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【発明の名称】 ガス器具判別用ガス流量パターン登録方法及び装置、並びに、ガス器具判別装置
【発明者】 【氏名】小畑 滋男

【氏名】松井 巧

【氏名】高林 亘

【氏名】田中 彰一

【氏名】大江 英城

【要約】 【課題】ガス器具判定のためのガス流量パターンを登録するために要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上したガス流量パターン登録方法及び装置、並びに、ガス器具判別装置をを提供する。

【解決手段】既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを第1の記憶手段23−1に予め格納しておく。ガス器具の製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101に格納して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録する
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録するためのガス器具判別用ガス流量パターン登録方法であって、
既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを第1の記憶手段に予め格納しておき、
前記ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを前記登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、
該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納して、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録する
ことを特徴とするガス器具判別用ガス流量パターン登録方法。
【請求項2】
ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録するためのガス器具判別用ガス流量パターン登録装置であって、
既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを予め格納した第1の記憶手段と、
前記ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号を入力するための入力手段と、
該入力手段による前記製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを前記登録用ガス流量パターンテーブルから抽出するガス流量パターン抽出手段と、
該抽出手段により抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを格納する第2の記憶手段とを備え、
ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録する
ことを特徴とするガス器具判別用ガス流量パターン登録装置。
【請求項3】
前記第1の記憶手段と、前記入力手段と、前記ガス流量パターン抽出手段と、前記第2の記憶手段とが、信号線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられ、
ガスメータから前記信号線を介して入力した前記ガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録する
ことを特徴とする請求項2記載のガス器具判別用ガス流量パターン登録装置。
【請求項4】
前記第1の記憶手段と、前記入力手段と、前記ガス流量パターン抽出手段とが通信線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられ、前記第2の記憶手段がガスメータ内に設けられ、
ガスメータにおいて検知した前記ガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具をメータ内において判別するためのガス流量パターンを登録する
ことを特徴とする請求項2記載のガス器具判別用ガス流量パターン登録装置。
【請求項5】
前記入力手段はコード読取手段であり、
前記第2の記憶手段は、前記コード読取手段が前記登録用ガス流量パターンテーブルに格納されていない製品番号を読み取ったとき、前記コード読取手段により読み取った当該製品番号に対応するガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを追加格納する
ことを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載のガス器具判別用ガス流量パターン登録装置。
【請求項6】
ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するガス器具判別装置であって、
既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを予め対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを予め格納した第1の記憶手段と、
前記ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号を入力するための入力手段と、
該入力手段による前記製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを前記登録用ガス流量パターンテーブルから抽出するガス流量パターン抽出手段と、
該抽出手段により抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを格納する第2の記憶手段と、
ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンを検出するガス流量パターン検出手段と、
該ガス流量パターン検出手段により検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを前記第2の記憶手段に格納されている前記登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具を抽出するガス器具判定手段と
を備えることを特徴とするガス器具判別装置。
【請求項7】
前記第1の記憶手段と、前記入力手段と、前記ガス流量パターン抽出手段と、前記第2の記憶手段と、前記ガス流量パターン検出手段と、前記ガス器具判定手段とが、信号線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられている
ことを特徴とする請求項6記載のガス器具判別装置。
【請求項8】
前記第1の記憶手段と、前記入力手段と、前記ガス流量パターン抽出手段とが通信線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられ、前記第2の記憶手段と、前記ガス流量パターン検出手段と、前記ガス器具判定手段とがガスメータ内に設けられている
