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【発明の名称】 計時機能付きアナログ時計
【発明者】 【氏名】桶谷 誠

【要約】 【課題】計測時間を分かりやすく表示でき、かつ計測時間の最大値を設計段階で任意に設定できる計時機能付きアナログ時計を提供すること。

【解決手段】計時機能付きアナログ時計1は、外部操作部材であるリューズ5およびボタン6,7と、外部操作部材によって時間計測の開始および停止を指示されて時間計測を行う計時手段と、計測時間を表示する第1表示手段および第2表示手段とを備える。第1表示手段は、第1モータで駆動される第1副針15および第2副針16を備え、第2表示手段は、第2モータで駆動される第3副針17を備える。第1副針15および第3副針17は計測時間の「分」を表示可能に構成され、第2副針16は計測時間の「秒」を表示可能に構成される。第3副針17は、第1副針15が1周回転した際に計測される計測時間T1よりも長い計測時間T2を表示可能に構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部操作部材と、
前記外部操作部材によって時間計測の開始および停止を指示されるとともに、その指示に伴い時間計測を行う計時手段と、
前記計時手段で計測された計測時間を表示する第1表示手段および第2表示手段とを備えた計時機能付きアナログ時計であって、
前記計時手段で計測された計測時間は、少なくとも第1時間単位と、第1時間単位よりも短い時間単位である第2時間単位とで表され、
前記第1表示手段は、第1モータと、第1モータで駆動される第1副針および第2副針とを備え、
前記第2表示手段は、第2モータと、第2モータで駆動される第3副針とを備え、
前記第1副針および第3副針は前記計測時間の第1時間単位を表示可能に構成され、かつ、第2副針は前記計測時間の第2時間単位を表示可能に構成され、
前記第3副針は、前記第1副針が1周回転した際に計測される計測時間T1よりも長い計測時間T2を表示可能に構成されていることを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項2】
請求項1に記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記第1時間単位は分であり、前記第2時間単位は秒であり、
前記第1副針は前記計測時間の分を表示し、前記第2副針は前記計測時間の秒を表示し、前記第3副針は前記計測時間の分を表示することを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項3】
請求項1に記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記計測時間が1時間未満の場合には、前記第1時間単位は分であり、前記第2時間単位は秒であり、前記第1副針は前記計測時間の分を表示し、前記第2副針は前記計測時間の秒を表示し、前記第3副針は前記計測時間の分を表示し、
前記計測時間が1時間以上の場合には、前記第1時間単位は時であり、前記第2時間単位は分であり、前記第1副針は前記計測時間の時を表示し、前記第2副針は前記計測時間の分を表示し、前記第3副針は前記計測時間の時を表示することを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記計測時間が1分以下の場合には、前記第3副針は計測時間の秒を表示することを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記第1副針および第2副針は、前記第1モータにより、前記計測時間の経過に伴って運針され、
前記第3副針は、前記第2モータにより、前記計測時間が前記第1時間単位の最小時間間隔毎に運針されることを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項6】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記第1副針は、前記計測時間がT1未満では、前記第1モータにより、前記計測時間の経過に伴って運針され、かつ、前記計測時間がT1以上になると運針を停止し、
前記第3副針は、前記第2モータにより、前記計測時間が前記第1時間単位の最小時間間隔毎に運針されることを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項7】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記第1副針および第2副針は、前記第1モータにより、前記計測時間の経過に伴って運針され、
前記第3副針は、前記計測時間がT1未満では運針を停止し、前記計測時間がT1以上では、前記第2モータにより、前記計測時間が前記第1時間単位の最小時間間隔毎に運針されることを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記計時手段は、前記外部操作部材で時間計測を開始すると、その経過時間をカウントアップにより表示し、時間計測を停止するまでの経過時間を測定するストップウォッチ機能を備えることを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載の計時機能付きアナログ時計において、
