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【発明の名称】 車輌重量測定装置
【発明者】 【氏名】鎌田 長明
【課題】従来の車輌重量測定装置では、計量台上に被計量車輌を乗り込ませたときに、車輌によっては全輪(4輪)が計量台上に正常に載っているか否かをオペレータ室から見にくい場合があり、もし1つでも脱輪した状態で計量すると誤計量となる。

【解決手段】被計量車輌2の各車輪22〜25を載置し得る面積を持つ矩形の計量台11と、計量台11設けた荷重検出器12とを有した車輌重量測定装置において、車輌重量の計量時において、車輌2の全輪22〜25が計量台11上の正常位置に載っているか否かを確認する車輌位置確認手段3〜5を備えていることにより、車輌2が計量台11上の正常位置にあるか否かを容易に判別できるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被計量車輌(2)の各車輪(22〜25)を載置し得る面積をもつ矩形の計量台(11)と、該計量台(11)の各隅部付近に設けた少なくとも4つの荷重検出器(12)とを有し、前記被計量車輌(2)を停車状態で計量するようにした車輌重量測定装置であって、車輌重量の計量時において、車輌(2)の全輪(22〜25)が計量台(11)上の正常位置に載っているか否かを確認する車輌位置確認手段(3〜5)を備えていることを特徴とする車輌重量測定装置。
【請求項2】
上記請求項1において、車輌位置確認手段(3,5)は、被計量車輌(2)の全輪(22〜25)の一部が計量台(11)上からはみ出したことを確認できるものであることを特徴とする車輌重量測定装置。
【請求項3】
上記請求項1において、車輌位置確認手段(4)は、被計量車輌(2)の全輪(22〜25)が計量台(11)上に載っていることを確認できるものであることを特徴とする車輌重量測定装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本願発明は、トラックスケールと称される車輌重量測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車輌重量測定装置(トラックスケール)は、積荷状態での車輌総重量を計量するものであり、車輌の全輪を載置し得る面積をもつ矩形の計量台と、該計量台の各隅部付近に設けた4つの荷重検出器(ロードセル)とを有している。尚、この種の車輌重量測定装置(トラックスケール)は、かなり旧くから実用化され、且つ多数のものが特許出願されている(例えば特許文献1、特許文献2等)。
【0003】
そして、この種の車輌重量測定装置では、積荷込みの車輌を計量台上に乗り込ませ、そのときの車輌総重量を各荷重検出器からの検出データに基いてコントローラの演算装置で算出するようになっている。尚、実際の積荷重量は、積荷状態での車輌総重量から空荷状態の車輌重量を減算して算出する。
【0004】
この種の車輌重量測定装置で計量した計量値が取引証明として使用できるのは、被計量車輌を計量台上で停車させた状態で計量したものに限られるが、その計量時には被計量車輌の全輪が全て計量台上の正常位置に静止状態で載置されている必要がある。尚、被計量車輌としては、前後車軸の間に中間車軸を設けた全部で6輪のものもあるが、一般には前後・左右の4輪(各後輪にそれぞれダブルタイヤを使用したものもあるが、これも各1輪として説明する)のものが多く、以下の説明でも、全輪は4輪とする。
【0005】
ところで、計量しようとする被計量車輌は、計量台の長手方向の一方から該計量台上に乗り入れるが、車輌の運転席からは各車輪が見えず、全輪が計量台上の正常位置に載置されているか否かを確認できない。従って、ときには後輪がまだ計量台の入口側端部上に載っていない状態で停車したり、前輪が計量台の出口側端部を越えて停車したり、いずれかの車輪が計量台の左右にはみ出して停車したりすることがある。
【0006】
他方、オペレータ室のオペレータは、計量時に被計量車輌が計量台上の正常位置に載っているか否かを確認する必要があるが、オペレータ室からは車体が死角になって全輪(特にオペレータ室から見て奥側の車輪)が計量台上の正常位置に載置されているが否かが確認しにくいことがある。
