トップ :: G 物理学 :: G03 写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ

【発明の名称】 レンズフード兼用レンズバリア装置
【発明者】 【氏名】佐俣 英樹

【氏名】内田 昇

【氏名】横田 茂

【氏名】倉本 一洋

【要約】 【課題】構造が簡単なレンズフード兼用レンズバリア装置を提供する。

【構成】撮影レンズ22を保護するための複数のレンズバリア11〜14がそれぞれバネ16によって閉じ方向に付勢された状態で開閉可能に取り付けられたレンズバリア支持筒15と、使用者の操作によってレンズバリア支持筒15の外周部を前後方向に進退する操作ノブ19と、レンズバリア支持筒19の外周部に前後方向に向かって貫通して形成した長孔15b1に進入した操作ノブ19のシャフト部19bと係合されて、操作ノブ19の操作によりレンズバリア支持筒18内を進退して複数のレンズバリア11〜14を開閉するレンズバリア開閉筒18とを備えて構成されたレンズフード兼用レンズバリア装置10を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影レンズにより撮影する時に撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽するためのレンズフードと、前記撮影レンズを保護するための複数のレンズバリアとを兼ね備えたレンズフード兼用レンズバリア装置において、
前記複数のレンズバリアがそれぞれ付勢手段によって閉じ方向に付勢された状態で一端面側に開閉可能に取り付けられ、且つ、他端面側が前記撮影レンズを保持した枠体又はレンズ鏡筒に取り付けられる略円筒状のレンズバリア支持筒と、
前記被写体からの光を前記撮影レンズ側に通過させる光通過孔を内部に有し、且つ、前記レンズバリア支持筒内を光軸方向に進退自在に設けられたレンズバリア開閉筒と、を備え
前記レンズバリア開閉筒を後退させた時にこの前方部位が前記複数のレンズバリアの各内面側から退避し、この退避動作に伴って該複数のレンズバリアを各前記付勢手段により閉じて前記光通過孔を塞ぐ一方、前記レンズバリア開閉筒を前進した時にこの前方部位が前記複数のレンズバリアの各内面側を各前記付勢手段に抗しながら押接し、この押接動作に伴って該複数のレンズバリアを開いてレンズフードとして機能させることを特徴とするレンズフード兼用レンズバリア装置。
【請求項2】
前記撮影画面は長方形であり、前記複数のレンズバリアとして、前記撮影画面の長辺に対応して形成された2枚の第1花弁型レンズバリアを取り付け、且つ、前記撮影画面の短辺に対応して形成された2枚の第2花弁型レンズバリアを取り付けたことを特徴とする請求項1記載のレンズフード兼用レンズバリア装置。
【請求項3】
前記レンズバリア開閉筒は、合計で4枚の前記第1,第2花弁型レンズバリアを開いた時に隣り合う花弁型レンズバリア間に生じる隙間を覆って前記レンズフードを補間するレンズフード補間部を前面外周部に沿って所定の間隔を隔てて4箇所形成したことを特徴とする請求項2記載のレンズフード兼用レンズバリア装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、スチルカメラやビデオカメラなどに適用され、被写体を撮影レンズにより撮影する時に撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽するためのレンズフードと、撮影レンズを保護するためのレンズバリアとを兼ね備えたレンズフード兼用レンズバリア装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、スチルカメラやビデオカメラなどの前面側には撮影レンズを保護するためのレンズバリアが取り付けられていると共に、被写体を撮影レンズにより撮影する時に撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽するレンズフードが必要に応じて取り付けられている。
【0003】
この種の構造形態の一例として、レンズフードとレンズバリアとをユニット化し、且つ、レンズフードを進退させたときにレンズバリアが開閉できる構造形態を採用したカメラレンズのカバーユニットが下記の特許文献1に開示されている。
【0004】
また、この種の構造形態の他例として、可撓性材料により略半円形に形成された4枚の羽根からなるレンズバリアを開閉自在に設けて、4枚の羽根が開いたときに略円筒形状になることでレンズフードとして機能する構造形態を採用したレンズフード兼用レンズバリアが下記の特許文献2に開示されている。
【特許文献1】実開平4−91341号公報
【特許文献2】特開2000−321622号公報
【0005】
図8(a),(b)は従来例1のカメラレンズのカバーユニットにおいて、レンズバリアが閉じている状態を示した前面図,側断面図、
図9(a),(b)は従来例1のカメラレンズのカバーユニットにおいて、レンズバリアが開いている状態を示した前面図,側断面図、
図10は従来例2のレンズフード兼用レンズバリアを説明するための斜視図であり、(a)は4枚の羽根が閉じている状態を示し、(b)は4枚の羽根が開いている状態を示した図、
図11は従来例2において、略円筒状に開いた4枚の羽根によって撮影画面(画角)の対角線上にケラレが生じる状態を示した図である。
【0006】
まず、図8及び図9に示した従来例1のカメラレンズのカバーユニット50は、上記した特許文献1(実開平4−91341号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献1を参照して簡略に説明する。
【0007】