前記計時手段は、前記外部操作部材でタイマー計測時間を設定し、かつ、時間計測を開始すると、前記タイマー計測時間からカウントダウンしてタイマー残時間を表示し、タイマー残時間が0になったら時間計測を停止するタイマー機能を備えることを特徴とする計時機能付きアナログ時計。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、計時機能付きアナログ時計に関する。
【背景技術】
【0002】
近年においては、デジタル式電子時計だけでなく、アナログ電子時計(指針式電子時計)に対しても、クロノグラフ、アラーム、タイマー等の多機能付加の要求が強く、特にクロノグラフ(ストップウォッチ)やタイマー等の計時機能を有するアナログ時計が商品化されている。
このような計時機能付きアナログ時計では、各時針、分針、秒針等の時刻表示用の指針(基本時計用指針)の他に、計測時間表示用の副針を、文字板の任意の位置、例えば3時、6時、9時の各位置などに専用の小窓を設けて設定している(例えば特許文献1参照)。
そして、各小窓の副針を駆動するモータをそれぞれ設け、各副針を独立して駆動していた。すなわち、3時、6時、9時の各位置にそれぞれ副針を1本ずつ設け、タイマー機能などにおける経過時間を測定するために、各副針を、経過時間の時、分、秒の表示用に割り当てて表示していた。
【0003】
【特許文献1】特許第2600132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記計時機能付きアナログ時計では、経過時間の時、分、秒を表示する各表示針が離れた位置にあって同軸上にないため、利用者にとっては感覚的に経過時間を認識しにくいという問題があった。
【0005】
一方で、前記副針として、複数、例えば2針を同軸上に配置し、1つのモータでこれらの2つの副針を駆動して、経過時間の時・分を表示したり、分・秒を表示するものも商品化されている。
このような表示針(副針)が同軸上にあるものは、使用者にとっては感覚的に経過時間を認識しやすい利点がある。
【0006】
しかしながら、同軸に設けられた複数の表示針は、歯車で連動しているために時間表示の制約があり、計測時間の最大値を任意に設定することができないという問題があった。例えば、時・分の表示を行う2つの表示針を同軸上に設けた場合、通常、長針は1周で60分を表示し、短針は1周で12時間を表示する。
すなわち、同軸上に2つの表示針を設けた場合、長針1周で60分割、短針1周で720分割(60×12)に設定される。これは、時計の時刻表示の基本となる設定であり、例えば、多機能時計において、同軸上に設けられた2針でアラーム設定時間の表示なども兼用する場合には、前記2つの針の関係を任意に変更することはできない。
このため、例えば、分・秒の表示を同軸上の2つの表示針で行う場合、長針は1周で60秒を表示し、短針は1周で12分を表示することになり、分表示は最大12分までに制限される。このため、経過時間が12分以上になると、表示針が1周以上となってしまい、例えば経過時間が13分なのか1分なのか表示針を見ただけでは判断できないという問題があった。
【0007】
本発明は、計測時間を分かりやすく表示でき、かつ計測時間の最大値を設計段階で任意に設定できる計時機能付きアナログ時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(クレーム1)
本発明は、外部操作部材と、前記外部操作部材によって時間計測の開始および停止を指示されるとともに、その指示に伴い時間計測を行う計時手段と、前記計時手段で計測された計測時間を表示する第1表示手段および第2表示手段とを備えた計時機能付きアナログ時計であって、前記計時手段で計測された計測時間は、少なくとも第1時間単位と、第1時間単位よりも短い時間単位である第2時間単位とで表され、前記第1表示手段は、第1モータと、第1モータで駆動される第1副針および第2副針とを備え、前記第2表示手段は、第2モータと、第2モータで駆動される第3副針とを備え、前記第1副針および第3副針は前記計測時間の第1時間単位を表示可能に構成され、かつ、第2副針は前記計測時間の第2時間単位を表示可能に構成され、前記第3副針は、前記第1副針が1周回転した際に計測される計測時間T1よりも長い計測時間T2を表示可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明では、計時手段で時間を計測し、その計測時間を第1表示手段および第2表示手段で表示する。この際、第1表示手段は、第1モータで駆動される第1副針および第2副針を備えており、各副針で計測時間の第1時間単位(例えば分)と第2時間単位(例えば秒)を表示しているため、通常の時計と同様の表示にでき、計測時間を分かりやすく表示でき、利用者も計測時間を直感的にかつ容易に把握できる。
また、第1表示手段は、1つのモータで2つの針を連動して運針するために、前述のとおり、時間表示に制約がある。すなわち、第1表示手段でアラーム時間も表示する場合のように、第1副針で時、第2副針で分を表示することを考慮すると、計時機能で経過時間を計測する際に、第1副針で分、第2副針で秒を表示する場合、第1副針が1周した場合には12分の計測時間を表示することになる。このため、12分以上になると、第1副針が1周以上回転するため、利用者は計測時間が12分未満であるか、12分以上であるかを判断できず、計測時間の最大値が12分に制限されてしまう。
これに対し、本発明では、第3副針によって、第1副針と同じ時間単位を表示し、かつ、第3副針は、第1副針が1周回転した際の計測時間T1よりも長い計測時間T2を表示可能に構成されているため、第1副針が1周以上移動した場合でも第3副針を参照することで正しい計測時間を把握できる。そして、この第3副針は独立して設けられているので、第3副針が1周した際の計測時間も自由に設定でき、計測時間の最大値を設計段階で任意に設定できる。
