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【発明の名称】 流量計測システムおよびそのプログラム、並びに超音波流量計、流量計測方法
【発明者】 【氏名】橋本 和彦

【要約】 【課題】パルス状の超音波を用いてガス流量の検知精度を向上させることができる。

【解決手段】超音波流量計を各ガス機器の配管に1対設置し、検知モードにする(S11)。超音波流量計から50kHz程度のパルス状超音波を放射し、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによってガス流量を検知する。(S12)。その後、例えば急激なガス流量の変化等が生じた場合(S13)、収集された超音波の出力は、定常状態と比較処理される。このガス流量の異常な変化を検知すると異常ガス流量であると判定し、異常状態であると判断することができる(S14)。次に、情報機器にその時刻、該当ガス機器等の異常情報を送信する(S15)。情報機器で異常情報を受信すると(S16)、画面上に異常情報を報知画面として表示する(S17)。さらに、それらの異常情報を携帯電話に電話をして、異常状態を通報する(S18)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計と、前記超音波流量計からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器と、前記超音波流量計から前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測システムにおいて、
前記超音波流量計がパルス状超音波を発しその到達時間または周波数を測定することによって定常状態としての配管内のガス流量を検知した後、前記超音波流量計が前記定常状態とは異なった非定常状態を検知するとその情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信し、前記情報機器に報知させ、外部の通信装置に通報することを特徴とする流量計測システム。
【請求項2】
超音波流量計で検知したガス流量が家庭内の各ガス機器が使用するガス量と比較して異なると判断すると、その情報を非定常状態に関する情報として情報機器に送信し、ガスの流れを遮断することを特徴とする請求項1記載の流量計測システム。
【請求項3】
超音波流量計で検知したガス流量の変化が、あらかじめ保存されている異常パターンと比較して同様であると判断すると、その情報を非定常状態に関する情報として情報機器に送信し、ガスの流れを遮断することを特徴とする請求項1記載の流量計測システム。
【請求項4】
家庭内に1つまたは複数設置しガス配管内の流量を測定し、情報を通信手段を介して情報機器に送信することができ、前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する機器としての超音波流量計において、
断熱性が高い基板上に発熱体を形成し前記発熱体に高周波の電流を流しパルス状の超音波を発生させる一対の超音波受発信素子を設け、前記一方の超音波受発信素子で発生した超音波を前記他方の超音波受発信素子で受信して出力される受信波により、ガス配管内の流量を検知し定常状態とした後、前記超音波受発信素子から同様にパルス状の超音波を発生させて、発生した超音波の受信波によりガス流量を検知し定常状態と異なる状態となった時に非定常状態と判断し、この情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信することを特徴とする超音波流量計。
【請求項5】
被測定流体が流れる流量測定部と、前記流量測定部に設けられ超音波信号を送受信する一対の超音波受発信素子と、前記超音波受発信素子間の超音波伝搬時間を計測する計測回路と、前記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えてなる超音波流量計において、
前記被測定流体と断熱性が高い基板とを遮断した密閉構造で構成された超音波受発信素子を用いたことを特徴とする超音波流量計。
【請求項6】
家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計と、前記超音波流量計からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器と、前記超音波流量計から前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測方法において、
前記超音波流量計がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間、周波数を測定することによって流量を測定し、これを定常状態として記憶するステップと、
前記超音波流量計の超音波受発信素子がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間を測定することによって流量を測定し、定常状態と比較して異なる状態となった時非定常状態と判断するステップと、
前記超音波流量計が前記非定常状態の情報を前記情報機器に送信するステップと、
前記情報機器で受信した前記非定常状態の情報を報知するステップと、
前記情報機器から指定された外部の通信装置に通報するステップとを備えてなる流量計測方法。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれか1項記載の流量計測システムの少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、パルス状超音波受発信素子を用いた流量計測システム、超音波流量計、流量計測方法、およびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ガスフローを測定するものとしては圧電型の超音波センサを用いたフローメータや電子ガスメータがある(例えば、特許文献1参照)。これによって、超音波センサを相対して設置することによって配管内のガスフローを測定することができるものである。
また、電子ガスメータにおいてサンプリング時間を工夫することによってガスの漏洩を検知したりすることができるものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
図11は従来の超音波送受波器の構成を示す断面図であり、図12は従来の超音波送受波器を用いた超音波流量計を示すブロック図を示している。103はセンサケース、101は圧電体、102は整合層である。センサケース103と圧電体101とはエポキシ系の接着剤を用いて接着されている。ケース103と整合層102とは、同様にエポキシ系の接着剤を用いて接続されている。圧電体は約500kHzで振動し、その振動はエポキシ系の接着剤を介してケースに伝わり、さらにエポキシ系の接着剤を介して整合層に伝わる。整合層の振動は空間に存在する気体に音波として伝搬する。
