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【発明の名称】 ガス器具監視装置
【発明者】 【氏名】中村 廣純

【氏名】村上 茂

【要約】 【課題】家庭内で使用する複数のガス器具の種類、使用形態に関する情報を簡単な構成で知らしめ、その器具情報に基づいた各種サービスを提供する。

【構成】ガスメータ1には、ガス流量を計測する流量計測部12と、ガス器具側から送信される各種情報を受信すると共に必要情報を送信するメータ側無線通信手段16と、メータ側無線通信手段16で取得した情報に基づいて使用器具及び使用形態を特定し登録する器具判別手段20と、登録されたガス器具別に使用状況を監視する器具別監視手段21とを有し、ガス配管3とガス器具とは着脱自在なガスコンセント10を介して接続され、ガスコンセント10の少なくとも一方には、接続状態を検知してガス器具の各種情報を送信するコンセント側無線通信手段31を設け、コンセント側無線通信手段31から送信される信号に基づいて、個々のガス器具の使用状況を監視するようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスメータを経由した後の配管に接続される複数のガス器具の種類または使用状況を個別に監視する装置であって、ガスメータには、ガス流量を計測する流量計測部と、ガス器具側から送信される各種情報を受信すると共に必要情報を送信するメータ側無線通信手段と、前記メータ側無線通信手段で取得した情報に基づいて使用器具及び使用形態を特定し登録する器具判別手段と、ガス器具の使用有無を判断する器具使用有無判断手段と、登録されたガス器具別に使用ガス流量等の情報を監視する使用状況を監視する器具別監視手段とを有し、ガス配管とガス器具とは着脱自在なガスコンセントを介して接続され、ガスコンセントの少なくとも一方には、接続状態を検知してガス器具の各種情報を送信するコンセント側無線通信手段を設け、前記コンセント側無線通信手段には、ガス圧または流れを検知して器具の使用有無を判断する器具使用確認手段を有し、器具情報と共に器具使用確認情報を送信し、個々のガス器具の使用状況を監視するようにしたガス器具監視装置。
【請求項2】
コンセント側無線通信手段は、ガスコンセントが接続されたとき通電状態となり、ガス器具の情報を送信するようにした請求項1記載のガス器具監視装置。
【請求項3】
コンセント側無線通信手段は、ガス器具の種類及び使用形態に応じて異なる信号が送信可能な設定手段を備えた請求項1または2記載のガス器具監視装置。
【請求項4】
コンセント側無線手段は、給湯器の使用設定を行った場合、給湯、風呂、暖房の使用形態に応じて異なる信号が送信可能な設定手段を備えた請求項3記載のガス器具監視装置。
【請求項5】
コンセント側無線通信手段は、ガスコンセントに一体的に取り付けられ、ガスコンセントが着脱されたときメータ側無線通信手段に着脱信号を送信するようにした請求項1〜4のいずれか1項記載のガス器具監視装置。
【請求項6】
コンセント側無線通信手段を取り付けたガスコンセントは、ガス事業者からガス需要家に供与されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のガス器具監視装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスメータを経由した後のガス配管に接続される複数のガス器具を特定してガスの使用状況を個別に監視する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガス監視装置としては、ガス供給ライン中に配置されたガスメータを通過するガス量に応じて信号を発する流量測定手段と、該流量測定手段からの信号によりガスメータ通過ガス量の変化流量を算出し、個別ガス器具ごとのガス量に分類する個別ガス器具流量演算手段と、変化流量以外の入力信号、例えば外気温、カレンダー情報、使用開始時刻情報等を得るセンサ手段と、個別ガス器具流量演算手段及びセンサ手段から得られる情報を複合化し使用されているガス器具の判別を行う複合演算手段を備えたもの(例えば、特許文献1参照)や、各ガス器具の個々のガス流路にそれぞれ設置され、ガス流量に応じた強さで個々のガス器具に対応した所定の周波数の監視音を発生する各発音手段と、各発音手段が発生する監視音に基づき個々のガス器具の使用状況を監視する監視手段を備えたもの(例えば、特許文献2参照)がある。
