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【発明の名称】 検圧プラグ
【発明者】 【氏名】中村 秀行

【要約】 【課題】ソケット接続用のプラグ筒部(12)を具備し、その円筒形胴部(12a)の外周面に開放し且つせん(2)が回動自在に収容されているせん収容部(20)が設けられ、不使用時には、プラグ筒部(12)にプラグキャップが被嵌される検圧プラグに関し、せん(2)の閉め忘れを確実に防止できるようにすること。

【解決手段】せん収容部(20)の開放端側に形成された円筒空間部(23)内に、せん(2)の操作軸(22)と、せん(2)に対して相対回動阻止状態に取り付けられる連動体(5)が収納され、連動体(5)は、せん(2)が閉状態にて、円筒空間部(23)内に非突出状態で収納されると共に、せん(2)が前記閉状態から回動させられたときには、円筒空間部(23)から一部が突出する形状に形成されており、その突出部分(54)は、円筒形胴部(12a)に対応するプラグキャップ(10)の内径線(100)よりも外側に位置するように設定されていること。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス圧検査用ネジ孔に螺合接続する接続ネジ部と、前記接続ネジ部の反対側に設けられ且つソケットが接続されるプラグ筒部とからなり、
前記接続ネジ部から前記プラグ筒部に連通するガス流路が設けられ、
前記プラグ筒部の円筒形胴部の外周面に開放し且つ前記ガス流路を開閉するせんが回動自在に収容されるせん収容部が設けられ、
不使用時には、前記プラグ筒部にプラグキャップが被嵌される形式の検圧プラグにおいて、
前記せん収容部の開放端側に円筒空間部が形成され、
前記円筒空間部内に、前記せんを回動操作するために前記せんの頂面中央に突設させた操作軸が位置すると共に、前記せんに対して相対回動阻止状態に取り付けられる連動体が収容され、
前記連動体は、前記せんが閉状態にて、前記円筒空間部内に非突出状態で収納されると共に、前記せんが前記閉状態から回動させられたときには、前記円筒空間部から一部が突出する形状に形成されており、その突出部分は、前記円筒形胴部に対応する前記プラグキャップの内径線よりも外側に位置するように設定されていることを特徴とする検圧プラグ。
【請求項2】
請求項1に記載の検圧プラグにおいて、前記連動体は、前記円筒空間部に密に内嵌する円柱体で、外側面を、前記円筒形胴部と同一曲率の曲面としたことを特徴とする検圧プラグ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の検圧プラグにおいて、前記連動体の中心に、前記操作軸が回動阻止状態に係合する貫通孔が形成されていることを特徴とする検圧プラグ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の検圧プラグにおいて、前記接続ネジ部と前記プラグ筒部との境界部分に、前記接続ネジ部を前記ガス圧検査用ネジ孔に螺合接続させるための工具対応部が設けられ、前記プラグキャップは、前記プラグ筒部の基端部に形成されている雄ネジ部に螺合する金属製のネジ筒とし、前記工具対応部と、前記雄ネジ部との間にOリングが装着され、前記Oリングは、前記プラグキャップの最終締め付け状態にて、前記プラグキャップの開放端内周面によって押圧される構成としたことを特徴とする検圧プラグ。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス配管内のガス圧検査やエアパージ等を行うための検圧プラグ、特に、ソケット接続用のプラグ筒部を具備し、不使用時には前記プラグ筒部にプラグキャップが装着される検圧プラグに関する。
【背景技術】
【0002】
図8に示すものは、検圧プラグを、ガスメータ(M)の下流側に接続された分岐管(3)のガス圧検査用ネジ孔(30)に螺合接続させた使用例を示している。