ことを特徴とする請求項6記載のガス器具判別装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明はガス器具判別用ガス流量パターン登録方法及び装置並びにガス器具判別装置に係り、より詳細には、ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録する流量パターン登録方法及び装置、並びに、登録したガス流量パターンを利用してガス供給ラインに接続された使用中のガス器具を判定するガス器具判別装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ガス器具判別装置として、ガスコンロ、ガスファンヒータ、ガス床暖房器などの複数種類のガス器具について、燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターンを、例えば、点火時、その後の初期過渡期、それに続いて流量が安定する安定期などの制御ステップ毎に分類した流量パターンテーブルと、複数種類のガス器具とそれに対応する部分流量パターンの組合せとを対応付けた器具テーブルと、ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマッチングする部分流量パターンを流量パターンテーブルから抽出し、当該抽出された部分流量パターンの組合せとマッチングするガス器具を器具テーブルから抽出する器具判定手段と、器具判定手段が特定のガス器具を抽出した時に登録され、当該特定ガス器具に対する部分流量パターンと検出ガス流量とを制御ステップ毎に有する登録器具テーブルと、ガス供給ラインで検出されたガス流量パターンとマッチングする部分流量パターンを、流量パターンテーブルから抽出し、抽出された部分流量パターンの組合せ及び各制御ステップのガス流量とマッチングするガス器具を登録器具テーブルから抽出する登録器具判定手段とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
ガス器具判別装置による判別の結果は、最適な保安機能やその他のサービス、例えば、器具別ガス使用量の積算などに利用される。
【特許文献1】特願2003−148728
【特許文献2】特願2003−149019
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したガス器具判別装置では、ガス供給ラインに接続された使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録した登録器具テーブルは、器具判定手段が特定のガス器具を抽出することによって作成されるようになっている。具体的には、器具判別のためのテーブルを登録するためには、登録を行う例えばガスコンロなどのガス器具のみを動作させて流量パターンを学習することが必要である。したがって、ガスコンロ以外に、ガスファンヒータ、ガス床暖房器について登録する場合にも、同様の作業が必要であり、膨大な時間と手間を要するという問題がある。
【0005】
また、ガス流量パターンを登録するための機能がガスメータに組み込まれているが、ガスメータの処理能力を考えると、複数種類のガス器具について、燃焼制御に伴って発生する一連のガス流量パターンを分割した部分流量パターンを制御ステップ毎に分類した流量パターンテーブルをガスメータに持たせること、及び、ガス流量テーブルを利用して判別のためのガス流量パターンをガスメータにおいて登録処理させることは、共に困難であった。
【0006】
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、ガス器具判定のためのガス流量パターンを登録するために要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上したガス流量パターン登録方法及び装置、並びに、該方法及び装置によって登録したガス流量パターンを利用してガス器具を判別するガス器具判別装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るガス器具判別用ガス流量パターン登録方法は、ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録するためのガス器具判別用ガス流量パターン登録方法であって、既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを第1の記憶手段23−1に予め格納しておき、前記ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを前記登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101に格納して、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することを特徴とする。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを第1の記憶手段23−1に予め格納しておき、ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101に格納して、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録するので、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、製品番号を単に入力するだけで、入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することができる。
【0009】
上記課題を解決するためになされた請求項2に係るガス器具判別用ガス流量パターン登録方装置、ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録するためのガス器具判別用ガス流量パターン登録装置であって、図1のブロック図に示すように、既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを予め格納した第1の記憶手段23−1と、前記ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号を入力するための入力手段24と、該入力手段による前記製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを前記登録用ガス流量パターンテーブルから抽出するガス流量パターン抽出手段23−2と、該抽出手段により抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを格納する第2の記憶手段101とを備え、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを第1の記憶手段23−1に予め格納しておき、入力手段24によりガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号を入力すると、これに応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを、第1の記憶手段123−1に予め格納登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101に格納して、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録するので、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、入力手段24により製品番号を単に入力するだけで、入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することができる。