【特許文献1】特開平3−236513号公報
【特許文献2】特開平8−178195号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記各特許文献に開示されたガス器具監視装置は、複雑な制御回路を伴うガス器具判別手段を設ける必要があり、特に、特許文献1では、ガスメータ通過ガス量の変化流量から個別ガス器具ごとのガス量に分類する個別ガス器具流量演算手段を設け、さらに使用環境を特定するための各種センサ情報を複合化して使用ガス器具を推定するというものであり、複雑な回路構成を必要とする割には使用ガス器具を特定するにあたり確実性に問題を残すものであった。
【0004】
また、特許文献2のものは、各ガス器具に流れるガス流量の大きさに応じた周波数の監視音を発し、その監視音を集音して使用ガス器具を特定するというものであるため、個別のガス器具から発せられる情報に基づいて使用ガス器具を特定するという点において確実性の向上は図れるものの、流量に応じた音を発生する笛装置及び音を集音するマイクロホン及び分析回路が必要であり、極めて複雑な回路構成が要求されるという問題があった。
【0005】
本願発明は上記課題を解決するもので、ガス配管とガス器具を接続する手段として用いられるガスコンセントに使用ガス器具の情報を送信可能な無線通信手段を一体的に収納し、この無線通信手段からの情報に基づいて使用ガス器具の特定及び使用情報の取得を行い、特定された使用情報に対応して使用ガス流量値の監視を行うガス器具監視装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来の課題を解決するため本発明のガス器具監視装置は、ガスメータを経由した後の配管に接続される複数のガス器具の種類または使用状況を個別に監視する装置であって、ガスメータには、ガス流量を計測する流量計測部と、ガス器具側から送信される各種情報を受信すると共に必要情報を送信するメータ側無線通信手段と、前記メータ側無線通信手段で取得した情報に基づいて使用器具及び使用形態を特定し登録する器具判別手段と、登録されたガス器具別に使用状況を監視する器具別監視手段とを有し、ガス配管とガス器具とは着脱自在なガスコンセントを介して接続され、ガスコンセントの少なくとも一方に
は、接続状態を検知してガス器具の各種情報を送信するコンセント側無線通信手段を設け、前記コンセント側無線通信手段には、ガス圧または流れを検知して器具の使用有無を判断する器具使用確認手段を有し、器具情報と共に器具使用確認情報を送信し、個々のガス器具の使用状況を監視するようにしたものである。
【0007】
上記発明によれば、ガス配管とガス器具を接続する手段として用いられるガスコンセントに使用ガス器具の情報を送信可能なコンセント側無線通信手段を一体的に収納しているため、コンセント側無線通信手段で使用ガス器具の種類や使用形態を設定するだけで、ガスコンセントを接続したとき、設定された種類、使用形態に応じた信号、例えば、給湯器の場合A信号、ガス調理器の場合B信号、ガスファンヒータの場合C信号とし、さらに給湯器の使用形態として給湯の場合A−1信号、風呂の場合A−2信号、床暖房の場合A−3信号というような設定信号がメータ側無線通信手段に送信され、この信号を確認し登録することで、家庭内で使用するガス器具の情報を簡単な構成で確実に取得することができる。
【0008】
また、取得したガス器具情報別にその使用有無情報も同時に取得できるため、流量計測部で求められる流量値をガス器具情報に対応させて監視することができ、ガス事業者は得られた情報を活用して、保安、料金等の分野で種々のサービスを提供することができる。
【0009】
また、接続手段であるガスコンセントに情報発信手段であるコンセント側無線通信手段を収納するようにしているため、ガス器具は一般市販品をそのまま使用することができ、買い替え等で商品が交換されるような場合においても全く影響を受けることなく、継続して使用状況の監視を行うことができる。
【0010】
