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【発明の名称】 アナログ電子時計
【発明者】 【氏名】保坂 隆

【氏名】藤井 輝彦

【要約】 【課題】アナログ電子時計において、新たな動力源を追加することなく、簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替える。

【構成】曜板22は、時・曜系モータ141bの駆動力を時針140に伝達する時輪列142から分岐された曜板駆動用輪列機構23によって、駆動力が伝達されるため、曜板22の曜の表示の切替えに要する駆動力は、駆動する時・曜系モータ141bによってまかなわれ、曜板22を駆動するための専用の新たな動力源を追加する必要がなく、計時部110の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部120が、曜板22の曜の表示を切り替える期間に、時針140によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することにより、曜板22の切替期間は曜板駆動用輪列機構23を早送りして、曜表示の切替えに要する時間を短縮する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を計時する計時手段と、
時刻を表示する指針と、
曜を表示する曜表示手段と、
入力された制御信号に応じて駆動力を発生する動力源と、
前記動力源が発生した駆動力を前記指針に伝達する指針駆動機構と、
前記指針駆動機構から分岐して、前記動力源が発生した駆動力を前記曜表示手段に伝達する曜表示駆動機構と、
前記計時手段の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部とを備え、
前記制御部は、前記曜表示駆動機構による前記曜表示手段の曜の表示を切り替える期間は、前記指針によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することを特徴とするアナログ電子時計。
【請求項2】
前記曜表示手段には、互いに異なる種類の複数の曜表示群が表され、前記通常送り期間は、前記複数種類の曜表示群のうち特定の一種類の曜表示群に属する曜が表示されるように、前記制御部は、前記制御信号の出力を制御することを特徴とする請求項1に記載のアナログ電子時計。
【請求項3】
前記曜表示手段は、その回転中心を中心とする周方向について、各種類の曜表示群にそれぞれ属する曜の表示ごとに前記複数の種類で隣り合うように、表されていることを特徴とする請求項2に記載のアナログ電子時計。
【請求項4】
前記曜表示手段は、その回転中心を中心とする所定の角度範囲ごとに、各種類の曜表示群の曜表示が集中して表されていることを特徴とする請求項2に記載のアナログ電子時計。
【請求項5】
前記曜表示駆動機構は、前記曜表示手段に固定された曜表示駆動部と、前記指針駆動機構の連続的駆動力を受けて間欠的駆動力に変換し、該間欠的駆動力を前記曜表示駆動部に伝達する間欠駆動手段とを備えたことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1項に記載のアナログ電子時計。
【請求項6】
前記曜表示駆動部は、前記曜表示手段に表された曜の数の自然数倍の歯を有する曜星車であり、
前記間欠駆動手段は、前記曜星車の歯を間欠的に送る爪を有する曜回し車であることを特徴とする請求項5に記載のアナログ電子時計。
【請求項7】
前記間欠駆動手段は、連続的に駆動される連続駆動体と、該連続駆動体に対する位置関係に応じた時間だけ前記連続駆動体の連続的な駆動動作が伝達されない従動体とが連結されていることを特徴とする請求項5または6に記載のアナログ電子時計。
【請求項8】
前記連続駆動体には、その回転中心を中心とする周方向に沿って、前記回転中心回りの角度αに亘る円弧状の通路が形成され、
前記従動体は、前記連続駆動体の回転中心と同心に回転可能であるとともに、前記連続駆動体の前記通路に挿入される突起が形成され、
前記突起が前記通路に沿って案内される範囲で、前記連続駆動体は前記従動体に対して空転可能であり、
前記曜表示手段の曜の表示を切り替える期間に切り替えるべき曜の表示の数をpとしたとき、前記制御部は、前記曜の表示を切り替える期間に、前記連続駆動体を正転向きに(p−1)×360°+α°の角度だけ高速で回転させるように、前記高い周波数の制御信号を出力し、その後、前記連続駆動体を反転向きにα°の角度だけ高速で巻き戻すように、前記高い周波数の制御信号を出力することを特徴とする請求項7に記載のアナログ電子時計。
【請求項9】
前記曜表示手段の曜の表示を切り替える期間に切り替えるべき曜の数がm(m:自然数)[個]であり、
前記間欠駆動手段は、前記間欠的駆動力を、前記曜表示手段のm[個]の曜の表示を切り替えるのに必要な回数に対応する数の間欠伝達部を有することを特徴とする請求項5または6に記載のアナログ電子時計。
【請求項10】
前記間欠駆動手段は、前記通常送り期間に対応した周波数の制御信号による駆動力では(m+1)×24[時間]で1回転するように形成され、
前記制御部は、24[時間]を超えない略24時間は、前記通常送り期間に対応した周波数の制御信号を出力し、24時間のうち前記通常送り期間を除いた残りの期間に、全ての数の前記間欠伝達部が前記曜表示駆動部に前記間欠的駆動力を伝達するように、前記高い周波数の制御信号を出力して、前記間欠駆動手段を1回転させることを特徴とする請求項9に記載のアナログ電子時計。
【請求項11】
前記曜板駆動機構には、前記通常送り期間において前記曜表示手段の回転を阻止する曜表示回転阻止部が形成されていることを特徴とする請求項1から10のうちいずれか1項に記載のアナログ電子時計。
【請求項12】
前記曜表示駆動機構が分岐する指針駆動機構は、前記指針としての時針に前記駆動力を伝達する指針駆動機構であることを特徴とする請求項1から11のうちいずれか1項に記載のアナログ電子時計。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ電子時計に関し、詳細には、曜表示手段の曜表示の切替機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、アナログ電子時計として、本来の目的である時刻を表示する指針の他に、日や曜を表示するものが知られている。そして、日を表示する日表示手段としては、文字板に記載された数字を指針によって指示する方式や、ひと月分の日が記載された日板を回転させて、文字板の表示窓から、日板に記載された一つの日を露出させる方式などがある。
【0003】
ここで、各月に属する日数は月に応じて異なるため、表示すべき日としては不必要な非存日(例えば、2月30日、4月31日など)が存在する。このため、通常の日表示機能付のアナログ電子時計では、月始めに手動で表示日を修正することが必要である。
【0004】
しかし、この修正作業は、使用者にとっては煩わしい作業であり、また、毎月必ず行うという作業とは限らないため、修正を忘れる場合もある。
【0005】
そこで、アナログ電子時計が有する、指針の運針動作を制御する制御部により、この修正作業を自動的に実行させる技術が提案されている(特許文献1)。この技術は、制御部が、現在の月を自動的に判定し、修正作業が必要な月と判定されたときは、日表示手段専用のモータを高速駆動して日表示手段を早送り制御し、非存日を表示しないようにしたものである。
【0006】
これに対して、現実には非存の状態が存在しない曜(日、月、火、…、土)については、早送り制御することは考えられていない。
【0007】
しかし、曜を表示する曜表示手段についても、以下の理由により、早送りすることが求められてきている。すなわち、
(1)日と曜との両表示手段を有し、上述した非存日排除機能を有するアナログ電子時計では、その見栄えの観点から、曜表示手段も日表示手段と同様の速度で切り替えることが要求されるようになっている。
(2)曜については、複数言語(例えば、英語と日本語)を切替え可能とすることが求められており、例えば英語の曜表示と日本語の曜表示とが交互に配置されている曜表示手段を用いて、通常は英語の表示だけ、または日本語の表示だけで使用したい場合には、実質的に一日分の曜を送るために、表示としては二日分(例えば、「SUN」→「日」→「MON」、または「日」→「MON」→「月」)を一気に送らなければならず、この二日分を送るために要する時間を短縮したい、という要望がある。
【0008】
このような要求に応える最も単純な技術は、曜表示手段専用のモータを設けて、日表示手段専用のモータと同様に高速駆動し、曜表示手段を早送り制御するものである。
【0009】
しかし、この技術では、備えるべきモータの数が増加するため、これらを収容した時計は大型化し、また、製造コストの増大も招く。
【0010】
また、日表示手段専用のモータを曜表示手段用のモータとしても用い、このモータが正転したとき日表示手段を送り、反転したとき曜表示手段を送るようにした技術も提案されている(特許文献2)。
【特許文献1】特開昭62−147392号公報
【特許文献2】特公昭60−13153号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、特許文献2に開示された技術は、機構が複雑であるため、実際のアナログ電子時計に適用するには設計が難しく、却ってサイズの大型化や製造コストの上昇を招く虞がある。
【0012】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、新たな動力源を追加することなく、簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替えることができるアナログ電子時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係るアナログ電子時計は、制御部から出力される制御信号を、曜の表示の切替え期間に、指針によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数に調整することにより、新たな動力源を追加することなく、簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替えるものである。
