トップ :: G 物理学 :: G04 時計

【発明の名称】 指針式表示装置
【発明者】 【氏名】池 卓丙

【氏名】北澤 勲

【氏名】蓮實 隆行

【氏名】可知 節郎

【氏名】山田 敦

【要約】 【課題】バックラッシュの除去によって指針の下に重なった指針の針ずれを容易に視認することがこと。

【解決手段】操作部301と、所定の情報を表示する第1指針302と、第1指針302を正転および逆転方向に回動可能に駆動する第1駆動部303と、第1指針302とは異なる情報を表示する表示部(第2指針)304と、第1指針302とは独立して、表示部304を駆動する第2駆動部305と、操作部301の操作に基づいて、第1指針302を基準位置まで移動させるように第1駆動部303を駆動する第1駆動制御をおこなうとともに、第1指針302を基準位置から表示部304による表示内容が確認可能な第1の所定位置まで移動させた後に、正転方向で再び基準位置へ移動させるように第1駆動部303を駆動する第2駆動制御をおこなう制御部306とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの操作部材を有する操作手段と、
所定の情報を表示する第1の指針と、
前記第1の指針を正転および逆転方向に回動可能に駆動する第1の駆動手段と、
前記第1の指針によって表示される所定の情報とは異なる情報を表示する表示手段と、
前記第1の指針とは独立して、前記表示手段を駆動する第2の駆動手段と、
前記操作手段の操作に基づいて、前記第1の指針をあらかじめ定められた基準位置まで移動させるように前記第1の駆動手段を駆動する第1駆動制御をおこなうとともに、前記第1の指針を前記基準位置から前記表示手段による表示内容が確認可能な第1の所定位置まで移動させた後に、正転方向で再び前記基準位置へ移動させるように前記第1の駆動手段を駆動する第2駆動制御をおこなう制御手段と、
を備えたことを特徴とする指針式表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、
前記操作手段による第1の操作に基づいて、前記第1駆動制御をおこない、前記第1の指針を前記基準位置に停止させるように第1の駆動手段を駆動するとともに、
前記操作手段による第2の操作に基づいて、前記第2駆動制御をおこなうことを特徴とする請求項1に記載の指針式表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は、少なくとも第2の指針からなり、
前記第2の駆動手段は、前記第2の指針を正転および逆転方向に回動可能に駆動し、
前記制御手段は、前記操作手段による第1の操作に基づいて、前記第2の指針を前記基準位置まで移動させ、前記基準位置に停止させるように第2の駆動手段を駆動することを特徴とする請求項2に記載の指針式表示装置。
【請求項4】
前記第1の所定位置は、前記第1の指針が前記第2の指針の先端部と重ならない位置であることを特徴とする請求項3に記載の指針式表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記操作手段による第2の操作に基づいて、前記第2の指針を逆転方向で移動させた後に、正転方向で再び前記基準位置へ移動させるように前記第2の駆動手段を駆動することを特徴とする請求項3または4に記載の指針式表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1の指針および前記第2の指針を逆転方向で移動させる際に、前記第1の指針を前記第2の指針よりも大きい回動量となるように前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を駆動することを特徴とする請求項5に記載の指針式表示装置。
【請求項7】
前記制御手段は、正転方向で再び前記基準位置へ移動させる際に、前記第2の指針を前記基準位置へ移動させた後に、前記第1の指針を前記基準位置へ移動させるように前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を駆動することを特徴とする請求項5または6に記載の指針式表示装置。
【請求項8】
さらに、前記第1の指針と機械的に連動して前記第1の駆動手段によって前記第1の指針とは異なる周期で動作する第3の指針を備え、
前記制御手段による前記第2駆動制御は、前記第1の指針および前記第3の指針を逆転方向で移動させた後に、正転方向で再び前記基準位置へ移動させるように前記第1の駆動手段を駆動する制御であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の指針式表示装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、指針式表示装置に関し、特に、複数の指針を複数の駆動手段で駆動する指針式表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、たとえばアナログ腕時計などの指針式表示装置においては、モータなどの駆動装置を用いて、その回転駆動を輪列と呼ばれる歯車群に伝達し、それによって指針を回動させて運針し、時刻などを表示していた。そして、その輪列にはバックラッシュといわれる歯車と歯車との間の隙間(いわゆる遊び)があり、このバックラッシュによって、指針が正確な位置を指し示さない状態(いわゆる針ずれ)をおこす原因となっていた。
【0003】
このバックラッシュを除去して指針を正確な位置に合わせるためには、指針を正転方向あるいは逆転方向のどちらか定められた方向に定められた量だけ回動させればよい。その回動に連動して輪列の歯車群が回転して歯車間の遊びがなくなり、それによって指針の差し示す位置が正確になる。たとえば、指針を正転方向に回動させてバックラッシュを除去することによって、正転方向における歯車間の遊びがなくなり、指針を逆転方向に駆動させる特別な駆動状態を除き、通常の使用状態で、指針が正確な位置を指し示すようになる。
【0004】
また、バックラッシュ以外にも、指針軸に対して指針がずれた位置に取り付けられたり、衝撃によって指針軸が回動し、アナログ腕時計が記憶している針位置に対して位置ずれを生じることもあるので、指針の差し示す位置が正確であるか否かは、基準位置からのずれを最終的には目視によって確認する必要がある。
【0005】