【0007】
そして、被計量車輌は、一部の車輪でも計量台上からはみ出した(計量台上から脱輪した)状態で停車された場合には、正確な計量ができない。
【0008】
又、計量台は、大型車輌(前後輪間の間隔が長い)も計量し得るようにするために、かなりの長さ(例えば8m程度)を有するものがあるが、そのような長尺の計量台を有するものでは、計量すべき車輌が計量台上に載っている状態で後続車輌の前輪が計量台の入口側端部上に乗り上げることが考えられ、その場合も被計量車輌の重量を正確に計量できない。
【0009】
【特許文献1】特開2006−177722号公報
【特許文献2】特開2006−112986号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、この種の車輌重量測定装置では、上記のように被計量車輌の全輪が計量台上の正常位置に載置されていないと該被計量車輌を正確に計量できないが、従来では被計量車輌が計量台上の正常位置にあるか否かの判定は、オペレータの目視に頼る以外に方法がなかった。
【0011】
従って、従来では、計量時に被計量車輌の全輪が計量台上の正常位置に載置されているか否かがオペレータ室から見えにくい場合には、オペレータがオペレータ室から出て確認しに行くことが必要となり、その確認作業が面倒であるとともに、1台当たりの計量時間が長くなるという問題があった。
【0012】
そこで、本願発明は、被計量車輌の計量時において、該被計量車輌の全輪が計量台上の正常位置に載っているか否かをオペレータ室内で確認し得るようにした車輌重量測定装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
【0014】
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明は、被計量車輌の各車輪を載置し得る面積をもつ矩形の計量台と、該計量台の各隅部付近に設けた少なくとも4つの荷重検出器(ロードセル)とを有し、被計量車輌を停車状態で計量するようにした車輌重量測定装置を対象にしている。
【0015】
計量台の面積は、特に限定するものではないが、大型車輌も計量し得るようにするために例えば幅が3m程度で長さが8m(最長で20m)程度のものを使用できる。尚、計量台の長さを長くしたものでは、上記荷重検出器を4隅部分のほかに計量台の長さ方向中間部にも設置することができる(荷重検出器の総数として4〜8個を設置できる)。
【0016】
計量台設置位置の近傍には、オペレータ室が設けられており、計量時の各荷重検出器からのデータがオペレータ室内のコントローラに入力されて、該コントローラにより被計量車輌の総重量が算出される。
【0017】
又、この請求項1の車輌重量測定装置には、車輌重量の計量時において、車輌の全輪が計量台上の「正常位置」に載っているか否かを確認する車輌位置確認手段を備えている。
【0018】
この車輌位置確認手段としては、例えば車輌の車輪が載ったことを検出できる荷重検出センサー(踏み板センサー)や、車輪の位置を確認できる光センサー、レーザーセンサー、超音波センサー等の車輪検出センサーや、車輌全体を撮影できる監視カメラ等が採用可能である。尚、車輌位置確認手段として監視カメラを使用する場合は、該監視カメラ(1つでも複数でもよい)を計量台上方に設置して、該監視カメラで計量台上に載せた被計量車輌の位置を確認することで、車輌の各輪(4輪)が「正常位置」にあるか否かを推定することができる。
【0019】
この車輌位置確認手段からのデータも、オペレータ室内のコントローラに入力されて、該コントローラで被計量車輌の全輪が計量台上の「正常位置」にあるか否かを判断する。尚、全輪(前後・左右の4輪)のうち1つでも計量台上からはみ出している場合は、上記車輌位置確認手段からの信号でコントローラが「異常位置」と判断する。
【0020】
そして、計量時に(例えば計量開始スイッチをONしたとき)、コントローラが上記「正常位置」と判断したときには正規の計量計算に進み、該コントローラが上記「異常位置」と判断したときには計量計算に進まずに警報を発する。尚、「異常位置」を示す警報としては、音声や警報音や警告灯が採用できる。
