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【発明の名称】 組合せ計量装置
【発明者】 【氏名】若林 信之

【氏名】井上 隆治

【氏名】井口 伸広

【要約】 【課題】2つのユニット間の距離が変更可能となり、包装機ごとに異なる間隔の受入口にも対称形状のシュートを用いて排出口を受入口の直上に位置させることができ、被計量物が受入口に入るまでの時間差を抑える。

【解決手段】被計量物を供給する供給トラフ10と、供給トラフ10の下方に略鉛直方向に配設される複数のホッパ20とからチャンネルをなし、チャンネルが複数並列配置されたチャンネル列と、チャンネル列の下方に配設され左右方向Xに延びて開口する投入口31と、投入口31の開口径より小径となる排出口32と、投入口31から排出口32にかけて形成される傾斜面33a,33bとを有するシュート30とによりユニット40が構成され、更に、ユニット40が左右方向Xに2つ並列配置された組合せ計量装置1において、左右のユニット40A,40B間の距離を変更可能にユニット40A,40Bを連結する中間部材50を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被計量物を供給する供給トラフ(10)と、前記供給トラフの下方に略鉛直方向に並んで配設される複数のホッパ(20)と、からチャンネルをなし、該チャンネルが複数並列に配置されたチャンネル列と、
前記チャンネル列の下方に配設され、前記チャンネル列方向(X)に延びて開口する投入口(31)と、前記投入口の開口径より小径となる排出口(32)と、前記投入口から前記排出口にかけて形成される傾斜面(33a,33b)とを有するシュート(30)と、によりユニット(40)が構成され、
前記ユニットが、前記チャンネル列方向に2つ並列に配置された組合せ計量装置(1)において、
前記2つのユニット間の距離を変更可能に該ユニット同士を連結する中間部材(50)が設けられることを特徴とする組合せ計量装置。
【請求項2】
前記中間部材(50)は、前記チャンネル列方向に左右対称形状をなす一対の調整部(52a,52b)を有し、
前記調整部は、左右面(5a,5b)が開口した本体フレーム(2)の該開口形状と略同等の形状に形成されるとともに、前記左右の開口内に嵌入可能に形成されることを特徴とする請求項1記載の組合せ計量装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、食品などの被計量物を所定量ずつ包装するために、被計量物を所定量となるように計量して組み合わせて排出する組合せ計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、組合せ計量装置は、複数の計量部で計量された被計量物の組み合わせの中から目標重量範囲となる組み合わせを選定し、その選定された被計量物を集合排出するように構成されている。
【0003】
また、組合せ計量装置には、装置上部に配設されたタンク内の被計量物を供給する供給トラフの下方に複数のホッパが鉛直方向に配設されてチャンネルをなし、このチャンネルが複数並列に配置された矩形タイプの組合せ計量装置がある。また、装置の最下段には、組合せ選定を終えた被計量物を装置下方に設置されている包装機へと排出するシュートが設けられている。
【0004】
さらに、上述した矩形タイプの組合せ計量装置は、全チャンネルとシュートとを1つのユニットとし、このユニットをチャンネルの並び方向に2つ並べて連結した構造(ツイン構造)とすることができる。ツイン構造の組合せ計量装置によれば、組合せ計量装置を2台並べて使用するよりも省スペースとなり、生産性も上がる。また、1つのCPUで2つのユニットを制御することができ、コストも低減できるという効果が得られる。
【0005】
図6に示すように、従来のツイン構造の組合せ計量装置100は、2つのユニット101A,101Bがチャンネルの並び方向(図中、左右方向X)に並んで一体的に構成されている。また、各ユニット101A,101Bのそれぞれのシュート102は、左右方向Xに延びて開口し、各チャンネルから被計量物が投入される投入口103と、投入口103の開口径より小径に形成され、投入された被計量物を所定箇所に排出する排出口104とを有し、投入口103から排出口104にかけて所定角度傾斜した一対の傾斜面105a,105bが形成されている。