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【発明の名称】 タンクレベルゲージの設置方法及び構造
【発明者】 【氏名】山下 隆夫

【氏名】皆川 政治

【要約】 【課題】タンクレベルゲージの製造に係る工数の増加を防ぎ、かつ、透明板の割れやゲージの位置ずれなどの問題を解消する。

【構成】タンクの後端側の鏡板12に形成された長穴を塞ぐ透明板20に、目盛り20aが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛り20aを直接印刷することによりタンク10内部の糞尿の量を測るゲージとし、透明板20の両面がゴムパッキン22に挟持された状態で、外側から押え板24によって鏡板12に押さえ付けられて固定されている。よって、タンク10に塗装を施す際に、ナット30を緩めることなく、透明板20にマスキングを施すのみで塗装作業を行うことが可能であり、塗装に際し、ナット30を何度も緩め、再度締め付けを行う必要がなくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向中央部に上下に延びる長穴が形成されたバキュームカーのタンク後端側鏡板に、前記長穴に沿って複数のスタッドボルトを立設し、前記長穴を塞ぐ透明板の表面に、目盛りが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛りを直接印刷してなるタンクレベルゲージと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成されたゴムパッキンと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成された押え板とに、前記スタットボルトの挿通穴を形成し、前記スタッドボルトに、前記ゴムパッキン、前記透明板、前記ゴムパッキン、前記押え板の順番で挿通して各部品を重ね合わせ、前記スタッドボルトと係合するワッシャ及びナットにより、前記各部品を前記鏡板に固定することを特徴とするタンクレベルゲージの設置方法。
【請求項2】
車幅方向中央部に上下に延びる長穴が形成されたバキュームカーのタンク後端側鏡板に、前記長穴に沿って複数のスタッドボルトが立設され、前記長穴を塞ぐ透明板の表面に目盛りが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛りを直接印刷してなるタンクレベルゲージと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成されたゴムパッキンと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成された押え板とに、各々、前記スタットボルトの挿通穴が形成され、前記スタッドボルトに、前記ゴムパッキン、前記透明板、前記ゴムパッキン、前記押え板の順番で挿通されて各部品が重ね合わされ、前記スタッドボルトと係合するワッシャ及びナットにより、前記各部品が前記鏡板に固定されることを特徴とするタンクレベルゲージの構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、バキュームカーのタンク後端側鏡板に設けられるタンクレベルゲージの取付け方法及び取付け構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図2に示されるように、バキュームカーのタンク10の後端側の鏡板12には、タンク内部の糞尿の量を目視するためのタンクレベルゲージ14が設けられている。タンクレベルゲージ14の構造は、図3に示されるように、バキュームカーのタンク後端側の鏡板12の、車幅方向中央部に、上下に延びる長穴16が形成され、長穴16に沿って複数のスタッドボルト18が立設される。そして、スタッドボルト18に、長穴16を塞ぐ透明板(アクリル板)20と、透明板20と同一外形かつ長穴16と同形状の長穴22aが形成されたゴムパッキン22と、透明板20と同一外形かつ長穴16と同形状の長穴24aが形成された鋼板製の押え板24と、ステンレス板に目盛り26aが刻印されたゲージ26とを、ワッシャ28及びナット30によって固定したものである。透明板20、ゴムパッキン22、押え板24の何れにも、スタットボルト18を挿通するための挿通穴20b、22b、24bが形成されているが、ゲージ26にはスタッドボルト18の挿通穴は無く、図4に示されるように、押え板24とワッシャ28との間に挟まれた状態で、透明板20、ゴムパッキン22、押え板24と共に、ナット30によって鏡板12に友締めされている。又、ゲージ26の一部が押え板24の長穴24aの一部を塞ぐように突出する位置に、固定されている。
【0003】
そして、タンク内部の糞尿の液面が、鏡板12の長穴16及び透明板20を介して外部から視認され、ゲージ26の目盛り26aによって、糞尿の量を測ることが可能となっている。なお、容器内部の液体量を直接視認するためのレベルゲージは種々発明されており、例えば、特許文献1にその一例が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平7−19929号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のごとき従来のバキュームカーの製造工程において、タンク10に塗装を施す際に、透明板20やゲージ26に塗料が掛ることなく、鏡板12及び押え板24を塗装するために、ナット30を緩めてゲージ26を取り外した後、透明板20にマスキングを施して、ナット30を締め付け、塗装を行う。そして、塗装完了後に再び押え板24とワッシャ28との間にゲージ26を挟み込み、ナット30を締める必要があり、タンクレベルゲージの製造に係る工数が増加する原因となっている。又、塗装に際して行われるナット30の締め付けの際に、最初の組立作業時には遵守されるナット30の締め付けトルクが守られない場合があり、透明板20に無理な力が加わって、透明板20に割れが生じるといった問題が指摘されている。又、再度の取付けの際に、ゲージ26の位置がずれてしまい正しい内容量が表示されなくなるおそれも指摘されている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、タンクレベルゲージの製造に係る工数の増加を防ぎ、かつ、製造過程における、透明板の割れやゲージの位置ずれなどの問題を解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための、本発明に係るタンクレベルゲージの設置方法は、車幅方向中央部に上下に延びる長穴が形成されたバキュームカーのタンク後端側鏡板に、前記長穴に沿って複数のスタッドボルトを立設し、前記長穴を塞ぐ透明板の表面に、目盛りが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛りを直接印刷してなるタンクレベルゲージと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成されたゴムパッキンと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成された押え板とに、前記スタットボルトの挿通穴を形成し、前記スタッドボルトに、前記ゴムパッキン、前記透明板、前記ゴムパッキン、前記押え板の順番で挿通して各部品を重ね合わせ、前記スタッドボルトと係合するワッシャ及びナットにより、前記各部品を前記鏡板に固定することを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、タンク後端側鏡板に形成された長穴を塞ぐ透明板に、目盛りが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛りを直接印刷することにより、タンク内部の糞尿の量を測るゲージとし、透明板の両面がゴムパッキンに挟持された状態で、外側から押え板によって鏡板に押さえ付けられて固定されていることから、タンクに塗装を施す際に、ナットを緩めることなく、透明板にマスキングを施すのみで塗装作業を行うことが可能であり、塗装に際して、ナットを何度も緩め、締め付ける作業が不要となる。
