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眼鏡セット - 特開2008−3155 | j-tokkyo
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【発明の名称】 眼鏡セット
【発明者】 【氏名】吉田 武彦

【氏名】植梶 充久

【要約】 【課題】製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用可能な眼鏡セットを提供することを課題とする。

【構成】前記前掛サングラスレンズ3は、後方に突出し、側方に切欠部331が形成された突起部33を具備し、前記度付き眼鏡2は、鼻パッド215がそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングス214が設けられ、前記左右のクリングス214が、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングス214が互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部33の切欠部331に対して弾性的に係合することで、前記前掛サングラスレンズ3が前記度付き眼鏡2の前枠21の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット1を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きく、前記度付き眼鏡の前枠の前面に着脱自在に取り付けられる前掛サングラスレンズとを備えた眼鏡セットであって、
前記前掛サングラスレンズは、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、
前記度付き眼鏡は、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、
前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛サングラスレンズが前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット。
【請求項2】
左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きく、前記度付き眼鏡の前枠の前面に着脱自在に取り付けられる前掛サングラスレンズとを備えた眼鏡セットであって、
前記度付き眼鏡は、前方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、
前記前掛サングラスレンズは、鼻パッドが取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、
前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛サングラスレンズが前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット。
【請求項3】
サングラスレンズを有する前枠及びテンプルを具備するサングラスと、左右の度付きレンズを有し、且つ、前記サングラスの前枠よりも曲率が小さく、前記サングラスの前枠の後面に着脱自在に取り付けられる内掛眼鏡とを備えた眼鏡セットであって、
前記サングラスは、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、
前記内掛眼鏡は、鼻パッドが取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、
前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記内掛眼鏡が前記サングラスの前枠の後面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット。
【請求項4】
サングラスレンズを有する前枠及びテンプルを具備するサングラスと、左右の度付きレンズを有し、且つ、前記サングラスの前枠よりも曲率が小さく、前記サングラスの前枠の後面に着脱自在に取り付けられる内掛眼鏡とを備えた眼鏡セットであって、
前記内掛眼鏡は、前方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、
前記サングラスは、鼻パッドが取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、
前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記内掛眼鏡が前記サングラスの前枠の後面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セット。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、デザイン性に優れた眼鏡セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、デザイン性に優れたサングラスのニーズが高まっており、デザイン性に優れた各種のサングラスが商品化されている。その1つとして、左右のサングラスレンズを有する前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したサングラスを挙げることができる。
【0003】
サングラスには、左右のサングラスレンズに度の入った近眼者用或いは老眼者用の度付きサングラスもあり、こういった度付きサングラスについても、前枠が大きな曲率で湾曲したデザインに対するニーズが高まっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
度付きサングラスの場合、左右のサングラスレンズは、焦点を調整する機能を持たすためにユーザの視力等に基づいた形状に設計される。従って、前枠の形状は、ユーザの視力等に制約されるため、前枠が大きな曲率で湾曲したデザインの度付きサングラスの製造は困難な場合がある。
【0005】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するべくなされたものであり、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用可能な眼鏡セットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するべく、本発明は、第1の手段として、左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きく、前記度付き眼鏡の前枠の前面に着脱自在に取り付けられる前掛サングラスレンズとを備えた眼鏡セットであって、前記前掛サングラスレンズは、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、前記度付き眼鏡は、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛サングラスレンズが前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セットを提供する。