さらに、買い増し等で使用ガス器具が追加されるような場合も、情報発信手段を内蔵したガスコンセントを使用してガス配管を行うだけで、簡単に追加登録を行うことができ、反対に、ガス器具の使用を停止する場合は、ガスコンセントを引き抜くだけで、簡単に登録抹消を行うことができ、極めて簡単な構成で、使用ガス器具の登録、抹消を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のガス器具監視装置によれば、ガス配管とガス器具を接続する手段として用いられるガスコンセントに使用ガス器具の情報を送信可能なコンセント側無線通信手段を一体的に収納しているため、コンセント側無線通信手段で使用ガス器具の種類や使用形態を設定するだけで、ガスコンセントを接続したとき、設定された種類、使用形態に応じた信号、例えば、給湯器の場合A信号、ガス調理器の場合B信号、ガスファンヒータの場合C信号とし、さらに給湯器の使用形態として給湯の場合A−1信号、風呂の場合A−2信号、床暖房の場合A−3信号というような設定信号がメータ側無線通信手段に送信され、この信号を確認し登録することで、家庭内で使用するガス器具の情報を簡単な構成で確実に取得することができる。また、取得したガス器具情報別にその使用有無情報も同時に取得できるため、流量計測部で求められる流量値をガス器具情報に対応させて監視することができ、ガス事業者は得られた情報を活用して、保安、料金等の分野で種々のサービスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
第1の発明によるガス監視装置は、ガスメータを経由した後の配管に接続される複数のガス器具の種類または使用状況を個別に監視する装置であって、ガスメータには、ガス流量を計測する流量計測部と、ガス器具側から送信される各種情報を受信すると共に必要情報を送信するメータ側無線通信手段と、前記メータ側無線通信手段で取得した情報に基づいて使用器具及び使用形態を特定し登録する器具判別手段と、登録されたガス器具別に使
用状況を監視する器具別監視手段とを有し、ガス配管とガス器具とは着脱自在なガスコンセントを介して接続され、ガスコンセントの少なくとも一方には、接続状態を検知してガス器具の各種情報を送信するコンセント側無線通信手段を設け、前記コンセント側無線通信手段には、ガス圧または流れを検知して器具の使用有無を判断する器具使用確認手段を有し、器具情報と共に器具使用確認情報を送信し、個々のガス器具の使用状況を監視するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
そして、ガス配管とガス器具を接続する手段として用いられるガスコンセントに使用ガス器具の情報を送信可能なコンセント側無線通信手段を一体的に収納しているため、コンセント側無線通信手段で使用ガス器具の種類や使用形態を設定するだけで、ガスコンセントを接続したとき、設定された種類、使用形態に応じた信号、例えば、給湯器の場合A信号、ガス調理器の場合B信号、ガスファンヒータの場合C信号とし、さらに給湯器の使用形態として給湯の場合A−1信号、風呂の場合A−2信号、床暖房の場合A−3信号というような設定信号がメータ側無線通信手段に送信され、この信号を確認し登録することで、家庭内で使用するガス器具の情報を簡単な構成で確実に取得することができる。
【0014】
また、取得したガス器具情報別にその使用有無情報も同時に取得できるため、流量計測部で求められる流量値をガス器具情報に対応させて監視することができ、ガス事業者は得られた情報を活用して、保安、料金等の分野で種々のサービスを提供することができる。
【0015】
また、接続手段であるガスコンセントに情報発信手段であるコンセント側無線通信手段を収納するようにしているため、ガス器具は一般市販品をそのまま使用することができ、買い替え等で商品が交換されるような場合においても全く影響を受けることなく、継続して使用状況の監視を行うことができる。
【0016】
さらに、買い増し等で使用ガス器具が追加されるような場合も、情報発信手段を内蔵したガスコンセントを使用してガス配管を行うだけで、簡単に追加登録を行うことができ、反対に、ガス器具の使用を停止する場合は、ガスコンセントを引き抜くだけで、簡単に登録抹消を行うことができ、極めて簡単な構成で、使用ガス器具の登録、抹消を行うことができる。
【0017】
第2の発明は、コンセント側無線通信手段は、ガスコンセントが接続されたとき通電状態となり、ガス器具の情報を送信するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】
そして、ガスコンセントのオス側とメス側が確実に挿着されたとき、コンセント側無線通信手段の電源を通電状態として設定された条件に対応する信号を送信するので、確実にガス器具の使用状況を把握することができると共に、ガスコンセントが挿着されていないときには電池電源の消耗をなくすることができる。