このようなバックラッシュを除去する方法として、指針を1周させるなどの技術が従来から存在した(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0006】
また、指針式表示装置において、指針が回動することによって他の指針や他の表示部を覆い隠してしまって、他の指針や他の表示部が視認できないことを防止するために、当該指針を移動させる、いわゆる針逃げに関する技術が従来から存在する(たとえば、下記特許文献2、3参照。)。
【0007】
【特許文献1】実開平2−52189号公報
【特許文献2】特開平6−82272号公報
【特許文献3】実開平5−6393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の方法では、複数の指針があってそれらの複数の指針についてそれぞれバックラッシュを除去する場合に、同じ規準位置に複数の指針が移動するように構成すると、指針がその位置を正確に指し示しているか目視する際に、他の指針が覆い被さってしまうことによって、正確な目視ができない場合があった。
【0009】
また、バックラッシュを除去する際に指針を移動する基準位置付近に表示部を配置してしまうと、バックラッシュの除去にともなって、基準位置に移動した指針の下側にある表示部が視認できなくなり、それによって、情報を正確に認識できなくなる場合があるという問題点があった。クロノグラフなどの多指針式の表示装置では、特に問題となる。
【0010】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、バックラッシュの除去を効率的かつ確実におこなうことができる指針式表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる指針式表示装置は、少なくとも一つの操作部材を有する操作手段と、所定の情報を表示する第1の指針と、前記第1の指針を正転および逆転方向に回動可能に駆動する第1の駆動手段と、前記第1の指針によって表示される所定の情報とは異なる情報を表示する表示手段と、前記第1の指針とは独立して、前記表示手段を駆動する第2の駆動手段と、前記操作手段の操作に基づいて、前記第1の指針をあらかじめ定められた基準位置まで移動させるように前記第1の駆動手段を駆動する第1駆動制御をおこなうとともに、前記第1の指針を前記基準位置から前記表示手段による表示内容が確認可能な第1の所定位置まで移動させた後に、正転方向で再び前記基準位置へ移動させるように前記第1の駆動手段を駆動する第2駆動制御をおこなう制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、前記制御手段が、前記操作手段による第1の操作に基づいて、前記第1駆動制御をおこない、前記第1の指針を前記基準位置に停止させるように第1の駆動手段を駆動するとともに、前記操作手段による第2の操作に基づいて、前記第2駆動制御をおこなうことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、前記表示手段が、少なくとも第2の指針からなり、前記第2の駆動手段が、前記第2の指針を正転および逆転方向に回動可能に駆動し、前記制御手段が、前記操作手段による第1の操作に基づいて、前記第2の指針を前記基準位置まで移動させ、前記基準位置に停止させるように第2の駆動手段を駆動することを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、前記第1の所定位置が、前記第1の指針が前記第2の指針の先端部と重ならない位置であることを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、前記制御手段が、前記操作手段による第2の操作に基づいて、前記第2の指針を逆転方向で移動させた後に、正転方向で再び前記基準位置へ移動させるように前記第2の駆動手段を駆動することを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、前記制御手段が、前記第1の指針および前記第2の指針を逆転方向で移動させる際に、前記第1の指針を前記第2の指針よりも大きい回動量となるように前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を駆動することを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、前記制御手段が、正転方向で再び前記基準位置へ移動させる際に、前記第2の指針を前記基準位置へ移動させた後に、前記第1の指針を前記基準位置へ移動させるように前記第1の駆動手段および前記第2の駆動手段を駆動することを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる指針式表示装置は、上記発明において、さらに、前記第1の指針と機械的に連動して前記第1の駆動手段によって前記第1の指針とは異なる周期で動作する第3の指針を備え、前記制御手段による前記第2駆動制御が、前記第1の指針および前記第3の指針を逆転方向で移動させた後に、正転方向で再び前記基準位置へ移動させるように前記第1の駆動手段を駆動する制御であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、バックラッシュの除去によって指針の下に重なっていた表示手段を容易に視認することができ、バックラッシュの除去と表示手段の視認を効率的にかつ確実にすることができる指針式表示装置が得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、この発明による指針式表示装置の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
(指針式表示装置の外観)
図1は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の外観の一例を示す説明図である。図1において、指針式表示装置は、本体100と、本体100をたとえば腕に装着するための図示を省略するバンドとから構成される、腕時計型の指針式表示装置(クロノグラフ)である。また、本体100の外周には、りゅうず115および複数の操作ボタン116,117を備えている。
【0022】