【0007】
第1の手段として提供される眼鏡セットは、前掛サングラスレンズと度付き眼鏡とを備えている。前掛サングラスレンズに使用されるレンズには、焦点を調整する機能を備えず、色の付いたレンズや、偏向性を備えたレンズ等が使用される。前掛サングラスレンズは、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備している。一方、度付き眼鏡は、鼻パッドがそれぞれ取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられている。左右のクリングスは、互いに左右反対方向に弾性変形し、それぞれ突起部の切欠部に対して弾性的に係合する。つまり、弾性変形によって生じるクリングスの付勢力が切欠部に作用する状態で係合する。このように、左右反対方向に弾性変形した左右のクリングスが弾性的に切欠部に係合することで、前枠は、左右のクリングスの弾性変形による左右反対方向の付勢力が釣り合う位置にて静止する。さらに、突起部の側方に形成された切欠部にクリングスが係合することで、クリングスに対して突起部、ひいては前掛サングラスレンズの前後方向の移動が阻止される。このような突起部とクリングスとの係合によって、前掛サングラスレンズは、度付き眼鏡に取り付けられる。さらに、前掛サングラスレンズに具備される突起部は、後方に突出しているので、突起部とクリングスとを係合させると、前掛サングラスレンズは度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられる。
【0008】
度付き眼鏡の前枠の前面に前掛サングラスレンズを取り付けると、正面視において、度付き眼鏡が前掛サングラスレンズによって隠れる。そのため、度付き眼鏡の前枠の前面に曲率が大きい前掛サングラスレンズを取り付けると、度付き眼鏡は、前枠が顔面に沿うように、大きな曲率で湾曲したサングラスのように視認される。上述のように、前掛サングラスレンズに使用されるレンズは、焦点を調整する機能を備えないため、ユーザの視力等によってレンズの曲率が制約されない。従って、曲率が大きい前掛サングラスレンズの製造は容易である。また、このように、度付き眼鏡の前枠の前面に前掛サングラスレンズを取り付ければ、度付き眼鏡の左右の度付きレンズと前掛サングラスレンズとが重なり、度付き眼鏡を度付きサングラスとして使用することができる。よって、本発明によれば、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用可能な眼鏡セットを提供することができる。
【0009】
もちろん、前掛サングラスレンズを度付き眼鏡から取り外した状態では、度付き眼鏡を、度付き眼鏡そのものとして使用することができる。また、前掛サングラスレンズの取り替え可能であるので、各種デザインの前掛サングラスレンズを複数用意しておき、度付き眼鏡に取り付ける前掛サングラスレンズを取り替えれば、度付き眼鏡を様々なデザインの度付きサングラスとして使用することができる。
【0010】
第1の手段として提供される眼鏡セットは、好ましくは、前記度付き眼鏡は、前後方向に延びる貫通孔を具備し、前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合する構成とされる。
【0011】
かかる好ましい構成によれば、度付き眼鏡が前後方向に延びる貫通孔を具備し、突起部が貫通孔に挿通されるため、度付き眼鏡に対する突起部の上下左右方向の移動が阻止される。これにより、突起部、ひいては前掛サングラスレンズの度付き眼鏡への取り付け状態を安定化させることができる。また、切欠部は、突起部が貫通孔に挿通された状態において、貫通孔外に露出する位置に形成されているため、突起部を貫通孔に挿通しても、クリングスと突起部との係合が阻害されることはない。従って、かかる好ましい構成によれば、クリングスと突起部との係合を阻害させることなく、前掛サングラスレンズの度付き眼鏡への取り付け状態を安定化させることができる。
【0012】
また、前記課題を解決するべく、本発明は、第2の手段として、左右の度付きレンズを有する前枠及び左右のテンプルを具備する度付き眼鏡と、前記度付き眼鏡の前枠よりも曲率が大きく、前記度付き眼鏡の前枠の前面に着脱自在に取り付けられる前掛サングラスレンズとを備えた眼鏡セットであって、前記度付き眼鏡は、前方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、前記前掛サングラスレンズは、鼻パッドが取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記前掛サングラスレンズが前記度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セットを提供する。
【0013】
第2の手段として提供される眼鏡セットは、突起部が、度付き眼鏡に具備されて前方に突出し、クリングスが前掛サングラスレンズに設けられている点を除いて、第1の手段として提供される眼鏡セットと同一の構成である。第2の手段として提供される眼鏡セットにおいても、突起部の切欠部とクリングスとが係合することで、前掛サングラスレンズが度付き眼鏡の前枠の前面に取り付けられる。このように、第2の手段として提供される眼鏡セットは、第1の手段として提供される眼鏡セットと同様に、度付き眼鏡の前枠の前面に前掛サングラスレンズを取り付けることができるので、第1の手段として提供される眼鏡セットと同様の効果を有する。
【0014】
第2の手段として提供される眼鏡セットは、好ましくは、前記前掛サングラスレンズは、前後方向に延びる貫通孔を具備し、前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合する構成とされる。
【0015】
かかる好ましい構成によれば、第1の手段の好ましい構成と同様に、クリングスと突起部との係合を阻害させることなく、前掛サングラスレンズの度付き眼鏡への取り付け状態を安定化させることができる。
【0016】
また、前記課題を解決するべく、本発明は、第3の手段として、サングラスレンズを有する前枠及びテンプルを具備するサングラスと、左右の度付きレンズを有し、且つ、前記サングラスの前枠よりも曲率が小さく、前記サングラスの前枠の後面に着脱自在に取り付けられる内掛眼鏡とを備えた眼鏡セットであって、前記サングラスは、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、前記内掛眼鏡は、鼻パッドが取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記内掛眼鏡が前記サングラスの前枠の後面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セットを提供する。
【0017】