【0019】
第3の発明は、コンセント側無線通信手段は、ガス器具の種類及び使用形態に応じて異なる信号が送信可能な設定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0020】
第4の発明は、コンセント側無線手段は、給湯器の使用設定を行った場合、給湯、風呂、暖房の使用形態に応じて異なる信号が送信可能な設定手段を備えたことを特徴とするものである。
【0021】
そして、コンセント側無線通信手段にはガス器具の種類に応じて、例えば給湯器の場合A信号、ガス調理器の場合B信号、ガスファンヒータの場合C信号というように異なる信号の設定ができ、またガス器具の使用形態に応じて、例えば給湯器の使用形態として給湯の場合A−1信号、風呂の場合A−2信号、床暖房の場合A−3信号というように異なる
信号の設定ができるため、多くのガス器具を多様な形態で使用するような場合においても、容易に、かつ確実にガス器具の使用状況を把握することができ、この使用状況により得られた情報を有効に活用することで、使い勝手のよいガス監視装置を提供することができる。
【0022】
第5の発明は、コンセント側無線通信手段は、ガスコンセントに一体的に取り付けられ、ガスコンセントが着脱されたときメータ側無線通信手段に着脱信号を送信するようにしたことを特徴とするものである。
【0023】
そして、ガスコンセントの着脱信号を送信することで、ガス器具の使用状況をより詳細に把握することができ、例えば暖房シーズンに対応してガスファンヒータ用のガスコンセントを着脱するだけでガスファンヒータの使用有無を確認することができ、使用ガス器具の新規登録や登録抹消の作業を簡単に行うことができるため、家庭内におけるガス器具の使用状況をリアルタイムに把握することができる。
【0024】
第6の発明は、コンセント側無線通信手段を取り付けたガスコンセントは、ガス事業者からガス需要家に供与されたものであることを特徴とするものである。
【0025】
そして、ガス事業者が認定したガスコンセントを使用することで、ガス事業者は得られた情報を活用して、保安、料金等の分野で種々のサービスを提供することも可能となる。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるガス器具監視装置の全体構成図である。
【0028】
各家庭のガス供給管1の入口部分にガスメータ2が設置され、このガスメータ2を経由した後のガス配管3から分岐して家庭で使用する種々のガス器具が設置された場所まで配管されガスが供給される。例えば、屋外にはガス給湯器4が設置され、このガス給湯器4で生成される湯が水配管を介して台所の給湯栓5、浴槽やシャワー装置が設置された風呂6、リビング等に設置された床暖房7に供給され、種々の使用形態を形成している。
【0029】
また、屋内にあっては、台所に設置されたガステーブル8、リビングや寝室等に設置されたガスファンヒータ9にガスが供給され、必要に応じて適宜使用される。
【0030】
そして、ガス配管3から分岐した配管3aとガス器具(ガス給湯器4、ガステーブル8、ガスファンヒータ9)は、着脱自在な接続手段であるガスコンセント10を介して接続されており、買い替え時の商品交換、シーズンに対応した器具の出し入れ、買い増し時の商品追加等が容易に行えるようにしている。
【0031】
そして、ガスメータ2には、ガス流量を計測する流量計測部12が設けられ、例えば図2に示すように、ガス流路に一対の超音波センサを配置し流路を流れる流量に応じて変化する伝播時間を計測することで流量を測定するものがある。以下、その構成を簡単に説明すると、超音波を送信または受信する第1送受信器12Aと受信または送信する第2送受信器12Bが流れ方向に配置され、切換手段を有する計測制御部13によって送受信の切換えが可能になっており、ガス等の流体の流れ状態を検出している。この第1送受信器12Aと第2送受信器12Bの信号を処理して流量を計測するもので、具体的には、まず計測制御部13により第1送受信器12Aを駆動し、第2送受信器12Bに向け、すなわち上流から下流に超音波を送信する。そして第2送受信器12Bで受信した信号を計測制御
部13に設けた増幅手段により増幅し、この増幅された信号は基準信号と比較され、基準信号以上の信号が検出された後、計測制御部13に設けた繰り返し手段により上記の送受信を所定の回数を繰り返し、それぞれの時間値を計測制御部13に設けたタイマカウンタのような計時手段で計測する。
