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【発明の名称】 モダン部材及び眼鏡フレーム
【発明者】 【氏名】中尾 文彦

【氏名】五嶋 信之

【要約】 【課題】耳に引っ掛ける量を段階的に調整することができ、状況に応じた引っ掛け量とすることができるモダン部材及びそれを用いた眼鏡フレームを提供すること。

【構成】本発明は、テンプル83に取付けられたモダン本体部1と、モダン本体部1にスライド可能となるように取付けられた第1取付け部11及び第2取付け部12、並びに、第1取付け部11及び第2取付け部12を連結する連結部15、を有する耳掛け部10と、を備えるモダン部材101であって、連結部15の略中央に屈曲部13が設けられており、第1取付け部11及び/又は第2取付け部12をスライドさせ、互いに近づけることにより、屈曲部13が屈曲する、モダン部材101である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テンプルに取付けられたモダン本体部と、
前記モダン本体部にスライド可能となるように取付けられた第1取付け部及び第2取付け部、並びに、前記第1取付け部及び前記第2取付け部を連結する連結部、を有する耳掛け部と、
を備えるモダン部材であって、
前記連結部の略中央に屈曲部が設けられており、
前記第1取付け部及び/又は前記第2取付け部をスライドさせ、互いに近づけることにより、前記屈曲部が屈曲する、モダン部材。
【請求項2】
前記第1取付け部及び前記第2取付け部が前記連結部の端部に設けられており、前記屈曲部が肉薄となっている、請求項1記載のモダン部材。
【請求項3】
前記第1取付け部又は前記第2取付け部が前記モダン本体部に固定されている、請求項1記載のモダン部材。
【請求項4】
前記モダン本体部の表面に、前記第1取付け部及び/又は前記第2取付け部を保持するための突起が設けられている、請求項1記載のモダン部材。
【請求項5】
前記モダン本体部の表面に溝が設けられており、前記耳掛け部が前記溝に収容可能となっている、請求項1記載のモダン部材。
【請求項6】
前記屈曲部がねじれながら屈曲する、請求項1記載のモダン部材。
【請求項7】
前記モダン本体部の表面に前記第1取付け部及び/又は前記第2取付け部を案内するための案内レールが設けられている、請求項1記載のモダン部材。
【請求項8】
前記モダン本体部の表面に前記第1取付け部及び/又は前記第2取付け部を保持するための第1磁石が取付けられており、前記第1取付け部及び/又は前記第2取付け部には第2磁石が取付けられており、前記第1磁石及び前記第2磁石の磁気吸着により、前記第1取付け部及び/又は前記第2取付け部が保持される、請求項1記載のモダン部材。
【請求項9】
前記モダン本体部の前記耳掛け部とは反対側に形成され、前記第1取付け部及び前記第2取付け部をスライドさせ、互いに近づけることにより屈曲する、保持部、を更に備える、請求項1記載のモダン部材。
【請求項10】
前記保持部が、前記耳掛け部よりも硬度が大きい、請求項9記載のモダン部材。
【請求項11】
前記耳掛け部が弾性樹脂からなるものである、請求項1記載のモダン部材。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載のモダン部材を有する、眼鏡フレーム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、モダン部材及び眼鏡フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の眼鏡は、フロント枠81に取付けられたノーズパッド82を鼻に当て、左右両側のテンプル83によって側頭部を挟み、くの字状のモダン部材84を耳の上方後部に添うように掛けることにより安定保持されるようになっている(図11参照)。
ところで、眼鏡は一般にレンズ等が取付けられているフロント部が重くなるため、特に激しい運動等する際には眼鏡が落下しやすいという課題がある。
【0003】
この眼鏡の落下を防止するために、眼鏡フレームのモダン部材に耳塞ぎ具等を取り付ける方法が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
これらによれば、耳塞ぎ具等が耳に掛けられることにより、フロント部が重くても眼鏡の落下を一応防止できる。
【0004】
ところが、これらの耳塞ぎ具等は、耳に引っ掛ける量を段階的に調整することができない欠点がある。
すなわち、これらの耳塞ぎ具等では、眼鏡が耳から落ちるのを防止できるものの、耳の位置や形状には個人差があるため、眼鏡がずれることを必ずしも防止できない。
換言すると、これらの耳塞ぎ具等を備えた眼鏡フレームは、フィット感が十分とは言えない。
【0005】
これに対し、モダン部材の耳への曲げ度合いを適宜調整できる技術が開発されている。
例えば、モダン部材にいわゆるボウコード等を取付け、傾斜角度や張力を自由に調節する技術が開示されている(例えば、特許文献5〜7参照)。
