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【発明の名称】 細菌等の拭取り検査装置及び検出精度を向上し交差汚染を防止した高精度細菌等の検査検出法
【発明者】 【氏名】坂口 重明

【氏名】池田 彰

【氏名】田中 明人

【氏名】木下 久弥

【氏名】西谷 泰治

【氏名】大美賀 伸

【氏名】牛島 信之

【氏名】清水 雅彰

【要約】 【課題】各種の細菌の拭取り検査をするもので、綿棒に代えて繊維布を使用して、細菌の拭残しと汚染を防止することを目的とした細菌を拭取り細菌の状態を計測する。

【解決手段】数個の分離線と切取り線とを設けた包装材を構成する。該包装材には、内部に無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を多数列設し、この繊維布には、底部に平坦面を設けた断面V字状の折曲部を形成し、且つ上部に相対する挟持突片を形成する。該挟持突片を挟持する内芯体と昇降自在の外筒体とよりなる事を特徴としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
数個の分離線と切取り線を設けた包装材を構成し、該包装材には、内部に拭取り用の吸水性のある無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を収納し、該繊維布は、底部に平坦面を設けて断面がV字状の折曲部を形成すると共に、上部に相対する挟持突片を形成し、且つ該繊維布には、下方に相対する滑り止めを施した傾斜部を設けた内芯体を挿脱自在に装設し、該内芯体には、外周の一部に昇降自在の外筒体を被嵌した事を特徴とする細菌等の拭取り検査装置。
【請求項2】
請求項1における包装材の切取り線によりカット蓋部を排除した後、該繊維布の上部に設けた相対する挟持突片の間に内芯体の下部の相対する滑り止めを施した傾斜部を挿入し、その後、該挟持突片を、該内芯体の外周に被嵌した外周体と該内芯体との間に挟み込んで一体化した後、拭取り試験面に対して該繊維布の下端の平坦面を摺動し、その後、除菌、滅菌された試薬又は検出液入りの容器に対して該内芯体を押し下げて吸水性のある無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を落下させ細菌の状態を計測する事を特徴とする請求項1の検出精度を向上し交差汚染を防止した高精度細菌等の検査検出法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の細菌等の拭取り検査をするもので、表面の細菌の拭取り面に対して吸水性のある無機質の繊維又は植物よりなる繊維布に平坦面を設け、拭残しと、汚染とを防止するための細菌等の拭取り検査装置及び検出精度を向上し交差汚染を防止した高精度細菌等の検査検出法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の細菌等の拭取り検査及び検出時の汚染防止法によれば、拭取る綿部によるつまみ棒によれば、綿部の性質上、乾燥していると表面張力によって細菌類が吸収できず、湿潤した綿部には、細菌の吸収能力が欠除し、正確な検査ができないと云う問題点があった。
また、綿部によるつまみ棒の拭取り検査では、準備等の作業段階で、汚染される欠点があり、目的以外の細菌が検出されると云う問題点もある。
さらに、上記従来の検査装置によれば、1回の検査毎に容器の処分が必要であって、検出に用いる準備等の数量や費用も余分に掛かる欠点等もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、以上の各問題点及び欠点を解決したものであって、その主たる目的とする所は、細菌の拭取り検査装置の消耗品となるつまみ棒と綿部との検出具部分を容器より分離し、準備段階で汚染するのを防止する。また、吸水性の悪い綿部を使用することなく、綿部に代えて吸水性のある無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を使用する事で、拭取り検査面に対して平坦面を摺動することによって細菌の拭残しが無いよう解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明によれば、包装材には、数個の分離線と切取り線を設け、該包装材には、内部に拭取り用の吸水性のある無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を収納する。この無機質の繊維又は植物よりなる繊維布には、底部に平坦面を設けた断面がV字状の折曲部を形成し、その上部に相対する挟持突片を形成する。無機質の繊維又は植物よりなる繊維布に対して昇降自在となる内芯体には、下方に相対する滑り止めを設けた傾斜部を形成する。この内芯体には、外周の一部分に昇降自在となる外筒体を被嵌した構成となっている。
また、包装材のカット蓋部を排除された無機質の繊維又は植物よりなる該繊維布に設けた上部の挟持突片の間に内芯体に設けた傾斜部を挿入し、該内芯体の外周に設けた外筒体との間で、無機質の繊維又は植物よりなる繊維布の該挟持突片を挟み込んで、収納部より該繊維布を取り出し、下部の平坦面で拭取り試験面を摺動した後に、試験管の内部に無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を落下して汚染を防止した状態で、細菌の検査をするものである。
【発明の効果】
【0005】
以上説明したように本発明によれば、従来の綿部を取り付けて、つまみ棒により細菌を拭取る如く、乾燥していると表面張力によって細菌類が吸収できない事が無く、且つ湿潤している場合は、吸収能力が無いと云う欠点を解決した効果と、また、綿棒のような拭取り検査の場合は、容易に汚染されると云う欠点を解決した効果もある。
そして、包装材に設けた分離線の内部に無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を1個づつ挿入したので非常に衛生的に保管でき、且つ収納部に収納されている状態で無機質の繊維又は植物よりなる繊維布のV字状の折曲部に内芯体に滑り止めを設けた傾斜部を容易に挿入でき、外筒体と内芯体との間に挟持突片を確実に挟持固定できる効果がある。