【0032】
次に、切換手段を有する計測制御部13で第1送受信器12Aと第2送受信器12Bの送受信を切換えて、第2送受信器12Bから第1送受信器12A、すなわち下流から上流に向かって超音波信号を送信し、この送信を前述のように繰り返し、それぞれの時間値を計測する。そして、第1送受信器12Aと第2送受信器12Bとの超音波の伝搬時間差から流路11の大きさや流体の流れ状態を考慮して信号処理手段14で流量値を求める。
【0033】
また、流量計測手段12が配置された流路11内には異常時等にガスの流れを遮断する遮断弁15が設けられている。
【0034】
また、ガスメータ2内には、図5に示すように、器具側からの無線信号を受信するメータ側無線通信手段16が設けられ、ここで受信した器具情報に基づいて、使用するガス器具の種類を特定する器具信号を設定し登録する器具信号登録手段17と、使用するガス器具の用途別に使用形態を特定する用途別信号登録手段18と、この器具信号登録手段17及び用途別信号登録手段18の登録情報より予め定めた分類毎に家庭内の使用ガス器具を分類する器具分類手段19とを有する器具判別手段20が設けられている。
【0035】
ここで、器具信号登録手段17は、器具側から個別に送られてくる信号に基づいて、例えば下表(表1)のように、器具の種類に応じて信号を設定登録する。
【0036】
【表1】


【0037】
また、用途別信号登録手段18は、器具側から個別に送られてくる情報に基づいて、例えば下表(表2)のように、器具の用途別に使用形態を特定する信号を設定登録する。
【0038】
【表2】


【0039】
また、器具分類手段19は、ガス事業者がガス器具の種類及び使用形態等からガス料金の割引対象分野を予め設定し分類したものに、上記(表1)及び(表2)で得られる情報より家庭内で使用するガス器具を当てはめ分類するもので、例えば下表(表3)のように、給湯器を用いて床暖房を行っている場合は割引Aとし、ガスファンヒータ等で温風暖房を行っている場合は割引Bとし、それ以外は標準として分類し、家庭内で使用しているガ
ス器具を設定登録する。
【0040】
【表3】


【0041】
そして、器具信号登録手段17、用途別信号登録手段18、器具分類手段19で構成される器具判別手段20からの登録信号に基づいてガス器具の使用状況に応じたガス使用量を監視する器具別監視手段21を有している。この器具別監視手段21は、流量計測部12の信号処理手段14で求められるガス流量値を入力し、器具分類手段19で分類された分野に該当するガス器具の登録情報と共に管理され、メータ側無線通信手段16からの要求に基づいて所定期間毎の累積流量値等の情報が出力される。
【0042】
また、流量計測部12から異常流量等の信号が入力された場合は、遮断弁15を介して流路11を遮断することで安全性を確保する。
【0043】
なお、本実施の形態では器具別監視手段21は、分類された項目毎にガス器具の使用登録が有るか否かの情報と、トータルのガスの使用量を所定期間毎に管理するようにし、例えば冬場の暖房期間中は表3に示すように、床暖房と温風暖房の使用器具が登録された状態でガス使用量が管理され、夏場は割引対象分野の使用登録器具がない状態でガス使用量が管理されることになるが、これ以外にも、例えば、器具別監視手段21に器具判別手段20で分類されたガス器具毎にガス使用量を求める機能を付加することで、より細かな分類が可能となり、多様なサービスの提供ができ、保安面においても充実させることができる。
【0044】
また、本実施の形態では器具判別手段20の分類項目として、料金割引サービスを対象としたが、これに限定されるものではなく、保安サービス等 、ガス事業者等が必要と考えるサービスを対象に器具別の監視方法を採用することができるものである。
【0045】
次に、ガス配管3から分岐した配管3aとガス器具との接続部分について、図3及び図4を用いて説明する。
【0046】
分岐配管3aとガス器具とは、着脱自在に接続可能なカチット式のガスコンセント10を介して接続するようにしており、買い替え時の商品交換やシーズンに対応した器具の出し入れ、さらには買い増し時の商品追加等が容易に行えるようにしている。
【0047】