【特許文献1】特開昭52−142843号公報
【特許文献2】特開昭58−71715号公報
【特許文献3】特開昭60−191021号公報
【特許文献4】特開昭62−35323号公報
【特許文献5】特開平01−164423号公報
【特許文献6】特開平7−209616号公報
【特許文献7】特開2001−4960号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献5〜7記載のモダン部材においては、一見、耳の位置や形状に対応させることができるものの、対応可能な範囲はいわゆるボウコード等の長さに制限される。
このため、上記モダン部材を用いた眼鏡フレームは、フィット感が必ずしも十分ではなく、眼鏡がずれることを十分に防止できない。
また、上記特許文献5〜7記載のモダン部材は、ボウコード等を最大に伸ばした場合、ボウコード等の傾斜が不十分となるため耳への引っ掛け量が不足する。
したがって、特に激しい運動をする際には眼鏡がずれたり落下したりする場合がある。
すなわち、上記特許文献5〜7記載のモダン部材では、状況に応じた引っ掛け量とすることができない。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、耳に引っ掛ける量(引っ掛け量)を段階的に調整することができ、状況に応じた引っ掛け量とすることができるモダン部材及びそれを用いた眼鏡フレームを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、モダン本体部に耳掛け部を取付け、この耳掛け部材をスライド可能とし、かつ屈曲させてモダンを形成させる構造とすることにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、(1)テンプルに取付けられたモダン本体部と、モダン本体部にスライド可能となるように取付けられた第1取付け部及び第2取付け部、並びに、第1取付け部及び第2取付け部を連結する連結部、を有する耳掛け部と、を備えるモダン部材であって、連結部の略中央に屈曲部が設けられており、第1取付け部及び/又は第2取付け部をスライドさせ、互いに近づけることにより、屈曲部が屈曲する、モダン部材に存する。
【0010】
本発明は、(2)第1取付け部及び第2取付け部が連結部の端部に設けられており、屈曲部が肉薄となっている、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0011】
本発明は、(3)第1取付け部又は第2取付け部がモダン本体部に固定されている、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0012】
本発明は、(4)モダン本体部の表面に、第1取付け部及び/又は第2取付け部を保持するための突起が設けられている、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0013】
本発明は、(5)モダン本体部の表面に溝が設けられており、耳掛け部が溝に収容可能となっている、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0014】
本発明は、(6)屈曲部がねじれながら屈曲する、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0015】
本発明は、(7)モダン本体部の表面に第1取付け部及び/又は第2取付け部を案内するための案内レールが設けられている、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0016】
本発明は、(8)モダン本体部の表面に第1取付け部及び/又は第2取付け部を保持するための第1磁石が取付けられており、第1取付け部及び/又は第2取付け部には第2磁石が取付けられており、第1磁石及び第2磁石の磁気吸着により、第1取付け部及び/又は第2取付け部が保持される、上記(1)記載のモダン部に存する。
【0017】
本発明は、(9)モダン本体部の耳掛け部とは反対側に形成され、第1取付け部及び第2取付け部をスライドさせ、互いに近づけることにより屈曲する、保持部、を更に備える、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0018】
本発明は、(10)保持部が、耳掛け部よりも硬度が大きい、上記(9)記載のモダン部材に存する。
なお、上記硬度は、JIS−K7215に準拠したデュロメータ硬さ試験方法(デュロメータ硬度計)により測定される。
【0019】
本発明は、(11)耳掛け部が弾性樹脂からなるものである、上記(1)記載のモダン部材に存する。
【0020】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記(1)〜(11)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【0021】
また、本発明は、(12)上記(1)〜(11)のいずれか一つに記載のモダン部材を有する、眼鏡フレームに存する。