【0021】
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、上記請求項1の車輌重量測定装置において、車輌位置確認手段として、被計量車輌の全輪の一部が計量台上からはみ出したことを確認できるものを採用している。
【0022】
この請求項2の車輌重量測定装置で使用される車輌位置確認手段としては、例えば計量台の外周直近位置に上記荷重検出センサー(踏み板センサー)を設置して、車輌の全輪の1つでも計量台からはみ出したときに該はみ出し車輪が荷重検出センサーを踏むようにしたものや、計量台の外周直近位置における車輪高さ位置を監視する上記車輪検出センサー(例えば光センサー)を設置して、車輌の全輪の1つでも計量台からはみ出したときに該はみ出し車輪を車輪検出センサーで検出するようにしたもの等が採用できる。
【0023】
この請求項2の車輌位置確認手段の場合は、上記荷重検出センサーや上記車輪検出センサーの全てがOFFのままのときにコントローラが上記「正常位置」と判断する一方、上記荷重検出センサーや上記車輪検出センサーが1つでもONになるとコントローラが上記「異常位置」と判断する。
【0024】
又、この請求項2の場合で、計量台における車輌進入方向の左右各側に脱輪止めのガードを設けたものでは、車輌位置確認手段は計量台の前後のみに設けたものでもよい。
【0025】
本願請求項3の発明
本願請求項1の発明は、上記請求項1の車輌重量測定装置において、車輌位置確認手段として、被計量車輌の全輪が計量台上に載っていることを確認できるものを採用している。
【0026】
この請求項3の車輌重量測定装置で使用される車輌位置確認手段としては、例えば計量台上の上記「正常位置」に被計量車輌が載置された状態で、該車輌の各輪(4輪)が位置する部分(4箇所)にそれぞれ上記荷重検出センサー(踏み板センサー)を設置したものが採用できる。この場合の各荷重検出センサー(踏み板センサー)は、計量台上の「正常位置」の範囲に載せられる被計量車輌の各輪(4輪)が位置する部分を広範囲にカバーし得る面積を有している。
【0027】
そして、この請求項3の場合では、計量時において、4つの荷重検出センサーが全てONになったとき(4つの車輪がそれぞれ載ったとき)にのみコントローラが上記「正常位置」と判断し、該各荷重検出センサーの1つでもOFF状態を維持していればコントローラが上記「異常位置」と判断する。
【0028】
尚、大型車輌に対応できる前後に長い計量台を用いたもので、小型の被計量車輌(前後各輪の間隔が短い)を載せる際には、計量台上の前後端部寄りに偏位した位置でも計量的には上記「正常位置」に属することがあり、その場合、4輪の一部(前輪または後輪)が荷重検出センサー(踏み板センサー)から外れることがあるが、その場合にはオペレータが運転手に対して被計量車輌を中央寄り(全センサーをONできる位置)に移動させるように指示して、該被計量車輌を計量可能位置に移動してもらえばよい。
【発明の効果】
【0029】
本願各発明(請求項1〜請求項3)の車輌重量測定装置には、車輌重量の計量時において、車輌の全輪が計量台上の「正常位置」に載っているか否かを確認する車輌位置確認手段を備えているので、計量時において被計量車輌が計量台上の「正常位置」にあるか否かをオペレータが各車輪の位置を直接目視しなくても(オペレータがオペレータ室から出なくても)確認できる。
【0030】
従って、本願各発明の車輌重量測定装置では、計量時に被計量車輌が計量台上の「正常位置」に有るか否かの確認作業が簡単となるとともに、1台当たりの計量時間を短縮できるという効果がある。
【0031】
又、本願各発明では、車輌位置確認手段で被計量車輌が上記「正常位置」にあるか否かを確認できるので、該被計量車輌が「異常位置」(車輪はみ出し位置)にある状態での計量(ミス計量)を回避できるという効果もある。
【実施例】
【0032】
以下、図1〜図8を参照して本願のいくつかの実施例を説明すると、図1〜図3には第1実施例、図4〜図5には第2実施例、図6〜図8には第3実施例の車輌重量測定装置(トラックスケール)がそれぞれ示されている。
【0033】