図8(a),(b)に示した如く、従来1のカメラレンズのカバーユニット50では、カメラボディ51の内筒52内に撮影レンズ53が内蔵されている。
【0008】
また、円筒状に形成された内筒52の外周部位には、この内筒52よりも大径に形成された円筒状のレンズフード54が光軸方向(前後方向)に進退自在に設けられており、且つ、レンズフード54の内周後端部位に押し出し部54aが形成されていると共に、レンズフード54の内周面にスパイラルの溝54bが形成されている。
【0009】
また、内筒52の先端外周部52aには、レンズバリア支持環55が嵌め込まれている。
【0010】
また、レンズバリア支持環55の前面55aには、4枚のレンズバリア56がピン57を介して開閉可能に上下左右に取り付けられ、且つ、各レンズバリア56は各バネ58によって閉じ方向に付勢されている。この際、4枚のレンズバリア56は互いに接合し合う頂点近傍が三角形状に形成されており、閉じたときに全体で長方形状の面積を有している。
【0011】
また、レンズバリア支持環55の外周後方部位に係合ピン55bがレンズフード54の内周面側に突出しており、この係合ピン55bはレンズフード54の内周面に形成したスパイラルの溝54bに係合している。
【0012】
更に、レンズバリア支持環55の前面55aの裏面側で外周部位には、押し出し環59がレンズフード54に応動して光軸方向(前後方向)に摺動するように設けられており、且つ、押し出し環59には押し出しピン59a{図9(a)のみ図示}が各レンズバリア56と対向するように取り付けられている。
【0013】
ここで、上記構成による従来1のカメラレンズのカバーユニット50において、図8(a),(b)に示した状態は、カメラボディ51が不使用時の初期状態であるので、内筒52に対して円筒状のレンズフード54及びこのレンズフード54と応動する押し出し環59が共に後退しており、レンズバリア支持環55の前面55aに取り付けた4枚のレンズバリア56は各バネ58の付勢力により閉じられているので、4枚のレンズバリア56で撮影レンズ53を保護している。
【0014】
一方、図9(a),(b)に示した如く、カメラボディ51を使用する時には、レンズフ−ド54を手でもって一方向に回転させると、レンズフ−ド54の内周面に形成したスパイラルの溝54bがレンズバリア支持環55の外周後方部位から突出した係合ピン55bと係合しているため、スパイラルの溝54bに倣ってレンズフ−ド54が回転しつつ内筒52の前方に送られる。
【0015】
このレンズフ−ド54の前進に伴って、レンズフ−ド54の内周後端部位に形成された押し出し部54aが押し出し環59に当接するので押し出し環59も前進し、この押し出し環59に取り付けられた押し出しピン59aで4枚のレンズバリア56を押すために、各レンズバリア56は各バネ58に抗しながら各ピン57を支点として押し開かれる。
【0016】
そして、円筒状のレンズフ−ド54が前方に至った時に、このレンズフ−ド54が撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽すると共に、レンズフ−ド54の内部に4枚のレンズバリア56が開いた状態を保っているので、被写体を撮影することが可能になる。
【0017】
この後、撮影を終了した後は、レンズフ−ド54を上記とは反対方向に回転させると、図8(a),(b)に示した初期状態に戻ることが開示されている。
【0018】
次に、図10(a),(b)に示した従来例2のレンズフード兼用レンズバリア70は、上記した特許文献2(特開2000−321622号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献2を参照して4枚の羽根の開閉状態についてのみ図示して簡略に説明する。
【0019】
図10(a),(b)に示した如く、従来例2のレンズフード兼用レンズバリア70では、4枚の羽根71〜74が可撓性を有する薄い金属板などを用いて略半円形状に形成されており、これら4枚の羽根71〜74が複数のヒンジ75を介して開閉アーム77と不図示の押え板とに挟持されて開閉可能に取り付けられている。この際、4枚の羽根71〜74のうちで、2枚の羽根71,72は左右に対向し、2枚の羽根73,74は左右の羽根71,72の内側で左右に対して略直交して対向している。
【0020】
尚、76はリング押えであり、このリング押え76は開閉アーム77を回動させる不図示のリングを押さえるものであり、開閉アーム77を開閉させる機構についての詳細は同号公報を参照されたい。
【0021】
そして、図10(a)に示したように、4枚の羽根71〜74が閉じている状態では、左右の羽根71,72が外側に露出するものの、左右の羽根71,72に対して略直交した不図示の2枚の羽根73,74は左右の羽根71,72の下に隠れており、4枚の羽根71〜74はレンズバリアとして機能している。
【0022】
一方、図10(b)に示したように、開閉アーム77により4枚の羽根71〜74を開いた時には、4枚の羽根71〜74が略円筒状に突出するのでレンズフードとして機能している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
ところで、従来例1のカメラレンズのカバーユニット50によれば、使用時にカメラボディ51の内筒52の前方に円筒状のレンズフード54を突出させて4枚のレンズバリア56を開いて被写体を撮影する時に、円筒状のレンズフード54により撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽できるものの、円筒状のレンズフード54は内筒52の外側に進退自在に設けられているために、カメラレンズのカバーユニット50が大型になってしまうと共に、撮影レンズ53に対して例えばフォーカス調整するためのフォーカス調整リング(図示せず)などを取り付けるスペースがない。