【0014】
すなわち、本発明に係るアナログ電子時計は、時刻を計時する計時手段と、時刻を表示する指針と、曜を表示する曜表示手段と、入力された制御信号に応じて駆動力を発生する動力源と、前記動力源が発生した駆動力を前記指針に伝達する指針駆動機構と、前記指針駆動機構から分岐して、前記動力源が発生した駆動力を前記曜表示手段に伝達する曜表示駆動機構と、前記計時手段の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部とを備え、前記制御部は、前記曜表示駆動機構による前記曜表示手段の曜の表示を切り替える期間は、前記指針によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することを特徴とする。
【0015】
ここで、時刻を計時するとは、時刻の基準となる信号を発生するとともに、発生した基準となる信号を計数し、時刻データを発生させることを意味し、計時手段としては、例えば水晶発振器などを適用することができる。
【0016】
曜表示手段としては、曜を示す漢字や英字等の曜表示が記載された曜板等の他、時計の文字板に予め記載された曜表示を指し示す曜指針などを適用することができる。
【0017】
動力源としてはモータを適用することができる。
【0018】
指針駆動機構や曜表示駆動機構としては、複数の歯車等が連なった輪列を適用することができる。
【0019】
通常送り期間は、一般的な使用者が指針によって時刻を確認する時間帯、すなわち例えば、一日のうちで深夜の時間帯を除いた時間帯を意味する。
【0020】
なお、制御部は、曜表示手段の曜の表示を切り替える期間の全期間に亘って、通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力する必要はなく、曜表示手段の曜の表示を切り替える期間のうち一部の期間においてのみ、通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力するものであってもよい。
【0021】
このように構成された本発明に係るアナログ電子時計によれば、曜表示手段は、動力源の駆動力を指針に伝達する指針駆動機構から分岐された曜表示駆動機構によって、駆動力が伝達されるため、曜表示手段の曜の表示の切替えに要する駆動力は、指針を駆動する動力源によってまかなわれ、したがって、曜表示手段を駆動するための専用の新たな動力源を追加する必要がない。
【0022】
また、計時手段の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部が、曜表示手段の曜の表示を切り替える期間に、指針によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することによって、曜表示の切替期間は曜表示駆動機構を早送りすることができ、曜表示の切替えに要する時間を短縮することができる。
【0023】
しかも、制御部から出力される制御信号の周波数を変化させるだけの簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替えることができる。
【0024】
なお、曜板駆動機構のうち、通常送り期間において曜表示手段に当接する範囲に、曜表示手段の回転を阻止する曜表示回転阻止部が形成されていることが好ましく、このように構成されたアナログ電子時計によれば、通常送り期間は、曜表示回転阻止部が曜表示手段の回転を阻止するため、曜表示手段によって表示される曜表示が不用意に動くことがなく、見栄えが損なわれるのを防止することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明に係るアナログ電子時計によれば 新たな動力源を追加することなく、簡単な構成で、曜表示手段の曜表示を早送りで切り替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明に係るアナログ電子時計の具体的な実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係るアナログ電子時計の実施形態1を示す外観図、図2(a)は、図1に示したアナログ電子時計200の基本的な構成を示すブロック図、図2(b)は、図2(a)における計時部110(計時手段)の詳細構成を示すブロック図である。
【0027】
図示のアナログ電子時計200は、図1に示すように、文字板130に形成された窓131から、日板10(日表示手段)に記載された日と曜車20(曜表示手段)に記載された曜とを露出させることにより日および曜を表示し、文字板130に記載された数字や目盛りを時針140(指針)、分針150、秒針160によって指示することにより時刻を表示している。
【0028】
ムーブメント100には、図2(a)に示すように、時刻を計時する計時部110と、入力された制御信号に応じて駆動力を発生する時・曜系モータドライバ141aおよび時・曜系モータ141bからなる時・曜系動力源141(動力源)と、秒・分系モータドライバ151aおよび秒・分系モータ151bからなる秒・分系動力源151と、日板モータドライバ11aおよび日板モータ11bからなる日板動力源11と、時・曜系モータ141bが発生した駆動力を時針140に伝達する時輪列142(指針駆動機構)と、時輪列142から分岐して、時・曜系モータ141bが発生した駆動力を曜車20に伝達する曜板駆動用輪列機構23(曜表示駆動機構)と、秒・分系モータ151bが発生した駆動力を分針150および秒針160に伝達する秒・分系輪列152と、計時部110の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部120とを備えている。
【0029】
ここで、計時部110は、図2(b)に示すように、例えば水晶発振器など時刻の基準となる信号を発生する発振回路110aと、発振回路110aで発振された信号を分周する分周回路110bと、分周回路110bにより得られた分周信号に基づいて、内部において保持する、秒および分を計数する秒分カウンタ110cと、秒分カウンタ110cの計数値に基づいて時を計数する時カウンタ110dと、時カウンタ110dの計数値に基づいて日を計数する日カウンタ110eと、日カウンタ110eの計数値に基づいて月を計数する月カウンタ110fと、月カウンタ110fの計数値に基づいて年を計数する年カウンタ110gと、時カウンタ110dの計数値に基づいて曜を計数する曜カウンタ110hとを備えた構成である。
【0030】
なお、曜カウンタ110hは、時カウンタ110dの計数値に基づいて曜を計数する他に、日カウンタ110eにより計数された日、月カウンタ110fにより計数された月、および年カウンタ110gにより計数された年により特定される年月日情報に基づいて、計算により曜を算出するものであってもよい。
【0031】
発振回路110aおよび分周回路110bは専用回路であるが、他のカウンタ110c〜110hは、既存のマイクロコンピュータのRAMなどで構成するものであってもよい。
【0032】
制御部120は、主として、各モータドライバ141a,151a,11aを制御するモータ駆動制御と、計時部110を制御する計時部制御とを行う。
【0033】
モータ駆動制御は、時・曜系モータドライバ141aに対しては、曜板駆動用輪列機構23による曜車20の曜の表示を切り替える期間に行われる早送り制御(例えば、64Hz運針)と、時針140によって時刻を表示する通常送り期間に行われる通常送り制御(例えば、1分運針)とを切り替えて行い、他のモータドライバ11a,151aに対しては、通常送り制御を行うものである。
【0034】
ここで、早送り制御は、通常送り制御よりも高い周波数の制御信号を出力することによって行われ、制御部120が、通常送り期間に出力する制御信号は1分間に1ステップの信号(1分運針)であり、曜の表示を切り替える期間に出力する高周波数の制御信号は1秒間に64ステップの信号(64Hz運針)である。
【0035】
また、通常送り期間とは、一般的な使用者が時計200を使用する時間帯(時針140等によって表示された時刻を確認したり時計を使用する時間帯)、すなわち例えば、一日のうちで深夜から未明の時間帯を除いたその他の時間帯を意味する。
【0036】
早送り制御と通常送り制御との切替えは、具体的には例えば、計時部110から入力された計時データのうち秒分カウンタ110cにより計数された秒および分のデータ、並びに時カウンタ110dにより計数された時のデータからなる時刻データに基づいて、所定の時間帯であるか否かを判定することにより行われるが、制御部120自らが内部に時刻のカウンタ(秒分カウンタ110cおよび時カウンタ110dに相当するもの)を有し、この内部の時刻のカウンタで得られた時刻に基づいて切り替えるものであってもよい。
【0037】
なお、本実施形態1においては、午前2時00分00秒に達したとき、通常送り制御から早送り制御に切り替え、後述する実施形態2,3においては、午前0時00分00秒に達したとき、通常送り制御から早送り制御に切り替えている。
【0038】
計時部制御は、計時部110に関する一般的な制御や、非存日排除や曜の自動算出などの制御である。なお、この計時部制御は、本実施形態1のように、制御部120が行うものに限定されるものではなく、計時部110自らが、その内部で行うものであってもよい。
【0039】
なお、図2(a)において破線で囲んだ計時部110、制御部120、およびモータドライバ141a,151a,11aは、マイクロコンピュータおよびこのマイクロコンピュータを動作させるプログラムによって実現するものであってもよいし、通常のハードウェアとして実現してもよい。
【0040】