【0010】
(クレーム2)
本発明において、前記第1時間単位は分であり、前記第2時間単位は秒であり、前記第1副針は前記計測時間の分を表示し、前記第2副針は前記計測時間の秒を表示し、前記第3副針は前記計測時間の分を表示することが好ましい。
【0011】
本発明によれば、第1時間単位を分、第2時間単位を秒としているので、第1表示手段の第1副針および第2副針で計測時間の分および秒を表示でき、利用者は秒単位までの計測時間を容易に把握できる。
なお、本発明においては、前記第1時間単位を「時」、前記第2時間単位を「分」としてもよい。
【0012】
(クレーム3)
本発明において、前記計測時間が1時間未満の場合には、前記第1時間単位は分であり、前記第2時間単位は秒であり、前記第1副針は前記計測時間の分を表示し、前記第2副針は前記計測時間の秒を表示し、前記第3副針は前記計測時間の分を表示し、前記計測時間が1時間以上の場合には、前記第1時間単位は時であり、前記第2時間単位は分であり、前記第1副針は前記計測時間の時を表示し、前記第2副針は前記計測時間の分を表示し、前記第3副針は前記計測時間の時を表示することが好ましい。
【0013】
本発明によれば、経過時間が1時間未満であり、時間単位として「時」のデータを表示する必要がない場合には、分・秒を表示し、経過時間が1時間以上の場合には、時・分を表示しているので、経過時間に応じて各副針で適切な表示単位を表示できる。そのため、経過時間を適切に表示でき、利用者は経過時間を正確に把握できて利便性を向上することができる。
【0014】
(クレーム4)
本発明において、前記計測時間が1分以下の場合には、前記第3副針は計測時間の秒を表示することが好ましい。
計測時間が1分以下になった際に、第3副針が計測時間の「分」の表示から「秒」の表示に切り替われば、利用者が秒表示を容易に把握できる。このため、特に、計測時間をカウントダウンで表示するタイマー表示機能の場合、「59秒、58秒、…1秒、0秒」と表示されるため、利用者は設定したタイマー計測時間の計測が完了する時点を容易に把握することができる。
【0015】
(クレーム5)
本発明において、前記第1副針および第2副針は、前記第1モータにより、前記計測時間の経過に伴って運針され、前記第3副針は、前記第2モータにより、前記計測時間が前記第1時間単位の最小時間間隔毎に運針されることが好ましい。
【0016】
例えば、第1時間単位が「分」、第2時間単位が「秒」の場合、例えば、第1副針および第2副針は、第1モータにより1秒単位でステップ運針され、第3副針は第2モータにより1分単位でステップ運針される。
このため、第2モータは最小限の動作を行えばよく、省エネルギ化を実現できる。また、第1副針および第3副針は同期して運針されるため、利用者は第1副針および第3副針が同じ第1時間単位を表示していることを容易に把握できる。
【0017】
(クレーム6)
本発明において、前記第1副針は、前記計測時間がT1未満では、前記第1モータにより、前記計測時間の経過に伴って運針され、かつ、前記計測時間がT1以上になると運針を停止し、前記第3副針は、前記第2モータにより、前記計測時間が前記第1時間単位の最小時間間隔毎に運針されることが好ましい。
【0018】
このような構成によれば、第1副針は、計測時間がT1未満つまり、第1副針が1周回転するまでは運針されるが、計測時間がT1以上になると運針が停止するため、利用者は第1副針が1周して停止していれば、計測時間がT1以上になっていることを容易に把握でき、その際には第3副針を確認して計測時間を容易に把握できる。
【0019】
(クレーム7)
本発明において、前記第1副針および第2副針は、前記第1モータにより、前記計測時間の経過に伴って運針され、前記第3副針は、前記計測時間がT1未満では運針を停止し、前記計測時間がT1以上では、前記第2モータにより、前記計測時間が前記第1時間単位の最小時間間隔毎に運針されることが好ましい。
【0020】
このような構成によれば、第3副針は、計測時間がT1未満では運針を停止し、T1以上になると運針を開始するため、第3副針が停止していれば、利用者は計測時間がT1未満であることを把握でき、第1副針および第2副針で計測時間を容易に把握できる。一方、第3副針が運針していれば、利用者は計測時間がT1以上であることを把握でき、第3副針で計測時間を容易に把握できる。
【0021】
(クレーム8)
本発明において、前記計時手段は、前記外部操作部材で時間計測を開始すると、その経過時間をカウントアップにより表示し、時間計測を停止するまでの経過時間を測定するストップウォッチ機能を備えることが好ましい。
このような構成によれば、経過時間を測定する通常のストップウォッチ機能を実現できる。
【0022】
(クレーム9)
本発明において、前記計時手段は、前記外部操作部材でタイマー計測時間を設定し、かつ、時間計測を開始すると、前記タイマー計測時間からカウントダウンしてタイマー残時間を表示し、タイマー残時間が0になったら時間計測を停止するタイマー機能を備えることが好ましい。
このような構成によれば、タイマー計測時間を設定し、カウントダウンでタイマー残時間を表示するタイマー機能を実現できる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の計時機能付きアナログ時計によれば、計測時間を分かりやすく表示でき、かつ計測時間の最大値を設計段階で任意に設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、計時機能付きアナログ時計1は、通常の時刻表示を行う基本時計用指針としての時針11、分針12、小秒針13を備えている。時針11および分針12は、時計1の文字板2の中心を回転軸としているが、小秒針13は、文字板2の中心から9時方向にずれた位置に配置されている。
