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【発明の名称】 嗜好を反映する経路案内方法及び案内システム
【発明者】 【氏名】幸 嘉平太

【氏名】若山 和男

【要約】 【課題】

【構成】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも演算手段と、演算手段からの請求に基づいてデータの読み出し及び書き込みを行なうことができる記憶手段を備え、
前記記憶手段は、
特定の域内においてユーザが通過する可能性のある複数の地点ごとに複数の項目のそれぞれについての評価値が設定された第1テーブル(図3)、各地点間の位置に関する値が設定された第2テーブル(図4)、及び、前記第1テーブルと同一の複数の項目についてユーザが自己の嗜好に基づいて嗜好値を設定する第3テーブル(図6)を格納し、
前記演算手段は、
前記第1テーブルの各地点に、各項目の評価値と、前記第3テーブルに対応する嗜好値を掛け合せて第1の積を求め、各地点ごとに各項目の前記第1の積を全て加算してえられる適合性(図1)を求める第1処理、
各地点に前記適合性の逆数をとって、各地点の伸縮係数(図2)を求める第2処理、
二つの地点の前記伸縮係数を掛け合わせて積を求める演算を全てのニ地点間について行ない各地点間の伸縮係数(図3)を求める第3処理、
前記第2テーブルの目的地の適合性と、対応する地点間の前記伸縮係数積とを掛け合わせて得られる仮想距離を、全ての地点に着いて求める(図4)第4処理、
前記仮想距離に基づいて、始点と終点を結ぶ最適経路を算出する第5処理、
を実行することを特徴とする経路案内システム。
【請求項2】
前記位置に関する値は、移動の手段に応じた所用時間を持たせることのできる、請求項1に記載の経路提示システム。
【請求項3】
さらに通信手段(例えばインターネット)を備え、前期第3テーブルに格納される嗜好値は、ユーザ端末から前期通信手段を介して送られること特徴とする請求項第1又は第2に記載の経路提示システム。
【請求項4】
経路を提示する為に、コンピュータを、
前記記憶手段は、
特定の域内においてユーザが通過する可能性のある複数の地点ごとに複数の項目のそれぞれについての評価値が設定された第1テーブル(図3)、各地点間の位置に関する値が設定された第2テーブル(図4)、及び、前記第1テーブルと同一の複数の項目についてユーザが自己の嗜好に基づいて嗜好値を設定(図5)する第3テーブル(図6)を格納し、必要に応じて読み出し及び書き込みを可能にする格納手段、
前記第1テーブルの各地点に、各項目の評価値と、前記第3テーブルに対応する嗜好値を掛け合せて第1の積を求め、各地点に各項目の前記第1の積を全て加算してえられる適合性(図7)を求める第1処理手段、
各地点に前記総合適正値の逆数をとって、各地点の伸縮係数(図8)を求める第2処理手段、
二つの地点の前記伸縮係数を掛け合わせて積を求める演算を全てのニ地点間について行ない各地点間の伸縮係数(図9)を求める第3処理手段、
前記第2テーブルの目的地の適合性と、対応する地点間の前記伸縮係数積とを掛け合わせて得られる仮想距離を、全ての地点に着いて求める(図10)第4処理手段、
前記仮想距離に基づいて、始点と終点を結ぶ最適経路を算出する第5処理手段、
として機能させることを特徴とする経路案内提示プログラム。
【請求項5】
前記位置に関する値は、移動の手段に応じた所用時間を持たせることのできる請求項4に記載の経路提示システム。
【請求項6】
コンピュータや携帯電話等(以下、「ユーザ端末」という)を、さらに通信手段(例えばインターネット)として機能させ、前期第3テーブルに格納され5に記載の経路提示プログラム。