曜車20は、図3に示すように、円板状の曜板(曜車体)22と曜星車21(曜表示駆動部)とからなり、曜板22には2種類の言語(英語と日本語)の曜表示群EC,JCが表され、上述した通常送り期間は、これら2種類の曜表示群EC,JCのうち特定の一種類の曜表示群ECまたはJCに属する曜({SUN、MON、TUE、…、SAT}または{日、月、火、…、土})が時計200の窓131から露出するように、制御部120が制御している。
【0041】
ここで、曜表示群JCとは、日という曜表示、月という曜表示、火という曜表示、水という曜表示、木という曜表示、金という曜表示、および土という曜表示からなる七曜の集まりを意味し、曜表示群にそれぞれ属する曜の表示は、これら日という曜表示、月という曜表示、火という曜表示、水という曜表示、木という曜表示、金という曜表示、土という曜表示のそれぞれを意味する。曜表示群ECについても、同様である。
【0042】
また、図3に示した曜板22は、その回転中心Cを中心とする周方向について、2種類の曜表示群EC,JCにそれぞれ属する曜の表示ごとに2種類の言語が隣り合うように表されている。
【0043】
つまり、図示の反時計回りに、SUN、日、MON、月、TUE、火、WED、水、THU、木、FRI、金、SAT、土、という並びで曜表示が記載されて、曜表示の種類が交互に配置されている。
【0044】
そして、このアナログ電子時計200は、時針140が正常に送られている通常送り期間には、常に英語の曜表示のみ、または日本語の曜表示のみがなされるため、通常送り期間における制御信号よりも高周波数の制御信号が制御部120から出力されると、英語表示のときは、例えば、「SUN」→「日」→「MON」というように曜表示の送り(切替え)が行われ、日本語表示のときは、例えば、「日」→「MON」→「月」というように曜表示の送りが行われる。
【0045】
なお、上述した曜板22は、英語表記と日本語表記とからなる2種類の曜表示群のみが表されているが、3種類以上の言語の曜表示群であってもよい。また、言語に限らず、フォント(字体)が互いに異なる種類のものであってもよい。例えば、ゴシック体の曜表示群と行書体の曜表示群とからなるもの等であってもよい。
【0046】
本実施形態のアナログ電子時計200の曜板22は、英語の曜表示と日本語の曜表示とが交互に配置されたものであるが、例えば図4に示すように、その回転中心Cを中心とする所定の角度範囲ごとに、各種類の曜表示群EC,JCの曜表示が集中して表されているものであってもよい。
【0047】
つまり、英語の曜表示群ECに属する曜表示{SUN、MON、TUE、WED、THU、FRI、SAT}の全てが、周方向の全周範囲(360度の角度範囲)のうち180度の角度範囲に配置され、日本語の曜表示群JCに属する曜表示{日、月、火、水、木、金、土}の全てが、周方向の全周範囲(360度の角度範囲)のうち他の180度の角度範囲に配置されているものであってもよい。
【0048】
以下の説明では、図3に示した曜板22を適用したものとする。
【0049】
曜星車21は、図3に示すように、曜板22の曜表示の数と同じ14枚の歯21aを有する歯車であり、曜板22の回転中心Cと同軸に、かつ回転中心Cと各曜表示とを結ぶ線上の歯車の歯底が対応するように固定されている。
【0050】
なお、歯車の歯21aの数は、曜板22の曜表示の数と同じであるものに限らず、曜板22の曜表示の数の自然数倍であればよい。
【0051】
図5は、図2に示した基本的な構成の、ムーブメント100における物理的な配置の具体例であり、特に、時・曜系モータ141bから時輪列142、曜板駆動用輪列機構23、曜車20に連なる構成の詳細を示す。
【0052】
時輪列142は、時・曜系モータ141bに直接連なる歯車142aから、時針140が固定される筒車142eまでの、5つの歯車142a,142b,142c,142d,142eが順次噛合した歯車列で構成されている。
【0053】
図2(a)に示した曜板駆動用輪列機構23は、図5において、時輪列142のうち歯車142dに連なる歯車24、曜回し車25および曜車20の曜星車21が順次連なって構成され、これにより、図2(a)に示した曜板駆動用輪列機構23は、時輪列142から分岐して、時・曜系モータ141bが発生した駆動力を曜車20に伝達している。
【0054】
ここで、秒・分と時との全てを単一のモータにより駆動し、この時の駆動に伴って曜車を駆動させる構成を採用することも可能であるが、曜表示の切替えの速度アップ、および時差修正等の速度アップや簡便さを図るために、図2に示すシステムを構成した。
【0055】
なお、筒車142eと曜車20とは同一の回転中心C回りに回転するが、これら筒車142eと曜車20とは互いに独立して回転する。
【0056】
また、制御部120から通常送り期間に対応した周波数の制御信号によれば、筒車142eは12時間で1回転し、曜回し車25は24時間で1回転するように設定されている。
【0057】
曜回し車25は、図6(a)に示すように、時輪列142の連続的駆動力を受け、この連続的駆動力を間欠的駆動力として、曜星車21に伝達する爪25a(間欠駆動手段)が形成されている。
【0058】
すなわち、曜回し車25は連続的駆動力を受けて連続的に回転するが、曜回し車25は曜星車21を連続的に回転させるのではなく、図7(a)に示すように、曜回し車25の爪25aが曜星車21の歯21aに当たったときだけ曜星車21を回転させる。これによって、曜回し車25の爪25aは、曜星車21の歯21aを間欠的に送るゼネバ機構を構成している。
【0059】
ここで、曜板22の曜表示を切り替える(送る)基本的な作用について、図6から図9を参照して説明する。
【0060】
図6(a)に示すように、曜星車21は、曜板駆動用輪列機構23に伝達された駆動力により矢印R方向に正転するものとする。
【0061】
また、図6(a)に示す状態は、時針140が午前0時を指示している頃の状態を示し、このとき曜板22は、図6(b)に示すように、例えば英語の曜表示群ECの曜表示「SUN」を窓131に表示している。なお、微弱な弾性力(付勢力)の曜ジャンパー29が曜星車21の歯21aに当接している。
【0062】
ここでは、制御部120からは通常送り期間に対応した周波数の制御信号が出力されており、時針140の運針速度は正常状態であるものとする。
【0063】
次に、時間の経過により、図7(a)に示す状態まで曜回し車25が回転すると、爪25aが曜星車21の歯21a(1)(歯21aごとの識別をするため、必要に応じて、歯21a(1)、歯21a(2)、…、という。)を押し始め、曜星車21は、曜ジャンパー29による微弱な付勢力に抗して、矢印R′方向に回転し始める。これによって、曜星車21が固定された曜板22も回転し始め、図7(b)に示すように、曜表示「SUN」は窓131の外側に隠れ始める。
【0064】
さらに時間が経過して、図8(a)に示すように、爪25aが曜星車21の歯21a(1)を送り終わると、図8(b)に示すように、曜表示「SUN」に隣接した日本語の曜表示群JCの曜表示「日」が窓131に表示される。
【0065】
なお、爪25aの回転方向前端が、爪25aが押していた歯21a(1)から離れているのは、曜ジャンパー29を押し上げていた歯21a(8)(図7(a))に作用していた微弱な付勢力の作用方向が、曜星車21の回転の進行によって、曜星車21を矢印R′方向に回転させる方向に変化し、これにより曜星車21は、爪25aの押圧力により回転させられるタイミングよりも先行して、曜ジャンパー29による付勢力によって矢印R′方向に回転させられるためである。
【0066】
図6に示した状態から図8に示した状態に至るまで、曜回し車25は約30度の角度だけ回転するが、この期間は通常送り期間であるため、時針140が時刻を正常に指示するのに必要な周波数の制御信号が制御部120から出力されており、したがって、曜回し車25がこの制御信号で約30度の角度だけ回転するのに約2時間が経過し、このとき時針140は、概略午前2時を指し示している。
【0067】
図8に示した状態に達すると、制御部120からは通常送り期間よりも高周波数の制御信号が22.5[秒]だけ出力される。
【0068】
すなわち、高周波数の制御信号は、1秒間に64ステップの信号(64Hz運針)であるから、通常送り期間に出力される1分間に1ステップの信号(1分運針)に対して、単純には、3840(=64×60)倍の速度となる。
【0069】
なお、1秒間に64ステップの信号は、計時部110によって作られた基準となる信号を利用して、制御部120が生成したものである。
【0070】
図8に示した状態で、制御部120から高周波数の制御信号が22.5秒間だけ出力されると、1440ステップの運針信号となり、この1440ステップの運針信号は、通常送り期間の制御信号(1分運針の信号)に換算すると24時間に相当する(1440[ステップ]=60[ステップ/時間]×24[時間])。
【0071】
したがって、この高周波数の制御信号が出力された22.5秒間に、時針140は2回転し、曜回し車25は図9(a)に示すように1回転する。つまり、時針140は、2回転して、回転前の元の時刻を指し示すため、正常な時刻指示となる。
【0072】
一方、曜回し車25は、図8に示した状態から1回転するが、爪25aが図8(a)に示した状態から矢印R方向への正転向き前方に位置する歯21a(1)に当たって、この歯21a(1)を押圧すると、曜星車21は矢印R′方向に僅かに回転するが、図7(a)の状態から爪25aが歯21a(1)に当たる場合と異なり、上述した曜星車21の僅かな回転によって歯21a(1)が爪25aから逃げ、曜星車21は曜ジャンパー29の付勢力によって、僅かな回転の前の位置すなわち図8(a)に示す位置に戻される。
【0073】
したがって、爪25aが歯21a(1)から離脱した時点では、曜星車21の歯21aは矢印R′方向に送られず、窓131には、図8(b)に示す曜表示「日」が表示されたままとなる。
【0074】
曜回し車25は1回転するため、爪25aは、図9(a)に示すように、図8(a)と同じ位置まで回転するが、図8(a)の状態から爪25aが歯21a(1)から離脱した後、次に正転向き(矢印R方向の回転向き)前方に突き当たった歯21a(2)に対しては、図7(a)の状態から爪25aが歯21a(1)に突き当たった場合と同様に、歯21a(2)を押圧し続け、曜星車21を一歯分矢印R′方向に回転させる。