まず、第1〜第3の各実施例の共通構成について、図1、図4、図6の各図を参照して説明すると、この各実施例の車輌重量測定装置は、被計量車輌2の全輪(22〜25)を載せるのに十分な面積をもつ矩形の計量台11と、該計量台11の4隅付近の下面に設けた少なくとも4つの荷重検出器(ロードセル)12,12・・と、該各荷重検出器12,12・・でそれぞれ検出された検出値に基いて被計量車輌2の総重量を算出するコントローラ10とを有した計量装置1を備えている。尚、この各実施例の車輌重量測定装置は、被計量車輌2を計量台11上に停車させた状態で計量するものである。
【0034】
図1、図4、図6の各実施例において、計量台11上には該計量台11の長手方向のいずれの側からでも車輌2を進入させ得るようになっているが、以下の説明では、便宜上、計量台11における左側端部を入口側端部といい、該計量台11における右側端部を出口側端部という。
【0035】
計量台11の大きさは、特に限定するものではないが、この各実施例では大型車輌の計量も可能にするために例えば幅が3m程度で長さが8m程度(最長で20m程度)のものが使用できる。尚、計量台の長さを長くすると、計量台11の長さ方向中間部付近が撓むことが考えられるが、長尺の計量台を使用する場合は、上記荷重検出器12を4隅部分のほかに計量台11の長さ方向中間部にも設置することができる(荷重検出器12の総数として4〜8個を設置できる)。
【0036】
又、この各実施例では、計量台11の上面全周と走行路面とがフラットに連続するようにしたものを採用している。尚、他の実施例では、計量台11の長手方向に向く各側縁部(又はその各側縁部の外側直近位置)に脱輪防止用のガードを設けることもできる。
【0037】
各荷重検出器(ロードセル)12,12・・は、計量台11上に被計量車輌2が載置されたときに、その被計量車輌2の総重量を分担して支持する。そして、この計量装置1では、各荷重検出器12,12・・で検出したそれぞれの検出値をA/D変換した後、点線表示する信号線を介してコントローラ10に入力し、該コントローラ10で和算して車輌総重量を算出するようになっている。
【0038】
第1〜第3の各実施例(図1、図4、図6)の車輌重量測定装置には、それぞれ被計量車輌2の全輪22〜25が計量台11上の「正常位置」に載っているか否かを確認する車輌位置確認手段(3〜5)を備えている。
【0039】
そして、これらの車輌位置確認手段(3〜5)は、後述するように被計量車輌2の「異常位置」を検出すると、その検出信号(図1、図4、図6に点線表示する各信号線))をコントローラ10に入力し、該コントローラ10から図示しない警報手段で警報するようになっている。尚、警報手段としては、音声や警報音や警告灯等が採用できる。
【0040】
以下、個別の実施例について説明する。
【0041】
図1〜図3の第1実施例
この第1実施例の車輌位置確認手段3は、被計量車輌2の全輪22〜25の一部が計量台11上からはみ出したことを確認できるものを採用している。具体的には、車輌位置確認手段3として、計量台11の外周4辺のそれぞれ外側直近位置に、車輌2の車輪が載ったことを検出する荷重検出センサー(踏み板センサー)31,31・・を設置している。
【0042】
この第1実施例の各荷重検出センサー31は、図2に示すように、所定面積を有する踏み板32の下面を複数個のバネ33,33で弾性的に支持する一方、踏み板32の下面側に該踏み板32が押し下げられたときにONとなるリミットスイッチ34を設けて構成されている。リミットスイッチ34は、1個でもよいが間隔をもって複数個設ける方が感度が良好となる。
【0043】
この第1実施例では、荷重検出センサー31は、計量台11の長手方向に向く各側縁部の外側直近位置に長尺(計量台11の長辺とほぼ同長さ)のものを一対設ける一方、計量台11の入口側縁部(左縁部)及び出口側縁部(右縁部)の各外側直近位置にそれぞれ左右に2分割された2つずつ設けている。尚、計量台11の入口側縁部及び出口側縁部の各荷重検出センサー31,31は、この実施例ではそれぞれ2分割したものを使用しているが、他の実施例ではそれぞれ連続する1枚ものでもよい。又、計量台11の長手方向に向く各側縁部(又はその各側縁部の外側直近位置)に脱輪防止用のガードを設けたものでは、荷重検出センサー31は、計量台11の入口側縁部と出口側縁部のみ(各側縁部の荷重検出センサーを省略)に設けたものでもよい。