【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、行動者の嗜好にあわせ、目的地へ案内する経路の提示方法と経路を提示するシステムに関するもの。
【背景技術】
【0002】
開始点から複数の地点を経由して最終の目的地まで移動するコンピュータ利用した経路案内は以前から知られており、演算のための手法も種々提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の手法では、行動者が目的地をあらかじめ指定した上で、最短時間で効率よく回るために用いられた。このため、行動者の記憶や予備知識が無い場合、目的地に加えることは困難であった。行動者の介助手段として、目的を表示させる方法もあるにはあるが、行動者の嗜好との整合性が加味されていないため、多数の目的地から絞り込みを繰り返すため、利用し難いものであった。
【0004】
本発明の特徴は、目的地に属性をもたせ、行動者の嗜好と目的地の属性を照合し、整合性の高いものを演算・抽出し、嗜好に応じた経路を案内を提供することにある。嗜好性の高さに応じ、目的地を表示させ、それぞれの位置情報を連結させて定められた時間の中での経路を案内するため、記憶や予備知識がない個所への案内も可能となり、案内の多様性を高めることができる。
【0005】
上記の目的を達成させるため、本発明に係わる経路案内提示システムでは、少なくとも記憶手段と演算手段とを備える。
【0006】
前期の記憶手段では、目的地を識別する名称と、目的地を形容する各種情報及び標準的な滞在時間等が属性として設定されマトリックス形式の第1テーブルを形成する。
【0007】
目的地を示す位置情報は、マトリックス形式で第2テーブルを形成する。
【0008】
行動者は、嗜好と行動期間などの条件を、言葉、あるいは、あらかじめ用意された条件から抽出・設定し、マトリックス形式の第3テーブルを形成する。
【0009】
本発明では、上記の第3テーブルと先で述べた第1テーブルを演算し、目的地ごとの適正値を求める第1処理を行う。
【0010】
本発明では、上記の第1処理の結果の逆数を求める第2処理を行い、目的地ごとの伸縮係数を算出する。
【0011】
本発明では、全ての目的地の伸縮係数を演算する第3処理を行い、マトリックス形式の第4テーブルを形成する。
【0012】
本発明では、上記の第4テーブルと前述の第2テーブルを積算し、全ての地点に対する、仮想距離を求める第4処理を行う。
【0013】
本発明では、行動者が第3テーブルで指定した始点と終点を結び、第4テーブルから得られた仮想距離から最適経路を演算する第5処理を行う。
【0014】
本発明では、第2テーブルの要素として、移動手段に応じた目的地間の標準的な所要時間も有し、設定を可能とする。
【0015】
本発明では、行動者は通信(例えばインターネット通信)により、嗜好や行動条件を第3テーブルに設定する。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、目的地に応じ設定した属性と、行動者の嗜好に基づき演算された仮想距離を照合し、最適な経路が提供できるため、行動者が記憶しない、あるいは、なじみの薄い対象を経路として案内が可能となり、潜在的な行動者を発掘し、案内することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図面を参照し、本発明の実施の一形態について、以下に説明する。
図1は、本発明に係る最適経路案内システムの全体構成を示した概略図である。本システムは、基本的に、サービス提供者が用意するサーバ端末14及びこれに搭載されたソフトウェアから構成される。サーバ端末14には、少なくとも後述の仮想距離を算出する演算手段、テーブル等のデータを格納する記憶手段、データを授受するインターネットをはじめとする通信手段、その他必要な周辺機器を装備する。
【0018】
提供を必要とする行動者は、利用する端末(以下、「ユーザ端末」という)10において、通信を介して送られる所定の画面上で必要な情報を入力し、通信を介してこの情報をサーバ端末14に送信し、サーバ端末14上で当該行動者の嗜好に合致した目的巡回経路の算出を要求する。サーバ端末14は、要求に従い、演算結果をユーザ端末に提示させる。
【0019】