本体100の表示部分には、通常時刻を示す通常指針(分針101、時針102、秒針103)と、複数のアナログ計(UTC計104、24時間計107、充電・局選択表示計109)と、モード表示部111と、電気光学的に情報を表示するデジタル表示部(第1デジタル表示部113、第2デジタル表示部114)とを備える。
【0023】
通常指針は、秒針103が秒周期で回転、すなわち60秒で1回転(1周)する。分針101が分周期で回転、すなわち60分で1回転(1周)する。時針102が時周期で回転、すなわち12時間で1回転(1周)する。これらの指針(秒針103、分針101、時針102)によって通常時刻を表示する。
【0024】
UTC計104は、UTC分針105およびUTC時針106とを備え、UTC(Coordinated Universal Time(協定世界時))を表示する。UTC計104は、図1にあっては、12時付近の位置に設けている。UTC分針105が60分で1回転(1周)することによって「分」を示し、UTC時針106が24時間で1回転(1周)することによって「時(24時間制)」を示す。
【0025】
また、24時間計107は、24時間針(24H針)108を備え、24時間針108が24時間で1回転(1周)することによって、通常時刻を24時間制で表示する。24時間計107によって、現時刻が午前なのか午後なのか(24時間針108が右側にあれば「午前(AM)」であり、左側にあれば「午後(PM)」であること)が一目でわかる。
【0026】
充電・局選択表示計109は、充電・局選択針110を備えている。充電・局選択針110は充電残量表示(上側)と、局選択(米国、独国、日本)表示(下側)とを兼ねており、切り換えによって双方を表示する。充電・局選択表示計109は、図1にあっては、10時付近の位置に設けている。
【0027】
モード表示部111は、モード針112を備えている。モード表示部111は、現在表示している状態が、モード針112が指し示す各種機能(モード)の状態であることを指し示す。モード表示部111は、図1にあっては、6時付近の位置に設けている。また、図1にあっては、モード表示部111は、「時刻(TME)」を示している。さらに、操作者がモード針112をりゅうず115などを用いて手動で回転させることによって、モード針112が指し示す各種機能(カレンダー、タイマ、ストップウォッチ、アラームなど)の切り換えを実行することができる。
【0028】
第1デジタル表示部113は、任意都市を表示する表示部であり、図1にあっては、任意都市として「東京(TYO)」と、その時刻「23時09分35秒」を示している。第1デジタル表示部113は、図1にあっては、3時〜4時付近の位置に設けている。また、第2デジタル表示部114は、ホーム都市、すなわち通常針が表示している時刻の都市として「ニューヨーク(NYC)」を示している。第2デジタル表示部114は、図1にあっては、9時付近の位置に設けている。第1デジタル表示部113に示した任意都市、第2デジタル表示部114に示したホーム都市は、それぞれ、りゅうず115、操作ボタン116,117によって任意に変更することができる。
【0029】
(指針式表示装置の構成)
図2は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置のハードウエア構成を示す説明図である。図2において、指針式表示装置本体100には、マイコンIC200と、RAM201と、ROM202と、モータ駆動回路203と、モータ204(204a、204b、204c、204d)と、輪列205(205a、205b、205c、205d)と、基準信号発生部206と、カウンタ部207と、アンテナ208と、同調部209と、受信部210と、スイッチ部211と、スイッチ制御回路212と、ソーラセル213と、二次電池214と、充電制御回路215と、液晶駆動回路216と、LED217と、LED駆動回路218と、アラーム219と、アラーム駆動回路220と、を備える。
【0030】
マイコンIC200は、指針式表示装置本体100の全体を制御するほか、各種の構成部、回路を個別に演算制御する。RAM201は、時刻情報あるいはカレンダー情報を含む計時データなどの各種データを記憶している。また、ROM202は、各種の制御プログラムを記憶している。
【0031】
モータ駆動回路203は、独立した4つのモータ204(204a、204b、204c、204d)を駆動し、輪列205(205a、205b、205c、205d)を介して、それぞれの指針を別個独立に駆動する。
【0032】
4つのモータ204のうち、一つめのモータ204aは、図1に示した分針101および秒針103を駆動する。2つめのモータ204bは、図1に示した時針102および24時間計107の24時間針108を連動させて駆動する。3つめのモータ204cは、図1に示したUTC計104のUTC分針105およびUTC時針106を連動させて駆動する。4つめのモータ204dは、充電・局選択表示部109の充電・局選択針110を駆動する。モード表示部111のモード針112は、モータ駆動することなく、りゅうず115を手動で回転させ、りゅうずと連動した歯車によって駆動される。
【0033】
基準信号発生部206は、たとえば発振回路から構成され、計時処理の基準となる所定の周波数を有する信号を発生する。また、カウンタ部207は、基準信号発生部206から発生される所定の周波数を有する信号をマイコンIC200に対して出力する。
【0034】
同調部209は、アンテナ208と同調をとり、たとえばコンデンサの容量を切り換えるなどによって、40kHz、60kHzなどの周波数にアンテナ208を同調する。また、受信部210は、図示を省略する、アンテナ208によって受信した信号を増幅する増幅部と、所望の周波数(40kHz、60kHz)以外を除去するフィルタ部と、受信した標準電波を検波する検波部と、検波出力をデジタル出力に変換するAD変換部と、増幅率を自動調整するゲインコントロール部などから構成される。
【0035】
スイッチ部211は、操作者の操作指示を入力する。具体的には、図1に示したりゅうず115、操作ボタン116,117などによって構成される。スイッチ部制御回路212は、スイッチ部211からの信号に基づいて、操作者からの操作指示に関する入力をマイコンIC200に送信する。
【0036】
充電制御回路215は、ソーラセル213によって受光された光を電力に変換し、二次電池214に蓄積する。また、充電制御回路215は、二次電池214の電圧(値)を検出する電圧検出機能、ソーラセル213が発電状態か非発電状態かを検出する発電検出機能などを備える。そして、これらの機能によって検出結果に関する信号をマイコンIC200に対して出力する。この信号に基づいて、充電・局選択表示計109における充電残量の表示をおこなう。