【0044】
各荷重検出センサー31,31・・は、その踏み板32下部のリミットスイッチ34(図2)のON・OFF信号を図1に点線表示する各信号線を介してコントローラ10に入力するようになっている。
【0045】
そして、この各荷重検出センサー31,31・・は、例えば図3の(A)〜(C)に示すように被計量車輌2のいずれか1つの車輪(22〜25)でも計量台11からはみ出したときには、該はみ出し車輪が当該位置にある踏み板32上に乗り上げてそのリミットスイッチ34をONにし、当該リミットスイッチ34からのON信号がコントローラ10に入力されて、該コントローラ10が、被計量車輌2が計量台11上の「異常位置」にあることを確認する。尚、コントローラ10が上記「異常位置」を確認した後の作動については後述する。
【0046】
又、この第1実施例では、図1に示すように計量台11の入口側縁部(左縁部)及び出口側縁部(右縁部)の各外側直近位置に車輌2の車体21が存在するか否かを検出する車体検出センサー35,35を設置している。この各車体検出センサー35,35には、例えば光センサーやレーザーセンサーや超音波センサー等が使用できる。尚、この各車体検出センサー35,35は、透過形のものでも直接反射形のものでもよいが、この実施例では直接反射形のものを採用している。
【0047】
そして、この各車体検出センサー35,35は、上記荷重検出センサー31のように車輪(22〜25)のはみ出しを検出するものではないが、後述する(図3(D)に示す)ように計量台11上に前後2台の車輌2,2が同時に載ったときにそれを検出するためのものである。尚、他の実施例では、この各車体検出センサー35,35は省略することができる。
【0048】
この第1実施例の車輌重量測定装置は、次のように機能する。
【0049】
計量時(例えば計量開始スイッチをONしたとき)において、図1に示すように被計量車輌2の全輪22〜25が計量台11上の「正常位置」に載っている状態では、各荷重検出センサー31,31・・(リミットスイッチ34)はOFFのままであるので、コントローラ10が「正常位置」と判断し、各荷重検出器12,12・・からの検出値に基いてコントローラ10により通常の計量計算が進められる。
【0050】
他方、被計量車輌2を計量台11上に乗り込ませるときに、被計量車輌2の全輪22〜25のうちの一部が計量台11上からはみ出すことがある。例えば、図3(A)は左前輪22が計量台11の側方にはみ出した状態であり、図3(B)は進入し過ぎて前輪22,23が計量台11の出口側端部からはみ出した状態であり、図3(C)は進入不足で後輪24,25が計量台11の入口側端部にまだ乗り上げていない状態である。図3の(A)〜(C)の各状態では、被計量車輌2がそれぞれ「異常位置」にあり、いずれか(1つ又は複数)の荷重検出センサー31のリミットスイッチ34(図2)がONになっている。
【0051】
そして、被計量車輌2が「異常位置」にある状態で、例えば計量開始スイッチをONすると、コントローラ10がリミットスイッチ34からのON信号を受けて、該コントローラ10が上記「異常位置」であると判断し、コントローラ10が警報手段を作動させて、被計量車輌2が「異常位置」にあることをオペレータや運転手に報知する。又、コントローラ10が上記「異常位置」を判断したときには、計量計算が中断される(従って、誤計量は行われない)。そして、被計量車輌2が「異常位置」にあることの警報が報知されたときには、該被計量車輌2を「正常位置」に移動させ、それによってコントローラ10の「異常位置」検出が解除されて、計量計算が可能となる。
【0052】
