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【発明の名称】 写真処理装置
【発明者】 【氏名】矢川 泰宏

【要約】 【課題】コントロールストリップを収容したコントロールストリップ用ホルダーを現像処理部に予め装着しておくことでコントロールストリップが劣化したとしても、オペレータが現像処理液の状況を誤って認識してしまうことを防止することのできる写真処理装置を提供する。

【解決手段】コントロールストリップ用ホルダーから供給される枚葉状のコントロールストリップを実稼働前に現像処理するように構成された写真処理装置において、コントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップ周辺の雰囲気温度を測定する第一温度測定手段と、該第一温度測定手段の測定結果がコントロールストリップの質を維持することのできる適正温度であるか否かを判断する判断手段と、第一温度測定手段の測定結果が適正温度でないと判断手段が判断すると、その旨を告知する告知手段とを備えていることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
露光処理された感光材料を搬送しつつ現像処理する現像処理部を備え、該現像処理部は、現像処理液を管理するための枚葉状のコントロールストリップを収容したコントロールストリップ用ホルダーが装着可能に構成され、実稼働前に予め装着されたコントロールストリップ用ホルダーから供給されるコントロールストリップを現像処理するように構成された写真処理装置において、現像処理部に装着されたコントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップ周辺の雰囲気温度を測定する第一温度測定手段と、該第一温度測定手段の測定結果がコントロールストリップの質を維持することのできる適正温度であるか否かを判断する判断手段と、第一温度測定手段の測定結果が適正温度でないと判断手段が判断すると、その旨を告知する告知手段とを備えていることを特徴とする写真処理装置。
【請求項2】
前記第一温度測定手段の測定結果が適正温度でないと前記判断手段が判断すると、コントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップを現像処理部に供給するのを中止するように構成されている請求項1記載の写真処理装置。
【請求項3】
前記現像処理部内の温度を測定する第二温度測定手段を更に備え、前記判断手段は、第二温度測定手段の測定結果が現像処理部で感光材料を適正に処理することのできるプリント適正温度であるか否かを判断するように構成され、前記告知手段は、第二温度測定手段の測定結果が前記プリント適正温度でないと前記判断手段が判断すると、その旨を告知するように構成されている請求項1又は2記載の写真処理装置。
【請求項4】
前記第二温度測定手段の測定結果がプリント適正温度でないと前記判断手段が判断すると、コントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップを現像処理部に供給するのを中止するように構成されている請求項3記載の写真処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、感光材料を現像処理する機能を備えた写真処理装置に関し、特には、現像処理液を管理するための枚葉状のコントロールストリップを収容したコントロールストリップ用ホルダーを予め装着しておくことで、実稼働前にコントロールストリップを自動的に現像処理するように構成された写真処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、露光処理された感光材料を現像処理する現像処理部を備えた写真処理装置が知られている。かかる写真処理装置には、前記現像処理部に加え、その前段で感光材料に露光処理を施す露光処理部(装置)を備えたものや、現像処理部のみを独立した装置として構成したもの(現像処理部自体が写真処理装置として構成されたもの)があるが、何れも、現像処理部には、現像処理液を収容する現像処理液槽と、該現像処理液槽内で感光材料を搬送する搬送系とが設けられており、感光材料を現像処理液に浸漬させつつ搬送することでプリントが得られるようになっている。
【0003】
そして、現像処理液の劣化等がプリントの品質に大きく左右するとして、通常、現像処理部を備えた写真処理装置は、予め所定のパターンが露光された感光材料(いわゆる、コントロールストリップ)を現像処理し、その発色状態から現像処理液の状態の良否を判断して現像処理液を管理するようになっている。
【0004】
そして、近年、写真処理装置においても自動化が進み、オペレータが出勤する前に、現像処理部の現像処理液の温調(温度調整)を行った上でコントロールストリップに対する現像処理を完了するようにしたものも提供されている。かかる写真処理装置は、オペレータが出勤してからコントロールストリップ処理をする必要がないため、実稼働時間を長くして処理量を多くすることができるといったメリットがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平05−281692号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、コントロールストリップは、上述の如く、現像処理液の良否を判断する基準となるものであるため、現像処理を行ったときに適正な発色状態になるよう、冷蔵庫等の温度管理された雰囲気内で保管される。すなわち、コントロールストリップは、適正に現像処理液の良否を判断できる発色性能(質)で維持可能な適正温度で保管しなければ、発色性能が低下してしまう(劣化してしまう)ものである。
【0006】