【発明の効果】
【0022】
本発明のモダン部材は、モダン本体部に第1取付け部及び第2取付け部がスライド可能となるように取付けられているので、耳の位置に対応するようにモダン部材を移動させることができる。
また、上記モダン部材は、第1取付け部及び第2取付け部をスライドさせ、互いに近づけることにより、屈曲部が屈曲するので、耳の形状に対応するように屈曲の度合い(引っ掛け量)を調整できる。
【0023】
これらのことから、上記モダン部材は、所望の位置にスライドさせ、所望の引っ掛け量となるように屈曲させることにより、耳にフィットした形状とすることができる。
したがって、激しい運動をする場合であっても、上記モダン部材を有する眼鏡フレームは、ずれたり落下したりすることが抑制される。
【0024】
よって、上記モダン部材によれば、耳に引っ掛ける量を段階的に調整することができ、状況に応じた引っ掛け量とすることができる。
【0025】
本発明のモダン部材においては、第1取付け部及び第2取付け部が連結部の端部に設けられており、屈曲部が肉薄となっていると、容易に屈曲部を屈曲させることが可能となる。
【0026】
本発明のモダン部材においては、第1取付け部又は第2取付け部がモダン本体部に固定されていると、他の人が掛けた場合、耳までの長さが違っても容易に引っ掛け部を作ることができ、また、使用状況に応じて、引っ掛け量の調整が容易にできるという利点がある。
【0027】
本発明のモダン部材においては、モダン本体部の表面に、第1取付け部及び/又は第2取付け部を保持するための突起が設けられていると、第1取付け部及び/又は第2取付け部をモダン本体部上の所望の位置で保持できる。
すなわち、耳掛け部を所望の形状及び所望の位置で保持できる。
【0028】
本発明のモダン部材において、モダン本体部の表面に溝が設けられており、耳掛け部が溝に収容可能となっていると、このモダン部材を備えた眼鏡フレームを装着する際に、モダン部材が側頭部に引っ掛からずにスムーズに装着できる。
また、この場合、意匠性にも優れる。
【0029】
本発明のモダン部材においては、屈曲部がねじれながら屈曲すると、モダン部材の屈曲部は内側にねじれることになる。
そうすると、内側方向に対する付勢力が働くため、このモダン部材を備えた眼鏡フレームは、内側方向を側頭部とすることにより、眼鏡フレームの落下がより抑制される。
【0030】
本発明のモダン部材においては、モダン本体部の表面に第1取付け部及び/又は第2取付け部を案内するための案内レールが設けられていると、モダン部材のスライドをスムーズに行うことができる。
したがって、眼鏡を掛けたままであっても、第1取付け部及び/又は第2取付け部をスライドさせ、耳掛け部の位置や引っ掛け量を容易に調整することができる。
【0031】
本発明のモダン部材においては、モダン本体部の表面に第1取付け部及び/又は第2取付け部を保持するための第1磁石が取付けられており、第1取付け部及び/又は第2取付け部には第2磁石が取付けられており、第1磁石及び前記第2磁石の磁気吸着により、第1取付け部及び/又は第2取付け部が保持されると、耳掛け部を所望の形状及び所望の位置で保持できる。
【0032】
本発明のモダン部材が、モダン本体部の耳掛け部とは反対側に形成され、第1取付け部及び第2取付け部をスライドさせ、互いに近づけることにより屈曲する、保持部、を更に備えると、耳掛け部の屈曲部が屈曲するのと同時に、保持部が屈曲される。
そうすると、耳掛け部は、耳にフィットした形状となり、保持部は、側頭部と接触する面積が増えることから、より確実に眼鏡フレームが保持される。
なお、この場合のモダン部材は、意匠性にも優れる。
【0033】
本発明のモダン部材においては、保持部が、耳掛け部よりも硬度が大きいと、確実に耳掛け部を屈曲させることができる。
【0034】
本発明のモダン部材が弾性樹脂からなるものであると、より確実に屈曲部を屈曲させることができる。
【0035】
本発明の眼鏡フレームは、上述したモダン部材を有するため、耳に引っ掛ける量を段階的に調整することができ、状況に応じた引っ掛け量とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0037】
[第1実施形態]
まず、本発明のモダン部材の第1実施形態について説明する。
図1の(a)は、本発明に係るモダン部材の第1実施形態を示す斜視図であり、図1の(b)は、図1の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図であり、図1の(c)は、図1の(b)に示す状態から、耳掛け部をスライドさせた状態を示す斜視図である。
【0038】
図1の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材101は、テンプル83に取付けられたモダン本体部1と、モダン本体部1にスライド可能となるように取付けられた第1取付け部11及び第2取付け部12、並びに、第1取付け部11及び第2取付け部12を連結する連結部15、を有する耳掛け部10と、を備える。
