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【発明の名称】 感光材料処理装置
【発明者】 【氏名】早川 和志

【氏名】宮田 明夫

【要約】 【課題】搬送ローラと軸受内面等との摺動する箇所の析出物の汚れ等による搬送ローラの駆動トルクの変化に対しても安定した搬送ローラの駆動ができるとともに、ギヤを破損するほどの過負荷状態となった場合にはギア類を保護することができる感光材料処理装置を提供する。

【解決手段】駆動源により駆動される主駆動軸に設けられた駆動ギヤと噛み合う処理ラックに設けられた従動ギヤを噛み合い位置に保持する保持力を、前記処理ラックの装着自重に加えて、鉛直方向に処理ラックを付勢し、所定値とする鉛直方向の付勢手段を用いて所定値とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源により駆動される主駆動軸に設けられた駆動ギヤに対し、処理ラックに設けられた従動ギヤが、鉛直方向上方から装着される処理ラックの装着自重により前記駆動ギヤと噛み合う感光材料処理装置であって、
前記従動ギヤを前記駆動ギヤとの噛み合い位置に保持する保持力を、前記処理ラックの装着自重に加えて鉛直方向に処理ラックを付勢し、所定値とする鉛直方向の付勢手段を有することを特徴とする感光材料処理装置。
【請求項2】
前記付勢手段は、前記従動ギヤと前記駆動ギヤとの噛み合いを離間する離間力が前記所定値を超えた時に、前記従動ギヤと前記駆動ギヤとの噛み合いを解除することを特徴とする請求項1に記載の感光材料処理装置。
【請求項3】
前記付勢手段は感光材料処理装置本体に設けられ、レバーと該レバーを介して付勢するバネからなり、前記レバーで処理ラックを付勢することを特徴とする請求項1又は2に記載の感光材料処理装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、感光材料を現像処理液槽中で搬送するための搬送機構を備えた処理ラックを有する感光材料処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像が露光された感光材料を、現像槽、定着槽、及び安定(水洗)槽等の処理槽内に設けられた各処理ラックによって各処理槽内を順次搬送し、各処理槽内に充填された現像液、定着液、安定液等の処理液によって順次現像処理、定着処理、安定処理等を行い、この後、乾燥部で乾燥処理する感光材料処理装置が知られている。
【0003】
前記処理ラックは、前記感光材料処理装置に着脱可能に構成されており、前記処理ラック内には感光材料を搬送するための複数の搬送ローラ対及び該搬送ローラ対を回転駆動するギヤ列が設けられている。
【0004】
前記ギヤ列の駆動は、前記感光材料処理装置の本体に設けられた、駆動源により駆動される主駆動軸に設けられた駆動ギヤと前記ギヤ列に設けられた従動ギヤとの連結により行われる。前記連結は、処理ラックを前記感光材料処理装置の鉛直方向上方から前記感光材料処理装置の所定位置に装着することにより、処理ラックの装着自重によって前記駆動ギヤと前記従動ギヤとが噛み合い行われる。
【0005】
なお、ここで前記装着自重とは、処理ラックを処理槽に装着する前の処理ラック単体の質量から処理ラックを処理槽に装着した時に処理ラックが処理液から受ける浮力を引いたものをいう。
【0006】
前記処理ラックでの感光材料の搬送において、感光材料に所謂ジャム等の搬送の障害が生ずると処理ラックのギヤ列の各ギヤに過大の負荷がかかり破損する恐れがある。これを防止するため、処理ラックの搬送ローラが過負荷状態となった場合には、前記駆動ギヤの回転力によって前記従動ギヤ及び該従動ギヤを支持する処理ラックとが一体的に上方に押し上げられ、前記駆動ギヤと前記従動ギヤとの連結を解除することが行われている。これにより、駆動ギヤからの回転力が従動ギヤに伝達されなくなり、各ギヤの破損が防止される。
【0007】
また、前記処理ラックは感光材料のジャムや清掃のため、感光材料処理装置の設置先、即ちユーザー先で装置本体から取り外すことが行われる。このユーザー先でのメンテナンス性向上のため前記処理ラックの軽量化の必要性が生じてきた。前記軽量化のため、例えば、感光材料を搬送するガイド部品を従来の金属材料から中空形態の樹脂材料に変更する構成が近年の主流となってきている。しかしながら、前記構成の変更はメンテナンス性向上は図れるが、処理ラックの軽量化及び部品の中空形態化により浮力が大きくなり、各処理槽に装着した際に処理ラックが安定して装着されないという問題が生じた。