【0075】
この結果、窓131には、図9(b)に示す英語の曜表示群ECの曜表示「MON」が表示される。
【0076】
以上により、曜板22の曜表示を切り替える(送る)作用が終了し、制御部120からは通常送り期間に対応した元の周波数の制御信号が出力される。
【0077】
なお、図8(a)の状態から爪25aが歯21a(1)から離脱した後や、図9(a)の状態から爪25aが歯21a(2)から離脱した後は、図10に示すように、曜回し車25の、爪25aが形成された凸部の外周面25c(曜表示回転阻止部)が、曜星車21の隣接する2つの歯21a,21aに当接する。
【0078】
この凸部の外周面25cのうち、当接する2つの歯21a,21aの間に位置する部分が、曜星車21が回転したときの歯21aの歯先の回転軌跡よりも、回転軌跡内側に入り込むように形成されているため、この状態では、曜星車21は回転不可能となり、曜車20の回転が阻止される。
【0079】
曜星車21は、曜ジャンパー29による付勢力によって、ある程度拘束されているため、自由な回転を抑制されているが、この付勢力は、爪25aが歯21aを押圧して曜星車21を送る際の障害にならない程度の微弱なものであるため、曜ジャンパー29の付勢力を超える衝撃力が加わった場合には、慣性等によって曜星車21が予期しない回転をし、窓131に表示される曜表示が、本来表示すべき曜表示からずれる虞がある。
【0080】
しかし、凸部の外周面25cが、隣接する2つの歯21aに当接している期間中は、曜星車21の回転を強固に阻止するため、そのような衝撃力が加わっても、曜表示がずれるのを阻止することができ、曜星車の予期しない回転による見栄えの毀損を防止することができる。
【0081】
以上のように構成された実施形態1のアナログ電子時計200によれば、曜板22は、時・曜系モータ141bの駆動力を時針140に伝達する時輪列142から分岐された曜板駆動用輪列機構23によって、駆動力が伝達されるため、曜板22の曜の表示の切替えに要する駆動力は、時針140を駆動する時・曜系モータ141bによってまかなわれ、したがって、曜板22を駆動するための専用の新たな動力源を追加する必要がない。
【0082】
計時部110の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部120が、曜板22の曜の表示を切り替える期間に、時針140によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することによって、曜板22の切替期間は曜板駆動用輪列機構23を早送りすることができ、曜表示の切替えに要する時間を短縮することができる。
【0083】
しかも、制御部120から出力される制御信号の周波数を変化させるだけの簡単な構成で、曜板22の曜表示を早送りで切り替えることができる。
【0084】
なお、曜板22として、図4に示した曜表示が集中配置されたタイプのものを適用した形態のアナログ電子時計200では、制御部120が、1週間に一度(日曜日の午前2時頃からの約158秒間)だけ、通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力するものとすればよい。
【0085】
すなわち、日曜日の午前0時から約2時間の間に、英語の曜表示群ECの曜表示「SAT」から、日本語の曜表示群JCの曜表示「日」に切り替えられる。
【0086】
この時点で、曜回し車25は、図8(a)に示した状態にあり、制御部120が高い周波数の制御信号を157.5(=22.5×7)秒間出力することで、窓131には、英語の曜表示群ECの曜表示「SUN」が表示され、時針140には正常な時刻を指示させることができる。
【0087】
なお、157.5秒間経過後は、制御部120は通常送り期間に対応した周波数の制御信号を、約1週間連続して出力し続ける。
【0088】
このように、曜表示群集中配置タイプの曜板22を適用したアナログ電子時計200は、曜の表示を切り替える期間が、1週間に1回だけであるため、曜の表示の切替えの際に高い周波数で駆動されることによる時針140の不自然な動きを、1週間に1回だけで済ませることができる。
【0089】
一方、図3に示した曜表示交互タイプの曜板22を適用したアナログ電子時計200は、通常送り期間と曜の表示を切り替える期間とを、毎日同じ割合に設定することができ、制御部120の制御処理を簡単化することができる。
(実施形態2)
次に、本発明に係るアナログ電子時計の実施形態2について説明する。この実施形態2に係るアナログ電子時計200は、基本的な構成において実施形態1と同一である。すなわち、外観は図1に示す通りであり、基本的構成のブロックは図2に示す通りである。
【0090】
そして、実施形態2が実質的に実施形態1と相違する点は、曜回し車25と、制御部120による制御信号の切替えタイミングなどである。
【0091】
すなわち、実施形態2のアナログ電子時計200の曜回し車25は、図11に示すように、曜回し歯車26(連続駆動体)と、爪25aに相当する爪27aが形成された曜回し爪体27(従動体)とからなる2体構造であり、曜回し歯車26は、図5に示した歯車24によって正転向き(矢印R方向)および反転向き(矢印R′方向)に連続的に駆動され、一方、曜回し爪体27は、曜回し歯車26に対する位置関係(後述する空転溝26d(円弧状の通路)とピン27f(突起)との位相関係)に応じた時間だけ曜回し歯車26の連続的な駆動動作が伝達されないように、すなわち曜回し爪体27に対して曜回し歯車26が空転可能とされている。
【0092】
曜回し歯車26は、円板状部26aの外周に、歯車24と噛合する歯車部26bが形成され、円板状部26aの図示表面側の回転中心C1を含む所定の半径範囲は、短円柱状の空間を形成するように陥凹した凹部が形成されている。
【0093】
一方、曜回し爪体27には、凹部に突入する凸部が形成され、曜回し歯車26の凹部に曜回し爪体27の凸部が突入した状態で、両者26,27は同軸に、かつ、この軸C1回りに相対的に回転可能となっている。
【0094】
また、曜回し歯車26の凹部には、回転中心C1回りの周方向に沿って、例えば略3/4周分の角度範囲θに亘って空転溝26dが形成されており、曜回し爪体27の凸部の外周面27eよりも半径方向内側部分には、空転溝26dに挿入されるピン27fが形成されている。
【0095】
これにより、曜回し歯車26と曜回し爪体27との間での相対的な回転角度範囲が規制される。すなわち、曜回し爪体27は、ピン27fが空転溝26dの端部に当たるまでは、曜回し歯車26が回転しても、曜回し歯車26とともに連れ回ることはないが、ピン27fが空転溝26dの、曜回し歯車26の回転方向の後側端部に当たると、その当たった状態を維持して、曜回し歯車26とともに連れ回る。
【0096】
また、曜回し爪体27には、実施形態1における曜回し車25の爪25aおよび凸部外周面25cにそれぞれ対応する、爪27a(間欠駆動手段)および凸部外周面27c(曜表示回転阻止部)が、同様に形成されている。なお、符号27dは、曜星車21の回転による歯21aの歯先との干渉を避けるための切欠き部を示す。
【0097】
この実施形態2では、図3に示した曜板22を適用したものとすると、曜表示の送り期間に、制御部120が通常送り期間の制御信号(1分運針)よりも高周波数の制御信号(64Hz運針)を出力して時輪列を高速で正転向きに回転させ、これにより曜回し車25の曜回し歯車26および時針140を早送りし(曜回し歯車26の正転向き(矢印R方向))、曜回し爪体27を曜回し歯車26とともに連れ回りさせて、曜回し爪体27の爪27aにより、曜星車21の歯21aを2歯分送って曜表示の送りを完了させる。
【0098】
このとき、時針140が指し示す時刻は、現実の時刻よりずれているが、その後、時針140が指し示す時刻が現実の時刻(24時間の整数倍(整数として0は除く)に一致するために、時針140および曜回し歯車26を反転向き(矢印R′方向)に高速で回転させるように、制御部120が高周波数の制御信号(64Hz運針)を出力して時輪列を高速で反転向きに回転させる。
【0099】
曜回し歯車26が反転向きに回転し始めた直後の3/4周分は、ピン27fが空転溝26dの端部に当たらないため、曜回し爪体27は反転向きに回転しない。
【0100】
したがって、曜回し爪体27の爪27aが曜星車21の歯21aに、正転向きとは反対側から当たるまで、曜表示は2歯分送られた状態を維持し、一方、時針140は、曜回し爪体27の爪27aが曜星車21の歯21aに当たる前に、現実の時刻(実際には、現実の時刻よりも24時間分先行する時刻であるが、24時間分の進みは、現実の時刻において時針140が指示する時刻と同じであり、現実の時刻として取り扱うことができる。)に一致する。
【0101】
そして、時針140が現実の時刻に一致した時点で、曜表示の送り期間は終了し、制御部120は通常送り期間に対応した正転向きへの制御信号(1分運針)を出力し、通常送り期間に移行する。
【0102】
以上の作用の詳細を、図12および図13を用いて、詳細に説明する。
【0103】
まず、図12(a)に示す状態は、現実の時刻が、日曜日の午後9時であるとし、このとき文字板130の窓131には図6(b)に示すように、曜板22における英語の曜表示群ECの曜表示「SUN」が表示されている。
【0104】
また、この時刻は、通常送り期間に対応した時間帯であるため、制御部120からは1分運針用の制御信号が出力されており、この制御信号によって駆動された時・曜系モータ141bの駆動力が時輪列142に伝達されて、この時輪列142の筒車142eにより時針140が通常送りされている。このとき、時針140は、現実の時刻に一致した午後9時を指し示している状態である。
【0105】
時輪列142に伝達されている駆動力は、時輪列142から分岐した曜板駆動用輪列機構23の歯車24に伝達され、この歯車24は、曜回し歯車26の歯車部26b(図11参照)に噛合し、曜回し歯車26は正転向き(矢印R方向)に連続的に回転している。
