズム単位Ru1の先頭拍に与え、中拍を表わす数値「1」を後半の基本リズム単位Ru2の先頭拍に与え、その他の拍には、弱拍を表わす数値「0」を与える。さらに、パターン編集Bにより、この拍子情報Btb3を複数小節に渡って繰り返し指示するパターン情報Ptを作成する。そして、リズム報知時には、プレイ処理Cにより、パターン情報Ptに基づき、時間経過に従って、各拍に与えられた数値「2」〜「0」に対応した報知態様で(例えば、報知ランプLaの色等やスピーカ12aからの報知音の大きさ等を異ならせる)リズムを繰り返し報知する。これにより、各基本リズム単位Ru1,Ru2の先頭拍を強調した所望のリズム報知を実現することができる。
【0029】
また、1小節内及び小節間でアクセント拍の間隔が異なるようなタイプ“2+3”,“3+2”のリズムを繰り返し報知する場合は、(1b)のように、ビート編集Aで、更にビート文字列“3+2”を入力し、先頭拍に数値「2」の強拍アクセントをもつ3拍の基本リズム単位Ru3及び先頭拍に数値「1」の中拍アクセントをもつ2拍の基本リズム単位Ru4から成るタイプ“3+2”の拍子情報Btb2を作成すると共に、パターン編集Bでは、これら拍子情報Btb2,Btb3を複数小節に渡って交互に指示するパターン情報Ptを作成する。そして、リズム報知時には、プレイ処理Cにより、(1a)と同様に、パターン情報Ptに基づき、時間経過に従って、各拍に与えられた数値「2」〜「0」に対応した報知態様でリズムを繰り返し報知する。これにより、小節により異なるタイプのリズムについても複数小節に渡る各基本リズム単位Ru1,Ru2,…の先頭拍を強調しつつリズム報知を進めることができる。
【0030】
さらに、6/8拍子では、第1,4拍にアクセントがあるタイプ“3+3”のリズムと、第1,3,5拍にアクセントがあるタイプ“2+2+2”のリズムとを交互に繰り返すように、小節毎に3拍子と2拍子とが入れ替わるリズムで演奏したい曲などがあるが、従来のメトロノームではこれに対応することができない。つまり、小節毎に拍子が変わるので全拍を報知するものとすれば、8分音符の一つ一つが短いために、機械式ではこの速さに対応して各拍を全て報知することができなかったり、電子式で拍報知を可能としても早すぎることになる。また、1小節単位で先頭拍のみ報知するものとすれば、報知時間の間隔が空き過ぎる。さらに、無理に、2拍子或いは3拍子で練習をするとリズムが合わないため違和感が出てしまう。
【0031】
この電子メトロノーム装置では、このように、拍が細かく、小節間でアクセント拍の間隔が異なるようなタイプ“3+3”,“2+2+2”のリズムを交互に繰り返し報知する場合も、(2)に示すようように、(1b)と同様の手法で所望のリズム報知を簡単に実現することができる。つまり、ビート編集Aで、順次、ビート文字列“3+3”,“2+2+2”を入力し、先頭拍が数値「2」,「1」の3拍基本リズム単位Ru3,Ru2から成るタイプ“3+3”の拍子情報Btb1と、先頭拍が数値「2」の2拍基本リズム単位Ru1及び先頭拍が数値「1」の2つの2拍基本リズム単位Ru4から成るタイプ“2+2+2”の拍子情報Btb4を作成すると共に、パターン編集Bで、これら拍子情報Btb1,Btb4を複数小節に渡って交互に指示するパターン情報(Pt)を作成する。そして、リズム報知時は、プレイ処理Cにより、パターン情報Ptに基づき、時間経過に従って、各拍に与えられた数値「2」〜「0」に対応した報知態様でリズムを繰り返し報知する。これにより、小節により異なる拍子のリズムについても、各基本リズム単位Ru3,Ru2,Ru1,Ru4,Ru4の先頭拍を強調しつつリズム報知を進めることができるので、適度な間隔と正しいリズムで練習するのに非常に有効となる。
【0032】
〔処理フロー例〕