第3の手段として提供される眼鏡セットは、サングラスと内掛眼鏡とを備えている。サングラスのサングラスレンズには、焦点を調整する機能を備えず、色の付いたレンズや偏向性を有するレンズが使用される。サングラスは、後方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備している。一方、内掛眼鏡は、鼻パッドが取り付けられた左右のクリングスが設けられている。左右のクリングスは、第1の手段として提供される眼鏡セットと同様に、互いに左右反対方向に弾性変形し、それぞれサングラスに具備された突起部の切欠部に対して弾性的に係合する。このように、左右反対方向に弾性変形した左右のクリングスが弾性的に切欠部に係合することで、内掛眼鏡は、左右のクリングスの弾性変形による左右反対方向の付勢力が釣り合う位置にて静止する。さらに、突起部の側方に形成された切欠部にクリングスが係合することで、突起部に対してクリングス、ひいては内掛眼鏡の前後方向の移動が阻止される。このような突起部とクリングスとの係合によって内掛眼鏡はサングラスに取り付けられる。さらに、サングラスに具備される突起部は、後方に突出しているので、突起部とクリングスとを係合させると、内掛眼鏡はサングラスの前枠の後面に取り付けられる。
【0018】
内掛眼鏡をサングラスの前枠の後面に取り付けると、正面視において、内掛眼鏡がサングラスによって隠れる。よって、内掛眼鏡の曲率は、サングラスの前枠の曲率よりも小さいが、内掛眼鏡を取り付けることで、サングラスの前枠が実際よりも小さく視認されることが無い。従って、例えば、サングラスの前枠の曲率が大きい場合、内掛眼鏡を取り付けても、サングラスは、デザイン性に優れた形状として視認される。このように、サングラスの前枠の後面に内掛眼鏡を取り付ければ、サングラスのサングラスレンズと内掛眼鏡の左右の度付きレンズとが重なり、サングラスを度付きサングラスとして使用することができる。さらに、サングラスのサングラスレンズは、焦点を調整する機能を備えない。そのため、サングラスレンズの設計の際にユーザの視力等によってサングラスレンズの曲率が制約されないので、曲率が大きいサングラスの製造は容易である。よって、第3の手段によれば、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用可能な眼鏡セットを提供することができる。
【0019】
また、内掛眼鏡が取り替え可能であるので、各種デザインのサングラスを複数用意しておき、その中からTPOに応じたサングラスに、ユーザの視力等に応じた度付きレンズが備えられた内掛眼鏡を取り付けることで、ユーザは、TPOに応じたデザインの度付きサングラスとしてサングラスを使用することができる。
【0020】
第3の手段として提供される眼鏡セットは、好ましくは、前記内掛眼鏡は、前後方向に延びる貫通孔を具備し、前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合する構成とされる。
【0021】
かかる好ましい構成によれば、内掛眼鏡が前後方向に延びる貫通孔を具備し、突起部が貫通孔に挿通されるため、内掛眼鏡に対する突起部の上下左右方向の移動が阻止される。これにより、突起部、ひいては内掛眼鏡のサングラスへの取り付け状態を安定化させることができる。また、切欠部は、突起部が貫通孔に挿通された状態において、貫通孔外に露出する位置に形成されているため、突起部を貫通孔に挿通しても、クリングスと突起部との係合が阻害されることはない。従って、かかる好ましい構成によれば、クリングスと突起部との係合を阻害させることなく、内掛眼鏡のサングラスへの取り付け状態を安定化させることができる。
【0022】
また、前記課題を解決するべく、本発明は、第4の手段として、サングラスレンズを有する前枠及びテンプルを具備するサングラスと、左右の度付きレンズを有し、且つ、前記サングラスの前枠よりも曲率が小さく、前記サングラスの前枠の後面に着脱自在に取り付けられる内掛眼鏡とを備えた眼鏡セットであって、前記内掛眼鏡は、前方に突出し、側方に切欠部が形成された突起部を具備し、前記サングラスは、鼻パッドが取り付けられた弾性を有する左右のクリングスが設けられ、前記左右のクリングスが、互いに反対方向に付勢されると共に、前記左右のクリングスが互いに左右反対方向に弾性変形し、前記突起部の切欠部に対して弾性的に係合することで、前記内掛眼鏡が前記サングラスの前枠の後面に取り付けられることを特徴とする眼鏡セットを提供する。
【0023】
第4の手段として提供される眼鏡セットは、突起部が、内掛眼鏡に具備されて前方に突出し、クリングスがサングラスに設けられている点を除いて、第3の手段で提供される眼鏡セットと同一の構成である。第4の手段として提供される眼鏡セットにおいても、第3の手段として提供される眼鏡セットと同様に、突起部の切欠部とクリングスとが係合することで内掛眼鏡がサングラスの前枠の後面に取り付けられる。このように、第4の手段として提供される眼鏡セットは、第3の手段として提供される眼鏡セットと同様に、サングラスの後面に内掛眼鏡を取り付けることができるので、第3の手段として提供される眼鏡セットと同様の効果を有する。また、第4の手段として提供される眼鏡セットのサングラスは、内掛眼鏡を取り外した状態では、サングラスそのものとしても使用することができる。
【0024】
第4の手段として提供される眼鏡セットは、好ましくは、前記サングラスは、前後方向に延びる貫通孔を具備し、前記切欠部は、前記突起部が前記貫通孔に挿通された状態において、前記貫通孔外に露出する位置に形成されており、前記左右のクリングスは、前記貫通孔に前記突起部が挿通された状態の前記切欠部に対して弾性的に係合する構成とされる。
【0025】
かかる好ましい構成によれば、第3の手段の好ましい構成と同様に、クリングスと突起部との係合を阻害させることなく、内掛眼鏡のサングラスへの取り付け状態を安定化させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用可能な眼鏡セットを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
(実施形態1)
図1は本実施形態に係る眼鏡セットの外観図であり、図1(a)は眼鏡セットの平面図を示し、図1(b)は眼鏡セットの正面図を示し、図1(c)は眼鏡セットの背面図を示す。尚、図1(c)においては、テンプル及び丁番構造(後述する)は図示を省略している。図1に示すように、本実施形態に係る眼鏡セット1は、左右の度付きレンズ211を有する前枠21及びテンプル23を具備する度付き眼鏡2と、度付き眼鏡2の前枠21よりも曲率が大きく、度付き眼鏡2の前面に着脱自在に取り付けられる前掛サングラスレンズ3とを備えている。度付き眼鏡2は、前枠21とテンプル23の他、細長部材22を備えている。
【0028】
図2は前枠21の外観図であり、図2(a)は前枠21の正面図を示し、図2(b)は前枠21の左の貫通孔216(後述する)の近傍の拡大背面図を示す。図2に示すように、前枠21は、左右の度付きレンズ211と、リム部212と、ブリッジ部213と、左右のクリングス214と、鼻パッド215と、貫通孔216を具備している。