【0008】
又、上記課題を解決するための、本発明に係るタンクレベルゲージの構造は、車幅方向中央部に上下に延びる長穴が形成されたバキュームカーのタンク後端側鏡板に、前記長穴に沿って複数のスタッドボルトが立設され、前記長穴を塞ぐ透明板の表面に目盛りが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛りを直接印刷してなるタンクレベルゲージと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成されたゴムパッキンと、前記透明板と同一外形かつ前記長穴と同形状の長穴が形成された押え板とに、各々、前記スタットボルトの挿通穴が形成され、前記スタッドボルトに、前記ゴムパッキン、前記透明板、前記ゴムパッキン、前記押え板の順番で挿通されて各部品が重ね合わされ、前記スタッドボルトと係合するワッシャ及びナットにより、前記各部品が前記鏡板に固定されることを特徴とするものである。
【0009】
本発明によれば、タンク後端側鏡板に形成された長穴を塞ぐ透明板に、目盛りが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛りを直接印刷することによりタンク内部の糞尿の量を測るゲージとし、透明板の両面がゴムパッキンに挟持された状態で、外側から押え板によって鏡板に押さえ付けられて固定されていることから、タンクに塗装を施す際に、ナットを緩めることなく、透明板にマスキングを施すのみで塗装作業を行うことが可能であり、塗装に際して、ナットを何度も緩め、締め付ける作業が不要となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明はこのように構成したので、タンクレベルゲージの製造に係る工数の増加を防ぎ、かつ、製造過程における、透明板の割れやゲージの位置ずれなどの問題を解消することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分には同一符号を付していることから、適宜図3及び図4を参照されたい。
【0012】
図1には、本発明の実施の形態に係る、バキュームカーのタンク後端側鏡板に設けられるタンクレベルゲージ32の構造が示されている。具体的には、タンク10の後端側の鏡板12に形成された長穴16に沿って、複数のスタッドボルト18が立設されている(図3参照)。そして、長穴16を塞ぐ透明板20の表面に、目盛り20aが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛り20aを直接印刷することによって、タンク内部の糞尿の量を測るゲージとしている。更に、透明板20と、透明板20と同一外形かつ長穴16と同形状の長穴22aが形成されたゴムパッキン22と、透明板20と同一外形かつ長穴16と同形状の長穴24aが形成された押え板24とに、各々、スタットボルトの挿通穴20b、22b、24bが形成されている(図3参照)。そして、スタッドボルト18に、ゴムパッキン22、透明板20、ゴムパッキン22、押え板24の順番で挿通されて各部品20、22、24が重ね合わされ(図3参照)、スタッドボルト18と係合するワッシャ28及びナット30により、各部品20、22、24が鏡板12に固定されている。
【0013】
上記構成をなす、本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。すなわち、タンク10の後端側の鏡板12に形成された長穴16を塞ぐ透明板20に、目盛り20aが印刷されたシールを貼着し若しくは目盛り20aを直接印刷することによりタンク10内部の糞尿の量を測るゲージとし、透明板20の両面がゴムパッキン22に挟持された状態で、外側から押え板24によって鏡板12に押さえ付けられて固定されている。よって、タンク10に塗装を施す際に、ナット30を緩めることなく、透明板20にマスキングを施すのみで塗装作業を行うことが可能であり、塗装に際し、ナット30を何度も緩め、再度締め付けを行う必要がなくなる。
【0014】
よって、タンクレベルゲージ32の製造に係る工数の増加を防ぐことが可能となる。又、塗装に際し、ナット30を何度も緩め、再度締め付けを行う必要がなくなるので、ナット30の締め付けトルクが守られず、透明板20に無理な力が加わって、透明板20に割れが生じるといった不具合も生じ得ない。又、タンクレベルゲージ32を一度設置すると、その後にナット30を緩めることがなくなるので、ゲージの位置にずれが生じるといった問題も生じ得ない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態に係るタンクレベルゲージの斜視図、(b)は本発明の実施の形態に係る透明板の単体図である。
【図2】従来のバキュームカーを後方から見た図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るタンクレベルゲージの分解斜視図である。
【図4】図3の矢視A図である。
【符号の説明】
【0016】
10:タンク、12:鏡板、16:長穴、18:スタッドボルト、20:透明板、20a:目盛り、 20b、22b、24b:挿通穴、22:ゴムパッキン、 22a、24a:長穴、24:押え板、28:ワッシャ、30:ナット、32:タンクレベルゲージ
【出願人】 【識別番号】000003377
【氏名又は名称】東急車輛製造株式会社
【出願日】 平成18年6月20日(2006.6.20)
【代理人】 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫

【識別番号】100104145
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 嘉夫

【識別番号】100080908
【弁理士】
【氏名又は名称】舘石 光雄

【識別番号】100109690
【弁理士】
【氏名又は名称】小野塚 薫

【識別番号】100135035
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 明夫

【識別番号】100131266
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼ 昌宏

【識別番号】100093193
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 壽夫


【公開番号】 特開2008−2834(P2008−2834A)
【公開日】 平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願番号】 特願2006−170112(P2006−170112)