【0008】
前記問題に対し、処理ラックの質量及び浮力をコントロールしてこれらをバランスさせることで、通常の負荷時の処理ラックの浮き上がりを防止しつつ、過負荷時には処理ラックが浮き上がって、搬送ローラ及び駆動伝達系部品への過負荷を防止することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−352656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前記感光材料処理装置においては、長期間に渡り感光材料の現像処理を行うと搬送ローラと軸受内面等との摺動する箇所に現像処理液からの析出物が付着し、前記搬送ローラの駆動トルクの上昇が生ずる。このため、前記駆動ギヤと前記従動ギヤの噛み合い箇所には従動ギヤを押し上げる力(処理ラックを押し上げる力)が生ずる。
【0010】
そして、前記駆動トルクが所定値以上になると、処理ラックの装着自重に打勝って、駆動ギヤの回転力によって、処理ラックと従動ギヤとが一体的に上方へ押し上げられる。このため、駆動ギヤの回転力がローラ従動ギヤへ伝達されなくなり、搬送ローラが停止するという不具合が起きる。
【0011】
前記特許文献1では、処理ラックの質量及び浮力をコントロールしてこれらをバランスさせるため、初期状態に対するジャム等の過負荷には対応可能である。しかし、前述の搬送ローラと軸受内面等との摺動する箇所の析出物の汚れ等による駆動トルクの変化に対しては対応できず、処理ラックの装着が不安定になり感光材料の搬送が不安定になる恐れがあった。
【0012】
本発明は上記状況に鑑みなされたもので、搬送ローラと軸受内面等との摺動する箇所の析出物の汚れ等による搬送ローラの駆動トルクの変化に対しても安定した搬送ローラの駆動ができるとともに、ギヤを破損するほどの過負荷状態となった場合にはギア類を保護することができる感光材料処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的は、下記の構成により達成される。
1.駆動源により駆動される主駆動軸に設けられた駆動ギヤに対し、処理ラックに設けられた従動ギヤが、鉛直方向上方から装着される処理ラックの装着自重により前記駆動ギヤと噛み合う感光材料処理装置であって、
前記従動ギヤを前記駆動ギヤとの噛み合い位置に保持する保持力を、前記処理ラックの装着自重に加えて鉛直方向に処理ラックを付勢し、所定値とする鉛直方向の付勢手段を有することを特徴とする感光材料処理装置。
2.前記付勢手段は、前記従動ギヤと前記駆動ギヤとの噛み合いを離間する離間力が前記所定値を超えた時に、前記従動ギヤと前記駆動ギヤとの噛み合いを解除することを特徴とする1に記載の感光材料処理装置。
3.前記付勢手段は感光材料処理装置本体に設けられ、レバーと該レバーを介して付勢するバネからなり、前記レバーで処理ラックを付勢することを特徴とする1又は2に記載の感光材料処理装置。
【発明の効果】
【0014】
上記構成により、感光材料処理装置において、搬送ローラと軸受内面等との摺動する箇所の析出物の汚れ等による搬送ローラの駆動トルクの変化が生じても、搬送ラックの浮きを防止することができ、搬送ローラの安定した駆動ができる。これにより、安定した現像処理を行うことができる。且つ、搬送ローラがいずれかのギアを破損するほどの過負荷状態となった場合には駆動力伝達系のギア類を保護することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0016】
図1は、露光装置APと感光材料処理装置PRとを一体的に構成したプリンタプロセッサの例で、正面側全体構成を示す図である。図2は、図1に示した感光材料処理装置PRの発色現像槽10A部分を矢印A1方向から見た横方向の断面図である。
【0017】
以下の記載において、図1の表方向を感光材処理装置PRの前、裏方向を後と称す。
【0018】
図1において、露光装置APの左下部には、未露光の感光材料、例えば印画紙(カラーペーパー)をロール状に収納したマガジン3がセットされる。マガジン3から引き出された印画紙Pは、搬送ローラ4A及びカッター5を介して所定のサイズに切断され、シート状の印画紙Pとなる。このシート状の印画紙Pは、ローラに掛け渡されて摺動するベルト搬送手段6によって搬送され、光源7A(図示せず)およびレンズ7Bからなる露光手段7により、原画の画像を露光される。露光された印画紙Pはさらに搬送ローラ4B、搬送ローラ群4Cにより搬送され、感光材料処理装置PR内に導入される。