【0029】
左右の度付きレンズ211に使用されるレンズは、度が入っている限りにおいては特に限定されるものでなく、色が付いたレンズであっても、偏向性を有したレンズであってもよい。
【0030】
リム部212は、左右それぞれの度付きレンズ211の外周部の上部から内側部に沿って設けられており、レンズ211を保持している。尚、このようなリムのタイプは一般的にハーフリムタイプと呼ばれている。
【0031】
ブリッジ部213は、左右のリム部212を連結している。図1に示すように、かかるブリッジ部213は、度付き眼鏡2のユーザの鼻の形状に対応して中央部が前方に突出するように湾曲している。
【0032】
図2(b)に示すように、左右のクリングス214は、中間部214bが屈曲した略L字状に形成されている。左右のクリングス214は、それぞれ基端部214aがリム部212の後面にろう付け等により取り付けられている。左のクリングス214は、基端部214aに対して中間部214bが略水平方向右側に位置し、中間部214bに対して先端部214cが下方に位置している。右のクリングス214は、基端部214aに対して中間部214bが略水平方向左側に位置し、中間部214bに対して先端部214cが下方に位置している。左右のクリングス214は、弾性を有し、中間部214bにおける屈曲角が大きくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を小さくする方向に付勢力が作用し、中間部214bにおける屈曲角が小さくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を大きくする方向に付勢力が作用する。即ち、図2(b)に示すように、中間部214bから先端部214cの間の部分(以下、係合部214dという)が右(矢印R)方向に移動するように左又は右のクリングス24を弾性変形させると、当該係合部214dを左(矢印L)方向に付勢する付勢力が左又は右のクリングス214に作用する。係合部214dが左方向に移動するように左又は右のクリングス214を弾性変形させると、係合部214dを右方向に付勢する付勢力が左又は右のクリングス214に作用する。
【0033】
貫通孔216は、ブリッジ部213を前後方向に貫通する前後方向に延びる孔である。貫通孔216は、ブリッジ部213の左右方向中央の2箇所に形成されている。図2(b)に示すように、左の貫通孔216は、弾性変形していない状態の左のクリングス214の係合部214dと前後に重なる位置に形成されている。同様に、右の貫通孔216は、弾性変形していない状態の右のクリングス214の係合部214dと前後に重なる位置に形成されている。
【0034】
図1に示すように、細長部材22は、長手方向が左右方向に向けられており、前枠21の左右のリム部212の前面にろう付け等によって取り付けられている。細長部材22の左右方向中央部は、前枠21のブリッジ部213の形状に対応して前方に突出している。また、細長部材22は、前後方向に貫通する前後方向に延びる貫通孔221が左右方向中央の2箇所に形成されている。この貫通孔221の間隔は、前枠21に形成された貫通孔216の間隔と同一とされている。この貫通孔221は、前枠21に形成された貫通孔216と結合して、細長部材22及び前枠21を前後方向に貫通する貫通孔24を形成する。さらに、細長部材2の左右方向両端部には、丁番構造222が備えられている。丁番構造222には、左右のテンプル23の前端部が連結されており、丁番構造222によって、左右のテンプル23が細長部材22に対して回動自在とされている。
【0035】
図3は前掛サングラスレンズ3の外観図であり、図3(a)は前掛サングラスレンズ3の平面図を示し、図3(b)は前掛サングラスレンズ3の正面図を示す。図3に示すように、前掛サングラスレンズ3は、サングラスレンズ31と、突起部33と、突起部33をサングラスレンズ31に取り付ける取付部34とを備えている。
【0036】
サングラスレンズ31は、眼鏡セット1のユーザの左目及び右目を含む顔面全体を覆うことができるように、左右方向に長く形成されている。即ち、本実施形態では、サングラスレンズ31は、左目の視界に入る左のサングラスレンズと、右目の視界に入る右のサングラスレンズとを兼ねている。サングラスレンズ31に使用されるレンズは、度が入っていない限りにおいては、特に限定されるものでなく、色の付いたものや偏向性を有したレンズ等を使用することができる。
【0037】
サングラスレンズ31は、ユーザの顔面に沿うように、中央部が前方に位置し、左右両端側に向かうほど後方に位置するように曲面状に形成されている。サングラスレンズ31の曲率は、度付き眼鏡2の前枠21の曲率より大きく形成されている。本実施形態では、度付き眼鏡2の前枠21の曲率には、曲率半径が250〜450mmの間の曲率が採用されている。曲率半径が250〜450mmの曲率は、通常の度付き眼鏡の前枠に採用されている曲率であり、度付き眼鏡の製造が比較的容易な曲率である。サングラスレンズ31の曲率は、度付き眼鏡2の前枠21の曲率より大きい限りにおいて限定されるものでなく、本実施形態においては、曲率半径が80〜150mmの間の曲率が採用されている。尚、曲率半径が80〜150mmの曲率は、デザイン性の良いスポーツ用サングラス等に使用される6カーブレンズや、8カーブレンズと呼ばれるレンズの曲率である。
【0038】
突起部33をサングラスレンズ31に取り付ける取付部34は、サングラスレンズ31の中央後面に取り付けられている。この取り付けは、サングラスレンズ31の前面側から後面側にサングラスレンズ31を貫通したネジ35を取付部34の前面側に食い込ませることで行われている。取付部34の後面は、平面視中央が凹状に形成されており、厚みが大きい左右両端部に、後面に開口された前後方向に延びる支持孔341が形成されている。2つの支持孔341の間隔は、貫通孔24と同一とされている。
【0039】
突起部33は、サングラスレンズ31の後方に突出するように2つの支持孔341にはめ込まれている。各突起部33は、略円柱状に形成されており、突起部33の径は、突起部33が貫通孔24に挿通できるような大きさとされている。
【0040】
かかる突起部33には、側方に切欠部331が形成されている。本実施形態においては、切欠部331は、突起部33の前掛サングラス3の中央側の側方に形成されている。即ち、左の突起部33においては、切欠部331は突起部33の右側面に形成され、右の突起部33においては、切欠部331は突起部33の左側面に形成されている。尚、切欠部331は、突起部33の側方に形成されていればよく、例えば、突起部33の周面全周に形成されていてもよい。切欠部331の大きさは、少なくともクリングス214の係合部分214dがはまり込んで、切欠部331と係合部214dとが係合できる大きさである限りにおいて、特に限定されるものでない。
【0041】