【0024】
また、従来例1では、前述したようにレンズフード54の内周面に形成したスパイラルの溝54bにレンズバリア支持環55の係合ピン55bを係合させ、スパイラルの溝54bに倣ってレンズフ−ド54を回転しつつ内筒52の前方に送り、且つ、レンズフ−ド54の内周後端部位に形成された押し出し部54aで押し出し環59を前進させて4枚のレンズバリア56を開く構造形態になっているので、構造が複雑でコスト高になってしまう。
【0025】
一方、従来例2のレンズフード兼用レンズバリア70によれば、可撓性を有する4枚の羽根71〜74を開いた時に略円筒状のレンズフードとしての機能を有するものの、撮影画面に対して上下左右の各辺への遮光を最大限行うようにすると、4枚の羽根71〜74による略円筒状のレンズフードでは図11に示したように撮影画面の対角線上にケラレが発生してしまい、被写体を良好に撮影することができない。そこで、撮影画面の4隅に対して最大限遮光しようとすると、上下左右の各辺の遮光が不十分になり、被写体を良好に撮影することができない場合が生じる。
【0026】
また、従来例2のレンズフード兼用レンズバリア70でも同号公報に開示されているように、4枚の羽根71〜74を開閉させる機構は複雑である。
【0027】
そこで、レンズフード機能とレンズバリア機能とを有し、複数のレンズバリアを簡単な構造により開閉でき且つ小型化でき、また、撮影レンズに対して例えばフォーカス調整するためのフォーカス調整リングなどを取り付けるスペースが確保でき、更に、撮影時に撮影画面の対角線上にケラレが発生しない構造形態のレンズフード兼用レンズバリア装置が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、被写体を撮影レンズにより撮影する時に撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽するためのレンズフードと、前記撮影レンズを保護するための複数のレンズバリアとを兼ね備えたレンズフード兼用レンズバリア装置において、
前記複数のレンズバリアがそれぞれ付勢手段によって閉じ方向に付勢された状態で一端面側に開閉可能に取り付けられ、且つ、他端面側が前記撮影レンズを保持した枠体又はレンズ鏡筒に取り付けられる略円筒状のレンズバリア支持筒と、
前記被写体からの光を前記撮影レンズ側に通過させる光通過孔を内部に有し、且つ、前記レンズバリア支持筒内を光軸方向に進退自在に設けられたレンズバリア開閉筒と、を備え
前記レンズバリア開閉筒を後退させた時にこの前方部位が前記複数のレンズバリアの各内面側から退避し、この退避動作に伴って該複数のレンズバリアを各前記付勢手段により閉じて前記光通過孔を塞ぐ一方、前記レンズバリア開閉筒を前進した時にこの前方部位が前記複数のレンズバリアの各内面側を各前記付勢手段に抗しながら押接し、この押接動作に伴って該複数のレンズバリアを開いてレンズフードとして機能させることを特徴とするレンズフード兼用レンズバリア装置である。
【0029】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のレンズフード兼用レンズバリア装置において、
前記撮影画面は長方形であり、前記複数のレンズバリアとして、前記撮影画面の長辺に対応して形成された2枚の第1花弁型レンズバリアを取り付け、且つ、前記撮影画面の短辺に対応して形成された2枚の第2花弁型レンズバリアを取り付けたことを特徴とするレンズフード兼用レンズバリア装置である。
【0030】
更に、請求項3記載の発明は、請求項2記載のレンズフード兼用レンズバリア装置において、
前記レンズバリア開閉筒は、合計で4枚の前記第1,第2花弁型レンズバリアを開いた時に隣り合う花弁型レンズバリア間に生じる隙間を覆って前記レンズフードを補間するレンズフード補間部を前面外周部に沿って所定の間隔を隔てて4箇所形成したことを特徴とするレンズフード兼用レンズバリア装置である。
【発明の効果】
【0031】
請求項1記載のレンズフード兼用レンズバリア装置によると、撮影レンズを保護するための複数のレンズバリアがそれぞれ付勢手段によって閉じ方向に付勢された状態で開閉可能に取り付けられたレンズバリア支持筒と、レンズバリア支持筒内を光軸方向に進退自在に設けられたレンズバリア開閉筒と、を備え、レンズバリア開閉筒を後退させた時にこの前方部位が複数のレンズバリアの各内面側から退避する動作に伴って複数のレンズバリアを各付勢手段により閉じてレンズバリア開閉筒の光通過孔を塞ぐことで撮影レンズを保護し、一方、レンズバリア開閉筒を前進させた時にこの前方部位が複数のレンズバリアの各内面側を各付勢手段に抗しながら押接する動作に伴って複数のレンズバリアを開いてレンズフードとして機能させて撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽しているので、簡単な構造で且つ小型化が可能なレンズフード兼用レンズバリア装置を提供できると共に、このレンズフード兼用レンズバリア装置を撮影レンズを保持した枠体又はレンズ鏡筒に取り付けた時に撮影レンズに対して例えばフォーカス調整するためのフォーカス調整リングなどを取り付けるスペースが確保できる。
【0032】
また、請求項2記載のレンズフード兼用レンズバリア装置によると、撮影画面は長方形であり、複数のレンズバリアとして、撮影画面の長辺に対応して形成された2枚の第1花弁型レンズバリアを取り付け、且つ、撮影画面の短辺に対応して形成された2枚の第2花弁型レンズバリアを取り付けたために、合計で4枚の第1,第2花弁型レンズバリアを開いてレンズフードの機能を持たせたときに、撮影時に撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽できると共に、撮影画面の対角線上にケラレが発生しないので、被写体を良好に撮影できる。
