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【発明の名称】 排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置
【発明者】 【氏名】清水 寿訓

【要約】 【課題】車両後部内埋込型の排気マフラにも排気ガス排出用の排気吸引ノズルを適用できるようにした排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置を提供する。

【構成】排気吸引ホース5の先端に設けた排気吸引ノズル6を、この排気吸引ノズル6に装着した接続クリップ9により、排気吸引ノズル取付装置11を介して、車両後部4rに内蔵した排気マフラ4mに接続する。排気吸引ノズル取付装置11は、1対の長尺挟持体12,13の先端部に、排気マフラ4mの開口縁を挟持するマフラ挟持部14,15をそれぞれ設ける。長尺挟持体12,13のマフラ挟持部14,15が排気マフラ4mの開口縁を挟持した状態を固定する挟持固定機構16を設ける。この挟持固定機構16により排気マフラ4mに固定される長尺挟持体12の後端部に設けたノズル接続部17を、排気吸引ノズル6の接続クリップ9により挟む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気マフラに排気吸引ホースの先端に設けられた排気吸引ノズルを、この排気吸引ノズルに装着された接続クリップにより接続して排気ガスを吸引し、作業場内より排出する排気ガス排出システムにおいて、
排気マフラの開口縁を先端部に設けられたマフラ挟持部で挟持する1対の長尺挟持体と、
これらの長尺挟持体が排気マフラの開口縁を挟持した状態を固定する挟持固定機構とを具備し、
この挟持固定機構により排気マフラに固定される1対の長尺挟持体の少なくとも一方は、その後端部に排気吸引ノズルをその接続クリップにより接続するノズル接続部を有する
ことを特徴とする排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置。
【請求項2】
挟持固定機構は、
1対の長尺挟持体間に設けられ長尺挟持体間の間隔拡大を規制する規制軸部と、
この規制軸部を介してマフラ挟持部とは反対側で1対の長尺挟持体の一方に螺合され他方を押圧するアジャスタと、
このアジャスタを回動するノブと
を具備したことを特徴とする請求項1記載の排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置。
【請求項3】
1対の長尺挟持体のマフラ挟持部は、耐熱性樹脂でコーティングされた
ことを特徴とする請求項1または2記載の排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、排気マフラからの排気ガスを作業場内より排出する排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
主に自動車を主体とする排気ガスがCO、NOx等の有害な成分を含んでいることは一般に知られている。これらの排気ガスは自動車の走行中だけでなく、車検をはじめとする各種の整備の際にも排出される。特に、作業場内ではこれらの排気ガスがこもりやすく、また換気のためにシャッタを開放しても、床面近くによどんだ排気ガスは換気されず、暖房、冷房などの効率も悪くなる。
【0003】
このような状況は整備工場だけでなく、多数の車両が出入りする荷降ろし場、消防署などの車庫などにも見受けられる。そこで、これらの場所で車両から排出される排気ガスを効率よく吸引、排出する排気ガス排出システムがあり、作業環境の向上、作業能率の向上などに貢献している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
例えば、図3に示されるように、排気ガスを吸引、排出するためのファン1の吸込口に、配管2、リール3などを介して、車両4の排気マフラから排気ガスをファン1に導くための排気吸引ホース5が接続され、この排気吸引ホース5の先端に、排気吸引ホース5を車両4の排気マフラに接続するための排気吸引ノズル6が設けられた排気ガス排出システムがある。
【0005】
排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル6は、図4に示されるように、取手7が設けられたノズル本体8の上部にバイスクリップなどの接続クリップ9が挿入されたもので、この接続クリップ9の操作部9aはノズル本体8の外部に突出され、挟持刃9bはノズル本体8の開口部内に配置されている。そして、車両後部4rから突出された排気マフラ4mの開口縁部をこの接続クリップ9の挟持刃9bで挟むようにして、排気吸引ノズル6を排気マフラ4mに接続し、排気マフラ4mから排出する排気ガスを外気とともにノズル本体8内に吸引している。