また、切欠部331は、突起部33が貫通孔24に挿通された状態において、貫通孔24外に露出する位置に形成されている。本実施形態では、突起部33の支持孔341の開口部分(以下、前端部という)から貫通孔24の長さ以上後端部側に離れた位置に形成されている。このような位置に形成されると、突起部33の切欠部331よりも前端部側が、貫通孔24に挿通されているとき、切欠部331は、貫通孔24外に露出する。
【0042】
以上に説明した構成の前掛サングラス3を度付き眼鏡2の前面に取り付ける方法について説明する。図4は、この取り付け方法を説明するための図である。まず、図4(a)に示すように、左右のクリングス214の係合部214d又は左右の鼻パッド215を指等でつまみ、左右のクリングス214の中間部214bにおける屈曲角が大きくなるように左右のクリングス24を弾性変形させて、左右のクリングス214の係合部214dを左右の貫通孔24の間に移動させる。即ち、左のクリングス214の係合部214dを左の貫通孔24の右側に移動させ、右のクリングス214の係合部214dを右の貫通孔24の左側に移動させる。
【0043】
次に、図4(b)に示すように、前掛サングラスレンズ3を度付き眼鏡2の前方に移動させ、左の突起部33を左の貫通孔24に合わせ、右の突起部33を右の貫通孔24に合わせ、前掛サングラスレンズ3を度付き眼鏡2に対して後方へスライドさせる。このスライドにより、左右の突起部33が左右の貫通孔24の前面側から左右の貫通孔221に挿通される。図4(c)に示すように、このスライドにより、左右の突起部33の切欠部331が、貫通孔24から細長部材2の後方に露出すると、係合部214d又は鼻パッド215から指等を離す。
【0044】
上述のように、係合部214d又は鼻パッド215を指等でつまんで、左右のクリングス214の中間部214bにおける屈曲角が大きくなるように左右のクリングス214を弾性変形させているので、係合部214d又は鼻パッド215から指等を離すと、左右のクリングス214には、中間部214bにおける屈曲角が小さくなる方向の付勢力が作用する。即ち、左のクリングス214には、係合部214dを左方向に付勢する付勢力が作用し、この付勢力によって、左のクリングス214の係合部214dは左方向に移動する。左のクリングス214の係合部214dは、左のクリングス214が弾性変形していないとき、左の貫通孔24と前後に重なる位置に位置している。よって、左のクリングス214に作用する付勢力は、係合部214dが左の貫通孔24と前後に重なる位置に移動するまで作用する。しかし、左の貫通孔24には、図4(c)に示すように、左の突起部33が挿通され、切欠部331が、貫通孔24から細長部材2の後方に露出している。この切欠部331は、左の突起部33の右側面に形成されている。このように、切欠部331が、貫通孔24から細長部材2の後方に露出し、切欠部331が左の突起部33の右側面に形成されているので、係合部214dは、切欠部331に弾性的に係合する。同様に、係合部214d又は鼻パッド215から指等が離されると、右のクリングス214には、係合部214dを右方向に付勢する付勢力が作用し、右のクリングス214の係合部214dは右方向に移動して、右の突起部33の切欠部331に弾性的に係合する。
【0045】
このように、互いに反対方向に付勢された左右のクリングス214が突起部33に係合することで、前掛サングラスレンズ3は、左右のクリングス214の付勢力が釣り合う位置にて静止する。さらに、突起部33の切欠部331に係合部214dが係合することで、左右のクリングス214に対して前掛サングラスレンズ3の前後方向の移動が阻止される。これにより、前掛サングラスレンズ3の取り付けが完了する。
【0046】
以上のように、度付き眼鏡2の前枠21の前面に前掛サングラスレンズ3を取り付けると、正面視において、度付き眼鏡2が前掛サングラスレンズ3によって隠れる。そのため、度付き眼鏡2の前枠21の前面に曲率が大きい前掛サングラスレンズ3を取り付けると、度付き眼鏡2は、前枠が顔面に沿うような大きな曲率で湾曲したサングラスのように視認される。また、このように、度付き眼鏡2の前枠21の前面に前掛サングラスレンズ3を取り付ければ、度付き眼鏡2の左右の度付きレンズ211と前掛サングラスレンズ3とが重なり、度付き眼鏡2を度付きサングラスとして使用することができる。さらに、上述のように、前掛サングラスレンズ3に使用されるレンズは、度が入っておらず焦点を調整する機能を備えないため、ユーザの視力等によってレンズの曲率が制約されない。従って、曲率が大きい前掛サングラスレンズ3の製造は容易である。よって、本実施形態の眼鏡セット1は、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用可能である。
【0047】
また、前掛サングラスレンズ3の度付き眼鏡2の前面からの取り外しは、まず、左右のクリングス214を切欠部331と係合している状態からさらに弾性変形させて、切欠部331と左右のクリングス21の係合部214dとの係合を解除する。具体的には、左右のクリングス214の係合部214d又は左右の鼻パッド215を指等でつまんで、左のクリングス214の係合部214dを右側に移動させ、右のクリングス214の係合部214dを左側に移動させて、切欠部331と係合部214dとの係合を解除する。次に、貫通孔24から突起部33が完全に抜けるまで、前掛サングラス3を度付き眼鏡2に対して前方にスライドさせることで、前枠3を度付き眼鏡2の前面から取り外すことができる。
【0048】
よって、前掛サングラスレンズ3の度付き眼鏡2への取り付け及び取り外しは、切欠部331とクリングス214の係合部214dとの係合によって行われ、一般ユーザであっても前掛サングラスレンズ3の取り替えを容易に行うことができる。このように前掛サングラスレンズ3の取り替えが可能であるので、各種デザインの前掛サングラスレンズ3を複数用意しておき、度付き眼鏡2に取り付ける前掛サングラスレンズ3を取り替えれば、度付き眼鏡2を様々なデザインの度付きサングラスとして使用することができる。
【0049】
もちろん、前掛サングラスレンズ3を度付き眼鏡2から取り外した状態では、度付き眼鏡2を、度付き眼鏡そのものとして使用することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る眼鏡セット1は、度付き眼鏡2が前後方向に延びる貫通孔24を具備し、突起部33が貫通孔24に挿通されるため、度付き眼鏡2に対する突起部33の上下左右方向の移動が阻止される。これにより、突起部33、ひいては前掛サングラスレンズ3の度付き眼鏡2への取り付け状態を安定化させることができる。また、切欠部331は、突起部33の前端部まで貫通孔24を挿通させると、貫通孔24外に露出する位置に形成されているため、突起部33を貫通孔24に挿通しても、クリングス214の係合部214dと突起部33の切欠部331との係合が阻害されることはない。従って、本実施形態の眼鏡セット1は、クリングス214と突起部33との係合を阻害させることなく、前掛サングラスレンズ3の度付き眼鏡2への取り付け状態の安定化が図られている。
【0051】
(実施形態2)