この検圧プラグ(1)は、分岐管(3)に設けたガス圧検査用ネジ孔(30)に螺合する接続ネジ筒部(11)と、その反対側に位置し、ソケット(4)が着脱自在に接続されるプラグ筒部(12)とから構成されており、接続ネジ筒部(11)及びプラグ筒部(12)にはガス流路(13)が連通している。尚、ガス圧検査やエアパージ等の作業時以外の不使用時には、プラグ筒部(12)にプラグキャップ(10)が装着される。
【0003】
又、プラグ筒部(12)の円筒形胴部に開放するように、せん収容部(20)が形成され、前記せん収容部(20)内には、前記ガス流路(13)に対して直交する態様で、前記ガス流路(13)を開閉するせん(2)が回動自在に収納されている。
ソケット(4)は、ガス圧測定具(40)から延長するゴム管(41)の先端に接続されているもので、プラグ筒部(12)の先端にソケット(4)を接続させて、せん(2)を開くと、ガスメータ(M)から分岐管(3)を通って屋内のガス栓(31)へと到る配管内のガスの圧力をガス圧測定具(40)によって測定することができる。
せん収容部(20)は、開放端の内径がプラグ筒部(12)の円筒形胴部の外径よりも小径に形成されたテーパ孔であり、これにちょうど収容可能な円錐台形状に形成されたせん(2)のガス流路(13)に対応する位置には、ガス通過孔(21)が貫通している。
【0004】
又、せん(2)の頂面には、せん(2)を回動操作するための操作軸(22)がプラグ筒(12)の円筒形胴部に露出するように突設されており、操作軸(22)に工具を対応させてせん(2)を回動させ、ガス通過孔(21)をガス流路(13)に連通状態又は非連通状態とすることにより、ガス流路(13)は開閉される。
【0005】
プラグ筒部(12)にソケット(4)を接続し、せん(2)を開状態とすることにより、前記ガス配管内のガス圧検査やガスメータ(M)のエアパージ等の作業が行われる。そして、作業終了後に、操作軸(22)に工具を対応させて、せん(2)を90度回動させてせん(2)を閉状態とし、ソケット(4)を取り外し、その後、プラグ筒部(12)にプラグキャップ(10)を螺合装着させる。
尚、操作軸(22)の突出端がプラグ筒部(12)の外表面よりも外方へ突出しないように、その突出長さは設定されてあり、プラグキャップ(10)は、操作軸(22)が露出しているせん収容部(20)の開放端を覆う態様で、プラグ筒部(12)に装着される。
【特許文献1】実公平2−40364号公報
【特許文献2】特開2003−139597号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の検圧プラグ(1)では、せん収容部(20)に収容された状態のせん(2)の操作軸(22)は、プラグ筒部(12)の外表面よりも内方に位置しているため、せん(2)の開閉にかかわらず、プラグキャップ(10)が装着可能である。よって、せん(2)を開いて、検圧又はエアパージ等の作業を終了した後、せん(2)の閉じ方が不十分であったり、せん(2)を閉方向に回動させるのを忘れたりして、せん(2)を半開、又は開状態のままで、プラグキャップ(10)をプラグ筒部(12)に被嵌させてしまうことがある。特に、ガスメータ(M)の上流のメータガス栓(32)を閉状態で作業していると、作業中は、せん(2)が半開、又は開状態であっても、プラグ筒部(12)からガスが放出されることがないので、そのまま、プラグキャップ(10)をプラグ筒部(12)に装着させてしまうおそれがある。
このような場合、プラグキャップ(10)内にガスが充満することとなり、プラグキャップ(10)はプラグ筒部(12)の基端部に螺合接続されているとはいえ、プラグキャップ(10)の開放端からガス漏れが生じてしまうこととなり、危険である。
【0007】
本発明は、『ガス圧検査用ネジ孔に螺合接続する接続ネジ部と、前記接続ネジ部の反対側に設けられ且つソケットが接続されるプラグ筒部とからなり、
前記接続ネジ部から前記プラグ筒部に連通するガス流路が設けられ、
前記プラグ筒部の円筒形胴部の外周面に開放し且つ前記ガス流路を開閉するせんが回動自在に収容されるせん収容部が設けられ、