そのため、上述の如く、コントロールストリップを収容したコントロールストリップ用ホルダーを予め現像処理部に装着し、コントロールストリップが処理される時間まで放置した状態にしておくと、コントロールストリップが周辺の温度に影響を受けて劣化してしまう場合があった。そうすると、オペレータが発色性能の低下したコントロールストリップの発色状態を基準に現像処理液の状態を判断してしまい、現像処理液の管理を適正に行うことができない場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、コントロールストリップ用ホルダーを予め装着することでコントロールストリップが劣化したとしても、オペレータがその劣化したコントロールストリップから現像処理液の状況を誤認してしまうことを防止することのできる写真処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る写真処理装置は、露光処理された感光材料を搬送しつつ現像処理する現像処理部を備え、該現像処理部は、現像処理液を管理するための枚葉状のコントロールストリップを収容したコントロールストリップ用ホルダーが装着可能に構成され、実稼働前に予め装着されたコントロールストリップ用ホルダーから供給されるコントロールストリップを現像処理するように構成された写真処理装置において、現像処理部に装着されたコントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップ周辺の雰囲気温度を測定する第一温度測定手段と、該第一温度測定手段の測定結果がコントロールストリップの質を維持することのできる適正温度であるか否かを判断する判断手段と、第一温度測定手段の測定結果が適正温度でないと判断手段が判断すると、その旨を告知する告知手段とを備えていることを特徴とする。なお、ここで「コントロールストリップの質を維持することのできる適正温度」とは、コントロールストリップを現像処理したときに、そのコントロールストリップの発色状態が不適切なものにならない温度、すなわち、コントロールストリップを劣化させることなく適正な発色状態を得ることのできる許容温度を意味し、一点の温度は勿論のこと、上限温度と下限温度とを設定した温度範囲も含むものである。
【0009】
上記構成の写真処理装置によれば、コントロールストリップ用ホルダーに収容したコントロールストリップ周辺の雰囲気温度を測定する第一温度測定手段と、該第一温度測定手段の測定結果がコントロールストリップの質を維持することのできる適正温度であるか否かを判断する判断手段と、第一温度測定手段の測定結果が前記適正温度でないと前記判断手段が判断すると、その旨を告知する告知手段とを備えているので、オペレータは、告知手段の告知内容から、待機中にコントロールストリップが劣化したかどうかを把握することができる。これにより、オペレータは、劣化に伴って不適切な発色状態となるコントロールストリップを認識してしまうことがなく、現像処理液の良否を適正に把握することができる。
【0010】
ここで、判断手段による判断は、第一温度測定手段の測定結果を連続的に記憶した上で、実稼働前(測定結果を記憶した後)にその記憶させた測定結果を基に行ってもよいし、第一温度測定手段の温度測定に併せてタイムリーに行ってもよい。そして、判断手段が温度測定に併せてタイムリーに判断する場合においては、第一温度測定手段による温度測定結果を実稼働前(コントロールストリップを供給するタイミング)まで経時的に記憶するようにしてもよいし、測定結果が適正温度でない(異常である)と判断手段が判断した時点で記憶するのを停止するようにしてもよい。このように測定結果を記憶し、例えば、告知手段にモニタを採用すれば、測定結果が異常であった旨を告知手段が告知するに際し、第一温度測定手段の経時的な測定結果(記憶した測定結果)を併せて表示することで、コントロールストリップの周辺温度の変化も把握することができ、周辺温度が変化した原因を追及する資料としても活用することができる。
【0011】
そして、本発明の一態様として、前記第一温度測定手段の測定結果が適正温度でないと前記判断手段が判断すると、コントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップを現像処理部に供給するのを中止するように構成されていることが好ましい。このようにすれば、質の低下したコントロールストリップを現像処理して出力されることがないため、オペレータがコントロールストリップを適正に処理されたものと誤認してしまうのを告知手段の告知に加えて二重に防止することができる。
【0012】
また、前記現像処理部内の温度を測定する第二温度測定手段を更に備え、前記判断手段は、第二温度測定手段の測定結果が現像処理部で感光材料を適正に処理することのできるプリント適正温度であるか否かを判断するように構成され、前記告知手段は、第二温度測定手段の測定結果が前記プリント適正温度でないと前記判断手段が判断すると、その旨を告知するように構成されてもよい。このようにすれば、オペレータは、告知手段の告知内容から、現像処理部がコントロールストリップを適正に処理できる状況であったかどうかについても把握することができる。これにより、オペレータは、現像処理部のトラブルに伴って不適切な発色状態となるコントロールストリップについても認識してしまうことがなく、現像処理液の良否を適正に把握することができる。
【0013】