【0025】
また、計時機能付きアナログ時計1には、文字板2の中心から12時方向にずれた位置に配置されたモード表示針14と、文字板2の中心から6時方向にずれた位置に配置された第1表示手段と、文字板2の中心位置に配置された第2表示手段とを備えている。
第1表示手段は、第1副針15および第2副針16を備えて構成され、第2表示手段は、前記時針11、分針12と同軸上に配置された第3副針17を備えて構成されている。
また、計時機能付きアナログ時計1には、外部操作部材であるリューズ5と、同じく外部操作部材である第1ボタン6および第2ボタン7とが設けられている。
【0026】
図2に示すように、各指針11〜17は、4つのステップモータでそれぞれ駆動される。すなわち、前記時針11、分針12、小秒針13は基本時計用ステップモータ21で駆動され、モード表示針14はモード表示用ステップモータ22で駆動される。
また、第1副針15および第2副針16は第1モータである第1ステップモータ23で駆動され、第3副針17は第2モータである第2ステップモータ24で駆動される。
【0027】
これらの各ステップモータ21〜24の駆動制御を行うために、計時機能付きアナログ時計1には駆動制御回路30が内蔵されている。
駆動制御回路30は、リューズ位置検出部31、第1スイッチ検出部32、第2スイッチ検出部33、機能処理部34、基本時計駆動制御部35、モード表示駆動制御部36、第1モータ駆動制御部37、第2モータ駆動制御部38を備えている。
【0028】
リューズ位置検出部31は、リューズ5の引き出し位置(0段目、1段目、2段目)を識別し、その位置信号を機能処理部34に出力する。
第1スイッチ検出部32は、第1ボタン6の押込み操作を検出し、押し込み操作があった場合にその検出信号を機能処理部34に出力する。
第2スイッチ検出部33は、第2ボタン7の押込み操作を検出し、押し込み操作があった場合にその検出信号を機能処理部34に出力する。
【0029】
基本時計駆動制御部35は、水晶振動子等の基準信号発生回路から出力される基準信号(例えば1Hzの信号)を利用してモータ駆動パルスを出力し、基本時計用ステップモータ21を介して時針11、分針12、小秒針13の駆動を制御する。
モード表示駆動制御部36は、モード表示用ステップモータ22を介してモード表示針14の駆動を制御する。
【0030】
第1モータ駆動制御部37は、第1ステップモータ23を介して第1副針15および第2副針16の駆動を制御する。なお、本実施形態では、各副針15,16のうち、長針である第2副針16は1周60分割に設定され、短針である第1副針15は1周720分割に設定され、互いに連動して駆動される。
第2モータ駆動制御部38は、第2ステップモータ24を介して第3副針17の駆動を制御する。なお、本実施形態では、第3副針17は、1周300分割に設定されている。
【0031】
機能処理部34は、計時機能付きアナログ時計1における各種機能を処理するものである。本実施形態では、タイム表示処理部341、タイマー処理部342、クロノグラフ処理部343、アラーム処理部344、ローカルタイム表示処理部345を備えている。
そして、機能処理部34は、リューズ5および第1ボタン6によるモード切替操作が行われると、処理モードを順次切り替え、選択されたモードに伴って各処理部341〜345を実行する。
【0032】
タイム表示処理部341は、タイムモード(TIME)が選択された際に動作され、第1モータ駆動制御部37を利用し、第1副針15および第2副針16で、時針11、分針12で指示される現時刻と同じ時刻を表示するものである。
タイマー処理部342は、タイマーモード(TMR)が選択された際に動作され、第1モータ駆動制御部37、第2モータ駆動制御部38を利用し、第1副針15、第2副針16、第3副針17によってタイマー処理を行うものである。なお、タイマー処理とは、最初にタイマー計測時間(例えば、10分)を設定し、タイマースタート操作を行うと、経過時間に伴い各副針15〜17を反時計回りに回転して、残り時間(タイマー残時間)をリアルタイムに表示するものである。このため、タイマー処理部342は、前記基準信号をカウントすることでタイマー時間を計測する内部計測カウンタを備えている。
【0033】
クロノグラフ処理部343は、クロノグラフモード(CHR)が選択された際に動作され、第1モータ駆動制御部37、第2モータ駆動制御部38を利用し、第1副針15、第2副針16、第3副針17によってクロノグラフ処理を行うものである。なお、クロノグラフ処理とは、いわゆるストップウォッチ機能であり、クロノグラフのスタート操作を行うと、経過時間に伴い各副針15〜17を時計回りに回転して、経過時間をリアルタイムに表示するものである。このため、クロノグラフ処理部343も、前記基準信号をカウントすることで経過時間を計測する内部計測カウンタを備えている。
従って、本発明の計時手段は、前記タイマー処理部342やクロノグラフ処理部343に設けられた内部計測カウンタを備えて構成されている。
【0034】
アラーム処理部344は、アラームモード(ALM)が選択された際に動作され、第1モータ駆動制御部37を利用し、第1副針15、第2副針16を移動してアラーム時刻を設定し、時針11、分針12、小秒針13による現時刻が設定したアラーム時刻になると、アラーム音を発生させるものである。