【0037】
液晶駆動回路216は、第1デジタル表示部113、第2デジタル表示部114を駆動して各種情報を表示させる。また、LED駆動回路218は、LED217を駆動してバックライトとしてデジタル表示部113,114を照明したり、警告光を出力したりする。LED217の代わりに、EL(Electroluminescence)、ランプなどを用いてもよい。
【0038】
アラーム駆動回路220は、アラーム219が搭載する図示を省略する圧電素子を駆動して、アラーム(ブザー)を出力する。その際、アラーム駆動回路220は、告知の種類によって、音の種類、高さ、音量などを変えて出力する。
【0039】
図3は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の機能的構成を示す説明図である。図3において、操作部301と、第1指針302と、第1駆動部303と、表示部(第2指針)304と、第2駆動部305と、制御部306と、駆動情報記憶部307と、第3指針308と、を含む構成となっている。
【0040】
操作部301は、少なくとも一つの操作部材を有する。ここで、操作部材は、たとえば図2に示したスイッチ部211によってその機能を実現する。操作部材は、より具体的には、たとえば図1に示したりゅうず115および複数の操作ボタン116,117などである。
【0041】
第1指針302は、所定の情報を表示する。第1指針302は、具体的には、たとえば図1に示した分針101などであってよい。ただし、分針101に限定されるものではない。第1駆動部303は、第1指針302を正転および逆転方向に回動可能に駆動する。第1駆動部303は、具体的には、たとえば図2に示したモータ駆動回路203、モータ204a、輪列205aによってその機能を実現する。
【0042】
表示部304は、第1指針302によって表示される所定の情報とは異なる情報を表示する。表示部304は、具体的には、たとえば図1に示す時針102やUTC分針105、UTC時針106などの第2指針であってもよい。ただし表示部304は、時針102やUTC分針105、UTC時針106に限定されるものではない。したがって、第1指針302によって表示される所定の情報とは異なる情報を表示するものであれば、指針によって情報を表示するものだけでなく、たとえばデジタル表示(より具体的には、たとえば図1に示した第1デジタル表示部113、第2デジタル表示部114、図2に示したLED217など)によって情報を表示するものであってもよい。
【0043】
第2駆動部305は、第1指針302とは独立して、表示部304を駆動する。第2駆動部305は、具体的には、たとえば図2に示したモータ駆動回路203と、モータ204b、輪列205bや、モータ駆動回路203と、モータ204c、輪列205cとによってその機能を実現してもよく、また、図2に示した液晶駆動回路216、LED駆動回路218などによってその機能を実現してもよい。
【0044】
制御部306は、第1駆動制御と第2駆動制御をおこなう。第1駆動制御では、操作手段の操作に基づいて、第1指針302をあらかじめ定められた基準位置まで移動させるように第1駆動部303を駆動する。上記基準位置とは、具体的には、たとえば12時の位置である。バックラッシュが除去されたかを確認するためには12時の位置が最適である。ただし、この位置に限定されるものではなく、他の位置であってもよい。また、上記基準位置までの移動は、正転方向、逆転方向のいずれでもよい。
【0045】
そして第2駆動制御では、第1指針302を上記基準位置から表示部304による表示内容が確認可能な第1の所定位置まで移動させた後に、正転方向で再び上記基準位置へ移動させるように第1駆動部303を駆動する。上記第1の所定位置から上記基準位置までは、第1指針302を正転方向へ移動させる。これによって、バックラッシュを除去する(バックラッシュによる指針のずれを修正する)ことができる。
【0046】
上記第1の所定位置は、上記基準位置から表示部304による表示内容が確認可能な位置であればよいので、具体的には、第1指針302によって表示部304の表示内容が確認できれば、第1指針302によって表示部304の表示内容が完全に重ならない位置である必要はない。したがって、表示部304の一部が第1指針302によって重なっていても、表示部304の表示内容が確認できる場合には、その位置を上記第1の所定位置としてもよい。
【0047】
たとえば、上記基準位置を12時の位置とし、表示部304をUTC計104とした場合に、第1の所定位置はUTC計104の全体が完全に確認できる位置である10時の位置であってもよい(後述する図6を参照)。またこの場合に、UTC分針105、UTC時針106も上記基準位置である12の位置に移動していることを考慮すれば、UTC分針105、UTC時針106の位置(いずれも12時の位置)を確認できればよい。したがって、この場合は、上記第1の所定位置を11時の位置付近としてもよい。
【0048】
上記第1の所定位置までの移動は、正転方向、逆転方向のいずれでもよい。したがって、正転方向で移動させた場合は、その後、正転方向で再び上記基準位置へ移動させるので、結果として、上記基準位置から第1指針302の移動を開始させ、上記第1の所定位置を通過して再び上記基準位置まで戻る(すなわち1周する)ことになる。一方、逆転方向で移動させた場合は、上記基準位置から逆転方向で第1指針302の移動を開始させ、上記第1の所定位置で第1指針302を停止させて、その後、正転方向で上記基準位置まで戻ることになる。
【0049】
駆動情報記憶部307は、上記第1駆動制御および第2駆動制御の制御情報を記憶する。駆動情報記憶部307は、具体的には、たとえば、図2に示したRAM201,ROM202によってその機能を実現する。そして、制御部306は、具体的には、たとえば図2に示したマイコンIC200がこの駆動情報記憶部307(RAM201、ROM202)に記憶されたプログラムを実行することによってその機能を実現する。
【0050】