さらに、各ユニット101A,101Bの下方には予め包装機(不図示)が設置されており、各シュート102,102は、排出口104が包装機の受入口110の直上に位置するように配置されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したような従来のツイン構造の組合せ計量装置では、図6に示すように、2つのユニット101A,101Bが一体的に構成されているためユニット101A,101B間の距離の調整ができず、シュート102の排出口104を包装機の受入口110の直上に位置させるには、左右の傾斜面105a,105bの傾斜角度を変えたシュート102を用いる必要があった。ところが、シュート102が図6に示すような形状では、各チャンネルから排出された被計量物が包装機の受入口110に入るまでに時間差が生じることになる。特に、各ユニット101A,101Bの左右方向Xにおける内端のチャンネルから排出された被計量物は、緩やかな傾斜面105aを滑るため、他のチャンネルから排出された被計量物に比べて投入口110に入るまでに時間がかかり、この時間差が生産効率低下の原因となっていた。
なお、包装機は、受入口110,110間の距離が各メーカーごとに異なるため、シュート102を包装機に対応する形状のものと交換する必要もあった。
【0007】
そこで本発明は、上記状況に鑑みてなされたもので、2つのユニット間の距離が変更可能に構成され、包装機ごとに異なる間隔で設けられた受入口にも左右対称形状のシュートを用いることができ、しかも、各シュートの排出口を受入口の直上に位置させることができる。これにより、ユニットの各チャンネルから排出される被計量物が受入口に入るまでの時間差を最小限に抑えることがき、生産効率が低下しないツイン構造の組合せ計量装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の組合せ計量装置は、被計量物を供給する供給トラフ10と、前記供給トラフ10の下方に略鉛直方向に並んで配設される複数のホッパ20と、からチャンネルをなし、該チャンネルが複数並列に配置されたチャンネル列と、
前記チャンネル列の下方に配設され、前記チャンネル列方向Xに延びて開口する投入口31と、前記投入口31の開口径より小径となる排出口32と、前記投入口31から前記排出口32にかけて形成される傾斜面33a,33bとを有するシュート30と、によりユニット40が構成され、
前記ユニット40が、前記チャンネル列方向Xに2つ並列に配置された組合せ計量装置1において、
前記2つのユニット40A,40B間の距離を変更可能に該ユニット40A,40B同士を連結する中間部材50が設けられることを特徴としている。
【0009】
請求項2記載の組合せ計量装置は、前記中間部材50は、前記チャンネル列方向Xに左右対称形状をなす一対の調整部52a,52bを有し、
前記調整部52a,52bは、左右面5a,5bが開口した本体フレーム2の該開口形状と略同等の形状に形成されるとともに、前記左右の開口5a,5b内に嵌入可能に形成されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明による組合せ計量装置によれば、チャンネル列方向に沿って並列配置された2つのユニット間の距離を変更することにより、包装機ごとに異なる間隔で設けられた受入口にあわせて各シュートの排出口を受入口の直上に位置させることができる。この結果、従来のように、包装機ごとにシュートを交換する必要がなくなり、容易に設置可能となる。
また、常に、チャンネル列方向に左右対称形状のシュートを用いることができるようになり、各ユニットにおける(チャンネル列方向の)左右両端に位置するチャンネルから排出された被計量物を略同等時間で包装機の受入口に入れることができる。これにより、ユニットの各チャンネルから排出された被計量物が受入口に入るまでの時間差を最小限に抑えることができ、生産効率の低下を防ぐことができるようになる。
【0011】
さらに、2つのユニットを連結する中間部材のチャンネル列方向における左右に、本体フレームの左右の開口形状と略同等形状の調整部が設けられ、この調整部が本体フレームの開口内に嵌入されることにより、中間部材に本体フレームを隙間なく連結することができ、ゴミや埃が入ることを防ぐことができる。また、2つのユニット間の距離を変更するために本体フレームを左右方向にスライドしても隙間が生じることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明による組合せ計量装置(ツイン構造)の一実施の形態を示す正面図、図2は同側面図、図3は中間部材に本体フレームが連結される状態を示す斜視図、図4,5は図1における破線枠内の拡大図である。
【0013】