図5は、本実施形態に係る眼鏡セット1Aの平面図である。本実施形態に係る眼鏡セット1Aは、突起部33Aが、度付き眼鏡2Aに具備されて前方に突出し、クリングス214Aと、鼻パッド215Aと、貫通孔24Aとが前掛サングラスレンズ3Aに具備されている点を除いて、実施形態1の眼鏡1と同じである。
【0052】
図6は本実施形態に係る眼鏡セット1Aの前掛サングラスレンズ3Aの外観図であり、図6(a)は前掛サングラスレンズ3Aの平面図を示し、図6(b)は前掛サングラスレンズ3Aの背面図を示す。図6に示すように、前掛サングラスレンズ3Aは、サングラスレンズ31Aと、左右のクリングス214Aと、鼻パッド215Aと、貫通孔24Aとを備えている。サングラスレンズ31Aの構成は実施形態1と同じである。
【0053】
図6(b)に示すように、左右のクリングス214Aは、実施形態1と同様に、中間部214Abが屈曲した略L字状に形成されている。左右のクリングス214Aは、基端部214Aaがサングラスレンズ31の後面に取り付けられている。左右のクリングス214Aの基端部214Aaが取り付けられる位置は、眼鏡セット1Aのユーザの視界にクリングス214Aが入り難くするために、ユーザの両目の間となるサングラスレンズ31の後面の中央とされている。左右のクリングス214Aにおける基端部214Aaと、中間部214Abと、先端部214Acとの位置関係は、実施形態1と同一である。また、左右のクリングス214Aは、弾性を有し、中間部214Abにおける屈曲角が大きくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を小さくする方向に付勢力が作用し、中間部214Abにおける屈曲角が小さくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を大きくする方向に付勢力が作用する。
【0054】
貫通孔24Aは、サングラスレンズ31Aを前後方向に貫通する前後方向に延びる孔である。貫通孔24Aは、サングラスレンズ31Aの中央の左右2箇所に形成されている。図6(b)に示すように、左の貫通孔24Aは、弾性変形していない状態の左のクリングス214の係合部214dと前後に重なる位置に形成されている。同様に、右の貫通孔216は、弾性変形していない状態の右のクリングス214の係合部214dと前後に重なる位置に形成されている。
【0055】
図7は、度付き眼鏡2Aの平面図である。図7に示すように、度付き眼鏡2Aは、実施形態1の度付き眼鏡2と同様に、前枠21Aと、細長部材22Aと、テンプル23Aとを備えている。
【0056】
前枠21Aは、左右の度付きレンズ211Aと、リム部212Aと、ブリッジ部213Aとを備え、クリングス214、鼻パッド215、貫通孔216を備えていない点を除いて、実施形態1の前枠21と同一の構成である。細長部材22Aは、貫通孔221が形成されていない点及び突起部33Aが形成されている点を除いて、実施形態1の細長部材22Aと同一の構成である。また、テンプル23Aは、実施形態1のテンプル23と同一の構成である。
【0057】
突起部33Aは、細長部材22Aの中央部前面から前方に突出するように形成されている。この突起部33Aは、実施形態1の突起部33と同様に、側方に切欠部331Aが形成された細長い円柱状の部材によって形成され、径は、貫通孔24Aに挿通できるような大きさとされている。切欠部331Aは、実施形態1の切欠部331と同様に、突起部33Aの細長部材22Aの中央側の側面に形成されている。また、切欠部331Aは、突起部33Aが貫通孔24Aに挿通された状態において、貫通孔24A外に露出する位置に形成されている。本実施形態では、突起部33Aの前端部から貫通孔24Aの長さ以上後端部(細長部材22A)側に離れた位置に形成されている。このような位置に形成されると、突起部33Aの前端部と切欠部331Aとの間の部分が貫通孔24Aに挿通されているとき、前端部と切欠部331Aとを貫通孔24A外に露出させることができる。尚、切欠部331Aの大きさは、実施形態1の切欠部331と同一である。
【0058】
以上に説明した構成の前掛サングラス3Aを度付き眼鏡2Aの前面に取り付ける方法について説明する。実施形態1と同様に、まず、前掛サングラスレンズ3Aに形成された左右のクリングス214Aの係合部214Ad又は鼻パッド215Aを指等でつまみ、係合部214Adを左右の貫通孔24Aの間に移動させる。次に、前掛サングラスレンズ3Aを度付き眼鏡2Aの前方に移動させ、左右の突起部33Aを左右の貫通孔24Aに合わせ、前掛サングラスレンズ3Aを度付き眼鏡2Aに対して後方へスライドさせる。そして、このスライドにより、左右の突起部33Aの切欠部331Aがサングラスレンズ31Aの後方に露出した状態で、左右の突起部33Aの前端部がサングラスレンズ31Aの前方に露出すると、係合部214Ad又は鼻パッド215Aから指等を離して、突起部33Aの切欠部331Aに係合部214Adを係合させる。これにより、図5に示すように、前掛サングラスレンズ3Aが度付き眼鏡2Aの前面に取り付けられる。
【0059】
以上のように、本実施形態の眼鏡セット1Aは、前掛サングラスレンズ3Aを度付き眼鏡2Aの前面に取り付けることができるので、実施形態1の眼鏡セット1と同様に、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用することが可能である。
【0060】
また、前掛サングラスレンズ3Aの度付き眼鏡2Aの前面からの取り外しは、実施形態1と同様に、切欠部331Aと係合部214Adとの係合状態を解除し、前掛サングラスレンズ3Aを前方にスライドさせて、突起部33Aが完全に貫通孔24Aから抜け出させることで行うことができる。よって、前掛サングラスレンズ3Aの度付き眼鏡2への取り付け及び取り外しは、一般ユーザであっても容易に行うことができ、前掛サングラスレンズ3Aを取り替えることで、度付き眼鏡2Aを様々なデザインのサングラスとして使用することができる。
【0061】
(実施形態3)
図8は、本実施形態に係る眼鏡セット1Bの外観図であり、図8(a)は眼鏡セット1Bの平面図を示し、図8(b)は眼鏡セット1Bの正面図を示す。図8に示すように、眼鏡セット1Bは、サングラスレンズ31Bを具備するサングラス4Bと、左右の度付きレンズ211Bを有し、サングラス4Bの後面に着脱自在に取り付けられる内掛眼鏡5Bとを備えている。
【0062】
サングラス4Bは、サングラスレンズ31Bを有する前枠30Bと、左右のテンプル23Bと、丁番構造222Bと、突起部33Bと、取付部34Bとを備えている。
【0063】
図9はサングラス4Bの平面図である。図9に示すように、前枠30Bは、サングラスレンズ31Bと、リム部312Bとを備えている。サングラスレンズ31Bは、実施形態1の眼鏡セット1のサングラスレンズ31と同一の構成とされている。
【0064】
図8(b)及び図9に示すように、リム部32Bは、サングラスレンズ31Bの上端部に沿って配置されており、サングラスレンズ31Bの上端部と接着されている。
【0065】