また、制御部306は、操作部301による第1の操作に基づいて、上記第1駆動制御をおこない、第1指針302を上記基準位置に停止させるように第1駆動部303を駆動するようにしてもよい。そして、操作部301による第2の操作に基づいて、上記第2駆動制御をおこなうようにしてもよい。すなわち、上述のように、一つの操作で第1指針302を上記基準位置へ移動させ、引き続き上記第1の所定位置へ移動させ、再び上記基準位置へ移動させるのではなく、第1指針302を上記基準位置へ移動させるのと、引き続き上記第1の所定位置へ移動させ、再び上記基準位置を移動させるのとを別々の操作でおこなわせるものである。
【0051】
第1の操作とは、具体的には、たとえば図1に示したりゅうず115を外側に引き出す操作などである。また、第2の操作とは、具体的には、たとえば図1に示した操作ボタン116,117のいずれかを押下する操作である。このように、操作を2段階にすることによって、より確実に針合わせの確認操作をおこなわしめることができる。
【0052】
またその際、表示部304が少なくとも指針(第2指針、図1に示した時針102やUTC分針105、UTC時針106)からなっていてもよい。その場合に、第2駆動部305が、第2指針304を正転および逆転方向に回動可能に駆動させる。そして制御部306が、操作部301による第1の操作に基づいて、第2指針304を正転または逆転によって上記基準位置まで移動させ、前記基準位置に停止させるように第2駆動部305を駆動するようにしてもよい。
【0053】
表示部304がである場合は、第2駆動部305は、図2に示したモータ駆動回路203と、モータ204b、輪列205bや、モータ駆動回路203と、モータ204c、輪列205cとによってその機能を実現することができる。
【0054】
そして表示部304が第2指針である場合は、上記第1の所定位置は、第1指針302が第2指針304の先端部と重ならない位置であってもよい。通常、第1指針302である分針101の方が、第2指針である時針102よりも長く、両指針が重なった場合には、第1指針302が304を覆い隠すようなっている。
【0055】
また、第1指針302である分針101が、第2指針であるUTC分針105およびUTC時針106も覆い隠すようになっている。このように、第1指針302によって、第2指針304の先端部が視認できなくなる。そこで、先端部が重ならない位置とは、たとえば、両指針が完全に重なる位置(たとえば12時の位置)から第1指針302を回動させて第2指針304の先端部分が見える位置であればよい。
【0056】
より具体的には、各指針の長さや形状にもよるが、第1指針302を1〜2°程度移動させた位置であればよい。したがって、第2指針304全体が完全に視認できる位置でなくてもよい。
【0057】
また制御部306は、操作部301による第2の操作に基づいて、第2指針304を逆転方向で第2の所定位置まで移動させた後に、正転方向で再び上記基準位置へ移動させるように第2駆動部305を駆動するようにしてもよい。これによって、短時間にかつ少ない駆動量で針合わせをおこなうことができる。
【0058】
そして制御部306は、第1指針302および第2指針304を逆転方向で移動させる際に、第1指針302を第2指針304よりも大きい回動量となるように第1駆動部303および第2駆動部305を駆動するようにしてもよい。このようにすることで、上記基準位置で重なった第2指針304を確実に視認することができるようになる。
【0059】
また、制御部306は、正転方向で再び上記基準位置へ移動させる際に、第2指針304を上記基準位置へ移動させた後に、第1指針302を上記基準位置へ移動させるように第1駆動部303および第2駆動部305を駆動するようにしてもよい。このように、まず、第2指針304を駆動して、その駆動が停止した後に、第1指針302を駆動するようにすることで、2つのモータ(モータ204a、204b)を同時に駆動することによって大きな駆動電力が発生してしまうことをできるだけ避けることができる。また、各指針が時差を持って動くので、各指針が同時に動く場合よりも、各指針の針合わせがおこなわれたことをより確実に視認することができる。
【0060】
第3指針308は、第1指針302と機械的に連動して第1駆動部303によって第1指針302とは異なる周期で動作する。第3指針308は、具体的には、たとえば図1に示した秒針103などであってよい。上述のように、秒針103は分針101と機械的に連動して第1駆動部303である同一のモータ(モータ204a)によって回転駆動する。ただし、第3指針308は秒針103に限定されるものではない。
【0061】
そして、制御部306による上記第2駆動制御は、第1指針302および第3指針308を逆転方向で移動させた後に、正転方向で再び上記基準位置へ移動させるように第1駆動部303を駆動する制御であってもよい。このようにすることで、一つの駆動部(第1駆動部303)を用いてより簡単に複数の指針を同時に針合わせをおこなうことができる。さらに、複数の第2指針(時針102、UTC分針105及びUTC時針106)を、複数のモータで駆動する場合には、複数の第2指針も各モータ毎に時差を持って動かすようにしてもよい。
【0062】
(指針式表示装置の動作内容)
つぎに、指針式表示装置の動作内容の一例について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャートであり、図5、図6は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図である。なお、図5、図6では、説明の都合上、時針102、24時間針107、充電・局選択針110の表示は省略する。
【0063】
図4のフローチャートにおいて、まず、バックラッシュ除去(針合わせ)の所定の操作(たとえばりゅうず115を引くなど)が操作者によってなされたか否かを判断する(ステップS401)。ここで、当該操作があるのを待って、当該操作があった場合(ステップS401:Yes)は、第1駆動部303は、あらかじめ定められた回動量だけ所定方向に回動駆動することによって、第1指針302を基準位置へ移動させる(ステップS402)。そして、第1指針302が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS403)。図5は、第1指針302、すなわち分針101が基準位置である12時の位置に移動した状態を示している。
【0064】