【0019】
感光材料処理装置PRでは、露光済の印画紙Pは、処理槽10である発色現像槽10A、漂白定着槽10B、安定槽10C、10D、10E内を処理ラック100により順次搬送され、それぞれ、発色現像処理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。前記各処理がなされた印画紙Pは、乾燥部20において乾燥されて機外に排出される。
【0020】
露光装置APと感光材料処理装置PRは、分離してそれぞれ単独で構成することも可能である。その場合には、露光された印画紙Pを露光装置APと感光材料処理装置PRとの間で受け渡しを行う遮光性を有する移動可能な収納容器、例えばマガジン、カセット等に印画紙Pを収納し受け渡しを行う。
【0021】
本実施の形態においては、処理槽10の各処理槽の容量(サイズ)及び各処理槽の処理ラック100の長さ(処理長さ)を全て同じとしたが、各処理の仕様によってそれぞれ適宜設定されるものであり、処理槽毎に異なってもよい。
【0022】
8はプリンタプロセッサの各種設定、状態等を表示して、オペレータがプリント作業に必要なプリンタプロセッサ制御用コマンドをマウス、キーボード等の入力手段から入力したり、プリントする画像を表示したりするのに用いる表示手段としてのディスプレイである。
【0023】
一般に感光材処理装置PRの各処理槽10は、処理ラック100により感光材料が搬送されて処理される処理部、及び補充用処理剤が投入される補充部からなり、処理液に浸漬されてON/OFFで処理液温度を維持するためのヒータ、処理液温度を検知するための温度センサ、処理液量を検知するための液面センサ、補充部から処理部に処理液を送液して強制循環による攪拌で処理剤濃度、温度等の均一化を図るための循環ポンプ、例えば印画紙の紙粉や処理に伴って感光材料から溶出して析出する異物等を取り除くフィルタ、等を有する。
【0024】
感光材処理装置PRの本体には、駆動ギヤであるウォーム31を設けた主駆動軸30と、主駆動軸30を駆動する駆動源であるモーターMが設けられている。
【0025】
図3は、発色現像槽10Aに処理ラック100が装着された状態の前面図であり、図4は、同じ状態の後面図である。
【0026】
処理ラック100は、前パネル111と後パネル112の間に感光材料を搬送する搬送ローラ対(本実施の形態では3対のローラ対としている)及び感光材料を搬送方向にガイドする各種ガイドを配置して構成される。上部には、従動ギヤであるウォームホイール131とギヤ列133の一部を構成するギヤが取り付けられた従動軸132が配置される。
【0027】
前記搬送ローラ対は、搬送ローラA151、搬送ローラB152で構成され、それぞれ前パネル111及び後パネル112に取り付けられた軸受A151b、軸受B152bで回転可能に支持される。同様に、従動軸132は、軸受132bで回転可能に支持される。前記各種ガイドは、入口ガイド121a、121b、ガイド122、123、ターンガイド124、出口ガイド125で構成され、前パネル111及び後パネル112に支持される。ギヤ列の各ギヤは後パネル112に支持軸134で支持される。
【0028】
ガイド122、123は軽量化のため中空形態の樹脂で形成される。このため、従来の金属材料のガイドを用いた場合に比べ処理ラック100は軽量化される。これにより、メンテナンス性の向上が図られ、またコストダウンも図られる。しかしながら、処理ラック100の軽量化及び部品の中空形態化は処理ラックを各処理槽に装着した際の浮力の増加を招くため、処理ラック100の装着時の位置の不安定化の要因、即ちウォーム31とウォームホイール131の駆動時の噛み合いの不安定化の要因ともなる。
【0029】
処理ラック100は、処理液を充填した各処理槽100に感光材処理装置PRの鉛直上方より取り付けられる。前パネル111及び後パネル112が感光材処理装置PRの本体に設けられたラック支持板A11及びラック支持板B12にガイドされて所定位置に装着され、ラック支持板A11及びラック支持板B12に支持される。これにより、ウォーム31とウォームホイール131が噛み合い連結される。前記装着時に、付勢手段200により、従動軸132はウォーム31とウォームホイール131の噛み合い方向に付勢される。前記付勢は、従動軸132とは別に付勢受け部材を設けて行ってもよい。
【0030】