この場合、前記第二温度測定手段の測定結果がプリント適正温度でないと前記判断手段が判断すると、コントロールストリップ用ホルダー内のコントロールストリップを現像処理部に供給するのを中止するように構成されていることが好ましい。このようにすれば、適正に処理されていないコントロールストリップが出力されることがないため、オペレータがコントロールストリップを適正に処理されたものと誤認してしまうのを告知手段の告知に加えて二重に防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明に係る写真処理装置によれば、コントロールストリップ用ホルダーを予め装着することでコントロールストリップが劣化したとしても、オペレータがその劣化したコントロールストリップから現像処理液の状況を誤認してしまうことを防止することができるという優れた効果を奏し得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る写真処理装置の一実施形態について、図面を参酌しつつ詳細に説明する。
【0016】
本実施形態に係る写真処理装置は、図1に示す如く、画像データに基づいて感光材料Pを露光処理する露光処理部110と、感光材料Pの供給能力を高めるべく露光処理部110に対して増設される補助供給部120と、露光処理された感光材料Pを現像処理する現像処理部130と、現像処理後の感光材料Pを乾燥処理する乾燥処理部140と、乾燥処理された感光材料Pが排出される排出部150とを備えている。
【0017】
写真処理装置100には、制御装置101が内装されており、該制御装置101が写真処理装置100全体を制御(露光処理部110での露光処理や現像処理部130での現像処理等について指示)するようになっている。前記制御装置101は、各種入力操作を行うための入力手段(図示しない)、露光処理部110で感光材料Pに露光処理を行うための画像データを読み取る読取手段(図示しない)、データを一時的又は長期的に記憶する記憶手段(図示しない)、各種処理の実質的な制御を行う演算処理装置(図示しない)等を備える。そして、該写真処理装置100は、バス(図示しない)を介して前記制御装置101(演算処理装置)に電気的に接続されたモニタ(告知手段)102を備えており、該モニタ102によって各処理の状況や操作案内等を表示するようになっている。
【0018】
露光処理部110は、ロール状に巻回された長尺な感光材料Pを収容するマガジン111と、該マガジン111(あるいは後述するマガジン121,122)から供給された感光材料Pを所定の長さで切断してカットシートにする切断機構112と、該切断機構112で切断された感光材料Pを露光処理する露光ユニット113と、露光処理部110内の各構成間で感光材料Pを搬送し、マガジン111(あるいは後述するマガジン121,122)から供給された感光材料Pを下流側(現像処理部130)に搬送する搬送機構114とを備えている。
【0019】
マガジン111は、ロール状の感光材料Pを回転可能に保持し、感光材料Pを長手方向に排出できるようになっている。また、露光処理部110、現像処理部130及び乾燥処理部140を一体的にする主筐体に対し、補助供給部120として、オプション(追加)の第2のマガジン121及び第3のマガジン122を収容する副筐体が接続できるようになっている。そして、補助供給部120は、主筐体内のマガジン111から供給される感光材料Pの搬送経路に対し、オプションのマガジン121,122から供給される感光材料Pの搬送経路が主筐体内で合流するように構成され、写真処理に際しては、何れか一つのマガジン111,121,122から供給された感光材料Pが用いられる。
【0020】
露光ユニット113は、搬送機構114において搬送される感光材料Pの乳剤面を露光する露光エンジンを備えている(図中の矢印が感光材料Pに対する露光ポイント)。該露光エンジンは、レーザー光源(図示しない)や、該レーザー光源からのレーザー光を露光ポイントにまで導く光学系(例えば、ポリゴンミラーやレンズ、図示しない)等を備えた、いわゆるレーザーエンジンが採用されている。尚、露光エンジンは、ハロゲンランプ等からなる光源と、該光源に光ファイバー束を介して接続された光シャッター(PLZT)とで構成されたもの等、その他のいわゆるデジタル露光エンジンであってもよい。
【0021】
搬送機構114は、露光処理部110内の搬送経路に対して随所に配置され且つ感光材料Pを圧着搬送(ローラ搬送)する複数のローラ対と、感光材料Pを圧着(把持)可能に構成され且つ搬送経路に沿って往復動可能に構成されたスライド搬送体との組合せで構成されている。スライド搬送体は、ローラ対間(本実施形態においては、切断機構112の下流側で水平方向に形成された搬送経路上と、露光ユニット113の下流側で垂直方向に形成された搬送経路上と)に設けられており、上流側のローラ対から送られてくる感光材料Pを受け取って、該感光材料Pを下流側のローラ対に送り出すように構成されている。
【0022】
現像処理部130は、露光処理部110から送り込まれてくる感光材料Pを現像するためのもので、現像処理液が貯留される現像処理液槽131と、該現像処理液槽131内の現像処理液に対して感光材料Pを浸漬して引き上げる動作を繰り返すように、感光材料Pを搬送するメイン搬送系132と、該メイン搬送系132の最上流位置に現像処理液の管理を行うためのコントロールストリップ(以下、略して「コンスト」という)を供給するためのサブ搬送系133とを備えている。
【0023】
前記現像処理液槽131は、複数の液槽が横並びに配置されることで構成されている。各液槽には、感光材料Pに対して現像処理、漂白処理、定着処理、安定処理を行うための現像処理液が貯留されている。即ち、各液槽には、上流側から順に現像液(CD)、漂白・定着液(BF)、安定液(STB)、洗浄液が貯留されている。
【0024】
そして、図1には感光材料Pの通過する搬送経路のみを示しているが、メイン搬送系132は、連続したS字の搬送経路を形成するように、感光材料Pの搬送方向に間隔をおいて配設された複数のローラ対(図示しない)で構成されている。メイン搬送系132を構成する各ローラ対は、同期駆動するようになっており、感光材料Pを順々に受け渡して下流側に搬送できるようになっている。