又、計量台11が長く、被計量車輌2が比較的小型のものでは、例えば図3(D)に示すように、先行側の被計量車輌2が計量台11上の出口寄り位置において「正常位置」にある状態で、後続車2が計量台11上の入口側端部に乗り上げることも予想される。即ち、この図3(D)の状態では、計量台11の周囲にある全ての荷重検出センサー31,31・・はそれぞれOFFのままであって、該各荷重検出センサーによる「異常位置」信号は発せられないが、明らかに異常状態である。ところで、この図3(D)に示すように前後2台の車輌2,2が同時に計量台11上に乗り上げているときには、先行側車輌2の車体21の前部が計量台11の出口側縁部から前方にはみ出していて、出口側縁部にある車体検出センサー35が先行側車輌2の車体21を検出している一方、後続側車輌2の車体21が計量台11の入口側縁部から後方にはみ出していて、入口側縁部にある車体検出センサー35が該後続側車輌2の車体21を検出している。この各車体検出センサー35,35による検出信号は、図1に点線表示する信号線のようにそれぞれコントローラ10に入力される。
【0053】
そして、この第1実施例では、出口側縁部及び入口側縁部にある両車体検出センサー35,35からそれぞれ車体検出信号が発せられると、コントローラ10において異常状態であると判断し、被計量車輌2が上記「異常位置」にあるときと同様に計量計算を中断するようになっている。従って、この場合も誤計量は行われない。尚、この場合は、計量台11の入口部分に乗り上げている後続車2を計量台11から降りてもらえば、コントローラ10による計量計算が可能となる。
【0054】
図4〜図5の第2実施例
この第2実施例の車輌位置確認手段4は、被計量車輌2の全輪22〜25が正常に計量台11上に載っていることを確認できるものを採用している。具体的には、図4に示すように、車輌位置確認手段4として、計量台11上の「正常位置」に被計量車輌2が載置された状態で、該車輌2の各輪(4輪)22〜25が位置する部分(4箇所)にそれぞれ荷重検出センサー41,41・・を設置したものが採用されている。
【0055】
この第2実施例で使用されている荷重検出センサー41,41・・も、上記第1実施例(図2)の荷重検出センサー31と同様に、踏み板42をバネで支持する一方、該踏み板42の下面側にリミットスイッチを設けたものを使用している。
【0056】
この第2実施例の各荷重検出センサー(踏み板センサー)41,41・・は、それぞれ計量台11上の「正常位置」の範囲に載せられる被計量車輌2の各輪22〜25が位置する部分を広範囲にカバーし得る面積を有している。そして、これら(4つ)の荷重検出センサー41,41・・は、踏み板42上に車輪(22〜25)が載るとその荷重によりONになり、その各0N信号が図4に点線表示する信号線のようにそれぞれコントローラ10に入力される。
【0057】
そして、この第2実施例の車輌位置確認手段4では、計量時において、図4に示すように、被計量車輌2の各輪(4輪)がそれぞれ4つの荷重検出センサー41,41・・(各踏み板42)上に載って、それらの荷重検出センサー41,41・・が全てONになったときのみにコントローラ10が上記「正常位置」と判断し、該各荷重検出センサー41,41・・の1つでもOFF状態を維持していればコントローラ10が「異常位置」と判断するようになっている。
【0058】
そして、計量時(例えば計量開始スイッチをONしたとき)において、図4に示すように被計量車輌2の全輪22〜25がそれぞれ計量台11上の「正常位置」に載っている状態では、各荷重検出センサー41,41・・は全てONになり、それらの各ON信号によってコントローラ10が「正常位置」と判断し、各荷重検出器12,12・・からの検出値に基いてコントローラ10により通常の計量計算が進められる。
【0059】
他方、被計量車輌2を計量台11上に乗り込ませるときに、被計量車輌2の全輪22〜25のうちの一部が計量台11上からはみ出すことがある。例えば、図5(A)は左前輪22が計量台11の側方にはみ出した状態であり、図5(B)は進入し過ぎて前輪22,23が計量台11の出口側端部からはみ出した状態であり、図5(C)は進入不足で後輪24,25が計量台11の入口側端部にまだ乗り上げていない状態であり、いずれも被計量車輌2が「異常位置」にある。そして、図5(A)〜(C)の各異常状態では、4つの荷重検出センサー41,41・・のうちのいずれか(1つ又は複数)がOFFになっている。
【0060】