【0033】
更に、請求項3記載のレンズフード兼用レンズバリア装置によると、合計で4枚の第1,第2花弁型レンズバリアを開いた時に隣り合う花弁型レンズバリア間に生じる隙間を覆ってレンズフードを補間するレンズフード補間部を前面外周部に沿って所定の間隔を隔てて4箇所形成したために、合計で4枚の第1,第2花弁型レンズバリアを開いた時に隣り合う花弁型レンズバリア間に生じる隙間から外来光が進入せず、且つ、4箇所のレンズフード補完部により撮影画面の対角線上に生じるケラレが発生しないので、性能の良い花弁型レンズフードとなり、被写体を良好に撮影することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下に本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置の一実施例について図1〜図7を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0035】
図1は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を取り付けたビデオカメラを示した図であり、(a)は4枚の花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(b)は4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態を示し、(c)は4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態でビデオカメラの全体構成を示した図、
図2は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を分解して示した分解斜視図である。
【0036】
図1(a)〜(c)に示した如く、本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置10は、複数のレンズバリア11〜14を開閉可能に取り付けたレンズバリア支持筒15が撮像レンズ22を保持したビデオカメラ20のカメラ枠体21の前面21a側又は撮像レンズ22を保持したレンズ鏡筒(図示せず)の前面側に固定又は着脱可能に取り付けられている。
【0037】
また、レンズバリア支持筒15の内部には、複数のレンズバリア11〜14を開閉するためのレンズバリア開閉筒18が光軸方向(矢印X1,X2方向)に進退可能に取り付けられており、このレンズバリア開閉筒18は使用者の操作によってレンズバリア支持筒15の外周部を光軸方向と等価である前後方向(矢印X1,X2方向)に進退する操作ノブ19と係合しており、操作ノブ19と一体にレンズバリア開閉筒18を後退させて複数のレンズバリア11〜14を閉じたときにレンズバリアとして機能させてカメラ枠体21内に取り付けた撮影レンズ22を保護し、一方、操作ノブ19と一体にレンズバリア開閉筒18を前進させて複数のレンズバリア11〜14を開いたときにレンズフードとして機能させて撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽しているので、簡単な構造で且つ小型化が可能なレンズフード兼用レンズバリア装置10を提供できると共に、このレンズフード兼用レンズバリア装置10を撮影レンズ22を保持したカメラ枠体21又はレンズ鏡筒(図示せず)に取り付けた時に撮影レンズ22に対して例えばフォーカス調整するためのフォーカス調整リング(図示せず)などを取り付けるスペースが確保できるようになっている。
【0038】
尚、以下の実施例では、複数のレンズバリア11〜14として、撮像レンズ22で撮影する長方形の撮影画面に対応して、上下左右に合計4枚の花弁型レンズバリアを取り付けた例について説明する。この際、4枚の花弁型レンズバリア11〜14は、後述するように、開いたときに撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽するだけでなく、撮影画面の対角線上に生じるケラレを発生させずに上下左右の各辺への遮光も最大限行うことができるように花弁型に形成されているものである。
【0039】
ここで、本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置10の各構成部材について図2を用いて具体的に説明する。
【0040】
図2に分解して示した如く、まず、4枚の花弁型レンズバリア11〜14は、黒色樹脂材を用いてそれぞれ花弁型に形成されている。
【0041】
この際、レンズバリア支持筒15に取り付けた4枚の花弁型レンズバリア11〜14を閉じたときに、4枚の花弁型レンズバリア11〜14全体でレンズバリア支持筒15の外周部15aの内側に略円形状の面積(図1,図5)を有するものの、撮影レンズ22(図1)で撮影する被写体の撮影画面のサイズが長方形状であるために、長方形の撮影画面の上下の長辺と対応してレンズバリア支持筒15の前面上下に互いに対向して取り付けられる上下の第1花弁型レンズバリア11,13は、長方形の撮影画面の左右の短辺と対応してレンズバリア支持筒15の前面左右に互いに対向して取り付けられる左右の第2花弁型レンズバリア12,14よりも幅寸法W及び奥行き寸法Dが共に大きく形成されている。
【0042】
従って、上下の第1花弁型レンズバリア11,13は長方形の撮影画面の上下の長辺と対応して大型に形成され、一方、左右の第2花弁型レンズバリア12,14は長方形の撮影画面の左右の短辺と対応して上下の第1花弁型レンズバリア11,13よりも小型に形成されている。