【0035】
ローカルタイム表示処理部345は、ローカルタイムモード(LOC)が選択された際に動作され、第1モータ駆動制御部37を利用し、第1副針15、第2副針16によって、時針11、分針12で表示される現時刻に対し、予め設定された時差分だけ異なる時間を表示するものである。例えば、日本から外国に旅行などで移動している際に、時針11および分針12で、現地あるいは日本の現時刻を表示し、第1副針15および第2副針16で日本あるいは現地の時刻を表示するものである。
【0036】
なお、リューズ5および第1ボタン6によるモード切替操作は、具体的には、リューズ5を1段目に引き出した状態で第1ボタン6を押すと実行される。すなわち、リューズ5を1段目に引き出した状態で第1ボタン6が押される毎に、機能処理部34は、処理モードを順次切り替える。そして、このモード切替操作に伴い、機能処理部34は、モード表示駆動制御部36を動作させてモード表示用ステップモータ22を介してモード表示針14を移動し、選択されたモードに応じて、文字板2に表示されたタイムモード(TIME)、タイマーモード(TMR)、クロノグラフモード(CHR)、アラームモード(ALM)、ローカルタイムモード(LOC)のいずれかをモード表示針14で指示する。
【0037】
ここで、リューズ5および各ボタン6,7を操作した際の動作は、次の通りである。
(リューズ回転機能)
リューズ5の回転機能は、一般的なアナログ時計と同様であり、0段目では回転させてもフリーであり、1段目では回転操作で日修正(カレンダ修正)が行われ、2段目では時針11、分針12、小秒針13の基本時計の針合わせが行われる。
【0038】
(ボタン操作機能)
タイマーモード、クロノグラフモードでは、リューズ5を0段目のままで第1ボタン6を押すと、時間計測のスタートおよびストップが交互に行われる。さらに、リューズ5を0段目のままで第2ボタン7を押すと、時間計測のリセットが行われる。この際、クロノグラフモードでは時間計測のリセットが行われると、各副針15〜17はそれぞれ0位置に戻る。一方、タイマーモードでは、リセット操作時に0位置に戻してもよいが、通常は、前回設定したタイマー計測時間に戻る。
【0039】
さらに、リューズ5を1段目に引き出して第1ボタン6を押すと、前述のとおり、モード切替処理が行われる。一方、タイマーモード、アラームモードおよびローカルタイムモードにおいて、リューズ5を1段目に引き出して第2ボタン7を押すと、各副針15,16が連動して移動し、タイマー時間、アラーム時間およびローカルタイムの時間が設定される。
【0040】
[タイマー処理]
次に、本実施形態においてタイマーモードが選択された際の動作について図3〜5のフローチャートも参照して説明する。
本実施形態では、タイマー処理部342の内部計測カウンタは、最大計測時間として、15分まで計測できる構成としている。
第1表示手段では、第2副針16で経過時間の秒を表示し、第1副針15で経過時間の分を表示する。そして、第2副針16が1周して1分を計測し、連動する第1副針15が1周して12分を計測する構成となっている。このため、第1表示手段に設けられた目盛18は1周を12等分されている。
【0041】
第2表示手段では、第3副針17で前記第1副針15と同じ経過時間の分を表示する。但し、第3副針17は、最大で15分まで計測可能な構成とされている。このため、第2表示手段に設けられた目盛19は1周を16分割され、0から15分までの目盛を表示している。
【0042】
(タイマー計測時間設定)
モード切替操作において、タイマーモードが選択されると、利用者の操作によってタイマー計測時間の設定処理が行われる。
具体的には、タイマー処理部342は、リューズ5が1段目にあるかを確認し(ステップS1)、1段目にある場合には、タイマー計測時間設定処理を実行する(ステップS2)。
【0043】
タイマー計測時間設定処理S2では、タイマー処理部342は、図4に示すように、第2スイッチ検出部33からの信号を判定し、第2ボタン7が押されたか否かを判断する(ステップS21)。
そして、第2ボタン7が押された場合には、タイマー計測の設定時間を1分加算する(ステップS22)。
【0044】
この第2ボタン7の操作に伴い、タイマー処理部342は、第1モータ駆動制御部37および第2モータ駆動制御部38を介して各モータ23,24を駆動し、「分」の時間単位を指示する第1副針15および第3副針17を1分進める(ステップS23)。
具体的には、第2ボタン7を1回押すと、第1ステップモータ23によって第2副針16が60ステップ(1周)を正転(時計回り)で運針し、第2副針16に連動する第1副針15が60/720ステップ(1/12周=30度)を正転で運針して、タイマー計測時間として「1分00秒」が設定されて表示される。
同時に、第2ステップモータ24によって第3副針17が1/16周=22.5度を正転で運針して、第3副針17においてもタイマー計測時間「1分」が表示される。
【0045】
そして、リューズ5が1段目に引き出されたままであるかを判定し(ステップS24)、1段目に引き出されている場合には、前記ステップS21〜S23を繰り返す。すなわち、リューズ5を1段目に引き出した状態で、利用者がタイマー計測時間として設定したい時間だけ第2ボタン7を押すと、タイマー処理部342は前記ステップS21〜S24を繰り返し、第1副針15および第3副針17で設定したタイマー計測時間を表示する。