【0106】
なお、時輪列142と曜板駆動用輪列機構23との歯数の比によって、筒車142eが2回転する間に曜回し歯車26は1回転するように設定されている。
【0107】
曜回し歯車26の正転向きへの回転によって、その空転溝26dの回転方向後側の端部が、曜回し爪体27のピン27fを押し、これによって、曜回し爪体27は、曜回し歯車26と一体的に、正転向きに回転される。このとき曜回し爪体27の爪27aは、曜星車21から最も遠い角度位置に位置している。
【0108】
なお、図12(a)に示した午後9時における状態は、通常送り期間における典型的な状態の一例として示したものであり、これよりも1時間前や1時間後であっても、大きな差はなく、筒車142eおよび曜回し車25(曜回し歯車26と曜回し爪体27との連結体)の位相がそれぞれ、1分運針の制御信号に応じた1時間前や1時間後の位相に代わるだけである。
【0109】
図12(b)は、図12(a)から現実の時刻が約3時間経過した翌日(月曜日)午前0時直前の状態を示すものであり、1分運針の制御信号によって、筒車142eは、時針140が午前0時を指し示す角度(90度)まで回転し、曜回し車25も同様に、筒車142eの1/2の角度(45度)だけ回転する。この時点では、曜回し車25の爪27aは曜星車21の歯21aを送っていないため、曜表示は図6(b)に示す「SUN」のままである。
【0110】
現実の時刻が午前0時に達すると、曜表示切替え期間に移行し、制御部120は、高周波数の制御信号(64Hz運針の信号)を約40秒間(厳密には、39.375(=60×24×7/4×1/64=t1)秒間)出力する。
【0111】
この約40秒間という出力時間は、曜回し車25を正転向きに早送りで7/4回転させるための時間であり、曜回し車25を構成する曜回し歯車26および曜回し爪体27は、図12(b)の状態から、一体的に正転向き(矢印R方向)に7/4回転し、午前0時からこの約40秒経過後の時刻(午前0時t1秒)には、図12(c)に示す角度位置に位置する。
【0112】
そしてこの約40秒間の早送りの間に、曜回し爪体27の爪27aが曜星車21の歯21aを2歯分送り、これによって、曜表示は図9(b)に示す「MON」に切り替えられ、現実の曜に一致する。
【0113】
一方、制御部120から出力された高周波数の制御信号(64Hz運針の信号)は、筒車142eを、曜回し車25の2倍の回転角度だけ回転させるため、筒車142eは14/4回転すなわち3回転半進み、これにより、時針140は、現実の時刻換算で42時間進められた時刻を指し示していることになる。
【0114】
ここで、42時間分のうち24時間分は繰返しの周期であるから、時針140は、実質的には現実の時刻(午前0時t1秒)に対して18(=42−24)時間分だけ進んだ時刻(午後6時)を指し示している。
【0115】
そこで、時針140を18時間分戻す必要があり、制御部120は、時針140を反転向きに、かつ高速に巻き戻すための高周波数の制御信号(64Hz運針(反対向き))を約17秒間(厳密には、16.875(=60×24×3/4×1/64=t2)秒間)出力する。
【0116】
これにより、時・曜系モータ141bは通常送り期間とは反対向きに高速で回転し、時輪列142も反対向きに回転し、時針140は通常送り期間とは反対向きに約17秒間巻き戻される。
【0117】
ここで、約17秒間という出力時間は、筒車142eを反転向きに早送りで18時間分(曜回し車の回転数換算で3/4回転)巻き戻すのに相当する時間であり、これにより、現実の時刻である午前0時(t1+t2)秒には、時針140は、現実の時刻である午前0時を指し示し、時針140の指示は現実の時刻に一致する。
【0118】
なお、厳密には、Δt=(t1+t2)秒分の誤差が生じるが、本実施形態2におけるΔtは、56.25(=39.375+16.875)秒であり、これは通常送り期間の1分運針換算で約1ステップ分に相当し、この誤差の約1ステップ分を相殺するように、上述した反転向きで高周波数の制御信号の出力時間を調整(約0.015(=1/64)秒間短縮)すればよい。
【0119】
ところで、実施形態1のアナログ電子時計200では、筒車142eが反転向きに回転すれば、曜回し車25も連動して反転向きに回転する。したがって、時針140を18時間分巻き戻す動作を行わせると、曜回し車25も18時間分巻き戻されることになる。もちろん、この実施形態1は、筒車142eと曜回し車25とは完全に連動しているため、両者間の位相関係は常に維持されている。
【0120】
したがって、時針140を18時間分巻き戻す動作を行わせると、曜回し車25も18時間分巻き戻され、この巻き戻されている期間中に、曜回し車25の爪25aが曜星車21の歯21aに、反転向き側から当たって、曜星車21を曜表示の戻し方向に回転させ、早送りして送った曜表示が戻されることになる。
【0121】
しかし、本実施形態2のアナログ電子時計200は、曜回し車25が、時輪列142から駆動力を受ける側の曜回し歯車26と、曜星車21に駆動力を伝える側の曜回し爪体27との間で、3/4回転分(通常送り期間に出力される制御信号による駆動時間に換算して18時間分)の空転が可能であるため、時針140を18時間分戻して現実の時刻に一致させるとともに、曜回し車25の曜回し爪体27を18時間分停止させておくことで、現実の時刻に対する曜回し車25の18時間分の進みを解消させることができ、両者140,25間の相対的な位置関係も、空転が終了する18時間経過時点で、元の位置関係に戻すことができる。
【0122】
図13(a)は、制御部120が、時針140を反転向きに、かつ高速に巻き戻すための高周波数の制御信号(64Hz運針(反対向き))を約17秒間出力した後の現実の時刻が月曜部午前0時(t1+t2)秒における様子を示す図である。
【0123】
図12(c)から図13(a)に至るまで、時針140は18時間分巻き戻され、曜回し車25の曜回し歯車26も18時間分反転向き(矢印R′方向)に巻き戻されるが、この巻戻しの直前には、曜回し爪体27のピン27fは、空転溝26dのうち、反転向き(矢印R′方向)での回転方向前端に位置しているため、ピン27fが、空転溝26dのうち、反転向き(矢印R′方向)での回転方向後端に位置するまでの3/4回転分すなわち通常送り期間に出力される制御信号による駆動時間に換算して18時間分の空転が可能となる。
【0124】
したがって、この曜回し歯車26の3/4回転分の巻戻しは、曜回し爪体27を全く回転させることがなく、したがって、曜板22の曜表示が変化することはない。
【0125】
よって、時針140による時刻の指示および曜板22による曜表示ともに、現実の時刻および現実の曜表示に一致させることができる。
【0126】
以上の高速巻戻し(早戻し)動作が終了すると、制御部120は通常送り期間に移行して1分運針に対応する制御信号を出力し、約6時間経過後の現実の時刻が午前6時には、時針140は通常送り期間の制御信号によって正常に駆動されて午前6時を指示し、曜回し車25の曜回し歯車26と曜回し爪体27との位置関係は、図13(b)に示すように、曜回し爪体27のピン27fが、曜回し歯車26の空転溝26dの正転向き(矢印R方向)の後側端部に突き当たるまで、曜回し爪体27は回転せずに曜回し歯車26のみが回転し、図13(a)から約18時間経過した月曜日の午後6時頃(図13(c)参照)に、曜回し歯車26の空転溝26dの正転向き(矢印R方向)の後側端部に曜回し爪体27のピン27fが突き当たり、これ以後の火曜日午前0時まで、曜回し歯車26と曜回し爪体27とは一体的な曜回し車25として正転向きに回転する。
【0127】
以上のように、本実施形態2に係るアナログ電子時計200によれば、曜板22は、時・曜系モータ141bの駆動力を時針140に伝達する時輪列142から分岐された曜板駆動用輪列機構23によって駆動力が伝達されるため、曜板22の曜表示の切替え(送り)に要する駆動力は、時針140を駆動する時・曜系モータ141bによってまかなわれ、したがって、曜板22を駆動するための専用の新たな動力源を追加する必要がない。よってサイズの大型化を回避することができるとともに、製造コストの上昇も抑えることができる。
【0128】
また、計時部110の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部120が、曜板22の曜表示を切り替える期間に、時針140によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することによって、曜表示の切替期間は曜板駆動用輪列機構23を早送りすることができ、曜表示の切替えに要する時間を短縮することができる。
【0129】
しかも、制御部120から出力される制御信号の周波数を変化させるだけの簡単な構成で、曜板22の曜表示を早送りで切り替えることができる。
【0130】
また、本実施形態2のアナログ電子時計200は、単一の曜板22に、2種類の言語表記の曜表示群が表され、通常送り期間は、これら2種類の曜表示群のうち一方(本実施形態2では英語)の曜表示群ECに属する曜が表示されるように、制御部120は、制御信号の出力を制御しているため、単一の曜板22によって、2種類の言語表記での曜表示を行うことができる。
【0131】
ここで、図3に示した曜板22は、その回転中心Cを中心とする周方向について、2種類の曜表示群EC,JCにそれぞれ属する曜の表示ごとに2種類の言語が隣り合うように表されているため、上述した本実施形態2の制御内容、すなわち通常送り期間と曜の表示を切り替える期間(高速で早送りする期間および高速で巻き戻す(早戻し)期間)の割合や動作時刻等を、365日の毎日について同一に設定することができ、制御部120の制御処理を簡単化することができる。
【0132】