そして、第1指針302が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS403:Yes)は、引き続き、第1駆動部303は、あらかじめ定められた回動量だけ所定方向に回動駆動することによって、第1指針302を第1の所定位置へ移動させる(ステップS404)。そして、第1指針302が第1の所定位置に達したか否かを判断する(ステップS405)。図6は、第1指針302、すなわち分針101が第1の所定位置である10時付近の位置に移動した状態を示している。
【0065】
つぎに、第1指針302が第1の所定位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS405:Yes)は、今度は第1駆動部303は、あらかじめ定められた回動量だけ正回転方向に回動駆動することによって、第1指針302を上記基準位置へ正転で移動させる(ステップS406)。そして、第1指針302が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS407)。
【0066】
そして、第1指針302が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS407:Yes)は、第1駆動部303は、第1指針302を基準位置に停止させる(ステップS408)ことで、図5に示した状態の再び戻り、これによって、一連の処理を終了する。その後、操作者の所定の操作(たとえば引かれた状態のりゅうず115を元の状態に戻すなど)によって、図5に示した状態から、第1指針302が正転方向に駆動される通常の時刻表示の状態に戻る。
【0067】
なお、図5では、第1の所定位置として、UTC計104全体が完全に見える位置、すなわち10時の位置として、当該位置まで分針101を移動させたが、UTC分針105、UTC時針106も同様にバックラッシュ除去をおこなうために、基準位置(12時の位置)にある場合は、10時の位置ではなく、11時〜11時と12時の間付近の位置を第1の所定位置としてもよい。
【0068】
また、基準位置に停止する第1指針302と指針式のUTC計104とが重なった例を示したが、これに限らず、基準位置に停止する第1指針302と、液晶表示装置やカレンダー表示窓の下の日車とが重なっている場合も同様に、第1指針のバックラッシュを除去している間に、その下に覆い隠されていた液晶表示装置やカレンダー表示窓の下の日車を視認できるようにしてもよい。
【0069】
図7は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の別の動作の内容を示すフローチャートである。図7のフローチャートにおいて、まず、バックラッシュ除去(針合わせ)の所定の操作(第1の操作(たとえばりゅうず115を引くなど))が操作者によってなされたか否かを判断する(ステップS701)。ここで、当該操作があるのを待って、当該操作があった場合(ステップS701:Yes)は、第1駆動部303は、あらかじめ定められた回動量だけ所定方向に回動駆動することによって、第1指針302を基準位置へ移動させる(ステップS702)。そして、第1指針302が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS703)。
【0070】
つぎに、第1指針302が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS703:Yes)は、第1駆動部303は、第1指針302を基準位置に停止させる(ステップS704)。これによって、図5に示したように、第1指針302、すなわち分針101を基準位置である12時の位置に移動した状態で停止する。
【0071】
その後、操作者からの所定の操作(第2の操作(たとえば操作ボタン116,117のいずれかを押下するなど)が操作者によってなされたか否かを判断する(ステップS705)。ここで、当該第2の操作がなされるのを待って、当該第2の操作がなされた場合(ステップS705:Yes)は、図4のフローチャートのステップS404へ移行する。以降は、図4に示したフローチャートの処理と同様なので、その説明は省略する。
【0072】
図8、図11は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の別の動作の内容を示すフローチャートである。また、図9、図10−1〜図10−3、図12〜図14は、この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図である。なお、図9、図10−1〜図10−3、図12〜図14では、説明の都合上、秒針103、充電・局選択針110の表示は省略する。また、この実施の形態における動作の一部が、前述の実施の形態における図4および図7の動作と共通するので、図4および図7のフローチャートも用いて説明する。
【0073】
図7のフローチャートにおいて、まず、バックラッシュ除去(針合わせ)の所定の操作(第1の操作(たとえばりゅうず115を引くなど))が操作者によってなされたか否かを判断する(ステップS701)。そして、ステップS704までの動作をおこない、図9に示す通常の状態から、第1指針302、すなわち分針101を基準位置へ移動して停止させる。この状態を図10−1に示す。
【0074】
つぎに、図10−1の状態から、第2駆動部305におけるモータ204bが、あらかじめ定められた回動量だけ所定方向に回動駆動することによって、第2指針304のうちの時針102を基準位置へ移動させる(ステップS802)。この場合、時針102と連動する24時間針108も針位置合わせをおこなうため、時針102だけでなく、24時間針108も基準位置に移動させる。そして、時針102が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS803)。
【0075】
そして、時針102が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS803:Yes)は、第2駆動部305は、時針102を基準位置に停止させる(ステップS804)。これによって、第2指針304のうちの時針102を基準位置である12時の位置に移動した状態で停止する。この状態を図10−2に示す。
【0076】