【0011】
請求項3に係るガス器具判別用ガス流量パターン登録装置は、請求項2記載のガス器具判別用ガス流量パターン登録装置において、前記第1の記憶手段23−1と、前記入力手段24と、前記ガス流量パターン抽出手段23−2と、前記第2の記憶手段101とが、信号線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられ、ガスメータから前記信号線を介して入力した前記ガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、信号線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に、第1の記憶手段23−1と、入力手段24と、ガス流量パターン抽出手段23−2とが設けられているので、登録用ガス流量パターンテーブル及び登録ガス流量パターンテーブルの格納(登録)の全てをガスメータと別体に構成された装置内で行い、ガスメータはガスメータにおいて検知したガス流量値を通信線を介して出力するだけでよい。
【0013】
請求項4に係るガス器具判別用ガス流量パターン登録装置は、請求項2記載のガス器具判別用ガス流量パターン登録装置において、前記第1の記憶手段23−1と、前記入力手段24と、前記ガス流量パターン抽出手段23−2とが通信線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられ、前記第2の記憶手段101がガスメータ内に設けられ、ガスメータにおいて検知した前記ガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具をメータ内において判別するためのガス流量パターンを登録することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、通信線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に、第1の記憶手段23−1と、入力手段24と、ガス流量パターン抽出手段23−2とが設けられ、ガスメータ内に第2の記憶手段101が設けられているので、大きな記憶容量を必要とする登録用ガス流量パターンテーブルの格納、登録用ガス流量パターンテーブルを利用した製品番号の入力に応じたガス供給ラインに接続されるガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンの抽出がガスメータと別体の装置内で行い、通信線を介して入力されたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルの格納(登録)をガスメータ側で行え、ガスメータにおいて検知した前記ガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して行う使用中のガス器具の判別をメータ内で行える。
【0015】
請求項5に係るガス器具判別用ガス流量パターン登録装置は、請求項2〜4の何れかに記載のガス器具判別用ガス流量パターン登録装置において、前記入力手段24はコード読取手段25であり、前記第2の記憶手段101は、前記コード読取手段25が前記登録用ガス流量パターンテーブルに格納されていない製品番号を読み取ったとき、前記コード読取手段により読み取った当該製品番号に対応するガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを追加格納することを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、入力手段24はコード読取手段25であり、入力手段24であるコード読取手段25が登録用ガス流量パターンテーブルに格納されていない製品番号を読み取ったとき、コード読取手段により読み取った当該製品番号に対応するガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101が追加格納するので、既存のガス器具以外のガス器具がガス供給ラインに接続される場合であっても、ガス器具判別のためのガス流量パターンを登録することができる。
【0017】
請求項6に係るガス器具判別装置は、ガス供給ラインに接続されているガス器具から使用中のガス器具を判別するガス器具判別装置であって、図1のブロック図に示すように、既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを予め対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを予め格納した第1の記憶手段23−1と、前記ガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号を入力するための入力手段24と、該入力手段による前記製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを前記登録用ガス流量パターンテーブルから抽出するガス流量パターン抽出手段23−2と、該抽出手段により抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを格納する第2の記憶手段101と、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンを検出するガス流量パターン検出手段102と、該ガス流量パターン検出手段102により検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを前記第2の記憶手段101に格納されている前記登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具を抽出するガス器具判別手段103とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、既存のガス器具の製品番号と、各製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルを第1の記憶手段23−1に予め格納しておき、入力手段24によりガス供給ラインに接続されるガス器具の製品番号を入力すると、これに応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを、第1の記憶手段23−1に予め格納登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段101に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンをガス流量パターン検出手段102により検出し、検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを第2の記憶手段101に格納されている登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具を抽出し、使用中のガス器具を判別するので、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、入力手段24により製品番号を単に入力するだけで、入力手段24により入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別することができる。
【0019】
請求項7に係るガス器具判別装置は、請求項6記載のガス器具判別装置において、前記第1の記憶手段23−1と、前記入力手段24と、前記ガス流量パターン抽出手段23−2と、前記第2の記憶手段101と、前記ガス流量パターン検出手段102と、前記ガス器具判別手段103とが、信号線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、信号線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に、第1の記憶手段23−1と、入力手段24と、ガス流量パターン抽出手段23−2と、第2の記憶手段101と、ガス流量パターン検出手段102と、ガス器具判別手段103とが設けられているので、大きな記憶容量を必要とする登録用ガス流量パターンテーブル及び登録ガス流量パターンテーブルの格納、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンの検出、検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルからの抽出と当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具の抽出の全てをガスメータと別体に構成された装置内で行い、ガスメータはガスメータにおいて検知したガス流量値を信号線を介して出力するだけでよい。
【0021】
請求項8に係るガス器具判別装置は、請求項6記載のガス器具判別装置において、前記第1の記憶手段23−1と、前記入力手段24と、前記ガス流量パターン抽出手段23−2とが通信線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に設けられ、前記第2の記憶手段101と、前記ガスガス流量パターン検出手段102と、前記ガス器具判別手段103とがガスメータ内に設けられていることを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の発明によれば、通信線を介してガスメータに接続されガスメータと別体に構成された装置内に、第1の記憶手段23−1と、入力手段24と、ガス流量パターン抽出手段とが設けられ、ガスメータ内に第2の記憶手段101と、ガス流量パターン検出手段102と、ガス器具判別手段103とが設けられているので、大きな記憶容量を必要とする登録用ガス流量パターンテーブルの格納、登録用ガス流量パターンテーブルを利用した製品番号の入力に応じたガス供給ラインに接続されるガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンの抽出をガスメータと別体の装置内で行い、通信線を介して入力されたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルの格納、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンの検出、検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルからの抽出と当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具の抽出(判別)をガスメータ側で行える。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載の発明によれば、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、製品番号を単に入力するだけで、入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することができるできるので、ガス器具判別のためのガス流量パターンを登録するために要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上したガス流量パターン登録方法を提供することができる。
【0024】
請求項2記載の発明によれば、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、入力手段により製品番号を単に入力するだけで、入力手段により入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することができるので、ガス器具判別のためのガス流量パターンを登録するために要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上したガス流量パターン登録装置を提供することができる。
【0025】
請求項3記載の発明によれば、登録用ガス流量パターンテーブル及び登録ガス流量パターンテーブルの格納(登録)の全てをガスメータと別体に構成された装置内で行い、ガスメータはガスメータにおいて検知したガス流量値を通信線を介して出力するだけでよいので、ガスメータに登録用ガス流量パターンテーブル及び登録ガス流量パターンテーブルのいずれも持たせることも、そのための処理も行わせることが必要ない。
【0026】
請求項4記載の発明によれば、大きな記憶容量を必要とする登録用ガス流量パターンテーブルの格納、登録用ガス流量パターンテーブルを利用した製品番号の入力に応じたガス供給ラインに接続されるガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンの抽出がガスメータと別体の装置内で行い、通信線を介して入力されたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルの格納(登録)をガスメータ側で行え、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して行う使用中のガス器具の判別をメータ内において行えるので、大容量のガスメータに登録用ガス流量パターンテーブルを持たせたり、登録のための処理を行わせることがガスメータに必要がなく、ガスメータ側で登録したガス流量パターンテーブを利用して使用中のガス器具の判別をおこなうことができる。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、既存のガス器具以外のガス器具がガス供給ラインに接続される場合であっても、そのガス流量パターンを登録するのに要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上することができる。