なお、図3に示した曜板22に代えて、図4に示した曜板22を適用してもよく、この図4に示した曜表示群集中配置タイプの曜板22を適用した形態のアナログ電子時計200では、制御部120が、1週間に一度(日曜日の午前0時からの約174(厳密には174.375=60×24×31/4×1/64)秒間(曜回し車25の31/4回転分に相当))だけ、64Hz運針に対応した制御信号を出力し(時針140は、18時間分進み状態)、その後、時針140を反転向きに、かつ高速に18時間分巻き戻すための高周波数の制御信号(64Hz運針(反対向き))を約17秒間(厳密には、16.875(=60×24×3/4×1/64=t2)秒間)出力することで、時針140の時刻指示および曜板22の曜表示を適正に送ることができる。
【0133】
このように、曜表示群集中配置タイプの曜板22を適用したアナログ電子時計200は、曜の表示を切り替える期間が、1週間に1回だけであるため、曜の表示の切替えの際に高い周波数で駆動されることによる時針140の不自然な動きを、1週間に1回だけで済ませることができる。
【0134】
また、本実施形態2に係るアナログ電子時計200は、曜板駆動用輪列機構23が、曜板22に固定された曜星車21と、時輪列142の連続的駆動力を受けて間欠的駆動力に変換し、この間欠的駆動力を曜星車21に伝達する爪27aを有する曜回し車25(間欠駆動手段)とを備えているため、曜表示の切替えは、爪27aが間欠的駆動力を曜星車21に伝達する期間だけであり、曜表示の切替えの際に高い周波数(64Hz運針)で駆動されることによる時針140の不自然な動きを、時針140が正常に駆動される通常送り期間(1分運針)に比べて、極めて短時間で済ませることができる。具体的には、本実施形態2では、英・日交互タイプの曜板22(図3)で、毎日約1分間弱、英・日集中タイプの曜板22(図4)で、週に一度だけ3分間強(厳密には、191.25秒間)で、完了することができる。
【0135】
さらに、曜板駆動用輪列機構23は、曜板22に表された曜表示の数の自然数倍(実施形態1,2ともに、1に設定されている。)の数の歯21aを有する曜星車21と、曜星車21の歯21aを間欠的に送る爪27aを有する曜回し車25とを備えているため、曜星車21と曜回し車25とを、既知のゼネバ機構として構成することができる。
【0136】
また、本実施形態2のアナログ電子時計200は、曜回し車25は、連続的に駆動される曜回し歯車26と、曜回し歯車26に対する位置関係に応じた時間だけ曜回し歯車26の連続的な駆動動作が伝達されない曜回し爪体27とが連結されている構成であるため、時針140に連動する曜回し歯車26と曜板22に連動する曜回し爪体27との間で空転が可能となり、この空転を利用して、時針140を現実の時刻指示としながら、曜板22の曜表示を必要数だけ送ることができる。
【0137】
具体的には、曜回し車25が、曜回し爪体27とこの曜回し爪体27に対して3/4周分(通常送り期間に出力される制御信号による回転時間換算で18時間分)だけ空転可能の曜回し歯車26との連結体で形成されているため、時針140を18時間分戻して現実の時刻に一致させるとともに、曜回し車25の曜回し爪体27を18時間分停止させておくことができ、これによって、時針140を現実の時刻指示としながら、曜板22の曜表示を2つ以上(図3の曜板22であれば2つ、図4の曜板22であれば8つ。)送ることができる。
また、本実施形態2のアナログ電子時計200は、曜回し歯車26には、その回転中心C1を中心とする周方向に沿って、円弧状の空転溝26dが形成され、曜回し爪体27は、曜回し歯車26の回転中心C1と同心に回転可能であるとともに、曜回し歯車26の空転溝26dに挿入されるピン27fが形成されているという簡単な構成で、曜回し歯車26と曜回し爪体27との間で空転可能を実現することができる。
【0138】
さらに、本実施形態2に係るアナログ電子時計200は、曜板駆動用輪列機構23が分岐するのが、時針140に駆動力を伝達する時輪列142であるため、秒針用や分針用の秒・分系輪列152から分岐させるものよりも、曜板22の早送りを短時間で完了させることができる。
【0139】
また、本実施形態2に係るアナログ電子時計200は、図12,13に示すように、曜回し車25の曜回し爪体27の外周面27c(曜表示回転阻止部)は、通常送り期間において曜車20の回転を阻止する機能を有する。
【0140】
すなわち、曜回し車25の、曜回し爪体27の外周面27cが、曜星車21の隣接する2つの歯21aに当接する。
【0141】
この凸部外周面27cのうち、当接する2つの歯21aの間に位置する部分が、曜星車21が回転したときの歯21aの歯先の回転軌跡よりも、回転軌跡内側に入り込むように形成されているため、この状態では、曜星車21は回転不可能となり、曜車20の回転が阻止される。
【0142】
曜星車21は、曜ジャンパー29による付勢力で、ある程度拘束されており、自由な回転が抑制されているが、この付勢力は、爪27aが歯21aを押圧して曜星車21を送る際の障害にならない程度の微弱なものであるため、曜ジャンパー29の付勢力を超える衝撃力が加わった場合には、曜星車21が予期せぬ回転を起こし、窓131に表示される曜表示がずれる虞がある。
【0143】
しかし、外周面27cが、隣接する2つの歯21aに当接している期間中は、曜星車21の回転を強固に阻止するため、そのような衝撃力が加わっても、曜表示がずれるのを阻止することができ、見栄えが損なわれるのを防止することができる。
【0144】
しかも、本実施形態2のアナログ電子時計200は、実施形態1のアナログ電子時計に比べて、曜表示切替え期間が極めて短い(実施形態1は2時間強、実施形態2は1分間から3分間程度)ため、通常送り期間以外の期間(つまり、曜表示切替え期間)に曜星車21に衝撃力が加わる確率自体を低くすることができる。
【0145】
なお、本実施形態2のアナログ電子時計200は、空転溝26dが曜回し歯車26の回転中心C1回りに3/4回転分(約270°の角度範囲)に亘って形成されたものであるが、空転溝26dの形成範囲は、この角度範囲に限定されるものではない。
【0146】
すなわち、空転溝26dが曜回し歯車26の回転中心C1回りにα°(0°<α<360°)の角度範囲に亘って形成されたものでもよく、この場合、曜板22の曜表示を切り替える期間に切り替えるべき曜表示の数をp(本実施形態2では、p=2(図3の曜板22の場合))としたとき、制御部120は、曜表示を切り替える期間(午前0時からの数分間)に、曜回し歯車26を正転向きに{(p−1)×360°+α°}の角度だけ高速で回転させるように、高い周波数の制御信号(64Hz運針の制御信号)を出力し、その後、曜回し歯車26を反転向きにα°の角度だけ高速で巻き戻すように、高い周波数の制御信号(64Hz運針の制御信号)を出力するものとすればよい。
【0147】
ただし、α°は、曜表示の切替え期間の開始時に、曜回し歯車26を正転向きにこの角度α°だけ回転させたとき、曜表示を1つ送ることができる大きさの角度以上であることを要する。
【0148】
この構成によれば、最初の正転向きへの高速送りによって、角度{(p−1)×360°+α°}のうちの最初の角度α°の送り分で曜表示を1個、その後の角度{(p−1)×360°}の送り分で曜表示を(p−1)個、それぞれ送るため、両者の合計で、曜表示を必要数p個だけ早送りすることができる。このとき時針140は、角度α°に対応する時間だけ現実の時刻よりも進んでいる。
【0149】
なお、角度{(p−1)×360°}の送り分は、時間換算で、24時間の倍数に相当するため、時針140の指示に実質的な影響を及ぼさない。
【0150】
その後、角度α°だけ曜回し歯車26を反転向きに送ると、曜回し歯車26および時針140はそれぞれ角度α°だけ巻き戻され、時針140の指示は、角度α°に対応する時間分戻されて、現実の時刻に一致させることができる。
【0151】
一方、曜回し歯車26の反転向きへの角度α°の回転では、曜回し爪体27のピン27fが空転溝26dの端部に当たらないため、曜回し爪体27は回転せず、したがって、正転早送りにより切り替えられた曜表示の数はp個のままとなり、この数pは、曜表示の必要送り数であるから、現実の曜表示を正しく表示させることができる。
【0152】
ところで、このように構成された実施形態2のアナログ電子時計200を、例えば時差がマイナスとなる地域で使用する場合、時針140が指示する時刻を巻き戻すとともに、午前0時を跨いで前日の時刻に巻き戻す場合には、曜表示も前日の曜表示に戻す必要がある。
【0153】
以下、この曜表示および時刻指示の意図的な修正動作について、図14および図15を参照して説明する。
【0154】
この例示では、図14(a)に示す状態が、現実の日曜日午後9時に対応した状態を示し、図12(a)に示した状態と同じである。ここで、時針140は現実の時刻である午後9時を正確に指し示し、曜板22は現実の曜である日曜を、英語表記の曜表示群ECの曜表示「SUN」で正確に表示しているものとする。
【0155】
この状態から、時差のある地域(例えば、現実の曜、時刻が土曜日の午後11時の地域)での使用のため、時刻換算で時差−22時間の修正を制御部120に指示する。この指示内容のセットは、例えば修正しようとする時差を指し示す、図示しない修正時差入力用の指針などを設けて、竜頭への操作によって、この修正時差入力用指針に、「−22時間」をセットする等して行われる。
【0156】
そして、この修正時差入力用指針にセットされた内容が、制御部120に入力され、制御部120が、この入力された内容にしたがって、以下に説明する時針140による時刻の指示および曜板22による曜表示の修正動作を行う。
【0157】
まず、図14(a)に示す状態で、制御部120が、時針140を反転向きに、かつ高速に巻き戻すための高周波数の制御信号(64Hz運針(反対向き))を約59秒間(厳密には、59.0625(=60×24×21/8×1/64)秒間)出力する。
【0158】
この約59秒間という出力時間は、筒車142eを反転向きに早送りで21/4回転させるための時間(曜回し歯車26を反転向きに早送りで21/8回転させるための時間)である。
【0159】
この約59秒間のうち最初の約17秒後(厳密には、16.875(=60×24×3/4×1/64)秒後)は、図14(b)に示すように、曜回し歯車26の空転溝26dが曜回し爪体27のピン27fに当たらないため、曜回し歯車26だけが回転し、曜回し爪体27は回転しない。