丁番構造222Bは、リム部32Bの左右方向両端部に設けられており、左右のテンプル23Bの前端部が連結されており、丁番構造222Bによって、左右のテンプル23Bが前枠30Bに対して回動自在とされている。
【0066】
図9に示すように、突起部33Bをサングラスレンズ31Bに取り付ける取付部34Bは、サングラスレンズ31Bの中央後面に取り付けられている。この取り付けは、実施形態1の取付部34Bと同じ方法で行われている。取付部34Bの構造は、実施形態1の取付部34と同一である。また、突起部33Bは、実施形態1の突起部33と同一の構成であり、突起部33は、サングラスレンズ31の後方に突出するように取付部34Bの2つの支持孔341Bにはめ込まれている。突起部33には、切欠き部331Bが形成されており、切欠部331Bも実施形態1の切欠部331と同一の構成である。
【0067】
内掛眼鏡5Bは、実施形態1の度付き眼鏡2の前枠21と同じ構成とされている。尚、内掛眼鏡5Bの曲率は、サングラス4Bの前枠30Bの曲率より小さい限りにおいて、特に限定されるものでない。
【0068】
以上に説明した構成の内掛眼鏡5Bをサングラス4Bの後面に取り付ける方法について説明する。実施形態1と同様に、まず、内掛眼鏡5Bに形成された左右のクリングス214Bの係合部又は鼻パッド215Bを指等でつまみ、係合部を左右の貫通孔216Bの間に移動させる。次に、内掛眼鏡5Bをサングラス4Bの後方に移動させ、左右の突起部33Bを左右の貫通孔216Bに合わせ、内掛眼鏡5Bをサングラス4Bに対して前方へスライドさせ、左右の突起部33Bを左右の貫通孔216Bの後方側から左右の貫通孔216Bに挿通させる。このスライドにより、左右の突起部33Bの切欠部331Bが内掛眼鏡5Bの後方に露出すると、係合部又は鼻パッド215Bから指等を離す。指等を離すと、突起部33Bの切欠部331Bに係合部が係合する。これにより、図8に示すように、内掛眼鏡5Bがサングラス4Bの後面に取り付けられる。
【0069】
以上のように、サングラス4Bの後面に内掛眼鏡5Bを取り付けると、正面視において、内掛眼鏡5Bがサングラス4Bによって隠れる。よって、サングラス4Bの前枠30Bの曲率よりも曲率の小さい内掛け眼鏡5Bを取り付けても、サングラス4Bの前枠30Bが実際よりも小さく視認されることが無い。従って、例えば、サングラス4Bの前枠30Bの曲率が大きい場合、内掛眼鏡5Bを取り付けても、サングラス4Bは、サングラスレンズ31Bが顔面に沿うように湾曲したデザイン性に優れた形状として視認される。このように、サングラス4Bの前枠30Bの後面に内掛眼鏡5Bを取り付ければ、サングラス4Bのサングラスレンズ31Bと内掛眼鏡5Bの左右の度付きレンズ211Bとが重なり、サングラス4Bを度付きサングラスとして使用することができる。さらに、サングラス4Bのサングラスレンズ31Bは、度が入っておらず、焦点を調整する機能を備えない。そのため、サングラスレンズ31Bの設計の際にユーザの視力等によってサングラスレンズ31Bの曲率が制約されないので、曲率が大きいサングラス4Bの製造は容易である。よって、本実施形態に係る眼鏡セット1Bは、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用することが可能である。
【0070】
また、内掛眼鏡5Bのサングラス4Bの後面からの取り外しは、実施形態1と同様に、切欠部331Bと係合部との係合状態を解除し、内掛眼鏡5Bを後方にスライドさせて、突起部33Bが完全に貫通孔216Bから抜け出させることで行うことができる。
【0071】
よって、内掛眼鏡5Bのサングラス4Bへの取り付け及び取り外しは、突起部33Bの切欠部331Bとクリングス214の係合部214Adとの係合によって行われ、ユーザであっても内掛眼鏡5Bの取り替えを容易に行うことができる。従って、各種デザインのサングラス4Bを複数用意しておき、その中からTPOに応じたサングラス4Bに、ユーザの視力等に応じた度付きレンズ211Bが備えられた内掛眼鏡5Bを取り付けることで、ユーザは、TPOに応じたデザインの度付きサングラスとしてサングラス4Bを使用することができる。
【0072】
(実施形態4)
図10は、本実施形態に係る眼鏡セット1Cの外観図であり、図10(a)は眼鏡セット1Cの平面図を示し、図10(b)は眼鏡セット1Cを構成する内掛眼鏡5Cの平面図である。図10に示すように、眼鏡セット1Cは、サングラスレンズ311Cを具備するサングラス4Cと、左右の度付きレンズ211Cを有し、サングラス4Cの後面に着脱自在に取り付けられる内掛眼鏡5Cとを備えている。
【0073】
内掛眼鏡5Cは、2つの突起部33Cが形成されている点を除いて実施形態2の度付き眼鏡2Aの前枠21Aと同一の構成である。突起部33Cは、ブリッジ部213Cから前方に突出するように形成されている。この突起部33Cの形状と、径の大きさとは実施形態2の突起部33Aと同一である。また、突起部33Cには、切欠部331Cが形成されており、切欠部331Cの大きさ及び突起部33Cにおける切欠部331Cの形成される位置も、実施形態2と同一である。
【0074】
図11はサングラス4Cの外観図であり、図11(a)はサングラス4Cの平面図を示し、図11(b)はサングラス4Cの背面図を示す。図11に示すように、サングラス4Cは、前枠30Cの他、左右のテンプル23Cと、丁番構造222Cと、左右のクリングス214Cと、左右の鼻パッド215Cと、貫通孔24Cとを備えている。テンプル23Cと、丁番構造222Cとは、実施形態3のサングラス4Bのテンプル23Bと、丁番構造222Bと同一の構成である。
【0075】
前枠30Cは、サングラスレンズ31Cと、リム部32Cとを備えている。前枠30Cは、サングラスレンズ31Cに貫通孔24Cが形成されていることを除いて、実施形態3のサングラス4Bの前枠30Bと同一の構成である。
【0076】
左右のクリングス214Cは、実施形態2の左右のクリングス214Aと同様に中間部214Cbが屈曲した略L字状に形成されており、基端部214Caがサングラスレンズ31Cの後面に取り付けられている。左右のクリングス214Cにおける基端部214Caと、中間部214Cbと、先端部214Ccとの位置関係は、実施形態2の当該位置関係と同一である。また、左右のクリングス214Cは、弾性を有し、中間部214Cbにおける屈曲角が大きくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を小さくする方向に付勢力が作用し、中間部214Cbにおける屈曲角が小さくなる方向に弾性変形すると、当該屈曲角を大きくする方向に付勢力が作用する。かかるクリングス214Cの先端部214Ccには鼻パッド215Cが取り付けられている。
【0077】
貫通孔24Cは、サングラスレンズ31Cを前後方向に貫通する前後方向に延びる孔である。貫通孔31Cは、サングラスレンズ31Cの中央の左右2箇所に形成されている。左右の貫通孔24Cと左右のクリングス214Cの係合部214Cdとの位置関係は、実施形態2の左右の貫通孔24Aと左右のクリングス214Cの係合部214Adとの関係と同じである。また、左右の貫通孔24Cと左右の突起部33Cの間隔は実施形態2と同様に、同一とされている。