【特許文献1】特開2002−106903号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この排気吸引ノズル6の接続クリップ9は、図4に示されるように車両後部4rから突出された排気マフラ4mには適用できるが、車両後部デイフューザ内に埋込まれたタイプの排気マフラには適用できない問題がある。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、車両後部内埋込型の排気マフラにも排気ガス排出用の排気吸引ノズルを適用できるようにした排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載された発明は、排気マフラに排気吸引ホースの先端に設けられた排気吸引ノズルを、この排気吸引ノズルに装着された接続クリップにより接続して排気ガスを吸引し、作業場内より排出する排気ガス排出システムにおいて、排気マフラの開口縁を先端部に設けられたマフラ挟持部で挟持する1対の長尺挟持体と、これらの長尺挟持体が排気マフラの開口縁を挟持した状態を固定する挟持固定機構とを具備し、この挟持固定機構により排気マフラに固定される1対の長尺挟持体の少なくとも一方は、その後端部に排気吸引ノズルをその接続クリップにより接続するノズル接続部を有する排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置である。
【0009】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置において、挟持固定機構が、1対の長尺挟持体間に設けられ長尺挟持体間の間隔拡大を規制する規制軸部と、この規制軸部を介してマフラ挟持部とは反対側で1対の長尺挟持体の一方に螺合され他方を押圧するアジャスタと、このアジャスタを回動するノブとを具備したものである。
【0010】
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載の排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置において、1対の長尺挟持体のマフラ挟持部が、耐熱性樹脂でコーティングされたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載された発明によれば、排気マフラの開口縁を1対の長尺挟持体の先端部に設けられたマフラ挟持部で挟持して挟持固定機構で固定し、これらの長尺挟持体の少なくとも一方の後端部が有するノズル接続部に排気吸引ノズルをその接続クリップにより接続するので、車両後部内埋込型の排気マフラにも長尺挟持体を介して排気ガス排出用の排気吸引ノズルを適用できる。
【0012】
請求項2に記載された発明によれば、1対の長尺挟持体間に長尺挟持体間の間隔拡大を規制する規制軸部を設け、この規制軸部を介してマフラ挟持部とは反対側で1対の長尺挟持体の一方に螺合されたアジャスタをノブで回動して他方を押圧し、1対の長尺挟持体間を開くことで、規制軸部を支点にマフラ挟持部間を閉じるので、1対の長尺挟持体により排気マフラの開口縁を挟持した状態を、排気マフラの状態に応じて確実に固定できる。
【0013】
請求項3に記載された発明によれば、耐熱性樹脂でコーティングされた長尺挟持体のマフラ挟持部により、これらのマフラ挟持部が挟持する排気マフラの損傷を防止できるとともに、締付け固定も確実にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を、図1および図2に示された一実施の形態を参照しながら詳細に説明する。なお、図3および図4と同一の部分には、同一符号を付して、その説明を省略する。
【0015】
図1は、排気吸引ホース5の先端に設けられた排気吸引ノズル6を、この排気吸引ノズル6に装着された接続クリップ9により、排気吸引ノズル取付装置11を介して、車両後部4rに内蔵された排気マフラ4mに接続して、この排気マフラ4mから排出された排気ガスを空気とともに吸引し、作業場内より排出する状態を示す。
【0016】
図2に示されるように、排気吸引ノズル取付装置11は、凹型断面の長尺部材で成形された1対の長尺挟持体12,13の先端部に、車両後部4rに内蔵された排気マフラ4mの開口縁を挟持するマフラ挟持部14,15がそれぞれ設けられ、これらの長尺挟持体12,13のマフラ挟持部14,15が排気マフラ4mの開口縁を挟持した状態を固定する挟持固定機構16が設けられている。
【0017】
この挟持固定機構16により排気マフラ4mに固定される1対の長尺挟持体12,13の一方は、その後端部に排気吸引ノズル6をその接続クリップ9により接続するノズル接続部17を有する。このノズル接続部17は、1対の長尺挟持体12,13の後端部にそれぞれ設けてもよい。
【0018】
挟持固定機構16は、1対の長尺挟持体12,13間に設けられ長尺挟持体12,13間の間隔拡大を規制する規制軸部21と、この規制軸部21を介してマフラ挟持部14,15とは反対側で1対の長尺挟持体12,13の一方に螺合され他方を押圧するアジャスタ22と、このアジャスタ22を回動するノブ23とを具備している。
【0019】
規制軸部21は、ボルト24にワッシャ25、カラー26およびワッシャ27が嵌着されナット28が螺着されたもので、カラー26が、1対の長尺挟持体12,13に穿設された穴(図示せず)に嵌合され、ワッシャ25,27が、長尺挟持体12,13の凹部底面に係合されている。
【0020】
アジャスタ22は、長尺挟持体13に固定されたナット31にボルト32が螺合され、このボルト32の先端に皿形の押圧体33が回動自在に取付けられ、対向する長尺挟持体12に当接されている。ノブ23は、ボルト32に螺合され、ナット34により締着一体化されている。
【0021】
1対の長尺挟持体12,13のマフラ挟持部14,15より後側部間には、ネジ35にカラー36を介しナット37を螺着した案内軸部38が、カラー36で嵌着されている。この案内軸部38と前記規制軸部21とにより、1対の長尺挟持体12,13間のずれが規制され、マフラ挟持部14,15間が位置合わせされている。