不使用時には、前記プラグ筒部にプラグキャップが被嵌される形式の検圧プラグ』において、せんの閉め忘れを確実に防止できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)請求項1に係る発明の検圧プラグは、『前記せん収容部の開放端側に円筒空間部が形成され、
前記円筒空間部内に、前記せんを回動操作するために前記せんの頂面中央に突設させた操作軸が位置すると共に、前記せんに対して相対回動阻止状態に取り付けられる連動体が収容され、
前記連動体は、前記せんが閉状態にて、前記円筒空間部内に非突出状態で収納されると共に、前記せんが前記閉状態から回動させられたときには、前記円筒空間部から一部が突出する形状に形成されており、その突出部分は、前記円筒形胴部に対応する前記プラグキャップの内径線よりも外側に位置するように設定されている』ことである。
上記技術的手段は次のように作用する。
せんを回動操作するための操作軸は、せん収容部の開放端側に形成された円筒空間部内に位置しており、プラグ筒部の円筒形胴部よりも外方には突出していない。又、前記円筒空間部内には、せんに相対回動阻止状態に取り付けた連動体が収納されている。この連動体は、せんが閉状態のときには、前記円筒空間部内に非突出状態で収納され、外方には突出しない形状としたから、せんが閉状態のときには、なんら支障なく、プラグキャップをプラグ筒部に被嵌させて装着することができる。
【0009】
せんを前記閉状態から開方向へ回動させた状態では、連動体も回動して、連動体の一部分が円筒空間部から突出し、その突出部分は、前記プラグキャップのうち、プラグ筒部に適切に装着させた状態にて円筒空間部に対応する部分の内径線よりも外側に位置することになる。この状態で、プラグキャップをプラグ筒部に外嵌させようとしても、前記突出部分が邪魔になって、プラグキャップをプラグ筒部に正しく装着させることができない。よって、この場合、せんが閉状態でないことを作業者に気づかせることができる。
【0010】
(2)請求項2に係る発明の検圧プラグは、請求項1に記載の検圧プラグにおいて、『前記連動体は、前記円筒空間部に密に内嵌する円柱体で、外側の面を、前記円筒形胴部と同一曲率の曲面とした』もので、連動体は円筒空間部内へ隙間なく収容することができ、連動体の曲面が前記プラグ筒部の円筒形胴部の外周面側に連続する向きで連動体を円筒空間部内に収容した状態が、せんの閉状態となる。この場合、連動体は、前記円筒空間部にちょうど納まって外方に突出する部分を有しないことから、プラグキャップは支障なくプラグ筒に被せて装着させることができる。そして、せんと共に、連動体を開方向へ回動させた状態では、前記曲面の中央を通る稜線の両端が円筒空間部から外方へ突出する態様となる。この状態で、プラグキャップをプラグ筒部に装着しようとしても、前記連動体の突出部分がプラグキャップの内周面の所定箇所に当接するため、プラグキャップを装着することができない。
【0011】
(3)請求項3に係る発明の検圧プラグは、請求項1又は請求項2に記載の検圧プラグにおいて、『前記連動体の中心に、前記操作軸が回動阻止状態に係合する貫通孔が形成されている』もので、せんの操作軸を連動体の貫通孔に挿通させることにより、連動体をせんに相対回動阻止状態に取り付けることができ、又、前記操作軸は連動体の貫通孔を介して、プラグ筒の円筒形胴部の外周面に露出させることができ、操作軸に工具を対応させることが出来る。
【0012】
(4)請求項4に係る発明の検圧プラグは、請求項1から請求項3のいずれかに記載の検圧プラグにおいて、『前記接続ネジ部と前記プラグ筒部との境界部分に、前記接続ネジ部を前記ガス圧検査用ネジ孔に螺合接続させるための工具対応部が設けられ、前記プラグキャップは、前記プラグ筒部の基端部に形成されている雄ネジ部に螺合する金属製のネジ筒とし、前記工具対応部と、前記雄ネジ部との間にOリングが装着され、前記Oリングは、前記プラグキャップの最終締め付け状態にて、前記プラグキャップの開放端内周面によって押圧される構成とした』もので、工具対応部に工具を対応させ、接続ネジ部をガス圧検査用ネジ孔に螺合させることにより、検圧プラグをガス配管のガス圧検査用ネジ孔に取り付ける。不使用時には、プラグキャップをプラグ筒部の雄ネジ部に最終締め付け状態に達するまで螺合させる。このとき、プラグキャップの開放端がOリングを押圧する態様となり、プラグキャップ内は、気密状態に閉塞される。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記構成であるから次の特有の効果を有する。