図1,2に示すように、この実施の形態の組合せ計量装置は、タンク6と、タンク6の下方に配設される供給トラフ10と、供給トラフ10の下方に略鉛直方向に並んで配設される複数のホッパ20とを備え、供給トラフ10及び複数のホッパ20によりチャンネルをなし、更に、チャンネルが複数(4つ)並列に配置されたチャンネル列を形成している。また、チャンネル列は、装置1(本体フレーム2)の前後面に設けられており、背中合せとなっている。さらに、チャンネル列の下方にはシュート30が配設され、チャンネル列と、シュート30と、によりユニット40が構成されている。そして、ユニット40が、チャンネル列方向(図1の左右方向X)に2つ並んで配置されたツイン構造の組合せ計量装置1である。なお、この組合せ計量装置1の下方には、図示しない包装機が設置されている。
【0014】
図2に示すように、この組合せ計量装置1には、本体フレーム2の前後面3a,3b(図2における左右面)に複数のホッパ20が配設されている。また、図3に示すように、本体フレーム2の前後面3a,3bには、各種ホッパ20が配設される配設面4a〜4cが設けられている。さらに、本体フレーム2の左右面5a,5bは開口しており、この本体フレーム2は略矩形筒状をなしている。
【0015】
図1,2に示すように、タンク6は、上下に開口した略矩形筒状に形成され、上部開口7aから投入された被計量物(例えば、スナック菓子など)を前記筒内に溜める。また、タンク6の下部開口7bは、後述する各供給トラフの後端部上に位置している。さらに、タンク6の正面及び背面(図2における左右面)には、開口調整シャッタ8,8が設けられている。開口調整シャッタ8は、上下にスライド可能に構成され、上下に長い2つのガイド孔9,9が設けられ、シャッタ8のスライド移動を規制している。また、開口調整シャッタ8をスライドさせることでタンク6の下部開口7bが拡がり又は狭まり、被計量物の排出量を調整できる。
【0016】
図1,2に示すように、供給トラフ10は、振動することで被計量物を下流(図2の左右側)に送り、上流側の後端部10aが背中合せに配置されている。また、供給トラフ10は、下流側の先端部10bを外方に向けた一対のものが、複数対(本実施の形態では4対)左右方向Xに並んでいる。つまり、チャンネル列方向(左右方向)Xに並んだ4つの供給トラフ10が、本体フレーム2の上面で背中合せとなって配設されている。なお、1つのチャンネル列の供給トラフ10の数は、これに限定されるものではない。
【0017】
また、各供給トラフ10は、図示しない電磁石(コイル)と、板バネとを備えており、電磁石が励磁されると板バネに固定された錘が引き付けられて振動が発生し、トラフ10本体が下方へ沈み込みながら外方に変位した後、トラフ10本体が上方へ浮き上がりながら内方に変位することで繰り返し振動する。
【0018】
さらに、供給トラフ10は、その後端部10aを前記タンク6の下部開口7bからタンク6内に挿入している。したがって、供給トラフ10が振動すると、タンク6内の被計量物が供給トラフ10を介して下方に配設されたホッパ20に供給される。
【0019】
また、隣接する供給トラフ10間には、振動時に供給トラフ10同士が干渉しないようにするための隙間が形成されている。この隙間は、一方の供給トラフ10の側部を、他方の供給トラフ10の側部にオーバーラップさせたオーバーラップ部11が設けられることで塞がれている。本実施の形態では、このオーバーラップ部11によって隙間が覆われ、供給トラフ10の隙間から被計量物が落下することを防止できる。
【0020】
また、供給トラフ10の下方には複数のホッパ20が略鉛直方向に配設されている。各ホッパ20は、上部に供給口を有するとともに、下部に排出口を有し、供給口から供給された被計量物を排出口から排出する。なお、排出口には開閉シャッタが設けられている。
また、本実施の形態では、1つのチャンネルに上からストックホッパ21と、計量ホッパ22と、メモリホッパ23とを備えている。
【0021】
ストックホッパ21は、供給トラフ10の先端部10aの下方に配設され、供給トラフ10から供給された被計量物を所定量ずつ蓄え、計量ホッパ22に排出する。なお、各供給トラフ10は、チャンネルごとにストックホッパ21の被計量物が無くなると新たに被計量物を供給する。
【0022】
計量ホッパ22は、ストックホッパ21の排出口の下方に配設され、ストックホッパ21から供給された被計量物をそれぞれ計量器にて計量する。そして、計量後にメモリホッパ23に排出する。
【0023】
メモリホッパ23は、計量ホッパ22の排出口の下方に配設され、計量ホッパ22から供給された被計量物を一旦収容し、組合せ選定後に後述するシュート30に排出する。
【0024】