【0004】
今、図12に示すように、管内には流体が速度Vにて図に示す方向に流れているとする。管壁には、一対の超音波送受波器111、112が相対して設置されている。超音波送受波器111、112は、電気エネルギー/機械エネルギー変換素子として圧電セラミック等の圧電振動子を用いて構成されていて、圧電ブザー、圧電発振子と同様に共振特性を示す。ここでは超音波送受波器111を超音波送波器として用い、超音波送受波器112を超音波受波器として用いる。また、超音波送波器111と超音波受波器112には、これらの送受信を切り替える切替回路125を介して、超音波送受波器111、112を駆動する駆動回路124と、超音波パルスを検知する受信検知回路126、超音波パルスの伝搬時間を計測するタイマ127、該タイマ127の出力より流量を演算する演算部128、駆動回路124とタイマ127に制御信号を出力する制御部129が接続されている。
【0005】
このようにして、従来の圧電超音波センサを用いて、配管内でのドップラー効果、すなわち伝播時間の変化を検知することによって、ガス流量を検知するこができる。
【0006】
一方、発熱型の超音波センサとしてナノシリコン上に金属配線を形成したものがある(例えば、特許文献3参照)。これによって超音波を発生させることができるものである。
【0007】
そして従来の構成においては、センサの小型化が必要でり、センサが大きいため配管に設置する時に大きな凸部となってしまうという欠点がある。
【0008】
また、圧電型の超音波センサからの出力波形が複数のピークをもっているため、流量を取得するためのアルゴリズムが複雑となり、精度が十分良くならないという課題がある。
【特許文献1】特開2000−28409号公報
【特許文献2】特開平11−142193号公報
【特許文献3】特開2005−291941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そしてまた、前記従来の構成では、超音波センサは放射される超音波の送信方向が広い範囲となり、管内の側壁にもあたってしまうので、これら超音波の反射波も検知されてしまい、流量の検知精度が十分良くならないという課題がある、すなわち、指向性が十分でないため効率的な超音波の検知が阻害され、正確な計測に支障をきたすことになる。
【0010】
本発明は、このような課題を解決するために、ガス流量の検知精度を向上させ、異常検出時の異常状態の表示や報知に対する利便性、正確性、信頼性を高めるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明の流量計測システムは、家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計と、前記超音波流量計からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器と、前記超音波流量計から前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測システムにおいて、前記超音波流量計がパルス状超音波を発しその到達時間または周波数を測定することによって定常状態としての配管内のガス流量を検知した後、前記超音波流量計が前記定常状態とは異なった非定常状態を検知するとその情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信し、前記情報機器に報知させ、外部の通信装置に通報することを特徴とする流量計測システムを提供するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、パルス状の超音波を放射する流量計が反射波をできるだけ抑えて、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができるものである。
【0013】
また、この超音波流量計は、超音波が単パルスであり、指向性があり反射波が少ないことから流量計測の安定性の向上が図れるものである。さらに、超音波センサの小型化が可能であるので、超音波流量計としても小型化を達成することができ、検知精度を向上させることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるという効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
第1の発明は、家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計と、前記超音波流量計からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器と、前記超音波流量計から前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測システムにおいて、前記超音波流量計がパルス状超音波を発しその到達時間または周波数を測定することによって定常状態としての配管内のガス流量を検知した後、前記超音波流量計が前記定常状態とは異なった非定常状態を検知するとその情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信し、前記情報機器に報知させ、外部の通信装置に通報することを特徴とする流量計測システムを提供するものである。
【0015】
これによって、本発明は、パルス状の超音波を放射する流量計が反射波をできるだけ抑えて、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器に送信して画面に表示させたり、
知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0016】
また、この超音波流量計は、超音波が単パルスであり、指向性があり反射波が少ないことから流量計測の安定性の向上が図れるものである。さらに、超音波センサの小型化が可能であるので、超音波流量計としても小型化を達成することができ、検知精度を向上させることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0017】
第2の発明は、前記超音波流量計で検知したガス流量が家庭内の各ガス機器が使用するガス量と比較して異なると判断すると、その情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信し、ガスの流れを遮断することを特徴とする請求項1記載の流量計測システムを提供するものである。
【0018】
これによって、本発明は、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらのガス流量を各ガス機器の流量と比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0019】