せんを閉状態とした場合のみ、プラグキャップをプラグ筒部に正しく装着でき、せんが閉状態になっていないと、プラグキャップをプラグ筒部に正しく装着することができない構成としたから、プラグキャップをプラグ筒部に装着できるかどうかでせんの開閉状態を確認することができ、せんの閉め忘れ確認が容易で且つ確実となる。これにより、せんを開状態のままでプラグキャップを装着してしまうことはないから、せんが開状態のままで長期間放置される危険を確実に防止することができる。
【0014】
又、請求項2に係る発明によれば、上記の効果に加えて、連動体の外側面の形状を、プラグ筒部の円筒形胴部の外周面と同一曲率の曲面とし、せんが閉状態においてのみ、前記曲面と前記外周面とが連続する円弧を形成するように設定したから、せんが閉状態のときの、プラグキャップの取り付けを円滑に行うことができる。又、連動体は円筒空間部に密に内嵌する円柱体としたから、円筒空間部に隙間なく収容され、せん収容部にゴミ等が入る不都合を防止することができる。
【0015】
又、請求項3に係る発明によれば、上記の効果に加えて、連動体の貫通孔に操作軸を挿通させるだけで、連動体をせんに相対回動阻止状態で取り付けることができるので、連動体のせんへの取り付けが容易であり、又、連動体を円筒空間部に収納させた状態のまま操作軸部を操作することができるので、せんの回動操作時の使い勝手がよい。
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記の効果に加えて、プラグキャップをプラグ筒部に螺合装着することにより、プラグキャップの内部の防水及び防塵効果が一層向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
本発明実施の形態の検圧プラグ(1)は、図1に示すように、地中の本管から延長している引き込み管(33)と屋内のガス機器(42)へガスを送り込むための送り管(34)との間に設置されているガスメータ(M)の、ガス流出口(35)と前記送り管(34)との間に介在させた三方開放の分岐管(3)に設けられた上方開放のガス圧検査用ネジ孔(30)に接続されて使用されるもので、検圧プラグ(1)の不使用時には、図2に示すように、プラグキャップ(10)が被嵌される。
尚、ガスメータ(M)へのガス流路を開閉するメータガス栓(32)は、ガスメータ(M)のガス流入口(36)と、前記引き込み管(33)との間に介在させたガス流入管(37)に設けられている。
【0017】
検圧プラグ(1)の一端(図面では下側)には、図2に示すように、分岐管(3)のガス圧検査用ネジ孔(30)に螺合接続させるための接続ネジ部(11)が設けられており、他端(図面では上側)には、ガス圧測定具(40)から延長させたゴム管(41)の先端に具備させたソケット(4)が接続されるプラグ筒部(12)が設けられている。これら接続ネジ部(11)とプラグ筒部(12)とを連通するようにガス流路(13)が形成されている。
接続ネジ部(11)とプラグ筒部(12)との間には、接続ネジ部(11)をガス圧検査用ネジ孔(30)に螺合させる際に工具を対応させるための工具対応部(14)が形成されており、工具対応部(14)のプラグ筒部(12)側に隣接させた環状溝部(16)に、Oリング(17)が装着されている。
【0018】
又、前記プラグ筒部(12)の基端部には、プラグキャップ(10)を螺合接続させるための雄ネジ部(15)が形成されている。