【0039】
耳掛け部10は、環状の第1取付け部11及び第2取付け部12が連結部15の両端に設けられた帯状となっており、この環状の第1取付け部11及び第2取付け部12にモダン本体部1を貫通させることによって、モダン本体部1に取付けられている。
なお、耳掛け部10は、耳に掛ける機能を発揮するので、モダン本体部1の下側に取付けられる。
【0040】
耳掛け部10は、連結部15の略中央に屈曲部13が設けられており、屈曲部13は連結部15のその他の部分よりも肉薄となっている。
このため、図1の(b)に示すように、モダン部材101においては、第1取付け部11及び第2取付け部12をスライドさせ、互いに近づけることにより、屈曲部13が容易に屈曲して所望の耳に引っ掛ける形状(以下、「モダン構造」という。)が形成される。
【0041】
このとき、図1の(c)に示すように、モダン部材101においては、上記第1取付け部11及び第2取付け部12がスライド可能となっているので、モダン構造を維持したままモダン本体部1に沿って耳掛け部10をスライドさせることができる。
【0042】
すなわち、モダン部材101においては、耳掛け部10をスライドさせることにより、モダン構造の位置を段階的に調整できる。
よって、耳の位置に個人差があったとしても、その耳の位置に確実に対応させることができる。
また、上記耳掛け部10は、第1取付け部11及び第2取付け部12を互いに近づける度合いを調整することにより、屈曲部13の屈曲の度合いを調整できるので、耳の形状に個人差があったとしても、確実に耳の形状に対応させることができる。
【0043】
これらのことから、上記耳掛け部10は、所望の位置にスライドさせ、所望の引っ掛け量となるように屈曲させることにより、耳にフィットしたモダン構造を形成することができる。
したがって、激しい運動をする場合であっても、上記モダン部材101は、ずれたり落下したりすることを抑制できる。
【0044】
ここで、上記耳掛け部10は弾性樹脂からなるものであることが好ましい。
耳掛け部10が弾性樹脂からなるものであると、より確実に屈曲部を屈曲させることができる。
【0045】
かかる弾性樹脂としては、熱可塑性エラストマー樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル等が挙げられ、これらの中でも、弾力性と肌接触感の観点から、熱可塑性エラストマー樹脂であることがより好ましい。
なお、耳掛け部を構成する弾性樹脂は、1種類あっても複数種類を混合したものであってもよい。
【0046】
[第2実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第2実施形態について説明する。
図2の(a)は、本発明に係るモダン部材の第2実施形態を示す斜視図であり、図2の(b)は、図2の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0047】
図2の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材102においては、耳掛け部20の第2取付け部22がモダン本体部1に固定されている点で、第1実施形態に係るモダン部材101の耳掛け部10と異なる。
【0048】
耳掛け部20は、環状の第1取付け部21と、モダン本体部1に固定された第2取付け部22と、が連結部25の両端に設けられた帯状となっており、この環状の第1取付け部21にモダン本体部1を貫通させることによって、モダン本体部1の下側に取付けられる。
【0049】
そして、図2の(b)に示すように、モダン部材102においては、第1取付け部21を第2取付け部22に近づけることにより、屈曲部23が屈曲してモダン構造が形成される。
【0050】
本実施形態に係るモダン部材102においては、第2取付け部22がモダン本体部1に固定されているので、他の人が掛けた場合、耳までの長さが違っても容易に引っ掛け部を作ることができるという利点を有する。
【0051】
また、耳掛け部20は、第1取付け部21を第2取付け部22に近づける度合いを調整することにより、屈曲部23の屈曲の度合いを調整できるので、耳の形状に個人差があったとしても、その耳の形状に確実に対応させることができる。
【0052】
[第3実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第3実施形態について説明する。
図3の(a)は、本発明に係るモダン部材の第3実施形態を示す斜視図であり、図3の(b)は、図3の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0053】
図3の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材103においては、耳掛け部30の第1取付け部31がモダン本体部1に固定されている点で、第1実施形態に係るモダン部材101の耳掛け部10と異なる。
【0054】