第3の発明は、前記超音波流量計で検知したガス流量の変化が、あらかじめ保存されている異常パターンと比較して同様であると判断すると、その情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信し、ガスの流れを遮断することを特徴とする請求項1記載の流量計測システムを提供するものである。
【0020】
これによって、本発明は、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を異常パターンと比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0021】
第4の発明は、家庭内に1つまたは複数設置しガス配管内の流量を測定し、情報を通信手段を介して情報機器に送信することができ、前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する機器としての超音波流量計において、断熱性が高い基板上に発熱体を形成し前記発熱体に高周波の電流を流しパルス状の超音波を発生させる一対の超音波受発信素子を設け、前記一方の超音波受発信素子で発生した超音波を前記他方の超音波受発信素子で受信して出力される受信波により、ガス配管内の流量を検知し定常状態とした後、前記超音波受発信素子から同様にパルス状の超音波を発生させて、前記発生した超音波の受信波によりガス流量を検知し定常状態と異なる状態となった時に非定常状態と判断し、この情報を前記非定常状態に関する情報として前記情報機器に送信することを特徴とする超音波流量計を提供するものである。
【0022】
これによって、本発明は、パルス状の超音波を放射する流量計が反射波をできるだけ抑えて、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。また、この超音波流量計は、超音波が単パルスであり、指向性があり反射波が少ないことから流量計測の安定性の向上が図れるものである。
【0023】
第5の発明は、被測定流体が流れる流量測定部と、前記流量測定部に設けられ超音波信号を送受信する一対の超音波送受波器と、前記超音波送受波器間の超音波伝搬時間を計測する計測回路と、前記計測回路からの信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備えてなる超音波流量計において、前記被測定流体と断熱性が高い基板とを遮断した密閉構造で構成された超音波受発信素子を用いたことを特徴とする超音波流量計を提供するものである。
【0024】
これによって、本発明は、パルス状の超音波を放射する流量計が反射波をできるだけ抑えて、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。また、この超音波流量計は、超音波が単パルスであり、指向性があり反射波が少ないことから流量計測の安定性の向上が図れるものである。さらに、超音波センサの小型化が可能であるので、超音波流量計としても小型化を達成することができ、検知精度を向上させることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0025】
第6の発明は、家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計と、前記超音波流量計からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器と、前記超音波流量計から前記情報機器へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測方法において、前記超音波流量計がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間、周波数を測定することによって流量を測定し、これを定常状態として記憶するステップと、前記超音波流量計の超音波受発信素子がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間を測定することによって流量を測定し、定常状態と比較して異なる状態となった時非定常状態と判断するステップと、前記超音波流量計が前記非定常状態の情報を前記情報機器に送信するステップと、前記情報機器で受信した前記非定常状態の情報を報知するステップと、前記情報機器から指定された外部の通信装置に通報するステップとを備えてなる流量計測方法を提供するものである。
【0026】
これによって、本発明は、パルス状の超音波を放射する流量計が反射波をできるだけ抑えて、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0027】
また、この超音波流量計は、超音波が単パルスであり、指向性があり反射波が少ないことから流量計測の安定性の向上が図れるものである。さらに、超音波センサの小型化が可能であるので、超音波流量計としても小型化を達成することができ、検知精度を向上させることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0028】
第7の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の流量計測システムの少なくとも一部をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の流量計測システム、超音波流量計、流量計測方法、情報機器の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0030】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における流量計測システム全体を概略的に示す構成説明図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0031】
図1に示す本実施の形態の流量計測システムは、各家庭100に設置された超音波流量計15を無線通信によって接続した情報機器1と、情報機器1を外部と接続するための回線接続手段4、外部のネットワークである宅外回線網(たとえばインターネット回線網)12、携帯電話等の外部の通信装置11、情報処理サーバ装置10とから成る。この時の情報機器1の通信回線網は情報通信回線網であるデータ通信回線網13、音声通信回線網14とから成っている。
【0032】
本流量計測システムは、ガス流量の異常を検知することができる超音波流量計15がガス配管内の流量を検知し異常状態を検知・判断した時、その異常情報を情報機器1に無線通信で通報し、その異常情報を受信した情報機器1はその異常情報を明確に表示するものである。さらに、情報機器1はネットワーク回線により外部と接続されており、その受信した異常情報を外部の電話等の通信装置11に通報することができるものである。
【0033】