【0025】
現像処理部130の上部には、現像処理液を管理するためのコンストを収容可能に構成されたコントロールストリップ用ホルダー(以下、略して「コンストホルダー」という)Hを装着する装着口135が設けられている。なお、コンストホルダーHは、写真処理装置100の付帯的な独立した構成であるので、かかるコンストホルダーHの説明については後述することとする。
【0026】
前記装着口135は、サブ搬送系133の配置に対応して形成されており、装着されたコンストホルダーHからコンストを現像処理部130内の搬送経路の最上流位置(現像処理液槽131に入る手前の位置)に供給できるように設けられている。すなわち、前記サブ搬送系133は、該装着口135とメイン搬送系132が構成する搬送経路の最上流部分との間に設けられている。該サブ搬送系133は、回転駆動するローラ対134a,134bで構成されており、装着口135に装着されたコンストホルダーHからのコンストを圧着搬送し、メイン搬送系132が構成する搬送経路の最上流部分(メイン搬送系132の最上流の領域にあるローラ対間)に供給できるように設けられている。
【0027】
本実施形態に係る現像処理部130は、上記構成に加え、装着口135に装着されたコンストホルダーH内に収容されたコンスト近傍の雰囲気温度を測定する温度測定手段(以下、第一温度測定手段という)136を備えている。すなわち、第一温度測定手段136は、装着口135の近傍で現像処理部130に対する外部温度を測定可能に配置されている。そして、該第一温度測定手段136は、温度センサが採用されており、その測定結果をデータとして前記制御装置101に伝送するようになっている。該第一温度測定手段136は、コンストホルダーHが装着口135に装着されると外部温度の測定を開始するようになっている。本実施形態に係る第一温度測定手段136は、コンストホルダーHが装着口135に装着された上で、後述するコンスト処理を所定時間(時刻)に実行させるためのタイマー(実際には制御装置101内のタイマー)が作動すると、現像処理部130に対する外部温度を測定するようになっている。
【0028】
さらに、本実施形態に係る現像処理部130は、該現像処理部130の内部温度を測定する温度測定手段(以下、第二温度測定手段)137も設けられている。かかる第二温度測定手段137は、現像処理部130が適正に現像処理できる温度状態にあるか否かを判断するために温度測定するもので、現像処理部130の内部温度を測定するように配設される。
【0029】
そして、該第二温度測定手段137にも、温度センサが採用され、その測定結果がデータとして前記制御装置101に伝送するようになっている。また、該第二温度測定手段137も、コンストホルダーHが装着口135に装着されると外部温度の測定を開始するようになっている。本実施形態においては、コンストホルダーHが装着口135に装着された上で、コンスト処理を所定時間(時刻)に実行させるためのタイマー(実際には制御装置101内のタイマー)が作動すると、現像処理部130の内部温度を測定するようになっている。なお、該第二温度測定手段137は、現像処理液槽131内の現像処理液の温度を測定するように設けてもよく、この場合、第二温度測定手段137は、現像処理を行う実稼働時に現像処理部130内の温度を測定し、感光材料Pに対する現像処理を適正温度で実行しているかどうか判断するのにも活用することもできる。
【0030】
乾燥処理部140は、上流側の現像処理部130から送り込まれる感光材料Pを搬送する搬送系(一般的には複数のローラ対で構成されるが、搬送経路だけを図示することとし、搬送系そのものは図示しない)と、該搬送系で搬送される感光材料Pを乾燥させる乾燥装置(図示しない)とを備えている。
【0031】
排出部150は、乾燥処理部140から送り出された感光材料Pを受ける排出コンベア150aと、該排出コンベア150aによって搬送されてきた感光材料Pをオーダー毎に仕分ける仕分機構(図示しない)とを備えている。
【0032】
そして、この種の写真処理装置100は、感光材料Pに対して露光・現像処理する実稼働前に、露光ユニット113(露光エンジン)の露光条件を設定するセットアップ処理を行うようになっている。このセットアップ処理は、露光処理部110で感光材料Pに所定のパターン(露光ユニット113の光源の調整に必要な色パターン等)を露光処理し、現像処理部130で現像処理したものを測色計で発色状態を計測し、その計測結果を基に露光ユニット113を適正な状態に設定することによって行われる。これに伴い、該写真処理装置100においても、感光材料Pの発色を測定する測色計115を備えている。該測色計115は、バスを介して演算処理装置に接続されており、該演算処理装置が測色計115の測色結果を基に露光ユニット113を調整するようになっている。
【0033】
そして、本実施形態に係る写真処理装置100は、前記セットアップ処理を自動で行えるよう、露光、現像、乾燥処理を経た感光材料Pを測色計115に自動供給できるようになっている。より具体的に説明すると、該写真処理装置100は、前記測色計115が前記排出コンベア150aの下方領域に配設されており、乾燥処理部140内の感光材料Pの搬送経路が、最下流側で排出コンベア150aに繋がるメイン経路Aと、測色計115に繋がるサブ経路Bとに分かれている。これにより、該写真処理装置100は、セットアップ処理時にサブ経路Bを介して露光・現像・乾燥処理された感光材料Pを測色計115に供給する一方、実稼働時にメイン経路Aを介して露光・現像・乾燥処理された感光材料Pを搬出コンベア150a上に排出するようになっている。
【0034】
