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【発明の名称】 光センサ検査冶具
【発明者】 【氏名】香川 晃

【要約】 【課題】簡単な構成からなり、重量の小さな作業性の良い光センサの検査冶具を提供する。

【構成】高所に設置された光センサが作動するかどうかを検査するための光センサ検査冶具10は、長尺棒12と、長尺棒12の一端に接続された収容部11とを備え、収容部11は、光センサを出入りさせるための入口部14と、入口部14を開閉させる一対の板材16とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高所に設置された光センサが作動するかどうかを検査するための光センサ検査冶具であって、
長尺棒と、前記長尺棒の一端に接続された収容部とを備え、
前記収容部は、光センサを出入りさせるための入口部と、前記入口部を開閉させる開閉手段とを備えることを特徴とする光センサ検査冶具。
【請求項2】
前記開閉手段は、前記入口部の縁に取り付けられ、両端が接続された弾性変形可能な一対の板材からなり、
前記一対の板材の両端の接続部を互いに引き寄せるように荷重をかけると、前記入口部が開くことを特徴とする請求項1記載の光センサ検査冶具。
【請求項3】
請求項2記載の光センサ検査冶具であって、
前記長尺棒の他端に、前記一対の板材を開閉させる操作手段を備えることを特徴とする光センサ検査冶具。
【請求項4】
高所に設置された光センサが作動するかどうかを検査するための光センサ検査冶具であって、
長尺棒と、前記長尺棒の一端に接続された収容部とを備え、
前記収容部は、光センサを出入りさせるための入口部と、前記入口部から内部に光が入るのを防ぐ遮光手段とを備えることを特徴とする光感知センサ検査冶具。
【請求項5】
前記遮光手段は、入口部の上部に垂れ下がるように取り付けられた布からなることを特徴とする請求項4記載の光センサ検査冶具。
【請求項6】
前記長尺棒は、伸縮可能であることを特徴とする請求項1から5のうち何れか記載の光センサ検査冶具。
【請求項7】
前記長尺棒は、絶縁体で構成されていることを特徴とする請求項1から6のうち何れか記載の光センサ検査冶具。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、光センサ検査冶具に関し、特に、高所に取付けられ、周囲の明るさを感知し、照明等を自動点灯させるための光センサを検査する光センサ検査冶具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、周囲が暗くなると自動的に照明が点灯するように、周囲の明るさを感知するための光センサが取り付けられた照明がある。このような照明の光センサを点検する際には、光センサを遮光性の袋等で覆うことにより光センサに入射する光を遮断して、光センサが反応するか否かにより点検する方法がとられていた。しかし、光センサは高所に設置されていることが多く、遮光性の袋をかぶせる作業は、高所で行わなければならず、危険が伴ってしまう。
【0003】
そこで、このような作業を地上から行うことのできる装置として、例えば特許文献1には、伸縮自在の伸縮棒の先端に一対の可動アームを設け、可動アームに取り付けられたロープを引くことにより、可動アームを動かすことができる操作棒が記載されている。
【特許文献1】特開2002−48834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この操作棒は先端の可動アームの重量が大きいため、正確に操作するのが困難であったり、持ち運びに労力を費やしてしまったりするなど、作業性が悪い。また、先端部の構造が複雑であるため、製作コストが高くなってしまう。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡単な構成からなり、重量の小さな作業性の良い光センサの検査冶具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の光センサ検査冶具は、高所に設置された光センサが作動するかどうかを検査するための光センサ検査冶具であって、長尺棒と、前記長尺棒の一端に接続された収容部とを備え、前記収容部は、光センサを出入りさせるための入口部と、前記入口部を開閉させる開閉手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記の光センサ検査冶具によれば、軽量な材料からなるため、点検作業や持ち運びが容易になる。また、簡単な構成であるため、低コストで製作することができる。
【0008】
また、記開閉手段は、前記入口部の縁に取り付けられ、両端が接続された弾性変形可能な一対の板材からなり、前記一対の板材の一方の接続部は、前記長尺棒の一端に支持され、前記一対の板材の両端の接続部を互いに引き寄せるように荷重をかけると、前記入口部が開くものであってもよい。この光センサ検査冶具は、前記長尺棒の他端に、前記一対の板材を開閉させる操作手段を備えてもよい。
【0009】
また、本発明の光センサ検査冶具は、高所に設置された光センサが作動するかどうかを検査するための光センサ検査冶具であって、長尺棒と、前記長尺棒の一端に接続された収容部とを備え、前記収容部は、光センサを出入りさせるための入口部と、前記入口部から内部に光が入るのを防ぐ遮光手段とを備えることを特徴とする。
以上の光センサ検査冶具において、前記長尺棒は、伸縮可能であってもよい。
これにより、検査の際に光センサの高さに合わせて長尺棒を伸縮させたり、持ち運びの際に長尺棒を縮めてコンパクトにすることができる。