そして、このように4つの荷重検出センサー41,41・・のうちの1つでもOFF状態にあると、コントローラ10が上記「異常位置」と判断し、計量計算を行わないとともに、警報を発するようになる。尚、「異常位置」を示す警報が発せられると、当該被計量車輌2を計量台11上の「正常位置」に移動してもらい、該被計量車輌2が「正常位置」に位置した状態で計量計算が可能となる。
【0061】
尚、この第2実施例では、被計量車輌2が計量台11上の前後端部寄りに偏位した位置でも計量的には上記「正常位置」に属することがあり、その場合、4輪の一部(前輪または後輪)が荷重検出センサー41から外れることがあるが、その場合にはオペレータが運転手に対して被計量車輌2を中央寄り(全センサー41,41・・をONできる位置)に移動させるように指示して、該被計量車輌2を計量可能位置に移動してもらえばよい。
【0062】
又、この第2実施例でも、上記第1実施例と同様に、計量台11の入口側縁部(左縁部)及び出口側縁部(右縁部)の各外側直近位置に車輌2の車体21が存在するか否かを検出する車体検出センサー45,45を設置している。尚、この各車体検出センサー45,45も、上記第1実施例と同様に、例えば光センサーやレーザーセンサーや超音波センサー等が使用できる。
【0063】
そして、図5(D)に示すように計量台11上に2台の車輌2,2が同時に載っているときには、出口側縁部にある車体検出センサー45が先行側車輌2の車体21を検出し、入口側縁部にある車体検出センサー45が後続側車輌2の車体21を検出して、この各車体検出センサー45,45による検出信号がそれぞれコントローラ10に入力されて該コントローラ10において異常状態であると判断し、計量計算を中断するとともに、警報を発する(この場合も誤計量は行われない)。
【0064】
図6〜図8の第3実施例
この第3実施例では、車輌位置確認手段5としてメインセンサーとサブセンサーとを有している。
【0065】
車輌位置確認手段5のメインセンサーとしては、、計量台11の外周4辺のそれぞれ外側直近位置を監視し得る位置において、計量台11からはみ出した車輪(22〜25)をそれぞれ検出するための4つの車輪検出センサー51,51・・を使用している。
【0066】
この各車輪検出センサー51,51・・は、計量台11の対角部の2箇所に、長辺側の外側直近位置を監視する2つの長辺側検出用と、計量台11の短辺側の外側直近位置を監視する2つの短辺側検出用とを有している。又、この各車輪検出センサー51,51・・は、車輪(22〜25)のみを検出し得る高さに設置されている。即ち、図7(B)に示すように、車輌2は、車体21の下端21aから地面Gまでの高さH1内の水平方向には車輪(22〜25)しか見えず、各車輪検出センサー51,51・・は、図7(A)に符号H2で示すように上記車体下面高さH1よりやや低い位置を監視するように設置されている。従って、この各車輪検出センサー51,51・・は、車輌2の車体21を検出することがない。
【0067】
又、この第3実施例では、車輌位置確認手段5のサブセンサーとして、計量台11の前後各短辺側の各外側直近位置において、計量台11からはみ出した車体21を検出するための車体検出センサー52,52を使用している。
【0068】
この各車体検出センサー52,52は、車体21の高さ(例えば図7(B)の荷台高さH3)よりやや低い高さ(図7(A)のH4の高さ)に設置されており、車輌2が計量台11の入口側縁部又は出口側縁部からはみ出したときにそれぞれ各車体検出センサー52,52が車体21を検出するようになっている。尚、この各車体検出センサー52,52は、図6の平面状態において、計量台短辺側監視用の各車輪検出センサー51,51と重合する位置にある。
【0069】
そして、4つの車輪検出センサー51,51・・及び2つの車体検出センサー52,52からの各検出信号は、図6に点線表示する信号線でそれぞれコントローラ10に入力される。尚、この第3実施例の車輪検出センサー51及び車体検出センサー52も、例えば光センサーやレーザーセンサーや超音波センサー等が使用できるとともに、この第3実施例の各センサーも直接反射形のものが採用されている。
【0070】