プラグキャップ(10)は、前記雄ネジ部(15)に螺合する雌ネジ部(18)を有する金属製のネジ筒体であり、せん収容部(20)を含む、プラグ筒部(12)の円筒形胴部(12a)の全域を包囲する内径を有する形状に形成されてあり、開放端が工具対応部(14)に当接するまで、雌ネジ部(18)を雄ネジ部(15)に螺合させた装着完了時において、前記開放端の内周面でOリング(17)が押圧されてシールされる構成となっている。
【0019】
プラグ筒部(12)の円筒形胴部(12a)には、ガス流路(13)に直交する方向に、円錐台形状のせん(2)が収容されるせん収容部(20)が形成されている。せん収容部(20)は前記せん(2)の形状に応じて形成されたテーパ孔で、その大径端側には、さらに大径な円筒形空間部(23)が連続しており、小径端側には、せん(2)をせん収容部(20)内に抜け止め状態に保持するための抜け止め手段が収納される抜け止め手段収納室(24)が連続している。これら円筒形空間部(23)及び抜け止め手段収納室(24)が、前記円筒形胴部(12a)の直径の両端に位置する外周面に開放するように構成されている。
尚、抜け止め手段は、せん(2)の小径側端部から連続させた軸部に抜け止め状態に装着させる止め輪(2a)と、前記止め輪(2a)を抜け止め手段収納室(24)の開放端側へ付勢するコイルバネ(2b)によって構成されている。
【0020】
せん(2)のガス流路(13)に対応する箇所には、ガス通過孔(21)が貫通しており、せん(2)の頂面中央には、せん(2)を回動操作するための操作軸(22)が突設されている。
操作軸(22)は、図2に示すように、円筒空間部(23)の深さに略一致する突出高さを有し、図3に示すように、全体が断面略小判型に形成されている。そして、その短辺方向の中心線に沿って、工具を係止させるためのスリット(25)が形成されている。尚、スリット(25)の向きは、前記ガス通過孔(21)の向きに一致させてある。すなわち、図2に示す、せん(2)の閉状態のとき、前記スリット(25)及びガス通過孔(21)は水平方向に延長している。
【0021】
ガス配管内のガス圧検査を行う場合には、ガス圧測定具(40)からゴム管接続されたソケット(4)をプラグ筒部(12)に接続し、前記スリット(25)が垂直となるように、スリット(25)に工具を係止させ、約90度回動させると、図4に示すように、せん(2)は開状態となり、ガス通過孔(21)が検圧プラグ(1)内のガス流路(13)に連通し、ガス圧を測定することができる。
【0022】
本発明の実施の形態の検圧プラグ(1)においては、前記円筒空間部(23)内に、操作軸(22)と共に、せん(2)に対して相対回動阻止状態に取り付けられた連動体(5)が収納されている。
連動体(5)は、図5に示すように、円筒空間部(23)の内径に略一致する外径で且つ円筒空間部(23)の深さに略一致する高さの円柱体で、外側の面を、プラグ筒部(12)の円筒形胴部(12a)の外周面と同一曲率の曲面(51)としており、その中心には、操作軸(22)が密に貫通する同じ略小判型の貫通孔(50)が開口している。
【0023】
貫通孔(50)は、その長辺が曲面(51)の稜線(52)に沿った向きで形成されており、図2に示す、せん(2)の閉状態においては、連動体(5)は、稜線(52)が、図3に示すように、垂直に位置するように収容される態様となり、曲面(51)は、図6に示すように、プラグ筒部(12)の円筒形胴部(12a)の外周面に連続するように、円筒空間部(23)内に非突出状態で収容される。
【0024】
又、曲面(51)の中央に形成された貫通孔(50)からは、図3に示すように、スリット(25)が水平に位置する態様で操作軸(22)が露出する。
このように、せん(2)の閉状態においては、上記したように、連動体(5)は円筒形空間部(23)内に非突出状態で収納される構成となるから、プラグ筒部(12)のうち、せん収容部(20)の形成域を含む円筒形胴部(12a)の全域は、それに対応するプラグキャップ(10)の部分の内径線(100)よりも内側に位置する態様となる。よって、プラグキャップ(10)は、なんら障害なく、プラグキャップ(10)の開放端でOリング(17)を押圧する最終締付状態に達するまで、プラグ筒部(12)の雄ネジ部(15)に螺合させて装着することができる。