写真処理装置100は、以上の概略構成からなり、次に、コンストホルダーHについて説明する。なお、コンストホルダーHに収容されるコンストは、感光材料メーカーが平面視長方形状の感光材料に対して所定のパターンを予め露光処理したもので、このコンストを現像処理部130で現像処理して発色状態を確認する(基準パターンとの比較を行う)ことで現像処理液の状態(寿命等)を管理するものである。
【0035】
本実施形態に係るコンストホルダーHは、図2〜図4に示す如く、内部にコンストCを収容する収容空間を形成したホルダー本体1を備えている。該ホルダー本体1は、コンストCが長方形状であるのに対応して、長方形状に形成されている。また、ホルダー本体1の長手方向の一端部が、写真処理装置100の前記装着口135に挿入される装着部2となっている。
【0036】
該装着部2には、コンストCの断面形状に対応して、極細で横長なスリット3が形成されており、該スリット3を介して収容空間内にコンストCを出し入れできるようになっている。また、ホルダー本体1内に収容された状態の未現像処理のコンストCが不用意に感光してしまわないよう、ホルダー本体1は、内部にスリット3からの光(スリット3から収容空間に進入する光)を遮光するシャッター機構15が設けられている。また、ホルダー本体1は、収容したコンストCを供給可能とすべく(コンストCを外部に自動的に排出可能とすべく)、スリット3(シャッター機構15)近傍に、収容したコンストCを長手方向に搬送するためのホルダー搬送機構30も設けられている。
【0037】
前記シャッター機構15は、互いに密接することでスリット3からの光を遮光する一対の遮光体16,17を備えている。該一対の遮光体16,17は、外部からアクセス可能な操作手段20を操作することで、一方の遮光体16が他方の遮光体17に対して離間(コンストCの搬送面と直交する方向で変移)するように構成されており、コンストCを出し入れする際(特には、コンストCの挿入時)に他方の遮光体17との間隔を確保できるようになっている。さらに、本実施形態に係るコンストホルダーHの装着部2には、現像処理部の装着口135に装着したときに該装着口135を画定する内周面に押圧操作される押圧操作部21が設けられており、前記一対の遮光体16,17は、押圧操作部21が押圧操作されたときも、一方の遮光体16が他方の遮光体17から離間するように構成されている。
【0038】
前記ホルダー搬送機構30は、一対のローラ31,32と、ローラ31を回転駆動するためのモータ(図示しない)とを備え、ホルダー本体1内に収容したコンストCを一対のローラ31,32で圧着搬送し、前記スリット3を介してコンストCを外部に送り出すことができるように構成されている。そして、該ホルダー搬送機構30は、前記操作手段20を操作することで、一方の遮光体16を他方の遮光体17から離間させるに併せて、一方のローラ31が他方のローラ32から離間するようにも構成されている。これにより、コンストCの挿入を円滑に行えるようになっている。なお、ホルダー搬送機構30は、シャッター機構15とは異なり、前記押圧操作部21が押圧操作されても、一対のローラ31,32が互いに圧接した状態で維持するようになっている。
【0039】
本実施形態に係るコンストホルダーHは、モータ(ホルダー搬送機構30)をホルダー本体1内に収容した電池で駆動するように構成されており、写真処理装置100に対して独立した動作が可能になっている。このように独立した駆動系を備えたとしても、実際には写真処理装置100との連携を図って動作する(コンストCを送り出す)必要があるため、本実施形態に係るコンストホルダーHには、写真処理装置100と無線通信を行う赤外線ポート(図示しない)、写真処理装置100への装着により赤外線ポートやモータ等を駆動する通電状態にするスイッチ(図示しない)等が設けられている。
【0040】
これにより、該コンストホルダーHは、写真処理装置100に装着することで写真処理装置100との通信が可能となり、その通信で写真処理装置100がコンストホルダーHを装着しているかどうかを判断したり、写真処理装置100がコンストホルダーHに対してのコンストCの送り出し指示を出したりし、写真処理装置100の動作状況等と連携を図った上で作動できるようになっている。
【0041】
なお、コンストCの送り出し等の動作を伴う指示は、その動作を実行させるタイミングでの通信で行われるが、写真処理装置100に対するコンストホルダーHの装着の確認については、これらの相互の定期的な通信によって行われ、コンストホルダーHからの返信が所定時間内にない場合に、装着されていないと判断するようになっている。
【0042】
本実施形態に係る写真処理装置100、及びコンストホルダーHは、以上の構成からなり、かかる写真処理装置100は、一日の処理(実稼働)の後、コンストCを収容したコンストホルダーHを装着口135に予め装着しておき、翌日の実際のプリント処理を行う前(実稼働する前)にコンストCの現像処理(以下、コンスト処理という)をセットアップ処理と同様に自動で行うようになっている。なお、コンスト処理及びセットアップ処理の何れも、現像処理を伴うため、本実施形態に係る写真処理装置100は、これらの処理を行う前に、自動的に感光材料P(コンストC)を現像処理するのに適した温度に現像処理液を温度調節(温調)するようにもなっている。
【0043】
そして、本実施形態に係る写真処理装置100は、上述のようにコンスト処理を行うためにコンストホルダーHが装着されてからコンスト処理までの間、第一及び第二温度測定手段136,137で温度測定し、その測定結果が翌日に行うコンスト処理を適正に行うことのできる温度条件で保たれているか否かを演算処理装置が判断手段として判断するようになっている。
【0044】