この第3実施例の車輌位置確認手段5は、次のように機能する。即ち、計量時において、図6に示すように、被計量車輌2の各輪(4輪)がそれぞれ計量台11上に載っている状態では、各車輪検出センサー51,51・・がそれぞれOFF状態を維持していて、コントローラ10が上記「正常位置」と判断し、コントローラ10により通常の計量計算が進められる。
【0071】
他方、例えば、図8(A)のように左前輪22が計量台11の側方に若干幅はみ出した状態、又は図8(B)のように前輪22,23が計量台11の出口側端部からはみ出した状態、あるいは図8(C)のように各後輪24,25が計量台11の入口側端部にまだ乗り上げていない状態、等の被計量車輌2が「異常位置」にあるときには、4つの車輪検出センサー51,51のうちのいずれか(1つ又は複数)がONになって、コントローラ10により被計量車輌2が「異常位置」にあると判断する。従って、このときには、計量計算を行わないとともに、警報を発し、「異常位置」にある当該被計量車輌2を計量台11上の「正常位置」に移動させてもらう。
【0072】
尚、図8(A)に符号2′で示すように、被計量車輌2の進入角度が大きくずれ、1つの車輪(左前輪22′)が計量台11の長辺側の側縁から大きくはみ出した場合には、該長辺側を監視する車輪検出センサー51がはみ出し車輪22′を検出できないことがある。この場合は、4つの車輪検出センサー51,51・・がそれぞれOFF状態を維持して、コントローラ10が「正常位置」と判断することがあるが、長辺側監視用の車輪検出センサー51で検出できないほど車輪22′が大きくはみ出た状態では、運転手又はオペレータが車輌位置を修正すべきこと(車輌が「異常位置」にあること)に容易に気づく。
【0073】
又、この第3実施例でも、図8(D)に示すように、計量台11上に2台の車輌2,2が同時に載ることがあるが、この場合も、出口側縁部にある車体検出センサー52が先行側車輌2の車体21を検出し、入口側縁部にある車体検出センサー52が後続側車輌2の車体21を検出して、この各車体検出センサー52,52による検出信号がそれぞれコントローラ10に入力されて該コントローラ10において異常状態であると判断し、計量計算を中断する(この場合も誤計量は行われない)。
【0074】
本願各実施例の車輌重量測定装置では、上記のように被計量車輌2が計量台11上の「正常位置」にあるか「異常位置」にあるかを容易に確認できるとともに、被計量車輌2が「異常位置」にあるときにはコントローラ10による計量計算が中断されるので誤計量することがなく、信頼性の高い計量資料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本願第1実施例の車輌重量測定装置の平面図である。
【図2】図1の荷重検出センサー部分の断面図である。
【図3】(A)〜(D)はそれぞれ図1の車輌重量測定装置における車輌の「異常位置」の説明図である。
【図4】本願第2実施例の車輌重量測定装置の平面図である。
【図5】(A)〜(D)はそれぞれ図4の車輌重量測定装置における車輌の「異常位置」の説明図である。
【図6】本願第3実施例の車輌重量測定装置の平面図である。
【図7】図6に使用されている車輌位置確認手段の設置高さの説明図である。
【図8】(A)〜(D)はそれぞれ図6の車輌重量測定装置における車輌の「異常位置」の説明図である。
【符号の説明】
【0076】
1は計量装置、2は被計量車輌、3〜5はそれぞれ車輌位置確認手段、10はコントローラ、11は計量台、12は荷重検出器、21は車体、22〜25は車輪、31は荷重検出センサー、32は踏み板、35は車体検出センサー、41は荷重検出センサー、42は踏み板、45は車体検出センサー、51は車輪検出センサー、52は車体検出センサーである。

特許の図
【出願人】 【識別番号】000156422
【氏名又は名称】鎌長製衡株式会社
【出願日】 平成18年10月30日(2006.10.30)
【代理人】 【識別番号】100075731
【弁理士】
【氏名又は名称】大浜 博
【公開番号】 特開2008−111691(P2008−111691A)
【公開日】 平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願番号】 特願2006−293551(P2006−293551)