また、前記長尺棒は、絶縁体で構成されてもよい。長尺棒を絶縁体とすることで、感電等を防止することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の光センサ検査冶具によれば、軽量な材料からなるため、点検作業や持ち運びを容易に行うことができ、作業性が向上する。また、簡単な構成であるため、低コストで製作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の光センサ検査冶具の一実施形態について図面に基づき説明する。
図1は、本実施形態の光センサ検査冶具による検査の対象である照明設備1に設置された光センサを示す図である。同図に示すように、光センサ2は、地上から非常に高い位置に取り付けられている。照明装置1は、光センサ2により周囲の明るさが一定以上であると感知された場合には照明3を消灯し、周囲の明るさが一定以上ではないと感知された場合には照明3を点灯する。
【0012】
図2は、本実施形態の光センサ検査冶具10の正面図であり、(A)は収容部11の入口部14が閉じた状態を、(B)は入口部14が開いた状態を示す。また、図3は、図2(A)における収容部11のIII−IIIにおける水平断面図である。図2及び図3に示すように光センサ検査冶具10は、長尺棒12と、長尺棒12の先端に取り付けられた収容部11とを備える。長尺棒12は、軸方向に互いに接続され、先端にいくほど小径となる複数の筒状部材13から構成されている。長尺棒12は、図4に示すように、筒状部材13が入れ子状に互いに収納されることにより、長さを調節することができる。また、筒状部材13は絶縁体により形成されており、点検作業時の感電事故を防止することができる。
【0013】
収容部11は、布袋15と一対の板材16とで構成される。布袋15は、遮光性を有する袋状の布からなり、入口部14が設けられている。一対の板材16はこの入口部14の縁に取り付けられている。一対の板材16は、ステンレス等の弾性変形可能な部材からなり、互いに密着した状態で両端部を接着剤により接合されている。このため、一対の板材16に両端部が引き寄せられる方向に荷重が作用させると、図2(B)に示すように板材16が外側方向に撓むことにより、収容部11の入口部14を開くことができる。また、この荷重を取り除くと、板材16が元の形状に戻るため、入口部14を閉じることができる。
【0014】
また、光センサ検査冶具10は、その一端が板材16の上端の接合部に接続され、長尺棒12の内部を通り、その他端は握り手部18まで延びる紐17を備える。この紐17を引張ることにより、板材16に両端部が引き寄せられる方向に荷重が作用するため、紐17を操作することにより収容部11の入口部14を開閉させることができる。なお、紐17と板材16との接続は、例えば、板材16の上端の接合部にリング状の金具を取り付け、このリング状の金具に紐17を結びつけることにより行ってもよい。
【0015】
次に、光センサ検査冶具10を用いた光センサ2の検査方法について説明する。
まず、周囲が明るい状態で、照明3が点灯していないことを確認した後に、紐17を引張ることにより入口部14を開きながら、入口部14より光センサ2が収容部11内に入るように光センサ検査冶具10を動かす。この際、光センサ2の設置されている高さに合わせて、長尺棒12の長さを伸縮させることができる。光センサ2が収容部11内に収容できたら入口部14を閉じる。入口部14を閉じることにより収容部11内への光の入射が遮断されるため、収容部11内が暗い状態になる。この時、照明3が消えれば光センサ2が正常であり、消えなければ光センサ2が故障していると判断できる。
【0016】
本実施形態の光センサ検査冶具10によれば、以下の効果が得られる。
収容部11を布袋15と板材16だけからなる単純な構成としたため、低コストで製作することができる。また、各部材が軽量であるため、点検作業や持ち運びが容易になる。
また、長尺棒12が伸縮自在に構成されており、光センサ2の高さに合わせて長尺棒12の長さを調整したり、長尺棒12を縮めてコンパクトな状態で持ち運んだりすることができ、作業性を向上できる。また、長尺棒12が絶縁体で形成されているため、感電事故を防止することができる。
【0017】
なお、本発明の光センサ検査冶具は上記の実施形態に限られない。
本実施形態では、入口部の開閉を行う手段として、板材の上端に接続され、握り手部まで延びる紐を設けたが、これに限らず、ワイヤや釣糸等の線条体を用いてもよい。
また、本実施形態では、一対の板材を紐で引くことにより入口部の開閉を行う構成としたが、これに限らず、例えば、入口部に暖簾状に垂れ下がる布を設けることにより、光を遮断する構成としてもよい。かかる構成でも、光センサを内部に収容した状態で内部に入射する光を遮断することができるため、光センサの点検を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】検査対象の光センサ及び光センサが取り付けられた照明を示す図である。
【図2】本実施形態の光センサ検査冶具を示す図であり、(A)は入口部が開いた状態を、(B)は入口部が閉じた状態を示す。
【図3】図2(A)における収容部11のIII−IIIにおける水平断面図である。
【図4】長尺棒を縮めた光センサ検査冶具を示す図である。
【符号の説明】
【0019】
1 照明設備 2 光センサ
3 照明 10 光センサ検査冶具
11 覆い部 12 長尺棒
13 筒状部材 14 入口部
15 布袋 16 板材
17 紐 18 握り手部
【出願人】 【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
【出願日】 平成18年6月26日(2006.6.26)
【代理人】 【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人


【公開番号】 特開2008−3038(P2008−3038A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−175231(P2006−175231)