【0043】
なお、以下の説明では、4枚の花弁型レンズバリア11〜14を上下と左右とに分けて説明する場合のみ上下を第1花弁型レンズバリア11,13と呼称し、左右を第2花弁型レンズバリア12,14と呼称する。
【0044】
また、4枚の花弁型レンズバリア11〜14それぞれは、各外面11a〜14aが平坦に形成されていると共に、各内面11b〜14bに各支持片11c〜14cが一対づつピン取り付け孔を有して内側に向かってそれぞれコ字状に突出形成されている。
【0045】
次に、4枚の花弁型レンズバリア11〜14を開閉自在に支持するレンズバリア支持筒15は、黒色樹脂材を用いて外周部15aが略円筒状に形成されていると共に、外周部15aの下方近傍にDカットを施したDカット外周部15bが平坦に形成されている。
【0046】
また、レンズバリア支持筒15の前面(一端面)15cの外周部位の上下左右に沿って、4枚の花弁型レンズバリア11〜14を支持する各バリア支持片15d1〜15d4が一対づつピン取り付け孔を有して前方に向かって突出形成されており、この際、ピン取り付け孔に通じるスリットが形成されている。
【0047】
そして、4枚の花弁型レンズバリア11〜14の各内面11b〜14bに形成した各一対の支持片11c〜14cの各ピン取り付け孔内に各捩じりバネ16を嵌入した各ピン17の両端をそれぞれ挿入し、更に、各一対の支持片11c〜14cから突出した各ピン17の両端でレンズバリア支持筒15の前面15cに形成した各一対のバリア支持片15d1〜15d4の各スリットを押し広げながら各ピン17の両端を各一対のバリア支持片15d1〜15d4の各ピン取り付け孔内にそれぞれ挿入することで、4枚の花弁型レンズバリア11〜14は捩じりバネ16によって常に閉じ方向に付勢された状態でレンズバリア支持筒15の前面(一端面)15cの外周部位に沿って上下左右に取り付けられるようになっている。
【0048】
また、レンズバリア支持筒15の内部には、前面(一端面)15c側から後面(他端面)15e側に向かって外周部15aの径よりひとまわり小径に設定されて後述するレンズバリア開閉筒18のレンズフード補完部18aを収納する前方部逃げ孔15fと、前方部逃げ孔15fよりも小径に設定されて後述するレンズバリア開閉筒18のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bを嵌合させる中間部嵌合孔15gと、中間部嵌合孔15gよりも小径に設定されて被写体からの光を撮影レンズ22(図1)側に通過させる後方部光通過孔15hとが階段状に貫通して穿設されている。
【0049】
この際、レンズバリア支持筒15の後面(他端面)15e側は、先に図1を用いて説明したビデオカメラ20のカメラ枠体21の前面21a側又は撮像レンズ22を保持したレンズ鏡筒(図示せず)の前面側に固定又は着脱可能に取り付けられている。
【0050】
再び図2戻り、4枚の花弁型レンズバリア11〜14を開閉するレンズバリア開閉筒18は、黒色樹脂材を用いて略段付き円筒状に形成されており、前方外周部位にレンズフード補完部18aが所定の厚みを持って円周に沿って所定の間隔を離して4箇所形成され、且つ、隣り合うレンズフード補完部18a間にレンズバリア取り付け逃げ凹部18bがレンズフード補完部18aに対して凹状に引っ込んで4箇所形成されていると共に、レンズフード補完部18aの内周側及びレンズバリア取り付け逃げ凹部18bの内周側に被写体からの光を撮影レンズ22(図1)側に通過させるテーパ状光通過孔18cが前方側から後方に向かって孔径が徐々に小径になるように貫通して形成されている。この際、テーパ状光通過孔18cの後方側の最小径をレンズバリア支持筒15の後方部光通過孔15hの孔径に略一致させている。
【0051】
ここで、レンズバリア開閉筒18に形成した4箇所のレンズフード補完部18aは、この外周部18a1がレンズバリア支持筒15の前方部逃げ孔15f内に進退できる外径に形成されており、後述するように、レンズバリア開閉筒18を前方に移動して4枚の花弁型レンズバリア11〜14を開いた時に、4箇所のレンズフード補完部18aで隣り合う花弁型レンズバリア間に生じる隙間を覆って4枚の花弁型レンズバリア11〜14による花弁型レンズフードを補完するようになっており、この4箇所のレンズフード補完部18aにより撮影画面の対角線上に生じるケラレを発生させない点が本発明の特徴の一部となっている。
【0052】
一方、レンズバリア開閉筒18に形成した4箇所のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bは、レンズバリア支持筒15の前面15cに形成した各バリア支持片15d1〜15d4を逃げるために、4箇所のレンズフード補完部18aの外周部18a1より内周側に向かって凹状に引っ込んで前方から後方にかけてそれぞれ平坦面に形成されており、且つ、4箇所のレンズフード補完部18aの後方でこれより小径に形成した後方円筒部18dの外周まで延出されている。
【0053】
そして、レンズバリア開閉筒18の後方円筒部18dの外周側に平坦に延出させた4箇所のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bが、レンズバリア支持筒15の中間部嵌合孔15g内に進退自在に嵌合されることで、レンズバリア開閉筒18が光軸方向と等価である前後方向(矢印X1,X2方向)に向かって進退自在になっている。
【0054】
また、レンズバリア開閉筒18を前後方向(矢印X1,X2方向)に移動させるための操作ノブ19は、樹脂材を用いて使用者が操作するノブ部19aが弾性変位可能に薄肉で矩形状に形成されており、このノブ部19aの裏面中央にシャフト部19bがノブ部19aよりも剛性を持って一体的に突出形成されている。