また、無機質の繊維又は植物よりなる繊維布との底部に設けた平坦面によっては、拭取り試験面に対して、細菌の拭残しがないように取り除くことができる優れた効果がある。
さらに、無機質の繊維又は植物よりなる繊維布の上部に設けた挟持突片は、内芯体に設けた外筒体の昇降により、容易に挟持と分離とができる便利な効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
上記のように構成されているので、包装材の分離線により1個の収納部を分離し、収納部の上部のカット蓋部を取り除き、収納部内の無機質の繊維又は植物よりなる繊維布の上部に設けた挟持突片の間に内芯体の傾斜部を挿入すると共に、外周の外筒体の下降によって内芯体と外筒体の間に無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を挟持し、細菌の拭取り後に、これを試験管の上部で内芯体を押し出すことによって無機質の繊維又は植物よりなる繊維布を検査液の内部に落下し、細菌の結果を測定するものである。
【実施例1】
【0007】
本発明の実施例について図面を参照して説明すると、図1において、包装材(1)は、合成樹脂等より構成された袋状のもので、内部に無機質の繊維又は植物よりなる繊維布(2)の多数を縦方向の分離線(6)(6)…を以って区画してある。該包装材(1)には、図2に示す如く、分離線(6)より分離した収納部(8)の上方の切取り線(7)によってカット蓋部(9)を分離する。この時、該繊維布(2)の上部に位置するつまみとなる挟持突片(12)(12)を突出状態に位置するようにしてある。
図3において、該繊維布(2)の形状を示したもので、該繊維布(2)には、底部に平面状の平坦面(11)を設け、断面がV字状の折曲部(10)を形成している。該折曲部(10)には、各々の上部に相対する挟持を容易とする挟持突片(12)(12)を突設してある。
図4の(イ)項及至(ニ)項に示す実施例のものは、該繊維布(2)を挟持するための順序を示したもので、内芯体(3)と外筒体(4)を示し、該内芯体(3)には、下方に該繊維布(2)のV字状の該折曲部(10)の間に挿入するための相対向する滑り止めを設けた傾斜部(13)(13)を形成する。(ロ)図に示すものは、該内芯体(3)の外周の一部に昇降自在の外筒体(4)を被嵌したものである。次に(ハ)図に示すものは、図7に示す該繊維布(2)のV字状の折曲部(10)に対して該内芯体(3)の該傾斜部(13)を底部まで差し込み、(ニ)図に示す如く、該内芯体(3)の外周に設けてある該外筒体(4)との間に該繊維布(2)の上部の挟持突片(12)(12)を固定する。この状態で、拭取り試験面(17)上を摺動して細菌を平坦面(11)によって拭取り、細菌の検査をするものである。
次に、図6、図8に示すものは、該拭取り試験面(17)で拭取った該繊維布(2)の入った該内芯体(3)を下方に押し下げ、該繊維布(2)の該挟持突片(12)の部分が外れるまで押し下げる。この押し下げる状態で、除菌、滅菌された試薬又は検出液(16)を収納した容器(15)内に落下し、該容器(15)の作動によって細菌の結果を計測するものである。
【0008】
図9に示すものは、該包装材(1)の収納部(8)より無機質の繊維又は植物よりなる繊維布(2)を取り出した時に使用するスタンド(18)を示し、該スタンド(18)には、前方に該繊維布(2)を受持するための支持片(19)を形成したものである。交差汚染防止の為には、包装材(1)のままスタンド(18)に受採し、切取り線(7)によってカット蓋部(9)を分離するのが好ましい。
【0009】
図10の(1)、(2)、(3)図に示すものは、従来の使用例を示したもので、キャップ等の支持具(20)につまみ棒(21)を一体又は仮止めし、(2)図においてつまみ棒(21)の下端に取付けた綿部(22)を以って検査面(24)を摺動して拭取り、(3)図のものは、管体(23)を外周より指で摘んで揉み解した後に、該支持具(20)と該つまみ棒(21)を検出液(25)に収納し、管体(23)の内部で細菌の結果を測定したものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の包装材の内部に多数の繊維布を直列に収納した内部を開示した正面図である。
【図2】 本発明の収納部の上部を分離したカット蓋部の正面図である。
【図3】 同じく本発明の繊維布の斜面図である。
【図4】 本発明の作動状態の順序を示す内部を開示した斜面図である。
【図5】 本発明の内芯体の下部を繊維布の内部に挿入した状態の正面図である。
【図6】 本発明の検出液の入った容器内に繊維布を降下した状態の正面図である。
【図7】 本発明の内芯体の下部を繊維布の内部に挿入した側面図である。
【図8】 本発明の検出液の容器内に繊維布を降下した状態の側面図である。
【図9】 本発明が使用する繊維布をスタンドに支持した斜面図である。
【図10】 従来の細菌の検査方法の順序を示した正面図である。
【符号の説明】
【0011】
1 包装材
2 繊維布
3 内芯体
4 外筒体
6 分離線
7 切取り線
8 収納部
9 カット蓋部
10 折曲部
11 平坦面
12 挟持突片
13 傾斜部
15 容器
16 検出液
17 拭取り試験面
18 スタンド
19 支持片
20 支持具
21 つまみ棒
22 綿部
23 管体
24 検査面
25 検出液
【出願人】 【識別番号】505251288
【氏名又は名称】有限会社Cell 12
【出願日】 平成19年5月18日(2007.5.18)
【代理人】 【識別番号】100073807
【弁理士】
【氏名又は名称】仙田 実


【公開番号】 特開2008−286770(P2008−286770A)
【公開日】 平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願番号】 特願2007−158045(P2007−158045)