図1では、タイマー計測時間を5分に設定した状態が示されている。
【0046】
なお、本実施形態では、タイマー処理部342の内部計測カウンタは最大15分まで計測できるように設定されている。このため、例えば、前記第2ボタン7を13回押してタイマー計測時間を「13分」に設定すると、第1副針15は1周で12分を表示するように設定されているので、第1副針15は1周し、さらに1分ぶんだけ正転し、図6に示すように、1分00秒にセットした場合と同じ状態になる。
一方、第2表示手段の第3副針17は、最大15分まで表示可能に設定されているので、タイマー計測時間が「13分」に設定されると、13/16周=292.5度を正転で運針して、図6に示すように13分を指示する位置に移動する。
このため、第1表示手段の第1副針15および第2副針16で1分00秒を指示していても、第2表示手段の第3副針17で13分を指示しているので、利用者はタイマー計測時間が13分00秒に設定されていることを認識できる。
【0047】
従って、前記第2ボタン7を押してタイマー計測時間が「15分」になった場合には、第1副針15および第2副針16は3分00秒の場合と同じ指示になるが、第3副針17は15分の位置を指示することになる。
このタイマー計測時間が「15分」になった後、更に前記第2ボタン7を押すと、タイマー計測時間は「0分」に戻る。このため、タイマー計測時間が15分になった際に、3分00秒を指示していた第1副針15および第2副針16は0分00秒の表示に戻り、第3副針17も0分の表示に戻る。さらに、前記第2ボタン7を押すと、1分00秒の設定から1分ごと再度設定できるようにされている。
【0048】
以上のタイマー計測時間の設定は、図4に示すように、リューズ5を1段目以外、通常は0段目に移動するまで継続し、リューズ5を1段目以外に移動してステップS24で「No」と判定されると、タイマー計測時間設定処理S2も終了する。
【0049】
(タイマー計測動作)
タイマー計測時間の設定が終了すると、図3に示すように、タイマー処理部342は、リューズ5が0段目に戻されたかを判定する(ステップS3)。
ステップS3でリューズ5が0段目に戻されていた場合、タイマー処理部342はタイマー計測処理を実行できる状態となる(ステップS4)。
【0050】
タイマー計測処理S4では、タイマー処理部342は、図5に示すように、最初に第1ボタン6が押されたかを判定する(ステップS41)。
【0051】
そして、ステップS41で第1ボタン6が押されると、タイマー処理部342はタイマー計測を開始する(ステップS42)。タイマー計測が開始されると、タイマー処理部342は、計測時間のダウンカウントを開始し、第1モータ駆動制御部37を介して第1ステップモータ23を逆転させ、第1副針15および第2副針16を反時計回り方向(逆転方向)に移動してタイマーの残時間を表示する。例えば、タイマー計測時間を13分に設定した状態で計測を開始すると、第1副針15および第2副針16は、「13分00秒(表示は1分00秒)」から1秒ごとに「12分59秒、58秒、57秒…」とタイマー残時間(計測時間)をダウンカウントして表示する。
【0052】
同時に、タイマー処理部342は、第3副針17でタイマー残時間の分の桁を表示するため、第2モータ駆動制御部38を介して第2ステップモータ24を1分毎に逆転する。例えば、タイマー計測時間が「13分00秒」から「12分59秒」に変化すると、第2ステップモータ24で第3副針17を逆転運針し、図7に示すように、「13分」を指示する位置から「12分」を指示する位置まで移動する。
【0053】
タイマー処理部342は、タイマー計測が開始された後は、タイマー残時間が0になったか否かを判定する(ステップS43)。また、タイマー残時間が0でない場合には、再度、第1ボタン6が押されたかを判定する(ステップS44)。
そして、タイマー処理部342は、ステップS43,S44のいずれかで「Yes」と判定されるまで、計測時間のダウンカウントを継続し、第1副針15および第2副針16はタイマー残時間の表示を継続する。一方、第3副針17はタイマー残時間の分の桁を指示するため、タイマー残時間の分が変化する度つまり1分間隔で逆転運針する。
【0054】
また、タイマー計測中にタイマー残時間が0分00秒になった場合(ステップS43で「Yes」)には、タイマー処理部342はタイマー計測を停止し、かつタイマー計測が終了したことを、アラームを鳴らすことなどで通知する(ステップS45)。
【0055】
さらに、タイマー計測中でかつタイマー残時間が0分00秒になっていない状態、つまりステップS43で「No」と判定された状態で、第1ボタン6が押されると(ステップS44で「Yes」)、タイマー処理部342はタイマー計測を停止する(ステップS46)。
【0056】
次に、タイマー計測が停止している状態では、タイマー処理部342は、前記第2ボタン7が押されたか否かを判定する(ステップS47)。ここで、第2ボタン7が押されなかった場合には、タイマー処理部342はリューズ5が1段目に引き出されたか否かを判定する(ステップS48)。
そして、ステップS48で「No」と判定された場合には、ステップS41に戻り、再度第1ボタン6が押されたかを判定する。ここで、第1ボタン6が再度押された場合には、停止していたタイマー計測が再開される。
従って、タイマー残時間が0分00秒になるまでは、第1ボタン6を押す度に、タイマー計測の開始および停止が繰り返されることになる。
【0057】