【0022】
1対の長尺挟持体12,13のマフラ挟持部14,15は、ポリオレフィン樹脂などの耐熱性樹脂でコーティングされている。1対の長尺挟持体12,13の把持用中間部39,40も、同様の耐熱性樹脂でコーティングされている。
【0023】
次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0024】
図1に示されるように、車両後部4r内の排気マフラ4mの上部に沿って排気吸引ノズル取付装置11のマフラ挟持部14,15を差込む。このとき、ノブ23が下側になるように差込む。
【0025】
ノブ23を回し、アジャスタ22にて一方の長尺挟持体13に対し相手の長尺挟持体12の後部を押圧して開くことで、規制軸部21を支点に反対側のマフラ挟持部14,15間を閉じ、これらのマフラ挟持部14,15により排気マフラ4mの開口縁を挟持し、排気吸引ノズル取付装置11を排気マフラ4mに固定する。
【0026】
アジャスタ22をある程度締付けたら、排気吸引ノズル取付装置11を引張り、排気マフラ4mより外れないことを確認する。外れそうな場合、または外れた場合は、締付けが足りないので、排気吸引ノズル取付装置11のマフラ挟持部14,15を再度奥まで差込み、ノブ23を回し、アジャスタ22にて締付け直す。
【0027】
排気マフラ4mに固定された排気吸引ノズル取付装置11のノズル接続部17を、排気吸引ノズル6のバイスクリップなどの接続クリップ9により挟んで、排気吸引ノズル6を排気吸引ノズル取付装置11に固定する。
【0028】
このとき、図1に示されるように排気吸引ノズル6の開口縁下部にピン41により回動自在に軸支されて図示しないスプリングにより上方へ付勢されている蓋42は、排気吸引ノズル6の先端開口を閉じないようにノブ23により係止されている。排気吸引ノズル6を使用しないときは蓋42を閉じて、使用する排気吸引ノズルの吸引効率の低下を防止する。
【0029】
そして、排気マフラ4mから排出する排気ガスを外気とともに排気吸引ノズル6の開口から吸込み、排気吸引ホース5へと吸引する。
【0030】
次に、この実施の形態の効果を説明する。
【0031】
車両後部4r内の排気マフラ4mの開口縁を、1対の長尺挟持体12,13の先端部に設けられたマフラ挟持部14,15で挟持して挟持固定機構16で固定し、これらの長尺挟持体12,13の少なくとも一方の後端部が有するノズル接続部17に排気吸引ノズル6をその接続クリップ9により接続するので、車両後部内埋込型の排気マフラ4mにも長尺挟持体12,13を介して排気ガス排出用の排気吸引ノズル6を適用できる。
【0032】
1対の長尺挟持体12,13間に長尺挟持体12,13間の間隔拡大を規制する規制軸部21を設け、この規制軸部21を介してマフラ挟持部14,15とは反対側で1対の長尺挟持体12,13の一方に螺合されたアジャスタ22をノブ23で回動して他方を押圧し、1対の長尺挟持体12,13間を開くことで、規制軸部21を支点にマフラ挟持部14,15間を閉じるので、1対の長尺挟持体12,13により排気マフラ4mの開口縁を挟持した状態を、排気マフラ4mの状態に応じて確実に固定できる。
【0033】
耐熱性樹脂でコーティングされた長尺挟持体12,13のマフラ挟持部14,15により、これらのマフラ挟持部14,15が挟持する排気マフラ4mの損傷を防止できるとともに、締付け固定も確実にできる。
【0034】
なお、本発明は、車両整備工場をはじめ多くの車両を取り抜う作業場、また車両だけでなく各種の産業においても有害な排気ガスの排出に対して利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る排気ガス排出システムにおける排気吸引ノズル取付装置の一実施の形態を示す使用状態の側面図である。
【図2】同上ノズル取付装置の側面図である。
【図3】同上排気ガス排出システムのシステム構成図である。
【図4】従来の排気吸引ノズルの使用状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0036】
4m 排気マフラ
5 排気吸引ホース
6 排気吸引ノズル
9 接続クリップ
11 排気吸引ノズル取付装置
12,13 長尺挟持体
14,15 マフラ挟持部
16 挟持固定機構
17 ノズル接続部
21 規制軸部
22 アジャスタ
23 ノブ
【出願人】 【識別番号】000179395
【氏名又は名称】株式会社ヤマダコーポレーション
【出願日】 平成18年6月27日(2006.6.27)
【代理人】 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄

【識別番号】100092565
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 聡

【識別番号】100112449
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 哲也


【公開番号】 特開2008−8510(P2008−8510A)
【公開日】 平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願番号】 特願2006−176981(P2006−176981)