図3及び図4は、この発明の一実施例によるリズム報知処理(メイン処理)の動作を表わすフローチャートを示す。電源スイッチ10gの操作で電子メトロノーム装置の電源が投入されると、リズム報知処理が始まり、CPU1は、最初のステップP1(図3)で初期化を行い、この電子メトロノーム装置の稼働状態をリセットして「停止中」とする。続くステップP2では、所定のユーザ操作即ちビートスイッチ10bに対する操作があった場合にビート編集モード(EDIT BEAT MODE)の処理即ちビート編集処理を行う。次のステップP3では、所定のユーザ操作即ちパターンスイッチ10cの操作があった場合、パターン編集モード( EDIT PATTERN MODE)の処理即ちパターン編集処理を行った後ステップ4に進む。なお、後で説明する図5及び図6のフローチャートを含めて、ステップP2,P3のようなユーザ操作に基づく処理は、該当する操作がなければスルーする。
【0033】
図5及び図6は、ステップP2,P3で行われるビート編集処理及びパターン編集処理の一具体例を示すフローチャートであり、図7は夫々の編集画面例を示す。図5のビート編集処理については、第1ステップP21で、ユーザ操作に応じて所望のユーザ拍子情報( USER BEAT)Btbn(n=1,2,…)を選択し、続くステップP22で、選択されたユーザ拍子情報Btbnを外部記憶装置(不揮発メモリ)4のユーザリズム記憶エリアから読み出し、LCD11aにビート編集画面を表示する。例えば、数字キー10i中の任意の数字“n”キー(n=1〜9)を操作し決定キー10fを操作すると、対応する第nユーザ拍子情報Btbnが外部記憶装置4から読み出される。
【0034】
ビート編集画面は、図7(1)に示すように、画面上左のモード表示:<EDIT BEAT>の下には、選択されたユーザ拍子情報Btbnのタイトルが表示され、例えば、第1ユーザ拍子情報Btb2が選択された場合(n=1)、図示のように、そのタイトル「USER BEAT 1」が表示される。画面下部のビートタイプ及び単位音符の案内表記「BEAT」及び「UNIT」の下には、選択されたユーザ拍子情報Btbnのデータ値が表示される。例えば、選択されたユーザ拍子情報Btbnが既に作成されたもである場合(修正の場合)は、図示のように,これらのデータ値が変更可能に表示され、また、未作成(新規作成)の場合には、固定記号表記「/」を除いて空白とされる。
【0035】
ステップP22でビート編集画面が表示されると、次のステップP23,P24において,ユーザがビート編集画面を利用して文字又は文字列でデータ値を入力することにより、ユーザ拍子情報Btbnを編集(新規作成及び修正)することができる。
【0036】
つまり、ステップP23では、ユーザ操作に応じて、4分音符や8分音符などの単位音符を編集する。例えば、UNITキー10eを操作すると、当初、図示のように、ビートタイプ(BEAT)のデータ値入力域に位置していたカーソルCsが、単位音符(UNIT)のデータ値入力域に移動され、次いで、数字キー10i中の“8”キーを操作し、決定キー10fを操作すると、単位音符を八分音符とし、カーソルCsは元の位置に戻る。
【0037】
また、次のステップP24では、ユーザによる数字、+又はDELキー10i〜10kの操作により、ビートタイプ(BEAT)のデータ値入力域上でビート文字列を編集する。例えば、ビートタイプ“3+3”を入力する場合、新規作成の時は、“3”キー、+キー10j及び“3”キーを順次操作して決定キー10fを操作すると、所望のビート文字列「3+3」が入力され、また、修正時には、DELキー10kの操作で、データ値入力域に表示された文字列の右端から修正箇所までを削除した後、所望の数字又は+キー10i,10jを操作することにより所望のビート文字列「3+3」が得られる。
【0038】
ステップP23,P24のユーザ拍子情報Btbnの編集の後(或いは、編集のための操作がなくステップP23,P24をスルーした後)は、ステップP25に進み、何らかのユーザ操作があると、ビート編集終了の操作であるか否かを判定する。ここで、ユーザ操作がビート編集終了の操作でないときは(P25→NO)、ステップP23に戻って、ステップP23〜P25の動作を繰り返す。例えば、ビートスイッチ10b及び任意の数字“m”キー(m=1〜9)を操作し決定キー10fを操作すると、対応する第mユーザ拍子情報Btbmがユーザ編集画面上に呼び出され、ステップP23,P24で、当該ユーザ拍子情報Btbmを編集することができる。