【0078】
以上に説明した構成の内掛眼鏡5Cをサングラス4Cの後面に取り付ける方法について説明する。実施形態1と同様に、まず、サングラス4Cに形成された左右のクリングス214Cの係合部241Cd又は鼻パッド215Cを指等でつまみ、係合部241Cdを左右の貫通孔24Cの間に移動させる。次に、内掛眼鏡5Cをサングラス4Cの後方に移動させ、左右の突起部33Cを左右の貫通孔24Cに合わせ、内掛眼鏡5Cをサングラス4Cに対して前方へスライドさせ、左右の突起部33Cを左右の貫通孔24Cに挿通させる。そして、このスライドにより、左右の突起部33Cの切欠部331Cがサングラスレンズ31Cの後方に露出した状態で、左右の突起部33Cの前端部がサングラスレンズ31Cの前方に露出すると、係合部241Cd又は鼻パッド215Cから指等を離して、突起部33Aの切欠部331Aに係合部を係合させる。これにより、図10に示すように、内掛眼鏡5Cがサングラス4Cの後面に取り付けられる。
【0079】
以上のように、本実施形態の眼鏡セット1Cは、内掛眼鏡5Cをサングラス4Cの後面に取り付けることができるので、実施形態3の眼鏡セット1Bと同様に、製造が容易であり、且つ、デザイン性に優れた度付きサングラスとして使用することが可能である。
【0080】
また、内掛眼鏡5Cのサングラス4Cの後面からの取り外しは、実施形態1と同様に、切欠部331Cと係合部214Cdとの係合状態を解除し、内掛眼鏡5Cを後方にスライドさせて、突起部33Cが完全に貫通孔26Cから抜け出させることで行うことができる。
【0081】
よって、内掛眼鏡5Cのサングラス4Cへの取り付け及び取り外しは、切欠部331Cとクリングス214Cの係合部214Cdとの係合によって行われ、ユーザであっても内掛眼鏡5Cの取り替えを容易に行うことができる。従って、各種デザインのサングラス4Cを複数用意しておき、その中からTPOに応じたサングラス4Cに、ユーザの視力等に応じた度付きレンズ211Cが備えられた内掛眼鏡5Cを取り付けることで、ユーザは、TPOに応じたデザインの度付きサングラスの使用が可能となる。もちろん、内掛眼鏡5Cを取り外した状態では、サングラス4Cを、サングラスそのものとして使用することができる。
【0082】
尚、実施形態1及び2においては、左右のクリングスに反対方向の付勢力を作用させて、前掛サングラスレンズを度付き眼鏡に取り付けている。また、実施形態3及び4においては、左右のクリングスに反対方向の付勢力を作用させて、内掛眼鏡をサングラスに取り付けている。このように反対方向の付勢力を作用させるために、実施形態1〜4においては、左のクリングスの係合部を左の貫通孔の右側に移動させて、左のクリングスに左方向の付勢力を作用させ、右のクリングスの係合部を右の貫通孔の左側に移動させ、右のクリングスに左方向の付勢力を作用させている。このような反対方向の付勢力を作用させる方法としては、例えば、左のクリングスの係合部を左の貫通孔の左側に移動させて、左のクリングスに右方向の付勢力を作用させ、右のクリングスの係合部を右の貫通孔の右側に移動させ、右のクリングスに左方向の付勢力を作用させる方法を挙げることができる。この方法を実施形態1〜4に採用する場合は、左の突起部の左側面と、右の突起部の右側面とに切欠部を設ける必要がある。
【0083】
また、実施形態1及び2においては、好ましい構成として、貫通孔に突起部が挿通された状態の切欠部に左右のクリングスを係合させることで、前掛サングラスレンズを度付き眼鏡に取り付ける構成について説明した。実施形態3及び4においては、貫通孔に突起部が挿通された状態の切欠部に左右のクリングスを係合させることで、内掛眼鏡をサングラスに取り付ける構成について説明した。しかし、本発明の眼鏡セットは、貫通孔に突起部を挿通させることは必須の構成ではない。例えば、実施形態1においては、突起部33をブリッジ部213及び細線部材22の下方を通過させて、クリングス24と係合させる構成を採用することができる。同様に、実施形態2においては、突起部33Aをサングラスレンズ31Aの下方を通過させて、クリングス24Aと係合させる構成を、実施形態3においては、突起部33Bを細線部材22及びブリッジ部213Bの下方を通過させて、クリングス24Cと係合させる構成を、実施形態4においては、突起部33Cをサングラスレンズ31Cの下方を通過させて、クリングス24Cと係合させる構成を採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】図1は本実施形態に係る眼鏡セットの外観図であり、図1(a)は眼鏡セットの平面図を示し、図1(b)は眼鏡セットの正面図を示し、図1(c)は眼鏡セットの背面図を示す。
【図2】図2は前枠の外観図であり、図2(a)は前枠の正面図を示し、図2(b)は前枠の左の貫通孔の近傍の拡大背面図を示す。
【図3】図3は前掛サングラスレンズの外観図であり、図3(a)は前掛サングラスレンズの平面図を示し、図3(b)は前掛サングラスレンズの正面図を示す。
【図4】図4はこの取り付け方法を説明するための図である。
【図5】図5は本実施形態に係る眼鏡セットの平面図である。
【図6】図6は本実施形態に係る眼鏡セットの前掛サングラスレンズの外観図であり、図6(a)は前掛サングラスレンズの平面図を示し、図6(b)は前掛サングラスレンズの背面図を示す。
【図7】図7は度付き眼鏡の平面図である。
【図8】図8は本実施形態に係る眼鏡セットの外観図であり、図8(a)は眼鏡セットの平面図を示し、図8(b)は眼鏡セットの正面図を示す。
【図9】図9はサングラスの平面図である。
【図10】図10は、本実施形態に係る眼鏡セットの外観図であり、図10(a)は眼鏡セットの平面図を示し、図10(b)は眼鏡セットを構成する内掛眼鏡の平面図である。
【図11】図11はサングラスの外観図であり、図11(a)はサングラスの平面図を示し、図11(b)はサングラスの背面図を示す。
【符号の説明】
【0085】
1、1A、1B、1C 眼鏡
2、2A 度付き眼鏡
3、3A 前掛サングラス
4B、4C サングラス
5B、5C 内掛眼鏡
24、24A、24C クリングス
33、33A、33B、33C 突起部
331、331A、331B、331C 切欠部
【出願人】 【識別番号】594156949
【氏名又は名称】株式会社ビジョンメガネ
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100114410
【弁理士】
【氏名又は名称】大中 実

【識別番号】100108992
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 信雄

【識別番号】100109427
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 活人


【公開番号】 特開2008−3155(P2008−3155A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−170398(P2006−170398)