【0055】
上記した操作ノブ19のシャフト部19bは、レンズバリア支持筒15の外周部下方近傍をDカットしたDカット外周部15bに前後方向に向かって貫通して穿設した長孔15b1(図3,図4)内に進入されており、且つ、シャフト部19bの先端部位がレンズバリア開閉筒18の後方円筒部18dに穿設した丸孔18d1(図3)内に圧入又は接着により固着されるようになっていると共に、使用者の手動操作によってノブ部19aがレンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに沿って前後方向(矢印X1,X2方向)にスライド可能になっている。尚、操作ノブ19のノブ部19aの裏面左右にこの操作ノブ19のスライド位置を規制するストッパ用突起19cが突出形成されているが、このストッパ用突起19cよる位置決め機能については後述する。
【0056】
尚、この実施例において、レンズバリア支持筒15内でレンズバリア開閉筒18を光軸方向に移動させる手段は、使用者の手動操作によってスライドする操作ノブ19をレンズバリア開閉筒18に係合させているが、これに限ることなく、例えばビデオカメラ20(図1)の電源をオン/オフさせるスライドスイッチにレンズバリア開閉筒18を係合させても良い。更に、レンズバリア開閉筒18を小型モータとか圧電素子などの駆動源によって光軸方向に自動的に移動させることも可能である。
【0057】
次に、上記した構成による本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置10の組み立て及び動作について図3〜図7を用いて説明する。
【0058】
図3は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置おいて、レンズバリア支持筒の外周部下方近傍に形成したDカット外周部を断面して示した縦断面図であり、(a),(b)は花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(c),(d)は花弁型レンズバリアが開いた状態を示した図、
図4は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を後面側から見たときに、レンズバリア支持筒の外周部下方近傍に形成したDカット外周部を示した斜視図であり、(a)は花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(b)は花弁型レンズバリアが開いた状態を示した図、
図5(a),(b),(c)は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置において、4枚の花弁型レンズバリアが閉じた状態を示した前面図,側面図,Y−O−X断面図、
図6(a),(b),(c)は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置において、4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態を示した前面図,側面図,Y−O−X断面図、
図7は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を前面側から見たときの斜視図であり、(a)は4枚の花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(b)は4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態を示した図である。
【0059】
まず、図3(a),(c)に示した如く、本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置10を組み立てる場合には、まず、レンズバリア支持筒15の前面15c側からレンズバリア開閉筒18に形成した4箇所のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bをレンズバリア支持筒15の中間部嵌合孔15g内に嵌合させる。
【0060】
この後、レンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに貫通して穿設した長孔15b1内に操作ノブ19のシャフト部19bを挿入して、このシャフト部19bの先端部位をレンズバリア開閉筒18の後方円筒部18dに穿設した丸孔18d1内に圧入又は接着により固着させて、操作ノブ19をレンズバリア支持筒15に穿設した長孔15b1を介してレンズバリア開閉筒18に一体的に係合させる。
【0061】
この際、図3(b)に示したように、操作ノブ19を後方(矢印X2方向)に移動させて、弾性変位可能に薄肉に形成したノブ部19aの裏面に突出形成されたストッパ用突起19cを、レンズバリア支持筒15のDカット外周部15bの中央よりも後方に形成した第1位置決め孔15b2内に係合させると、操作ノブ19と一体にレンズバリア開閉筒18がレンズバリア閉じ位置に位置決めされてロック可能となる。そして、操作ノブ19がレンズバリア閉じ位置に位置決めされた時に、図3(a)に示したように、操作ノブ19のシャフト部19bはレンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに貫通して穿設した長孔15b1内で後端側に至り、且つ、レンズバリア開閉筒18の後方円筒部18dの後端がレンズバリア支持筒15の後方部光通過孔15hの前端側に至る。
【0062】