つぎに、第2駆動部305におけるモータ204cが、あらかじめ定められた回動量だけ所定方向に回動駆動することによって、第2指針304のうちのUTC分針105、UTC時針106を基準位置へ移動させる(ステップS805)。そして、UTC分針105、UTC時針106が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS806)。
【0077】
そして、UTC分針105、UTC時針106が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS806:Yes)は、第2駆動部305は、UTC分針105、UTC時針106を基準位置に停止させる(ステップS807)。これによって、第2指針304のうちのUTC分針105、UTC時針106を基準位置である12時の位置に移動した状態で停止する。この状態を図10−3に示す。
【0078】
すなわち、図12は、分針101、時針102、UTC分針105、UTC時針106、24時間針108のすべての指針(秒針103、充電・局選択針110は表示を省略)が基準位置(12時の位置)で停止している状態を示している。
【0079】
そして、図8のフローチャートのステップS807に引き続き、図11のフローチャートにおいて、まず、操作者からの所定の操作(第2の操作(たとえば操作ボタン116,117のいずれかを押下するなど)が操作者によってなされたか否かを判断する(ステップS1101)。ここで、当該第2の操作がなされるのを待って、当該第2の操作がなされた場合(ステップS1101:Yes)は、第2駆動部305は、あらかじめ定められた回動量だけ逆転方向に回動駆動することによって、第2指針304のうちのUTC分針105、UTC時針106を逆回転方向へ移動させる(ステップS1102)。そして、モータ204cが所定量だけ回動したか否かを判断する(ステップS1103)。
【0080】
図12は、第2指針であるUTC分針105、UTC時針106を駆動するモータ204cが所定量だけ回動して、UTC分針105、UTC時針106が移動した状態を示している。UTC時針106のバックラッシュを除去するために最低限移動するように、UTC分針105は、UTC時針106よりも多く移動する。
【0081】
つぎに、第2指針304が所定量回動するのを待って、所定量回動した場合(ステップS1103:Yes)は、今度はモータ204cは、あらかじめ定められた回動量だけ正回転方向に回動駆動することによって、第2指針304を上記基準位置へ移動させる(ステップS1104)。そして、第2指針304が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS1105)。
【0082】
そして、第2指針302が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS1105:Yes)は第2指針302を基準位置に停止させ、第2駆動部305におけるモータ204bは、あらかじめ定められた回動量だけ逆転方向に回動駆動することによって、第2指針304のうちの時針102を逆回転方向へ移動させる(ステップS1106)。そして、時針102が所定量だけ回動したか否かを判断する(ステップS1107)。図13は、第2指針のうちの時針102を駆動するモータ204bが所定量だけ回動して、時針102と、これと連動する24時間針108が移動した状態を示している。
【0083】
つぎに、時針102が所定量回動するのを待って、所定量回動した場合(ステップS1107:Yes)は、今度はモータ204bは、あらかじめ定められた回動量だけ正回転方向に回動駆動することによって、時針102を上記基準位置へ移動させる(ステップS1108)。そして、時針102が基準位置に達したか否かを判断する(ステップS1109)。そして、時針102が基準位置に達するまで移動を続け、達した場合(ステップS1109:Yes)は時針102を基準位置に停止させ、図4のフローチャートのステップS404へ移行し、第1指針302について同様の動作をおこなう。
【0084】
以降は、図4のフローチャートと同様なので、説明は省略する。図14は、第1指針302である分針101が、第1の所定位置に到達した状態(ステップS405参照)を示しており、この状態で、第2指針304である時針102、UTC分針105、UTC時針106はすでに基準位置に戻っているので、分針101と重なることなく、針ずれがないかを確実に視認することができる。
【0085】
秒針103を省略して説明したが、秒針103が、第2指針の上に重なっても第2指針の視認を実質的に妨げない程度に細ければ、例えば、図14のように第1指針302が第1の所定位置に移動したときに、秒針103が基準位置に移動して第2指針の上に重なっていてもよい。また、秒針103が、第2指針の視認の妨げになる場合は、図14のように第1指針302が第1の所定位置に移動したときに、秒針103を第2指針の上に重ならない位置に移動するようにしてもよい。
【0086】
以上説明したように、本実施の形態では、少なくとも一つの操作部材を有する操作部301と、所定の情報を表示する第1指針302と、第1指針302を正転および逆転方向に回動可能に駆動する第1駆動部303と、第1指針302によって表示される所定の情報とは異なる情報を表示する表示部(第2指針)304と、第1指針302とは独立して、表示部304を駆動する第2駆動部305と、操作部301の操作に基づいて、第1指針302をあらかじめ定められた基準位置まで移動させるように第1駆動部303を駆動する第1駆動制御をおこなうとともに、第1指針302を基準位置から表示部304による表示内容が確認可能な第1の所定位置まで移動させた後に、正転方向で再び基準位置へ移動させるように第1駆動部303を駆動する第2駆動制御をおこなう制御部306と、を備えている。
【0087】
そのため、第1指針302のバックラッシュを除去する第2駆動制御をおこなうと、第1指針302が所定の退避位置まで退避するので、第1指針302の下側にある表示部304の表示内容が第1指針302に邪魔されることなく容易にかつ確実に確認することができる。また、第1指針302が基準位置に戻る際に第1指針302のバックラッシュが除去されるので、第1指針302が基準位置に対してずれていないか否かを正確に確認することができる。
【0088】
また、本実施の形態では、表示部304が、少なくとも第2指針304からなり、第2駆動部305が第2指針304を正転および逆転方向に回動可能に駆動し、制御部306が、操作部301による第1の操作に基づいて、第2指針304を基準位置まで移動させ、基準位置に停止させるように第2駆動部305を駆動し、その際、第1の所定位置は、第1指針302が第2指針304の先端部と重ならない位置とすることができる。