耳掛け部30は、モダン本体部1に固定された第1取付け部31と、環状の第2取付け部32と、が連結部35の両端に設けられた帯状となっており、この環状の第2取付け部32にモダン本体部1を貫通させることによって、モダン本体部1の下側に取付けられる。
【0055】
そして、図3の(b)に示すように、モダン部材103においては、第2取付け部32を第1取付け部31に近づけることにより、屈曲部33が屈曲してモダン構造が形成される。
【0056】
本実施形態に係るモダン部材103においては、第1取付け部31がモダン本体部1に固定されているので、使用状況に応じて、引っ掛け量の調整が容易にできるという利点を有する。
【0057】
また、耳掛け部30は、第2取付け部32を第1取付け部31に近づける度合いを調整することにより、屈曲部33の屈曲の度合いを調整できるので、耳の形状に個人差があったとしても、その耳の形状に確実に対応させることができる。
【0058】
[第4実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第4実施形態について説明する。
図4の(a)は、本発明に係るモダン部材の第4実施形態を示す斜視図であり、図4の(b)は、図4の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0059】
図4の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材104において、耳掛け部30は、第3実施形態に係るモダン部材103の耳掛け部30と共通する。
しかし、本実施形態に係るモダン部材104は、耳掛け部30が取付けられるモダン本体部2の表面に第2取付け部32を保持するための突起2aが設けられている点で第3実施形態に係るモダン部材103と異なる。
【0060】
モダン本体部2は、耳掛け部30とは反対側(上側)に複数の突起2aを有する。
これらの隣合う突起2a間の距離は、環状である第2取付け部32の幅と略一致している。
【0061】
そして、図4の(b)に示すように、モダン部材104においては、第2取付け部32を第1取付け部31に近づけることにより、屈曲部33が屈曲してモダン構造が形成される。
このとき、第2取付け部32は、突起2a間に嵌合されることにより保持される。
【0062】
本実施形態に係るモダン部材104においては、第2取付け部32をモダン部材104のモダン本体部2上の所望の位置で保持できる。
すなわち、耳掛け部30を所望の形状及び所望の位置で保持できる。
【0063】
[第5実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第5実施形態について説明する。
図5の(a)は、本発明に係るモダン部材の第5実施形態を示す斜視図であり、図5の(b)は、図5の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0064】
図5の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材105において、耳掛け部30は、第3実施形態に係るモダン部材103の耳掛け部30と共通する。
しかし、本実施形態に係るモダン部材105は、モダン本体部3の表面に溝3aが設けられており、耳掛け部30が溝3aに収容されている点で第3実施形態に係るモダン部材103と異なる。
【0065】
モダン本体部3は、耳掛け部30と同形状の溝3aを有しており、耳掛け部30が直線状に延びた状態においては、該溝3aに収容される。
すなわち、耳掛け部30が収容された状態においては、第2取付け部32を除いてモダン本体部3から突出した部分がなくなる。
【0066】
そして、図5の(b)に示すように、モダン部材105においては、第2取付け部32を第1取付け部31に近づけることにより、屈曲部33が屈曲してモダン構造が形成される。
【0067】
したがって、本実施形態に係るモダン部材105は、このモダン部材105を備えた眼鏡フレームを装着する際に、モダン部材105が側頭部に引っ掛からずにスムーズに装着できる。
また、この場合、意匠性にも優れる。
【0068】
[第6実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第6実施形態について説明する。
図6の(a)は、本発明に係るモダン部材の第6実施形態を示す斜視図であり、図6の(b)は、図6の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図であり、図6の(c)は、図6の(b)に示す状態の上面図である。
【0069】
図6の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材106において、耳掛け部30は、第3実施形態に係るモダン部材103の耳掛け部30と共通する。
しかし、モダン部材106は、モダン本体部4がねじれている点で第3実施形態に係るモダン部材103と異なる。
【0070】