図2は、図1で示したサーバ端末14が実行する処理の全体を示したフローチャートである。サーバ端末14は、任意のユーザ端末10から情報提供を要求された場合、ユーザ端末10で表示可能な共通の情報形式(例えばインターネット通信の場合、ハイパーテキスト形式で表示可能な形式)を、通信を介してユーザ端末10に送信する(S101)。サーバ端末14は、行動者が受信情報に応じて入力した情報と予めサーバ端末14上で設定され格納された後述の情報に基づき、可能となりうる各経路の仮想距離を算出する(S102)。得られた各経路の仮想距離を順位付けし、案内経路を提示する(S103)。
【0020】
図3及び図4は、行動者に経路を提供しようとする主体者がサーバ端末14に予め設定した情報の事例で、記憶手段に格納する情報の一例である。このうち、図3は、目的地の属性に関する情報で、図4は目的地の位置に関する情報である。
【0021】
図3において、左端の列は、目的地のIDで地点を示す。この事例では、単純化し整数で示した。その隣の列は、属性のひとつを示し、この事例では「温泉」、「和食」、「洋食」、「宿泊」、「風景」、「仏閣」などといった目的地の属性の評価を整数で数値化した事例を示す。事例の属性は6列になっているが、この列は必要に応じ任意に設計できるものとする。
【0022】
図4のテーブルは、図3の第1列で示した地点間の距離を示す。第3列では、両者の距離を示す。この事例のテーブルでは3列の構成であるが、この列も上記の図3と同様に、レンタカー等利用した場合の移動時間など、必要に応じ列を任意に設計できるものとする。
【0023】
図5は、ユーザ端末10に表示された所定画面の情報事例のひとつである。行動者は各項目で嗜好を選択、入力する。
【0024】
図6は、ユーザ端末10に入力された情報に基づき、サーバ端末14で構成したテーブルに事例である。このテーブルは、サーバ端末14あるいは、それに接続されたサーバ端末の記憶手段に格納される。
【0025】
図7は、図3の目的地の属性及び図5の行動者の嗜好性で示した各テーブルを、行列演算させた結果を示し、最終行は両者の重なりの程度を示す適合性である。
【0026】
図8は、図7で示した結果の逆数をとり、一定の定数を乗じた(今回の事例では10倍)ものである。2行目に示した数値は適合性の程度であり、ここでは「伸縮係数」と呼ぶ。
【0027】
図9は、図8で求めた目的地の相互の伸縮係数を積算し、地点間での適合性の程度を示したもので、ここでは「伸縮係数積」と呼ぶ。
【0028】
図10は、図7の目的地の「適合性」と図9の相互間の距離を演算させ、嗜好性と位置関係を指標化したもので、ここでは「仮想距離」と呼ぶ。この図は、嗜好性と位置情報を含めた適合性を示すテーブルになる。
【0029】
このようにして得られた仮想距離をパラメータに、ダイクストラ法などで周知のアルゴリズムを適用し、行動者の設定条件に対する巡回経路を提供する。
【0030】
この方法を用いれば、目的地の属性をテーブルに持たせることにより、行動者の嗜好をより繁栄させることのできる巡回経路が案内できる。そのため行動者の記憶にない、あるいは、馴染みの薄い目的地でも、行動者の嗜好に応じた抽出・案内が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る経路案内のシステムの全体構成を示す概念図である。
【図2】図1で示したサーバ端末14が実行する処理の全体を示すフローチャートである。
【図3】図1で示したサーバ端末14に格納した目的地の属性テーブルを示す。
【図4】図1で示したサーバ端末14に格納した目的地の位置情報テーブルを示す。
【図5】図1で示したユーザ端末10にサーバ端末14から表示する入力画面である。
【図6】図1で示したユーザ端末10に登録した情報を、サーバ端末14に格納する情報である。
【図7】図3で示したテーブルと図6で示したテーブルを行列演算(積算)させた結果のテーブルで、目的地と嗜好の「適合性」を示す。
【図8】図7のテーブルの「適合性」の逆数を取って得られる「伸縮係数」を示す。
【図9】図8の目的地の地点間の伸縮係数を積算した「伸縮係数積」を示す。
【図10】図7のテーブルの目的地の「適合性」と図9のテーブルの相互間の距離を演算させ、嗜好性と位置関係を指標化した「仮想距離」を示す。
【符号の説明】
【0032】
10 ユーザ端末
12 通信経路
14 サーバ端末


【出願人】 【識別番号】591224788
【氏名又は名称】大分県
【識別番号】501487357
【氏名又は名称】有限会社若山産業
【出願日】 平成18年6月29日(2006.6.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2008−8760(P2008−8760A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−179556(P2006−179556)