より具体的に説明すると、図5に示す如く、オペレータがコンストホルダーHのホルダー本体1内にコンストCを収容し、そのコンストホルダーHを写真処理装置100に装着すると、コンストホルダーHと写真処理装置100との通信で、コンストホルダーHの存在が確認され(S10)、第一温度測定手段136及び第二温度測定手段137が温度測定を開始する(S30,S80)。本実施形態では、上述の如く、コンストホルダーHの存在が確認されていることを前提に(S10でYES)、オペレータが入力手段を介してタイマスイッチ(制御装置101)に対してコンスト処理(セットアップ処理をコンスト処理よりも先に行う場合には、セットアップ処理)を開始する翌日の時刻を設定し、タイマスイッチが作動することで(S20でYES)、第一温度測定手段136及び第二温度測定手段137が温度測定を開始する(S30,S80)。
【0045】
そして、第一温度測定手段136は、コンストホルダーH(コンストC)周辺の外部温度を測定し、その測定結果が制御装置101(判断手段としての演算処理装置)に伝送される(S30)。本実施形態では、第一温度測定手段136の測定結果は、制御装置101への伝送に併せて記憶手段にデータとして伝送され、時系列的に記憶される(S40)。そして、演算処理装置は、連続的に伝送される第一温度測定手段136の測定結果がコンストCの質を維持することのできる適正温度であるか否かの判断を行う(S50)。本実施形態では、この演算処理装置は、コンスト処理を実行する設定時間になるまで、第一温度測定手段136の測定結果がコンストCの質を維持することのできる適正温度であるか否かの判断を繰り返し行う(S50でYES,S130でNO)。
【0046】
そして、何らかの原因(例えば、空調のトラブル等が原因)で「第一温度測定手段136の測定結果が適正温度でない」と、演算処理装置が判断すると(S50でNO)、外部温度がコンストCを待機させるのに不適切な温度である(外部温度が異常である)として、その旨が告知手段としてモニタ102に表示される(S60)。本実施形態においては、上述の如く、第一温度測定手段136の測定結果が、記憶手段に時系列的に記憶するようにしているので、その記憶させた時系列的な測定結果も併せてモニタ102に表示される。
【0047】
そして、モニタ102による告知に併せて、演算処理装置は、コンスト処理を中止するようにも指示する(S70)。すなわち、演算処理装置は、第一温度測定手段136の測定結果が、適正温度でないと判断すると、告知手段102の告知に併せて、オペレータが設定したコンスト処理の開始時刻になってもコンストホルダーHからコンストCを供給しない(タイマスイッチがONにならない)ように指示することになる。
【0048】
これにより、設定時間になってもコンスト処理が実行されることがなく、出勤してきたオペレータがモニタ102の表示による告知によって、何らかのトラブルが発生して適正なコンスト処理ができない状況であったことを把握する。特に、時系列的な測定結果もモニタ102に表示されることで、オペレータが不適切な温度状況になった時間等を把握することができ、その結果を基にトラブルの発生原因の追及を行うことができ、また、トラブル発生の原因を解消する方策を考えることができる。
【0049】
そして、本実施形態においては、上述の如く、コンスト処理が実行されないため、排出部150にコンストCが排出されていないため、告知手段102の告知を見誤ったり、告知に気付かなかったりしても、排出部150にコンストCが排出されていないことで、質の低下したコンストCの状況を誤って現像処理液の状況であると誤認してしまうことが防止される。
【0050】
また、上述の内部処理(第一温度測定手段136の温度測定、測定結果に対する判断)と併行して、第二温度測定手段137は、現像処理部130の内部温度を測定し、その測定結果が制御装置101(判断手段としての演算処理装置)に伝送される(S80)。本実施形態では、第二温度測定手段137の測定結果も、制御装置101への伝送に併せて記憶手段にデータとして伝送され、時系列的に記憶される(S90)。そして、演算処理装置は、連続的に伝送される第二温度測定手段137の測定結果が現像処理部130で感光材料を適正に処理することのできるプリント適正温度(例えば、15℃〜30℃)であるか否かの判断を行う(S100)。そして、この場合においても、演算処理装置は、コンスト処理を実行する設定時間になるまで、第二温度測定手段137の測定結果が現像処理部130で感光材料を適正に処理することのできるプリント適正温度であるか否かの判断を繰り返し行う(S100でYES,S140でNO)。
【0051】
そして、何らかの原因(例えば、現像処理液の温調を行うヒータのトラブル等が原因)で現像処理部130内の温度が上昇し、「第二温度測定手段137の測定結果がプリント適正温度でない」と、演算処理装置が判断すると(S100でNO)、現像処理部130の内部温度がコンストC(感光材料P)を現像処理するのに不適切な温度状態になっている(内部温度が異常である)として、その旨が告知手段としてモニタ102に表示される(S110)。
【0052】
本実施形態においては、上述の如く、第二温度測定手段137の測定結果も、記憶手段に時系列的に記憶するようにしているので、その記憶させた時系列的な測定結果も併せてモニタ102に表示される。
【0053】
そして、この場合においても、モニタ102による告知に併せて、演算処理装置は、コンスト処理を中止するよう指示する(S120)。すなわち、演算処理装置は、第二温度測定手段137の測定結果が、プリント適正温度でないと判断すると、告知手段102の告知に併せて、オペレータが設定したコンスト処理の開始時刻になってもコンストホルダーHからコンストCを供給しない(タイマスイッチがONにならない)ように指示することになる(S120)。
【0054】