このように、本実施形態に係るモダン部材106においては、モダン本体部4がねじれているので、第2取付け部32をスライドさせると、モダン本体部4のねじれに基づいて、第2取付け部32が回転する。
【0071】
そして、図6の(b)に示すように、本実施形態に係るモダン部材106においては、第2取付け部32を第1取付け部31に近づけることにより、屈曲部33がねじれながら屈曲してモダン構造が形成される。
【0072】
本実施形態に係るモダン部材106においては、屈曲部33がねじれながら屈曲するので、図6の(c)に示すように、屈曲部33は内側にねじれることになる。
そうすると、モダン部材106は、内側方向に対する付勢力が働くことになる。
よって、このモダン部材106を備えた眼鏡フレームは、内側方向を側頭部とすることにより、眼鏡フレームの落下がより抑制される。
【0073】
[第7実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第7実施形態について説明する。
図7の(a)は、本発明に係るモダン部材の第7実施形態を示す斜視図であり、図7の(b)は、図7の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図であり、図7の(c)は、図7の(b)に示す状態の上面図である。
【0074】
図7の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材107において、耳掛け部30は、第6実施形態に係るモダン部材106の耳掛け部30と共通し、モダン部材107のモダン本体部5がねじれている点も、第6実施形態に係るモダン部材106のモダン本体部4と共通する。
しかし、モダン部材107は、モダン部材107のモダン本体部5の表面に第2取付け部32を案内するための案内レール5aが設けられている点で第6実施形態に係るモダン部材106と異なる。
【0075】
上記モダン部材107において、モダン本体部5には、ライン状の案内レール5aが設けられており、一方で、第2取付け部32には、図示しない被嵌合部が設けられている。
この図示しない被嵌合部は、案内レール5aに嵌合されており、この嵌合された状態を維持したまま、第2取付け部32が案内レール5a上をスライドすることが可能となっている。
【0076】
また、上記案内レール5aは、モダン部材107のモダン本体部5と同様に、ねじれている。したがって、案内レール5aに案内される第2取付け部32は、スライドさせると、モダン部材107のモダン本体部5のねじれに基づいて、第2取付け部32が回転する。
【0077】
そして、図7の(b)に示すように、本実施形態に係るモダン部材107においては、第2取付け部32を第1取付け部31に近づけることにより、屈曲部33がねじれながら屈曲してモダン構造が形成される。
【0078】
本実施形態に係るモダン部材107においては、モダン本体部5に案内レール5aが設けられているため、第2取付け部32のスライドをスムーズに行うことができる。
したがって、眼鏡を掛けたままであっても、第2取付け部32をスライドさせ、耳掛け部30の位置や引っ掛け量を容易に調整することができる。
【0079】
また、本実施形態に係るモダン部材107においては、屈曲部33がねじれながら屈曲するので、図7の(c)に示すように、屈曲部33は内側にねじれることになる。
そうすると、モダン部材107は、内側方向に対する付勢力が働くことになる。
よって、このモダン部材107を備えた眼鏡フレームは、内側方向を側頭部とすることにより、眼鏡フレームの落下がより抑制される。
【0080】
[第8実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第8実施形態について説明する。
図8の(a)は、本発明に係るモダン部材の第8実施形態を示す斜視図であり、図8の(b)は、図8の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0081】
図8の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材108において、モダン本体部6の表面に第2取付け部42を保持するための第1磁石6aが取付けられている点、及び、耳掛け部40の第2取付け部42に第2磁石42aが取付けられている点で第3実施形態に係るモダン部材103とは異なる。
【0082】
上記第1磁石6aはモダン本体部6に帯状に取付けられており、一方、第2磁石42aは、第2磁石42aと第1磁石6aとが接するように、第2取付け部42に取付けられている。
【0083】
そして、図8の(b)に示すように、本実施形態に係るモダン部材108においては、第2取付け部42を第1取付け部41に近づけることにより、屈曲部43が屈曲してモダン構造が形成される。
このとき、第2取付け部材42をスライドさせ、第1磁石6a及び第2磁石42aを磁気吸着させることにより、第2取付け部材42が保持される。
【0084】
本実施形態に係るモダン部材108においては、第2取付け部42をモダン本体部6上の所望の位置で保持できる。