まず、パルス状の超音波を発しその到達時間、または周波数を測定することによってガス流量を検知することができる超音波流量計15が、ガス配管内の流量を検知してその異常な変化を検知すると異常状態であると判断し、その異常情報を無線通信によって親機である情報機器1に送信する。その異常情報を受信した情報機器はその異常情報、いつどこの配管・ガス機器で異常検知されたかを画面上に明示することができるものである。この時の情報機器1の画面の表示は家の間取図と共にいつどこで異常を検知したかを明示しているものである。
【0034】
例えば、ガス流量を検知することができる超音波流量計15を各ガス機器の配管に設置して、ガス使用中の午後2時43分に超音波流量計がガス流量の異常を検知したとすると、超音波流量計15がその異常情報、ガス流量の異常を検知した時刻、検知したガス機器を情報機器1に送信し、これらの異常情報を受信した情報機器1は画面上でそれらの異常情報を異常報知画面として明示することができる。
【0035】
この時の画面の表示には2時43分に家のレイアウトと共にどのガス機器でガス流量の異常を検知したかを点滅表示しているので、居住者はすぐに外部に連絡したり、あるいは現場を確認することができ、的確に次の行動を起こすことができる。
【0036】
次に本実施の形態の流量計測機器について図面を参照しながら説明する。図2は本発明の第1の実施の形態で用いる情報機器1と超音波流量計15の機能ブロック図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0037】
図2に示す本実施の形態の情報機器1は、データ通信処理部23、音声通信処理部24、情報処理部25、情報収集部26、情報送信部27、情報送受信部28、報知部30、画像表示部31、音声合成部32とから構成されている。
【0038】
本情報機器1は、超音波流量計15と無線通信29によって接続されており、超音波流量計15からの情報収集を情報収集部26によって行い、超音波流量計15へのデータ送信を情報送信部27によって行う。
【0039】
さらに、本情報機器1は、情報処理サーバ装置10、外部電話等の通信装置11と宅外回線網(ネットワーク回線)12により接続されており、情報機器1からの情報によって、通信装置11に通報することができる。
【0040】
また、本実施の形態の超音波流量計15は、超音波発生部35、超音波検知部36、情報処理部37、情報送信部33、情報受信部34とから構成されている。
【0041】
本超音波流量計15は、超音波発生部35からパルス状超音波を発生し、その超音波を超音波検知部36で検知し、情報処理部37でそれらの超音波の到達時間、または周波数を測定処理することによって、ガス流量を検知・判断することができるものである。その結果、ガス流量の異常変化を検知・判断したとすると、情報送信部33から無線通信29で接続されている情報機器1に異常情報のデータを送信することができるものである。
【0042】
次に、本実施の形態の流量計測方法について図面を参照しながら説明する。図3は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0043】
まず、超音波を放射する超音波流量計15を各ガス機器の配管に1対設置し、この超音波流量計15からの情報を収集する親機としての情報機器1を居間に設置する。超音波流量計15の電源を入れて、超音波流量計15でガス流量を検知するモードにしておく(ステップS1)。超音波流量計15から1秒に1回程度で定期的に50kHz程度のパルス状超音波を超音波発生部35から放射する。この超音波はガス配管内で放射される。放射された超音波を、相対位置にある超音波検知部36で検知し、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによって、定常状態としてガス流量を情報処理部37で保存しておく。(ステップS2)。その後、配管内のガス流量を定期的に測定しておき、定常状態とは全く異なった状態、例えば急激な変化等が生じた場合、その超音波を超音波検知部36で検知し情報処理部37で保存する。これを非定常状態とする(ステップS3)。
【0044】
収集された超音波の出力は情報処理部37で増幅処理、ノイズ除去された後、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによって、ガス流量を検知し定常状態と比較処理される。このガス流量の異常な変化を検知することができれば異常ガス流量であると判定し、異常状態であると判断することができる(ステップS4)。
【0045】
超音波流量計15があるガス機器の配管内のガス流量を検知して異常と判断すると、超音波流量計15から異常ガス流量を検知した時刻、どのガス機器かという場所等の異常情報を情報送信部33から無線通信手段を用いて情報機器1に送信する(ステップS5)。情報機器1では無線通信手段を用いてその異常情報を情報収集部26で受信すると(ステップS6)、すぐに情報機器1の画像表示部31上でいつどのガス機器で異常ガス流量を検知したかという異常情報を報知画面として表示させることができる(ステップS7)。
【0046】
このガス流量の異常情報を情報機器1に送信し、情報機器1では画面表示部31に図4のような報知画面を表示する。この報知画面では、ガス流量の異常検知をした時刻、ガス機器の場所を示し、家のレイアウトと共に異常ガス流量を検知した場所を点滅表示させることによって、居住者にその異常情報を明確に示すことができるものである。これにより居住者は、外部に連絡するか、現場を見に行くか等すぐに次の行動に移すことができる。
【0047】
図5は本発明の第1の実施の形態で用いる超音波流量計15の超音波受発信素子の断面模式図を示すものである。基板52としてシリコン基板を用い、熱絶縁体53としてシリコンをフッ酸処理することによって得られるナノ多結晶ポリシリコンを形成し、その上に発熱体54として白金薄膜を堆積してパターニングし、超音波発信素子50を作製する。
超音波受信素子60としては、PZTの圧電薄膜を用いて半導体プロセスで作製したものを用いた。
【0048】
まず、白金薄膜から構成される発熱体54に高周波数の10V程度の電圧を印加すると、下地に熱絶縁体53があるので発熱体54の温度が上昇し、周期的な熱を発生するため、その周囲の空気層に粗密が生じ、その周波数に応じて超音波を放射することができる。従って、この発熱体54に1パルスの周波数の電圧を印加すると、1パルスの超音波を発生することができるものである。
【0049】
この発生したパルス状の超音波を対向して設置した超音波受信素子60で受信すると、これら超音波受発信素子間のガス流量をドップラー効果から測定することができる。すなわち、ガスの流れが生じると超音波の到達時間が短くなったり、周波数が高くなったりするので、この受信された超音波の到達時間、周波数を検知することによって、その間のガス流量を求めることができるものである。
【0050】
受信した超音波の到達時間、周波数はガスが流れていない状態と比べて、超音波の到達時間が短く、周波数が高くなっているので、これら超音波の到達時間、周波数が考えられる規定値と比べて異常な値を示した時や、急激な流量の変化があった場合、ガス漏れ等の異常状態であると判断することができる。