これにより、設定時間になってもコンスト処理が実行されることがなく、出勤してきたオペレータがモニタ102の表示による告知によって、何らかのトラブルが発生して適正なコンスト処理ができない状況であったことを把握する。特に、時系列的な測定結果もモニタ102に表示されることで、オペレータが不適切な温度状況になった時間等を把握することができ、その結果を基にトラブルの発生原因の追及を行うことができ、また、トラブル発生の原因を解消する方策を考えることができる。
【0055】
そして、本実施形態においては、上述の如く、コンスト処理が実行されないため、排出部150にコンストCが排出されていないため、告知手段102の告知を見誤ったり、告知に気付かなかったりしても、排出部150にコンストCが排出されていないことで、異常な条件下で現像処理されたコンストCの状況を誤って認識し、現像処理液の状況を誤認してしまうことが防止される。
【0056】
そして、オペレータが前日に設定した設定時間になっても、第一温度測定手段136の測定結果が適正温度(適正温度範囲)内であり(S130でYES)、また、第二温度測定手段137の測定結果がプリント適正温度(適正温度範囲)内であれば(S140でYES)、その設定時間になったときに、異常がなかったとして、コンスト処理が実行されることになる(S150)。本実施形態においては、告知手段としてモニタ102を採用しているので、適正な状態でコンスト処理が実行された場合においても、コンスト処理が適正に完了している旨が表示されてオペレータに告知される(S160)。なお、本実施形態では、セットアップ処理も併せて実行するように構成されているため、セットアップ処理が完了している旨もモニタ102に表示される。
【0057】
このように、本実施形態に係る写真処理装置100は、適正なコンスト処理を実稼働までに予め自動で行うことができるため、オペレータが出勤してきたときに、直ちに実稼働を行うことができ、デイリーな作業での処理量の増大を図ることができる。
【0058】
以上のように、本実施形態に係る写真処理装置100は、コンストホルダーHに収容したコンストC周辺の雰囲気温度を測定する第一温度測定手段136と、該第一温度測定手段136の測定結果がコンストCの質を維持することのできる適正温度であるか否かを判断する演算処理装置(判断手段)と、第一温度測定手段136の測定結果が前記適正温度でないと演算処理装置が判断すると、その旨を告知する告知手段102とを備えているので、オペレータは、告知手段102の告知内容から、待機中にコンストCが劣化したかどうかを把握することができる。これにより、オペレータは、劣化に伴って不適切な発色状態となるコンストCを認識してしまうことがなく、現像処理液の良否を適正に把握することができる。
【0059】
特に、前記第一温度測定手段136の測定結果が適正温度でないと演算処理装置(判断手段)が判断すると、コンストホルダーH内のコンストCを現像処理部130に供給するのを中止するように構成したので、質の低下したコンストCを現像処理して出力されることがないため、オペレータがコンストCを適正に処理されたものと誤認してしまうのを告知手段102の告知に加えて二重に防止することができる。
【0060】
また、前記現像処理部130内の温度を測定する第二温度測定手段137を備え、前記判断手段は、第二温度測定手段137の測定結果が現像処理部130で感光材料Pを適正に処理することのできるプリント適正温度であるか否かを判断するように構成され、前記告知手段102は、第二温度測定手段137の測定結果が前記適正温度でないと前記判断手段が判断すると、その旨を告知するように構成したので、オペレータは、現像処理部130のトラブルに伴って不適切な発色状態となるコンストCについても認識してしまうことがなく、現像処理液の良否を適正に把握することができる。
【0061】
特に、前記第二温度測定手段137の測定結果が適正温度でないと前記判断手段が判断すると、コンストホルダーH内のコンストCを現像処理部130に供給するのを中止するように構成したので、適正に処理されていないコンストCが現像処理されて出力されることがないため、オペレータがコンストCを適正に処理されたものと誤認してしまうのを告知手段102の告知に加えて二重に防止することができる。
【0062】
尚、本発明に係る写真処理装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0063】
上記実施形態において、現像処理部130と共に露光処理部110を備えた写真処理装置100について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、感光材料Pに対して現像処理のみ(実際には乾燥処理も含む)を行う写真処理装置であってもよい。この場合においては、セットアップ処理を必要としないので、コンスト処理の前に感光材料Pを現像処理部130の搬送経路上で搬送し、その感光材料Pの排出の有無を基に、その搬送経路上でのトラブルの有無を判断するようにしてもよい。
【0064】
上記実施形態において、第一温度測定手段136を現像処理部130の外側の温度を測定し、第二温度測定手段137で現像処理部130の内部温度を測定するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、温調される現像処理液の温度影響を受けることのない現像処理部130の内部の装着口135近傍に単一の温度測定手段(温度センサ)を設け、これを第一温度測定手段136及び第二温度測定手段137として共用してもよい。すなわち、装着口135は、コンストホルダーHが装着される位置で、その内部に収容されたコンストC周辺の温度雰囲気と同様である上に、現像処理部130内部側とすることで、現像処理に影響を与える温度雰囲気状態となっていることから、現像処理部130の内部の装着口135近傍に単一の温度測定手段(温度センサ)を設けることで、これを第一温度測定手段136及び第二温度測定手段137として共用することができる。