すなわち、耳掛け部40を所望の形状及び所望の位置で保持できる。
【0085】
[第9実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第9実施形態について説明する。
図9の(a)は、本発明に係るモダン部材の第9実施形態を示す斜視図であり、図9の(b)は、図9の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0086】
図9の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材109の耳掛け部40は、第8実施形態に係るモダン部材108の耳掛け部40と共通する。
しかし、本実施形態に係るモダン部材109は、耳掛け部40が取付けられるモダン本体部7の表面の第2取付け部42を保持するための第1磁石7aが所定の間隔をあけて配置されている点で第8実施形態に係るモダン部材108とは異なる。
なお、上記第1磁石7aは第8実施形態に係るモダン部材108の第1磁石6aと材質は共通する。
【0087】
そして、図9の(b)に示すように、本実施形態に係るモダン部材109においては、第2取付け部42を第1取付け部41に近づけることにより、屈曲部43が屈曲してモダン構造が形成される。
このとき、第2取付け部材42をスライドさせ、第1磁石7a及び第2磁石42aを磁気吸着させることにより、第2取付け部材42が保持される。
【0088】
本実施形態に係るモダン部材109においては、第2取付け部42をモダン本体部7上の所望の位置で保持できる。すなわち、耳掛け部40を所望の形状及び所望の位置で保持できる。
【0089】
[第10実施形態]
次に、本発明のモダン部材の第10実施形態について説明する。
図10の(a)は、本発明に係るモダン部材の第10実施形態を示す斜視図であり、図10の(b)は、図10の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【0090】
図10の(a)に示すように、本実施形態に係るモダン部材110は、モダン本体部8と、モダン本体部8にスライド可能となるように取付けられた第1取付け部51及び第2取付け部52、並びに、第1取付け部51及び第2取付け部52を連結する連結部55、を有する耳掛け部50と、モダン本体部8の耳掛け部50とは反対側に形成され、第1取付け部51及び第2取付け部52をスライドさせ、互いに近づけることにより屈曲する保持部57と、を備える。
【0091】
耳掛け部50は、耳掛け部50と保持部57とが第1取付け部51及び第2取付け部52を介して接続された環状となっている。
また、第1取付け部51及び第2取付け部52はいずれも環状であり、これらにモダン本体部8を貫通させることによって、耳掛け部50がモダン本体部8に取付けられている。
なお、耳掛け部50は、耳に掛ける機能を発揮するので、モダン本体部1の下側に取付けられる。
【0092】
そして、図10の(b)に示すように、モダン部材110においては、第2取付け部52を第1取付け部51に近づけることにより、耳掛け部50の屈曲部53が屈曲してモダン構造が形成される。
なお、それと同時に、保持部も屈曲される。
【0093】
このように、本実施形態に係るモダン部材110においては、耳掛け部50の屈曲部53が屈曲するのと同時に、保持部57が屈曲されるので、耳掛け部50は、耳にフィットした形状となり、保持部57は、側頭部と接触する面積が増えることから、より確実に眼鏡フレームが保持される。
なお、この場合のモダン部材110は、意匠性にも優れる。
【0094】
なお、耳掛け部50及び保持部57はいずれも上述した弾性樹脂からなるものであり、保持部57は耳掛け部50よりも硬度が大きいことが好ましい。
この場合、耳掛け部50を確実に屈曲させることができる。
【0095】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
【0096】
本発明のモダン部材には、取っ手部が取付けられていてもよい。
具体的には、モダン部材の第2取付け部に突起状の取っ手部を設けてもよい。
そうすると、指等で取っ手部を押すことにより、耳掛け部を容易にスライドさせることができる。
したがって、この場合のモダン部材を備える眼鏡フレームを装着した後であっても、容易に耳掛け部をスライドさせることができる。
【0097】
上述した本実施形態に係るモダン本体部はいずれも直線状であっても、湾曲していてもよい。また、上記モダン本体部は、テンプルに取付けられたものに限定されず、テンプル自体であってもよい。
【0098】
上述した本実施形態に係るモダン部材の第1取付け部及び第2取付け部の形状は、環状に限定されるものではなく、モダン本体部に沿ってスライドできる構造であれば特に限定されない。
【0099】
上述した本実施形態に係るモダン部材において、屈曲部は必ずしも肉薄である必要はない。
【0100】