図1に示すように、4つのチャンネルが並列に配置されたチャンネル列の下方には前述したシュート30が配設されている。
シュート30は、左右対称とな略逆三角形状に形成され、左右方向Xに延びて開口する投入口31と、この投入口31の開口径より小径となる排出口32とを備えている。また、投入口31から排出口32にかけて同等角度の傾斜面33a,33bが形成されている。また、シュート30は、排出口32が包装機(不図示)の受入口35の直上に位置するように配設されている。さらに、シュート30の下端側となる排出口32側には集合部34が設けられ、図2に示すように、装置(本体フレーム2)の前面3a側に設けられたシュート30と後面3b側に設けられたシュート30とを最下端で連結している。
【0025】
なお、計量器の計量信号は、図示しない組合せ選定手段に入力される。組合せ選定手段は、計量ホッパ22に供給された被計量物の重量を計量器の計量信号に基づいて記憶する。
そして、例えば、包装ラインなどから排出要求信号を受けると、計量ホッパ22で計量された被計量物の重量の組合せの中から目標重量範囲内の組合せを選定し、組合せに選定された被計量物を収容している計量ホッパ22及び又はメモリホッパ23に対応する設定信号を出力する。これにより、目標重量範囲内の重量に組み合せられた被計量物がシュート30によって集められ、上記包装ラインに排出される。
【0026】
図1,2に示すように、装置(本体フレーム2)の前後面3a,3bのチャンネル列と、シュート30と、によりユニット40が構成されている。また、ユニット40は、左右方向Xに2つ並列に配置され、後述する中間部材50を介して2つのユニット40A,40B間の距離を変更可能に連結されている。
【0027】
図3に示すように、中間部材50は、フレーム形状の部材であり、上述した本体フレーム2の断面形状と略同等形状の中央凸条51を有し、この中央凸条51の左右に対称形状をなして一対の調整部52a,52bが設けられている。
【0028】
この調整部52a,52bは、本体フレーム2の左右面の開口5a,5bと略同等形状に形成されるとともに、これら左右の開口5a,5b内に嵌入可能に形成されている。また、図4,5に示すように、各調整部52の中央凸条51からの左右方向Xの延出長さは互いに200mm程度であり、これにより、左右のユニット40A,40Bが左右方向Xに変更可能な距離はそれぞれ最大200mm程度となる。さらに、図示しないが、本体フレーム2が調整部52a,52bと重なる部分(つまり、左右のいずれかの端部)に左右方向Xに長い長孔が形成され、また、調整部52a,52bにウエルドナットなどが設けられ、このウエルドナットと本体フレーム2の長孔とで位置決めされた本体フレーム2をその位置に固定させる固定部とすることができる。
【0029】
なお、上述した実施の形態では、2つのユニット40A,40Bを左右方向Xに連結したツイン構造について説明したが、ユニット40の数が3つ以上あってもよい。この場合、各ユニット40を中間部材50で連結することによりユニット40間の距離を変更可能に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による組合せ計量装置の一実施の形態と示す正面図である。
【図2】同側面面である。
【図3】中間部材に本体フレームが連結される状態を示す斜視図である。
【図4】図1における破線枠内の拡大図である。
【図5】図1における破線枠内の拡大図である。
【図6】従来の組合せ計量装置の正面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…組合せ計量装置
2…本体フレーム
5a,5b…左右面
10…供給トラフ
20…ホッパ
30…シュート
31…投入口
32…排出口
33a,33b…傾斜面
40…ユニット
50…中間部材
52a,52b…調整部
X…チャンネル列方向(左右方向)
【出願人】 【識別番号】302046001
【氏名又は名称】アンリツ産機システム株式会社
【出願日】 平成18年10月5日(2006.10.5)
【代理人】 【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光

【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行


【公開番号】 特開2008−89558(P2008−89558A)
【公開日】 平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願番号】 特願2006−274148(P2006−274148)