一方、図3(d)に示したように、操作ノブ19を前方(矢印X1方向)に移動させて、弾性変位可能に薄肉に形成したノブ部19aの裏面に突出形成されたストッパ用突起19cを、レンズバリア支持筒15のDカット外周部15bの前方に形成した第2位置決め孔15b3内に係合させると、操作ノブ19と一体にレンズバリア開閉筒18がレンズバリア開き位置に位置決めされてロック可能となる。そして、操作ノブ19がレンズバリア開き位置に位置決めされた時に、図3(c)に示したように、操作ノブ19のシャフト部19bはレンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに貫通して穿設した長孔15b1内で前端側に至り、且つ、レンズバリア開閉筒18の前方に形成した4箇所のレンズフード補完部18aが前方に迫り出す。
【0063】
また、4枚の花弁型レンズバリア11〜14をレンズバリア支持筒15の前面15c側に組み立てる順番は、レンズバリア開閉筒18をレンズバリア支持筒15内に嵌合させる以前又は以後でも可能であるものの、以前の場合には4枚の花弁型レンズバリア11〜14がそれぞれ捩じりバネ16により閉じ方向に付勢されているために、4枚の花弁型レンズバリア11〜14を各捩じりバネ16に抗して開いた状態でレンズバリア開閉筒18をレンズバリア支持筒15内に挿入しなければならないので作業性が悪くなる。従って、レンズバリア開閉筒18をレンズバリア支持筒15内に嵌合させた後に4枚の花弁型レンズバリア11〜14を前述した手順によりレンズバリア支持筒15の前面15c側に取り付ける方が組み立て易い。
【0064】
そして、図4(a),(b)にも示したように、操作ノブ19をレンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに沿って前後方向(矢印X1,X2方向)にスライドさせることにより、操作ノブ19と一体にレンズバリア開閉筒18が4枚の花弁型レンズバリア11〜14を取り付けたレンズバリア支持筒15内で前後方向(矢印X1,X2方向)に移動可能となる。
【0065】
ここで、図5(a)〜(c)及び図7(a)に示した状態は、本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置10が不使用状態(初期状態)を示したものである。
【0066】
この不使用状態(初期状態)は、使用者が操作ノブ19をレンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに沿って後方(矢印X2方向)に向かって移動させた時に、この操作ノブ19に係合したレンズバリア開閉筒18もレンズバリア支持筒15内の後方(矢印X2方向)に移動している状態である。
【0067】
このレンズバリア開閉筒18の後方への移動に伴って、レンズバリア開閉筒18に形成した4箇所のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bの前方部位が、4枚の花弁型レンズバリア11〜14の各内面11b〜14b(図2)に形成した各支持片11c〜14cに沿いながら退避(後退)するので、4枚の花弁型レンズバリア11〜14が各捩じりバネ16の付勢力により閉じて、これら4枚の花弁型レンズバリア11〜14でレンズバリア開閉筒18のテーパ状光通過孔18cを塞いでいる。
【0068】
この際、レンズバリア開閉筒18の前方部位に形成した4箇所のレンズフード補完部18aはレンズバリア支持筒15の前面15cよりも僅かに前方で、閉じている各花弁型レンズバリア11〜14の裏面位置近傍まで僅かに突出しており、隣り合う花弁型レンズバリア間に生じた各花弁型レンズバリア11〜14の各支持片11c〜14cの高さ分に相当する僅かな隙間を覆っている。
【0069】
従って、4枚の花弁型レンズバリア11〜14が閉じている時には、レンズフード兼用レンズバリア装置10の内部に塵埃などが入り込むことなく、カメラ枠体21(図1)内に取り付けた撮影レンズ22(図1)を保護できる。
【0070】
次に、図6(a)〜(c)及び図7(b)に示した状態は、本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置10が使用状態を示したものである。
【0071】
この使用状態は、使用者が操作ノブ19をレンズバリア支持筒15のDカット外周部15bに沿って前方(矢印X1方向)に向かって移動させた時に、この操作ノブ19に係合したレンズバリア開閉筒18もレンズバリア支持筒15内の前方(矢印X1方向)に移動している状態である。
【0072】
このレンズバリア開閉筒18の前方への移動に伴って、レンズバリア開閉筒18に形成した4箇所のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bの前方部位が、4枚の花弁型レンズバリア11〜14の各内面11b〜14bに形成した各支持片11c〜14cを各捩じりバネ16に抗して押接しながら前進するので、4枚の花弁型レンズバリア11〜14が開き、この後、レンズバリア開閉筒18の更なる前進により4枚の花弁型レンズバリア11〜14の各内面11b〜14bに形成した各支持片11c〜14cが4箇所のレンズバリア取り付け逃げ凹部18bの平坦面に当接したままとなるので、4枚の花弁型レンズバリア11〜14は各捩じりバネ16に抗して開いた状態を維持できる。
【0073】
そして、4枚の花弁型レンズバリア11〜14が開いた時に、前述したように、4枚の花弁型レンズバリア11〜14のうちで上下の第1花弁型レンズバリア11,13は被写体撮影時の長方形の撮影画面の長辺と対応して大型に形成され、一方、左右の第2花弁型レンズバリア12,14は長方形の撮影画面の短辺と対応して小型に形成されているので、4枚の花弁型レンズバリア11〜14は花弁型レンズフードとして機能することができ、これにより撮影時に撮影画面に対して外部から入射する有害光を遮蔽することができ、且つ、先に図11を用いて説明したような撮影画面の対角線上にケラレが発生することがないので、被写体を良好に撮影することができる。
