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【発明の名称】 標的装置
【発明者】 【氏名】大川 竜也

【氏名】澤田 拓

【氏名】伊藤 博之

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光線を用いて行う射撃訓練用の標的装置に於いて、標的本体の所要部位に光ファイバの受光端面を分散して配置し、該光ファイバの反受光側の端部を部位に応じて束ね、束ねた光ファイバの端面に対応させて受光検出手段を設け、該受光検出手段により前記光ファイバに入射したレーザ光線を検出して、レーザ光線の命中の有無、命中箇所を判別可能としたことを特徴とする標的装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、射撃訓練に使用される標的装置、特にレーザ光線を用いて行う射撃訓練に使用される標的装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
射撃訓練に使用される標的装置として、射撃者の視認性等を高める為に人に模した人型立体標的装置が用いられる場合がある。
【0003】
又、標的装置としての機能として、命中を確認できる様にすると共に命中した部位を確認できる様にすることが要求される。
【0004】
図3に従来の標的装置について説明する。
【0005】
1は胴部2、頭部3、腕部4が形取られた標的本体を示しており、該標的本体1の所要な部位、例えば前記胴部2の前面に上部、中部、下部の左右6箇所、前記頭部3の左右2箇所、それぞれの前記腕部4の上下2箇所に受光器5が設けられている。
【0006】
該受光器5は受光面と該受光面に入射したレーザ光線を検出する光検出器を具備し、該光検出器で光/電気変換して得られた信号をケーブルを介して図示しない制御装置に導き、該制御装置で所要の信号処理を行い、表示装置に命中の表示、命中の部位等を表示している。
【0007】
前記受光器5は、例えばマジックテープ(登録商標)の固定手段6を用いることにより前記標的本体1に取付けられ、前記受光器5同士はケーブル(図示せず)で接続され、該ケーブルは前記標的本体1内部を引回され、更に前記制御装置に接続される。
【0008】
従来の標的装置に於いては、前記受光器5を前記標的本体1に取付ける為の前記固定手段6が必要である。又、ケーブルによる前記受光器5間の接続、ケーブル同士の接続、ケーブルと前記制御部との接続等はコネクタを介して行われ、コネクタの接続作業が繁雑である。又、ケーブルは前記標的本体1の表面に沿って配線され、ケーブルの引回しも煩雑であり、コスト高になると共に標的装置の重量増大につながる。
【0009】
更に、前記受光器5の受光面は限られており、受光面間、即ち受光面以外の部分(不確認部分)にレーザ光線が命中した場合は、命中の確認ができない。又、前記受光器5は標的本体1の表面に突出した状態に設けられる為、レーザ光線が入射する方向によっては前記受光器5が陰となって不確認部分を形成することもある。不確認部分を少なくする為、前記受光器5を多くした場合、受光器自体高価であり、コストの増大を招くと共にコネクタの接続、ケーブルの引回しも一層煩雑となり、重量も増大する。
【0010】
尚、標的装置としては、特許文献1、或は特許文献2に示されるものがある。
【0011】
【特許文献1】特開2003−130595号公報
【0012】
【特許文献2】特開2005−344955号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は斯かる実情に鑑み、不確認部分を少なくすることができ、安価で而も軽量化が図れる標的装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、レーザ光線を用いて行う射撃訓練用の標的装置に於いて、標的本体の所要部位に光ファイバの受光端面を分散して配置し、該光ファイバの反受光側の端部を部位に応じて束ね、束ねた光ファイバの端面に対応させて受光検出手段を設け、該受光検出手段により前記光ファイバに入射したレーザ光線を検出して、レーザ光線の命中の有無、命中箇所を判別可能とした標的装置に係るものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、レーザ光線を用いて行う射撃訓練用の標的装置に於いて、標的本体の所要部位に光ファイバの受光端面を分散して配置し、該光ファイバの反受光側の端部を部位に応じて束ね、束ねた光ファイバの端面に対応させて受光検出手段を設け、該受光検出手段により前記光ファイバに入射したレーザ光線を検出して、レーザ光線の命中の有無、命中箇所を判別可能としたので、標的本体に対してあらゆる方向からのレーザ光線の検出が可能となり、又光ファイバの受光端面の配置の選択により、不確認部分をなくし、又任意のレーザ光線検出範囲を形成することができ、軽量化、配線作業性の向上を図れる等の優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
【0017】
図1、図2は本発明に係る標的装置を示しており、図中、11は標的本体を示し、該標的本体11は胴部12、頭部13、左右の腕部14によって主に構成されている。
【0018】
前記標的本体11の内部を通して所要本数の光ファイバ15を配線し、該光ファイバ15の一部を第1ファイバ群16として、前記頭部13の所要部位、例えば額部分17に導き、前記第1ファイバ群16の光ファイバ15の受光端面を前記額部分17の表面と面一、又は略面一とし、露出させる。
【0019】
前記光ファイバ15の一部を第2ファイバ群18として、前記胴部12の胴上部部位19に導き、前記第2ファイバ群18の光ファイバ15の受光端面を前記胴上部部位19の表面と面一、又は略面一とし、露出させる。又、前記光ファイバ15の一部を第3ファイバ群20として前記胴部12の胴下部部位21に導き、前記第3ファイバ群20の光ファイバ15の受光端面を前記胴下部部位21の表面と面一、又は略面一とし、露出させる。
【0020】