【0028】
請求項6記載の発明によれば、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、入力手段により製品番号を単に入力するだけで、入力手段により入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別することができるので、ガス器具判別のためのガス流量パターンを登録するために要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上したガス器具判別装置を提供することができる。
【0029】
請求項7記載の発明によれば、大きな記憶容量を必要とする登録用ガス流量パターンテーブル及び登録ガス流量パターンテーブルの格納、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンの検出、検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルからの抽出と当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具の抽出の全てをガスメータと別体に構成された装置内で行い、ガスメータはガスメータにおいて検知したガス流量値を信号線を介して出力するだけでよいので、ガスメータに、登録用ガス流量パターンテーブル及び登録ガス流量パターンテーブルのいずれも持たせることがなく、ガス流量パターンの登録及びこれを利用したガス器具の判別のための処理も行わせることが必要ない。
【0030】
請求項8記載の発明によれば、大きな記憶容量を必要とする登録用ガス流量パターンテーブルの格納、登録用ガス流量パターンテーブルを利用した製品番号の入力に応じたガス供給ラインに接続されるガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンの抽出をガスメータと別体の装置内で行い、通信線を介して入力されたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルの格納、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンの検出、検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルからの抽出と当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具の抽出(判別)をガスメータ側で行えるので、ガスメータに大きな負担を掛けることなく、ガス器具を判別した処理をガスメータに行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明に係るガス器具判別装置の実施形態を図面を参照して説明する。
【0032】
図2は第1の実施形態に係るガス器具判別装置の電気的な概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、ガス器具判別装置は、ガスメータ1と、ガスメータと別体に構成され、通信線Lを介してガスメータ1に接続されて家屋H内の例えば台所などに設置されるガス器具別積算流量表示装置2とから構成されている。ガス器具別積算流量表示装置2は、ガス器具別のガス使用量を表示するなどのサービスを提供するが、詳細には後述する。
【0033】
同図において、ガスメータ1は、供給管3を通じて家屋4内のガスコンロ4a、ガスファンヒータ4b、ガス床暖房器4cなどのガス器具に供給されるガス量を積算計量して積算ガス使用量として表示するためのもので、供給管3のガス流路内に設けられたガス流量検知部11と、ガス流量検知部11からの流量検知信号に基づいて瞬時ガス流量を計測し、該計測して得た瞬時ガス流量値を積算計量して表示部12に表示させるガスメータ制御部13とを有する。ガスメータ制御部13は、例えば制御プログラムがインストールされたマイクロコンピュータで実現される。それに伴い、電池14が動作電源としてガスメータ制御部13に接続されている。
【0034】
更に、ガスメータ1には、ガス流量検知部11からの流量検知信号に基づいて計測して得た瞬時ガス流量値を信号線Lを介してガス器具別積算流量表示装置2に送信する通信部15を有する。なお、ガスメータ1には、それ以外にも、種々のセンサやアクチュエータが設けられているが、本発明に直接関係ないので、図示及び説明を省略している。。
【0035】
本実施の形態形態におけるガス流量検出部11は、従来のガスメータで広く使用されていた一定の体積のガスが流れたときにパルス信号を出力する膜式流量計ではなく、瞬間的なガス流量を検出することができる流量計測手段である。例えば、ガス流路に沿って双方向に超音波を送出し、それぞれの伝播時間からガス流速を検出し、ガス配管の断面積との関係から瞬間ガス流量信号を出力する超音波流量計が好ましい。それ以外には、ガス流にカルマン渦を発生させその振動周波数から流速を検出するフルイディックメータや、熱線からの温度分布がガス流量に応じて変化したのを検出する熱線式流量計であってもよい。
【0036】
上記のような、瞬間的なガス流量を検出することができるガス流量計を使用することにより、ガス流量パターンを基準にしたガス器具の判定を可能にする程度に、時間に対するガス流量の波形をより正確に検出することができる。
【0037】
同図において、ガス器具別積算流量表示装置2は、ガスメータ1が信号線Lを介して送信する瞬時ガス流量値を取得し、家屋H内のガス管に接続されるガス器具を使用中のガス流量の変化から判定し、ガス器具別にガス流量を積算したガス器具別積算流量を表示するためのもので、信号線Lを介してガスメータ1の通信部15に接続され、信号線Lを介してガスメータ1から送信されるガス流量値を受信する通信部21と、通信部21で受信したガス流量値を取り込み、取り込んだガス流量値の時間に対する変化であるガス流量パターンに基づいて使用ガス器具を判別し、この判別したガス器具毎に、取り込んだガス流量値を積算し、ガス器具別積算流量を表示部22に表示させる制御部23と、制御部23に対する入力を行うための例えばタッチパネル式の入力部24とを有する。制御部23は、例えば制御プログラムがインストールされたマイクロコンピュータにより実現され、制御プログラムやデータが格納されたROMと、一時的にデータを記憶するRAMと、制御プログラムを実行するCPUとからなる。
【0038】