【0160】
そして、最初の約17秒間が経過した後は、図14(b)に示す状態から、曜回し歯車26の空転溝26dの反転向き(矢印R′方向)の後側端部に曜回し爪体27のピン27fが当たり、曜回し爪体27は曜回し歯車26と一体的に連れ回り、曜回し歯車26の回転し始めから約20秒後(厳密には、19.6875(=60×24×7/8×1/64)秒後)は、図14(c)に示す状態となる。
【0161】
そして、図14(c)に示す状態から約39秒後(厳密には、39.375(=60×24×7/4×1/64)秒後)、すなわち、曜回し歯車26の回転し始めから約59秒後には、図15(a)に示す状態に達し、この間に曜回し爪体27の爪27aが曜星車21の歯21aに2回当たっているため、曜星車21は、歯21aの2歯分だけ戻されて、曜板22は、英語の曜表示群ECの曜表示「SAT」を表示しており時差修正後の現実の曜である土曜を正確に表示している。
【0162】
一方、図15(a)に示す状態における、時針140の指示は、図14(a)に示した状態(午後9時を指示した状態)から反転向きに21/4回転(4回転(=48時間相当)+5/4回転(15時間相当))されているため、午前6時を指し示している。
【0163】
次に、時輪列142を正転向きに早送り駆動するように、制御部120は、高周波数の制御信号(64Hz運針の信号)を、約17秒間(厳密には、16.875(=60×24×3/4×1/64)秒間)出力する。
【0164】
これにより、図15(b)に示すように、曜回し歯車26は正転向きに3/4回転分早送りされるが、曜回し歯車26の空転溝26dが曜回し爪体27のピン27fに当たらないため、曜回し歯車26だけが回転し、曜回し爪体27は回転しない。すなわち曜板22は英語の曜表示群ECの曜表示「SAT」を正しく表示した状態を維持している。
【0165】
一方、時針140は、18時間分早送りされて午前0時を指し示し、現実の時刻午後11時よりも1時間進んだ状態となっている。
【0166】
そこで、制御部120は、時輪列142を反転向きに高速に巻き戻すために、高周波数の制御信号(64Hz運針の信号)を、約1秒間(厳密には、0.9375(=60×24×1/24×1/64)秒間)出力する。
【0167】
これにより、時針140は、1時間分巻き戻されて午後11時を指し示し、現実の時刻午後11時に一致する。
【0168】
一方、図15(c)に示すように、曜回し歯車26は反転向きに1/24回転分巻き戻されるが、曜回し歯車26の空転溝26dが曜回し爪体27のピン27fに当たらないため、曜回し歯車26だけが回転し、曜回し爪体27は回転せず、曜板22は英語の曜表示群ECの曜表示「SAT」を正しく表示した状態を維持する。
【0169】
以上の作用により、前日に戻る時差の調整も適正に実現することができる。
【0170】
なお、上述した時差調整の作用は、曜回し爪体27の爪27aの基準位置を、通常送り期間における時刻午前0時に対応した位相位置としており、高速で巻き戻した際にも、曜回し爪体27の爪27aを一旦、基準位置で停止させる手順(図15(a))を採用しているため、この反転操作の後に、時針140の指示時刻の調整のために、正転→反転、という2段階の高速回転を行うものであるが、爪27aを基準位置で一旦停止させることに拘束されない手順を採用することもできる。
【0171】
すなわち、最初に高速で巻き戻す際に、曜回し爪体27の爪27aの停止予定位置を、通常送り期間における時刻午後11時(時差調整後の現実の時刻)に対応した位相位置とする(制御部120が、時針140を反転向きに、かつ高速に巻き戻すための高周波数の制御信号(64Hz運針(反対向き))を60秒間(=60×24×64/24×1/64)出力する)。
【0172】
これにより、曜回し爪体27は、爪27aが曜星車21の歯21aを2歯分戻す(曜板22は、英語の曜表示群ECの曜表示「SAT」を正しく表示)とともに、通常送り期間における時刻午後11時に対応した位相位置で停止する。一方、時針140は、午前5時を指し示す。
【0173】
ここから、曜回し爪体27のピン27fが曜回し歯車26の空転溝26dに当たらない最大の回転角度(曜回し歯車26の3/4回転分)だけ、時輪列142を正転向きに早送りする(制御部120が、時針140を正転向きに、かつ高速に送るための高周波数の制御信号(64Hz運針)を約17秒間(厳密には、16.875(=60×24×18/24×1/64)秒間)出力する)。
【0174】
これにより、曜回し歯車26の空転溝26dが曜回し爪体27のピン27fに当たらないため、曜板22は英語の曜表示群ECの曜表示「SAT」を正しく表示した状態を維持する。一方、時針140は、午前5時の指示状態から18時間分早送りされて、時差修正後の現実の時刻である午後11時を正しく指し示し、修正動作は終了する。
【0175】
この手順によれば、反転→正転、という2段階の動作で修正動作を終了することができ、図14、15に示した手順である、反転→正転→反転、という3段階の動作よりも完了までに要する時間をさらに短縮することができる。一方、爪27aを常に、所定の位相位置(午前0時という基準位置)に一旦セットする動作を行う図14、15に示した手順は、基準位置に対する位置関係に基づいた動作であるため、動作が正確であるとともに、制御内容を定型化することができ結果的に処理内容を簡単化することができる。
【0176】
なお、本実施形態2のアナログ電子時計200に備えられた曜回し車25の曜回し爪体27は、図11に示すように、曜星車21の歯21aに当たって曜星車21を間欠的に駆動させる爪27aを1つしか有していないものであるが、例えば図16に示すように、曜星車21の歯21aに当たって曜星車21を間欠的に駆動させる爪を2つ(爪27aおよび爪27b)有するものであってもよい。
【0177】
この場合、曜車20を送る際の時針140の運針量が半分で済み、曜車20の表示切替えを素早く完了することができる。
(実施形態3)
次に、本発明に係るアナログ電子時計の実施形態3について説明する。この実施形態3に係るアナログ電子時計200は、基本的な構成において実施形態1と同一である。すなわち、外観は図1に示す通りであり、基本的構成のブロックは図2に示す通りである。
【0178】
そして、実施形態3が実質的に実施形態1と相違する点は、曜回し車25と、曜回し車25を含めた曜板駆動用輪列機構23のギヤ比と、制御部120による制御信号の切替えタイミングと、である。
【0179】
この実施形態3のアナログ電子時計200で用いられる曜板22は、図3に示した、各曜表示群EC,JCにそれぞれ属する曜表示ごとに英語表記と日本語表示とが交互に並んだものである。したがって、このアナログ電子時計200は、曜表示の切替え期間に曜表示を2つ分送ることが求められる。
【0180】
そして、曜板駆動用輪列機構23のギヤ比は、制御部120が通常送り期間に対応して出力する制御信号(1分運針の信号)によれば、72(=(m+1)×24;ただし、m=2)時間で1回転するようにタイミングが設定されている。
【0181】
また、この実施形態3のアナログ電子時計200に備えられる曜回し車25は、図17に示すように、その1回転ごとに曜星車21の歯21aを2歯ずつ送るために、爪を2つ備えている(爪25a(間欠伝達部)および爪25b(間欠伝達部))。
【0182】
この結果、曜回し車25を1日に1回転させることにより、爪25a,25bがそれぞれ曜星車21の歯21aを1つずつ送り、これによって、1日に送るべき2個の曜表示を、曜回し車25の1回転で送ることができる。
【0183】
さらに、図6(a)に示した曜回し車25と同様に、曜星車21の隣接する2つの歯21aに当接する凸部の外周面25c(曜表示回転阻止部)が形成されており、この外周面25cの、2つの歯21aが同時に当接する回転中心C1回りの角度γ°(γ<120°かつγ≒120°)の範囲では、不測の衝撃力の入力によって曜星車21が動くのを阻止することができる。
【0184】
また、この実施形態3のアナログ電子時計200は、この角度γ°の範囲に2つの歯21aが同時に当接している期間が通常送り期間となるように設定されており、γ<120°かつγ≒120°であるから、曜星車21の2つの歯21aが同時に外周面25cに当接している状態(図18(a)参照)の時間は、24時間未満の略24時間となる。
【0185】
ここで、2つの歯21aが同時に当接する外周面25cの角度γ°の範囲のうち、曜回し車25が正転向き(矢印R方向)に回転しているときの後側端部γ1に、これら2つの歯21aの中心が位置した状態(図18(b)参照)が、例えば現実の時刻午前0時に対応している。
【0186】
そして、この状態から、曜回し車25が正転向きに回転しているときの前側端部γ2に、これら2つの歯21aの中心が位置した状態までの期間が、曜表示切替え期間に設定されている。
【0187】
この曜表示切替え期間においては、前述した各実施形態1,2と同様に、制御部120が、通常送り期間に出力される制御信号(1分運針の信号)よりも高周波数の制御信号(64Hz運針の信号)を出力する。
【0188】
この作用により、曜回し車25は正転向きに高速で回転する曜表示切替え期間に移行する。そして、この曜表示切替え期間は、約45(=60[ステップ/時間]×48[時間]/64[ステップ/秒];なお、式中の48[時間]は、通常送り期間の制御信号で換算した場合における曜回し車25の1回転の周期である72[時間]から、通常送り期間(約24[時間])を差し引いた時間を表す)秒間で終了し、この期間に、図18(c)に示すように、各爪25a,25bが曜星車21の歯21aを2歯分送り、これにより、1日に送るべき2個の曜表示を、曜回し車25の1回転で送ることができる。
【0189】
また、曜回し車25は、通常送り期間に対応した制御信号によれば72時間で1回転するところ、通常送り期間に対応した制御信号は約24時間だけ出力されて、γ°(≒120°)の角度範囲だけ回転し、残りの、通常送り期間に対応した制御信号によれば約48時間を要する回転角度240°(=360°−120°)の範囲は、高周波数の制御信号(45Hz運針の信号)により、約45秒間で回転し、曜回し車25は全体として略24時間で1回転する。