【0051】
この異常ガス流量を検知・判断すると、そのガス流量を検知した時の時間、ガス機器の場所の情報を、情報送信部33から無線通信29で接続されている情報機器1に異常情報のデータとして送信することができるものである。
【0052】
図6は超音波流量計の超音波受発信素子からの出力信号を示した図である。横軸が時間で、縦軸が信号の強度を示している。図6(a)は超音波発信素子からパルス状の超音波を発生させた時の出力信号であり、図6(b)はその超音波が放射された後のガス流量が0の時の超音波受信素子からの出力信号である。一方、ガス流量が10sccm程度ある時の超音波受信素子からの出力信号を図6(c)に、ガス流量が20sccm程度ある時の超音波受信素子からの出力信号を図6(d)に示す。ガス流量が0の時と比べてガス流量がある時は、超音波の到達時間は短く、周波数は高くなっていることがわかる。
【0053】
例えば、ガス配管のガスの流れが、この図6(d)の超音波の到達時間より短くなったり、この周波数より高くなったりした場合は、異常ガス流量と判断して、ガス漏れ等の異常状態であると判断することができる。
【0054】
以上のような構成・手順とすることにより、本発明の実施の形態によれば、パルス状の超音波を放射する流量計が反射波をできるだけ抑えて、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から到達時間、または周波数を容易に計測することができ、これよりガス流量を求めることができ、それらの流量を比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器1に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0055】
また、この超音波流量計15は、超音波が単パルスであり、指向性があり反射波が少ないことから流量計測の安定性の向上が図れるものである。さらに、超音波センサの小型化が可能であるので、超音波流量計15としても小型化を達成することができ、検知精度を向上させることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0056】
(実施の形態2)
実施の形態2の流量計測システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を図1と同様に説明する。実施の形態1と同じについては説明を省略する。
【0057】
情報機器1はネットワーク回線12により外部と接続されており、ガス流量を検知することができる超音波流量計15から異常情報を受信し、その受信した異常情報を外部の携帯電話等の通信装置11に通報し、外出している家の居住者に知らせることができるものである。
【0058】
情報機器1は超音波流量計15からガス流量検知の異常情報を受信すると、データ通信回線網13、音声通信回線網14、および宅外回線網12を経由して、情報処理サーバ装置10、および外部の携帯電話等の通信装置11に通報することができる。この時の通報は情報機器1からの固定音声で外部の通信装置11に異常を知らせてもよく、また電子メールで検知した場所を表示することもできる。また情報処理サーバ装置10には情報機器1で取得した異常情報をログとして保存することができる。
【0059】
具体的には、情報機器1からの情報の送受信は、ブロードバンドであるADSL回線網を用いて回線接続手段4であるモデム、スプリッター等を介してISP(インターネットサービスプロバイダ)に接続し、そこから宅外回線網(WEB)12を通じて情報処理サーバ装置10にTCP/IP接続し、通信装置11に接続することができるものである。また、情報機器1からの情報の送受信の接続回線網はFTTHのような光ファイバー網でもよい。
【0060】
まず、ガス流量を検知することができる超音波流量計15がガス配管内のガス流量を検知し異常状態であると判断すると、その異常情報を無線通信によって親機である情報機器1に送信する。その異常情報を受信した情報機器1はその異常情報、いつどこで異常検知されたかを画面上に明示し、さらに外部の携帯電話等の通信装置11に通報し、外出している家の居住者に知らせることができるものである。
【0061】
例えば、居住者が外出している時にガス流量を検知することができる超音波流量計15において、その外出期間の午後4時13分に超音波流量計15がガス流量を検知したとすると、超音波流量計15がその異常情報、例えばガス流量を検知した時刻、検知したガス機器・場所を情報機器1に送信する。これらの異常情報を受信した情報機器1は画面上でそれらの異常情報を異常報知画面として明示することができる。
【0062】
さらに、情報機器1は居住者が不在であるので外出警戒モードになっており、それらの異常情報をネットワーク回線12を介して、情報処理サーバ装置10に送信・保存することができ、また情報機器1に登録されている外部の携帯電話等の通信装置11に電話をするか、電子メールを送信することによって、外に居る居住者にすぐに通報することができるので、連絡を受けた居住者はすぐに他者に連絡したり、あるいは家に戻ることができ、早急に次の行動を起こすことができる。
【0063】
次に、本実施の形態の流量計測方法について図面を参照しながら説明する。図7は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。実施の形態1と同じについては説明を省略する。ステップS11から17はステップS1から7に相当する。
【0064】
それらの異常情報をデータ通信回線網13、音声通信回線網14、ネットワーク回線網12を介して、情報処理サーバ装置10に送信・保存し、また情報機器1に登録されてい
る外部の携帯電話等の通信装置11に電話をして、情報機器1に保存している固有音声を用いて連絡することによって、外に居る居住者にすぐに異常状態を通報することができる(ステップS18)。
【0065】
また電話をするかわりに、情報機器1に登録されている居住者所有の携帯電話のアドレスに、ガス流量を検知した時刻・場所を含めて電子メールを送信することもできる。
【0066】
すなわち、本発明は居住者が外出中に、本来流れていないはずのガス配管中のガス流量を超音波流量計15が検知したとすると、超音波流量計15からその異常情報を情報機器1に送信し、情報機器1ではその異常情報を報知し、外部の携帯電話等の通信装置に連絡をすることができるものである。
【0067】
特に、超音波の波形がパルス状であるので、従来の圧電センサに見られる残響による波形の尾ひれが全く無く、その影響によるガス流量検知精度の低下も全く見られず、正確に超音波の波形を検出することができ、これより正確な到達時間、周波数を求めることができる。
【0068】