【0065】
上記実施形態において、第二温度測定手段137を設け、現像処理部130内の温度状況についても演算処理部によって判断するようにしたが、これに限定されるものではなく、少なくともコンストCの周辺温度を測定する第一温度測定手段136を設け、その測定結果がコンストCの質を適正な状態で維持することのできる適正温度であるか否かを演算処理装置に判断させるようにしてもよい。但し、現像処理されたコンストCが適正なものかどうかをトータル的に把握するには、上記実施形態と同様に、第二温度測定手段137を設け、その測定結果が現像処理部130で適正に現像処理できる温度状況であるかどうかを判断すればよい。また、上記実施形態では、第二温度測定手段137を第一温度測定手段136と併行に作動させるようにしたが、第二温度測定手段137の測定結果は、現像処理部130で適正な現像処理を行えるかどうかの判断基準となるものであるので、例えば、コンスト処理を実行する直前で現像処理部130内の温度を測定し、その温度がプリント適正温度であるか否かを演算処理装置に判断させ、適正温度でない場合に、その旨を告知手段102に告知させるようにしてもよい。
【0066】
そして、上記実施形態において、第一温度測定手段136の測定結果が適正温度でない場合、及び第二温度測定手段137の測定結果がプリント適正温度でない場合に、コンスト処理を中止するようにしたが、これに限定されるものではなく、何れも異常の際に告知手段(モニタ102)で異常を告知するようにするだけでもよい。但し、上述のようにオペレータの誤認を確実に防止するには、コンストCを出力させない、すなわち、コンスト処理を中止することが好ましいことは明らかである。
【0067】
そして、上記実施形態において、ホルダー搬送機構30でコンストCを現像処理部130に供給するコンストホルダーHについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ホルダー本体1内に駆動系が設けられずに単にシャッター機構15のみが設けられたコンストホルダーHを採用する写真処理装置100であってよい。かかる写真処理装置100は、コンストCに帯状のリーダーを取り付けた上で該コンストCをホルダー本体1内に収容し、前記リーダーを現像処理部130のサブ搬送系133が引き込むことでコンストCを現像処理部130に供給できるようにしたものであり、上記実施形態と同様に異常時にコンスト処理を中止する場合には、その際に現像処理部130内のサブ搬送系133、メイン搬送系132を駆動しないようにすれば、上記実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
【0068】
上記実施形態において、告知手段としてモニタ102を採用したが、これに限定されるもの出はなく、例えば、異常を示すランプや、液晶表示器、音声発生手段等を告知手段として採用するようにしてもよい。但し、オペレータに対する異常の告知に併せて多くの情報を告知(表示)させるには、上記実施形態と同様に、告知手段にモニタ102を採用することが好ましいことは言うまでもない。
【0069】
上記実施形態において、告知手段(モニタ102)でコンスト処理に関連する異常(温度異常)を告知するようにしたが、例えば、その告知に加え、前回行ったコンスト処理と異なった条件(現像処理液の温度等)でコンスト処理を行った場合、その旨をお知らせとして告知するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本実施形態に係る写真処理装置の概略構成図を示す。
【図2】同実施形態に係る写真処理装置に装着されるコンストホルダーの斜視図を示す。
【図3】同コンストホルダーの横断面図を示す。
【図4】(イ)は、同コンストホルダーを写真処理装置に装着しようとする状態の断面側面図、(ロ)は、装着後の断面側面図、を示す。
【図5】同コンストホルダーが装着されてからコンスト処理を行う設定時間までの写真処理装置(制御装置)の制御フローを示す。
【符号の説明】
【0071】
1…ホルダー本体、2…装着部、3…スリット、15…シャッター機構、16,17…遮光体、20…操作手段、21…押圧操作部、30…ホルダー搬送機構、31,32…ローラ、100…写真処理装置、101…制御装置、102…モニタ(告知手段)、110…露光処理部、111,121,122…マガジン、112…切断機構、113…露光ユニット、114…搬送機構、115…測色計、120…補助供給部、130…現像処理部、131…現像処理液槽、132…メイン搬送系、133…サブ搬送系、134a,134b…ローラ対、135…装着口、136…第一温度測定手段、137…第二温度測定手段、140…乾燥処理部、150…排出部、150a…排出コンベア、150a…搬出コンベア、A…メイン経路、B…サブ経路、C…コンスト、H…コンストホルダー、P…感光材料
【出願人】 【識別番号】000135313
【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社
【出願日】 平成19年3月23日(2007.3.23)
【代理人】 【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇

【識別番号】100114421
【弁理士】
【氏名又は名称】薬丸 誠一

【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭


【公開番号】 特開2008−233764(P2008−233764A)
【公開日】 平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願番号】 特願2007−76636(P2007−76636)