また、ステップS47で第2ボタン7が押された場合には、タイマー処理部342はタイマー計測をリセットする(ステップS49)。具体的には、各副針15,16,17をタイマー計測時間設定処理で設定された時間位置に戻し、再度タイマー計測が可能な状態にリセットする。例えば、タイマー計測の設定時間が5分00秒であれば、タイマー計測によって各副針15,16,17でタイマー残時間を表示している状態、あるいはタイマー計測が終了して0分00秒を表示している状態のいずれにおいても、リセット操作が行われると、副針15,16,17は5分00秒の表示位置に戻る。
従って、タイマーリセット(S49)の処理後に、ステップS41で第1ボタン6が押されると、再度、設定されたタイマー計測時間の計測を行うことができる。
【0058】
一方、ステップS41で第1ボタン6が押されなかった場合には、タイマー計測が停止しているため、ステップS48の判定処理に移動し、リューズ5が1段目に引き出されたかの判定を行い、引き出されていなければ再度ステップS41の判定に戻る。
【0059】
また、ステップS48でリューズ5が1段目に引き出された場合には、利用者がタイマー計測時間の再設定を行う場合か、モード切替処理を行う場合であるため、タイマー計測処理S4を終了する。
そして、タイマー処理部342は、図3に示すように、モード切替処理によってタイマーモードが終了したかを判定し(ステップS5)、モード切替でタイマーモードが終了した場合には、タイマー処理も終了する。一方、タイマーモードが終了していない場合には、タイマー処理部342は、ステップS1に戻り、処理を続行する。
【0060】
なお、タイマー計測中は、前述したように、第3副針17は、第1副針15および第2副針16で表示されるタイマー計測時間(タイマー残時間)の分の桁を表示しているが、タイマー残時間が1分以下になった場合には、第3副針17は、第1副針15および第2副針16で表示されるタイマー計測時間(タイマー残時間)の秒の桁を表示するように構成されている。
例えば、図8に示すように、第1副針15および第2副針16で表示されるタイマー残時間が「0分50秒」の場合、第3副針17は文字板2の外周の60等分された目盛20における「50秒」を指示する。これにより、タイマー残時間が1分未満になった場合には、文字板2のセンターに配置された第3副針17で残りの秒数を表示できるため、利用者がタイマー計測完了(タイマー残時間が0)になるまでの残り時間を明確に判断することができる。
【0061】
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)第1副針15で計測時間の「分(第1時間単位)」を表示し、第2副針16で計測時間の「秒(第2時間単位)」を表示しているので、通常の時計と同様に、第1表示手段だけで「分」および「秒」を表示でき、計測時間を分かりやすく表示でき、利用者も計測時間を直感的にかつ容易に把握できる。
【0062】
(2)また、第1表示手段は、第1副針15が12分の計測で1周し、12分以上の計測時間では1周以上回ってしまうため、利用者は計測時間(タイマー残時間)の把握が困難であるが、15分まで表示可能な第3副針17を設けているので、第1副針15が1周以上移動している場合でも第3副針17を参照することで正しい計測時間を把握できる。従って、タイマー計測時間を15分まで分かりやすく設定できるので、ヨット競技などで15分のタイマー計測が必要となるような用途に対しても最適な製品仕様を提供することができる。
【0063】
(3)さらに、第3副針17は、第2ステップモータ24で独立して運針されるため、第3副針17が1周した際の計測時間も自由に設定でき、計測時間の最大値を設計段階で任意に設定できる。すなわち、前記実施形態では、15分まで表示可能に構成したが、例えば、30分まで表示可能にしたり、60分まで表示可能にすることもでき、計時機能付きアナログ時計1を様々な用途に利用することができる。
【0064】
(4)また、タイマー計測時間が1分以下になった際に、第3副針17は秒表示に切り替わるため、副針15,16に比べて長さ寸法の大きな第3副針17でタイマー残時間の秒数を表示でき、利用者はタイマー計測時間の計測が完了する時点を容易に把握することができる。
【0065】
(5)第3副針17は、第1時間単位である分の最小時間間隔つまり1分毎に運針されるため、現在の計測時間の分の数を明確に表示できるとともに、第2ステップモータ24は1分間隔で駆動すればよく、省エネルギ化を実現できる。
【0066】
(6)第1副針15および第3副針17は、同期して運針されるため、利用者は第1副針15および第3副針17が同じ第1時間単位を表示していることを容易に把握できる。
【0067】
(7)第1副針15のほかに第3副針17でも同じ計測時間の「分」のデータを表示しているので、第1副針15が時針11や分針12と重なってしまい、第1表示手段による計測時間表示が認識しにくい状態になった場合でも、第3副針17で計測時間を表示できる。このため、現時刻の時針11や分針12の位置に関係なく、利用者は常に計測時間を認識することができる。
【0068】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、計時機能としてタイマー機能について説明したが、クロノグラフ機能(ストップウォッチ機能)に本発明を適用してもよい。
ストップウォッチ機能の場合は、例えば、第1時間単位として「時」、第2時間単位として「分」を設定する。この場合、第1副針15は1周で12時間の計測時間になるが、第3副針17では15時間まで計測可能となる。
【0069】