また、パルス状の超音波を発生するのでセンサの指向性がよく、ガス配管の周辺からの反射が少なく、また半導体プロセスを用いて作製することができるので、センサ自体も小型化することができ、ガス流量の検知精度も向上するので、ガス配管の根元に1つのセンサを設置するだけですむのでセンサの設置コストを抑制することができる。
【0069】
以上のような構成・手順とすることにより、本発明の実施の形態によれば、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらのガス流量を各ガス機器の流量と比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器1に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0070】
(実施の形態3)
実施の形態3の情報システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を図1と同様に説明する。実施の形態1と同じについては説明を省略する。
【0071】
情報機器1はネットワーク回線12により外部と接続されており、ガス流量を検知することができる超音波流量計15から異常情報を受信し、その受信した異常情報を外部の携帯電話等の通信装置11に通報し、外出している家の居住者に知らせることができるものである。
【0072】
また、ガス流量を検知する超音波流量計15は、初期状態としてガス流量が定常的に流れている時の波形、ガス流量を検知、保存しておく。熱型のパルス状の超音波を用いるので、反射波も少なく、出力も残響が無いので、正確にパルス状の超音波を検知することができる。これによって、ガス流量を正確に検知することができる。この定常状態からガス流量が変化して非定常状態となった時、あらかじめ保存している各ガス機器のガス流量データと比較する。この異常データと比較して異常と判断されると、ガスの流れを遮断し、異常情報を情報機器1に送信する。
【0073】
まず、パルス状の超音波を放射してガス流量を検知することができる超音波流量計15がガス配管内のガス流量を検知して、非定常状態を検知し、さらにガス流量のデータと比較して異常であると判断すると、その異常情報を無線通信によって親機である情報機器1
に送信する。その異常情報を受信した情報機器1はその異常情報、いつどこで異常検知されたかを画面上に明示し、さらに外部の携帯電話等の通信装置11に通報し、外出している家の居住者に知らせることができるものである。
【0074】
例えば、ある一定のガスが流れている時に超音波発信素子から50kHzの超音波を生成し、その超音波発信素子と対向位置に設置してある超音波受信素子で超音波を検知する。受信素子でこの超音波の到達時間、周波数を計測してガス流量を求めることができる。これを定常状態とし、ガス配管のある位置でガス漏れが発生すると、定常状態とは異なる非定常状態のガス流量が発生する。さらに、このガスの流れがあらかじめ保存されている各ガス機器のガス流量として保存されているデータと比較して異なったデータであれば、異常状態と判断することができる。
【0075】
ガス流量の非定常状態を検知し、さらにあらかじめ保存されている各ガス機器のガス流量と比較することによって、異常であるかどうかを判断すると、ガス流量の異常の検知精度を上げることができる。
【0076】
次に、本実施の形態の流量計測方法について図面を参照しながら説明する。図8は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0077】
まず、超音波を放射する超音波流量計15をガス配管の根元に設置し、この超音波流量計15からの情報を収集する親機としての情報機器1を居間に設置する。超音波流量計15の電源を入れて、超音波流量計15でガス流量を検知するモードにしておき、居住者が外出した時、情報機器1を外出警戒モードにしておく(ステップS21)。超音波流量計15から1秒に1回程度で定期的に50kHz程度のパルス状超音波を超音波発生部35から放射する。この超音波はガス配管内で放射される。放射された超音波を、相対位置にある超音波検知部36で検知し、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによって、定常状態としてガス流量を情報処理部37で保存しておく。(ステップS22)。その後、配管内のガス流量を定期的に測定しておき、定常状態とは全く異なった状態、例えば急激な変化等が生じた場合、その超音波を超音波検知部36で検知し情報処理部37で保存する。これを非定常状態とする(ステップS23)。
【0078】
収集された超音波の出力は情報処理部37で増幅処理、ノイズ除去された後、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによって、ガス流量を検知し定常状態と比較処理される。さらにあらかじめ保存されている各ガス機器のデータと比較することによって異常かどうかを判断する(ステップS24)。この異常状態のデータと同様な状態であれば異常ガス流量であると判定し、異常状態であると判断することができる(ステップS25)。例えば、通常使用する時以上の急激な変化がガス流量に生じた場合、あらかじめ各ガス機器で使用するガス流量のデータが保存され、それ以外の場合は異常であるとすれば、ガス流量の異常であると容易に判断することができる。このガスの流量異常状態を判断するとガス配管の流量を止めるために、ガスの元栓を閉めてガスを遮断する(ステップS26)。
【0079】
超音波流量計15があるガス機器の配管内のガス流量を検知して異常と判断すると、超音波流量計15から異常ガス流量を検知した時刻、どのガス機器かという場所等の異常情報を情報送信部33から無線通信手段を用いて情報機器1に送信する(ステップS27)。情報機器1では無線通信手段を用いてその異常情報を情報収集部26で受信すると、すぐに情報機器1の画像表示部31上でいつどのガス機器で異常ガス流量を検知したかという異常情報を報知画面として表示させることができる(ステップS28)。
【0080】
それらの異常情報をデータ通信回線網13、音声通信回線網14、ネットワーク回線網12を介して、情報処理サーバ装置10に送信・保存し、また情報機器1に登録されている外部の携帯電話等の通信装置11に電話をして(ステップS29)、情報機器に保存している固有音声を用いて連絡することによって、外に居る居住者にすぐに異常状態を通報することができる(ステップS30)。
【0081】
また電話をするかわりに、情報機器1に登録されている居住者所有の携帯電話のアドレスに、ガス流量を検知した時刻・場所を含めて電子メールを送信することもできる。
【0082】
例えば、ガス流量を検知することができる超音波流量計15を各ガス機器に1台ずつガス配管に設置して、超音波流量計15がガス流量の変化を検知して、その変化があらかじめ保存されている各ガス機器のガス流量と異なっていれば、ガス流量の異常状態であると判断して、超音波流量計がその異常情報、ガス流量を検知した時刻、検知したガス機器・場所を情報機器に送信し、これらの異常情報を受信した情報機器1は画面上でそれらの異常情報を異常報知画面として明示することができる。