分岐配管3a側の接続部となるプラグ22には、スプリング23で付勢された弁体24を弁座25に押し付けて閉止状態を保つようにしたガス供給口26を設け、このガス供給口26に挿着することで弁体24を押し下げ開放状態としてガスを供給するソケット27を設け、このプラグ22とソケット27でカチット式のガスコンセント10を形成している。ソケット27には、プラグ22に挿着することでスプリング23に抗して弁体24を押し下げガス供給口26を開放状態とする弁棒28と、プラグ22の外周と係合し挿着状態を保つ保持手段29と、フラグ22とソケット27の着脱状態を検知する着脱検知手段30と、着脱検知手段30からの挿着信号を受けて通信可能状態となるコンセント側無線通信手段31を設けている。
【0048】
コンセント側無線通信手段31は、ソケット27に一体的に組み込まれ、一方端に接続されたガス器具の使用または設置状態に対応して器具情報を送信できるようになっている。例えば、ガスファンヒータの使用例において、暖房シーズンに入りガスファンヒータの使用を開始する場合、収納していた器具を取り出しソケット27をフラグ22に装着すると、コンセント側無線通信手段31が通電状態となり、予め設定してある器具情報がメータ側無線通信手段16に送信される。この送信情報に基づいてガスメータ2は器具情報を最新の状態に更新する。また、反対に暖房シーズンが終わりガスファンヒータの使用を停止する場合は、ソケット27をプラグ22から取り外すことでコンセント側無線通信手段31から離脱信号がメータ側無線通信手段16に送信される。この送信情報に基づいてガスメータ2は器具情報を最新の状態に更新する。
【0049】
また、コンセント側無線通信手段31には、表1、表2に示すような器具情報を設定する器具情報設定手段32を有し、使用する器具の種類及び用途に応じて予め設定し、器具信号記憶手段33及び用途別信号記憶手段34に記憶するようにしている。そして、着脱検知手段30によりソケット27がプラグ22に挿着されたことを検出したとき、電源部を含む制御回路35に信号を送って送信手段36より器具信号記憶手段33及び用途別信号記憶手段34に記憶された設定情報を送信するようにしたものである。
【0050】
また、ソケット27には、ガス圧または流路内のガスの流れを検知して器具が使用されたか否かを判断する器具使用確認手段38を設けており、器具が使用された場合、器具信号記憶手段33及び用途別信号記憶手段34で記憶した器具情報と共に器具使用確認情報を送信手段36からメータ側無線通信手段16に送信するようにしている。
【0051】
この器具使用確認情報を受信したメータ側無線通信手段16は、器具使用有無判断手段39で器具使用ありの情報を器具監視手段21に送る。このとき器具使用有無判断手段39は予め登録してある器具情報分類項目に対応させて器具使用ありの情報を送るようにしている。器具監視手段21はこの情報により流量計測部12より入力される流量値を器具情報分類項目別に管理するようにしている。
【0052】
なお、器具情報設定手段32の具体的構成としては、ソケット27に収納されたコンセント側無線通信手段31にスイッチ等の入力手段を設け設定モードに切替えて直接設定するようにしてもよく、外部端子を設け専用の設定器と接続することで任意に設定可能な構成としてもよいものである。
【0053】
さらに、コンセント側無線通信手段31において、図6に示すように、器具情報設定手段32を着脱自在に収納可能なカード式メモリー37を採用した構成とすることで、設定操作の多様化を図れるものである。例えば、ガス給湯器において、当初、給湯と風呂しか使用していなかった使用形態を途中から床暖房の使用形態を追加した場合、器具情報の更新を行うことで、割引A分類に登録することができ、使用者にとってメリットがでてくる。この場合、ソケット27に組み込まれたコンセント側無線通信手段31のカード式メモリー37を取り出し、床暖房使用を追加した新たなメモリーカード37を差し込むだけで、器具情報の更新を行うことができ、旧のメモリーカード37はガス事業者が持ち帰って再度設定をし直すことで再利用が可能なものとなる。
【0054】
なお、本実施の形態では、コンセント側無線通信手段31をソケット27に収納する構成において説明したが、これに限定されるものではなく、プラグ22に収納する構成としてもよく、ガスホース等に取り付ける構成も可能である。
【0055】
また、着脱形態もカチット式で説明したが、ネジ式の接続形態でも可能であることはいうまでもない。
【0056】
