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【発明の名称】 振動計
【発明者】 【氏名】藤田 智行

【要約】 【課題】被検出物に対してケーシングを一定の角度で押し当てることのできる振動計を提供する。

【解決手段】振動計のケーシングは本体1と、本体1の後端に固定したキャップ3とから形成する。コイルスプリング13で検出針4を付勢して検出針4の被検出物に押し当てる先端を本体1から突出せしめ、この検出針4の先端を被検出物に押し当てて本体1の開口端14まで押し込むことによりコイルスプリング13を一定量圧縮せしめる。検出針4を伝わる被検出物の機械的振動を電気的信号に変換する圧電素子8から成る感振素子5を検出針4の後端に固定する。キャップ3に確認光を発する手段15を取り付けることにより、ケーシング内に確認光を発する手段15を配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スプリングで検出針を付勢して検出針の被検出物に押し当てる先端をケーシングから突出せしめ、この検出針の先端を被検出物に押し当ててケーシングの開口端まで押し込むことによりスプリングを一定量圧縮せしめるようになっており、検出針を伝わる被検出物の機械的振動を電気的信号に変換する感振素子を検出針の後端側に設けたものにおいて、ケーシング内に確認光を発する手段を配置したことを特徴とする振動計。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、スチームトラップ等の弁の作動に伴う振動や回転軸の振動を検出して、作動の良否を確認するときに用いる振動計に関し、特に振動計の被検出物への押し当て状態の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の振動計は、スプリングで検出針を付勢して検出針の被検出物に押し当てる先端をケーシングから突出せしめ、この検出針の先端を被検出物に押し当ててケーシングの開口端まで押し込むことによりスプリングを一定量圧縮せしめるようになっており、検出針を伝わる被検出物の機械的振動を電気的信号に変換する感振素子を検出針の後端側に設けたものである。
【0003】
上記従来の振動計は、ケーシングの被検出物への押し当て角度、すなわち検出針の被検出物への押し当て角度が異なると、被検出物に生じている振動の方向に対して検出針の軸心方向が異なるために、検出される振動レベルにバラツキを生じる問題点があった。バラツキを生じさせないために、被検出物に対してケーシングを一定の角度で押し当てる必要があるが、一定の角度で押し当てられているか否かを確認できなかった。
【特許文献1】特開平7−286891号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、被検出物に対してケーシングを一定の角度で押し当てることのできる振動計を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、スプリングで検出針を付勢して検出針の被検出物に押し当てる先端をケーシングから突出せしめ、この検出針の先端を被検出物に押し当ててケーシングの開口端まで押し込むことによりスプリングを一定量圧縮せしめるようになっており、検出針を伝わる被検出物の機械的振動を電気的信号に変換する感振素子を検出針の後端側に設けたものにおいて、ケーシング内に確認光を発する手段を配置したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、確認光を確認しながらケーシングの被検出物への押し当て角度を修正することにより、被検出物に対してケーシングを一定の角度で押し当てることができる。そのため、検出される振動レベルのバラツキをなくすことができるという優れた効果を生じる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の振動計は、ケーシング内に確認光を発する手段を配置しているので、ケーシングの開口端が被検出物で完全に塞がれると確認光を殆ど目から確認できなくなる。そのため、確認光を殆ど確認できなくなるように、ケーシングの被検出物への押し当て角度を修正することにより、被検出物に対してケーシングを一定の角度で押し当てることができる。
【実施例1】
【0008】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1と図2参照)。振動計のケーシングは本体1と、本体1の後端に固定したキャップ3とから形成する。本体1内に検出針4を軸方向に摺動自在に配置する。検出針4の後端に感振素子5を固定する。感振素子5は検出針4の後端に、振動伝達板6をねじ結合すると共に電極板7と圧電素子8と電極板9とウエイト10と防振ゴム11を挿入してナット12で固定したものである。防振ゴム11とキャップ3の間にコイルスプリング13を配置する。コイルスプリング13の付勢力によって検出針4の先端が本体1の開口14端から突出している。キャップ3に確認光を発する手段15を取り付けることにより、ケーシング内に確認光を発する手段15を配置する。確認光を発する手段15としてはLEDなどの発光素子を用いる。本体1の開口14端が塞がれなければ確認光が振動伝達板6の下面が当接する本体1の内端上面の溝から本体1と検出針4の間の隙間を通して外部に洩れ、明るい光として見えるが、開口14端が被検出物で完全に塞がれると確認光を殆ど目から確認できなくなる。感振素子5で検出した電圧変動がケーブル16ないしは無線式伝送手段により判定器(図示せず)に送られる。
【0009】
次に本実施例の振動計の作用について説明する。本体1を手で握って検出針4の先端を被検出物に押し当てる。そして、確認光を発する手段15から発せられる確認光を確認し、確認光が殆ど目から確認できなくなるように、被検出物への押し当て角度を修正しながら、コイルスプリング13の付勢力に抗して検出針4の先端を本体1の開口端14まで押し込むことにより、コイルスプリング13を一定量圧縮せしめ、検出針4を一定の押圧力で被検出物に押し当てる。被検出物の振動が検出針4を通して振動伝達板6に伝わり、圧力変動として圧電素子8に作用し電圧変動が生じる。この電圧変動が電極板7,9からケーブル16により判定器に送られ、判定器で被検出物の作動の良否が判定される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の振動計の断面図。
【符号の説明】
【0011】
1 本体
3 キャップ
4 検出針
5 感振素子
7 圧電素子
13 コイルスプリング
14 本体の開口端
15 確認光を発する手段

【出願人】 【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
【出願日】 平成18年10月13日(2006.10.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−96351(P2008−96351A)
【公開日】 平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願番号】 特願2006−280200(P2006−280200)