【0083】
以上のような構成・手順とすることにより、本発明の実施の形態によれば、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらのガス流量を各ガス機器の流量と比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器1に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を向上させ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0084】
(実施の形態4)
実施の形態4の情報システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を図1と同様に説明する。実施の形態1と同じについては説明を省略する。
【0085】
情報機器1はネットワーク回線12により外部と接続されており、ガス流量を検知することができる超音波流量計15から異常情報を受信し、その受信した異常情報を外部の携帯電話等の通信装置11に通報し、外出している家の居住者に知らせることができるものである。
【0086】
また、ガス流量を検知する超音波流量計15は、初期状態としてガス流量が定常的に流れている時の波形、ガス流量を検知、保存しておく。熱型のパルス状の超音波を用いるので、反射波も少なく、出力も残響が無いので、正確にパルス状の超音波を検知することができる。これによって、ガス流量を正確に検知することができる。この定常状態からガス流量が変化して非定常状態となった時、あらかじめ保存している異常状態に関するガス流量データと比較する。この異常データと比較して異常と判断されると、ガスの流れを遮断し、異常情報を情報機器1に送信する。
【0087】
まず、パルス状の超音波を放射してガス流量を検知することができる超音波流量計15がガス配管内のガス流量を検知して、非定常状態を検知し、さらにガス流量の異常データと比較して異常であると判断すると、その異常情報を無線通信によって親機である情報機器1に送信する。その異常情報を受信した情報機器1はその異常情報、いつどこで異常検知されたかを画面上に明示し、さらに外部の携帯電話等の通信装置11に通報し、外出している家の居住者に知らせることができるものである。
【0088】
例えば、ある一定のガスが流れている時に超音波発信素子から50kHzの超音波を生成し、その超音波発信素子と対向位置に設置してある超音波受信素子で超音波を検知する
。受信素子でこの超音波の到達時間、周波数を計測してガス流量を求めることができる。これを定常状態とし、ガス配管のある位置で例えばガス漏れ等が発生すると、定常状態とは異なる非定常状態のガス流量が発生する。さらに、このガスの流れがあらかじめ保存されている各ガス機器のガス流量以外の異常なガス流量として保存されているデータと比較して同じようなデータであれば、異常状態と判断することができる。
【0089】
図10には同実施の形態に係る超音波流量計の超音波発信素子の断面模式図を示している。これは基板に形成されている熱絶縁体53と測定流体とを完全に遮断した密閉構造で構成された超音波発信素子を示している。このような構造にすることによって、熱絶縁体53は発熱体54と配線55とによって覆われた形となり、フラットで小型化を達成することができる。また測定流体と接触せずに密閉していることから、ガスに対する信頼性も向上することができる。
【0090】
このような超音波発信素子から成る超音波流量計15を用いてガス流量の非定常状態を検知し、さらにあらかじめ保存されている各ガス機器のガス流量、および異常データと比較することによって、異常であるかどうかを判断すると、ガス流量の異常の検知精度を上げることができる。
【0091】
次に、本実施の形態の流量計測方法について図面を参照しながら説明する。図9は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0092】
まず、超音波を放射する超音波流量計15を各ガス機器の配管の根元に設置し、この超音波流量計15からの情報を収集する親機としての情報機器1を居間に設置する。超音波流量計15の電源を入れて、超音波流量計15でガス流量を検知するモードにしておき、居住者が外出した時、情報機器1を外出警戒モードにしておく(ステップS31)。超音波流量計15から1秒に1回程度で定期的に40kHz程度のパルス状超音波を超音波発生部35から放射する。この超音波はガス配管内で放射される。放射された超音波を、相対位置にある超音波検知部36で検知し、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによって、定常状態としてガス流量を情報処理部37で保存しておく。(ステップS32)。その後、配管内のガス流量を定期的に測定しておき、定常状態とは全く異なった状態、例えばガス漏れ等による急激なガス流量の変化等が生じた場合、その超音波を超音波検知部36で検知し情報処理部37で保存する。これを非定常状態とする(ステップS33)。
【0093】
収集された超音波の出力は情報処理部37で増幅処理、ノイズ除去された後、その超音波の到達時間、または周波数を測定することによって、ガス流量を検知し定常状態と比較処理される。さらにあらかじめ保存されている異常状態のパターンデータと比較することによって異常かどうかを判断する(ステップS34)。この異常状態のパターンデータと同様な状態であれば異常ガス流量であると判定し、異常状態であると判断することができる(ステップS35)。例えば、通常使用する時以上の急激な変化がガス流量に生じた場合、あらかじめ各ガス機器で使用するガス流量のデータが保存され、またそれ以外のガス流量のパターンデータを異常データとして保存しておけば、ガス流量の異常であると容易に判断することができる。このガスの流量異常状態を判断するとガス配管の流量を止めるために、ガスの元栓を閉めてガスを遮断する。
【0094】
以下ステップS36以降はステップS15以降と同じフローであり、実施の形態2と同じについては説明を省略する。
【0095】
ガス流量を検知することができる超音波流量計15を各ガス機器に1台ずつガス配管に
設置して、超音波流量計がガス流量の変化を検知して、その変化があらかじめ保存されている各ガス機器のガス流量と異なり、異常パターンデータと同じようであれば、ガス流量の異常状態であると判断して、超音波流量計15がその異常情報、ガス流量を検知した時刻、検知したガス機器・場所を情報機器1に送信し、これらの異常情報を受信した情報機器1は画面上でそれらの異常情報を異常報知画面として明示することができる。
【0096】
例えば、各ガス機器で使用する定常状態でのガス流量を1,5,10sccmとし、ガス流量異常を30sccmとすると、一度に30sccmのガス流量の変化が生じた場合、ガス漏れ等の異常状態であると判断することができる。