ガス器具別積算流量表示装置2は、通常モードと、入力部24からの特定のキー入力によって指定されたときのみ入る登録モードとの2つの動作モードを有する。登録モードでは、予め用意したテーブルを利用してガス供給ラインに接続されたガス器具を登録し、通常モードでは、登録されたガス器具のうち使用されたガス器具を判別し、判別したガス器具毎にガス流量を積算計量する。この2つの動作モードを実行するために、ガス器具別積算流量表示装置2は、制御部23内の電気的に書き替え可能なROM内に登録用ガス流量パターンテーブルを予め備えるとともに、ガス器具が登録される毎に作成される登録ガス流量パターンテーブルと、登録されたガス器具に対応して作成されるガス器具別ガス流量積算部とを有する。
【0039】
登録用ガス流量パターンテーブルは、登録ガス流量パターンテーブルを作成するために使用されるもので、図3に示すように、設置される可能性のある既存のガス器具について、製品毎に付されている製品番号のうちの型式に係わる製品番号と、当該製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けしたもので、制御部23が内蔵する電気的に書き替え可能なROM内に予め用意された第1の記憶手段23−1としての登録用ガス流量パターンテーブルエリアに予め格納されている。ガス器具については、ガスコンロ、ガスファンヒータ、ガス床暖房器などの器具別のコードが割り振られる。ガス流量パターンは、例えば、点火から定常状態までのガス流量値と定常状態でのガス流量値からなる。
【0040】
登録ガス流量パターンテーブルは、設置されるガス器具の製品番号に基づいて図3の登録用ガス流量パターンテーブルから抽出した当該製品番号に対応するガス器具と及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを、制御部23が内部に有する電気的に書き替え可能なROM内に予め用意された第2の記憶手段101としての登録ガス流量パターンテーブルエリアに格納して作成され、図4に示すように、設置されたガス器具について、設置されたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けしたものである。なお、同種のガス器具が複数台設置される場合には、ガス器具に連番を自動的に付して互いに区別できるようにする。
【0041】
上述したように、登録ガス流量パターンテーブルは、設置されるガス器具の製品番号に基づいて、設置される可能性のある既存のガス器具について、製品毎に付されている製品番号のうちの型式に係わる製品番号と、当該製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録用ガス流量パターンテーブルから、ガス器具の製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを抽出し、これを制御部23が内部に有する電気的に書き替え可能なROM内に予め用意された第2の記憶手段101としての登録ガス流量パターンテーブルエリアに格納して作成されるので、設置したガス器具に実際に流れるガス流量を検出してガス流量パターンを得ることが必要なく、設置したガス器具のガス流量パターンの登録が短時間に簡単に行う事ができる。
【0042】
ガス器具別ガス流量積算部は、登録ガス流量パターンテーブルにガス器具が登録される毎に、電気的に書き替え可能なROM内に予め用意されたガス流量積算部エリアに当該ガス器具に対応して追加されるもので、図5に示すように、ガス器具と当該ガス器具に対応したガス流量積算部とからなる。
【0043】
ガス器具別積算流量表示装置2において、入力部24が有する登録モードを選択するスイッチの操作によって登録モードが指定されているとき、入力部24が有するテンキースイッチによって製品番号が入力されると、制御部23は入力された製品番号により当該製品番号に対応付けられたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、この抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを制御部23内の電気的に書き替え可能なROMに第2の記憶手段101として予め用意した登録ガス流量パターンテーブルエリアに格納して登録する。
【0044】
必要な登録を行った後、入力部24が有する通常モードを選択するスイッチの操作によって通常モードが指定されるとき、制御部23はガスメータ1からガス流量値を取り込み、一定時間分のガス流量値を記憶するメモリに一時的に格納し、このメモリに一時的に格納した一定時間分のガス流量値により、ガス器具の使用が開始されたと判断したときには、その点火から定常状態に至るガス流量値によるガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、この抽出したガス流量パターンに対応するガス器具を抽出してガス器具を判別する。なお、一時格納メモリは制御部23内のRAMに形成される。
【0045】
ガス器具が判別されると、登録ガス流量パターンテーブルに登録されているガス器具にそれぞれ対応してメモリに用意されたガス器具別ガス流量積算部のうち、判別されたガス器具に対応するガス器具別ガス流量積算部に、上記判定までに一時格納メモリに格納したガス流量値の積算値と、以後取り込むガス流量値とをこの積算部の積算値に順次積算させる。ガスメータ1からガス流量値を取り込むガス流量値はその後も一定時間分メモリに一時的に格納していて、この格納したガス流量値により、登録ガス流量パターンテーブルの定常状態の値と一致しなくなったとき、当該ガス器具の使用が終了したとして、当該ガス器具に対応するガス器具別ガス流量積算部におけるガス流量値の積算を停止する。
【0046】
以上、ガス器具判別装置の概略構成と動作を説明したが、続いて、ガス器具別積算流量表示装置2の制御23において、ROMに格納されたプログラムに従いCPUが行う処理を示す図6〜図 フローチャートを参照してその詳細を説明する。
【0047】
制御部23のCPUは、図6のフローチャートに示すように、図示しない電源の投入によって動作を開始し、入力部24のスイッチ操作によって登録モードが選択されているとき(ステップS1がYのとき)には、登録ガス流量パターンテーブルを作成する登録ガス流量パターンテーブル作成処理を行い(ステップS2)、それ以外のとき(ステップS1がNのとき)には、通常モード処理を行う(ステップS3)。
【0048】
登録ガス流量パターンテーブル作成処理においては、図7のフローチャートに示すように、入力部24のテンキースイッチの操作によってテンキー入力されるか、登録モードの終了スイッチ操作が行われるのを待つ(ステップS21a、ステップS21b)。テンキー入力があり(ステップS21aがYのとき)、入力された数字が設置されるガス器具の製品番号である場合(ステップS23がYのとき)には、図3の予め用意してある登録用ガス流量パターンテーブルに、入力した製品番号に一致する製品番号が有るかを判断する(ステップS24)。なお、テンキー操作によって入力された数字は表示部22に表示される。登録用ガス流量パターンテーブルに、入力した製品番号に一致する製品番号があるとき(ステップS24がYのとき)には、登録用ガス流量パターンテーブルにおいてその製品番号に対応付けられているガス器具及び当該ガス器具に対応したガス流量パターンを抽出し(ステップS25)、この抽出したガス器具及び当該ガス器具に対応したガス流量パターンを、設置したガス器具のガス流量パターンとして追加して図4の登録ガス流用パターンテーブルを作成する(ステップ26)。制御部23のCPUは、この処理によって、入力部24による製品番号の入力に応じて、当該製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出するガス流量パターン抽出手段23−2として機能する。