【0039】
一方、決定キー10fの2回操作などのビート編集終了の指示があったときは(P25→YES)、ステップP26で、ステップP23,P24で編集された入力単位とビート文字列を元に、外部記憶装置4内の対応するユーザ拍子情報Btbn[,Btbm]を更新する処理を行った後、メイン処理のパターン編集処理ステップP3にリターンする。
【0040】
この電子メトロノーム装置では、前述したように、パターンスイッチ10cの操作により、パターン編集モードになってパターン編集画面が表示され、図6のパターン編集処理が行われる。パターン編集処理においては、ユーザがパターン編集画面を利用して所定の操作を行うことで、ROM3乃至外部記憶装置4に小節リズム単位Btとして記憶された複数の拍子情報Bta,Btbの中から、リズム報知時にパターン参照情報Prに従って所望の拍子情報を指示させるためのパターン情報Ptを作成することができる。
【0041】
図8は、この電子メトロノーム装置で利用されるデータの構造例及び設定されるリズムの例を示す。パターン情報Ptは、図8〔a〕(a2)に示すように、夫々拍子情報を指示する4小節分の拍子指示情報Pt1〜Pt4から成り、各拍子指示情報Pt1〜Pt4が指示する拍子情報Btの参照先を設定することにより、最大4小節分の繰返しリズム進行パターンをセットすることができる。図示の例では、2小節分の拍子指示情報Pt1,Pt2に参照先拍子情報が設定されており(残りの小節は不使用)2小節分のリズムを繰り返し指示することができる。パターン参照情報Prは、(a1)に示すように、パターン情報Pt中の拍子指示情報Pt1〜Pt4を参照するためのポインタ情報である。
【0042】
なお、リズム報知時には、パターン参照情報Prは、時間経過に従い、順次、設定済みの拍子指示情報を参照するように制御され、図示の例では、拍子指示情報Pt1,Pt2gが繰り返し参照される。また、参照された拍子指示情報Pt1〜Pt4が指示する拍子情報Btは、(a3)に示す内容に従ってRAM2上に展開される。
【0043】
パターン編集画面は、図7(2)に示すように、モード表示:<EDIT PATTERN>の下に、現在設定中のパターン参照情報Prの名称が表示され、更にその下に、当該パターン参照情報Prにより参照されるパターン情報Ptが指示する参照先拍子情報BtのタイトルがカーソルCs付きで変更可能に表示される。また、画面下部には、参照先拍子情報Btのビートタイプ及び単位音符(BEAT,UNIT)の設定値が自動的に表示される。例えば、第2のパターン参照情報Prについて参照先を設定している場合は(図8:破線)、図示のように、その名称「PATTERN INDEX 2」が表示され、その下に、第2のパターン参照情報Prが示す2番目のパターン情報Pt2により現在その参照先に設定されている第1ユーザ拍子情報Btb1のタイトル「USER BEAT 1」がカーソルCsを付けて表示され、ビートタイプ及び単位音符については、第1ユーザ拍子情報Btb1のデータ値“3+3”,“8”が自動表示される。
【0044】
図6のパターン編集処理について説明すると、パターン編集処理の第1ステップP31では、まず、パターン参照情報Prがパターン情報Ptの先頭Pt1を指すように初期化し、先頭パターン情報Pt1の参照先拍子情報Btを設定対象としてステップP32に進む。ステップP32では、ユーザ操作に応じて、現在のパターン参照情報Prに対応するパターン情報Ptがユーザ所望の拍子情報Btを指し示すように当該パターン情報Ptの参照先を書き込み又は書き換えて、ステップP33に進む。例えば、繰返しリズムの最初の小節を標準的な4分音符単位の3拍子リズムにセットしたい場合は、ビートスイッチ10bを所定回数操作して所望のタイトル「PRESET BEAT 3」が現われた所で決定キー10fを操作することで、パターン情報先頭の拍子指示情報Pt1が第3プリセット拍子情報Bta3を指示するように設定することができる。