【0097】
以上のような構成・手順とすることにより、本発明の実施の形態によれば、単ピークの超音波を正確に検知することができ、この超音波の出力から容易に流量を計測することができ、それらの流量を異常パターンと比較処理することによって、容易に流量の異常状態を検知することができ、その異常検知情報を情報機器1に送信して画面に表示させたり、知らせたりするので、居住者は容易に緊急状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、ガス流量検知に対する利便性、正確性、信頼性を向上させることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0098】
また、家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計15と、前記超音波流量計15からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器1と、前記超音波流量計15から前記情報機器1へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測方法において、前記超音波流量計15に設けられた超音波受発信素子がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間を測定することによって流量を測定し、これを定常状態として記憶するステップと、前記超音波流量計15に設けられた超音波受発信素子がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間を測定することによって流量を測定し、各ガス機器が使用するガス量と比較して異なっていると判定すると非定常状態であると判断するステップと、前記超音波流量計15が前記非定常状態の情報を前記情報機器1に送信するステップと、前記情報機器1で受信した前記非定常状態の情報を報知するステップと、前記情報機器1から指定された外部の通信装置11に通報するステップとを備えてなる流量計測方法を備えて成るものでもよい。
【0099】
さらに、家庭内ガス配管内の流量を測定する1つまたは複数の超音波流量計15と、前記超音波流量計からの情報を通信手段を介して収集することができる情報機器と、前記超音波流量計15から前記情報機器1へ非定常状態に関する情報を送信する流量計測方法において、前記超音波流量計15に設けられた超音波受発信素子がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間を測定することによって流量を測定し、これを定常状態として記憶するステップと、前記超音波流量計に設けられた超音波受発信素子がパルス状の超音波を発生し、前記超音波の受信波を検知しその到達時間を測定することによって流量を測定し、あらかじめ保存されている異常パターンと比較して同様であると判定すると非定常状態であると判断するステップと、前記超音波流量計15が前記非定常状態の情報を前記情報機器1に送信するステップと、前記情報機器1で受信した前記非定常状態の情報を報知するステップと、前記情報機器1から指定された外部の通信装置11に通報するステップとを備えてなる流量計測方法を備えて成るものでもよい。
【0100】
なお、今までの実施の形態ではブロードバンドのインターネット回線としてADSLで説明したが、これに限らずあらゆる通信方式であってもよい。
【0101】
また、これらの情報機器1、超音波流量計15の情報処理部25で上記流量計測方法を行うためには、CPUコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な独自のプログラムが必要である。本実施の形態で説明
した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信したりすることで、新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【0102】
以上のように、本発明は、パルス状の超音波を発生する超音波流量計が正確に超音波を発生し、超音波受信素子でその超音波を正確に検知することができ、それらから測定されたガス流量を比較することによって、正確に異常を検知することができ、その異常情報を情報機器に送信して画面に表示させたり、外部に知らせたりすることができ、知らせを受けた人はすぐに異常状態を認識することができ、その後的確な行動をとることによって、異常検知に対する利便性、正確性、信頼性を向上させることができ、家庭内の安全のネットワークシステムに対しても有用である。
【0103】
また、家庭内に限らずオフィスや商店、工場などにおいても利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る流量計測システム全体を概略的に示す構成説明図
【図2】同実施の形態で用いる情報機器と超音波流量計の機能ブロック図
【図3】同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図4】同実施の形態に係る異常時における情報機器の画面表示図
【図5】同実施の形態に係る超音波流量計の超音波受発信素子の断面模式図
【図6】同実施の形態に係る超音波流量計の超音波受発信素子からの出力信号の特性図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図8】本発明の第3の実施の形態に係るシステムの処理手順を示す図
【図9】本発明の第4の実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図10】同実施の形態に係る超音波流量計の超音波発信素子の断面模式図
【図11】従来の超音波送受波器の構成を示す断面図
【図12】従来の超音波送受波器を用いた超音波流量計を示すブロック図
【符号の説明】
【0105】
1 情報機器
10 情報処理サーバ装置
11 通信装置
12 宅外回線網(インターネット回線網)
13 データ通信回線網
14 音声通信回線網
15 超音波流量計
23 データ通信処理部
24 音声通信処理部
25 情報処理部
28 情報送受信部
31 画像表示部
32 音声合成部
36 超音波検知部
37 超音波発生部
50 超音波発信素子
53 熱絶縁体
54 発熱体
55 配線
60 超音波受信素子
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成19年1月23日(2007.1.23)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−180516(P2008−180516A)
【公開日】 平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願番号】 特願2007−12295(P2007−12295)