上記により、処理ラック100の装着自重に加え、付勢手段200で処理ラック100をウォーム31とウォームホイール131の噛み合い方向に付勢することにより、ウォームホイール131を噛み合い位置に保持する保持力を所定値とすることができる。これにより、前述の処理ラック100の軽量化を図ることにより生ずる、ウォーム31とウォームホイール131の駆動時の噛み合いの不安定化を防ぐことができる。
【0031】
更に、処理ラック100の搬送ローラが過負荷状態となりウォーム31の回転力によってウォームホイール131を押し上げる力が前記保持力の所定値を超えた場合には、ウォームホイール131と処理ラック100とが一体的に上方に押し上げられる。これにより、ウォーム31とウォームホイール131の噛み合いが解除され、各ギヤの破損が防止される。
【0032】
所定位置に装着された処理ラック100は、モーターMにより駆動される主駆動軸30に設けられたウォーム31によりウォームホイール131が駆動され、更にギヤ列の各ギヤが駆動され、搬送ローラA151、搬送ローラ152Bが駆動される。
【0033】
露光装置APで露光された印画紙Pは、感光材処理装置PRに搬送され処理ラック100に搬送される。印画紙Pは、図3の左方向から搬送され入口ガイド121a、121bに進入し、入口ガイド121a、121bにより鉛直下方に進行方向を変え、3対の搬送ローラ(搬送ローラA151、搬送ローラB152)で下方に搬送される。印画紙Pは、最下部の搬送ローラ対を通過後上方に搬送され、上部の出口ガイド125でターンし次の処理ラック100に搬送される。前記搬送中に、発色現像槽10A内の現像液で発色現像処理が行われる。以降、同様にして各処理槽で各処理がおこなわれ、乾燥部20において乾燥されて機外に排出される。
【0034】
次に、付勢手段200の構成について説明する。
【0035】
図5は、処理ラック100を処理槽10に装着した状態の処理ラック100と付勢手段200の関係を示す図であり、処理ラック100は付勢手段200で付勢されている。同様に、図6は処理ラック100の装着前の、図7は処理ラック100の装着途中の図である。図5と同じ部材の記号は省略している。図9は図5で示す状態を矢印A2方向から見た側面図である。
【0036】
レバーA201は、ラック支持板B12に設けられた支点軸A202に回動可能に支持される。ラック支持板B12に設けられたバネ軸A204とレバーA201に掛けられたバネA205は、レバーA201を反時計方向に付勢する。ストッパー203は、レバーA201の回動範囲を規制する。
【0037】
レバーB221はレバーA201に設けられた支点軸B207に回動可能に支持され、回り対偶をなしている。レバーB221は、レバーA201に設けられたバネ軸B206とレバーB221に設けられたバネ軸C222とに掛けられたバネB208は、レバーA201に対してレバーB221を反時計方向に付勢する。レバーB221の反時計方向の回動は、レバーB221の曲げ部221bでレバーA201に当接して規制される。
【0038】
処理ラック100は、図6に示すように感光材処理装置PRの上方より処理槽10に装填される。レバーA201とレバーB221は図6に示す初期位置にある。装填されるに従い、処理ラック100の従動軸132がレバーB221の斜面部221bに当接し、レバーA201とレバーB221を一体で時計方向に回動させ、図7に示す位置まで退避させる。処理ラック100が所定位置に装着されると(図5)、レバーA201とレバーB221は初期位置に復帰しレバーB221が従動軸132に当接して付勢する。
【0039】
前記付勢と処理ラック100の装着自重とで、ウォームホイール131を噛み合い位置に保持する保持力を所定値とする。
【0040】
図8は、処理ラック100の搬送ローラが過負荷状態となりウォーム31の回転力によってウォームホイール131を押し上げる力が前記保持力の所定値を超えた場合を示す図であり、ウォームホイール131と処理ラック100とが一体的に上方に押し上げられる。この場合、従動軸132の移動方向、従動軸132とレバーB221の接触位置及びレバーA201の回動支点の位置の関係から、レバーA201とレバーB221とが一体ではセルフロックのため回動はできず、レバーB221のみの回動となる。これにより、ウォーム31とウォームホイール131の噛み合いが解除され、各ギヤの破損が防止される。
<実施例>
図5に示す付勢手段200を用いて、ウォームホイール131の保持力と解除について評価を行った。
処理ラック単体質量:113.68N
現像処理液比重:1.1
処理ラックの現像処理液中の容積:0.01m3