【0025】
ガス圧検査を行う場合には、せん(2)の閉状態で、上述したように、ガス圧測定具(40)からゴム管接続されたソケット(4)をプラグ筒部(12)に接続した後、スリット(25)に工具を係止させ、約90度回動させてせん(2)を開状態とする。すると、せん(2)と共に90度回動させられた連動体(5)の稜線(52)が水平に位置することとなり、稜線(52)の両端(53)(53)が、図7に示すように、プラグ筒部(12)の円筒形胴部(12a)の外周面に沿うことなく、円筒空間部(23)から外方へ突出する態様となる。
【0026】
プラグキャップ(10)の内径は、プラグ筒部(12)の円筒形胴部(12a)よりわずかに大きい程度であるから、円筒形胴部(12a)の外周面から突出する連動体(5)の稜線(52)の両端(53)(53)を含む所定部分は、プラグキャップ(10)の内径線(100)よりも外側に突出する態様となる。よって、ガス圧検査後、せん(2)を閉状態にすることなく、ソケットを取り外した場合には、プラグキャップ(10)をプラグ筒部(12)に装着させようとしても、この突出部分(54)(54)がプラグキャップ(10)の内周面の所定箇所に当接し、プラグキャップ(10)はプラグ筒部(12)に正しく装着させることができない。
【0027】
よって、プラグキャップ(10)をプラグ筒部(12)に正しく装着させることができないことで、せん(2)が閉状態でないということを作業者に気づかせることができ、ガス圧の検査やエアパージ等の作業後に、たとえ、メータコック(32)が閉状態であって、検圧プラグ(1)の先端からガスが漏れていない場合であっても、せん(2)の閉め忘れを確実に防止することができ、せん(2)が開状態のまま長期間放置される危険性を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態の検圧プラグをガスメータの出口側配管に装着させた状態を示す説明図。
【図2】図1の要部拡大断面図であり、せんが閉状態の場合を示している。
【図3】本発明の実施の形態の検圧プラグに設けられている円筒形空間部の説明図。
【図4】本発明の実施の形態の検圧プラグの拡大断面図であり、せんが開状態の場合を示している。
【図5】本発明の実施の形態の検圧プラグの円筒形空間部に収納する連動体の斜視図。
【図6】図2のX−X断面図。
【図7】図6の状態からせんを90度回動させた状態を示す断面図。
【図8】従来の検圧プラグの使用状態を示す説明図。
【符号の説明】
【0029】
(1) ・・・・・検圧プラグ
(10)・・・・・プラグキャップ
(11)・・・・・接続ネジ部
(12)・・・・・プラグ筒部
(12a) ・・・・円筒形胴部
(13)・・・・・ガス流路
(2)・・・・・せん
(20)・・・・・せん収容部
(22)・・・・・操作軸
(23)・・・・・円筒空間部
(30)・・・・・ガス圧検査用ネジ孔
(4) ・・・・・ソケット
(5) ・・・・・連動体
(54)・・・・・突出部分
(100) ・・・・内径線
【出願人】 【識別番号】000151977
【氏名又は名称】株式会社藤井合金製作所
【出願日】 平成19年1月30日(2007.1.30)
【代理人】 【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二

【識別番号】100129366
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 隆夫

【識別番号】100110504
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 智裕


【公開番号】 特開2008−185461(P2008−185461A)
【公開日】 平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願番号】 特願2007−19358(P2007−19358)