【0089】
また、制御部306は、操作部301による第2の操作に基づいて、第2指針304を逆転方向で移動させた後に、正転方向で再び基準位置へ移動させるように第2駆動部305を駆動することができる。
【0090】
また、制御部306は、第1指針302および第2指針304を逆転方向で移動させる際に、第1指針302を第2指針304よりも大きい回動量となるように第1駆動部303および第2駆動部305を駆動することができる。第1指針304と第2指針304を同時に逆転方向で移動させて再び基準位置に戻す場合には、第1指針304の回動量を大きくすることによって、先に第2指針304を基準位置に戻して、第1指針304が再び基準位置に戻るまでの間に第2指針304を視認することができる。
【0091】
また、制御部306は、正転方向で再び基準位置へ移動させる際に、第2指針304を基準位置へ移動させた後に、第1指針302を基準位置へ移動させるように第1駆動部303および第2駆動部305を駆動することができる。
【0092】
これによって、第1指針302および第2指針304のバックラッシュを除去することができるとともに、第2指針304が先に基準位置に戻ったときに、バックラッシュが除去された第2指針304によって、基準位置に対する第2指針304の位置ずれを確認することができる。
【0093】
なお、上記実施の形態においては、腕時計(クロノグラフ)について説明した、この指針式表示装置には、腕時計、懐中時計、掛け時計、置き時計などのすべての種類の時計が含まれる。また、指針式表示機能を備えている、カメラ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機器、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノート型パーソナルコンピュータなどの携帯可能な情報端末装置、さらには、家庭電化製品や自動車を含む電子機器であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように、本発明にかかる指針式表示装置は、クロノグラフなど多指針式の時計などにおいて有用であり、特に、バックラッシュが発生する指針式の表示機能を備える装置に適している。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の外観の一例を示す説明図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置のハードウエア構成を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の機能的構成を示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャート(その1)である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その1)である。
【図6】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その2)である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャート(その2)である。
【図8】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャート(その3)である。
【図9】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その3)である。
【図10−1】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その4)である。
【図10−2】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その5)である。
【図10−3】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その6)である。
【図11】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の動作の内容を示すフローチャート(その4)である。
【図12】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その7)である。
【図13】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その8)である。
【図14】この発明の実施の形態にかかる指針式表示装置の表示の内容を示す説明図(その9)である。
【符号の説明】
【0096】
100 指針式表示装置(本体)
101 分針
102 時針
103 秒針
104 UTC計
105 UTC分針
106 UTC時針
107 24時間計
108 24時間針
109 充電・局選択表示計
110 充電・局選択針
111 モード表示部
112 モード針
113 第1液晶表示部(任意都市表示部)
114 第2液晶表示部(ホーム都市表示部)
115 りゅうず
116,117 操作ボタン
200 マイコン
201 RAM
202 ROM
203 モータ駆動回路
204(204a〜204d) モータ
205(205a〜205d) 輪列
206 基準信号発生部
207 カウンタ部
208 アンテナ
211 スイッチ部
213 ソーラセル
214 二次電池
216 液晶駆動回路
301 操作部
302 第1指針
303 第1駆動部
304 表示部(第2指針)
305 第2駆動部
306 制御部
307 駆動情報記憶部
308 第3指針
【出願人】 【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズンホールディングス株式会社
【出願日】 平成19年2月27日(2007.2.27)
【代理人】 【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳


【公開番号】 特開2008−209259(P2008−209259A)
【公開日】 平成20年9月11日(2008.9.11)
【出願番号】 特願2007−46566(P2007−46566)