上述した第4実施形態に係るモダン部材104において、モダン部材104のモダン本体部2の表面には、第2取付け部32を保持するための突起2aが設けられているが、第1取付け部31を保持するための突起が更に設けられていてもよく、第1取付け部31を保持するための突起のみが設けられていてもよい。
なお、第8実施形態に係るモダン部材108の第1磁石6a及び第9実施形態に係るモダン部材109の第1磁石7aについても同様である。
【0101】
また、本発明の眼鏡フレームは、上述したモダン部材を有する。
すなわち、眼鏡フレームのフロント枠、ノーズパット等は公知のものを用いることができる。
かかる眼鏡フレームによれば、耳に引っ掛ける量を段階的に調整することができ、状況に応じた引っ掛け量とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】図1の(a)は、本発明に係るモダン部材の第1実施形態を示す斜視図であり、図1の(b)は、図1の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図であり、図1の(c)は、図1の(b)に示す状態から、耳掛け部をスライドさせた状態を示す斜視図である。
【図2】図2の(a)は、本発明に係るモダン部材の第2実施形態を示す斜視図であり、図2の(b)は、図2の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図3】図3の(a)は、本発明に係るモダン部材の第3実施形態を示す斜視図であり、図3の(b)は、図3の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図4】図4の(a)は、本発明に係るモダン部材の第4実施形態を示す斜視図であり、図4の(b)は、図4の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図5】図5の(a)は、本発明に係るモダン部材の第5実施形態を示す斜視図であり、図5の(b)は、図5の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図6】図6の(a)は、本発明に係るモダン部材の第6実施形態を示す斜視図であり、図6の(b)は、図6の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図であり、図6の(c)は、図6の(b)に示す状態の上面図である。
【図7】図7の(a)は、本発明に係るモダン部材の第7実施形態を示す斜視図であり、図7の(b)は、図7の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図であり、図7の(c)は、図7の(b)に示す状態の上面図である。
【図8】図8の(a)は、本発明に係るモダン部材の第8実施形態を示す斜視図であり、図8の(b)は、図8の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図9】図9の(a)は、本発明に係るモダン部材の第9実施形態を示す斜視図であり、図9の(b)は、図9の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図10】図10の(a)は、本発明に係るモダン部材の第10実施形態を示す斜視図であり、図10の(b)は、図10の(a)に示す状態から、耳掛け部を屈曲させた状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、従来の眼鏡を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0103】
1,2,3,4,5,6,7,8…モダン本体部
2a…突起
3a…溝
5a…案内レール
6a,7a…第1磁石
10,20,30,40,50…耳掛け部
11,21,31,41,51…第1取付け部
12,22,32,42,52…第2取付け部
13,23,33,43,53…屈曲部
15,25,35,55…連結部
42a…第2磁石
57…保持部
81…フロント枠
82…ノーズパッド
83…テンプル
84…ダン部材
101,102,103,104,105,106,107,108,109,110…モダン部材
【出願人】 【識別番号】591048597
【氏名又は名称】株式会社三城
【識別番号】390013963
【氏名又は名称】株式会社シャルマン
【出願日】 平成18年8月2日(2006.8.2)
【代理人】 【識別番号】100103805
【弁理士】
【氏名又は名称】白崎 真二

【識別番号】100126516
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 綽勝

【識別番号】100132104
【弁理士】
【氏名又は名称】勝木 俊晴


【公開番号】 特開2008−39943(P2008−39943A)
【公開日】 平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願番号】 特願2006−211498(P2006−211498)