【0045】
次のステップP33では、何らかのユーザ操作があると、パターン編集終了の操作であるか否かを判定する。ここで、ユーザ操作がパターン編集終了の操作でないときは(P25→NO)、ステップP34に進み、ユーザ操作に応じて即ちパターンスイッチ10cが操作された場合は、パターン参照情報Prを先に進めた上、ステップP32に戻る。なお、パターン参照情報Prの参照指示がパターン情報Ptの終端Pt4まで達したときは、パターン情報Ptの先頭Pt1に戻す。ステップP32では、ユーザ操作に応じて、パターン参照情報Prで新たに参照されるパターン情報Ptについて、ユーザ所望の拍子情報Btを指示するように参照先を書き込み又は書き換える。例えば、繰返しリズムの第2の小節を8分音符単位の6拍子リズムにセットしたい場合は、ビートスイッチ10bを所定回数操作して、図7(2)のように、所望のタイトル「USER BEAT 1」が現われたた所で決定キー10fを操作することにより、パターン情報Ptの2番目の拍子指示情報Pt2が第1ユーザ拍子情報Btb1を指示するように設定することができる。
【0046】
そして、パターン編集終了操作がない間は(P33→NO)、ステップP33→P32の動作を繰り返し、決定キー10fの2回操作などのパターン編集終了の指示があったときは(P33→YES)、メイン処理のステップP4にリターンする。これにより、上述した例の場合は、図8〔b〕に示すように、第3プリセット拍子情報Bta3と第1ユーザ拍子情報Btb1による“3”(3拍子)タイプと“3+3”タイプを交互に繰り返す2小節分のリズムを設定することができる。なお、パターン編集処理で作成されたパターン情報はパターン名を付けて外部記憶装置4に記憶し、次のパターン編集に利用したり、指定したパターン名のリズムを報知することができるようにすることが好ましい。
【0047】
さて、メイン処理のステップP4では、テンポスイッチ10a1,10a2の操作があれば、その操作に応じてテンポ情報を更新する。次のステップP5では、報知設定スイッチ10dの操作があれば、その操作に基づく報知設定操作に応じて、報知音の音源種類、各拍に与えられた数値「2」〜「0」に対するランプLaやスピーカ12aからの出力強調度などの報知条件を設定して更新し、ステップP6に進む。
【0048】
ステップP6では稼働切換スイッチ10hが操作されたか否かを判定し、スイッチ10hが操作されたときは(P6→YES)、ステップP7で、現在の稼動状態は「稼動中」であるか否かを判定する。ここで、「稼動中」であれば(P7→YES)、ステップP8にて稼動状態を「停止中」にリセットし、「停止中」であれば(P7→NO)、ステップP9において稼動状態を「稼動中」にセットして動作モードをプレイモードとし、タイマ9の計時機能を開始させた後、順次、ステップP10〜P12の処理を行う。
【0049】
まず、ステップP10で、パターン参照情報Prを初期値の先頭パターン参照情報にセットし、続くステップP11で、先頭パターン参照情報Prにより参照されるパターン情報Pt中の先頭拍子指示情報Pt1が指示する拍子情報Btをメモリ即ちRAM2上に展開する。例えば、図2〔b〕(2)の場合、先頭拍子指示情報Pt1が指示する第1ユーザ拍子情報(USER PATTERN 1)Btb1の展開前の情報は「“3+3”, 八分音符単位」であるが、これは、RAM2上に次のように数字で展開される:
2,0,0,1,0,0
【0050】
すなわち、展開されたデータは、単位音符データが示す最小の分解能(ここでは、八分音符)での強拍や中拍(アクセント拍)或いは弱拍などのデータ値(数値)を拍順に並べたものであり、数値「2」は強拍、数値「1」は弱拍、数値「0」は補助的な八分音符を表わす。そして、この展開データは、後述するステップP16において、タイマ9の計時機能による時間的進行に従い、先頭の数値から順次読み出されて行き、数値「2」であれば、強く感じさせる音や光の報知をし、数値「1」では、やや弱く報知し、数値「0」では、更に弱く報知するか或いは全く報知しない。この場合、数値に基づく強調の度合は、報知設定ステップP5で設定された報知条件に基づいて制御される。