ウォームホイール131仕様:モジュール2.5、歯数27、圧力角20°、ピッチ円半径33.75mm
上記より処理ラック100を処理槽10に装着時に、処理ラック100が現像処理液いより受ける浮力は107.8Nである。従って、処理ラック100の装着自重は5.88Nとなる。また、処理ラック100の重心は前パネル111と後パネル112の略中央にあるため、装着自重は二分され後パネル112に掛かる装着自重は2.94Nとなる。即ち、装着自重のみによるウォームホイール131の噛み合いの保持力は2.94Nとなる。
【0041】
長期に渡り現像処理を可能とするために、長期に渡る析出物による駆動トルクの増加に関し、本実施例で要求される、ウォーム31とウォームホイール131の噛み合いが維持されるウォームホイール131の被駆動トルクは、最大98N・cmである。
【0042】
上記仕様により設計上、ウォームホイール131の被駆動トルクをTN・cm、ウォームホイール131のピッチ円直径の接線方向の力をPNとするとP=T/3.375となる。また、ウォームホイール131を押し上げる押上力FNは、前述のように圧力角は20°のためF=P/3=T/10となる。
【0043】
上記より、ウォームホイール131の被駆動トルクが29.4N・cmを超えると押上力は2.94Nを超える。これに対し、前述のように装着自重のみによるウォームホイール131の噛み合いの保持力は2.94Nであるため、装着自重のみではウォームホイール131は上昇し始め、ウォーム31とウォームホイール131との噛み合いが所定位置に保持できなくなる。
【0044】
また、98N・cmのトルクを伝達するためにはウォームホイール131のピッチ円直径の接線方向に略29.4Nの力を要する。従って、9.8Nの押上力が生ずる。
【0045】
図10に、ウォーム31とウォームホイール131の駆動時の力関係を示す。
【0046】
これに対し、付勢手段200を用いて、6.86Nの付勢力を追加して、装着自重と合わせて前記保持力を9.8Nとした。これにより、ウォームホイール131の被駆動トルクが98N・cmまではウォーム31とウォームホイール131との噛み合いを維持できた。また、前記被駆動トルクが98N・cmを超えた場合には、図8に示すように前記噛み合いを解除することができ、各ギヤの破損を防止できた。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】露光装置APと感光材料処理装置PRの全体構成図である。
【図2】図1に示した感光材料処理装置PRの横方向の断面図である。
【図3】発色現像槽10Aに処理ラック100が装着された状態の前面図である。
【図4】発色現像槽10Aに処理ラック100が装着された状態の後面図である。
【図5】処理ラック100を処理槽10に装着した状態を示す図である。
【図6】処理ラック100を処理槽10に装着前の状態を示す図である。
【図7】処理ラック100を処理槽10に装着途中の状態を示す図である。
【図8】ウォームホイール131と処理ラック100とが一体的に上方に押し上げられた状態を示す図である。
【図9】図5の側面図である。
【図10】ウォームとウォームホイールの駆動時の力関係を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
AP 露光装置
PR 感光材料処理装置
10 処理槽
11 ラック支持板A
12 ラック支持板B
20 乾燥部
30 主駆動軸
31 ウォーム
100 処理ラック
111 前パネル
112 後パネル
121a、121b 入口ガイド
122、123 ガイド
124 ターンガイド
125 出口ガイド
131 ウォームホイール
132 従動軸
133 ギヤ列
151 搬送ローラA
152 搬送ローラB
200 付勢手段
201 レバーA
202 支点軸A
203 ストッパー
204 バネ軸A
205 バネA
206 バネ軸B
207 支点軸B
208 バネB
221 レバーB
222 バネ軸C
M モーター
【出願人】 【識別番号】303000420
【氏名又は名称】コニカミノルタエムジー株式会社
【出願日】 平成18年11月30日(2006.11.30)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−139403(P2008−139403A)
【公開日】 平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願番号】 特願2006−323329(P2006−323329)