そして、初期状態では図9に示すように、第1副針15および第2副針16を0時0分の位置に移動し、第3副針17を0時の位置に移動して測定を開始する。測定開始後、第1副針15および第2副針16は正転で運指されて計測時間の時・分を表示し、第3副針17も正転で運針されて時を表示する。例えば、図9の状態から3時間5分経過した場合には、図10に示すように表示される。なお、時針11、分針12も、図9の状態つまり10時9分から3時間5分経過した13時14分を表示している。また、第3副針17は、第1時間単位である「時」の最小時間単位つまり1時間毎に運針される。
このようなストップウォッチ機能を実行する場合も前記実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
【0070】
また、前記実施形態では、第1副針15は計測時間が12分以上になって1周回転した後もそのまま運針を継続していたが、計測時間が12分以上になると運針を停止するように設定してもよい。このような構成によれば、利用者は、第1副針15が停止している場合には、第1副針15が1周つまり12分以上経過していることを把握できるため、第3副針17で実際の経過時間を確認すればよい。
【0071】
さらに、前記実施形態では、第3副針17は計測時間が12分未満の場合も運針していたが、計測時間が12分未満では運針を停止しており、12分以上になった場合に運針を開始するように設定してもよい。このような構成によれば、利用者は、第3副針17が運針している場合には第1副針15が1周つまり12分以上経過していることを把握できるため、第3副針17で実際の経過時間を確認すればよい。
【0072】
また、前記実施形態では、第3副針17は最大15分まで計測可能に設定されていたが、第3副針17は第2ステップモータ24で独立して駆動されるため、最大計測時間は15分に限らず、設計段階で自由に設定すればよい。
さらに、第3副針17で計測される最大計測時間を利用者が設定可能に構成してもよい。この場合、目盛18は、設定された最大計測時間に合わせて交換可能に設計したり、数字を表記せずに読み替えることができるように構成すればよい。
【0073】
また、前記計測時間が1時間未満の場合には、第1副針15および第3副針17で計測時間の「分」を表示し、第2副針16で「秒」を表示し、計測時間が1時間以上の場合には、第1副針15および第3副針17で計測時間の「時」を表示し、第2副針16で「分」を表示するように設定してもよい。
すなわち、第3副針17で「分」を表示する際に、60分まで計測可能にしておき、60分以上になった場合には、第1副針15、第3副針17で「時」を表示するようにすれば、経過時間を分かりやすく表示でき、利用者は経過時間を正確に把握できて利便性を向上することができる。
【0074】
さらに、前記実施形態では、第1モータで駆動される第1表示手段の第1副針15、第2副針16を文字板の6時位置に配置し、第2モータで駆動される第2表示手段の第3副針17を文字盤のセンター位置に配置していていたが、これらの配置に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本実施形態における計時機能付きアナログ時計を示す正面図。
【図2】前記実施形態の計時機能付きアナログ時計の構成を示すブロック図。
【図3】前記実施形態のタイマー処理を示すフローチャート。
【図4】前記実施形態のタイマー計測時間設定処理を示すフローチャート。
【図5】前記実施形態のタイマー計測処理を示すフローチャート。
【図6】前記実施形態における各副針の動作を示す説明図。
【図7】前記実施形態における各副針の動作を示す説明図。
【図8】前記実施形態における各副針の動作を示す説明図。
【図9】本発明の変形例における各副針の動作を示す説明図。
【図10】本発明の変形例における各副針の動作を示す説明図。
【符号の説明】
【0076】
1…計時機能付きアナログ時計、5…リューズ、6…第1ボタン、7…第2ボタン、11…時針、12…分針、13…小秒針、14…モード表示針、15…第1副針、16…第2副針、17…第3副針、21…時計用ステップモータ、22…モード表示用ステップモータ、23…第1ステップモータ、24…第2ステップモータ、30…駆動制御回路、34…機能処理部、35…基本時計駆動制御部、36…モード表示駆動制御部、37…第1モータ駆動制御部、38…第2モータ駆動制御部、341…タイム表示処理部、342…タイマー処理部、343…クロノグラフ処理部、344…アラーム処理部、345…ローカルタイム表示処理部。
【出願人】 【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
【出願日】 平成19年4月11日(2007.4.11)
【代理人】 【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所

【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三

【識別番号】100094075
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 寛二

【識別番号】100106390
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 剛


【公開番号】 特開2008−261683(P2008−261683A)
【公開日】 平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願番号】 特願2007−103548(P2007−103548)