【0051】
次のステップP12では、ステップP11でRAM2上に展開された拍子情報展開データの先頭(第1拍)を読出し位置とする。ステップP6で稼働切換スイッチ10hの操作がないと判定したとき(P6→NO)、ステップP8の処理の後、或いは、ステップP12の処理の後は、ステップP13に進んで、現在の稼動状態が「稼動中」であるか否かを判定する。そして、稼動状態が「停止中」であるときは(P13→NO)、ステップP2に戻り、上述したステップP2〜P13の動作を繰り返す。
【0052】
また、ステップP13で稼動状態が「稼動中」であると判定したときは(P13→YES)、ステップP14でタイマ9の計時値(タイマ値)を参照し、続くステップP15において、報知(発音や発光)すべき時間になったか否かを判定する。ここで、報知すべき時間になっていないときは(P15→NO)、ステップP2に戻って上述したステップP2〜P14の動作を繰り返す。
【0053】
また、報知すべき時間になったときには(P15→YES)、ステップP16において、展開された拍子情報展開データを参照し、ステップP5で設定された報知条件に応じて、前述したように強拍や弱拍での発音及び発光を音源回路7及び表示回路6に指示する。次のステップP17では、拍子情報展開データの読出し位置を次拍に更新すると共に、必要に応じて即ち小節最後の拍を発音した場合は、パターン参照情報を更新し、パターン参照情報の更新に応じて、RAM2に展開される拍子情報展開データも更新する。
【0054】
ステップP17の処理の後は、ステップP2に戻り、上述したステップP2〜P17の動作を繰り返す。そして、電源スイッチ10gの再操作により装置電源がオフされると、このリズム報知処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】この発明の一実施例による電子メトロノーム装置の概要構成を説明するための図である。
【図2】この発明の一実施例による電子メトロノーム装置の機能ブロック図及びリズム設定例を示す。
【図3】この発明の一実施例によるリズム報知処理(メイン処理)を示すフローチャートの一部である。
【図4】この発明の一実施例によるリズム報知処理(メイン処理)を示すフローチャートの他部である。
【図5】この発明の一実施例によるビート編集処理を示すフローチャートである。
【図6】この発明の一実施例によるパターン編集処理を示すフローチャートである。
【図7】この発明の一実施例による電子メトロノーム装置の編集画面例を示す。
【図8】この発明の一実施例による電子メトロノーム装置で利用されるデータの構造例及び設定されるリズムの他の例を示す。
【符号の説明】
【0056】
10a:10a1,10a2 テンポスイッチ、
10b,10c 拍設定スイッチ及びパターン設定スイッチ、
11a 表示器(LCD)又はその画面、
La リズム報知ランプ、
12a リズム報知スピーカ、
Ru;Ru1,Ru2,… 基本リズム単位、
Bt 拍子情報又はビート情報(小節毎のリズム単位)、
Bta:Bta1,… プリセット拍子情報(プリセットビート、第2リズム単位)、
Btb:Btb1,… ユーザ拍子情報(ユーザビート、第1リズム単位)、
Pt,Pr パターン情報及びパターン参照情報。
【出願人】 【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
【出願日】 平成19年3月2日(2007.3.2)
【代理人】 【識別番号】100107995
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 惠行


【公開番号】 特開2008−216023(P2008−216023A)
【公開日】 平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願番号】 特願2007−53542(P2007−53542)