同様にして、前記光ファイバ15の一部を第4ファイバ群22として、前記腕部14の所要部位、例えば上腕部位23に導き、前記第4ファイバ群22の光ファイバ15の受光端面を前記上腕部位23の表面と面一、又は略面一とし、露出させる。
【0021】
前記額部分17、前記胴上部部位19、前記胴下部部位21、前記上腕部位23に導かれた光ファイバ15はそれぞれ受光端面が所要等間隔で分散する様に配置される。前記受光端面が配置される間隔のピッチは、レーザ光線の光束断面の直径よりも小さく設定する。前記光ファイバ15の受光端面自体の面積は小さいが、レーザ光線の光束断面の直径よりも小さく設定することで、各部位に命中したレーザ光線の不確認部分がなくなる。又、レーザ光線はある程度の広がりを有するので、前記光ファイバ15を密に配置しなくても不確認部分は形成されない。
【0022】
前記第1ファイバ群16、前記第2ファイバ群18、前記第3ファイバ群20、前記第4ファイバ群22は、前記標的本体11の所要部位、例えば該標的本体11の背面下部に導かれ、背面下部より外部に引出される。又前記第1ファイバ群16、前記第2ファイバ群18、前記第3ファイバ群20、前記第4ファイバ群22はそれぞれ束ねられ、受光処理装置24に接続される。
【0023】
該受光処理装置24は、前記第1ファイバ群16、前記第2ファイバ群18、前記第3ファイバ群20、前記第4ファイバ群22に対応した第1受光器25、第2受光器26、第3受光器27、第4受光器28を有する。尚、図示していないが該第4受光器28は左右の第4ファイバ群22に対応して2組となる。尚、前記第1受光器25、前記第2受光器26、前記第3受光器27、前記第4受光器28は、図1で示した様な受光器であってもよいし、又はフォトトランジスタの様な受光素子であってもよい。
【0024】
又前記受光処理装置24は、前記第1受光器25、前記第2受光器26、前記第3受光器27、前記第4受光器28で光/電気変換されて出力される受光電気信号を、増幅、A/D変換等の信号処理を行う信号処理部(図示せず)と、信号処理された受光電気信号を前記額部分17、前記胴上部部位19、前記胴下部部位21、前記上腕部位23のいずれに属するかの関連付けを行い出力する信号出力部29を具備している。
【0025】
前記受光処理装置24からの信号は、パーソナルコンピュータ(PC)によって代表される演算処理装置31に送出される様になっている。
【0026】
該演算処理装置31は演算制御器(CPU)32、記憶部33を具備し、該記憶部33には前記受光処理装置24からの信号に基づき命中の有無、命中した位置等を評価し、又該命中した位置を前記標的本体11の画像と共に表示部34に表示する等の射撃評価プログラム及び信号の演算、所要の処理等を行うプログラムが格納されている。
【0027】
以下、作用について説明する。
【0028】
射撃によりレーザ光線が射出され、例えば前記胴上部部位19に命中すると、命中箇所に配置された前記光ファイバ15の受光端面にレーザ光線が入射し、レーザ光線は前記光ファイバ15に導かれて前記第2受光器26に受光される。
【0029】
該第2受光器26はレーザ光線を受光電気信号に変換し、前記信号処理部(図示せず)は受光電気信号を所要の信号処理し、前記信号出力部29は処理された受光電気信号に前記胴上部部位19の位置を示す信号を関連付けし、前記演算処理装置31に送出する。
【0030】
前記記憶部33は、射撃評価プログラムに基づき命中したかどうかの評価、及び命中した位置を前記標的本体11の画像と共に前記表示部34に表示させる。
【0031】
又、前記演算処理装置31は、前記受光処理装置24からの受光電気信号に基づき、命中率、命中の分布状態等を演算して前記表示部34に表示させる様にしてもよい。
【0032】
尚、前記第1ファイバ群16、前記第2ファイバ群18、前記第3ファイバ群20、前記第4ファイバ群22を、それぞれ前記額部分17、前記胴上部部位19、前記胴下部部位21、前記上腕部位23内の位置毎に更に分割して束ね、分割したファイバ群に対してそれぞれ個別に受光素子を設けることで、前記額部分17、前記胴上部部位19、前記胴下部部位21、前記上腕部位23内での命中位置が判別可能となる。
【0033】
本発明によれば、前記光ファイバ15の受光端面を前記標的本体11の表面と面一、又は略面一に設けるので、あらゆる方向からのレーザ光線の受光を可能とし、又レーザ光線の光束の大きさを考慮して光ファイバ15の受光端面を配置することで、不確認部分がなく、前記標的本体11全面でのレーザ光線の受光が可能となる。
【0034】
又、前記光ファイバ15を前記標的本体11の内部を挿通させ、前記光ファイバ15を前記受光処理装置24に接続することで、構造が簡素化され、又前記標的本体11の外部に露出するものがなくなり、美観が向上する。又、コネクタによる接続作業がなくなるので、作業性が向上し、又軽量化が図れる。
【0035】
尚、上記実施の形態では、本発明を人型立体標的装置に実施した場合を示したが、矩形、或は円形等の平面的な標的にも実施可能であることは言う迄もない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る標的本体の概略正面図である。
【図3】従来の標的装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
11 標的本体
15 光ファイバ
16 第1ファイバ群
17 額部分
18 第2ファイバ群
19 胴上部部位
20 第3ファイバ群
21 胴下部部位
22 第4ファイバ群
23 上腕部位
24 受光処理装置
31 演算処理装置
34 表示部
【出願人】 【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
【出願日】 平成18年9月22日(2006.9.22)
【代理人】 【識別番号】100083563
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 祥二


【公開番号】 特開2008−75989(P2008−75989A)
【公開日】 平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願番号】 特願2006−257652(P2006−257652)