【0190】
したがって、曜回し車25が1回転する間に、時針140は正確に24時間の時刻を刻むことができる。
【0191】
曜表示切替え期間が終了した後は、制御部120は通常送り期間に対応した1分運針の制御信号を出力し、この通常送り期間は、その後約23時間59分15秒間続行され、その後に次の45秒間で曜表示切替え期間が実行される。
【0192】
以上のように、本実施形態3に係るアナログ電子時計200によれば、曜板22は、時・曜系モータ141bの駆動力を時針140に伝達する時輪列142から分岐された曜板駆動用輪列機構23によって駆動力が伝達されるため、曜板22の曜表示の切替え(送り)に要する駆動力は、時針140を駆動する時・曜系モータ141bによってまかなわれ、したがって、曜板22を駆動するための専用の新たな動力源を追加する必要がない。よってサイズの大型化を回避することができるとともに、製造コストの上昇も抑えることができる。
【0193】
また、計時部110の計時内容を表示するための制御信号を出力する制御部120が、曜板22の曜表示を切り替える期間に、時針140によって時刻を表示する通常送り期間よりも高い周波数の制御信号を出力することによって、曜表示の切替期間は曜板駆動用輪列機構23を早送りすることができ、曜表示の切替えに要する時間を短縮することができる。
【0194】
しかも、制御部120から出力される制御信号の周波数を変化させるだけの簡単な構成で、曜板22の曜表示を早送りで切り替えることができる。
【0195】
また、本実施形態3のアナログ電子時計200は、単一の曜板22に、2種類の言語表記の曜表示群が表され、通常送り期間は、これら2種類の曜表示群のうち一方(本実施形態3では例えば英語)の曜表示群ECに属する曜が表示されるように、制御部120は、制御信号の出力を制御しているため、単一の曜板22によって、2種類の言語表記での曜表示を行うことができる。
【0196】
ここで、図3に示した曜板22は、その回転中心Cを中心とする周方向について、2種類の曜表示群EC,JCにそれぞれ属する曜の表示ごとに2種類の言語が隣り合うように表されているため、上述した本実施形態3の制御内容、すなわち通常送り期間と曜の表示を切り替える期間(高速で早送りする期間および高速で巻き戻す期間)の割合や動作時刻等を、365日の毎日について同一に設定することができ、制御部120の制御処理を簡単化することができる。
【0197】
また、本実施形態3に係るアナログ電子時計200は、曜板駆動用輪列機構23が、曜板22に固定された曜星車21と、時輪列142の連続的駆動力を受けて間欠的駆動力に変換し、この間欠的駆動力を曜星車21に伝達する爪25aを有する曜回し車25(間欠駆動手段)とを備えているため、曜表示の切替えは、爪25aが間欠的駆動力を曜星車21に伝達する期間だけであり、曜表示の切替えの際に高い周波数(64Hz運針)で駆動されることによる時針140の不自然な動きを、時針140が正常に駆動される通常送り期間(1分運針)に比べて、極めて短時間で済ませることができる。具体的には、本実施形態3では、英・日交互タイプの曜板22(図3)で、毎日約1分間弱で、完了することができる。
【0198】
さらに、曜板駆動用輪列機構23は、曜板22に表された曜表示の数の自然数倍(実施形態3では、1に設定されている。)の数の歯21aを有する曜星車21と、曜星車21の歯21aを間欠的に送る爪25aを有する曜回し車25とを備えているため、曜星車21と曜回し車25とを、既知のゼネバ機構として構成することができる。
【0199】
また、本実施形態3のアナログ電子時計200は、曜板22の曜表示を切り替える期間に切り替えるべき曜の数が2個であり、曜回し車25は、間欠的駆動力を曜板22の2個の曜表示を切り替えるのに必要な回数に対応する2個の爪25a,25bを有するため、曜回し車22を一体構造の簡単な構成で実現することができる。
【0200】
さらに、本実施形態3のアナログ電子時計200は、曜回し車25が、通常送り期間に対応した周波数の制御信号によっては72(=(m+1)×24;ただし、m=2)時間で1回転するように形成され、制御部120は、24時間を超えない略24時間は、通常送り期間に対応した1分運針の制御信号を出力し、24時間のうち通常送り期間を除いた残りの期間に、全ての爪25a,25bが曜星車21の歯21aにそれぞれ間欠的駆動力を伝達するように、64Hz運針の制御信号を出力して、曜回し車25を1回転させるため、簡単な構造で、かつ短時間のうちに、必要な曜表示の送り個数を、送ることができる。
【0201】
さらに、本実施形態3に係るアナログ電子時計200は、曜板駆動用輪列機構23が分岐するのが、時針140に駆動力を伝達する時輪列142であるため、秒針用や分針用の秒・分系輪列152から分岐させるものよりも、曜板22の早送りを、短時間で完了させることができる。
【0202】
また、本実施形態3に係るアナログ電子時計200は、図18に示すように、曜回し車25の外周面25c(曜表示回転阻止部)は、通常送り期間において曜車20の回転を阻止する機能を有する。
【0203】
すなわち、曜回し車25の外周面25cが、曜星車21の隣接する2つの歯21aに当接する。
【0204】
この凸部外周面25cのうち、当接する2つの歯21aの間に位置する部分が、曜星車21が回転したときの歯21aの歯先の回転軌跡よりも、回転軌跡内側に入り込むように形成されているため、この状態では、曜星車21は回転不可能となり、曜車20の回転が阻止される。
【0205】
曜星車21は、曜ジャンパー29による付勢力で、ある程度拘束されており、自由な回転が抑制されているが、この付勢力は、爪25aが歯21aを押圧して曜星車21を送る際の障害にならない程度の微弱なものであるため、曜ジャンパー29の付勢力を超える衝撃力が加わった場合には、曜星車21が予期せぬ回転を起こし、窓131に表示される曜表示がずれる虞がある。
【0206】
しかし、外周面25cが、隣接する2つの歯21aに当接している期間中は、曜星車21の回転を強固に阻止するため、そのような衝撃力が加わっても、曜表示がずれるのを阻止することができ、見栄えが損なわれるのを防止することができる。
【0207】
しかも、本実施形態3のアナログ電子時計200は、実施形態1のアナログ電子時計に比べて、曜表示切替え期間が極めて短い(実施形態1は2時間強、実施形態3は1分間弱)ため、通常送り期間以外の期間(つまり、曜表示切替え期間)に曜星車21に衝撃力が加わる確率自体を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0208】
【図1】本発明に係るアナログ電子時計の実施形態1(実施形態2,3の基本構成)を示す外観図である。
【図2】図1に示したアナログ電子時計の基本的な構成を示すブロック図である。
【図3】曜板上の曜表示ごとに英語と日本語が交互配置された形式の曜車を表す外観図である。
【図4】曜板上の英語の曜表示群、日本語の曜表示群ごとに集中配置された形式の曜車を表す外観図である。
【図5】図2に示した基本的な構成の、ムーブメントにおける物理的な配置の具体例を示す図である。
【図6】曜回し車が曜星車を送る作用を説明する図(その1)であり、(a)は、内部の動きを示す図、(b)は外観上の曜表示の状態を示す図、をそれぞれ表す。
【図7】曜回し車が曜星車を送る作用を説明する図(その2)であり、(a)は、内部の動きを示す図、(b)は外観上の曜表示の状態を示す図、をそれぞれ表す。
【図8】曜回し車が曜星車を送る作用を説明する図(その3)であり、(a)は、内部の動きを示す図、(b)は外観上の曜表示の状態を示す図、をそれぞれ表す。
【図9】曜回し車が曜星車を送る作用を説明する図(その4)であり、(a)は、内部の動きを示す図、(b)は外観上の曜表示の状態を示す図、をそれぞれ表す。
【図10】曜回し車の外周面が曜星車の回転を阻止する様子を示す図である。
【図11】本発明に係るアナログ電子時計の実施形態2に備えられた2体式の曜回し車を示す分解斜視図である。
【図12】図11に示した曜回し車を備えた実施形態2による曜表示の切替えの作用を、時系列的に説明する図(その1)である。
【図13】図11に示した曜回し車を備えた実施形態2による曜表示の切替えの作用を、時系列的に説明する図(その2)である。
【図14】図11に示した曜回し車を備えた実施形態2による時差修正など意図的な修正時の作用を、時系列的に説明する図(その1)である。
【図15】図11に示した曜回し車を備えた実施形態2による時差修正など意図的な修正時の作用を、時系列的に説明する図(その2)である。
【図16】本発明に係るアナログ電子時計の実施形態2に備えられた2体式の曜回し車の、他の形態を示す分解斜視図である。
【図17】本発明に係るアナログ電子時計の実施形態3に備えられた曜回し車を示す斜視図である。
【図18】図17に示した曜回し車を備えた実施形態3による曜表示の切替えの作用を、時系列的に説明する図である。
【符号の説明】
【0209】
22 曜板(曜表示手段)
23 曜板駆動用輪列機構(曜表示駆動機構)
100 ムーブメント
110 計時部(計時手段)
120 制御部
140 時針(指針)
141 動力源
141a 時・曜系モータドライバ
141b 時・曜系モータ
142 時輪列(指針駆動機構)
100 ムーブメント
200 アナログ電子時計
C,C1 回転中心
【出願人】 【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズンホールディングス株式会社
【出願日】 平成18年9月14日(2006.9.14)
【代理人】 【識別番号】100082670
【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄


【公開番号】 特開2008−70239(P2008−70239A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−249384(P2006−249384)