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【発明の名称】 被検出物の構造
【発明者】 【氏名】小池 正

【要約】 【課題】凹部に雨水や異物が溜まらないようにして正確に振動レベルや温度レベルを検出する。

【構成】スチームトラップ1の外表面に振動レベルや温度レベルを検出するセンサー2の検出部3が嵌まり合う複数個の凹部4,5,6を形成する。凹部4はスチームトラップ1の上部外表面に形成し、凹部5はスチームトラップ1の正面側の側部外表面に形成し、凹部6はスチームトラップ1の背面側の側部外表面に形成する。凹部4の奥壁4aから正面側と背面側に斜め下方に向けて排出溝4b,4cを開口させ、凹部5の奥壁5aから鉛直下方に向けて排出溝5bを開口させ、凹部6の奥壁6aから鉛直下方に向けて排出溝6bを開口させる。凹部4,5,6に流入した雨水や異物は排出溝4b,4c,5b,6bを通して凹部4,5,6の外部に流下する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動センサーや温度センサーの検出部を外表面に押し当てて、振動や温度のレベルを検出する被検出物において、被検出物の外表面に振動センサーや温度センサーの検出部が嵌まり合う凹部を形成し、凹部の奥壁から下方に向けて排出溝を開口させたことを特徴とする被検出物の構造。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
スチームトラップ等の弁や回転軸等の作動の良否は振動センサーや温度センサーで振動レベルや温度レベルを検出することにより確認することができる。本発明は、振動センサーや温度センサーを押し当てて作動の良否を確認すべき、スチームトラップ等の弁や回転軸等の被検出物の構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
振動センサーや温度センサーの検出部は円錐形状で先端に向かって断面積が減少し、被検出物に押し当てる先端部が被検出物の測定面に対して著しく小さな場合が多い。そのため、振動レベルや温度レベルを正確に検出することができない問題点があった。これは、検出部の被検出物への押し当て状態や位置が被検出物の取り付け状態や測定者によりまちまちであったり、測定中に検出部が被検出物に対して傾斜してしまったり被検出物を滑って移動してしまったりするためである。そこで、従来は、被検出物の外表面に振動センサーや温度センサーの検出部が嵌まり合う凹部を形成することにより、被検出物と検出部の押し当て状態や位置を被検出物の取り付け状態や測定者に関係なく一定とし、測定中に検出部が被検出物に対して傾斜したり被検出物を滑って移動したりしないようにしていた。
【0003】
しかしながら、上記従来のものにおいては、凹部に雨水が溜まって錆が発生したりゴミ等の異物が溜まったりするために、検出部の押し当て状態の変化や傾斜や滑りを完全に防止できず改良の余地が残されていた。
【特許文献1】実開昭63−118522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、凹部に雨水や異物が溜まらないようにして正確に振動レベルや温度レベルを検出できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、振動センサーや温度センサーの検出部を外表面に押し当てて、振動や温度のレベルを検出する被検出物において、被検出物の外表面に振動センサーや温度センサーの検出部が嵌まり合う凹部を形成し、凹部の奥壁から下方に向けて排出溝を開口させたことを特徴とする被検出物の構造にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、凹部に流入した雨水や異物が排出溝を通して凹部の外部に流下し、凹部に雨水や異物が溜まらないので、検出部の押し当て状態の変化や傾斜や滑りを完全に防止でき、正確に振動レベルや温度レベルを検出できるという優れた効果を生じる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の被検出物の構造は、被検出物の外表面に振動センサーや温度センサーの検出部が嵌まり合う凹部を形成し、凹部の奥壁から下方に向けて排出溝を開口させたものである。そのため、凹部に流入した雨水や異物が排出溝を通して凹部の外部に流下し、凹部に雨水や異物が溜まらない。そのため、検出部の押し当て状態の変化や傾斜や滑りを完全に防止でき、正確に振動レベルや温度レベルを検出できる。
【実施例1】
【0008】
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1と図2参照)。被検出物としてのスチームトラップ1の外表面に振動レベルや温度レベルを検出するセンサー2の検出部3が嵌まり合う複数個の凹部4,5,6を形成する。凹部4はスチームトラップ1の上部外表面に形成し、凹部5はスチームトラップ1の正面側の側部外表面に形成し、凹部6はスチームトラップ1の背面側の側部外表面に形成する。通常は凹部4にセンサー2の検出部3を嵌め合わせてスチームトラップ1の振動レベルや温度レベルを検出する。スチームトラップ1の上部が他の設備機械で塞がれている場合は、凹部5あるいは凹部6にセンサー2の検出部3を嵌め合わせてスチームトラップ1の振動レベルや温度レベルを検出する。凹部4の奥壁4aから正面側と背面側に斜め下方に向けて排出溝4b,4cを開口させ、凹部5の奥壁5aから鉛直下方に向けて排出溝5bを開口させ、凹部6の奥壁6aから鉛直下方に向けて排出溝6bを開口させる。
【0009】
スチームトラップ1の外表面に形成された凹部4あるいは凹部5あるいは凹部6にセンサー2の検出部3を嵌め合わせて振動レベルや温度レベルを検出する。凹部4は奥壁4aから正面側と背面側に斜め下方に向けて排出溝4b,4cが開口し、凹部5は奥壁5aから鉛直下方に向けて排出溝5bが開口し、凹部6は奥壁6aから鉛直下方に向けて排出溝6bが開口しているので、凹部4に流入した雨水や異物は排出溝4b,4cを通して凹部4の外部に流下し、凹部5に流入した雨水や異物は排出溝5bを通して凹部5の外部に流下し、凹部6に流入した雨水や異物は排出溝6bを通して凹部6の外部に流下する。そのため、検出部3の押し当て状態の変化や傾斜や滑りを完全に防止でき、正確に振動レベルや温度レベルを検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の被検出物の構造としてのスチームトラップにセンサーの検出部を嵌め合わせた正面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【符号の説明】
【0011】
1 スチームトラップ
2 センサー
3 検出部
4,5,6 凹部
4a,5a,6a 奥壁
4b,4c,5b,6b 排出溝

【出願人】 【識別番号】000133733
【氏名又は名称】株式会社テイエルブイ
【出願日】 平成18年9月15日(2006.9.15)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−70328(P2008−70328A)
【公開日】 平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願番号】 特願2006−251425(P2006−251425)