以上のように構成されたガス器具監視装置において、まずガス器具を設置する場合、ガスメータ2を経由した後のガス配管3から分岐した分岐配管3aにカチット式ガスコンセント10のプラグ22を取り付ける。そして、器具側にはガスホース等が接続されたソケット27を取り付け、ソケット27に組み込まれたコンセント側無線通信手段31に器具情報として器具信号と用途別信号を入力する。次に、ソケット27をプラグ22に挿着する。以上の作業をそれぞれのガス器具において行うことで、ソケット27をプラグ22に挿着したときに設定された器具信号と用途別信号が自動的にガスメータ2に送信され、ガスメータ2では、送信された器具情報をメータ側無線通信手段16が受信し、上記説明のステップに基づいて家庭内で使用する複数のガス器具が所定の分類項目にしたがって分類される。
【0057】
この分類されたガス器具の登録情報は流量計測部12で求められる流量値と共に器具別監視手段21で管理され、ガス事業者等からの要求があった場合、ガス器具の登録情報に対応した流量データを出力し、通信手段16を介して要求情報を送信する。
【0058】
ガス事業者は入手した器具情報を予め設定した対象サービスに反映させることで、使用者への利便性、経済性、安全性をより高めることができる。
【0059】
以上のように、ガス配管とガス器具を接続する手段として用いられるガスコンセント10に使用ガス器具の情報を送信可能なコンセント側無線通信手段31を一体的に収納しているため、コンセント側無線通信手段31で使用ガス器具の種類や使用形態を設定するだけで、ガスコンセント10を接続したときに自動的にメータ側無線通信手段16に送信され、この信号を確認し登録することで、家庭内で使用するガス器具の情報を簡単な構成で確実に取得することができる。
【0060】
また、ガス器具とは直接的に関係のないガスコンセント10にコンセント側無線通信手段31を収納するようにしているため、ガス器具は一般市販品をそのまま使用することができ、買い替え等で商品が交換されるような場合においても全く影響を受けることなく、継続して使用状況の監視を行うことができる。
【0061】
さらに、買い増し等で使用ガス器具が追加されるような場合も、情報発信手段31を内蔵したガスコンセント10を使用してガス配管を行うだけで、簡単に追加登録を行うことができ、反対に、ガス器具の使用を停止する場合は、ガスコンセントを引き抜くだけで、簡単に登録抹消を行うことができ、極めて簡単な構成で、使用ガス器具の登録、抹消を行うことができる。
【0062】
また、コンセント側無線通信手段31を取り付けたガスコンセント10は、ガス事業者からガス需要家に供与することにより、ガス事業者は得られた情報を活用して、保安、料金等の分野で種々のサービスを提供することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、家庭内で使用するガス器具の種類、使用形態を特定し流量データと共に管理する監視装置に限らず、オフィスや店舗で使用する複数の器具に対して種類、使用形態を特定し、電力使用量、水道使用量と共に管理する装置等にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施の形態1におけるガス監視装置の全体構成図
【図2】同ガス監視装置におけるガスメータ側の制御ブロック図
【図3】同ガス監視装置におけるガス器具の接続形態を示す図
【図4】同ガス監視装置におけるガスコンセントの詳細図
【図5】同ガス監視装置におけるコンセント側無線通信手段の制御ブロック図
【図6】同ガス監視装置における器具情報設定手段の一例を示す図
【符号の説明】
【0065】
2 ガスメータ
3 ガス配管
10 ガスコンセント
12 流量計測部
16 メータ側無線通信手段
20 器具判別手段
21 器具別監視手段
30 着脱検知手段
31 コンセント側無線通信手段
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成18年6月30日(2006.6.30)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【識別番号】100109151
【弁理士】
【氏名又は名称】永野 大介


【公開番号】 特開2008−8807(P2008−8807A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−180664(P2006−180664)