【0049】
入力部24からのテンキー入力の桁数に過不足があり、製品番号でないとき(ステップS22がNのとき)にはエラー表示を表示部22に行って(ステップS27)、次のテンキー入力を待つ。また、入力した製品番号に一致する製品番号が登録用ガス流量パターンンテーブルにないとき(ステップS24がNのとき)にも、エラー表示を表示部22に行って(ステップS27)、次のテンキー入力を待つ。なお、登録モードの終了スイッチ操作が行われたとき(ステップS21bがYのとき)には、図6の元のフローチャートに戻る。
【0050】
次に、通常モード処理を図8のフローチャートを参照して説明する。制御部23はガスメータ1から信号線Lを介して送出されるガス流量値を取得して一定時間分のガス流量値を格納する一時格納メモリに格納する(ステップS21)。ガス流量値を一時格納メモリに格納する毎に、使用中のガス器具が判別されているかどうか判断する(ステップS22)。判別済みのガス器具がある場合(ステップS22がYのとき)には、一時格納メモリに格納したガス流量値に基づいて、判別済みのガス器具分のガス流量の積算を当該ガス器具に対して割り当てられてガス器具別流量積算部に行わせてから(ステップS23)、ステップS21に戻ってガスメータ1からの次のガス流量値を取得する。
【0051】
ガス流夜値を取得したとき使用中のガス器具が判別されていないとき(ステップS22がNのとき)には、取得したガス流量値を一時格納メモリに格納する(ステップS24)。一時格納メモリに格納されている一定時間分の流量値に基づくガス流量パターンを、登録ガス流量パターンテーブル中のガス流量パターンとマッチングのため比較する(ステップS24)。比較の結果、マッチングするガス流量パターンがあるとき(ステップS25がYのとき)には、マッチングするガス流量パターンに対応するガス器具に対して割り当てられてたガス器具別ガス流量積算部に、一時格納メモリ内のマッチングしたガス流量パターンに対応したガス流量値の積算値を積算させるてから(ステップS26)、ステップS21に戻ってガスメータ1からの次のガス流量値を取得する。以上の処理によって、制御部23のCPUは、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンをガス流量パターン検出手段102、ガス流量パターン検出手段102により検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを前記第2の記憶手段101に格納されている前記登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具を抽出するガス器具判別手段103として機能している。
【0052】
なお、使用ガス器具が判別されているとき、別のガス器具の使用が開始される場合が考えられる。この様な場合に対応できるようにするには、一時格納メモリに格納されているガス流量値から判別されているガス器具の定常状態での流量値を差し引いた残部に基づくガス流量パターンと登録ガス流量パターンテーブル中のガス流量パターンとのマッチングによって新たに使用を開始したガス器具を判別することができる。
【0053】
また、2以上のガス器具が使用されているときには、取得したガス流量値を各ガス器具の定常状態のガス流量に応じて配分して積算することになる。
【0054】
さらに、使用中の複数のガス器具の1つが使用を終了したときには、取得したガス流量値に変化が現れ、その変化は使用を終了したガス器具の定常状態の流量に相当するので、取得したガス流量値の変化パターンと、登録ガス流量パターンテーブル内のガス流量パターンとのマッチングをとることによって、使用を終了したガス器具を判別することができる。
【0055】
上述した実施形態では、設置したガス器具を登録する際の製品番号の入力を入力部24におけるテンキー操作によって行っているが、製品番号の情報がバーコードやICタグによってガス器具に付与されている場合には、図2に破線で示すように入力部24に替えて、或いは、追加してバーコードやICタグからデータを読み取るデータ読取器からなる読取入力部25を設けるようにしてもよく、この様な読取入力部25を設けた場合には、登録の際にテンキー操作を誤って正しくない製品番号を入力し、誤った製品番号のガス器具を登録してしまうことが防止できる。
【0056】
また、このような読取入力部25を設けた場合には、製品番号だけでなく、製品番号に対応するガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンの情報をバーコード或いはICタグに記録しておくことで、登録用ガス流量パターンテーブルに格納されていない製品番号のガス器具について、バーコード或いはICタグから読取入力部25により、製品番号とともに読み取ったガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを追加格納することができる。
【0057】
登録用ガス流量パターンテーブルに格納されていない製品番号のガス器具について、当該ガス器具のガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルに追加する方法としては、ガス器具別積算流量表示装置2に外部インターフェースを設け、このインターフェースを通じて入手したデータによって、登録用ガス流量パターンテーブルの内容を新しく更新するようにしておけば、用意したテーブルにない新製品のガス器具にも随時対応することができる。
【0058】
上述した第1の実施形態では、ガスメータ1にガス流量値の送出のみを行わせ、設置したガス器具の登録と、使用中のガス器具の判別と、判別したガス器具別のガス流量の積算と、ガス器具別積算流量の表示の全てをガス器具別積算流量表示装置2において行っている。
【0059】
しかし、使用中のガス器具の判別と、ガス器具別のガス流量積算の両方をガスメータ1側において行わせ、ガス器具別積算流量表示装置2においては、設置したガス器具の登録とガス器具別積算流量の表示を行わせるようにすることができ、この第2の実施形態を以下説明する。
【0060】
第2の実施形態では、ガス器具別積算流量表示装置2の制御部23においては、入力部24が有する登録モードを選択するスイッチの操作によって登録モードが指定されているとき、入力部24が有するテンキースイッチによって製品番号が入力されると、制御部23は入力された製品番号により当該製品番号に対応付けられたガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、この抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルを作成するところまでを行う。そして、作成した登録ガス流量パターンテーブルは、通信部15及び21間で双方向の通信を行う通信線を介してガス器具別積算流量表示装置2の制御部23からガスメータ1の制御部13に送信されて制御部13内の電気的に書き替え可能なROMに第2の記憶手段101として予め用意した登録ガス流量パターンテーブルエリアに格納される。