【0074】
この際、レンズバリア開閉筒18の前方移動に伴って、レンズバリア開閉筒18の前方部位に形成した4箇所のレンズフード補完部18aは初期位置よりも前方に迫り出して、開き状態である隣り合う花弁型レンズバリア間に生じた隙間を覆って4枚の花弁型レンズバリア11〜14による花弁型レンズフードを補完しているので、4枚の花弁型レンズバリア11〜14を開いた時に隣り合う花弁型レンズバリア間に生じる隙間から外来光が進入せず、且つ、4箇所のレンズフード補完部18aにより撮影画面の対角線上に生じるケラレが発生しないので、性能の良い花弁型レンズフードとなり、被写体を良好に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を取り付けたビデオカメラを示した図であり、(a)は4枚の花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(b)は4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態を示し、(c)は4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態でビデオカメラの全体構成を示した図である。
【図2】本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を分解して示した分解斜視図である。
【図3】本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置おいて、レンズバリア支持筒の外周部下方近傍に形成したDカット外周部を断面して示した縦断面図であり、(a),(b)は花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(c),(d)は花弁型レンズバリアが開いた状態を示した図である。
【図4】本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を後面側から見たときに、レンズバリア支持筒の外周部下方近傍に形成したDカット外周部を示した斜視図であり、(a)は花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(b)は花弁型レンズバリアが開いた状態を示した図である。
【図5】(a),(b),(c)は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置において、4枚の花弁型レンズバリアが閉じた状態を示した前面図,側面図,Y−O−X断面図である。
【図6】(a),(b),(c)は本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置において、4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態を示した前面図,側面図,Y−O−X断面図である。
【図7】本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置を前面側から見たときの斜視図であり、(a)は4枚の花弁型レンズバリアが閉じた状態を示し、(b)は4枚の花弁型レンズバリアが開いた状態を示した図である。
【図8】(a),(b)は従来例1のカメラレンズのカバーユニットにおいて、レンズバリアが閉じている状態を示した前面図,側断面図である。
【図9】(a),(b)は従来例1のカメラレンズのカバーユニットにおいて、レンズバリアが開いている状態を示した前面図,側断面図である。
【図10】従来例2のレンズフード兼用レンズバリアを説明するための斜視図であり、(a)は4枚の羽根が閉じている状態を示し、(b)は4枚の羽根が開いている状態を示した図である。
【図11】従来例1,2において、円筒状のレンズフード、又は、略円筒状に開いた4枚の羽根によって撮影画面(画角)の対角線上にケラレが生じる状態を示した図である。
【符号の説明】
【0076】
10…本発明に係るレンズフード兼用レンズバリア装置、
11,13…上下の第1花弁型レンズバリア、
12,14…左右の第2花弁型レンズバリア、
11a〜14a…外面、11b〜14b…内面、
11c〜14c…支持片、
15…レンズバリア支持筒、15a…外周部、
15b…Dカット外周部、15b1…長孔、
15b2,15b3…第1,第2位置決め孔、15c…一端面(前面)、
15d1〜15d4…バリア支持片、15e…他端面(後面)、
15f…前方部逃げ孔、15g…中間部嵌合孔、15h…後方部光通過孔、
16…捩じりバネ、17…ピン、
18…レンズバリア開閉筒、
18a…レンズフード補完部、18b…レンズバリア取り付け逃げ凹部、
18c…テーパ状光通過孔、18d…後方円筒部、18d1…丸孔、
19…操作ノブ、19a…ノブ部、19b…シャフト部、19c…ストッパ用突起、
20…ビデオカメラ、21…カメラ枠体、21a…前面、22…撮影レンズ。
【出願人】 【識別番号】000004329
【氏名又は名称】日本ビクター株式会社
【出願日】 平成18年6月23日(2006.6.23)
【代理人】 【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和

【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一


【公開番号】 特開2008−3374(P2008−3374A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−173850(P2006−173850)