【0061】
また、第2の実施形態では、通常モードにおいて、ガス器具別積算流量表示装置2の制御部21がガスメータ1からガス流量値を取り込んで行っているガス器具の判別と判別したガス器具毎別のガス流量積算をガスメータ1の制御部13内の電気的に書き替え可能なROMに用意したガス器具毎別ガス流量積算部において行う。ガス器具毎別ガス流量積算部の流量積算値は、通信線を介してガス器具別積算流量表示装置2の制御部23からの要求があったとき、ガスメータ1の制御部13からガス器具別積算流量表示装置2に対して送出される。ガスメータ1の制御部13から送出されガス器具別積算流量表示装置2により受け取られた流量積算値は制御部23内のメモリに形成された流量積算値格納部内のそれ以前のガス流量積算値を更新する。この流量積算値格納部内のガス流量積算値によってガス器具別の流量積算値が表示部22に表示される。
【0062】
なお、ガスメータ1の制御部13が行うガス器具の判別とガス器具別のガス流量の積算の仕方については、ガス流量値がガスメータ1内部で発生するものであることを除いて、ガス器具別積算流量表示装置2の制御部23が行っている処理と実質的に同じである。
したがって、制御部13のCPUは、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンをガス流量パターン検出手段102、ガス流量パターン検出手段102により検出したガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを前記第2の記憶手段101に格納されている前記登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、当該ガス流量パターンに対応付けられたガス器具を抽出するガス器具判別手段103としても機能している。
【0063】
すなわち、ガスメータ1の制御部13は、ガスメータ1内のガス流量検知部11からガス流量信号から瞬時ガス流量値を求め、一定時間分のガス流量値を記憶するメモリに一時的に格納し、このメモリに一時的に格納した一定時間分のガス流量値により、ガス器具の使用が開始されたと判断したときには、その点火から定常状態に至るガス流量値によるガス流量パターンとマッチングするガス流量パターンを登録ガス流量パターンテーブルから抽出し、この抽出したガス流量パターンに対応するガス器具を抽出してガス器具を判別する。なお、一時格納メモリは制御部13内のRAMに形成される。
【0064】
ガス器具が判別されると、登録ガス流量パターンテーブルに登録されているガス器具にそれぞれ対応してメモリに用意されたガス器具別ガス流量積算部のうち、判別されたガス器具に対応するガス器具別ガス流量積算部に、上記判定までに一時格納メモリに格納したガス流量値の積算値と、以後取り込むガス流量値とをこの積算部の積算値に順次積算させる。ガス流量値はその後も一定時間分メモリに一時的に格納していて、この格納したガス流量値により、登録ガス流量パターンテーブルの定常状態の値と一致しなくなったとき、当該ガス器具の使用が終了したとして、当該ガス器具に対応するガス器具別ガス流量積算部におけるガス流量値の積算を停止する。
【0065】
したがって、ガスメータ1の制御部13は、図8に示した制御部23の処理と同等の処理によってガス器具の判別とガス器具別のガス流量積算を行うことができるようになり、制御部13が行う処理を示すフローチャートは図示を省略する。
【0066】
以上説明したように、ガス供給ラインに接続されるガス器具のガス流量パターンを登録する際に、ガス供給ラインにガス器具を接続して当該ガス器具を実際に使用状態にすることなく、製品番号を単に入力するだけで、入力した製品番号に対応付けられたガス器具及び当該ガス器具に対応するガス流量パターンを登録用ガス流量パターンテーブルから抽出し、該抽出したガス器具と当該ガス器具に対応するガス流量パターンとを対応付けした登録ガス流量パターンテーブルを第2の記憶手段に格納し、ガスメータにおいて検知したガス流量値に基づいて検出した使用中のガス器具のガス流量パターンと対比して使用中のガス器具を判別するためのガス流量パターンを登録することができるできるので、ガス器具判別のためのガス流量パターンを登録するために要する時間を短縮するとともに手間を省き、利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明によるガス器具判別用ガス流量パターン登録装置を組み込んだガス器具判別装置の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明によるガス器具判別装置の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図3】登録用ガス流量パターンテーブルを示す図である。
【図4】登録ガス流量パターンテーブルを示す図である。
【図5】ガス器具別のガス流量積算部を示す図である。
【図6】ガス器具別積算流量表示装置の制御部が行う処理の全体を簡略して示すフローチャート図である。
【図7】図6中の登録ガス流量パターンテーブル作成処理の詳細を示すフローチャート図である。
【図8】図6中の通常モード処理の詳細を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
【0068】
23−1 第1の記憶手段(制御部23のROM)
23−2 ガス流量パターン抽出手段(制御部23のCPU)
24 入力手段(入力部)
25 読取入力手段(読取入力部)
101 第2の記憶手段(制御部13又は23のROM)
102 ガス流量パターン検出手段(制御部13又は23のCPU)
103 ガス器具判別手段(制御部13又は23のCPU)
【出願人】 【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
【出願日】 平成19年1月30日(2007.1.30)
【代理人】 【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄

【識別番号】100108017
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 貞男

【識別番号】100075421
【弁理士】
【氏名又は名称】垣内 勇

【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄


【公開番号】 特開2008−185485(P2008−185485A)
【公開日】 平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願番号】 特願2007−20024(P2007−20024)